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Ether「機械都市インティモーラ」

機械都市インティモーラ

『同人音楽歴9年目のベテランコンポーザーが惚れ込んだ七色の声を持つ幻想系新人ボーカリスト「エルム凪」が加入!』

という訳で、新ボーカル加入で話題沸騰の新生Etherの送り出した第一弾ミニアルバムの感想記事でございます。


…というか話題になってるんですよね? こんなこと書いといてなんですが、ツイッターで検索してもあんまり感想ツイートとかヒットしないし本当に話題になってるのか不安になってしまうんですがw
Etherの元々の知名度の高さに加え、これだけの充実した内容なら話題にならない訳がないとは思うんですが。ひょっとするとエルム凪さん個人名義でニコ動に投稿してた時のほうが盛り上がってたなんて事はないですよねw ニコ動で発掘された新人ボーカリストということでマニアックに共有してた時は盛り上がれたけどEtherみたいな有名どころに引き抜かれたから何か冷めた…なんて人はいないとは思うんですが。

あと、ボーカリスト交替した後の作品を称賛したら、前任ボーカルを否定することに繋がりそうで気まずいからなかなか評価できないという事情もあったり?
いや、「新ボーカルも良いけど前ボーカルも別の魅力がある」って言えば良い訳ですしね、そんなことで評価を控える人なんていないようなぁw
エルム凪さんは非常に「器用」なボーカルさんで、ジャケの謳い文句にある通りに七色の歌声を使い分ける凄い才能をお持ちだとは思うんですが、基本的な声質に関しては、言い方は悪いですが「毒にも薬にもならない」声と言えなくもないんですよね。
それに対し、前任者の桜璃さんは、若干「不器用」なボーカルさんであったかもしれないですが個性は十分であったと言える訳で、結局どちらのボーカルさんが上だとか語っても意味がないですし、そもそも、そんなこと語ろうとしてる馬鹿はうちくらいしか存在しないでしょうw
しかし、良い意味で自己主張の少ない声でどんな曲調でも歌いこなせそうな器用さをお持ちのエルム凪さんのボーカルと、他サークルへの曲提供が超多数の「職人級」コンポーザーであるRyoさんの多彩さは非常に相性が良いんじゃないかと思うんですよね。この組み合わせでEtherの可能性が無限に膨らんだのは確かなのではないかと。

その可能性が最も顕著に現れた楽曲が、イベント前にも称賛の文章を書いた3曲目の
「赫然の少女」ですね。自分も新参リスナーだからEtherの旧作全部聞いてる訳じゃないですが、おそらく楽曲的にもアレンジ的にもEther史上最高の1曲なのではないかと思うんですがどうでしょう。
この曲の最大の聞き所は2:02辺りから始まる多重コーラスによるカオティックなフレーズ群ですね。やはりここに一番「可能性」を感じました。ここだけ聞いたらほんとプログレッシブとしか言いようがない。イベント前にも書きましたが、知名度や安定感と引き換えにワンパターン化を招きがちな古参勢(相変わらず酷い偏見だけどw)の1つであるEtherがこんなにも挑戦的なフレーズを含む楽曲を試聴1発目に持ってきた事に衝撃を覚えたんですよね。
まあ、実際はこのフレーズも意図的にカオティックな雰囲気を目指して作られた物ではなくて、従来のEtherのインストのメロディにコーラス重ねたら結果的にカオティックになったって程度の偶然の産物なのかもしれないですが、しかしながら、このプログレッシブな展開を拡張して1枚の作品作ったら相当に刺激的な音楽が出来上がるんじゃないだろうか…って妄想してしまうくらいにはインパクトの大きいフレーズだと思うんですよ。
まあこのフレーズを除けば全体的には従来のEtherのイメージからほとんど逸脱しない曲に仕上がってるとは思うんですが、それでも個々のメロディやアレンジの完成度には目を見張るものがありますよね。Etherは物語志向ではあるけどセリフやナレーションはないからサンホラフォロワーには含まれないのかもしれないですが、この卓越したメロディセンスといい、この異様にドラマチックな曲展開といい、音楽的な完成度に関してはサンホラにかなり近い位置に迫ってるなぁということをこの曲を聞いて改めて感じました。

そして、この3曲目と並ぶキラーチューンが1曲目「Intymla」ですね。この曲は従来のEther流シンフォメタルの延長線上で新鮮味はそれほどないんですが、やはりメロディ、アレンジの完成度が突出しているので素晴らしい楽曲になっていますね。エルム凪さんの多重コーラスも良いんだけどやはりこの曲はイントロのストリングスのフレーズのメロディがやばすぎる。もうこのメロディだけで悶絶。あと3:54辺りからの「オーホッホーオーホッホー」ってコーラスはなかなかプログレッシブですなぁ。
2曲目、4曲目は先行配信された「エルフの里」と同様の民謡系のまったりとした曲なんですが、自分は民謡系そんなに好きって訳でもないんで他の2曲に比べたら地味な印象かなぁ。たぶんエルム凪さんの元々のファン層ならこういう曲調のほうが受けが良いんでしょうね。

http://ameblo.jp/etherryo/entry-11830644837.html
そういえば、Ryoさんがこの手のファンタジー系同人音楽を包括した「J-RPG系」というジャンル名を考案なさってこれを広めようと意図してるみたいですが、このPOPは会場でもけっこう見かけたけど、正直、先日書いた持論の「オタクは音楽単体に興味がない」ってやつに当てはめても、やっぱりこんなハイクオリティな音楽であってもRPGの付属品みたいなイメージで売るしかないのか…って思えてちょっと寂しくもあるんですよね。
別にゲーム音楽系って名乗ることに異論がある訳ではないんですけどね、実際にゲーム音楽から多大な影響を受けてらっしゃるんでしょうし。ただ、ゲーム音楽系と名乗ってしまうことによって創作の範囲が限定されてしまい、オタク的な感性を逸脱した挑戦的で革新的な音楽を作り出すことに消極的になってしまいそうな気がして…。まあ末端リスナーの勝手な想いですけどねw
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Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

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