「進撃の軌跡」感想の続き

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今回は既存曲が多めなこともあって、Neinほどには聞き込むのに時間を要する感じではないけど…それでも一般的アーティストに比べたら情報量が多大であることに変わりはないし2日3日程度の聞き込みで足りてるかどうか分かんないですが…まあとりあえず現時点での感想を書いておきます。

すでに述べたように新規のメロディのパワーが足りないという感想はやはり覆し難いところではあるのですが、Neinと2作品連続して同じ印象を得てしまったということは…もはや決定的な傾向であると認めざるを得ないでしょう。
自分がRevoさんの作る音楽を他の類似品と一線を画する特別なものだと考えていた根拠というのは、作り込まれた世界観と考察に値する深みのある歌詞、複雑でありながらも整合性を感じさせる卓越した構成力など…それも勿論欠かせない要素なんですけど、何よりもメロディの良さにこそ魅力を感じていたんですよね。メロディが圧倒的に良い。それが全盛期のサンホラの持つ魅力の核であった訳です。
しかしながら、どんな稀代のメロディメーカーであってもあれだけ荒っぽいメロディのぶっ込み方をしてれば勢いが多少落ちてしまうこともあると思うんですよ。なんせメジャーデビュー10年ですもんね…。普通にメロディ使ってるアーティストであっても10年もやってればネタ尽きて来るでしょ…。

しかし、そうであったとしてもやっぱり自分はRevoさんの音楽は他と明確に線引き出来る特別さを保ってると思うんです。というのは、Revoさんが過去に山ほど名曲を作ってきた事実は覆らないし、しかも、それが単なる「過去」にならないのがサンホラ/リンホラの特異性だからです。
熱心なRevoファンの方々の反応を見てれば一目瞭然だと思いますが、Revoミュージックにおいては過去のメロディの再登場が特別な意味を持ってる。皆さん過去の曲との世界観の繋がりや共通性を強く求めてるから、単なる新規メロディよりも過去メロディの再登場のほうが意味を見出しやすい訳で。メロディより物語が重要視されてるとも言えるかもしれないけどメロディそのものが物語の一部だと考えれば必然性はありますね。別にメロディが軽視されてる訳じゃないんで誤解なきよう。
まあ、今やファンもサンホラ/リンホラに新たな試みとか新鮮味とかあんまり求めてないように感じられるし(もしEDMとか流行りのサウンド取り入れても喜ぶ人はあんまりいないでしょう…Neinも1曲目だけだったし)良くも悪くも後ろ向きで「守り」に入ってしまったとも言えるかもしれないけど、でも過去に積み重ねてきた作品が偉大であるからこそ「守り」が成立するのであって、積み重ねがなくファンからの信頼の薄いアーティストには出来ない芸当ですよね。(ライブではなくスタジオアルバムにおいて)過去曲が現在進行系の武器になるアーティストなんてサンホラ/リンホラ以外にはいないでしょう。

で、今回のアルバムは「進撃の巨人」のイメージアルバムなのでNeinほどに過去曲大胆に引用してる訳じゃないんですが、そもそも進撃ソングの過去曲ってそんなに数多くないし「座標」と「代償」は引用を中心に構成された曲だから実質的に「弓矢」と「翼」の引用が散りばめられてる訳ですが、さすがに今回はその2曲のメロディが多すぎる気もする…。例えばMoiraの場合は、ここぞという盛り上がる場面でテーマメロディ再登場してうおおおおお!!!!!ってなった訳ですけど、今回は弓矢のメロディ多すぎるからクライマックスで弓矢のメロディ来ても感動が薄まってる感もあるというか…。といってもやっぱり「心臓を捧げよ」の後半が盛り上がるのは違いないんですけどね。

まあMoira等の「全盛期」のサンホラのアルバムに比べると物足りないのは否めないところなんですが、でもアニメのイメージアルバムとして考えるなら、ここまで徹底して作り込まれたイメージアルバムなんて他の例がないと思うし、ひたすら豪華絢爛な規格外の内容であることには違いないですよね。非ローランの進撃ファンがこれ聞いたらどういう反応するのか知りたいところではあります。観測範囲にはローランばっかりなので…。

1曲目「二ヶ月後の君へ」、進撃1話のタイトルパロ。「君」というのはリスナーの事かと思ってたんですが「二月吉日」の二ヶ月後のTV放映時のエレンに向けた曲なのかぁ…なるほどね…。その発想は全くなかった。さすが予想の斜め上を行きまくるグラサン先生。
曲調としては王道を行くRevoボーカルシンフォニックロック調。ハイトーンを駆使する場面が多いのはこの数年間で養われたボーカリストとしての自信の表れでしょうか。
Revoボーカルロック曲が好きな者としてはまさに「これが聞きたかった!」って膝を打ちたくなる出来栄えの曲であるし実際のところ今作中で一番気に入ってる曲ではあるのですが、しかし今作の新規楽曲に共通する「Bメロかと思ったらサビだった」現象(?)がこの曲にも当てはまってまして、ラストに登場する「Theme of the Linked Horizon」のメロのほうが「真のサビメロ」感あるかもしれない。やはり過去曲に負けてる…。でもまあToLHはリンホラ全体のテーマ曲だしね…別枠か。
「13の冬」には今後制作予定の曲も含まれてると思いたい。個人的には。

2曲目「紅蓮の弓矢」、誰もが知るアニメソングの歴史に残る名曲。「自由への進撃」で腐るほど聞いた曲ですが、まあ名曲だから何度聞いても素晴らしいんですけどね、でも前の記事でも書いたように「座標」がこの曲のアレンジバージョンだから同じアルバムに入れちゃうとクドいかもしれませんね…。
アルミンのナレーションが追加されてますが、曲のミックスも変わってるようでボーカルや各楽器の音の分離が良くなった? あと最後のサビの「こ!う!し!だ!」のところの歌い方が変わってますね。

3曲目「14文字の伝言」、タイトルの時点でローラン釣る気満々って感じでしたが内容のほうもローラン大満足&大号泣必至の完成度。まあ進撃ソングというよりただのRevoソングって感じですけどね。
ほんとグラサン先生の「母シリーズ」の安定感半端ない。女性率の高いローランから「女心が分かってる」と評されちゃう訳ですから本物ですよねえ。
他の新曲はサビで盛り上がりきらないもどかしさあったりするんですがこの曲は後半ドラマチックに盛り上がりまくるんで文句なしに泣ける曲になってると思う。Revo流「泣かせ」ソングの真骨頂。
ていうか、タイトルからしてROMANのメロディ絶対入るだろうと思ってたけど…まあ進撃のイメージソングだからそこまでサンホラと繋げる訳にはいかんか…。

4曲目「紅蓮の座標」フルバージョン、基本的に「弓矢」のアレンジバージョンといった趣きでリフとサビが同じメロディなんですけど、追加メロディがそれに勝るとも劣らない良さがあってめっちゃ好きなんですよこの曲。なんせ劇場版Sizeもアホみたいに聞きまくってましたからね。弓矢メロディと追加メロディのバランスが絶妙。
歌詞は原作既読勢からするとネタバレの嵐らしいんですけどね。そもそもタイトルの時点でネタバレっていう。

5曲目「最期の戦果」、雑魚ファンだからイルゼ・ラングナーって誰だっけ?ってなったけど
http://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%BC%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC
困った時のpixiv百科事典。なるほどね…ものっすごい忠実にキャラソン化してる訳か…さすがグラサン先生…。これなら進撃のコアなファンも大満足なのでは?
この曲は歌詞のストーリー性が特に濃くてサンホラ感がありますね。曲調も「見えざる腕」っぽくてテンション上がる。
でも前述の「Bメロかと思ったらサビだった」現象はこの曲にも当てはまってまして、サビで盛り上がりきらないのがやっぱりもどかしい…。全体的な曲調はめっちゃ好きなんだけどなぁ…。

6曲目「神の御業」、ウォール教のイメージソング? めっちゃ聖歌。大合唱で荘厳。2分ちょいの小曲ですが作中で絶妙なアクセントの役割を果たしてますね。でも「汝~」が「ハンジ~」に聞こえるってネタのせいでちょっと笑えるソングになってしまったんですが…。

7曲目「自由の翼」、これもオリジナルとちょっとミックス変わってるのかな? 自由への進撃で腐るほど聞いたからこれが紅蓮の弓矢の次に位置してないことに違和感もあるけど…。あの曲間の繋ぎ素晴らしかったですからね。

8曲目「双翼のヒカリ」はペトラさんイメージソングか…リヴァペト? 個人的にペトラさんとリヴァイ班はめっちゃ好きだったから全滅した回はショック大きかったなぁ…。視聴意欲が失せたくらい。
楽曲としてはRevo流のバラードで…まあいつも通り。3曲目ほどのドラマチックさはないけど、でも歌詞と合わせて聞けば泣けるソングだとは思う。

9曲目「自由の代償」、「翼」をカオス化したような、ひねくれたアレンジが特徴的な1曲。今作で最も複雑な曲展開を持つ曲でしょうね。劇場版Sizeと比べてほとんど差異がないので、もしかするともっと長く…10分近くの尺にする構想もあったのかもしれない?
この曲のカオスなアレンジは好きなんですけど、でもメロディがほぼ既存曲の流用なのでこのアルバムの「クドさ」の元凶になってるのも否めないところ。

10曲目…「彼女は冷たい棺の中で」、アニのソングだからアニソン…なるほど…。ひんやりしたバラード曲かと思いきや意外にもアップテンポで勇壮な感じ。この曲も歌詞と曲調は良いんだけどなぁ…サビがやっぱり足りない…。他の曲もそうなんだけどAメロBメロCメロは良いんですよ…印象的なサビメロだけ足りない…。
歌詞については今作で一番好きっていうくらいなんですけどね。「悪役」側の心情もしっかり作品に織り込んでることで世界観の厚みが表現できてますよね。
ボーカルは柳麻美さん? 自由への進撃のときとはちょっと違って聞こえるかも。

11曲目「心臓を捧げよ」、2期オープニング。オープニング曲がアルバム最後を飾るクライマックスとして機能しているという驚きの構成。この曲はTVサイズにないCメロ以降の展開が神ってますから進撃ファンも必聴ですね。クライマックスで今までのメロディが総登場する高揚感。でも弓矢のメロディがここに至るまでの過程で使われすぎてるから感動が薄まってる感も否めず…。まあそれでも十分に感動的なんですけどね。
あと、メタラーにしか通じないと思うけど間奏の楽器ソロパートはEAGLE FLY FREE感あるよね。

12曲目(ボーナストラック)は1曲目のアコギバージョン。13曲目は次元をワープする?効果音トラックで…14曲目は初回版のみ収録の「青春は花火のように」、進撃中学校の主題歌ですね。この曲は複雑な構成とか無くてシンプルな曲展開。普通のアニソンとしてすんなり聞けます。ボーナストラックなんだけど1曲目と似通った曲調なこともあって、この曲でアルバム締めることに必然性あるように感じる。ちゃっかり「よだか」とかいうサンホラワード忍ばせて世界観をつなげてんのは抜け目ないっすね。ノエルとの関連性が?

そんな訳で今回も煮え切らない感想になってしまいましたが…まあ今回も「二次創作」だし…第八の地平線が本番だから…まだ慌てるような時間じゃない。第八がまたしてもいまいちなメロディばっかりだったらその時はダメージ超大だと思うけども…。

でも自分はサンホラ2期から入門したにわかファンだし2期の基本方針は全面的に肯定してるから、2期以降は見限ったっていうタイプの元ファンとは全く異質なんですよ。メロディさえ良ければ万事OKなんです。メロディさえ良ければ15分越えの長尺曲でも無問題。20分越えても良い。という訳で次こそはRevo先生の超本気を見せ付けてくださいお願いします。
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13の冬云々は巨人の寿命が13年だからそれまで俺がしっかり見てるからな!頑張れよ!ってRevoからエレンへの応援のメッセージというかそんな感じかなーて思った次第であります(´・∀・`)

Re: タイトルなし

>名無しさん
おっしゃる通り、ユミルの呪いの13年と「青春は花火のように」を除いた13トラックを指してるっぽいですね。個人的にはボーナストラックを勘定したくない感じですが
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

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↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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