2018春M3当落

次のM3はきっと「史上最強」ラインナップのM3になる!…って大袈裟に何度も言ってたんですけど…あれ?意外とそうでもないかも?

まず最大の期待サークルであるXiloroの当落が不明。そもそも冬コミでシングル出したばっかりなこと考えると3rdアルバムはもう少し先かもしれない。
あと、リリハルが春にアルバム出す可能性も考えてたんですけどこちらも年末に配信シングル出したのでアルバムはまだなのかなと。
そして肝心のLiesvectの当落も不明っていうね…新作は制作中のはずだしまさか申し込み忘れってこともないと思うし大丈夫だとは思うけど…。
Lost my ProustはそもそもM3申し込んでることは少ないし。
赤ヘルさんはどうなのかなぁ…アルバム出たとしてもそもそもロック卒業してそうな気配もあるから何とも…。
Pratanallisもアルバムはまだお預けっぽい?

そうなると春M3のメインはMalikliyaとロマソのベストアルバム辺りってことになるのか。Malikliyaあるから不作ってことはないけどまあ普通ですな。秋M3の「主役不在」で溜めた分だけドーン!!って一気に押し寄せてる感じではない。残念ながら。
それにMalikliyaが何度も延期してることを考えれば不安定感が否めない。

とはいえ上記の推しサークルも今年中にはアルバム出す可能性が濃厚なので今年が同人メタルの当たり年になる確率はやはり高い。

WHITEFISTSは昨年秋にアルバム出したばっかりなのに2ndアルバムもう出るの??早すぎない?? ここは同人メタルの最先端を行くようなサウンドで界隈でも期待が高いですからね。勢い付けて連続リリースしてくれるのは心強いです。

RPGサントラ系音楽でお馴染みのDIAさんも参加してますが今回は「激しいやつ」を出すっていうのが重要事項。サントラ作品も良いけどやっぱメタラー的にはDIAさんの「激しいやつ」が聞きたいってのが本音でしたからね。前に女性ボーカルフィーチャーしたアレンジ曲公開してたことあったけどもしかすると新作は女性ボーカルの激しいやつなのか?

Marutyuさんも当選しているとのこと。WHITEFISTSに勝るとも劣らぬ超クオリティモダンメタルサウンドにより界隈を盛り上げることをめっちゃ期待されているサークル。きっと今度こそアルバム出してくれるんですよね!!
…なんて言ってみたものの進捗は全くダメらしいんでアルバムどころか新曲が出るのかすら怪しいらしい。
SilencePhobiaも同様にポテンシャルめっちゃ高いんだけどアルバムを出せなくて真価を発揮できないサークルだったりする。

幻覚アリア参加かなり久しぶりのような? この沈黙期の間にパワーアップしていることを期待。

あとは2ヵ月後のカタログ発売時に本格的にチェックする感じですな。毎度毎度言ってますがやはりダークホースの出現に期待するしかない。


春M3とは直接関係はないですがサタアラが活動停止するんだそうで…。あーやっぱりメタル卒業するのかぁと思いきやボーカルのSayuさんが育児に専念するためという理由らしい。そもそもSayuさんに歌わせることが目的のプロジェクトだったのか…なるほどそれじゃボーカル変えて継続という選択肢は無いっすね。
もちろん活動停止は残念ですけどいんきょうさん自身が同人音楽から足を洗ってしまう訳ではないしlutaphamphaは継続すると思うから悲観することはないですね。でもサタアラ用に制作途中の楽曲はどうなるんだろう…lutaphamphaでアレンジし直す?
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TORICOTOR (ぼを)「Zyanose -チアノーゼ-」

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https://bopeep16.booth.pm/

「変拍子しかありません」という強烈なキャッチフレーズで目を惹くボカロサークル。
実際に試聴したことはなくともM3サークルチェック時やAPOLLO開催時にこの驚きのキャッチフレーズを見かけて記憶に残っていた方も多いのではないでしょうか。

「奇をてらう」ということに関してはこのサークル(ボカロP)の右に出る者は少ないのではないかっていうくらいに奇抜な要素を組み合わせた、とにかくインパクトで勝負!みたいなアルバム。

まず前述の「変拍子しかありません」という謳い文句。普通に変拍子をフィーチャーした音楽なら別に珍しくもないけど変拍子「しか」ですからね。つまり全曲が変拍子ってこと。尋常じゃないですね。しかも13拍子やら17拍子やら23拍子という複雑なものばかり。正気の沙汰とは思えない。
これだけでも奇抜度MAXだと思うんですけどそれに「歌詞が18禁ギリギリ」という危険な特徴がダメ押しで加わります。他のアルバムはそうでもないのかもしれないけど少なくともこのアルバムは完全にエロなコンセプトで作られてますね。収録曲のタイトルを見れば一目瞭然ですが直球でアダルトな言葉が並んでる。婉曲も何もない、そのまんま。具体的に書き出すのは自粛したいほどアレな曲名ばかり。全くもって酷い。しかも単にエロなだけでなく攻撃的で刺々しいメッセージも込められてるっていう。

とまあ、これだけだと単に奇抜なだけしか取り柄のないマニア向け音楽だと思われそうですが、このボカロPはそれらの変態的テイストを耳障りの良いキャッチーなメロディで包み込むことによって刺激を緩和し幅広い層にアピール可能な完成度の高い音楽に仕上げてる感があり、つまり変拍子要素なしでも十分に魅力的なくらい楽曲の出来が良い。これ重要ですね。単に実験的、冒険的なだけの音楽はオタクミュージックとしてあまり好感持てないですからね。アンダーグラウンドならではの実験性とオタク文化ならではのキャッチーさを合わせ持ってこそ魅力的っていうか。

あと、変拍子オンリーと言っても意外に難解な感じは少ないんですよね。このアルバムの場合は全曲が13拍子で統一されてるらしいんですが、字面だけ見るとちょっと腰が引けるけど要は6拍子+7拍子=13拍子なので実はそんなにゴチャゴチャしてる訳でもないんですよね。しかもメロディがすこぶるキャッチーなので余計に聞きやすい印象になってる。
変拍子の変態性やカオス感を味わう音楽というよりかは、あくまで基本は楽曲重視であってそこに変拍子によってもたらされる「引っかかり」を味付けにしてる感じ。けっこう真っ当な音楽。
けど全曲13拍子オンリーなんて似たような展開ばかりで退屈なのでは?と思われそうですが実際のところ同じリズムパターンでも曲調はかなりバラエティに富んでるので退屈は全くしません。

さて具体的な楽曲についてですが、このアルバムはなんと2枚組になっているんですがDISC2はDISC1と同じ曲のカラオケバージョン収録になってます。でも全部カラオケかと思いきやDISC2にしか入ってない曲もあるという紛らわしさ。しかも曲名が全然違うっていう。
普通は同人音楽でカラオケバージョン入れるのって曲数を水増しにする目的ってイメージ強いけど(偏見)、わざわざ2枚組にしてまでカラオケver入れるなんて並々ならぬこだわりを感じる。

1曲目「コミュ障じゃないボカロPの音楽なんて聴かない」、これは曲名は直球エロではないけど歌詞にエロワード出て来る。このアルバムは確かにエロワード多用してるんだけど頭の悪いタイプのエロじゃないんですよね…むしろかなり知的。嫌味なくらい知的。刺々しくてメタくて哲学的な歌詞。
曲調はミニマルなテクノを変拍子仕立てにした感じ。淡々とした展開のようでいて不思議とキャッチーだし変拍子も良い味付けになってる。中盤で転調して別展開になるのはいかにもプログレ的。ボカロの歌メロはシンセのメロディをなぞってるだけなのであんま歌って感覚はない。楽器の一部って感じ。

2曲目は…曲名書くのは控えときましょう…直球エロだから。音はエレクトロニカだけど変拍子リフにハードロック的なグルーヴを感じる。歌メロはやはりシンセをなぞってるだけなんだけどシンセリフ自体がキャッチーなので総合的にとてもキャッチー。

3曲目もなかなか酷いエロ曲名&歌詞。っていうか歌詞の世界観がかなり怖い。ちなみに動画も見たけどそっちも強烈。曲自体のインパクトも凄くて、執拗に繰り返されるメインメロディが抜群の中毒性を放ってる。変拍子を伴ってるおかげでこの反復メロディも単調にならずに済んでるんでしょうな、やっぱ変拍子の使い方絶妙だと思う。単なる変態音楽じゃない。レトロゲームのような音色のシンセも良い味出してる。

4曲目もエロな曲名。これは変拍子チップチューンwithボカロって感じかな。前曲ほどの中毒性はないけどこれも面白い曲調。

5曲目は打って変わって可愛らしい雰囲気に。誰もが知る童謡「カエルの歌」の変拍子アレンジですね。大幅にアレンジされてるからほとんど別物ですけども。原曲の雰囲気を残しつつ変拍子の中毒性をフィーチャーした曲に仕上がっててこれも非常に面白い楽曲。

6曲目「わたしを照らしてくれるのはスマホの光だけ」、これめっちゃ名曲。唯一のバラード曲なんですけど、シンセのメロなぞってるだけの他の収録曲と違ってこの曲は独立した歌メロがありしかもその歌メロが非常に秀逸。変拍子とか関係なく単純に素敵すぎるメロディを持った曲。

7曲目は…1曲目と同タイプの変拍子テクノって感じかな。1曲目のインパクトには劣る。

8曲目「ミクはホーミーでアルタイを讃える」…曲名通りボカロのホーミーをフィーチャーした民族音楽調。ボカロP自身によるホーミーも入ってるようで。ボカロのホーミー入った楽曲なんてかなり珍しい?

という訳で、変拍子やプログレに興味ないリスナーも楽しめる非常に面白いアルバムだと思います。奇抜さだけで勝負してるようでいて実は内容のしっかり伴ってる充実の作品。偏見を捨てて試しに聞いてみると意外にハマるかもしれませんよ。

今週の同人メタル最新情報

…みたいな感じで毎週皆さまのお役に立つ同人メタル情報を提供していけたら理想的ではあるしまともな紹介ブログとして機能するのかもしれないけど残念ながら無理っすね。
もちろん界隈には常に多くの情報が飛び交っているんですけどそれをうちのブログ的フィルターで選別しちゃうと結局ほとんど取り上げたいものが無くなっちゃうっていう…。我ながら酷いフィルターだな。
やっぱ需要という側面から言うとアレンジ系サークル取り扱ってないことが致命的ですよね。ずっと前々から分かってるけど。
まあ情報を効率よくまとめたいのならツイッターのモーメントとか使うのが最善だと思うしきっと既にどなたかやってますよね。


https://twitter.com/hinodeeeeee/status/953914494433951744
Pratanallisのヒノデさんが音ゲーに楽曲提供か。しかもDEEMOとか手掛けたスタッフによる新作なの? 自分は音ゲー疎いからよく知らないけどかなり有名なゲームですよね? ってかアプリランキング見たら1位になってるやん。めちゃくちゃ話題作じゃないですか。それほどのゲームに楽曲提供って凄くね?? 楽曲提供アーティストの一覧みたいのが見付からなかったけど他の参加アーティストもかなり豪華なメンツみたいだし…やはり快挙なのか。これでPratanallisの知名度もグーンと上がるんですかね。元々Pratanallisは著名な同人ゴシックサークルに肉薄するくらいのクオリティはあったのだからこれがきっかけで認知されて欲しいですよ。現時点では過小評価されてるとしか思えないから。

https://gekirock.com/interview/2018/01/the_art_of_mankind.php
東方メタルKissing the Mirrorのメンバーが結成したThe Art of MankindっていうMELODIC DEATH METAL(全角)バンドがインディーレーベルと契約して全国流通アルバム出したってことで…激ロックでも紹介されてるって凄いですな。また1つ同人出身のバンドが国産メタル界の上層に進出したってことで。この調子で同人メタルの存在感をますます一般メタラーに知らしめて欲しいですよね。
それにしてもこの紹介動画に映ってるメンバーの皆さん…Woomingさんだけはミュージシャン然としたオーラあるけど他の皆さんは秋葉原にいそうなオタクオーラが強くてなかなか微笑ましい(?)。
あとこのバンドのロゴとジャケってtac-t!sさんが手がけてるんだっけ?

https://squall-of-scream.booth.pm/
Liesvectのミチザネさん参加してる東方メタルサークルのダウンロード販売が開始したそうで。クオリティは高いんだけどやっぱり東方アレンジだと積極的に聞く気にはなれないな…オリジナルやってくれれば…っていつもそればっかり言ってるけど。


おまけのアニメの話。今期はやっぱりポプテピピックか…社会現象アニメ。1話の時点ではゴミすぎてAパート見るだけでも苦痛だったけど2話はなぜか面白く感じてしまい3話は普通に楽しめてしまった。決め手になったのは武内駿輔さんの歌っすね。なにあのイケボ? インパクトありすぎた。全体としてこのアニメって「男性声優>>女性声優」な図式になってるよね…大御所男性声優の出るBパートが本番っていう。女性声優が前座扱い…。
あと今期の日常系枠はゆるキャン推す人が多いけど個人的にラーメン大好き小泉さんがダークホース的に楽しい。ラーメンマニアの女子高生とかいう設定は出オチ臭しかなかったけど意外に安定してる。OPも無駄に良い曲ですよね。

Letharia「ニェートチカ」

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http://letharia.com/

レータリア…懐かしい名前ですねえ…。再びこのサークルの作品を購入して記事を書くことになるとは思ってませんでした。

このサークルとの出会いはオレオレウサギ主催のコンピ「Kaleidosc[A]pe」まで遡ります。あれって2013年…? もうそんなに昔なのかぁ…。あのコンピで初めて知ったサークルめっちゃ多かったですし(あにょさんとかも含む)本当に自分にとって意義深い企画でしたからね。第2弾やってくれないかなぁ。
その「Kaleidosc[A]pe」収録のLethariaの楽曲を聞いたときの衝撃は忘れもしません。
「わたしに続けええええ!!!」テレーテレレー
いやーほんと初っ端から爆笑しましたよね。あのお馬鹿な…じゃなくて暑苦しい…じゃなくて勇壮なノリ。異様にハイテンションのセリフの数々とシンフォニックな疾走サウンドのコンビネーション。絶大なインパクトありました。あの錚々たるメンツの揃ったコンピの中でもひときわ輝きを放っていたのは事実でした。

こんな面白い楽曲を聞かせられたらサークル単独のアルバムが欲しいと思うのが当然の心理。ちょうどこのコンピ発表された次のM3(2013秋)に「Irgendwo」と題された新作が出るということだったのでとても楽しみにしてました。前もって公開されたジャケも非常に美麗な中世の絵画のような緻密なイラストでしたし、ますます期待は高まりました。
ですが。いざその新作を聞いてみると、あれ?なにこれ?思ってたのと違うんだけど…。あのハイテンションなセリフはどうしたの? てか音が薄っぺらくない? いや元から音は薄かったのか…暑苦しいセリフで覆い隠されてただけで。基本的な音楽性はそのままだしボーカルの方は相変わらず上手いしクラシカルなアレンジもクサいはずなんだけど…やっぱ音の薄さでそれらが活きてない。
まあとにかく絶大なインパクトを誇ったコンピ曲に比べるとずいぶんと地味な印象を拭えない内容でしたね。
その次の年かな? ネット上の同人音楽イベントAPOLLOで無料ダウンロードの新作が出たこともあったのですがその時も地味な印象は変わらず。

そんな訳ですっかりこのLethariaへの関心は失っていたのですが、その3年後の2017春M3のカタログチェック時にこのLethariaの名前を発見する。まだこのサークル活動してたんだ?としか感じなかったですが某所で高評価されてたのが少し引っかかってました。(ちなみにこの春の時点では試聴すらしてませんでした)

で次なる秋M3にも参加していてまた新作が出るということだったので今度はちゃんと試聴を聞いてみたところ…おや?これは?めっちゃクオリティ上がってないっすか?? 3年前とは別物みたいに音良くなってる。これはさすがにメタラー的にも買わなくちゃいけないやつなんじゃね?と思い立ち購入に至った次第でございます。
っていうか春の新作の時点ですでに飛躍的にクオリティアップしてたみたいだけどその時は怠慢でチェックしてなかったんですよね…。

実は音楽性が変わってる訳ではないんですよね。物語音楽系シンフォニックメロスピという軸は全く変更なし。つまり単純にクオリティが上がっただけなんですがそのクオリティこそが重要。音が良くなったことで元々あったシンフォニックメタルとしての魅力が100パーセント活かされるようになった。いくらアレンジが緻密でも薄っぺらサウンドでは楽しめないですからね。
「同人音楽だからクオリティ低めでも構わない」なんていう価値観はすでに過去のものになりつつあり、今は同人音楽全体のレベルが底上げされていて島サークルでもハイクオリティなサウンド披露しまくってますからね。その中で存在感を主張するためにはやはり音の改善は必須なのではないかと。
なんとなくですが物語音楽系サークルって物語要素や全体的な雰囲気が重視されていて音作りの品質向上には無頓着なサークルが多いようなイメージあったけどこのLethariaはここまで劇的にクオリティ上げてメタラーの鑑賞にがっつり堪えうる音にしてきたのはとても好感持てますね。

そんな訳でメタルとしての聞き応えが飛躍的に向上したLethariaなんですが、ここで立ち塞がるのが物語音楽というジャンルが共通して抱える課題である、物語要素と音楽の両立。
物語要素すなわちボイスドラマ要素ですが、ボイスドラマというのはそれだけで完全に完成されたジャンルでありケチの付けようがありません。同人やオタクコンテンツに限らず一般でもラジオドラマとか昔から普通に存在しますからね。疑問を差し挟む余地なんて皆無。
ところがナレーションやセリフとボーカル曲(not BGM)が同居する物語音楽という同人音楽独自のジャンルは全くもって難しい。ボイスドラマの完成度と音楽の完成度の両方が求められるのはもちろんのこと、音楽を聞きたいだけのリスナーにとってはボイスドラマが邪魔に感じられ、ボイスドラマを聞きたいリスナーには音楽が邪魔に感じられる。いや後者はあんま無さそうだけどやっぱ前者ですよね、音楽聞きたいだけなのに声優のクッサい演技をいちいち聞かされるのが苦痛っていう聞き手も珍しくないはず。アニメ作品で突然キャラが歌い出すミュージカル展開やると炎上することを鑑みても分かるように、物語(ボイスドラマ)とボーカル曲の相性はそもそも良くない。しかし同人音楽という箱庭世界の中ではSound Horizonという先駆者の功績もあって一定の需要が今も存在するって訳ですが。そのサンホラですらボイスドラマと音楽の配分には未だに試行錯誤してる節があるんだから同人サークルなら尚の事。

このLethariaもせっかくシンフォニックメタルとしての完成度を高めたのにボイスドラマ要素が邪魔をする。この「ニェートチカ」という新作は7曲入りってことになってるんですがボイスドラマのみのトラックが3曲あるんで実質的には4曲しかないし、その4曲もボイスドラマ要素が入ってる。はっきり言ってボリューム的にはだいぶ物足りない。
逆にボイスドラマとして聞いても尺が足りないせいで中途半端なのでは。自分は考察勢じゃないのでふんわり雰囲気で捉えてるだけですけど話がぶつ切りになっててストーリーの流れとか分かりづらい。ドストエフスキーの本を題材にしたストーリーらしいので元ネタ知ってることが前提なんだろうけど…。それにしたって1曲目の冒頭からいきなり謎のキャラクター2人が「私達の出番はありません」とか宣言してお前ら誰だよ??状態でめっちゃ初見お断りムード出してきますからね。物語音楽ファンの方々ならばっちり考察しつつ楽しめるんですかね…それともやっぱりふんわり雰囲気で楽しむ感じ?

しかし、そんな難ありな作風にも関わらずそのマイナスを相殺するくらいには音楽の完成度が高いのも事実。元からシンフォニックでクラシカルなアレンジは殊更優れてたんですけどサウンドクオリティ向上によってそれらが100パーセント活かされてるのは前述の通り。複数参加している女性ボーカルもいずれも歌唱力高い方ばかり。メロディも一発で耳に残るような卓越したキャッチーさを備えている。2013年のミニアルバムはメロディがピンと来なかったからその点でも進化してると言えそう。
特に5曲目「或る妹のプラーチ」と6曲目「ニェートチカ」の2曲は必聴の出来栄えだと思います。どちらも名曲だと思う。
5曲目のほうはシンフォニックな疾走展開は無いものの歌メロが鬼のようにキャッチー。
6曲目のほうはオレウサコンピのときのような暑苦しいセリフは無いけどシンフォニックメタルとしての完成度が極まってる。ボーカルパートも間奏も隙のない作り込みされてる。全体的にクオリティ上がりまくってるけどやっぱりドラムの音のがっしりした安定感が肝になってる気がする。加えて国産メタルお約束のXっぽいギターソロも素晴らしい。

6曲目はほんと物語音楽に興味ないメタラーをも魅了しそうなくらいの出来だと思うんだけど…やっぱボイスドラマ要素があるからねえ…。この作品を一般メタラーにおすすめするのはやっぱりキツそう。
だからと言ってボイスドラマ要素を捨てればいいって訳でもないですよね。ボイスドラマ要素にこそ魅力を感じているリスナーもいるはずだし、同人音楽ならではの、同人音楽でしか有り得ない独特な形態である訳ですからね。それを切り捨てるべきと言い放つのは同人音楽文化への否定にも繋がりそう。
まあやっぱり難しいジャンルですよ物語音楽って…。現在、物語音楽系の有力なサークルは沈黙を保っているところが多い気がしますが果たして今後ジャンルはどうなっていくのでしょう。新たな可能性を見出すことが出来るのか。

FREEDOM CREATORS (あらまり)「囚われの僕ら」

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http://www.aramari.com/information/

あらまりさんに向けられたファンの「幻想」を見事なまでに具現化して話題を巻き起こした新ユニット、アンホラこと「Unlucky Horizon」の新作シングル



…アンホラってのはもちろん嘘ですけど前半部分は紛れもない事実ですね。
元サンホラの歌姫で未だに根強い人気を誇るあらまりさんが同人メタル最高の知名度と実力を兼ね備えるUnlucky Morpheusとまさかのコラボレーション。そしてあらまりさんの居た頃のサンホラの音を再現したっていうんだからこりゃあ話題にならないはずがない。2017年同人音楽界最大の話題、いや「事件」と呼んでも差し支えないでしょう。

と少々誇張気味に書いてみたものの、確かに話題作ではあるんだけど大騒ぎになったって程ではないですかね。今もあらまりさんの在籍していた一期サンホラへの執着の強いファン(及び「元」ファン)が多いのは言うまでもない事実ですけど、今更あらまりさんにサンホラに戻って欲しいと願ってるファンはごく少数でしょうし、同様にあらまりさんに対して同人音楽にあふれ返っているサンホラ「っぽい」模倣を求めてるファンもさほど多いとは思えませんからね。
サンホラ一期を絶対視するリスナーは過去のアルバムを聞き返すか、もしくはサンホラは綺麗さっぱり諦めてとっくの昔に少女病とかに移行してる人が大半でしょうから。もしこれが5年前とかだったらまた反応の規模も違ってたのかもしれないけど…。

とはいえですよ、やっぱりツイッター検索してみたりすると依然としてあらまりさんに対する複雑かつ根深い感情が界隈に渦巻き続けていることが確認できますし、綺麗さっぱり割り切れてない人も少なからずいるのは事実のようで。何よりもこの新作の圧倒的な「再現度」、これはファンや元ファンの心を揺さぶるには十分すぎるほどの出来栄えでしょう。
まあ正確に言うとこのあんきもコラボの新作は一期サンホラの忠実な再現ではなくて少女病とかAsrielなどの後続の同人ゴシックのテイストも巧みに織り交ぜつつファンの求めてる「幻想の再現」を試みてるって言ったほうがしっくり来る音なんですけどね。でもその少女病テイストの入れ方の匙加減が絶妙すぎて職人芸を感じるんですよ。更にあんきもならではのメタリックでテクニカルな要素も加味してあってメタラー的にも美味しいっていう。なにこれ完璧すぎじゃね?
クレジット見ると作曲はUnlucky Morpheus名義になってるけどギター弾いてるのは仁耶さんみたいだし作曲も仁耶さんなのかな? 紫煉さんメインではなさそうだしあんきもというより実質的にはCarbonic Acid制作の音源って言ったほうが正しいのかもしれないけどまあとにかく仁耶さん良い仕事しすぎですよ。GJです。むしろ紫煉さん作だったらここまで見事な出来にならなかった可能性も? 分からんけど。

1曲目「囚われの僕ら」、イントロはパイプオルガンの音色でゴシックっぽいけどバンドサウンド入ると少女病っぽくなる。やっぱサンホラというより少女病だよなこのシンフォニックな疾走感あるガッチリした音は。っていうか、音が良いから少女病っぽく聞こえるのかもしれないけど。よく言われてるけどRevoさんの曲はメロディや演奏は一流だけど音作りは悪いってのがあるから…。このアンホラもといFREEDOM CREATORSの曲はさすがあんきもが手がけてるだけあって演奏もサウンドプロダクションも共に一流。仁耶さんのギタープレイはテクニカルで鬼カッコいいしドラムも打ち込みじゃなくて天下のガルネリに加入したFUMIYAさんですからね。全てが本格的。
あと歌メロのキャッチーさ、これは重要ですよね。もし少女病とコラボしてたらここまでキャッチーなメロディにはならなかったのではないかと。仁耶さんすごい。あらまりさんの売りである声色の使い分けも物語音楽ならではのセリフも上手いこと盛り込んであるし本当に非の打ち所ないっすね。

2曲目「願いの箱舟」はクロセカあたりの民謡っぽいバラード曲をあんきもの本格バンドサウンドで補強して現代版にアップデートしたような感じかなぁ。これもサンホラ一期そのままではないんだけどファンの求めてる音に見事に仕上げてる感。「溢れ行く砂」とかサンホラっぽいワードを巧みに取り入れてるのもあざとい。

それにしても、今までサンホラっぽい音を意図的に避けてた感もあったあらまりさんがここまでド直球の方向性で来るとは驚きですよね。どんな心境の変化があったんでしょう。そもそもあらまりさん自身がサンホラ系の厨二音楽お好きとはあんま思えないけど…。

で今後FREEDOM CREATORS名義でアルバム出すとして、JPOP系の曲と厨二系の曲を同じアルバムに入れたらものっすごい散漫になっちゃうよねえ…どうするんだろ。曲調ごとにアルバム分けるのかな。
もしサンホラ系のアルバム出すんだったらいっその事、じまんぐさんと霜月はるかさんも呼んでサンホラ民を歓喜させればいいと思います。

…まあここまで割と他人事みたいに書いてきたんですけど個人的にはサンホラ一期にもあらまりさんに対しても他のファンの方々に比べればはるかに執着は少ないですしそもそも物語音楽というジャンルが同人音楽において将来性があるのか疑わしいところもあると感じてるんでぶっちゃけ自分の中ではあんきもの手腕への評価がほとんどなのかなって感じもあります。あんきもの株をますます上げた作品だなと。

あとこの作品、ICDDのリブユウキさんが参加っていうのもメタラー的に話題になったポイントなんですがジャケのデザインだけで音楽自体には関わってないんですよね。勿体ない。次回またアンホラやるんならリブユウキさんにはデスボで参加して欲しい。…ってそれはサンホラ民的には有り得ないか…。

WHITEFISTS「Natalia:Code」

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https://whitefists.booth.pm/

強い…強すぎる。圧倒的な強さ。2017年同人メタル界最大の衝撃作!トシン○バシ以来の衝撃!
…って最後のは某所にちなんだネタですけどまあその某所で紹介されててもおかしくないくらいの内容の作品であると思うんですよね。実際このWHITEFISTSのアルバムを年間ベストにチョイスしてる人もけっこういましたし、海外アーティストにも引けを取らない、同人音楽という箱庭には収まりきれないポテンシャルを持つサークルですよ。間違いなく。
現在の同人メタルシーンのハイレベルな状況を象徴する作品であると思うし、ますます増える「プロ顔負け」系同人音楽の切り札とも言える存在なんじゃないかと。

このWHITEFISTSってギタリストのケンシローさんの1人サークルなのかな? サウンドクラウド等を遡ってみた限りでは過去には既存のアニメソングのテクニカルメタル系リミックスやアレンジを主に公開しておられたみたいで、同人イベントでの作品頒布としては2016年秋のまどかマギカのアレンジEPが初? 続いて2017年春にはまどかマギカをイメージした楽曲によるEP(アレンジ作品かと思ってたけど曲自体はオリジナルっぽい)、そして満を持して2017秋に初のオリジナルアルバムとなる本作「Natalia:Code」を発表…という流れだと思われます。たぶん。

音楽性としてはテクニカルメタル(Djent)とエレクトロニカを掛け合わせたハイブリッドなギターインストって感じなんですが、公式では「アートコア」と紹介してましたね。アートコアって何ぞ?と思って調べてみたけど英語のwikiしか見付からなかった。どうやら同人音楽発祥のサブジャンルのようでピアノやストリングスをメイン楽器にしたドラムンベース系の音楽ってことらしい。なるほど実際このアルバムもそんな感じっすね。

当ブログで紹介するサークルっていわゆる「人を選ぶ」タイプの尖った音楽性の場合が多いっていうか、ハマる人はハマるかもしれないけどそうでない人はあんま楽しめないかも?っていう博打のようなサークルもあったりする訳ですがこのWHITEFISTSは違います。M3に来る人全員におすすめ出来そうってくらい普遍性のある音。ですが「普通」「ありきたり」っていうのとは別物。むしろ同人メタルの最先端をいくような洗練されたサウンド、海外にも通用しそうな完成度が備わってる。

1曲目のイントロに続いて継ぎ目なしに展開されるタイトル曲「Natalia:Code」、このサークルの魅力を凝縮したようなキラーチューンであります。緊迫感を演出するシネマティックなストリングスとテクニカルなギターワーク、そしてスタイリッシュに楽曲を彩るエレクトロニカな要素、もう全てが洗練の極み。圧巻の出来栄え。1stアルバムにしてこの域に至っているとか信じ難い。天才的としか言いようがないですよね。
ぶっちゃけこれ聞いてカッコいいと思わないリスナーは同人音楽界にほとんどいないと思うんですよ。Djentというマニア向けな音楽性を下地にしながらここまで万人向けな音楽に昇華させるとは恐るべし。

3曲目「World Requiem」、この曲でも引き続きシネマティックなストリングスがフィーチャーされていますが前曲と違ってDjent要素は少し控え目でメロディアスなリードギターが主導するフュージョン寄りな作風になってるかな。心なしか東方アレンジっぽい(?)メロディといい同人メタル系ギターインストとして王道な出来って感じ。

4曲目「0:ALL」もエレクトロニカを交えたフュージョン系の趣き。やはりめちゃくちゃ洗練されたギターサウンド。ストリングス等は入ってないので派手さはないけど。

5曲目「The different」はいきなり民謡っぽいフレーズとDjentサウンドの共演が展開。でも全体的には民謡なパートの出番は少なくテクニカルメタルなパートのほうが大半を占めてるかな。

6曲目「Rena」は今作で最もエレクトロニカ寄りな曲。バンドサウンドの出番は僅かしかなくフューチャーベース系のキラキラなサウンドがメイン。Djent要素はないけど何気にこの曲めっちゃ好きですね。あと途中で唐突に出て来るチップチューンっぽいパートも面白い。

7曲目「Ōrīōn」では打って変わってDjent全開。有無を言わさぬテクニカルなギタープレイが存分に展開されます。海外バンドにも負けないような演奏力と洗練されたアレンジ。これも凄まじいです。

8曲目「Flora」は2分の小曲でドラマチックなリードギターがアルバム終盤を盛り上げます。

9曲目「R'lyeh」はなんとアルバム最後にしてボーカル曲が初登場という驚きのパターン。これは次回作ではボーカルものを作るっていう予告的な意味もあるのかな? いや分からんけど。しかしこの女性ボーカルさんも外人みたいでめちゃくちゃ上手いなぁ。

ジャケ絵はこの界隈でお馴染みの神絵師c.c.Rさん。内容にぴったり合ったSF風味のイラストで素晴らしいですね。

そんな訳でDjent系好きなリスナーはもちろんのことエレクトロニカ系のリスナーも楽しめると思うしゲーム音楽好きなリスナーをも惹き付ける無敵の音楽性の作品です。ハイレベル且つ広範囲が射程に入ってる音楽性。
同人メタルシーンのレベルを丸ごと一段階引き上げるような、それくらいのポテンシャル秘めたサークルであるように思います。

Release hallucination「Lovers in Abyss」

http://releasehallucination.com/

オリジナル同人メタル「最強」のサークル、リリハルことRelease hallucinationが約1年ぶりに放った待望の新曲でございます。

リリハルが今やオリジナル同人メタルの最高峰に君臨しているという見解についてはいちいち説明するまでもない気もするんですが、もう一聴瞭然って感じですよね。クオリティっていうか「オーラ」が他とは別物っていうかね? 個人的には「新世代」同人メタルを代表するサークルに上り詰めていると確信してます。
まあ、まだ最強クオリティに辿り着いてからアルバム出してないから…完全にこの界隈全体の評価が固まるのは2ndアルバム出た時なのかなぁって気もしますが。
同人音楽というガラパゴスな箱庭の中で優劣決めることの意味については異議もありそうですけど、でもガラパゴスならではの魅力を備えているからこそ一般のメタルだけでは満足できない自分のような層が惹かれているというのも事実だと思うんですよね。オタク音楽でありながら世界に通用するクオリティを手に入れようとしている、そこにこそ意味があるっていうか。単に凄いクオリティの音楽を聞きたいのならメジャーのアーティスト聞けば済む訳ですし。

で、この新曲なんですが、リリースは昨年末ですが冬コミでの頒布ではなくて、なんとイベントでの頒布なしのデジタル配信限定という初の試みだったりする訳です。同人音楽界隈においてもCDオワコン論議が白熱している昨今ですがその波に乗って…なのかは分からないですがリリハルも新しい方法に挑戦したって訳ですね。これは意義あることだと思います。
まあ元々リリハルはいくつもの配信サービスを股にかけてデジタル配信を充実させていたのでイベントでのCD媒体の頒布を無くしたって点だけが新しい訳ですけど、まあ1曲だけCDで頒布っていうのも効率が悪いしイベントで完売等で入手できない悲劇も回避できるからこれが正しい判断だったと思いますが(もし冬コミで無料配布とかされてたら手に入れ損なってた可能性大…)、でもシングルだからデジタル限定でも構わないのであって、もしアルバムがデジタル限定だったらやっぱり寂しく感じるだろうなぁ。多くの同人リスナーもきっと同じ意見だと思うんですが。
これだけデジタル配信が主流になった音楽界においてはCDという媒体が非効率的なのは火を見るより明らかなんですけど、でも効率で割り切れないのがオタクという生き物なんですよね。CDどころかLPレコードやらカセットテープにまで時代を逆行してるくらいですからね。フィジカル媒体が同人音楽界から消え失せることは決してないでしょう。っていうか消えたらそれはもはや同人音楽=オタクミュージックとしての存在意義の消失と同義かもしれない。

で、肝心の新曲についてですが、まあ1曲しかないので新作ではなく新曲と呼ぶのが相応しい訳ですけど、しかしながらなんとこの新曲「Lovers in Abyss」は9分を越えるリリハル史上最長の楽曲なんで実質的にマキシシングルやEPと同等のボリューム感があるといって構わないと思います。
普通なら9分もあったら長くて退屈しそうなものですがリリハルの場合は聞き応えある展開が隙間なく詰め込まれてるおかげで9分でも短く感じてしまうほど。これは自分みたいなプログレバカではないリスナーさんもそういう感想を述べてるので間違いないと思います。この調子だと15分くらいあっても長く感じないかもしれない。濃厚で重厚でありながらもとっても聞きやすいプログレメタル、それがリリハル。

まず出だしから荘厳なクワイアとドラムの乱れ打ち→ブラストビートの疾走で掴みはばっちり。僅かとはいえブラストビート使ったのってリリハルでは初だったりする? クワイアによるゴシックな雰囲気とメタリックなアグレッション、プログレッシブなテクニカルさとモダンな音圧の全てをこのイントロだけですでに実現できてるのが改めて凄い。
そして前作「Chronostasis」で確立された感のある地響きのように押し寄せる圧倒的ギターサウンドとemiさんの澄み渡った歌声のギャップ感も素晴らしい。一転して静かになるBメロで顕わになる重いベースサウンドにも注目。
サビメロも安定のリリハル節と呼べる出来栄えだと思うけど特筆すべきは輪唱のようなバックコーラスですよね。これだけ目立ってバックコーラス入れるのは何気に「Despairing sigh」以来? このコーラスが奥行きを倍増して荘厳さと「泣ける」メロの魅力を強化してる感があってなかなか重要な役回りを担ってると思う。「Despairing sigh」のコーラスは個人的に大好きだったのでこの復活は喜ばしい。
そしてリリハルと言えば忘れちゃいけない長い間奏、今回も3分近くたっぷり展開されます。もちろんプログレメタル的でテクニカルなんだけど同時に非常に視覚的イメージを喚起するっていうか次々切り替わる映画のシーンのような面白さがあって、それがメタラー以外のリスナーをも魅了するのだと思いますね。
間奏でもベースソロから始まるしやっぱり今回はベースの存在感が強いな。シンフォニックサウンドとの絡みやkaorinさんの見せ場となる圧巻の速弾きギターソロに続いてシンセソロが入るってのが珍しい。三拍子になってemiさんのラララン~ってコーラスの入るリリハルならではの展開も耳に残る。

そんな感じで今回も最強な楽曲であった訳ですけど、次回作からは新しい機材を導入するんだそうで、つまり今のままでも最強なのに更なるパワーアップが待ち受けているという訳ですよ…やばいっすね…パワーインフレ系の少年漫画みたいなことになってきましたよ。
2ndアルバムは果たして今年中に完成するんだろうか…。でも以前のようにギリギリなスケジュールで作って欲しくはないですね。リリハルの評価を決する重要な作品になるのは間違いないと思うんで十分な時間を取って妥協なく作り込んで欲しい気がします。

冬コミから約10日

https://twitter.com/m3doujin/status/949242882736574464
M3申し込みはすでに締め切られてますけどサークル参加の皆さまは忘れず申し込んでおられますよね? 大丈夫ですよね?
今回も1600サークル越える申し込みってことで盛況になりそう。落選サークルは…出ないといいなぁ…。

https://twitter.com/Hannemanjyuu/status/949906277576015872
あんやほさん新作のショップ委託が始まったみたいですね。なんかめっちゃ在庫が残ってるらしいのでメタラーの皆さん買いましょう。東方メタルのあんこう等エクストリームな同人メタル好きなら必聴ですよ。
メロディ皆無って紹介されてるから敬遠してる人もいるかもしれないけどあんやほさんの作るメタルはそこはかとないキャッチーさがあって意外に聞きやすかったりするんで大丈夫。たぶん。

https://twitter.com/red_hel/status/948921895243563009
赤ヘルさんが3rdアルバムについてのアンケート取ってたけど4つ目の選択肢にネタ仕込んだせいでまともに機能してねえ…。でも実際のところみんなCDとダウンロード両方あるのが理想と思ってますよね。CDオワコン論議はもう腐るほど繰り返されてますけど少なくともオタク界隈ではCD媒体が過去のものになることは決して無いと個人的には確信してます。みんな形に残るものを求めてますから。
ちなみに肝心の3rdアルバムの内容のほうはロック要素を残すのか完全にクラブミュージック側に傾くのか…まあどっちでもいいや。ありのままを受け入れたいと思います。

https://frogmaterain.bandcamp.com/releases
この「frogmate rain」っていうサークルっていうかボカロPと歌い手のユニットなのかな? その1stアルバムが無料公開されてるんですけど…これまじやばいよ。色んな意味でやばい。ボカロじゃなくてフルボーカルでしかもめっちゃクオリティ高くて8曲も入ってる。このやばさを同人リスナーに分かりやすく例えると…Imyのアルバムが無料公開されてるような感じ(?)。洒落にならないくらい相場ブレイカーっすね…。
ボカロ作品だったらニコ動の文化的に無料公開もアリなのかなぁとまだ思えるけどボカロPが歌い手フィーチャーしたアルバムが無料となるとやばみが加速しますね。


おまけのアニメの話。って言ってもまだ録画溜めまくってるけど…。秋アニメは結局宝石の国しかまともに視聴してなかったので今期はもう少し頑張りたい。
ポプテピはもうなんか酷すぎて…。声優ネタとパロネタしかねえ…さすがにオタク舐めすぎなんじゃないの。それでもしっかり話題になってるんだからなんかアレっすね。
Citrusは意外に面白かった。桜trickは即挫折したけどこれはもうちょっと見てみようかな。
あと今期アニメじゃないけど地上波放送した君の名は、全然期待してなかったけどめっちゃ面白かった。さすが大ヒット作だわ。特にバンプの例の曲が流れるシーンのテンポの良さがたまらんかった。あ、バンプじゃないんすねラッドですか…ってこのネタも今更すぎるけど。ラッドって「おしゃかしゃま」入ったアルバムだけ聞いたことあったけどあの時期は特にバンプっぽくなかったのにね…。

Xiloro「Monster」

2018-01-05_011122.jpg

http://xiloro.chloro.space/index.php

「Monster」…そうXiloroというサークルはまさに怪物と呼ぶに相応しい。

元々このサークルはChloroという同人ゲームサークルから派生した別名義サークルであって音楽専門で活動しているサークルではないんです。にも関わらず音楽専門のサークルを越えるほどの傑作アルバムを2年連続でリリース。
ここまでテンプレのようにいつも繰り返し書いてますけど…しかしこれって本当に怪物級の偉業だと思うんですよ。リリースペースが早いだけのサークルなら別に珍しくもないんだけどこのXiloroの場合は個性もしっかり確立されててこのサークルにしか出来ない音楽を生み出してると思うしさらに惰性感も全くないんですよね。同人ゲームを並行して制作していることを考慮しなくても音楽の評価だけで今の同人メタル(ロック)系で最も魅力的なサークルの1つに挙げられると思うんです。
「なんでこのサークルはこんな良い音楽やってるのに評価されないの?」なんていう過小評価サークルは山ほどいるというかそもそもうちで紹介してるサークルの8割くらいはそれなんですけど、その中でも特に推したいのがこのXiloroなんです。

そんな注目すべき(されるべき)サークルの最新作がこの3曲入りマキシシングル(EP)でございます。春にリリースされた2ndアルバム「Dig a Pear」から約半年ぶりの新作。同人ゲームと並行してることを考えればやはり驚異的な早さ。でも1stアルバム「Two of Earth」から1stシングル「レンダリング」の間隔がたったの4ヵ月だったことを考えると多少ペースは落ち着いたとも言えるのかな。いやでもさすがにあれは早すぎたと思うんですよ。

で、このXiloroというサークルはアルバムのほうは2作ともに非常に完成度が高いのですけどシングルのほうは少し実験的な内容になってたりします。1stシングル「レンダリング」も今作も同様に。
アルバムのほうはしっかりと一貫性を持たせておいて実験的な試みはシングルのほうに収録するっていうスタンスは素晴らしいと思うんですよね。というのは出来上がった曲を無節操にぶち込んだ闇鍋なアルバムってあんまり印象良くないんですよ。「バラエティ豊か」って言えば聞こえは良いけど実際それは「散漫」と紙一重である訳で。アルバムは捨て曲が皆無であるのが理想的ですし、要らないものは削ぎ落とすべき。でもアルバムに合わない曲をそのままお蔵入りにするのも勿体ないしシングルのほうにレア音源?的なノリで収録するっていうのは理に適ってますよね。同人サークルでこの辺りを意識的にやってるサークルって実はそんなに多くないような気も。

そんな訳で今回のシングルの収録曲もなかなかに実験的。アルバムに入れられない(っていうか入れて欲しくない)けど曲単体として聞く分には興味深いっていうそんな感じの曲が入っております。

公式のほうでも収録曲を「Xiloro史上最も○○」という表現で紹介してましたけど実際に過去最高に振り切れたイカれた内容。ちなみに「最高傑作」って意味ではないので誤解なきよう。むしろおすすめ度は最も低いよ(小声)。初めてXiloro聞く人はアルバムから先に聞いてね絶対に。シングルから先に聞いちゃダメだよ絶対に。
もちろんアルバムを踏まえた上でシングル聞いて欲しいという意味なので駄作っていうことじゃないですよ?

まず1曲目はタイトル曲「Monster」、公式の言うとおりXiloro史上最も「重い」曲。歌詞が重いって意味じゃなくてサウンドの重さですね。いや歌詞もけっこうダークだけど。
曲開始のベースソロからして地を這うような重さ。そしてラウドロックを思わせるような音圧の高いギターサウンド。2ndアルバム収録の「Tengu」もかなり重厚なサウンドだったんですけど、2ndは轟音サウンドであってもリフ自体はオールドスクールなハードロックの流れを汲んでたんですが今回はモダンなヘヴィロックを意識したサウンドになってるんでやはり明らかに異質さを感じる。
正直いって個人的に感じてるXiloro「らしさ」とは少し乖離してる感じもあるんだけど曲単体として聞けばかなりカッコいいのは事実。ラウドロック系が好きなリスナーならむしろこっちのほうが気に入る可能性も?
とはいえ次なる3rdアルバムがこの路線だったらちょっとアレだけど。

2曲目「優しいあいづち」、これはXiloro史上最も音程の高低差がある曲…? サビがびっくりするくらい音程高い。でも曲調としては従来のXiloroらしさが濃くて「レンダリング」(シングルじゃなくて曲のほう)を思わせるメランコリックなメロディが実に心地良い。特にAメロが好き。

そして3曲目「Thunder」、これがはっきり言って問題作。Xiloro史上最も「速い」曲であり、史上最も完成度の低い曲かもしれない…。要はドラフォみたいなメロスピに挑戦してみたっていう曲なんですけど不慣れ感が全編に満ちてる。なんだろう…やっぱりオルタナロックやハードロックとメロスピじゃ勝手が全く違うってことなんですかね。メロスピというジャンルを否定してる訳じゃないんですけどXiloroのサウンドと相性が良くないんですよね。ギターソロめっちゃ気合入ってるし演奏力に問題ある訳でもなく。
でも実はメロスピは初挑戦って訳じゃなくて「クラゲの気持ち」に部分的にメロスピ化するパートあったんですよ。あのパートは普通にカッコよかったんだけどな…1曲丸ごとメロスピだとまた別物ってことなのか。

そんな訳で、アルバムを先に聞けよ! 絶対アルバムを先に聞けよ!! という感じの新作シングルでございました。もちろん前述の通り、アルバムを先に聞いてXiloroというサークルを把握してから聞けば価値のある音源ですので。はい。

3rdアルバムはいつになるんでしょうねえ…そんなに急いで出す必要はないと思うけどやはり待ち遠しい。アルバムは言うまでもなく「本番」ですから今まで同様の傑作を期待しております。
あと余談ですけどXiloroは公式サイトのデザインも素敵すぎますよね。見た目という意味でも閲覧しやすさという意味でも最高(特にスマホ版)。丁寧にセルフ解説も付いてるし自分の知る限り同人音楽サークルで最高の部類に入るサイトかもしれない。

あけまして2018 & M3申し込み締め切り明後日

という訳で今年も引き続きお願いします。
いつも区切りのタイミングで同じこと言ってるようですが…こんなブログいつまで続けられるか分かんないけど出来る限りは続けていきたいですね。需要があるかどうかは別として、うちみたいなスタンスで同人メタル紹介してるサイトが他に無い以上は僅かでも存在意義はあると思ってますんで。特に同人サークルっていうのは突如活動やめて跡形もなく消え去っちゃうサークルもいるから例え拙い文章であってもその時点で書き留めておくことの意味は大きいと思う訳です。

あと最近ちょっと更新ペース落ち気味だったこともありどこかでまとめてドーンと更新できたらいいんだけども…。正月はね…暇があんまりなくて…。

http://www.m3net.jp/
そして記事タイトルにも書いた通り、新年早々からM3締め切りが間近っていう慌ただしさ。申し込み忘れてるサークルさんいないですよね? 大丈夫ですよね…?
春M3は早くも大豊作の予感が満ち満ちていますし今年が同人メタル飛躍の年になって欲しいと願わざるを得ないですね。既存サークルの活躍はもちろんのこと、新規で大物が出てきてドカーンと盛り上げて欲しい。

https://soundcloud.com/satanicalamode
サタアラの新曲らしきものがちょろっと公開されてる…? そういや1年前に「the Edge」っていうアルバムを制作予定って告知されてたなぁ…それのイントロってことか。
いんきょうさんもすっかり商業音楽のほうにシフトして同人音楽とご無沙汰してた感じだけどあの告知が無かったことにされてなくて良かった。しかもちゃんとギター入ってるからきっとメタルですよ。重要ポイントですね。メタル卒業してなくて良かった。ってかSatanic a la modeなんていうネーミングでメタル以外やるのは考えにくいんでこの名義を使ってる限りはメタルやってくれるに違いない。lutaphampha名義一本に統一されたらその時はもう諦めますけども…。いやメタルじゃないとダメって訳じゃないですけどね…むしろエレクトロニカ路線のほうがいんきょうさんの持ち味を活かせるんじゃないかと分かっているけど…それでもメタルを求めてしまうのがメタラーという悲しい生き物。

そういやともろうさん活動の名義を変えるんだそうで…わざわざ名義変えるってことはやっぱりメタル…っていうかうるさい音楽をやめるってことなのかなぁ。例えうるさい音楽やめたとしてもともろうさんが自分で歌うことを放棄しなければ個人的にはそれで構わないと思えなくもない。ケロケロかかっててもいいからあの歌声が聞きたいんです。

まあ例えメタル離れしてしまうとしても活動続けてくれるんであればいいですよね。どのサークルにも言えることですが音楽活動自体をやめてしまうことが何よりも悲報ですから。例えイベント参加やCD制作をやめてしまったとしてもネット上だけででも音楽活動さえ続けてくれれば。

https://twitter.com/lost_my_proust
Lost my Proust今年中にプレスCDか…これはかなり気合入ってますなぁ。プレスってことは確実に勝負作となる渾身の作品になるはずですからね。出来ればフルアルバムがいいのは言うまでもないけど…まあEPであっても何でもいいから「完全新作」が聞きたい。
そして…ゲームへの提供曲はいつになったら配信されるんでしょう…この調子だと当分お預けなのかなぁ。

https://twitter.com/Relehallu_info
リリハル新曲は案の定大絶賛されてるようですねえ。うちも早く記事書かないとな…。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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