今週末にAPOLLO第8回

なんですけど…あれ?もしかして今回って毎回恒例になってたプレビューウィーク無し? 「BOOTH FESTIVAL」とかいう企画群に統合されたから?
うーん…これはマズいっすな。土日はチェックする時間ほとんど無いし記事を書く余裕もない。困ったな…でも仕方ない。出来る限りはチェックしてみます。「ロック」以外は見れなさそうだけど。

http://el-ma-riu.com/apollo/apollon/
そういや今回はAPOLLO限定のこんな企画アルバムがあるみたいですね。「アポロンの夢想詩」…こりゃ名前からしてAPOLLO限定リリースを念頭にして制作したんでしょうねえ。興味深い企画だし想碕さんも参加してるから気になるんだけど…でも民謡系が多いし購入したいかっていうと微妙かなぁ。

そして夏コミの当落発表は6月8日らしい。来週か。
Lost my Proustは申し込んでるのかなぁ。さすがにそろそろ新作が来て欲しいところなんですけどねえ。完全新作はもう2年も出てない訳ですから。
あとPratanallisも3rdアルバム出るのかな? 夏はなかなか充実しそうな気がする。
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While True:「One For All , All For One」

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https://whiletruejpn.tumblr.com/

これはマジでやばいっすよ、同人テクニカルメタルの決定版とでも呼ぶべき驚異のコンピレーション。
アマチュアとは到底思えないほどの卓越したテクニックを持ったギタリストが7人も集結して作り上げたギターインスト作品。
単体でも高攻撃力なのにも関わらずそれを7体も集めてエクシーズ召喚してしまったような、そんな贅沢感とラスボス感あふれる内容になってるかと思います(分かりづらい例え)

このコンピレーションのメンバー、昨年の秋M3で1stアルバムをリリースしその高度な演奏技術とセンスによって界隈に衝撃を与えた「WHITEFISTS」のケンシローさん及び「G5 Cover Project 2016」で受賞経験ある方々が中心になってるようですが(7人揃って受賞した?)、その実績を考慮しても商業楽曲への提供経験ない方々(たぶん)でこれだけハイレベルなテクニカル楽曲のオンパレードになってるのは驚くべきことですし、この界隈にはまだまだこんなにもテクニカルメタル系の逸材が存在していたのかと改めて同人メタル界隈の底知れぬポテンシャルを思い知らされましたね。

1曲目を飾る「kurenai」さんの「For You」、この方のプロフィールにあったニコ動へのリンク見たら過去にボカロ曲を数曲投稿なさってたみたいですね(その中にLiesvectのミチザネさんとの共演曲が)
楽曲の完成度は非常に高く、一発目から早速「同人越え」もしくは「壁サー級」の圧倒的クオリティを見せつけてくれます。Djentyなグルーヴをまとったポストハードコア系サウンド&爽やかフュージョン系のギターインストで、曲調としてそれほど特別なことはしていないけどとにかくクオリティ高すぎてやばいです。

2曲目「Hikaman」さんによる「VS Nāga」、この方の曲もテクニカルギターインストという軸は共通してるんですが、他のメンバーの曲とは少し毛色が異なりHR/HMテイストが濃い。シンセの音も多用されてるしドリームシアター系プログレメタル好きな人間にはこれが一番刺さるのではないかと。クラシカル寄りなピロピロもあるからクサメタラーにもおすすめ。

3曲目「Sho-P」さんによる「NozPath」、この方はSolomonっていうポストハードコアバンドに所属してるらしい。このバンドは名前だけ知ってた。改めて聞くと結構テクニカル系のバンドだったんすね。
この方の曲もモダンなDjentサウンド+フュージョン。爽やか成分多めな1曲目に比べるとこちらはチャグい展開多めかな。

4曲目「Raku」さんによる「Singularity」は作中で最もEDM寄りな楽曲。EDMサウンドめっちゃカッコいいし作中でのアクセント的な役割も果たしてるけどせっかくのギターの腕前の出番が少なくなってるような気も?
この方、先日のM3で所属サークル「Islet」の1stアルバムも出してたんですね。そっちも買えば良かったかな。

5曲目「Takuma Genda」さんによる「Re:Velation Of Silence」、この方は「Graupel」っていうメタルコアバンド所属らしい。ちょろっと聞いてみたけどクリーン無しのかなりアグレッシブなメタルコアですな。
でこの収録曲ですが、作中でも特にヘヴィさとダークさが際立った曲調に感じますがメロディアスなリードギターもありますし曲展開もドラマチックなので決して取っ付きにくさはない。もちろん超テクニカルなのは他の曲と同様。

6曲目「Raku & Hiro」さんの「Abysswalker」、4曲目のRakuさんとの共作? この曲はだいぶ異色で、ファンタジックなシンフォニックアレンジが主体になってる楽曲。全体的にギターの出番少なめで「ギターインスト」感は希薄なんですが、楽曲としての良さは作中でも際立ってるように感じます。様々なジャンルの要素を散りばめオタクミュージック寄りに昇華させた音楽性は実に見事で、特に中盤以降の展開はかなりドラマチックなので必聴です。

ラストを飾る7曲目「KaTharsis」はお馴染みWHITEFISTSのケンシローさん。これだけテクニカルなギタリストが揃っているコンピにおいても埋もれることは全くなくてむしろ輝きを増しているようにすら感じる。Djent系テクニカルギターインストを軸としながらもシンフォニックなアレンジやEDMな要素を自然に取り込みそれらを完璧に自らのサウンドにしている創造性には相変わらず圧倒されますね。

という訳で凄まじいテクニックのギターインスト曲が満載のコンピレーションアルバムですので是非とも聞いて頂きたいです。
デスボとか一切入ってないインスト作品なので非メタラーの方も安心して聞けますよ。基本的に爽やか系の雰囲気なのでBGMとして聞くにも最適だと思われます。

Metomate「自由と銃と十三の鎖」

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http://metomate.com/

今回初聞きのサークル。ですが初買いではないです。昨年ミニアルバム買ってたので(まだ開封してないけど)。フルアルバムということでこっちのほう先に聞いちゃった訳ですけどね。

今作は15曲入りという大ボリューム。うちインストは2曲だけ。ミニアルバム(EP)でのリリースが主流である同人音楽界においてカラオケ水増し無しで10曲越えるボーカルアルバムっていうのは割と珍しいのでそれだけでも今回のM3で存在感を放ってた感じありますし、自分もそのボリュームに釣られて買ってみたというのも少なからずあります。

このMetomate(メトメイト? メトマテ?)ってサークル、似た名前のサークルが他にもあって少し混同することもあったんですがそれはまあ置いといて。
いちおう2年半前の1stミニアルバムのときもチェックだけはしてたんですが、1stって今とは違って男性ボーカルだったんですよね。当時はてっきり男性コンポーザーが自らボーカルを取るタイプのサークルだと思ってたんですけど実際は丸っきり逆で、このサークルの全てを1人で手がける(!)主催の「めと」さんは女性ボーカリスト件コンポーザーで、1stだけ限定で男性ボーカルをゲストで迎えてたっていう。これってものすごい珍しいパターンですよね。普通は男性コンポーザーが女性ボーカルをゲストにして歌ってもらうパターンが大半ですから。
しかもこの「めと」さん、めちゃくちゃボーカル上手い。半端なく上手い。何故ゲストに歌ってもらう必要あったのかさっぱり分からんくらい上手い。あえて男性ボーカルに歌ってもらったのはどういう理由があったのか。おそらく、このMetomateの音ってV系をかなり意識してると思うので男性ボーカルのV系ロックがやりたかったんだろうなと想像する訳ですが。でもいちいちゲストに歌ってもらうのは手間だし、界隈的にも男性ボーカルの需要は低いので仕方なくご自身で歌うことにしたのかなぁ。分からんけど多分。結果としてそれが圧倒的に正しい選択だったとは思うのですが。

そんな訳で今作は全編女性ボーカルでV系ロック要素が支配的な内容になってると思うんですが、ぶっちゃけ女性ボーカルとV系っていう組み合わせはこの界隈にあふれ返っているので独自性が見出しづらいってのはあると思う訳ですよ。
しかしこのMetomateは決してありきたりな音楽性にはなってない。確固たるオリジナリティがあると思う。
では具体的にどこに個性があるのかっていうのをピックアップしてみますと…

①まずこのMetomateは主催の「めと」さんが全て一人でやってるという衝撃の事実。
クレジットに「Produce by めと」としか書いてないんですよね。つまりイラストも含めて全部自分だけで作り上げてるとしか考えられない。そのイラストもアート感のある素晴らしい出来栄えだし(ブックレットの中にまでイラストがふんだんに使用されてる豪華仕様)、肝心の音楽のほうも壁サー級のクオリティだし歌もめちゃくちゃ上手いし万能すぎて恐ろしい…。

②女性ボーカルはウィスパー系。
ウィスパーって言ってもロリっぽい感じではなく清廉な雰囲気の凛とした歌声。ぶっちゃけウィスパー系って歌唱力の無さを誤魔化してる(?)ようなボーカルも中にはいると思うんですけど、めとさんの場合はウィスパーを主体にしながらも歌唱力も声量もしっかりあるし感情表現も豊かだし凡百のウィスパーとは一味違う感もあり。特に14曲目「篝火」の最後のエモーショナルな歌唱とか鳥肌モノだし、なんというか、触れたら壊れる繊細なガラス細工かと思いきや実はすごい耐久性あったとか、病弱系の美少女キャラかと思ったら肉弾戦めっちゃ強かったとか、そんな感じ…?(分かりづらい例え)

③その繊細なウィスパーボーカルとのギャップ感を演出するのが不釣り合いに思えるくらい重厚なロックサウンド。ギターもドラムもかなり骨太な音作りに仕上がっていてメタラーの鑑賞にも耐えるハイレベルな出来。特に8曲目「蓋棺のプロミネンス」でのアグレッシブな展開はインパクト大。
(ゴシックメタルではなく)「雰囲気系」で歌ってそうなウィスパー女性ボーカルとこんな重いロックサウンドを掛け合わせてるだけでもかなり個性的だと思う訳ですけど、女性コンポーザーがこれ作ってるというのも驚きですよね。めとさんってギターも弾けるんですかね? マルチ才能にも程がある。もし仮に打ち込みギターだとしてもここまで重厚なサウンドが打ち込みで再現できるんだとしたらそれはそれで驚異的。
重いサウンドとは言ってもメタルやハードコアではなくV系ロックっぽさが中核にはあるんですけどね。上記のようにやっぱり当初はV系ロックを目指してたんじゃないかと推測しますが、結果的には他のV系路線のサークルとは一線を画する音になってる気がします。

④で、その「一線を画する」理由の1つがV系ロックサウンドの合間に登場するマスロック要素。16ビートの細かい刻みのフレーズが多用されていて随所にテクニカルなテイストが光ります。特に12曲目「リンドウに灰が混じる」は変則的なマスロック系フレーズが特徴的な楽曲。

⑤そして忘れてはいけないのがストリングスサウンド。このサークルの使ってるストリングス音源かなり強いですよね…深みと奥行きを強く感じさせる立体的な音。これが壁サー級クオリティと独特の世界観の構築に多大な貢献をしてると思います。

ウィスパー系ボーカルを中心に据えた音楽性だと「雰囲気系」に傾きがちな気がするけどこのMetomateは比較的メロディがしっかりしてる(メロディの「使い回し」も少ない)から退屈しないし上記の重厚ロックサウンドのおかげもあってメリハリのあるアルバム構成になってると思います。激しい曲と静かな曲、薄暗いメロディと明るめのメロディの配置もバランス取れていて上手い。でもまあ曲数が多いから後半ちょっとダレるとこもありますけどね。

で、個人的に今作のハイライトだと思うのが6曲目の「向日葵」。基本的にメランコリックな雰囲気が支配的な作中にあって、まるで廃墟をまぶしい陽光が照らすかのような希望に満ち溢れたメロディ展開がグッときます。この感動的すぎる展開、「良い最終回だったぜ…」と言いたくなるほどですがこの曲はアルバムの中盤に配置されてるのでまだ全然終盤じゃないという意外性。めとさんあんまり明るい曲調は好まないのかもしれないですがもう1曲くらいこういう明るい曲あっても良かったような。

他にも、エレクトロニカ、アンビエント寄りな曲調ながらメロディのキャッチーさが映える「青き灯のサクリファイス」や、捻りのあるリズムを伴ったロックサウンドと美しく繊細なウィスパーボーカルに魅了される「願」も聞き所ですね。

そんな訳で、全て一人で作ってるとは到底信じられないくらい超絶に完成度高いアルバムになってますので聞いて頂きたいですね。改めて同人音楽界ってこういうマルチな才能持つ超人が多くて驚きますねえ。

Laur「The Angel’s Message」

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https://last-labyrinth1.bandcamp.com/releases

今回のM3の「覇権」作品はやっぱりこれなんですかね、Laurさんの1stアルバム「エンジェルズ・マッサージ」。これは戦利品写真でも度々見かけたし相当多くの人が買ってるに違いない。告知ツイートのいいね数も4桁に達してたし「覇権」呼ばわりしても構わないんじゃないかと。

…ちなみにエンジェルズマッサージっていうのはCDDBに「Message」を「Massage」と間違えて登録してしまったことによるネタな訳ですが…先日紹介したNoahさんもこのネタでいじってましたね。

さて始めに言っておきますと、このLaurさんの音楽がクラブミュージック系であることは誰の耳にも明らかだと思うんですが、これ書いてる自分は普段EDM系はほとんど聞かない門外漢なんで今回はいつも以上に適当な内容の感想になると予想されます。ご了承ください。

そんな自分が何故あえてEDM系の作品に手を出したのかと言えば、試聴においても絶大なインパクトを誇る壮大シンフォニックサウンドをフィーチャーした楽曲が目当てだったのはイベント前にも述べた通り。クラブミュージックと本格オーケストラサウンドの融合。これは流石にEDMに不慣れなメタラーであってもチェックしないとマズいんじゃないのってくらいのクサクサで大仰な楽曲の数々。まあこれは買いますよね。

とはいえ、全部の楽曲がシンフォニックっていう訳ではなくて一般的なEDM曲もあるんですけど結果的にはそれらも含めてガッツリと楽しめてます。クラブミュージック門外漢なのにけっこうヘビロテしてしまってて自分でも驚いてるくらい。
なぜ門外漢でも楽しめるのか自分なりに理由を考えてみたんですけど、この作品はクラブミュージックの多くがそうであるように大半がインスト曲なんですが、しかしながら全体を覆っているSFっぽいというかサイバーな雰囲気によってコンセプトアルバム感というか、インストにも関わらず物語性を感じさせる内容になってると思うんですよ。そういう部分がメタルやプログレばっかり聞いてる人間の感性をくすぐる所もあるのかなぁと。
その「コンセプトアルバム感」を構成する最大の要素がドラマチックなシンフォニックサウンドであることは言うまでもないのですが、それに加えて重要なのが各楽曲に散りばめられた外人ボイス。非常に多種多様なサンプリングボイスが各曲でふんだんに使用されていてそれがまるで海外のSF映画のような雰囲気を演出してます。もしこのサンプリング外人ボイスがなかったら雰囲気的にもノリ的にもだいぶ見劣りしてたんじゃないかなぁ。それくらい重要な役回り。ってかボイスが豊富すぎて各曲ともインストっぽさが薄れてる感さえありますからね。普通にラップ入りの楽曲のように聞ける。

収録曲は12曲でトータル60分の大ボリューム。フレンチコア? スピードコア? ジャンル分けはよく分からんけどとにかく速いテンポで打ち鳴らすキックが特徴的な曲が多い。

シンフォニック要素が中心の曲は1曲目、3曲目、7曲目、9曲目、11曲目、12曲目あたり。収録曲の半数がシンフォニック曲というだけでもクサメタラー向けな度合いが高いのが分かって頂けるかと。
どれも一線級のクオリティを持つ完成度の高い楽曲揃いなんですが特に気に入ってるのが9曲目の「Universum」、この曲は圧巻のクワイア&オーケストラサウンドは言わずもがな、ダブステップパートでのキラキラシンセフレーズがすごくツボでこれが今作購入の決め手になったと言っても過言でない。
1曲目のエンジェルマッサージじゃなくて「The Angel's Message ft. Sennzai」、曲名の通り人気歌い手のSennzaiさんが歌唱しています。風格の漂う本格クラシカルな歌唱に魅了されること請け合い。
11曲目「End Of The World」12曲目「Into The New World」は共にクライマックスを飾るに相応しいスケール感を備えた強力な楽曲。曲名の時点ですでにメタラー心&厨二心をくすぐりまくりですけどね。
11曲目は壮大サウンドと攻撃的なEDMサウンドが絶妙な融合を果たしておりラスボス戦な緊迫感を演出、合間に登場する絶叫サンプリングボイスがハードコア(パンクのほう)っぽさを醸してる感じもある?
12曲目のほうはEDM要素はなくひたすら美しく締めくくる楽曲。

2曲目、6曲目では民族音楽要素も取り入れてます。これもめちゃくちゃクール。
10曲目では不気味な子供の歌声なんか入ってたりしてホラー風味も。

で作中でも異色なのが8曲目「Longinus」、これがなんとポストハードコア(パンクのほう)なパートが入ってまして、ラウドなギターサウンドと低音で渋めの男性ボーカルが登場します。この歌唱はさすがにサンプリングじゃないですよね…ゲストボーカルのクレジットもないからLaurさんご本人の歌唱? 低音だけどかなり上手いですよね。

という訳でクサメタラーにもプログレ好きリスナーにもおすすめ出来る、様々なジャンルの要素が凝縮された非常に濃密な作品になってるかと思います。自分のように普段EDM系聞かない人もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

M3から2週間

いつもは牛の歩みでちまちまとM3作品リッピング進めてたんですけど今回は割と頑張っていましてすでに20枚以上リッピング終えてます。まあリッピングしただけで聞いてない作品もまだありますが。

今回のM3、本命サークルの新作延期が相次いだりして事前には不安もあったけどなんだかんだで結果的に豊作だったと思いますねー。
今回の購入作品の傾向としてはフルアルバムが多めで、10曲以上収録のフルアルバムが10枚以上ありますね。7~8曲の準フルアルバムも入れればもっと数あります。同人音楽はその性質上ミニアルバム中心のリリースになりがちなのにこのフルアルバム率は何気に凄い気もする。

そういや、先日珍しく拍手コメントを頂きまして「参考になったのでアルバム買います」というお言葉をもらったんですけど…自分で記事買いといて何なんですけど参考にしちゃって大丈夫か?って気もしなくはない。もちろん記事中でおすすめと書いてるのは全く嘘偽りは無いし推しサークルについては特に全力でおすすめしてますが、とは言えあくまで主観ですし、うちのブログは界隈の需要とか考慮せずにおすすめを書いてますからね。うちは界隈の主流をあえて外してオルタナティブな選択肢を提供したいっていうか…そんなスタンスなんですよ。M3にはあれだけ多くのサークルが存在するんだから色んな聞き方や評価基準があってもいいんじゃないのっていう。

https://twitter.com/Relehallu_info/status/993476891506962434
リリハル公式が興味深い企画やってましたね。意外なことに大多数がリリハルをプログレメタルだと考えているという結果に。いや全く意外じゃないな。公式サイトにもプログレッシブメタルプロジェクトって明記されてるし。
音楽をいちいちジャンルで語ることについて悪習だと捉える人も多いみたいですが個人的にはジャンルを明確に意識してやってるほうが好感あったりするんですよね。まあリリハルの場合は「芯」が通ってるからジャンルにこだわらなくても問題ないでしょうけど、芯の無いサークルが「ジャンルに囚われない」とかコンセプト掲げるとグダグダになる可能性もあるから…。やっぱり中核となる何らか=オリジナリティがあるか否かは非常に重要ですね。

akatsuki kyo「D's world」

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http://www.nicovideo.jp/watch/sm33004757

このボカロサークル、割と今回のダークホース枠だったんじゃないかと思うんですけど…買った人は少なそうな気がする。いちおう事前にサクッと取り上げてたんですけどね。
まあダークホースって言っても絶対必聴!って強く推せるほどではないんですが14曲入りフルアルバムで価格500円なら試しに買ってみる価値は大いにあると思うんですよ。予想以上に「当たり」な内容でしたので。

便宜的にボカロサークルと書きましたけど正確には違いまして「ONE -ARIA ON THE PLANETES-」っていう音声合成ソフトを使用してるサークルのようです。「さとうささら」等と同じシリーズの音源みたいですね。歌声のほうもさとうささら同様に自然な声でボカロ苦手な人でも違和感少なく聞けそう。

音楽性のほうは動画の紹介文に「攻撃的なロックサウンド」とある通り、基本的にラウドロック系の音ですね。作り手のakatsuki kyoさんはV系ロックを意識して作ったらしいけどV系っぽさはそれほど濃くなく、やっぱりキャッチーなラウドロックって感じ。
最初ギター打ち込みに聞こえたんですけど普通に生ギター演奏してるっぽいです。ギターソロもしっかり弾いてるしテクニックは割とありそう。音圧もそれなり。ラウドロック系を好んで聞いてる人には物足りないかもしれないけどボカロック系のリスナーなら十分な音圧なんじゃないかな。

そして楽曲の出来はかなり良い。14曲も入ってるのに捨て曲はほとんど無し。キャッチーな歌メロ満載だし各曲が作り込まれてる印象。前述の「ONE」の滑らかで透き通った歌声がメロディの良さを際立たせている。この音声ソフトでなければここまでメロディアスに聞こえなかったかもしれない。それくらい貢献度は高い。

特に聞き所となる楽曲は11曲目と13曲目でしょうかね。11曲目「Believing is……」はハードなリフで攻めるAメロから一転して感動的メロに移行するサビ部分の対比が実にドラマチック。このサビメロの展開が秀逸すぎて…この曲のためだけにアルバム聞く価値があると言ってしまいたくなるくらい。ほんと名曲感あると思う。
11曲目「Dear D」は序曲的な1曲目と同じメロディで、こちらが本編という位置付けかな。これまた感動的なメロディ展開を聞かせる美しいバラード曲。この「ONE」ってソフトは高音を駆使した綺麗なメロディの楽曲で特に本領発揮するようですな。

その他の曲もメロディの平均点は高い。14曲を飽きさせないで聞かせるだけのメロディの魅力がしっかり備わってると思う。大半がラウドロック系の曲調なんですけど、5曲目「goD」だけはツービート疾走するクサメタル系。まあクサメタルってよりかスラッシュメタル系のリフだったりしますけど。メタラー的にはもう1曲くらい疾走曲が欲しかったかも。
9曲目はパンキッシュだったり、10曲目ではポップス寄りなかわいいメロディも登場したりしますし適度なバラエティ感もあるけど「激しいロックサウンド」という一貫性はしっかり保ってる。

あと今作はコンセプトアルバムになっていてストーリーや世界観がかなり綿密に設定されてるようなのでそういうのを求めるリスナーにも打って付けかもしれません。

という訳で14曲たっぷりとキャッチーなラウド系ロックサウンドを楽しめるアルバムになってると思いますんで気になる方は是非聞いてみてください。

Harmonic Reflection「Nekros」

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https://twitter.com/HarmonicReflect

言うまでもなく同人音楽っていうジャンルはファンタジー系(ゲーム音楽など)や厨二系(ゴシックなど)が根強く需要あってそういうタイプのサークルが多数存在する訳なんですけど、もちろんそういったオタク文化ならではの音楽性も素晴らしい物ですがそれプラスアルファで何か別ベクトルの要素が欲しいと思ってしまうことはないでしょうか。特にメタルとかプログレなどのマニアックな音楽を好んで聞いてるようなリスナーの場合はオタクミュージックにプラスで洋楽由来の通好みな要素とか入ってたりすると「お?」って反応したりとか、そういう傾向があるんじゃないかと思うんですけど。かく言う自分がまさにそういうリスナーなんですけどね。

今回紹介するDIAさんは、今までそのオタクミュージックの正面から攻めた作風(架空RPGシリーズにおけるゲーム音楽サントラ的な音楽性)とマニア向けな音楽(ito projectにおける攻撃的で激しいロックサウンド)の両方を並行して展開していたのですが、ついにと言うべきか、オタク音楽とマニア音楽を統合して自らを構成する要素を全部盛り付けた新プロジェクトを始動した訳です。それがこの「Harmonic Reflection」ですね。

まあ「架空RPG」シリーズとすみすさんとの合作「Phantasic Anthologia」でも戦闘曲にはロックサウンドがフィーチャーされてたんですけどね、でも今回はDIAさんの精通する幅広いジャンル(ゲーム音楽、ポストハードコア、ポストロック、マスロック、アンビエント、V系ロック、エレクトロニカ…etc)の音楽性を惜しみなくフルで投入してあるという意味で前述の「マニアックな要素」を求めるリスナーにとって垂涎のプロジェクトと言えるのではないでしょうか。まさにDIAさんの本領発揮した作品。

その新プロジェクト第一弾となる今作は4曲入りのEP。ボリューム的には少なめですが中身はとても濃厚。多彩なジャンルの要素がこの4曲に詰め込まれています。

1曲目の表題曲「Nekros」はなんと女性ボーカルをフィーチャーした楽曲。「ゆゆ式」のアレンジ曲のときに女性ボーカルが歌ってた気がするけどオリジナル曲で女性ボーカル起用するのはこれが初だったりする? にも関わらず非常に完成度の高い歌物ラウドロックに仕上がっていて流石という感じ。ちなみに歌っている薛南という方は台湾の歌い手らしい。ニコニコ大百科のページもあったからそれなりに知名度ある方なのかな。全編日本語の楽曲なのにきっちり歌いこなしてらっしゃる。もちろん歌唱力も高くて安定したパワフルな歌声。歌詞はito projectを彷彿とさせるV系寄りなダークな世界観を感じさせる。

2曲目「Myth」は「Phantasic Anthologia」で披露されたゲーム音楽系壮大シンフォニックサウンド+ラウドロックサウンドの融合路線を更に進化させた音に仕上がってますね。Phantasic Anthologia好きだった人なら絶対ハマるはず。ゲーム音楽として聞いても完成度高いしラウドロックとして聞いても説得力を伴った音。ほぼ全ての同人リスナーにおすすめ出来そう。まさに無敵。

3曲目「Inaw」もめっちゃ強い。この曲が最もDIAさん全部盛りな感じあるかも。約2分という短めな尺ながらも盛り沢山な要素が詰め込まれてる。複雑なポリリズムを駆使したメカニカルなリフでマスロック好きリスナーを魅了し、打って変わってサビの情熱的なツインリードギターのフレーズではクサメタラーの琴線も刺激すること請け合い。さらにはV系由来のスタイリッシュ感や耽美さも随所に感じられ、様々なタイプのリスナーに突き刺さるであろう強力な楽曲だと言えそう。ちなみにInawという見慣れない単語はアイヌ語らしい。

4曲目「Una」はけっこう新基軸な音楽性でEDMっぽいアレンジが導入されてます。ロックサウンドにおいては同人メタル界隈でも一流の域に達しているDIAさんですがEDM系にはまだ若干不慣れな感じも残ってる? しかしあらゆるジャンルを貪欲に取り込もうとするスタンスが現れているしこのHarmonic Reflectionという新プロジェクトにおいて大きな意味を持つ楽曲なのかなと。

という訳でEPでありながらも情報量が非常に多く、改めてDIAさんの音楽的素養の豊かさを思い知らされる充実の作品になってるかと思います。このHarmonic Reflection、今後の同人メタルの行く末を占う上でも重要なサークルになりそうですね。

Roman so Words「Roman’s」

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http://roman-so-words.com/

えーと、Octaviagraceのボーカルの実稀さんがやってる別プロジェクトのロマンソワーズ?っていうユニットの1stアルバムが出たってことで買ってみたんだけどね。1stアルバムっていうからてっきり活動始めたばっかりなのかと思ったらもう8年くらいやってるユニットらしいんだよね。そんなに活動しててようやくアルバム出したんだね。同人音楽?とかいうジャンルで活動してたみたいだけど…Sound HorizonもUnlucky Morpheusも同人音楽出身なんだっけ? 東方アレンジとかいうゲーム音楽のカバーソングやってる人達ばっかりなんでしょ? それをオタクが大量に集まるコミケってイベントで売ってるらしい…なんか得体の知れないジャンルだよねえ。まあよく分かんねえけど曲のクオリティは高いしクサくて良いよね。


…もし今回初めてロマソことRoman so Wordsを知ったっていう一般メタラーがいたとしたら上記のような認識だったりするのでしょうか。適当な想像ですが。
今回あえて「1stフルアルバム」と銘打って売り出したのは今作からロマソ入門するリスナーが多数いることを想定してのことなんでしょうけどね。

今回のアルバム、意外にけっこう複雑な立ち位置にあるっていうか、過去の代表曲を集めた「ベストアルバム」「リメイクアルバム」という位置付けに加えて、上記のように新規リスナーにとっては「1stアルバム」だし、(無料配布除けば)「Es」以来2年半ぶりの完全新曲を4曲も収めた「新作」でもあり、さらには己稀さんの言葉によれば今作はロマソの「ゴール」でもあるという。ゴールっていう表現は意味深すぎて色々勘ぐりたくなってしまうけど…まあとにかく単なるベストアルバムではない、多面的な作品であるってことですね。ロマソの過去、現在、未来がここに詰まってるというか。

一般的なアーティストであればすでに過去音源を持ってる場合はベストアルバムやリメイクアルバムにはあんまり惹かれないんですけど、ロマソの場合は別なんですよね。なんせ己稀さんの歌唱スキルが初期の頃とは見違えるように向上してますからね。リメイクの価値が非常に大きい。もちろんドラムを加えた完全バンド編成で一線級のメタルバンドと比べても遜色ないレベルに生まれ変わった演奏部分やサウンドプロダクションの強化も魅力ですけど、やっぱ個人的には己稀さんのボーカルのウエイトが大きいかな。毎度繰り返し書くのもアレですけど初期曲の歌唱はお世辞にも楽曲の良さを活かせてるとは言い難かったですから…。今の己稀さんの歌声で過去曲を聞けるっていうだけで大きな価値がある。

さて今作は13曲入りのフルアルバム。楽曲リストには12曲しか記載されてないですがシークレット扱いでもう1曲入ってます。しかもそれが代表曲の「紅蓮の華」。どう考えても最強キラーチューンなのに何故わざわざシークレット扱いなのかさっぱり分からん。サプライズにしたかったのか。
で、リメイク曲とは別に完全新曲が4曲収録されてるんですけど、これが4曲とも非常に素晴らしい出来栄え。単なるリメイクアルバムではなく新作としても存分に楽しめるはず。ただ、昨年春に無料配布された「never ending journey」の完成版が収録されてないのだけが残念。あの曲めっちゃ好きだったのに…。次の新作に期待するしかないか。

1曲目「天音観測」、1分強の短い曲ですがインストではありません。ちゃんと歌が入ってます。「Cecil'sphere」の1曲目みたいな感じですな。これがまた短い尺ながら素敵なメロディ。YUIさんのアコーディオンをバックにして伸びやかに歌い上げる己稀さんは実に活き活きしている。これはフル尺で聞きたかったと言わざるを得ない。
で、曲の終わりに「さあ物語を探しに行こう♪」というベタなセリフが入りますが、ロマソの曲で物語音楽風のセリフが入るのってかなり珍しいですよね。でもまあセリフって言ってもこの一言だけだから一般リスナーがアレルギー起こすほどじゃあるまい…と思いきや何と終盤の12曲目では結構いっぱいセリフ入ります。一般リスナーが「うわあ…」って思っちゃう可能性あるくらいの量。もうめっちゃ同人音楽感が剥き出し。
イベント前に、今回のアルバムせっかく豪華ゲストメンバーを揃えて全国流通レベルのクオリティに仕上げ「1stフルアルバム」扱いで新規層にアピールするのであればもっと一般メタラー向けのジャケ絵にしたほうが良かったんじゃないか?って言いましたが、これだけ「小っ恥ずかしい」セリフ入れるってことは実は一般向けをそこまで想定してなかった訳ですね。つまりRoman so Wordsはあくまで「物語音楽」であり、同人音楽をやめるつもりは無いのだと、改めて表明してるかのよう。

2曲目「Ballad of Starlight ~星灯の叙情詩~」、これも新曲ですね。新曲の中では唯一のメタル曲。つまり他の新曲は非メタル曲ばっかりなんですが…まあそれはリメイク曲の大半メタル曲なので全体のバランスを考えた上だと思うし、別に今のロマソがメタル離れしてる訳ではないと思う。たぶん。
楽曲のほうはクサさもキャッチーさも満点、王道のロマソ節全開メタル。豪華ゲストによる卓越した演奏&サウンドプロダクション向上によってインストパートもガルネリ等の一流バンドと比べても見劣りしないくらいの充実度になってると思う(少なくとも音源では)。「Es」のときには多少残っていたアマチュア臭も今作では皆無。
ただ、不満点としては…イベント前にも述べましたがゲストボーカルとのツインボーカル編成についてですね。この曲で歌ってる「ひめぷりん」という女性歌い手さん、もちろん歌唱力には何ら問題ないのですが…むしろ上手すぎて主役であるはずの己稀さんの影が薄くなっちゃってる。「雪月華」のときもツインボーカルやってましたけど、あの時は己稀さんの実力が不足してから相対的に歌声が埋もれるのも仕方なしって感じあったけど、今は己稀さんのボーカルだけで完全に事足りてるんだからやっぱツインボーカルは蛇足な感じあるなぁ。今作で初めてロマソ聞く人にとってもどっちがメインボーカルか分からず混乱を招く可能性あるし。

3曲目「Accord」、これも新曲。アコーディオンをフィーチャーした曲だからAccordなんですかね…? 非メタルで異国情緒あふれる民族音楽寄りな曲調ですがドラムもしっかり入っててアップテンポなので決して「緩い」曲調ではない。
ってか、バイオリンのアレンジ等にそこはかとないRevo風味を感じてしまうのは自分だけ? 近年のサンホラ/リンホラに近いテイストがある。ゲストで歌ってるTears of TragedyのHarukaさんの声質もサンホラに抜擢されてもおかしくないタイプの声だし。ちなみにサンホラっぽいと言っても勿論「良い意味」ですよ。近年のサンホラみたいに複雑怪奇な展開がある訳じゃないのでロマソファンの方々もご安心ください(?)
非常に完成度高い曲だと思うけど従来のロマソのイメージとは良くも悪くも離れてるかもなぁ。今後はこういう路線が増えるのかな。YUIさんアコーディオンお気に入りみたいだし。

4曲目「lo-ve-st」、この曲って初収録は廃盤になってる1stシングルでその後「Emilia ~the Last Chapter~」でリメイクされた曲っぽいですが、実は両方とも聞いてないので自分はこれが初聞きだったりします。めっちゃ後追いリスナーなので、はい。廃盤シングルはともかく、エミリアラストのほうは買おうと思えば普通に買える訳なんですが…なんというか、Cecil'sphereみたいにリメイクされる可能性もあると思ってあえて買わなかったんですよ。でも今回リメイクベストアルバム出ちゃったからミニアルバム単位でのリメイクの可能性は低くなったかも。
で、この曲については…まあロマソの標準的なメタル曲って感じかなぁ。普通に良いけどめっちゃ刺さる訳でもない感じ。途中のクワイアパートは「おお!」ってなるけど。
個人的にはロマソは昔の曲より最近の曲のほうが好きですね。「Es」はまじ神盤だと思ってます。でも昔からのロマソファンの方々からは「Es」って過小評価されてる気がするんですよねえ。やっぱツボが異なるんだろうなぁ。

5曲目「Elice」は「Cecil'sphere」収録曲ですね。Cecil'sphereからはこの曲だけしか選ばれてないのか…。「Scarlett Sphere」のほうが圧倒的に名曲だと思うんだけどなぁ。まあScarlett Sphere入れちゃったらメタル曲ばっかりで偏るからジャズ調のこの曲にしたのかもしれないけど。このリメイクバージョンだとギターの主張がデカくなっててジャズメタル感がある。

6曲目「凛」、「Emilia ~the First Chapter~」からの収録。エミリアファーストはちゃんとオリジナル盤も聞いてます。さっきロマソは今の曲のほうが好きって言いましたがエミリアファーストの曲はどれも好きなんですよねえ。今作に3曲もチョイスされてるのも納得。今作未収録の5曲目の「Gardenia」のV系プログレメタルみたいなノリも良いんですよね。
この曲はサビよりもAメロBメロのほうが味わい深い。シンセのクサクサなリフは言わずもがな。リメイクによってボーカルも演奏も強化されて名曲度も上がってる。

7曲目「Lycoris」、「雪月華」収録ですね。この曲は取って付けたような和風テイストあんま好きじゃなかったんですけど、このリメイク版では骨太なギターサウンドと己稀さんの歌唱力向上によってかなり聞き応え良くなってる気がします。

8曲目「echo×tear」、ロマソ公式が唯一YouTubeでフル公開してる曲ですよね。そしてファンからの人気も特に高い曲だと認識してますが…個人的にはやっぱScarlett Sphereに劣る感じかなぁ。ロマソらしさがてんこ盛りな曲であることは違いない。

9曲目「nostalgic serenade」、これもエミリアファースト。この曲は歌メロのキャッチーさが特に際立ってる曲だと思うし己稀さんの実力向上がダイレクトに表れてる感じ。素晴らしいリメイク。

10曲目「Romancing Waltz」は初聞きなんですけど…これって1st CDの1曲目だったのかぁ、サークル初CDの1発目からバラード曲ってすげえな。この曲の演奏部分のアレンジもそこはかとないRevo風味が。

11曲目「Aria」、来ましたねロマソ最強キラーチューン。この曲はロマソ最高傑作というだけでなく同人クサメタル全体を見渡しても最強クラスの楽曲だと思ってるんですが…賛同する人は少ないかも。まあとにかく個人的に超絶好きな曲だしRoman so Wordsというサークルに興味を持つきっかけになった楽曲でもある訳です。
ちなみに今作収録のバージョンはオリジナルのエミリアファーストのスローテンポのバージョンとは異なり、「-another ver-」疾走バージョンのほうですね。原曲のスローテンポなアレンジもあれはあれで味があるんだけど、まあそれぞれの良さがあるってことで。
イトケンを思わせるイントロの大仰極まったギターフレーズで即ノックアウトだし間奏のクラシカルなピロピロも最高だし歌メロも超キャッチーだし、はっきり言って同人メタルの理想形だと思うんだけど賛同する人は少ないですか…そうですか。

12曲目「そして、旋律は流れ…」、終盤に相応しいシンフォニックなバラード曲なんですが、ぶっちゃけこれめちゃくちゃ感動的メロディですよね。過去の名曲と比べても一歩も劣らない良メロディ。素晴らしすぎる。
でもメロディのタイプが過去曲とだいぶ異なる気もするんですよ…それはYUIさんの嗜好の変化によるものなのか、それとも己稀さんの歌唱力向上によって実現可能なメロディの幅が広がったのか。
そして前述の通り物語音楽的なセリフも大胆に導入されてます。それも従来のロマソ楽曲との空気感の違いを生んでる。

ラスト13曲目は代表曲「紅蓮の華」、これはもう誰が聞いても名曲ですよね。単純に歌メロの良さが突き抜けてる。

という訳で、ロマソ入門用にも最適、ファンも大満足できるリメイクベストアルバムになってるかと思います。
次の新作はいつになるのかなぁ…やっぱり「ゴール」という言葉が引っかかりますねえ…このまま活動終了なんてことは無いと思うけど、次は相当先になりそうな気がする。ただでさえロマソは寡作ですし。

ExistRuth (Noah)「Resonance」

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https://twitter.com/h0pstepmetamorp/status/988041149905494016

全編インスト曲のゲーム音楽/シンフォニックメタルな14曲入りフルアルバム。
個人的にも今回のM3で特に注目度高かった作品でございます。なのでトップバッターに選びました。

この「ExistRuth」というサークル、今回初めて名前を見かけた気がするしてっきり新規サークルなのかと思ってたんですけど、どうやら昨年の秋M3にも参加してたみたいなんですよね。不覚にも完全に見落としてた…。しかもその秋M3では今作のようにインストではなく女性ボーカルをフィーチャーしたEPを頒布してたようで…どんな内容だったんだろうめっちゃ気になる。そのEPのクロスフェード試聴音源すでに削除されちゃってるんですよねえ…。再販してくれないかなぁ。

さて、ゲーム音楽系のインスト音楽やってるサークルは多々いますが、このExistRuthが他と差別化出来る特徴的な要素は3つほど挙げられるでしょうかね。

まず1つ目、これだけ収録曲が多いにも関わらずその大半がアップテンポのシンフォニックメタルで占められているという構成。普通、ゲーム音楽系サークルで10曲以上のフルアルバム作るとしたら割とバラエティに富んだ構成にすることが多いと思うんですよ。RPGの各シチュエーションを想定した民族音楽っぽい曲とかアコースティックな曲とかジャズっぽい曲とか。
しかし今作は、多少の箸休め的なスロー曲はあれど、基本的にクサクサ勇壮系シンフォニックメタル曲がアルバムの大半を占めています。いわゆる「戦闘曲」ですね。殊更に緊迫感あふれる「ラスボス戦」曲と形容可能なキラーチューンもいくつも収録されており、中途半端な「ゆるい」曲はほぼ皆無、まさにメタラーホイホイなゲーム音楽サークルと言えるのではないでしょうか。

2つ目はギターの音色。これがかなり特徴的。このサークルのギターは全部打ち込み音源みたいなんですけど、パッと聞いただけだと本物のギターに聞こえるくらい迫力ある音に仕上がってるのが驚きなんですよ。中音域~高音域でハモるフレーズとか特に本物感があって、下手すると並のサークルの本物ギターよりも良い音出してるんじゃないかってくらいの「高級感」あるかも? もちろんよく聞けば打ち込みって分かっちゃいますけどね。でもここまで本格的な雰囲気を演出できるのは凄えなぁと。
そして、その生音っぽいギター音源を前面に出したツインリードギター中心の楽曲が多めなことも特徴。ここまで打ち込みギターメインのゲーム音楽系インストって同人音楽でも珍しいんじゃないかなぁ。更に打ち込み音源ならではの利点として、人力だと難易度の高いピロピロ系の速弾きフレーズを一切の淀みなく展開できることも強みと言えそう。

3つ目、このサークル主催のNoahさんは音ゲーへの楽曲提供の実績があるということ。この事実だけでも「趣味でやってる」サークルとは一線を画すクオリティであることが保証されてるようなもんですな。(趣味でやってるサークルが悪い訳じゃなくてそっちのほうがアマチュアならではの魅力があったりもするんですけどね)
http://dic.nicovideo.jp/a/noah(bemani)
ってか、ニコニコ大百科にもNoahさんのこと載ってるじゃないですか。音ゲー系ではけっこう知名度ある方なのでは。新規サークルでも何でもなかった。でも個人でアルバム出すのは今回が初だったりするのかな。分からんけど。東方アレンジでアルバム出してたのかもしれんけど。

さて具体的な収録曲ですが、14曲中、1曲目と7曲目が短めな序曲&間奏曲で、あとはほとんどアップテンポな楽曲ばかり。非常に明確なコンセプトと一貫性を持った作品です。
アップテンポな曲と言っても全てがメタルという訳ではなく、5曲目、8曲目、9曲目あたりはギターよりもストリングスやピアノの比率が高かったりするんですが、それでもクサいメロディと緊迫感は保たれていて「戦闘曲」とカテゴライズ出来る楽曲になってますね。11曲目は変拍子な展開もあってプログレ風味もあり。
ギター中心の楽曲は2曲目、4曲目、6曲目、10曲目、12曲目、13曲目、14曲目あたり。どれもアツさとクサさと速さを兼ね備えたキラー度の高い楽曲ばかり。
3曲目もギター中心ではあるんですがこの曲だけは疾走感は控え目でヘヴィさとグルーヴ重視で、割と作中では異色かもしれない。

そしてアルバムのハイライトと言えるのが終盤の13曲目と14曲目。
13曲目のタイトル曲「Resonance」は8分近くの長尺曲で起伏に富んだドラマ性の高い展開を備えた作中の山場と呼べる曲。狂ったように速弾きしまくるギターソロが圧巻(打ち込みだから速弾きではないんですが)
14曲目「The End」は作中最高の速度で爆走する非常にテンション高い曲。最後をがっつり盛り上げる素晴らしいアルバム構成になっております。

そんな訳でゲーム音楽好きリスナーもクサメタラーも必聴、特に「ラスボス戦」系BGM好きな人には全力でおすすめしたい強力無比なアルバムになっております。この迫力ある打ち込みギターサウンド是非体験して欲しい。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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