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2014春M3作品感想 (まとめ書き版Part 1)

emiru 4th album

エミルさんの新譜ですね。「エミルさん」とか呼ぶとすげえキャラクター名っぽいというか馴れ馴れしい感もありますけど、「エミルIII」という略称だと考えればけっこう良い呼称かもしれない。
まあそれはどうでもいいんですがw

今回の新譜の話題性はやはりジャケなんでしょうな。最近の作品では後期Aliesonみたいなおっかないホラー路線のジャケが続いていたのが一転して美麗な美少女絵に。イメージ変わりすぎな感もありますが、個人的にはあのホラー路線は敷居が高いというかさすがに買いづらいと思ってたので無難な美少女ジャケになってくれて買いやすくなった…と思う反面、ありきたりな美少女ジャケになって没個性になったような気もするのでなんとも言えない感じに。ファンの方々はどう思ってるんでしょうな。ホラー絵を支持してた層もいたんだろうか。

実はこのエミルさんのCD買うのはかなり久しぶりで、2年前のシングル「ALICE」、あとV系ゴシック系コンピの「Stattlich Abmarsch」以来なんですよね。その頃に比べるとサウンドの完成度も段違いに向上してますなぁ。さすが大手(M3の壁)って感じの貫禄に溢れてますよね。
というか、Stattlich Abmarschの収録曲とかエクストリームメタル的な同人ゴシックって趣きで-LostFairy-みたいな路線でいくのかなと思ってたんですが、今回のアルバムとかずいぶん露骨にV系な音になってますなぁ。特に1曲目で顕著ですけど、V系っぽいシンコペーションの多用といいバッキングのギターの音色といい、まさにV系そのものって感じ。もともとV系の影響が濃かったんだろうけど段々とそれを前面に出すようになってきたのかな。ゴシック系というよりV系聞いてる気分になってくる。

荊さんの歌唱は相変わらず安定感抜群ですねえ。演奏面でも相当進化してる感じで、2曲目とかギターソロけっこうピロピロ弾きまくりですな、前はこんなにテクニカルだったっけ?
そんな訳でボーカル、演奏、サウンド面でほとんど隙のない音に仕上がっててさすがという感じなのですが、メロディがねえ…。相変わらず淡々としてるというか、やはりもっとキャッチーなメロディのほうが好きなんですよね…。まあこれは好みの問題でしょうけども。
…オリジナリティ? まあその話題は繰り返す必要はないですよねw オリジナリティとか目新しい音楽性とかそういうのを追求するのは中堅以下のサークルの役割だと思うんですよね。大手は固定ファンも多いんだろうしあんまり冒険とかせずにどっしりと腰を据えて構えてればいいんじゃないかと思います。
中堅以下、もしくは新規のゴシックサークルさん頑張って欲しいです(?)





幻覚サンクチュアリ

幻覚アリア、今回のM3初参加の新規サークルさんですね。
初作品は実質1曲のみ収録のシングルとはいえ、1発目からいきなりハイクオリティな作品を出してきた感があって驚きますね。ボーカル、楽曲、アレンジ、どれも1st作品にも関わらずほぼ完璧な出来というか、中堅サークルを余裕で越えるクオリティなんじゃないでしょうか。M3レベルの壁サークルにならすぐにでも追い付きそうなくらいのクオリティですよね。
基本的にV系の影響が伺える典型的な女性ボーカルゴシックなんですが、ギターソロやドラムのアレンジにはメタル要素も取り入れられていて非常に完成度の高い音に仕上がってますね。なにより新規サークルらしからぬのは分厚いクワイアで、荘厳で退廃的なゴシック的な世界観を完璧なまでに演出しています。
このサークルさん夏コミにも受かってたみたいですが、このクオリティでミニアルバムとか出したら売れまくるんだろうなぁと容易に想像できますね。

とまあここで感想を止めておけばいいんですけど、余計なこと言いたくなってしまうというか…やはりオリジナリティがねえ…。この系統の音楽性は完全に飽和状態ですもんね。そんな状況は今始まった訳でもないんでしょうけど、でもその状況が継続してるってことはやはり売れるからってことなんだろうなぁ。
本来、同人音楽とかアマチュアの音楽っていうのは、クオリティ的には拙い部分は多々あるけど個性的で光るものを持ってる「原石」が多く眠る場という感じのイメージを持ってたんですが、現状の同人音楽シーンってむしろクオリティ的にそれなりに高いサークルはいっぱいいるんだけど、個性のほうが足りないっていう状況になってるような気がしますよね。ある意味で商業音楽よりもよっぽど買い手のニーズを意識した「売れ線」の音楽で溢れてる気がする。
でも買い手のニーズを意識するのが悪だと思ってる訳じゃないんですよ、ただでさえオリジナル同人音楽はリスナーの数が限られてるんだから、リスナーの好みを無視して独走するようなサークルばっかりだったらあっという間に同人音楽というジャンル自体が廃れちゃいますもんねw
だから、「媚び」と「独創性、実験性」を両立させるバランス感覚が必要なんじゃないかと思うんですよね。まあ前にも長々と書きましたがサタアラがそれを実践してる好例だと思ってる訳ですが。

またしても余計なこと書いてしまいましたが、このサークルさんもまだ1曲しか発表してない訳ですし、まだ「隠し玉」的な音楽性もあるかもしれないですしね、次の作品を聞くまでは判断できないですよね。冒頭に書いた通りクオリティは本当に凄いしオリジナリティさえ身に付ければ完璧だと思うので期待したいと思います。




HATE 2nd

HATEの新譜ですな。オレウサとのスプリットのほうは完売早くて買えなかったけどこっちは普通に買えました。
デスボイス担当でtac-t!sさんが参加してるという共通点があるのでなんとなくLost my Proustと姉妹サークルみたいなイメージあったりするんですが実際どれくらい両サークルに繋がりあるのかとか全く知りませんw

そのLost my Proustの新作の方が自らの目指すべき方向性に対し非常に自覚的で焦点の絞れた内容であったのと比較すると、このHATEの新作はちょっと迷いが垣間見える内容かもしれないですね。まだどういう方向性で行くべきか決めかねてるみたいな。

1曲目がデスメタル+V系でDIR EN GREY的な雰囲気の曲というのは1stと変わらないんですが、2曲目と3曲目がデスボイスをほぼ廃して女性ボーカルをメインに据えた曲になってるのがちょっと驚きました。オレウサの無料コンピの提供曲も女性ボーカルメインだったけど、あれはあくまでイレギュラーな作風なんだと思ってましたしね。今回2曲も女性ボーカルメイン曲を入れたということは今後この方向性で行きたいという意思の現れなんでしょう。
演奏ではエクストリームメタルな要素を維持しつつも、歌を女性ボーカルに絞ることで同人ゴシック系リスナーにアピールしたいという意図なんでしょうな。というかこの女性ボーカルさんすげえ上手いですもんねえ、歌唱力とか中堅~大手辺りのレベルのゴシックサークルのボーカルにも匹敵しそうな気もしますし。このボーカルを前面に出したいという気持ちは分からないでもない。実際にこれ聞いた一般的な同人ゴシックリスナーはどう感じたんだろう、ちょっと気になるところ。

ただ、デスボイスがここまで削減されちゃうと、デスボイス苦手な軟弱メタラーな自分ですら少し物足りないように感じなくもないんですよね。
もしかしたらガチなメタラーからは「売れ線に走った」みたいな批判受ける可能性もあるかもしれないですが、しかしあくまで同人音楽なんですしね、オタクイベントで売る音楽なんですから、オタク要素を積極的に取り入れたりオタクが聞きやすい工夫をしたりするのは悪いことじゃないと思うんですよね。(ただ、その結果として没個性な音楽になっちゃうとつまんないとは思うんですが)
でも完全にデスボイス無しになった訳でもないですね、3曲目にちょこっとだけ登場しますし。というかtac-t!sさんの出番これだけか、少ねえw あくまでアートワーク担当って感じなのかな。デスボイス業(?)のメインはLost my Proustの方っていう認識でいいんですかね?

いずれにしろ試行錯誤中の作品って印象が強いですなぁ。まあ自分はエクストリームメタルに関してはぶっちゃけ守備範囲外なんでこのサークルに対しても真っ当な感想になってるとは思いません。なので敢えてタイトルも無しにしました。
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No title

個人的にはHATEの方は物語系メロデスサークルでLmPはスクリーモ系サークルってイメージかもですね!∠( ゚ω゚)/
HATEはモテなくてLmPはモテる!(そういうことじゃない)

Re: No title

>長月さん
確かにサンホラっぽい語りも入ってましたしね、もともとそっち系の方向性を目指してたのかもしれないですね。
Lost my Proustのほうはなかなかジャンル分け難しい音楽性に至ってるような気もしますがw
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

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