はるまきごはん「BLUE ENDING NOVA」

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http://nova999.webcrow.jp/

このブログのスタンスとしては、東方アレンジサークルについては基本的にオリジナル作品を出すまで待つつもりなんですけど、ボカロサークルについては別に避けてる訳でもないし人間ボーカル作品を出すまで待つ必要なんて全く無いのでもっと積極的に漁らないといけないよなぁと常々思いつつも結局APOLLOの時くらいしかチェック出来てないのが現状だったりする訳です。

で、この「はるまきごはん」っていう美味しそうなネーミングのボカロサークルは秋APOLLOの時に知って冬コミでアルバム購入した感じなんですが、非常にハイセンスな音楽やってるボカロPですよねえ。

音楽性は…邦ロック系サウンドですね、エモい系ロック。ボカロックでありがちなシンセの過剰装飾でチャラくなってる感じではなく、ギターサウンド中心のシンプルなロック。しかしシンプルでありながらも緻密に作り込まれたサウンドでかなり聞き応えあります。ボカロ苦手なリスナーでもギターサウンド聞いてるだけで楽しめそうってくらいに完成度の高い音作り。

もちろん歌は全てボカロなんですが、エフェクターによって独特な音に加工されたボカロの歌声がエモさを醸し出してる。ボカロの無機質な歌声をここまでエモーショナルに響かせることに成功させてるのは凄いなぁと。

収録曲が13曲もある大ボリュームのフルアルバム。全編を通してジャケのイメージ通りの「青」「星空」的なイメージが通底しているのも素晴らしいですね。ちょっと曲数が多いのでざっくり紹介しますと、

1曲目「泣いてしまいたいのは」、アコースティックバラードな小曲。
2曲目「ラストライト」、邦ロック然としたキャッチーなギターフレーズと高音メロによる美しく透明感あるサビメロのコンビネーションが素敵。
3曲目「サイレンは彼方より」ではうねるようなギターフレーズの生み出すグルーヴが印象的で、やはりサビはキャッチーでエモい。

4曲目「アトモスフィア」、グルーヴィーなギターフレーズにテクニカル感あるかも。ベース音もバキバキ目立ってる。
5曲目「サマーアリス」はクリーントーンのギターによるポストロック的フレーズが特徴的。歌メロは可愛らしい。

6曲目「フォトンブルー」、クリーンのギターによる爽やかさが際立つ曲。ギタープレイの巧みさも感じ取れます。
7曲目は繋ぎのインストで、8曲目「銀河録」がこのボカロPの一番再生数の多い曲? やはり高音のサビメロがエモい。
9曲目「カルデネ」、これもグルーヴィーなギターリフ。何気にマスロックに通ずるようなテクニカルフレーズ刻むリズム隊。

10曲目「宇宙分解」、この曲もクリーンなギターの刻む緻密なフレーズが耳に残る。
11曲目「November」、絡み合うボカロのハーモニーとディレイのかかったリフの心地よさ。

12曲目「ネオンノクチューン」、この曲だけ異色で、EDMなキラキラシンセをメインに据えたエレクトロな曲調。
13曲目「ルナ」、ラストは可愛いメロディのスローチューン。後半ドラマチックに盛り上がる。

ちょっと似たタイプの曲が多いんで後半ダレるのは仕方がないところなんですがクオリティめちゃ高いのは間違いない。世界観も素晴らしいし、万人向けなボカロ作品なんじゃないかと思います。エモいギターロック好きなリスナーには特におすすめ出来そう。

地球ists.

https://twitter.com/earthistsjp
って事でEarthists.の1stアルバム「Dreamscape」フラゲして聞いたんですが、すげえバンドだというのは聞く前から分かり切ってたんですが実際にアルバム聞いてみると本当にとんでもないバンドだと思い知らされました。
演奏テクニックもサウンドプロダクションも余りにもハイレベルすぎて、聞いてる途中で日本のバンドだということを忘れてしまいそうになる程の凄まじさ。こりゃ改めてERRAやafterimageと同じ海外レーベルと契約するのも当然の成り行きだなと。

しかも、テクニカルに次ぐテクニカルな展開で埋め尽くされてるにも関わらず難解な印象は抑え目で、キャッチーさが際立ってるのも特筆すべきポイントかと思います。キャッチーと言ってもクリーンボーカルの歌メロがキャッチーって訳ではなく…はっきり言ってクリーンボーカルはオマケ程度の存在感なんですよね。基本的に世界レベルのクオリティなんだけどクリーンだけは稚拙さが残ってて、そこだけ日本のバンドっぽさがあるかもしれない。まあボーカルについてはもう遺伝子的な差があると思うし海外バンドと同じって訳にはいかないですよねえ。
しかし、それを補って余る程にギターフレーズがめっちゃキャッチーで聞き所が満載なんですよ。超絶テクニカルなんだけど必要以上に変態的な方向には傾かず、あくまでキャッチーで聞きやすい。先行公開されてた「Resonating Light」に象徴されるような前のめり?で明るくグルーヴィーなリフがアルバムを通して多用されてます。重さに特化した曲やダークな雰囲気の曲は少ない。
てかこのResonating Lightは例のイケメン天才ギタリストichikaさんがゲストでギターソロ弾いてるけど突然クリーントーンのタッピングがピロピロ入ってくるからけっこう意表突かれますよね。そういや激ロックのインタビューにichikaさんが元abstractsって書いてあったんだけどマジっすか…。abstractsってどんだけ天才抱えてたの…。
紹介記事にこのバンドがネイチャーコア?なるジャンルを自称してるって書かれてたから名前の通り地球をイメージした壮大なアンビエントパートが多用されてんのかなぁと事前に想像してたんだけど実際のところそんなにアンビエント要素は無いっすね。フュージョン系インストDjentな曲が真ん中に配置されててそれが良いアクセントになってるけど。基本的にテクニカル&キャッチーで音がギッチリ詰まってる感じで「大自然系Djent」って雰囲気ではないかな。あとジャズっぽいオサレなピアノの音を取り入れた曲もいくつかあるけど打ち込み感がある音色でちょっと惜しいかも。

海外志向のバンドだから日本のバンドならではの魅力は多少希薄かもしれないし突き抜けた個性があるって訳じゃないんだけど、とにかく邦楽離れしたワールドワイドクオリティに圧倒されまくるし、そしてキャッチーなリフの多用によって普段テクニカルメタル系を聞かない人にも敷居も低い音になってるかなと思います。割と似たタイプの曲が多いにも関わらず途中でダレたりしないし、捨て曲もほぼ無くて全編を通して安定して楽しめるという本当に充実した凄い作品。
ただ、音楽は凄いけどジャケだけちょっと残念だなぁとか思ってたんですけどこのデザイン担当してるのPLINIのジャケ手がけてる人なのか…まじかよ…。PLINIのファンタジックで素敵すぎるジャケと比べるとずいぶん差がないですか…?


https://twitter.com/TOWER_Anime/status/839319172471349248
M3カタログ発売日は4月1日で確定かな。まさかタワレコのアカウントで判明するとは。タワレコに行くような層にも浸透するほどにM3がアマチュア・インディーズ音楽における総合的なイベントに成長したらいいなぁと常々思ったりするけどそうしたらビッグサイトで開催しないとスペース足りないっすよね…。

リンホラ新曲は4月2日

「心臓を捧げよ」…今回はまた驚くほどにストレートなタイトルですねえ。「紅蓮の弓矢」が比喩的な表現だったのに対して今回のは劇中の言葉をそのまんま使用ですからね。分かりやすいことは良いですよね。うん。原作をめっちゃ尊重してるってのも伝わってくるし。
でもまあRevo先生のことですから内容もストレートで分かりやすいってことは無いと思いますけどね…。歌詞はいつも通り要考察、そして例によってまた2番で全然違う曲になるパターンでしょう。さすがに「心臓を捧げよ」と書いて読みがドイツ語ってことはないと思うけど…たぶん。
果たして、アニソン史に残る名曲となった紅蓮の弓矢を越えることは出来るのか?個人的には紅蓮の弓矢って「越えられない壁」ってほどに超絶名曲ではないと思ってるんで(紅蓮より好きなRevoボーカル曲はいくつもあるし)、越えるのも可能かなぁと思ってるんですけどね。まあ紅白2度目は難しいだろうけども…。
そして配信が初回放送の直後という配慮もまた嬉しい。他のアニメって主題歌の発売が放送開始の1ヵ月以上も後とか普通ですしね…。その時間差のせいで興味が冷めてしまう訳で。他アニメも見習って欲しい…。
いずれにせよ、久しぶりのRevo新曲なのでほんと楽しみです。この沈黙期の間にさらなる進化してたり?


ネット上の同人音楽イベントAPOLLO、次回は6月らしいですね。今年は2月開催は無理だったか。まあ年に3回ペースはキツいっすよね…主催側としてもサークル側としても。リスナー的には冬コミと春M3の間の空白期間である2月にこそやって欲しかった気もするんですが。
ちなみに私事なんですが6月の開催当日には暇があんまり無さそうなんでプレビュー期間にチェックすることになりそうかな。

そういや、誰でも投稿できる同人音楽ニュースサイトとかいうのが最近出来たらしいっすね。なるほど面白そうな試み。例のボカロ系メインのレビューサイト運営してる人が作ったサイトだけあって今のところボカロ系の情報が多めな感じか。ジャンルごとに分けて情報得られるようにしたらイベント前に役立ちそう?
ちなみにうちのブログは…比べるのもおこがましいかもしれませんが、ニュースサイトとは程遠い超個人的ブログですね…。個人ツイッターとあんま大差ない。まあでも自分の好きなようにやってるからモチベーション保ててるってのもあるんですけどね。

CROW'SCLAW活動終了…。同人メタルを古くから支えてきた老舗サークルが居なくなってしまうことは少なからずシーンに影響を与えそう?
とか言いつつも実はCROW'SCLAWはオリジナルボーカルアルバムを1枚しか聞いたことないのだった…。しかも個人的な好みにいまいちハマらなかったんで結局感想も書けず終い…。
そういやGILDIA活動停止の時に何も書いてなかったな…。

今日Earthistsのフラゲ日っすね。CDで買うかiTunesで済ますか未定だけど、とにかく聞くつもりです。っていうかこのデビューアルバム…ジャケがちょっとアレだよね…。大きい声では言えないけどちょっと前にプログレ界隈で話題になってたEarthsideのジャケの劣化版みたいな。せっかく音楽がワールドワイドレベルなのに勿体ない…。

幻覚アリア「月光ミュオソティス」

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http://www.genkakuaria.com/
同人ゴシックにメタルコア要素を大胆に導入したサウンドによりメタラーからの支持も得ている人気サークル、幻覚アリアの昨年秋の(実質)2曲入りシングルです。

(実質)2曲入りシングルとしては「蒼黒フリージア」以来なんですが、その「蒼黒」と比較すると今作は少しパンチが足りないと言わざるを得ないかも? なんせ「蒼黒」のほうは収録曲2曲ともキラーチューン級のインパクトを誇る楽曲でしたからね。それに対して今作の2曲はちょっと地味かもなぁ。悪くはないんだけど…。

まず1曲目の表題曲「月光ミュオソティス」なんですが、2ndアルバム以降このサークルの音楽的特徴になっていたメタルコア要素が希薄になっていて、1stアルバムの時のようなヘヴィさ控え目なサウンドに回帰してる感あるんですよね。
メロディについてはほんと素晴らしい、同人ゴシックならではの耽美で格調高いクサメロに彩られた良曲なんですが、しかしサウンドについてはやはりここ数作で「幻覚アリア=メタルコア」ってイメージがすっかり定着してたこともあって少し物足りなさを感じてしまうのが事実。
トレードマークである分厚いクワイアのほうは健在で、楽曲に荘厳なイメージを与えています。やっぱりこのクワイアが無いと幻覚アリアじゃないよね。

2曲目「忘却アルカディア」、同人メタル界隈でも人気の実力派歌い手おこげちゃんさんをフィーチャーした楽曲で、伸びのあるパワフルな歌声によりボーカルパートについては安定の出来栄え。こっちはいちおうメタルコア要素はあるんですけど、でも心なしかブレイクダウン時のヘヴィさが前作に比べると弱い気がする…? 同じくおこげちゃんさんをフィーチャーした他サークルがもっとガチなメタルサウンドやっていたのでそれと比べてしまうと尚更。
もちろん、非メタラーのゴシック系リスナーにとってはヘヴィさとかどうでもいい代物でしょうから、まあその辺りの折り合いでこういう音に仕上げた可能性もあるかな。

メタラーを完全にターゲットに据えたかのような激しく勢いのあるサウンドで攻めてきた「蒼黒フリージア」の時には、デビューからたった半年のサークルがこの域まで到達するとは、もしかするとこのまま進化したらAsrielや妖精帝國の域にまで行く可能性もある?とか思ってたんですが、それから2年経ってもあんま進化してないのが少し寂しくはあります。

今作の路線で次のアルバムが作られるとしたらやっぱりメタルコア要素は抑え目になるのかなぁ…うーん。メタラー的には、重くて速くて荘厳でテクニカルでメロディアスでクサクサな作風にして欲しいとか思っちゃうんですけど、そんなトッピング全部を盛り付けた特盛りラーメンみたいな音は一般リスナーからすると胸焼けを催すものなのかもしれないし…やっぱり難しいですなぁ。

Larme Lapin「Harm Of Shadows」

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https://larmelapin.booth.pm/items/365204

このサークル、M3のメタル島を毎回隅々までチェックしてる人ならばきっと名前を見たことあるんじゃないかと思うんですが、でも名前は知ってても実際に買ってみた人は少なそうな気がするんですよね。
自分もまさにそのパターンで、ちょろっと試聴をチェックしただけでいつもスルーしてたんです。
しかしこれが、ちゃんとアルバムを通して聞いてみると想像を大幅に上回る良さなんですよ。実はダークホース的な存在だったという。

このサークルの活動開始は2013年だそうで…約4年か。そこそこ長いことやってるみたいですね。しかし驚くべきは過去作の多さで、ボカロ作品と人間ボーカル作品を並行して発表してるようなんですが、なんと合わせてアルバム10枚くらい出してる…?? かなり多作なサークルのようですねえ。ちなみにこのアルバムは人間ボーカル作品の5作目らしい。

音楽性としては、男性ボーカルによるV系ラウドロックと言った雰囲気です。デスボ(スクリーム)は装飾程度にとどまっていて、ハイトーンボイスによるメロディアスで力強い歌唱が魅力の核となっています。
いちおう前作も聞いてみたんですけどそっちはもっとV系寄りな作風だったからラウドロック化したのは割と最近だったりするのかな? 自分はV系そんなに好きな訳ではないんでラウドっぽい雰囲気の今作のほうが断然好きですね。

プロフィールを見る限りでは基本的に男性ボーカリストのTasukuさんが1人で何もかもやってるサークルのようでして、作詞作曲ボーカルにオケの打ち込み、更にはジャケ絵まで含めて全て1人で手がけてらっしゃるみたいです。おそらくギターも打ち込みなんで音的にはだいぶチープな印象が否めませんが、ボーカルと曲が良いのでそのチープさも大して気にならない感じかな。っていうかむしろギター打ち込みなのにそこそこラウドロックっぽい雰囲気を再現できてるのは凄いと思う。

1曲目「Kill My Cares」、これが早速の強力チューン。キャッチー且つドラマチックなメロディを備えた楽曲で、情熱的なスクリーモ系ハイトーンボイスが冴え渡ります。V系っぽい耽美テイストも適度に含まれていて味付けになってる。V系要素があまり濃いと個人的な好みから外れてしまうからこれくらいが丁度良い。バックの演奏については前述のようにギター含めて全て打ち込みなのでスカスカしてるのが惜しいですが歌に集中して聞けばさほど気にならないかな。それくらいボーカルの存在感は強い。

2曲目「Call My Name」もキャッチーなスクリーモ調。Aメロで疾走するけど全体的にはミドルテンポな印象。ボーカルパートは聞き応えあるけど間奏でチープさを露呈してしまうのがやはり惜しい。
3曲目「Taste Your Blood」はテンション高めのダンサブルなラウドロックって感じ。

4曲目「Release My Pain, Release My Shadows」、これはまじ名曲だと思う。Tasukuさんの卓越したハイトーンボイスを存分に活かした力強いサビメロにはクサメタルに通ずるドラマチックさがあり、感動的ですらある。メタラーなら必聴な曲だと思いますね。

5曲目「I Know」、殊更にキャッチーさが際立った明るめのラウドロック調。これもメロディがすこぶる良い。ほんとツボを心得たメロディっていうか。
6曲目「All The Color Dead」、ミドルテンポでヘヴィ&エモーショナルに聞かせる曲。

7曲目「Emptiness On My Feet」、これもメロディセンスの良さが遺憾なく発揮されてますねえ。ストリングスの音色も効果的。間奏のギターフレーズもドラマチック…なんだけどやっぱり音がチープ…。

8曲目「Venus」、ラストは勢いのある爽やかアップテンポ曲で締めくくります。エモーショナルなハイトーンボイスが炸裂するサビ後半が最大の聞き所ですが、この曲はCメロも秀逸でサビと同じくらい盛り上がるんですよねえ。これも名曲だと思う。

そんな訳で、捨て曲なしで全てが良曲だと言えるくらいには充実したアルバムだと思いますね。年間ベスト10位以内には入れたいくらいの愛聴盤。
V系メタルやハイトーンボイスを擁したラウドロックが好きなリスナーで音の悪さが気にならない人にはおすすめしたい作品です。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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