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Mokine「Mokine Miku」

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https://xiloro.booth.pm/

界隈にはソシャゲやら音ゲーに曲が採用されたとか様々な強い実績を持つサークルは多いんですけどこのサークルもびっくりするほど強いんですよ。なんとTVで作品が紹介されたという!!! ちょwwwwwおまwwwww有名人wwwww状態。

ちなみにTVで紹介されたっていうのは音楽作品ではなく自主制作ゲームのほうだった訳なんですけどね。同人ゲーム制作と同人音楽活動を並行して行うハイパーマルチクリエイター系サークルであるChloro/Xiloroなんですけど、ゲームのほうが各所で絶賛されてるっぽいにも関わらず音楽サークルXiloroのほうはさっぱり話題になる気配がない。傑作フルアルバムを3つも発表してるっていうのに。これだけ個性的で面白い音楽やってるサークルだというのに。何故なのか。
みんな、ゲームが良かったからといって必ずしも音楽のほうにも興味持って聞いてみようとはならないのかなぁ…残念ながら。まあかく言う自分も音楽聞いてるのにゲームのほうはやってないですからね。何故なのか。人間という生き物は愚かで矛盾した不可解な存在だからね…仕方ないよね(極大主語)

さて今作はXiloro名義ではなくもきねさん単独名義での新作なんですけど実質的にXiloro新作扱いでも良い気がする? Xiloroと違って女性ボーカルものではなくボカロだしジャンル的にもロック要素はかなり薄め。にも関わらずやはりXiloro「らしさ」が満載の内容。
M3直後にも書いたことの繰り返しになりますが、このアルバムって計画的に制作された作品というよりかはイベント間近になってから突発的にデモ曲を寄せ集めて作ったような感じがありありなんですけど、にも関わらず各楽曲から滲み出るポテンシャルの高さ。未完成っぽいデモ曲の寄せ集めであってもこれほどのオーラを保持してるってのは驚愕と言うしかないです。昨年のボツ曲アルバムといい、相変わらず本気作でないのに圧倒的パワーを誇る「なろう系」主人公のようなチートっぷりを発揮。これが天才以外の何だというのか?

だからといって、ボカロでも全然いけるやん!Xiloro最強!もきねさん天才!このままボカロで行こうぜ!みたいな簡単な結論には至らないんですよねえ。やはりXiloroの音楽性にとって脱退してしまったボーカルのMeltyさんの歌声は不可欠な構成要素だったというのは否定できない事実。Meltyさんのあのキュートな声質が無ければ成立しなかった楽曲も少なくなかった訳で…相当な痛手であったことに変わりはないかなぁと。
このボカロアルバムも十分に魅力的な楽曲ばかりなんですがXiloro本体に比べると他と明確に差別化できるだけの決定的な要素が欠けるかなって感じもあるんですよね。やっぱ人間の歌声ってのは唯一無二の個性を持つ物ですからね。
もちろんボカロという表現形態をdisってる訳じゃなくてボカロならではの良さもありますけどね。このままボカロサークルになるという選択肢もそれはそれで全然アリだと思うし。

本作は9曲入りアルバムですが前述の通りデモ曲っぽい短い尺の曲が多いので全体でも30分未満。
1曲目「Aim Now Aim」はフル尺の「完成品」。これはデモ曲っぽさはなく完成度高いですね。派手なシンセと電子ドラムによる電波ソングっぽい曲調。Xiloroと全然違うようでいて実はギターをシンセに置き換えて歌をボカロにしただけで根本的な部分は変わってない。シンセのリフもハードロック的だし。Aメロのクスリキメたみたいな初音ミクのポリリズムなラップがインパクト大きいんですがBメロでは打って変わってメロディアスになるしやっぱXiloroに近い魅力がある。

2曲目「どうせ」もフル尺。Aメロは童謡系の穏やかな雰囲気だったりしますがBメロで一転して不穏な雰囲気になりサビではAメロを倍速?にしたような展開になるという意外性に満ちた曲。これだけ曲調が急変するのに全く違和感なく繋がってるのはアレンジの妙だなぁと感心するばかり。何気にこの曲だけギターが入ってるんですよね。
歌詞が今までのXiloroには無かったタイプで、コミュ障あるあるみたいな根暗で病みまくってる内容。ボカロ曲ではこういう病んだ歌詞はちっとも珍しくないけどボーカルさんにこれ歌ってもらうのは無理だよねえ。この「病み」がもきねさんの素なのかもしくはボカロってこういうの多いよね?って感じで寄せた結果なのかは定かでないですが。

3曲目「亡き王女のためのコラール」、タイトルからして東方アレンジかと思ったけど違った。「宗教音楽チャレンジ」と称してサウンドクラウドで公開されてたやつですね。ボカロでグレゴリオ聖歌やるというまさに宗教音楽。他の収録曲とはまるで雰囲気異なるけど良いアクセントになってる。

4曲目「旅行」は1分半しかない小曲ですが単純な展開ながらもこの何とも言えない浮遊感が良いですよねえ。効果音も良い味になってる。

5曲目「わたあめ」も短い尺でシンプルな曲展開ながら不思議と存在感ある。フワッとした無垢な童謡系。反復される特徴的なシンセの音がポイント。

6曲目「kid pics」はリズムトラック無しでシンセがひたすらピョコピョコ鳴るだけの実験的なインスト曲。

7曲目「テディベアの死んだ日」、タイトルからしてやばそうですが実際歌詞もだいぶ病んでます。めっちゃメンヘラってる系。これは2曲目以上にXiloroじゃ絶対無理な曲ですね。メロディやアレンジは単調だけどその分歌詞の病みが突き刺さってくる。

8曲目「Downstairs Memories」は歌詞のないボカロのスキャット曲って感じですが何気に壮大な感じが良い。

9曲目「サイクリングルーチン」、このメロディ展開がなかなか素晴らしい。淡々としてるようでいて不思議と美しく浮遊感があるこの感じ。

まあXiloroの3枚のアルバムに比べたら完成度が低いのは仕方ないんですがこのボカロアルバムも決して無視できない魅力を持った1枚であることは間違いないです。新たなボーカリストを見つけてXiloroが活動再開するのかは定かではないですがボカロであれ何であれ今後も注目していきたいですね。
ってかXiloroを知らない人がいたらまずXiloroを聞いて欲しいですけどね。アルバム3枚とも傑作です。
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Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

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