C92の注目サークルとか

夏コミ約2週間前ってことで新作情報もだいぶ出て来た…のかな? まあ本格的に出るのは今週末ですかねえ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm31597316
繰り返し宣伝されてたから皆さんとっくにご存知でしょうけど、あんやほさんのBLAPTOPHOBIA新作アルバムのクロスフェードも来てましたね。期待通りの素晴らしさ。前作よりさらにクリーンパートが増えて聞きやすくなってる? これなら非メタラーのボカロリスナーにも余裕でおすすめ出来るか。あとサウンド面でもかなり進化していてゴリッゴリな重低音が際立った作品になってそう。でも全体的にハードコア寄りな方向性になっててあんやほさんの持ち味であるスラッシュメタル要素は減退してる感じかなぁ。まあ何にせよこのクオリティとボリュームですからね、メタラーならマストな作品でしょう。

https://twitter.com/Lost_my_Proust
Lost my Proustで委託されるサークル…これAPOLLOでチェックして気になってたやつですな。ちょうどいい機会なので買いますかね。てか改めて聞いてもめちゃくちゃクオリティ高え。はっきり言って従来のLost my Proustのサウンドクオリティをはるかに上回ってるんですけど、リメイクアルバムはこれに対抗できるくらいのクオリティになってるんでしょうか…? リメイク作品ってことは楽曲はそのままな訳だしサウンドクオリティの進化に全てがかかってると言っても過言でないので…ぶっちゃけいつもよりハードル高い…。

http://finalityblast.wixsite.com/fblastofficial
Φnality Blastの3rdアルバムか…。自分もいちおう1stアルバムは聞いたけどいまいちハマれなかったんですが、前よりだいぶ良くなってる気がするし買うか迷いますな。

https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/13317451
凋叶棕や少女病でお馴染みのRDさん、オリジナル名義Feuille-Morteの第2弾を夏コミで出す予定があるらしい? 同時頒布ってすげえなぁ。確か2年前にオリジナル第1弾を出してそれっきりだったんですよね。実はその第1弾は買ったけど開封してないんですけどね…まじで…。

リリハルはグッズ販売か…。まあグッズはいいや…。2ndアルバムはいつになるのかなぁ…年内は無理だろうけど。
いんきょうさんも夏コミ委託で参加するっぽいけど何か新作あるのかな?

あと東方アレンジ系は…なんとなくノリで適当に買う感じかも(?)。とりあえず気になってたDiabolic Phantasmaとか。
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shaky ART's「feat. のくしん PxOxD」

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http://maxbet777.blog.fc2.com/

「変態メタル」サークルshaky ART'sの1年半ぶりとなる2曲入りの新作シングルです。

ってか、これ新作なの?前にも同じやつ出てなかった?って思った人は大正解。なにしろジャケが旧譜の使い回しですからね。色変えただけ。まあ使い回しだとしても新作が出ただけでも喜ぶべきなのか。

ご存知のように、shaky ART'sは1stフルアルバムを出すとアナウンスしてから延期に次ぐ延期を重ねておりまして、2015秋に出す予定だったんだからもう2年近く経過しちゃってるんですよね…。当初は自分も期待していたのですが、さすがにここまで延期ってことは単なるスケジュールの問題ではなくて根本的な部分で問題が発生して計画が頓挫してしまったんだろうなぁと推測するしかないんですけどね…。まあ理由についてはなんとなく察しは付きますが…。っていうか、レコーディングも終わってほぼ9割方は完成してるって匂わせるような記事も上がってたのにね…。

で、今回の新作は例によってピンチヒッター?「のくしん」さんとのタッグによる音源となっております。この「のくしん」さん、今までは「謎の男」扱いで詳細が不明だったのですが、名前の響きからしてボカロPか何かなのかなぁと想像してたけど、先日ようやく公開された情報によればどうやら普通にポストハードコア系のインディーズバンドで活動してる人みたいっすね。そっちのバンドの音源もちょろっと聞いたけどイメージそのまんまでなるほどなぁと。

shaky ART'sって基本的にSystem of a Downとマキシマムザホルモンを混ぜたような変態チックなハードコアサウンドを目指してるサークルなんだけど、のくしんさんと組んだ場合は少し作風が異なり、変態度は抑え目で洗練されたスクリーモっぽい音になることが多かったですが、今回もそんな感じ。

1曲目「Jurasick」、feat.のくしんならではのエモ爽やかなサビ。前作もそうだったけど、音さえ良ければ海外バンドに近いクオリティになりそうな気がしますよね。それくらいあべさんのボーカリストとしての力量は卓越してる。

2曲目「PxOxD」、feat.のくしん作品は1曲目が爽やかで2曲目がアグレッシブっていうパターンあったけど今回もそのパターンを踏襲してる。っていうか確かにこの曲はアグレッシブなんだけどメタルコアとかデスメタルっぽいアグレッシブさでは無くて、なんとなくスラッシュメタルに近いニュアンスを感じる。あべさんのシャウトもスラッシュメタル風だし。

残念ながらshaky ART'sはあべさんの個人的な事情により1年間活動を休止するみたいなんですが、でもあべさん自身のモチベーションが折れてしまった訳じゃないようですし、再開したら是非また新作出して欲しいものですね。
っていうか必ずしもリメイクのアルバムに執着する必要はないと思うし、他所のサークルとのコラボとかもやってみたらいいんじゃないかなぁ…今のオリジナル同人メタルは実力あるサークル増えてきてますからね。

Adust Rain「Asking for the Moon」

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https://adustrain.jimdo.com/

東方メタル/ラウドアレンジサークルAdust Rainが春M3で頒布したオリジナル作品です。

事前の告知ではオリジナルEPを出すとの事で期待していたのですが…曲数だけ見れば6曲入りで確かにEPなんですがそのうち4曲がリミックスバージョンとカラオケバージョンなので…実質的に2曲入りのシングルなんですよね。しかも2曲目はボカロ曲のリメイクなので完全新曲は1曲…ボリューム的にはだいぶ物足りないかもしれない。まあ、M3と日程の近い例大祭のほうでも新作を出していたからさすがにスケジュール的にキツかったのでしょう。

ちなみに、東方アレンジ中心で活動してるこのサークルなんですが今作が初のオリジナルっていう訳ではなく「DUST & RAIN EP」というオリジナル作品を東方アレンジより前に出してたみたいですね。今は廃盤になってしまってるみたいですがDL販売でリマスター版を聞けるみたいです。いちおうオリジナル作品が出発点になっているという事実は少しだけ重要かもしれません。ずっと東方アレンジ一本でやって行くつもりではないだろうと推測できますからね。

さて、このAdust Rainの最大の特色にして「売り」要素と言えば、やはり界隈屈指の実力派パワフル女性ボーカリスト、okogeeechann(おこげちゃん)さんが正式所属している事でしょう。ただ歌っているだけではなく「正式所属」っていうのがポイント。ゲスト歌唱なら他サークルでもやっておられますけど、あくまでゲストは一時的なものに過ぎない訳ですが、正式所属という事はおこげちゃんさんの持つ力量が全てAdust Rainというサークルの魅力にそのまま加算されるってことですからね。ゲスト歌唱という一時性、不安定性とは何もかも異なる圧倒的なアドバンテージが得ている訳ですね。
(ボカロ、インストサークルを除けば)ボーカリストの確保というのはどのサークルにおいても重要な案件であると思うのですが、これ程に実力ある歌い手を確保できればそれだけで勝者って感じありますよね。

で、このオリジナルシングルについてですが、アレンジ1stアルバム「Nightmare Essence」の時点ではまだサウンドも荒削りでおこげちゃんさんの歌唱以外には突出した個性もあまり感じられない内容だったのが、今作では見違えるほどに洗練されたサウンドに進化していますね。
特に1曲目「Seven Style」のキラーチューンっぷりは半端ない。従来のラウドロック的な音作りが大幅に進歩して安定感があり鋭いサウンドになっているのですが、注目すべきはV系を彷彿とさせるような畳み掛けてくる表打ちスネアのリズムですね。この怒涛の表打ちスネアが醸し出すスタイリッシュな攻撃性がおこげちゃんさんの超絶ハイトーンボイスと絡み合い圧倒的キラー感を生み出してます。V系要素を取り入れることで邦ラウドロックならではの魅力を生成できてると思うし、更に言えばオリジナル同人音楽ってV系人気が根強いジャンルなので、そちらへのアピールという意味でも上手く機能しそうな気がしますね。ボーカル、メロディ、アレンジ全てが完璧な超強力曲です。すぐにでもメジャーデビュー出来ちゃうんじゃないの?って思えるくらいのオーラは漂ってると思う、この曲は。

…とまあ、1曲目は凄すぎるんですがその分2曲目のほうがだいぶ地味に感じてしまう…。ボカロ曲のリメイクだし仕方ないか。普通に良い曲だとは思うんですけどね。メロは良いんだけどアレンジの差かな。どっちかというとリミックスバージョンのほうが良さげ。

おこげちゃんさんの歌声については、歌唱力や音域については凄まじいの一言なんですが、ビブラートが強く声質にけっこう癖があるので、同じくハイトーンを武器にする同人最強ボーカリストFukiさんに比べると汎用性で劣るところはあると思うんですが、でもまあ同人最強クラスのボーカリストであることには変わりないか。

ジャケについては…何度も言ってるようで申し訳ないですがやっぱり歯型に見えて仕方ない…。東方アレンジのほうのジャケとの落差がね…。

1曲目「Seven Style」は全ての同人音楽リスナー必聴の曲だと断言できるし、この路線でオリジナルアルバム作って欲しいと願わざるを得ないのですが、でもアレンジ優先でこれからも活動していくんだろうしなぁ…オリジナル1stアルバムはいつになるのやら…。気長に待ちますか。

SilencePhobia「Liberation of Anguish」

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http://silencephobia.com/

メタルコア系サークルSilencePhobiaが春M3で頒布した2曲入りシングル。
…なんですけど少し変則的な内容になっていまして、2曲のうち1曲は昨年秋に無料配布した楽曲の再収録でして、つまり純粋な新曲は1曲のみってことですね。
とはいえ実は昨年秋の無料配布のほうはまだ感想を書いてなかったんで今回まとめて2曲を紹介しちゃいます。

SilencePhobiaがM3デビューしてから早2年…。初参加時からクオリティかなり高めで「東方アレンジを経ていないオリジナルサークルがいきなりこんなハイクオリティな音源を出すとは!」って感じでけっこう衝撃的だったんですよね。きっとこれからのオリジナル同人メタルシーンを担う重要サークルの1つになるだろうと期待していたのですが…。

それから2年経過。残念ながらいまだにアルバムを出すような気配は無く…。
最初のシングルが3曲で、次のM3が無料配布1曲、次が2曲、次がまた無料配布1曲、そして先日のM3が実質1曲…。いちおう毎回新曲を出すことは欠かしてないんだけど曲数が少ないのでやっぱり寡作なサークルの部類に入ってしまいますかね。しかし曲数は少ないとはいえ常に強力な楽曲を作り続けてるのは事実なのでポテンシャルの高さは保証されていると言えるでしょう。

で、今回の新作についてですが、相変わらずのハイクオリティな内容。
新曲である1曲目「Liberation of Anguish」はSilencePhobiaらしさが詰まったキラーチューンに仕上がってると言えそう。昨年春のシングル1曲目「Obsession」と同路線で、アグレッシブなメタルコアサウンドを軸にしながらもV系っぽいスタイリッシュなリズムを巧みに取り入れた国産ならではのテイストがあふれるサウンドになってます。この曲はクリーンボーカル無しなんですけどリフがキャッチーだから取っ付きにくさは全く無し。アレンジの緩急の付け方も相変わらず見事で、単調さとは無縁の刺激的なサウンドを実現してますね。至る所からセンスの良さが滲み出てますよ。
SilencePhobiaの「売り」っていうと、やっぱりこのラウドロック然とした音圧の高さと圧倒的な疾走感にあると思うんですが、音圧についてはこの2年の間に同人メタルシーンも着実に進歩していて音圧高めなオリジナル系サークルもけっこう増えたような気がしますが、でも埋もれてしまった訳ではなく依然としてSilencePhobiaは上位をキープしてると思いますし、疾走感についてはここまで愚直なまでに速さにこだわったメタルコア系サークルは珍しい気がしますし十分に個性として確立されてると思いますね。ほんと、SilencePhobiaって速い曲しかないですからね。中途半端なテンポの曲は皆無。実に清々しい。アルバムを制作する際も是非とも全曲疾走を実現して欲しい。

2曲目「Hindrance to Hope」は昨年秋の無料配布曲で、初の女性ボーカルをフィーチャーした曲ってことになるのでしょうか。以前無料配布されたまどマギイメージソングも女性ボーカルだったけどあれは多分カウント外でしょうからね。
女性ボーカル曲っていうことでキャッチーなメロディに主眼が置かれてる感じですが、でも総合的にはクリーン無しの1曲目のほうがキャッチーに聞こえるという不思議。というのはこの女性ボーカルさん割と控え目な歌唱だからメロディの主張が少ないんですよね。別に下手って訳じゃないんだけど…。サウンドについては1曲目と同様に隙のない出来栄え。疾走感も抜群で言うことなし。
SilencePhobiaは今後は女性ボーカル曲もちょくちょくやっていくつもりなのかな。まあどっちかというと1曲目とか「Obsession」の路線のほうが好きなんだけど、同人音楽の需要的にはやっぱり女性ボーカルのほうが良いのか。

今回もジャケ画は秀逸ですね。これもSilencePhobiaの武器の1つ。やっぱりのなじろうさんのイラスト素晴らしい。今までの禍々しい骸骨モンスターな作風とは一味違うSFっぽいイラストでプログレメタル感もある。

まあとにかくアルバムですよね。アルバム出さなければこのサークルの存在が広く認知されるのは難しそうですし…。もし楽曲を量産するのが厳しそうならば過去曲をまとめてベスト盤的なアルバムを出しちゃうという最終手段もある…?
ほんと、これだけ実力あるサークルが埋もれてるのは悲しいですからね。

夏コミまで1ヶ月

早いもんすね…。未だに春M3の記事もロクに書けてない体たらくだったりするんですが…。

大本命のLost my Proustの夏コミ新作はリメイクであることがすでに判明していてちょこっとテンションダウン。リメイクだから興味ないって訳じゃないけど…先日も言った通り1stはオリジナルの時点で不満など全く無くてめちゃくちゃ愛着ありますからね。完全新作が聞けないのはやはり寂しい。あとはリメイクでどれくらいクオリティアップしてるかに全てがかかっている感じですが…とにかくクロスフェードが待ち遠しい。

そしてMalikliyaのほうは案の定というか、やはりアルバム完成は間に合わないそう。シングルでもいいから何かしら出れば良いんだけど…。でもいちおう秋M3にも申し込んであるらしいから秋に期待?

https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/13315711
って、あんやほさんのBLAPTOPHOBIA夏コミで新アルバム出るのか!!すでにジャケも公開されてるじゃないですか。これは朗報ですなぁ。夏コミのモチベーション上がった。内容はニコ動に上がってるボカロ曲+新曲って感じかなぁ。傑作アルバム「APOCALYPSE」に近い路線だと良いんだけども。

あと今回の夏コミは東方も同じ日だから東方勢のチェックもしておかないといけないっすな。まあ買うとしても少しだと思うけど…。



http://greylethal.seesaa.net/
それと、夏コミ参加サークルではないんですがGrey Lethalがリリックビデオ公開してましたね。これラグランさん自らが作ったんですよね…? 普通のサークルなら「○○さんにリリックビデオ作って頂きましたー」って紹介するのところなのに。作編曲ギターボーカルだけでは飽き足らずリリックビデオまで自前で制作してしまうとは…多彩にもほどがある。究極の1人サークルへと進化しつつあるGrey Lethal。
っていうかこれだけカッコいい曲なのに再生数が2桁って…。誰か拡散してくれ~(他力本願)。まあGrey Lethalは国内の同人音楽オタクよりも海外のほうで評価されてるっぽい気もするけど。
その海外評価を伸ばすためなのか、なんとiTunesやAmazonやSpotifyなどなどでも配信開始したようで、リリハル並の充実度…!!すげえ…。これは気合入ってますなぁ。これだけ配信充実させるだけの価値ありまくる素晴らしい音楽なのは事実なのでもっと多くのメタラー(海外含む)に聞いて欲しいものです。


そういや先日紹介したZemethですけど、未だにツイッターに絶賛の意見が次々と投稿されていて、まじでオタク界隈出身のメタルとして前代未聞級の評価にまで達しそうな気さえする…? まあ実際、ここまで徹底した信念と美学を貫いてた作品って滅多にないでしょうからね。今年の年間ベストに上げるメタラーも沢山いそう。
(個人的な好みを除けば)はっきり言って現状で存在するあらゆる同人メタルを凌駕する程の圧倒的な作品であるといって過言でないくらいなんですが、この作品に触発されて「うちらも負けてらんねえ!」って感じで各サークルの起爆剤的な役回りになってくれたら尚良いような気もします。

http://www4.nhk.or.jp/zanmai/314/
テクニカルギタリスト三昧かぁ…。気になるけどこの日はちょっと無理だなぁ…。超絶ドラマー三昧もやって欲しいな。


あと全然関係ないんだけど、ツイッターのメタラーなら皆知ってるであろう全角「HEAVY METAL」で有名な方の出したデスメタルアルバムがなんとなく同人メタルCDみたいに見えたんでコミケ等で販売してくれないかなと思ったりしたけど…まあ無理ですよね。

そういや恒例になってたアニメの話をしてなかった…。まあ誰も読んでないだろうけどいちおう。
今期アニメの一押しは…うーん…やっぱりエグゼイドかな? …今期じゃねえしアニメですらねえ…。でもエグゼイドほんとやばいっすよね。よく毎週毎週「衝撃の展開」を連続できるものだなと。ここまで神展開しておいて最後の最後でコケるってことはないですよね…? 終盤で盛大にコケたオルフェンズやカドのせいでちょっと恐怖症になってるところある。
真面目に今期の話をすると…ナイツ&マジックが幼女戦記っぽい設定で今のところ一番面白かったかな。FATEのスピンオフは1話はいまいちだったけど…2話はまだ積んでる。あと評判の良いメイドインアビスもまだ積み中。早く消化しないとな…。

Junsei「Light the Fire」

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https://junsei-vocalist.jimdo.com/

春M3で頒布されたJunseiさんソロ名義の第3弾シングルです。
今回のシングル、公式によれば「全編疾走」「全編異臭騒ぎ」ということで過去最高にクサメタラーを惹き付ける内容になっていると言えるでしょう。

っていうか、実際は全曲が疾走曲かというと2曲目が少し微妙なラインだったりするんですがそれでもクサメタラー向けであることに変わりはないと思うし、それに疾走云々を抜きにしても今回のシングルがJunseiさんの現時点での最高傑作だと思うんですよ。黄昏の旅団のほうも含めて。
今回のシングルは前述の通りクサメタラー向けというコンセプトの一貫性も然ることながら、収録曲のキラー度についても過去作を凌駕してますし、そして主役であるJunseiさんのハイトーンボイスも最高の安定度だし、まさに最高尽くしの内容。ヒノデさんとのタッグも完璧に板に付いて来てますます上り調子になって来てることが伺えますね。

まず1曲目「Light the Fire」、王道の飛翔クサメタル路線の楽曲です。勇壮かつドラマチックな楽曲展開はクサメタラー諸氏を魅了すること請け合い。天を駆けるようなJunseiさんの伸びやかなハイトーンボイスとヒノデさんのテクニカルなギターワークが隙のないコンビネーションを聞かせてくれます。
そして、前作「Daybreak」で解禁された感のあるJunseiさんの超高音ボイスが楽曲の要所要所で絶妙な役回りを担っているのも注目ポイントですね。特に、Cメロの「残して笑うのさああああ」のハイトーンからギターソロになだれ込む展開が最大の聞き所。最後スローテンポになって合唱が入る展開も王道で素晴らしいですね。

2曲目「Fearless」は前作「Daybreak」と近いラウドロックっぽい路線なんですがギターソロはオーソドックスなHR/HM的。ツービート疾走してる訳じゃないけどサビメロは実にドラマチックだしやっぱりクサメタラー向けだと思う。間奏でキーボードソロが入って少しプログレメタル感も?

3曲目「Catch the Star」、個人的にはこの曲が一番気に入ってますね。この曲もツーバス疾走してるんだけど1曲目みたいに王道クサメタルって感じではなくて、爽やかでキャッチーな歌メロとプログレ風のテクニカルなギターが際立っていてシンセもちょろっと絡んだりするし…割とLIGHT BRINGER辺りに近いイメージかも? 何気に今までにない新機軸。Pratanallisでもこういう曲調は無かったからなかなか新鮮。

ジャケはいつも通りc.c.Rさんなんだけどだいぶ雰囲気が違う。キャラクターが描かれてないしちょっとSFっぽい風味あるというか? 心なしかプログレメタル感ありますよね。

全編で疾走と思わせておいて良い具合にバラエティに富んでいて今までの集大成的な感じもあり、個々の楽曲の充実度も非常に高い。初めてJunseiさんのCDを聞くという人に対して入門用としておすすめ出来る分かりやすさもあり、もちろんクサメタラーにも大おすすめ。
この路線でアルバム作ってくれれば完璧でしょう。いくらJunseiさんが実力あるとしてもシングルばかりでは評価は定まりにくいと思われますし、やはりアルバムに期待するしかない。思えばJunseiさんソロで出した楽曲もすでに8曲もある訳ですし、ちょうどアルバム1枚分くらいだと考えれば、この調子でいけば来年あたりには1stアルバム出せそう…?

Type-Y.O「迷宮季譚」

https://type-yo.booth.pm/

本格的プログレッシブロック(メタル)を聞かせるボカロサークル、Type-Y.Oが今春に発表したミニアルバムです。

春と言っても春M3ではなくて…同日に開催されていたボマスのほうでの頒布だったんですけどね(M3とボマスが競合するような日程になってたのは残念)。当然ながら自分はその時には入手できてなくて、先日のwebイベントAPOLLOの際にboothのほうでダウンロード版を購入した次第です。まあ本音を言えばCD版を手に入れたかったんですが…ジャケも美麗ですし。
ちなみに、ダウンロード版のほうはハイレゾ音源となっておりまして、制作者の自信とこだわりを強く感じさせる仕様なのですが、しかしながら自分の視聴環境では宝の持ち腐れになってると言わざるを得ないですね…面目ない。

さて今回の作品についてですが、以前も紹介した「春の病は夢うつつ」と「真夏の夕凪シンドローム」の2曲を含めた四季シリーズの4曲を収めたコンセプトミニアルバムとなっております。4曲だけとはいえ何しろプログレッシブロックを標榜するサークルですから9分前後の長尺曲が2曲もあり、ボリューム感、満腹感は結構なものです。
四季それぞれをテーマにした曲が収録ということで、季節折々の風景を想起させるようなカラフルな内容になっています…って言いたいところなんですが、実際にはどの曲も薄暗くてメランコリックで変拍子で…要するにあまりバラエティ感のある内容ではないんですよね。四季がテーマと聞いて多くの人が思い浮かべるようなタイプの作品ではないかもしれない。
とはいえ極端な話、プログレ好きな人間が「夏だwwwwwウェーイwwww」ってノリの夏曲を作るとか有り得ないし、プログレオタクは1年ずっと薄暗くて陰鬱な曲を聞いてるんだからこれでいいんですよ(ものすごい偏見)

そんな冗談はさておき、楽曲は依然としてハイクオリティな出来栄え。プログレッシブロックという古典的な音楽の影響を土台にしながらも過剰に懐古的な匂いを発したりせず、ボカロという現代的な手法と組み合わせることで非常にハイセンスな音楽に昇華させている印象です。プログレとして聞いても味わい深い音楽であるし、同時にボカロ音楽としても完成度が高い。アナログな音とボカロ的な無機質な音が見事に溶け合っている。素晴らしいバランス感覚。

1曲目と2曲目は以前も紹介したので省くとして…3曲目「秋の残酷ノスタルジー」、これが作中で最もキャッチーな曲ということになるでしょうか。童謡のような親しみやすい和風メロディ。サビメロには神秘的な雰囲気もある。複雑な曲展開はないけど何気にヘヴィなギターが荒ぶってて聞き応えあり。

4曲目「冬の仮初め虚ろな悪夢」は9分近くあるプログレッシブ大作。同じく長尺である「春の病は夢うつつ」が複雑でありながらもキャッチーなメロディをメインに据えていたのに対し、こちらは露骨にプログレ展開を前面に出してきてる。目まぐるしく変化するリズムに翻弄されること必至ですが、でも1つ1つのリフやメロディは分かりやすいので別に難解ってほどじゃないんですけどね。ゲーム音楽要素のある和風なサンホラ…みたいな感じだと思って頂ければ(?)
シンセとギターによるテクニカルなアンサンブルが多めなのでプログレッシブロックというよりかはドリームシアター的なプログレメタル寄りな印象が濃いですかね。

そんな訳で、細部まで計算され作り込まれているとても完成度の高い濃密なミニアルバムとなっております。メロディも秀逸なので、プログレに興味がなくとも和風ボカロが好きなリスナーにはおすすめです。もちろんプログレ系が好きな人ならもっと楽しめること請け合い。

Zemeth「ROUGE NOIR」

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http://mighty487.wixsite.com/zemeth

今、メタラーの間で大絶賛の嵐を巻き起こしている「究極」のオタク系クサメタルプロジェクト、Zemethの1stフルアルバムです。

ほんと、デビューしたばかりの知名度の無いプロジェクトにも関わらず、ここまで絶賛の意見ばかりで埋め尽くされてるのは異例なことなのではないでしょうか。
中には、今まで聞いた音楽で最高の音楽だと評する意見すらあったりしましたがあながち誇張とも思えない。それくらい凄いオーラがあると思う。ジャンルを越えて「クサい」音楽を偏執的なまでに追求してそれを成し遂げてしまった、とてつもない音楽。
ユニオンや激ロックでも推してるし、ここまで話題になっていれば自ずと各レビューサイトでも取り上げられて高評価になるのは必然でしょう。

で、同人音楽を取り扱ってるうちのブログ的に重要なのは、このZemethの中心人物(ていうか1人プロジェクト)であるJUNYAさんは元ボカロPであり、かつてオレオレウサギ主催のコンピにも曲提供していたっていう事実ですね。さらには、ジャケ画は同人メタルでお馴染みすぎるリブユウキさん。ジャケ裏にはBarrage Am Ringの文字もあり。ぶっちゃけ、これってもう実質的に同人メタルCDですよね? 同人イベントで売ってないっていうだけで。

激ロック等の紹介では執拗なまでに「GYZEのRYOJIが参加」って強調されてましたが、別に1曲で弾いてるだけだしそこまで重要な要素ではない気もするんですが、しかしどんなに素晴らしい音楽であっても無名アーティストだったら興味を持ってもらうきっかけが無いですもんね。だから有名バンドのメンバーがゲスト参加という情報は不可欠なのでしょう。GYZEのメンバーがゲスト→GYZEが認めるほどのクオリティの音楽だとリスナーは考えるでしょうからね。
なんというか、このZemethは音楽性においても同人メタルの今後の指針になり得るくらいに強烈な内容なのですが、売り方においても同人メタル界にヒントを指し示してるように感じる訳です。

音楽性としては「哀愁歌謡ノスタルジックメロディックデスメタル」と銘打たれてる通り、ひたすら歌謡曲もしくはクラシック由来のクサい泣きメロを追求しているプロジェクトなのですが、このZemethというプロジェクト名自体がRPGの「イース」シリーズから取られているそうでして、つまり根本の部分からゲーム音楽の影響が決定的に濃い音楽なんですよね。そういう意味でもオタク系メタル→同人メタルとの関連性が強い。
自分はイースシリーズについては名前は知ってるけどあまり詳しくは知らない感じでしたが、サントラCDの試聴をちょこっと聞いてみた限りでもその影響の程は感じ取れましたね。

で、それだけ話題になってるメロデスっていうことはきっと相当クオリティ高いんだろう…って思うリスナーもいるかもしれないですが、実はクオリティについては同人CDに割と近い。デスメタルを称するには音がかなり軽い。完全にゲーム音楽レベルの音圧。「ゲーム音楽のメロデスアレンジ」と評するのが一番しっくり来そう。
でも、このZemethはあくまでクサいメロを徹底追求するためのプロジェクトだと思うんで、デスメタルである必然性は薄いというか、インストだと印象良くないからとりあえずデスボ乗っけたみたいな感じも無きにしもあらず? 実際デスボのミックス小さめだし。
しかし自分のように普段あまりデスメタルを愛聴していない軟弱メタラーにとってはこの控え目デスボと音圧の低さがむしろ好印象で、そのおかげでかなり聞きやすいサウンドになってると思う。ゲーム音楽は好きだけどデスメタルはちょっと…っていう非メタラーにも余裕でおすすめ出来ます。逆に海外メタルばかり聞いてるガチガチなメタラーだと物足りないかもしれないけど。

デスメタル的なアグレッションは二の次三の次になってると思うけど「美しさ」に関わる部分は一切の妥協なしに作り込まれている印象。特にリードギターの音色はこのZemethの生命線でしょう。メロデスに限らずクサメタル系の理想と言っても過言でないくらいに美しく安定感のある音色。これが無かったらこのクサメタル桃源郷は実現できなかったでしょう。

そしてアルバム構成、これがZemethの大きな特色の1つ。JUNYAさん自ら「全曲がキラーチューン」と紹介していましたが、信じ難いでしょうけどこれが嘘偽りない真実なんですよ。まじで全曲が凄まじいまでのクサいメロで埋め尽くされ、全ての曲が全力全開。常にテンションMAX。「最初から最後までラスボス戦」…と表現したら一番伝わりやすいかな? ここまで一片の隙もないクサメタル美学を貫いた作品って他に例を見ないのではないか。
この手のクサメタル愛好家って、アルバムに色んな曲調がバラエティ豊かに入ってたとしても結局は疾走キラーチューンばかりエンドレスリピートしてしまう傾向あると思うんですが、それを見越してスキップしたくなる「捨て曲」がゼロの全曲キラーチューンを実現してしまった訳ですね…。恐るべき発想。

とはいえ…ここまでテンションMAXを持続してると似たり寄ったりの曲調が延々と連続して、ぶっちゃけ途中でかなり飽きるんですよね。肉が好きだから肉オンリーの食事してるようなもんですからね。栄養バランスも味のバランスもへったくれもない。1曲1曲を単独で聞けば「神の音楽か!?」って衝撃を受けるんですが、アルバム全体として聞くと評価は必ずしも高くならないっていうのが正直なところですかねえ。
しかし、JUNYAさんとしては、途中で飽きるなんて百も承知の上でこのアルバム作ったんだと思う訳ですね。あえてバランスも構成も無視しまくって「ワンパターンの美学」を実現させたという意味で、やはりこの作品は特定の需要に対して徹底的に特化した類まれな傑作であることは認めざるを得ないと思うんです。

このアルバムから特に気に入ってる曲をチョイスするのは難しいですね…。全曲キラーチューンだし全曲が似たり寄ったりって感じなので…。とりあえず1曲目「VALENTINE LIBIDO」2曲目「LAVENDEL」9曲目「SCARLET NIGHTMARE」あたりが特にメロディが神ってるかな。7曲目「FATEFUL DESPAIR」8曲目「GENOCIDE MOON」も捨てがたい。やっぱり歌謡曲系メロディが秀逸ですね。さすがV系をルーツに持ってらっしゃるだけあるというか。日本人にしか出来ないクサメロでしょう。

そんな訳で個人的にはアルバム全体を通して絶賛できる作品ではないんだけど、個々の楽曲の破壊力は比類なきレベルだし、多くのクサメタラーにとっては掛け替えのない傑作となり得る超絶な作品であるのは疑いの余地はないでしょう。こんな凄まじい作品が同人音楽近辺から出て来たという事実は同人メタルシーンにとって新たな希望をもたらしてくれるに違いありません。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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