FC2ブログ

Xiloro「Monster」

2018-01-05_011122.jpg

http://xiloro.chloro.space/index.php

「Monster」…そうXiloroというサークルはまさに怪物と呼ぶに相応しい。

元々このサークルはChloroという同人ゲームサークルから派生した別名義サークルであって音楽専門で活動しているサークルではないんです。にも関わらず音楽専門のサークルを越えるほどの傑作アルバムを2年連続でリリース。
ここまでテンプレのようにいつも繰り返し書いてますけど…しかしこれって本当に怪物級の偉業だと思うんですよ。リリースペースが早いだけのサークルなら別に珍しくもないんだけどこのXiloroの場合は個性もしっかり確立されててこのサークルにしか出来ない音楽を生み出してると思うしさらに惰性感も全くないんですよね。同人ゲームを並行して制作していることを考慮しなくても音楽の評価だけで今の同人メタル(ロック)系で最も魅力的なサークルの1つに挙げられると思うんです。
「なんでこのサークルはこんな良い音楽やってるのに評価されないの?」なんていう過小評価サークルは山ほどいるというかそもそもうちで紹介してるサークルの8割くらいはそれなんですけど、その中でも特に推したいのがこのXiloroなんです。

そんな注目すべき(されるべき)サークルの最新作がこの3曲入りマキシシングル(EP)でございます。春にリリースされた2ndアルバム「Dig a Pear」から約半年ぶりの新作。同人ゲームと並行してることを考えればやはり驚異的な早さ。でも1stアルバム「Two of Earth」から1stシングル「レンダリング」の間隔がたったの4ヵ月だったことを考えると多少ペースは落ち着いたとも言えるのかな。いやでもさすがにあれは早すぎたと思うんですよ。

で、このXiloroというサークルはアルバムのほうは2作ともに非常に完成度が高いのですけどシングルのほうは少し実験的な内容になってたりします。1stシングル「レンダリング」も今作も同様に。
アルバムのほうはしっかりと一貫性を持たせておいて実験的な試みはシングルのほうに収録するっていうスタンスは素晴らしいと思うんですよね。というのは出来上がった曲を無節操にぶち込んだ闇鍋なアルバムってあんまり印象良くないんですよ。「バラエティ豊か」って言えば聞こえは良いけど実際それは「散漫」と紙一重である訳で。アルバムは捨て曲が皆無であるのが理想的ですし、要らないものは削ぎ落とすべき。でもアルバムに合わない曲をそのままお蔵入りにするのも勿体ないしシングルのほうにレア音源?的なノリで収録するっていうのは理に適ってますよね。同人サークルでこの辺りを意識的にやってるサークルって実はそんなに多くないような気も。

そんな訳で今回のシングルの収録曲もなかなかに実験的。アルバムに入れられない(っていうか入れて欲しくない)けど曲単体として聞く分には興味深いっていうそんな感じの曲が入っております。

公式のほうでも収録曲を「Xiloro史上最も○○」という表現で紹介してましたけど実際に過去最高に振り切れたイカれた内容。ちなみに「最高傑作」って意味ではないので誤解なきよう。むしろおすすめ度は最も低いよ(小声)。初めてXiloro聞く人はアルバムから先に聞いてね絶対に。シングルから先に聞いちゃダメだよ絶対に。
もちろんアルバムを踏まえた上でシングル聞いて欲しいという意味なので駄作っていうことじゃないですよ?

まず1曲目はタイトル曲「Monster」、公式の言うとおりXiloro史上最も「重い」曲。歌詞が重いって意味じゃなくてサウンドの重さですね。いや歌詞もけっこうダークだけど。
曲開始のベースソロからして地を這うような重さ。そしてラウドロックを思わせるような音圧の高いギターサウンド。2ndアルバム収録の「Tengu」もかなり重厚なサウンドだったんですけど、2ndは轟音サウンドであってもリフ自体はオールドスクールなハードロックの流れを汲んでたんですが今回はモダンなヘヴィロックを意識したサウンドになってるんでやはり明らかに異質さを感じる。
正直いって個人的に感じてるXiloro「らしさ」とは少し乖離してる感じもあるんだけど曲単体として聞けばかなりカッコいいのは事実。ラウドロック系が好きなリスナーならむしろこっちのほうが気に入る可能性も?
とはいえ次なる3rdアルバムがこの路線だったらちょっとアレだけど。

2曲目「優しいあいづち」、これはXiloro史上最も音程の高低差がある曲…? サビがびっくりするくらい音程高い。でも曲調としては従来のXiloroらしさが濃くて「レンダリング」(シングルじゃなくて曲のほう)を思わせるメランコリックなメロディが実に心地良い。特にAメロが好き。

そして3曲目「Thunder」、これがはっきり言って問題作。Xiloro史上最も「速い」曲であり、史上最も完成度の低い曲かもしれない…。要はドラフォみたいなメロスピに挑戦してみたっていう曲なんですけど不慣れ感が全編に満ちてる。なんだろう…やっぱりオルタナロックやハードロックとメロスピじゃ勝手が全く違うってことなんですかね。メロスピというジャンルを否定してる訳じゃないんですけどXiloroのサウンドと相性が良くないんですよね。ギターソロめっちゃ気合入ってるし演奏力に問題ある訳でもなく。
でも実はメロスピは初挑戦って訳じゃなくて「クラゲの気持ち」に部分的にメロスピ化するパートあったんですよ。あのパートは普通にカッコよかったんだけどな…1曲丸ごとメロスピだとまた別物ってことなのか。

そんな訳で、アルバムを先に聞けよ! 絶対アルバムを先に聞けよ!! という感じの新作シングルでございました。もちろん前述の通り、アルバムを先に聞いてXiloroというサークルを把握してから聞けば価値のある音源ですので。はい。

3rdアルバムはいつになるんでしょうねえ…そんなに急いで出す必要はないと思うけどやはり待ち遠しい。アルバムは言うまでもなく「本番」ですから今まで同様の傑作を期待しております。
あと余談ですけどXiloroは公式サイトのデザインも素敵すぎますよね。見た目という意味でも閲覧しやすさという意味でも最高(特にスマホ版)。丁寧にセルフ解説も付いてるし自分の知る限り同人音楽サークルで最高の部類に入るサイトかもしれない。
関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

最新記事
カテゴリ
VA (4)
Imy (1)
リンク
検索フォーム
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QLOOKアクセス解析