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ぱっちりひつじ「ドSピエロのボブ」

ドSピエロのボブ

という訳で今回の春M3で事前の期待度ナンバーワンだったぱっちりひつじ新譜でございます。なんせ試聴ヘビロテしまくってましたからね。もちろん実際CD聞いてみてその期待感に見事に応える充実の内容であったこともご報告しておきます。

今回の新譜って入門用にも最適な内容だと思うんですよね。過去最高級のキャッチーさとテクニカルな展開を合わせ持ち現時点でぱっちりひつじのベストチューンと言っても過言ではないほどに魅力的な1曲目、同人音楽の需要に寄せてあり聞きやすい印象のある3曲目、そして過去最高級のアバンギャルドさを持ち1曲目とは対称的なインパクトを放つ4曲目、どれもぱっちりひつじの個性と魅力を感じ取るのに最適な楽曲が揃ってますからね。そしてマキシシングルということもあってお値段もお手頃ですから(アルバムの方は1500円で同人音楽の相場ではちょっとだけ高い感じありますしね…まあ10曲がっつり入った聞き応えありまくりのフルアルバムですし全く割高とは思わないですが)
前作「ぽぷぺぴぱ」もデスメタル曲あったりでバラエティ豊かな内容だったんですが、タイトル曲が童謡に傾いた曲調だったので万人向けではないかもしれないしやっぱり今回の新譜のほうがバランス良いと言えるかな。
にも関わらず、今回は買ってる人がいまいち少なめな印象があって少し残念なんですけどね。秋M3の時は旧譜完売してたみたいだし割と新規リスナー開拓に成功してた感じなんだけどなぁ…。まあ今回も自分が把握してないところでしっかり新規リスナー増えてたのかもしれないですが。
まあ何度も書いてますけどこのサークル(バンド)はプログレマニアからも認められてる程の高度な音楽性を有してるバンドですからね。悶絶メタルさんのレビューを待つまでもなくマニアからは既に知名度あった訳で、うちのブログでしか評価してないとかいうマイナーサークルって訳じゃないんですよ。だから安心して買ってください(?)

もちろん、悶絶メタルさんのレビューが来たことによってこのバンドがメタラーの鑑賞にも堪えうる音楽性だということが立証された訳ですけどね、童謡っぽい雰囲気で判断して買ってないメタラーがいたらやっぱり勿体ないなぁ。いや、でも童謡っぽい感じが好きじゃなかったらこのバンドの音楽性を100パーセント味わうのは難しいので、まあ無理にオススメするつもりはないですが。でも試聴に入ってない曲でデスメタル的な曲もいくつかあったりするので興味あったら是非聞いて欲しいという感じですよ。

あ、言うまでもなくプログレ好きのリスナーには問答無用でオススメしたいのですが、特にA.C.Tが好きなリスナーには聞いて頂きたい。キャッチーな歌メロとテクニカルなフレーズのコンビネーションがA.C.Tを想起させるのは勿論なんですが、今回の新譜の1曲目はサーカスのピエロを題材にした曲ということもあって、A.C.Tの最新作Circus Pandemoniumに通ずる雰囲気もあると思うんですよ。というか逆にぱっちりひつじが気に入ったリスナーには是非A.C.Tを聞いて欲しいとも思いますね。

で、メタラーでもプログレッシャーでもない一般同人音楽リスナーの方々についても、童謡系が好きなら高確率で楽しめるのではないかと思います。Mamyukkaとか好きならいけるんじゃないかなぁ。
あと、型にハマらない変わり種の音楽を聞きたい人にはおすすめです。同人音楽シーンって良くも悪くも型にハマっていて保守的な印象があると思いますが、たまにはこういう他と違うことやってる異端なサークルに手を出してみるのも良いんじゃないですかね?

…未聴のリスナーへのオススメの文章ばかりで埋まってしまいましたが、そろそろ今回の新作についての感想に移りましょうか。
まず1曲目のタイトル曲「ドSピエロのボブ」、これは次回作のアルバムからの先行曲ということですが、前述の通り、非常に高い完成度でぱっちりひつじ史上でも最高の出来栄えなんじゃないでしょうか。ロック的で即効性の高いアップテンポなリズムにお馴染みのキャッチーでノスタルジックな童謡メロ、そしてその合間を縫うようにうねるプログレッシブなシンセのフレーズ。こりゃA.C.T的なプログレポップが好きな者にはたまりませんなぁ。
そして1分20秒あたりから入る間奏がまた良いんですよねえ。それまでのファンタジックな雰囲気と打って変わってフュージョン系のお洒落なフレーズが展開されて意外性は抜群です。このエフェクトかかったベースの音が最高。そしてギターソロに移るんですがスタイリッシュでV系っぽい雰囲気ですねえ。この辺りまでは既に公開されてるショートPVで聞けるので是非どうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=PLXZIa7nW-E

2曲目の「にくきゅうとかいてレイコとよむ」、これは7秒しかありません。曲と呼んでいいのかどうか…。曲名も意味不明すぎますが、ブックレットのイラストがやたら凝ってるのが面白い。
3曲目「あこがれのル・ソホラ」、これは割と同人音楽寄りの作風ですね。ミュージカル系の物語音楽サークルにありそうな曲調というか。とはいえアレンジには捻りが効いてるし、やっぱりぱっちりひつじらしい曲だなと。何気にハードロック的な風味も強くて、特にラスト近辺でオネエっぽい魔女が絶叫するカオスなパートで鳴ってるリフとかハードロック感ありますねえ。

ラスト4曲目「ほんじつのニュース」、これが問題作なんですよねえ。なんと15分もある長尺曲なんですが、サンホラのInterview with Noelみたいにぎっしり曲展開が詰まってる訳じゃなくて、大半がアバンギャルドで不気味な即興演奏で埋まっているという実験的すぎる曲になってます。これはさすがに整合性が求められるアルバムには収録できないでしょうねえ…シングル向きな曲でしょう。
このKing Crimsonのアバンギャルド系の曲をリスペクトしたような曲、まあプログレらしいと言えばそうなんですが、面白いとは思うけど音楽として聞くのはきついかなぁ…展開もメロディもほとんどない支離滅裂な音がずっと続くんで。でも、これをキングクリムゾンとかピンクフロイドはジョジョでしか知らないというタイプのリスナーが聞いたらどういう反応するのかにはちょっと興味ありますよ。なんじゃこれキモいって思うんじゃないかなぁ、まあ自分もそう思いますが…。
しかしこの曲、4分あたりまではセリフ多めとはいえ割とまともな曲なんですよね、脱力系の気怠い歌メロとヘヴィでハードロック的な演奏が気に入ってます。歌パートに限ればかなり中毒性ある曲だと思いますね。これ、ここまでアバンギャルドにせずにもうちょっと展開がしっかりしてたらもっと良い曲になったんじゃないかなぁと思わなくもないんですが…まあ実験的なコンセプトなんだからこれはこれで良いのか。筋金入りのプログレマニアならアバンギャルドパートも楽しめる…のかもしれない。

という訳で、ラストの曲だけは敷居が高いかもしれないですが、それ以外は非常に完成度の高い作品になってると思います。「ぽぷぺぴぱ」よりは確実に満足度高いですね。これは次回作のアルバムへの期待は高まりますよ。1stアルバムも名作だったけどあれを越える作品になってたらほんと凄いことになりそう。
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Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

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