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BURRN!が同人音楽を紹介?

https://twitter.com/oichanmusi/status/1143187991843622912
これ話題になってましたね。水島精二監督まで反応してたし。ほんと硝子ドールはガチすぎる名曲だからアイカツ興味ない人も聞いてみたほうがいい。間奏のギターソロ&キーボードソロが長すぎてほんとにこれアニソンか?ってなる。ストリーミングにもあるんで是非。

…って話が脱線しましたがBURRN!ですね。B'zが表紙になっただけで炎上っぽいムードになったという保守的なスタンスで知られる有名ヘヴィメタル雑誌、そのオンライン版。オンライン版のほうは本誌とは違って割とゆるく幅広くメタル系音楽を紹介していく感じなのかもしれんけど、それにしたって仮にもBURRNの名を冠する場で同人音楽やらサンホラやらボカロを紹介してるのって凄いことなのかも。記事自体は新人ライターさんが書いたってこともあって特に誘引力がある訳ではないけどやっぱBURRNがこれを許してるって事実に意味があるんでしょう。
「良質なサークルさんはどんどん話題にしていきたいのでTwitterにDMください」みたいなこと書いてありますね。今後も同人メタルをBURRN!の名の下で紹介するから情報くれ!ってことですか。頼もしいですねえ。でもこのライターさんの好みに合ったサークルじゃないとダメなんでしょ? そもそもBURRN!の名を信頼するような層に響くタイプのサークルって限られてるよなぁ。うーん…SPARESPINEとか? リリハルは前に新譜情報が紹介されてなかったっけ? なら可能性は大きいか。
ってか「新世代」オリジナル系メタルサークルでBURRN読者に通用しそうなレベルのクオリティ備えてるサークルってリリハルくらいしかいないんだよなぁ…他は音楽性やアイディアは面白くてもクオリティ面ではまだ一般流通レベルに達してないから。うちのブログ的には一般に通用するかなんて全くどうでもいいのでむしろ後者を中心に紹介してますけどね。

それと気になったのがこの記事サンホラのNeinの動画を貼ってるけどサンホラ入門でいきなりNeinから入るのはやばすぎるでしょ…。とてつもなくハードル高いと思う。そもそも公式ストリーミングにもサンホラのアルバムってNeinしか置いてないし新規リスナーを門前払いにしてる感が否めない…。悪いこと言わないので無難にリンホラの「進撃の軌跡」あたりから入ったほうがいいです。


https://twitter.com/OrangeTheKeyqa/status/1142429621285056519
「ゆ~くれ」のメンバーの方のツイートが2500いいね??? めっちゃバズってるやん…さすが覇権サークル。2500いいね獲得するサークルが覇権サークルでないはずがない(ラノベタイトル)
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Linked Horizon「真実への進撃」の感想

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https://shingeki.linked-horizon.com/

えーと今回紹介するLinked Horizonっていう音楽サークルなんですが、「進撃の巨人」二次創作の「最大手」として名高い壁サークルのようです。原作愛めっちゃ高い系サークルとしてファンからの信頼も厚いらしい。ちなみに二次創作とは言っても曲自体はオリジナルなんでいわゆるイメージソングってやつですね。
そしてこのLinked Horizon略してリンホラの特異性としては、単なる進撃の巨人二次創作っていうだけではなくて、なんと自身の別名義「Sound Horizon」のセルフ二次創作もその進撃二次創作に大胆に絡めてあるって点にあります。セルフ二次創作クロスオーバー?…非常にややこしい…。

そんなややこしい「サークル」(サークルと書いてルビでそれっぽい言葉を当てはめるやつ)リンホラの最新作なんですが、今回は収録曲がたった2曲しかないんですよね。まあ一般アーティストでシングルが2曲なんて至って普通の事なんですが、サンホラ/リンホラのシングルで今まで2曲収録って無かった気がするし、さらには過去にはシングルにも関わらず平気で10分越えの曲が入ってて大ボリュームだったりの前例もあったから、もしかして今回も2曲だけと思わせて長大な組曲なのか!?なんて期待してたんですけど結果としてそんなことは全然なかったぜ。4分半&5分半の2曲。どちらも普通の尺。

…別に普通の尺だからガッカリなんてことは無いんですけどね、でも今回の進撃4期(正確にはシーズン3の2クール目)の主題歌となった「憧憬と屍の道」がTVサイズの段階で既に複雑な曲構成をしてたことから考えても長尺期待してしまうのは仕方ないことかと。
でも今回は長尺にしなくて正解だったと思う。もし「憧憬」が8分とか10分とかあったら絶対にダレてたと思うから…。4分半だからこそ無駄がなく引き締まっている。

実を言うとこの「憧憬」、最初にTVサイズで聞いたときはいまいちピンと来なくてちょっと地味な印象もあったんですよね。イントロからして「まーーーた弓矢メロディかよ何度目だ」って感じで新鮮味も薄かったしサビがどこだか分かりづらい曲構成でもあったし。
ところが何度か聞くうちに徐々にハマってきて、今回のOP映像が特に気合入ったものであることも相まって「もしかして進撃ソングの中でも弓矢に次ぐくらいの名曲なんじゃね?」って印象に変わっていきましたね。
ってか進撃アニメ本編のほうもストーリーの盛り上がりが最高潮に達してると思うし、EDのシネマスタッフの曲もめっちゃ名曲だし、ここに来て全ての要素が頂点に達してる気がする訳です。ぶっちゃけ進撃というコンテンツのブームはとっくの昔に過ぎてる感は否めないんだけど、「質」はそれとは無関係に尻上がりになってるという事実、改めて進撃って凄すぎるコンテンツだと思うしそれに継続的かつ徹底的に関わっているリンホラはとてつもなく恵まれているアーティストだなぁって思う訳です。進撃以上にRevoさんが担当するのに相応しい作品はなかっただろうしまた進撃の主題歌にRevoさんの音楽以外はあり得ないなぁって。え? YOSHIKIフィーチャリングHYDE? そんなものありましたっけ?(すっとぼけ)

で話は戻って「憧憬」なんですが、ローランの皆さんが口を揃えて「憧憬フルはジェットコースター!」って言ってたけどそんなにジェットコースターかなぁ?…割と普通じゃね? 「Interview with Noel」に比べたらこんなの公園の滑り台レベルでしょ(言い過ぎ)。
もちろんいきなり少年少女合唱団が入ってくるのは意表を突かれますけどね。言うほど複雑すぎないし良い意味で無駄のない構成だと思う。2番で別メロディに変わるのでまた弓矢の不評を繰り返すのか?と思わせといてちゃんとサビに戻るからアニソン的な安心感もキープしてるし。
メロディ自体も、弓矢の雰囲気を継承しつつも完全なる「再演」は最小限に留めて新規メロディで固めてあるし、メインのサビも超盛り上がるラストサビも歴代最高クラスの出来栄えだと思う。

2曲目の「13の冬」、タイトルからして13のパートからなる13分に及ぶ組曲かと思ったが全然そんなことはなかったぜ(的外れな期待)。「もし壁」にも通ずるバラードタイプの楽曲。あちらと違って暗めの曲調ではあるけど。まあこちらも良い意味で無駄のない比較的シンプルな曲ですね。
ミカサ役の石川由依さんがボーカルということで話題になりましたが、リンホラ歌姫として1ミリの不足のない完璧すぎる歌唱に脱帽せざるを得ない。こんだけ上手けりゃそりゃ歌ってもらうしかないよねえ。声優さんが歌ってるからキャラソンとしての側面もあるだろうけどそこはリンホラだから一般的なキャラソンの枠には嵌らない深さもあるかなぁ。進撃アニメの最新話のミカサとのシンクロ度も高かったですねえ。
梶裕貴さん(ご結婚おめでとうございます)もリンホラ参加を希望してるって話だけどそのうち歌うこともあるんですかね。
朝夜メロディはねえ…あざとい。ひたすらあざとい。

自分の買ったのは初回版なのでボーナストラックは美しいバイオリンによる「憧憬」の再演。通常版のほうがやばいって噂ですからね…非ローランの方々は通常版のほう買ったほうがいいのでは。

という訳でボリューム的には歴代最小でしたが内容は無駄がなく充実しているシングルでございました。まあボリューム少ないのはRINNEに向けて溜めてるからですよね(定期)

「真実への進撃」買いました

自分は特に考えずに初回版のほう買ったんですけど、皆さん通常版のボーナストラックがやばい!絶対通常版のほう聞け!!みたいなこと口を揃えて言ってるんですよねえ。ってかそもそも今回の初回版ってブルーレイとか付いてる訳でもなく単に豪華な厚紙ケースが付いてるってだけでメリットが少ない…。これから買う人は通常版のほう買うべきなのかも。

あと特典のレイヤードジャケね、最初この特典の画像見たとき何じゃこりゃ?って思ったけどなるほどこういう仕掛けだったのかと。皆さん色んなCDの上に重ねて遊んでらっしゃるようで。

肝心の内容についてはまた後日書きます…。とりあえず「憧憬」については歴代の進撃ソングでもトップクラスの曲なんじゃないかなぁ。長尺曲は結局なかったし2曲しか入ってないのでサンホラ/リンホラのマキシシングルの中でも最もボリューム少ない作品ではあるんですが。

To-pia「夜明けのモノローグ」

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https://to-pia.booth.pm/items/963347

えーとこの作品は昨年秋に買ったものなのですが開封せずにずっと放置していて結局リッピングせずにストリーミングで聞いている次第です。これじゃCD買った意味がない気もしますがストリーミングで聞いたほうがアーティストへの還元もあるからある意味では効率いい気もする?

このトピアってサークル、「バンドサウンドを中心にファンタジックなボーカル楽曲を制作しています」という公式の文言の通り確かにギターを基調にした曲が多めなんですけど良くも悪くも音作りが軽めなんでロック的なダイナミズムを求めてるリスナーには少し物足りないかも? しかし逆に言えばうるさい音楽が苦手な人にもおすすめ出来る幅広さがある。ロックというよりポップスの観点から聞くべきサークルですかね。

ギタリスト兼コンポーザーと女性ボーカルの2人組という同人音楽で典型的なメンバー構成のようですが、その女性ボーカルの「千尋*」さんの歌声が特筆すべきであり歌唱力といい声質といい「一流」の風格しかない。まじ上手いです。自分が買ってみたのもこの歌声に惹かれたからですし。同人音楽でいうと元GILDIAの悠季さんの声にマイルドな甘みをプラスしてJPOP寄りにしたみたいな感じの声…?

楽曲のほうも絶妙なポップセンスを伴う甘く切ないメロディを備えた優れた曲ばかり。この作品は8曲入り(そのうちインスト2曲)でボリューム感も十分で捨て曲も無くどれも良い曲ですね。特に5曲目「魔法みたいな夜」のクリスマスソングのようなロマンチックな雰囲気や8曲目「誰もいない」における情感たっぷりの歌唱やエモーショナルなギタープレイは素晴らしい。後者はエモすぎるトレモロフレーズも出てきたりしますしもうちょいロック系の音作りだったらラウド系のリスナーにもアピール可能だったかもしれない。
ってかこのアルバムって過去曲の再録+新曲っていう構成みたいなんでベスト盤な位置付けでもあるのかな?

という訳で非常に良質なポップス系サークルだと思いますし多くのリスナーにおすすめ出来るかと。

C96当落

今回の夏コミ…買うもの無くない? なんか毎年同じこと言ってる気がしますが今回は特に何もないっていうか。
まあ先日の春M3が史上最強ラインナップでしたからね…その反動でこうなるのは分かってましたが。初のコミケ4日目を体験できる訳だしさすがに行かないっていう選択肢はないですけどね。

Pratanallisはアルバムはまだ無理でしょうけどシングルならあるかもしれない? あと何気にイベント初参加の元Asrielの黒瀬さんのユニットELFENSJoNを気まぐれで買うこともあるかもしれないしないかもしれない。
新規枠は2サークルほど確認しましたけど詳細不明だしこれは期待薄いかな…。冬コミは新規充実してたんだけどね。
っていうか、よく見たらなんとあの「ゆ~くれ」が当選してるんですよね。びっくり。これはゆ~くれ覇権の流れなのか…?

そして来年の夏コミは5月ゴールデンウィーク開催…。M3とほぼ連続かよ…。M3はパスしてコミケに絞るサークル続出しそう。個人的にもここまで連続した日程だと行くか迷うとこですねえ。

そしてそして来週はいよいよリンホラ新譜ですよ。「憧憬」のフルをいち早く聞いた人達によれば「ジェットコースター」的展開なんだそうで。紅蓮の弓矢以上に一般リスナーに厳しい曲構成なのか? ってか「13に冬」も長尺の予感がするんですが。なんとなく。

Mokine「Mokine Miku」

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https://xiloro.booth.pm/

界隈にはソシャゲやら音ゲーに曲が採用されたとか様々な強い実績を持つサークルは多いんですけどこのサークルもびっくりするほど強いんですよ。なんとTVで作品が紹介されたという!!! ちょwwwwwおまwwwww有名人wwwww状態。

ちなみにTVで紹介されたっていうのは音楽作品ではなく自主制作ゲームのほうだった訳なんですけどね。同人ゲーム制作と同人音楽活動を並行して行うハイパーマルチクリエイター系サークルであるChloro/Xiloroなんですけど、ゲームのほうが各所で絶賛されてるっぽいにも関わらず音楽サークルXiloroのほうはさっぱり話題になる気配がない。傑作フルアルバムを3つも発表してるっていうのに。これだけ個性的で面白い音楽やってるサークルだというのに。何故なのか。
みんな、ゲームが良かったからといって必ずしも音楽のほうにも興味持って聞いてみようとはならないのかなぁ…残念ながら。まあかく言う自分も音楽聞いてるのにゲームのほうはやってないですからね。何故なのか。人間という生き物は愚かで矛盾した不可解な存在だからね…仕方ないよね(極大主語)

さて今作はXiloro名義ではなくもきねさん単独名義での新作なんですけど実質的にXiloro新作扱いでも良い気がする? Xiloroと違って女性ボーカルものではなくボカロだしジャンル的にもロック要素はかなり薄め。にも関わらずやはりXiloro「らしさ」が満載の内容。
M3直後にも書いたことの繰り返しになりますが、このアルバムって計画的に制作された作品というよりかはイベント間近になってから突発的にデモ曲を寄せ集めて作ったような感じがありありなんですけど、にも関わらず各楽曲から滲み出るポテンシャルの高さ。未完成っぽいデモ曲の寄せ集めであってもこれほどのオーラを保持してるってのは驚愕と言うしかないです。昨年のボツ曲アルバムといい、相変わらず本気作でないのに圧倒的パワーを誇る「なろう系」主人公のようなチートっぷりを発揮。これが天才以外の何だというのか?

だからといって、ボカロでも全然いけるやん!Xiloro最強!もきねさん天才!このままボカロで行こうぜ!みたいな簡単な結論には至らないんですよねえ。やはりXiloroの音楽性にとって脱退してしまったボーカルのMeltyさんの歌声は不可欠な構成要素だったというのは否定できない事実。Meltyさんのあのキュートな声質が無ければ成立しなかった楽曲も少なくなかった訳で…相当な痛手であったことに変わりはないかなぁと。
このボカロアルバムも十分に魅力的な楽曲ばかりなんですがXiloro本体に比べると他と明確に差別化できるだけの決定的な要素が欠けるかなって感じもあるんですよね。やっぱ人間の歌声ってのは唯一無二の個性を持つ物ですからね。
もちろんボカロという表現形態をdisってる訳じゃなくてボカロならではの良さもありますけどね。このままボカロサークルになるという選択肢もそれはそれで全然アリだと思うし。

本作は9曲入りアルバムですが前述の通りデモ曲っぽい短い尺の曲が多いので全体でも30分未満。
1曲目「Aim Now Aim」はフル尺の「完成品」。これはデモ曲っぽさはなく完成度高いですね。派手なシンセと電子ドラムによる電波ソングっぽい曲調。Xiloroと全然違うようでいて実はギターをシンセに置き換えて歌をボカロにしただけで根本的な部分は変わってない。シンセのリフもハードロック的だし。Aメロのクスリキメたみたいな初音ミクのポリリズムなラップがインパクト大きいんですがBメロでは打って変わってメロディアスになるしやっぱXiloroに近い魅力がある。

2曲目「どうせ」もフル尺。Aメロは童謡系の穏やかな雰囲気だったりしますがBメロで一転して不穏な雰囲気になりサビではAメロを倍速?にしたような展開になるという意外性に満ちた曲。これだけ曲調が急変するのに全く違和感なく繋がってるのはアレンジの妙だなぁと感心するばかり。何気にこの曲だけギターが入ってるんですよね。
歌詞が今までのXiloroには無かったタイプで、コミュ障あるあるみたいな根暗で病みまくってる内容。ボカロ曲ではこういう病んだ歌詞はちっとも珍しくないけどボーカルさんにこれ歌ってもらうのは無理だよねえ。この「病み」がもきねさんの素なのかもしくはボカロってこういうの多いよね?って感じで寄せた結果なのかは定かでないですが。

3曲目「亡き王女のためのコラール」、タイトルからして東方アレンジかと思ったけど違った。「宗教音楽チャレンジ」と称してサウンドクラウドで公開されてたやつですね。ボカロでグレゴリオ聖歌やるというまさに宗教音楽。他の収録曲とはまるで雰囲気異なるけど良いアクセントになってる。

4曲目「旅行」は1分半しかない小曲ですが単純な展開ながらもこの何とも言えない浮遊感が良いですよねえ。効果音も良い味になってる。

5曲目「わたあめ」も短い尺でシンプルな曲展開ながら不思議と存在感ある。フワッとした無垢な童謡系。反復される特徴的なシンセの音がポイント。

6曲目「kid pics」はリズムトラック無しでシンセがひたすらピョコピョコ鳴るだけの実験的なインスト曲。

7曲目「テディベアの死んだ日」、タイトルからしてやばそうですが実際歌詞もだいぶ病んでます。めっちゃメンヘラってる系。これは2曲目以上にXiloroじゃ絶対無理な曲ですね。メロディやアレンジは単調だけどその分歌詞の病みが突き刺さってくる。

8曲目「Downstairs Memories」は歌詞のないボカロのスキャット曲って感じですが何気に壮大な感じが良い。

9曲目「サイクリングルーチン」、このメロディ展開がなかなか素晴らしい。淡々としてるようでいて不思議と美しく浮遊感があるこの感じ。

まあXiloroの3枚のアルバムに比べたら完成度が低いのは仕方ないんですがこのボカロアルバムも決して無視できない魅力を持った1枚であることは間違いないです。新たなボーカリストを見つけてXiloroが活動再開するのかは定かではないですがボカロであれ何であれ今後も注目していきたいですね。
ってかXiloroを知らない人がいたらまずXiloroを聞いて欲しいですけどね。アルバム3枚とも傑作です。

Lost my Proust「End of my will」

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https://lostmyproust.jimdo.com/

待ちに待ちに待ちまくった!!!ついにリリースされた本命中の本命である「最強」サークルの新作!!!これまじやばいやつ!!!全人類に聞いて欲しいやつ!!!


…って感じのオタク特有の過剰表現はまあいいとして、それにしたってこのブログ「最強」って言い過ぎじゃない? 「最強」って「一番強い」って意味でしょ? 「一番」が同列で何個あるんだよ?
…なんて訝しく思ってる人がいるかどうかは知りませんがまあこんなの単なる言葉の綾だし? そもそもこんなオタク文章を真面目に受け取ってる人なんていないよね?とか適当に済ませるのもアレなんで自分なりの理屈を書いておくと、「最強」って一言であっても色んな意味合いの「最強」があって、つまり「(他人の評価とは関係なく自分の中での)最強」とか「(一般的な意味での)最強」とか「(一般的な意味では)最強(だけど自分の中ではそうでもない)」とか「(一般的な意味でも)最強(だし自分の中でも最強)」とかね、けっこう複雑なニュアンスがこの一言に隠されてる訳ですね。みんな「エモーい」って言いまくるけどニュアンスがバラバラっていうのと同じ。つまり前後の文脈とか雰囲気からニュアンスを察しないといけない訳ですよ。うん。ものすごいどうでもいい。果てしなくどうでもいいよね。

まあ最強の意味とかどうでもいいけど本題であるこのLost my Proustの新作は全くもってどうでもよくないです。ものすごくどうでもよくない。めっっっちゃ重要。なんせ2016年の夏以来の完全新作ですよ? 3年近く待ってようやく聞くことが叶ったアルバムなんですからね。普通に考えても3年って長いけど新作発表のペースが異常に早い同人音楽界においては殊更に3年というインターバルは長いと言わざるを得ない。Lost my Proustもすっかり寡作サークルの仲間入りした感じ。
もちろんその期間中に全く動きがなかった訳じゃなく、アンケート限定の楽曲とかスマホゲームへの楽曲提供があったりとかした訳なんですけどね、3曲入りマキシシングルならまだしもどちらも1曲づつだったしまとまった音源はご無沙汰だったからほんと寂しかったですよ。え? リメイクアルバム? はて、そんなのありましたっけ?(すっとぼけ)…いやぶっちゃけあのリメイクアルバムに関しては企画盤の「Leave me Past」よりも存在意義が劣る感じが否めないんですがまあそれは自分がオリジナルの1stに思い入れが強いせいですね。他のリスナーにはちゃんとした「新作」であったと思うんですが。

さてその「超待望」の4thアルバム(公式では3rdアルバム扱いだけどLycoris Librettoを別枠にするのは何かしっくりこないから自分の中では勝手に4th扱いしてる)なんですが、イベント直後の記事にも書いた通りこの作品はLost my Proustにとって「Will編」と名付けられた一連のコンセプチュアルな「物語」の大きな区切りであり、つまり「第一部」完? Lost my Proust of Fireとか訳分からんことも書きましたがそれはどうでもいいとして、今までの作品から繋がる具体的なコンセプトに関しては自分は考察とか柄じゃないんで深入りするのはやめとこうかと思いますがまあとにかくこれが一区切りだとしてもこれからも活動を続けていくという確固たる意思が表明されてるのはほんとに喜ばしいことですね。同人音楽に限らず活動継続を断念するアマチュアバンドは枚挙に暇がないですからね…。例え新作発表の間隔が長く空こうが地道に継続してくれてるのであればそれだけで安心できます。同人音楽界は確かに発表ペース早いサークル多いんだけど新作が無いからといって参加できない訳でもないし数年ぶりの参加であってもそれはそれで受け入れられるしマイペースな活動にも実は合ってるのかもしれない?

さて本作についての個人的な評価についてですね。M3から帰宅して速攻でリッピングして聞いたにも関わらずあえて1ヶ月も時間を空けた訳なので聞き込みもバッチリですし冷静かつある程度の客観性をもってこの作品と向き合えるようになってる気がする訳なのですが、今作がこのサークルにとっての最高傑作であるのか? それには1ヶ月経った今も結論は出てません。原点にしてすでに類稀なるオリジナリティを発揮していた1st、プログレッシブな方向性の到達点である2nd、キャッチーな魅力が花開いた門戸の広い3rd、どれも甲乙付けがたい傑作ばかりですからねえ、この4th(公式では3rd)はそれらの傑作の魅力を全て引き継いだ集大成とも言えそうな内容なのですがだからといってそれらを追い抜いているかというとそうでもない気がするし…。まあどれも傑作なんだからいいじゃん!って結論でも構わないんですがあえて優劣を付けたくなってしまう、それはLost my Proustがマンネリとは無縁の高品質な作品しか出してないという証明でもあるんですけどね。
ってかアンケート限定の「VAREN」と1曲だけでリリースされた「navy doze」がもしこのアルバム収録だったらボリューム的にも大幅に増強されてこれが問答無用で推せる最高傑作確定だったかもしれんけど…。いや曲調がこのアルバムと合わないかなぁ。でも曲調が明るめのサタアラ提供曲「Sila」のセルフカバーも入ってるからね、合わないとは言い切れないよね。

今作は7曲入り、そのうち2曲がインスト。2ndアルバムでは3曲がインストだったんでこっちは歌モノが1曲多いということになりますがその1曲は前述のセルフカバーなので完全新曲のボーカル曲は4曲なので2ndと同じ。

1曲目「For Whom the Ark Comes」はギタリストSyunsukeさん作のインスト曲。アルバム冒頭のインスト曲といえば一般的にはイントロ的な短い曲だと相場が決まっているようなもんですがLost my Proustにおいては2nd冒頭の「Fetal Movement」という完全に独立した強力楽曲もあったりした訳なんですけど今回はそれとは違ってイントロ曲のほうです。完全に2曲目と繋がってるし。とはいえ「オマケ」的な立ち位置に甘んじてる訳ではなく単独でも十分に聞き応えがあり。なんせ2分半の尺がありますからね、展開にも起伏がある。ピアノとクワイアによる厳かな出だしからDjentyなギターのヘヴィな展開に移行し再び「静」に戻って次の曲へ繋がる。

その2曲目となる「9’s」、Hidaka Mikuさん作のボーカル曲一発目。以前の記事にもちょこっと書きましたがこれが第一印象は決して良くなかった。曲調としては「Lycoris Libretto」の1曲目「Lycoris Radiate」と5曲目「The canticle for replicant of her」を足したような感じ。民族音楽寄りで造語歌詞。「Lycoris Radiate」に似てるようでいてなんかAメロがふにゃふにゃした印象っていうか? あっちはAメロから全力で盛り上げるタイプの曲でしたからねえ。「The canticle for」と比べても疾走感は無いしキャッチーさも劣るし。その2曲との比較からマイナスな印象が生まれてしまった感もあり。
ところがこの曲は「スルメ系」楽曲でして、聞けば聞くほど味が出る。結果として今作で一番ヘビロテしてるのがこの曲だったりしますからね。よくよく聞けば「Lycoris Radiate」とは曲構成が異なり、Bメロから本領発揮するタイプ。おそらく同人音楽でポピュラーな多重コーラス系民族音楽に寄せた曲なんですよね。まあ多重っていうほどコーラス重ねてはいないけど、バックのシンセやピアノの旋律を把握した上でコーラスのメロディラインを味わうと癖になってくる感じなんすよ。複数のメロディの重ね合わせが売りの楽曲。更にはそのサビのバックのピアノのメロディがCメロでボーカルで再現されるという他ではお目にかかれない意外性あふれる展開もあったりでほんと改めてHidaka Mikuさんの楽曲アイディアの引き出しの豊富さには驚かされる。

サウンドのクオリティ的にはやっぱ「Lycoris Libretto」の頃からほぼ変わってないというか、目に見えて大きな向上はない感じかなぁ。3年経ってもクオリティ面で分かりやすい進歩が無いってのを否定的に捉えることも可能なんですけど、でもLost my Proustの音楽表現のためにこの現状クオリティで何の不足もないのであれば無理に上を目指す必要もないのかなぁとも思う訳で。もちろん同人音楽界隈を見渡すだけでもLost my Proustよりクオリティが上のサークルなんて山ほどいるし「商品」としての完成度を目指すのであればクオリティ向上は必須だと思うのですが、まあクオリティ言い出したら上には上がいますしねえ。今や定額の聞き放題が当たり前の時代になって有名アーティストとアマチュアアーティストがストリーミングという名の商品棚に同列に陳列されてる訳でして、クオリティで有名アーティストに太刀打ちなんて出来るはずない。だからこのLost my Proustのように既存のアーティストの下位互換に甘んじない独自性を持つアーティストのほうが結局は存在意義を獲得できる気がするんですよねえ。

3曲目はzaki.mymyさんによる「Cruithne」、これがやっぱ最強曲っすね。zakiさんといえば各作品で1曲づつしか曲作ってないけど「Creation of Inane」といい「Alter Ego」といいLost my Proust最高楽曲候補の神曲ばかり作ってきた印象あるんですが今回はその究極系とも言えそう。まじ半端なく強い曲。もう試聴でサビ聞いただけでも神でしたがそれ以外の部分も強すぎる。「Appelbaum Syndrome」みたいに前半のサビと後半のサビが違うんだけど両方のサビが神メロディというサンホラのごとき贅沢仕様で、しかもAppelbaumのときに比べると複雑な印象が控えめですんなり1曲として聞けるから幅広いリスナーにもおすすめ出来る。疾走感もギターリフのテクニカル度も共に過去最高な気がするし、Hidaka Mikuさんの歌声の魅力も最大限に発揮されてるし、ほんとこの曲って下地はプログレッシブメタルコアであっても聞き方によってはメロスピでもありテクデスでもありオタクソングでもあり…。多角的な魅力を持つLost my Proustの新たな代表曲なのではないでしょうか。Lost my Proust全部入りの曲だし初めて聞く人にこの曲をおすすめしたい感もある。
あと久しぶりにzakiさんのベースソロが聞けるのもいいですよねえ。ギターソロは封印されたまんまだけどね…。

4曲目「ANESTHESIA」、これは独立したインスト曲ですね。尺も5分以上あります。このインストは3rdの「M.Brain」に比べるとテクニカル度が増してるしLost my ProustのDjent+ドリームシアター+トランスコアという特異な音楽性を感じるには十分な楽曲である気がするけどそれでも1stのキラーチューン「For My」の高みには今回も届かなかった感じかなぁ。

5曲目はSyunsukeさんによる「Forgotten Dream」、これがまた新たな代表曲となり得る驚きの神曲。「Radiant Ghost」をアップテンポにしてキャッチーにしたような感じなんだけどとにかく完成度が異常に高い。なんか試聴の段階で「普通」の曲とか書いた気がするけど普通だなんてとんでもない。これもLost my Proust「全部入り」の曲でした。イントロのDjentyなリフですでにテンションMAXになるんだけどその後の爆走展開におけるテクニカルなギターリフ(ギターの演奏力が向上してるのは決して気のせいではないはず)→BメロのHidaka Mikuさんのエモすぎる歌唱→サビのtac-t!s改めRINNEさんの咆哮(試聴でクリーンがサビだと思わせといて今回もこのサビでスクリームのパターンだった)→からの間奏でまさかのドリームシアター展開(この疾走メタルコアな曲調でドリームシアターぶち込んでくる意外性たるや…)→で後半は単なる繰り返しではなくエモさを増したHidaka Mikuさんの神々しい歌唱→からのテンポ落として叙情的な演奏をバックにしたサビのスクリーム→トドメはイントロのDjentリフwith壮大ストリングスで最高潮。いやはやとんでもない曲ですねえ。こんな構成力の鬼みたいな曲を作れるラウド系サークルが他に存在するんでしょうか。メタルコア/ポストハードコアを下地にしつつここまでやれるのかと。

6曲目「SilA -blooming whitely-」はサタアラことSatanic a la modeのフルアルバム「Annihilation」に提供された曲のセルフカバー。もしこのサタアラのアルバム聞いたことない人がいたら絶対に聞くべきですよ。間違いなく同人メタルの歴史に残る名盤ですからね。何気にストリーミングにもありますし気軽に聞けます。
で、このセルフカバーなんですけど、はっきり言ってしまうとサタアラのバージョンには僅かに劣る気がします。でもそれって裏を返せば提供楽曲として完璧だったってことなんですよね。つまり提供先のサタアラを100パーセント想定して作られているからサタアラ以外がやると劣って聞こえる訳ですよ。むしろそこまで計算して曲提供できるって驚愕すべきこと。アルバムの他の曲とも全く違和感なく溶け込んでたし。
ってか改めて聞いてもほんと名曲ですよねえこの「Sila」は。Hidaka Mikuさんのキャッチーなメロディセンスを裏付ける曲の1つ。

7曲目はHidaka Mikuさんによる表題曲。アルバムの締めであり「Will編」のエンディングでもある訳だからかなり重要な位置付けのはず。試聴では出だしのスローなDjentリフしか聞けなかったけどこれも実は疾走曲でした。このアルバム疾走曲率高し。速さは正義。
プログレッシブな展開は他に比べると控えめだけどストレートな魅力で真っ向から勝負する曲と言えそう。「The canticle for…」以降の「キャッチー」枠の楽曲と同様にtac-t!s改めRINNNEさんの咆哮パートが少なめでHidaka Mikuさんのリードボーカルがメインになってる曲構成なんだけど他のキャッチー枠と比べるとメロディラインが憂いを帯びており、壮大さやエモさも兼ね備えたまさに「第一部」エンディングに相応しい楽曲になってるかと。Hidaka Mikuさんの歌唱も実に力強く安定感を感じさせる。

という訳でやはりLost my Proustの作品にハズレは1つも無し!! 今回も過去作に全く劣らぬ傑作でした。特に3曲目と5曲目は新たな代表曲だと思うし多くの人に聞いて欲しい。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

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