赤城ヰト「Unfinished note1.5」

https://sleeping-breaker.booth.pm/

先日のAPOLLOは得る物が多く充実したイベントだったのですが、新たに発見したサークルの中ではこのボカロサークルが一番の収穫でしたね。変拍子を多用した面白い音楽性。そんなプログレ寄りなサークルをうちで紹介しない訳にはいかないですよね。

新たに発見した…と書きましたが新規サークルっていう訳ではなく、先日の春M3や昨年秋のAPOLLOにも参加してたらしい? 不覚にもその時は見落としていたのですが。
ニコ動に投稿された動画を確認した限りでは初投稿が昨年4月みたいなんで割と新しめのボカロPであることは違いなさそうです。再生数1000を越えてる動画がないので知名度的には知る人ぞ知るって感じなのかもしれないですが、再生数とは裏腹にクオリティはかなり高めで、活動歴がたった1年とは思えないほど非常に洗練されたサウンドを聞かせてくれます。このクオリティでも再生数1000越えられないなんて…。

boothのほうに「変拍子エレクトロボカロP」と説明書きがありますが、まさにその通りで変拍子を駆使したエレクトロニカな作風が特色。
とはいえ、確かに変拍子は多用されていますが過剰に実験性や変態性を押し出すタイプの音楽ではなく、基本的にオシャレなエレクトロニカポップスとして聞ける洗練さがあり、変拍子がそこに「引っかかり」をもたらす味付け要素として機能してる感じですかね。オシャレでかわいいんだけど変拍子のおかげで奇妙さも多分に感じられるという、奇妙でかわいい、きみょかわいい(?)音楽って感じでプログレ系に無関心なリスナーにも大いにおすすめ出来るかと思います。

現在、赤城ヰトさんのboothで確認できる作品は5つ、しかしそのうち3つは期間限定の作品だったようで、今では無料ダウンロードも有料ダウンロードも出来ない状態になってます。
で、今も聞くことが出来る無料ダウンロード作品2つのうちから「Unfinished note1.5」のほうを紹介したいと思います。もちろん、もう1つのミニアルバム「Dark moon」も素晴らしいですし、先日のAPOLLO限定だった「ポール・エスト」僕は逃げる.ep」も良い内容なんですけどね。

1曲目「春の日の夕暮」はボカロによるポエム語りの乗ったインスト曲って感じ。しかしこのポエムの詞がなかなかシュール。
2曲目「Ferawell rainy day」は美しいピアノの音色とドラマ性のあるサビメロが印象的。これがハイライト曲かな。変拍子の使われ方もごく自然。

3曲目「文学少女は夢を見る」では変則的なリズムで鳴り響くピアノと木琴の音色が奇妙でメルヘンな雰囲気を醸し出してます。奇妙ではあるけど不気味さは無く、あくまで明るく可愛らしい感じ。
4曲目「Sleeping under the town」も引き続き奇妙でメルヘンチック。

5曲目「鏡の中」は重量感あるドラムの音やアナログ的な響きのシンセがフィーチャーされていてプログレ感が濃いかな?
6曲目「Square room」は短めの曲が多い今作の中では唯一の5分越えなだけあって展開も多め。終盤に向けた盛り上がりが良い。
7曲目「綺麗な魔法陣の描き方」は変拍子&ジャズっぽいインスト。

変拍子ボカロという特色を抜きにしても普通にポップスとして高品質なので多くの人におすすめしたいです。
どうやら秋M3にも参加予定みたいなんで新作も期待したいですね。旧譜も買っておきたい。





あ、それと今日が秋M3の申し込み締め切りらしいんでまだのサークルさんは急いで申し込んでください。まあそんなギリギリなサークルさんはいないと思うけど…。
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Among the Sleep「casket EP」

https://among-the-sleep.bandcamp.com/releases

皆さんご存知の同人メタル界が世界に誇るテクニカルギタリストあにょ(gen)さんが、イケメン天才ギタリストichikaさんとコラボレーションした話題作ですね。

同人音楽を聞く人達に対しては「あにょさんの新プロジェクト」って紹介したほうが一発で伝わると思うんですけど、やはり多くのリスナーにとってはichikaさん主導のプロジェクトだと認識されてるんでしょうね。ichikaさんツイッターのフォロワーは1万越えてますし海外でも既に高く評価されてるみたいですからね。演奏テクニックに差があるとは思わないけど知名度に差があるのは否めないところなのか。実際にお2人のどちらが主導権を握ってるのかは知らないんですけども。
「ichikaと元abstractsのgenのコラボレーション」という紹介文が理想的だと思うんですが今のところそういった文言は確認されておりません。ほんと、あにょさんのabstracts脱退の件についてはうやむやになってる感があって釈然としませんけどね…。っていうかichikaさんもabstractsに所属してた時期あったの? それもよく分からないんですけども。wikipedia的なものが無いから分からないことだらけ。誰かwikipedia作って。

そういう事情はとりあえず置いといて本題の音楽についてですが、天才ギタリスト2人がコラボしてるんですから言うまでもなく超絶技巧の嵐。どこを切ってもテクニカル&テクニカル。技と技のぶつかり合い。ワールドワイド級のクオリティであるのは疑いようがないですが、下手したら海外の有名バンドすら越えてるかもしれない? それくらいやばい。
音楽性は一言でいえばDjent系ギターインストってことになるんでしょうけど、メカニカルにザクザク刻んでるだけのChug系Djentとは訳が違う。指板を一切の淀みもなく縦横無尽に駆け巡る常人離れしたギタープレイにはひたすら圧倒されるのみです。その常人離れなプレイが×2なんですからもうね。

演奏については動画を見た限りではあにょさんがギターでichikaさんがベースとクリーントーンのギターっていう分担になっているようですが、作曲についてはクレジットが無いので不明ですね。
なんとなく個人的な想像ですけど、1曲目と2曲目はメロディに東方アレンジっぽさがあるからあにょさん作で、3曲目以降はあにょさんの引き出しには無さそうなファンタジックなアレンジが出て来るからichikaさん作曲なのかな? 確証は全くないですけどね。

1曲目「Cloudbuilt」、演奏動画も公開されてるリード曲ですけど、もうほんとに超絶技巧vs超絶技巧の殴り合いのような凄まじさ。ichikaさんの奏でる5弦ベースも速弾き連発で音に隙間が無い。物凄い密度。Earthists.のときも思ったけどichikaさんのトレードマークとなってるクリーントーンのギターの幻想的な響きは非常に美しいんですがロック曲との相性についてはちょっと微妙なところだと思うんだけど、でもこのクリーントーンじゃないとichikaさんって感じがしないですもんね。

2曲目「Ghost」も基本的にHerbivoraの東方アレンジの延長線上の雰囲気なんだけど、ichikaさんのベースとクリーントーンのギターが加わることによって音の厚みが格段に増してる。

3曲目「Dream」、これが今作のハイライトでしょう。出だしから童謡のようなメルヘンなシンセの音が飛び出してきて意表を突かれますが、あにょさんの曲でこういう音は聞いたことないからやはりichikaさん作曲かな。同人音楽との親和性も高そうなファンタジックな音、エレクトロニカ系アプローチ、そしてポストロック的なアトモスフェリックな音、それらがテクニカルギターサウンドと見事に溶け合って摩訶不思議な世界観を作り上げています。まさにタイトル通り夢の中のようなサウンド。

4曲目はタイトル曲「casket」、これはichikaさん作っぽい気がするけど…ちょっと微妙なライン。共作という可能性も。今作で一番アップテンポで勢いのある曲。テクニカルだけど難解さは皆無でとても心地良い。ちなみにcasketって宝石箱っていう意味みたいだけど棺桶って意味もあるようで…。なかなか厨二心をくすぐる意味深な単語を持ってきてますなぁ。

5曲目「april」、この曲はベースが主役。曲の大半がベースソロで構成されてる? でもichikaさんのベースの音色は独特なのでメロディ楽器として機能しちゃってますね。

ジャケがこれまた秀逸で、forn EPと同じファンタジー路線なので完全にこれはあにょさんではなくichikaさんの趣味でしょう。同人音楽界で活躍するあにょさんよりもichikaさんのほうが同人音楽寄りなセンスしてるのは面白いかもしれない。

ichikaさんは1st EP出した時点で早くもワールド級の評価が確立されちゃってる感ありますけど、今後もあのクリーントーンの作風を続けていくんだろうか。あの路線を発展させていくのって難しいような気もするけど。
まあ自分は同人音楽リスナーなんでやっぱりあにょさんの今後の活動のほうが断然気になりますね。このコラボをきっかけに更なる飛躍をしてくれるといいんだけど。実力はあにょさんもワールド級であるのは疑いようがないですしね。ボーカル入りのプロジェクトを本格始動しないのかなぁ。

BLAPTOPHOBIA「早起き少女の目覚まし時計!e.p.」

https://annyahoo.booth.pm/

皆さん忘れずにダウンロードしましたか? この作品はweb上の同人音楽イベント「APOLLO」の期間限定(以下同文)

という訳でAPOLLO合わせで発表された3曲入りEPです。
あんやほさんと言えばAPOLLOの「ロック」を毎回チェックしてる方ならご存知だと思いますが、あのめっちゃ怖いジャケのボカロメタルをやってる人なんですけど、今回のEPはジャケの時点で変化が一目瞭然。本当に同じサークルか?って疑いたくなるほどに別物すぎる可愛いイラスト。
もちろん中身もいつもと全く別物で、今回はボカロではなく女性ボーカルをフィーチャーしたとても可愛らしい電波ソング風味の作風に転換していて、今までのアグレッシブでダークで狂気にまみれたBLAPTOPHOBIAと本当に同じ人間が作ったのか?って思うほど雰囲気が違いすぎ。

しかし、作風が全然違うからガッカリ…なんてことはなく、むしろこれはこれで良い。めっちゃ良い。180度異なるベクトルの音楽作ってもこれだけの完成度で仕上げることが出来るなんてほんと器用だなぁと。
もちろん、今までのあんやほさん「らしさ」が消え失せた訳じゃなくて、よく聞けば今まで通りの「狂気」が潜んでることに気付くんですけどね…特に2曲目。
とはいえ全体的には明るくて可愛らしい作風なので、今まであんやほさんのダークな作風を敬遠してたリスナーもこの機会に是非とも聞いて欲しい。って言ってもすでに公開終了してるけど…。また何かの機会に再リリースして欲しいなぁ…。

1曲目「早起き少女の目覚まし時計!」、これは一言でいうとエロゲでヒロインが主人公を起こしにくる朝のシチュエーションを曲にした感じ。でも歌というよりか…エロゲのサンプリング音声が乗っかってるインストみたいな雰囲気かも。オケはエレクトロニカ+ラウドロックな感じで、目覚まし時計の音を始めとした各種SEが切り刻まれリズミカルに散りばめられたような非常に賑やかで楽しい曲調。そしてミュートのクラッシュシンバルの音源が多用されて楽曲のノリの良さに大きな貢献してる。
セリフだけで歌は無しかと思いきや最後の最後でサビメロがやってくるという構成も面白い。

2曲目「ニル・イディアル」はDjentなギターインストにエロゲっぽいセリフが乗っかってる感じかな。でも単なるエロゲ風のセリフではなくて、よく聞くとめっちゃくちゃメンヘラってる内容のセリフなんですよね…やはりあんやほさんらしい。っていうか普通にアグレッシブなデスボ乗っかってるよりもよっぽど鬱オーラが強烈かもしれない…このメンヘラポエム。で、終始ポエム語りだけかと思いきやラスト30秒あたりになって歌メロが入ってくるという、1曲目と同じく意外性のある構成。

3曲目「メロディアス・ファクトリー」、これは奇をてらった部分は全くない可愛い系ポップソング。この曲もセリフは多用されてるけど最初から歌メロが入ります。この歌&セリフ担当のゆのさんっていう方、歌唱的には少し拙さが残ってるけどセリフについては味のある良い演技してらっしゃいますよね。おそらくボーカリストではなく同人声優さんなんでしょうね。

そんな感じでいつもと一味違う可愛い系の音楽が楽しめるEPになってます。あんやほさんの作風がこのまま可愛い系に傾くっていうことは無さそうだけどたまにはこういう作風も良いですよね。
そういや春M3のあんやほさん主催のコンピもまだ記事書けてないですが…近いうちに書きますのでお待ちを。あんやほさん&ミチザネさんの曲めっちゃキラーチューンですからね。
そしてニコ動のほうに最近投稿してらっしゃったボカロ曲もかなりクオリティ高めだったし、次なるアルバムへの期待が高まりますね。

Lost my Proust夏コミ新作

https://twitter.com/Lost_my_Proust
あー…やっぱり1stのリメイクなのかぁ…。それっぽいこと匂わせる発言あったから予想はしてたんですけどね…。
リメイク作品っていうのはどのアーティスト(バンド)においても微妙な位置付けになりがちな代物ですよね。確かに音は良くなったけどアレンジが変わってて「なんか違う…」ってなってしまうのも珍しくない。

以前から何度も言ってる気がしますが、個人的にLost my Proustの1stはあれはあれで完成されてる作品だからリメイクの必要性は全く感じないんですよ。
確かに、一般リスナーからしたら音がペラペラすぎるんでしょうけど、自分はあんまり音圧とか重視してないし音楽性と楽曲とアレンジが良ければそれで全て良しっていうスタンスなので、むしろあのスカスカな音に愛着を持ってるくらいでして。
とはいえ、多くのメタラー(特にメタルコア系が好きなリスナー)は音圧や音質を重要視しているのは間違いないでしょうし、もし音が軽いことが原因でリスナー達に「門前払い」されてる状況があったとしたら、やはり音質向上させたリメイク作品を作ることには大きな意義があるのでしょう。
同人音楽慣れしてないリスナーにとっては、音質が一定以上であることは最低条件であり、そこをクリアしていない音源は聞く価値がないと判断されちゃうこともあり得ますしね。音質がそれなりになければスタートラインにすら立てない?
個人的にはオリジナリティある音楽性さえあればそれだけで評価に値するって思ってるんですけど、そんな基準を持ってるリスナーは少ないかやっぱり…。

あと、今度の新作で一番注目すべきポイントは初のプレスCDになるかもしれないって事ですね。今までは即売会と東京未来音楽とboothくらいしか流通してなくて入手が難しかった訳ですが、プレスCDならば有名同人ショップにも並ぶでしょうしAmazonでの販売もあり得るかもしれないし、とにかく多くの人に行き渡る可能性が増す訳ですね。
つまりこのリメイク作はLost my Proustにとっての勝負作…。おそらくびっくりするくらい音質良くなってるに違いない。わざわざプレスするんならやっぱり中途半端なクオリティアップってことはないでしょう。

…ってあんまりハードル上げすぎるのもアレですけど…。何にせよ試聴が出ないことにはどうにもならないですからね。期待して待ちましょう。

Tsurugi(kt of 24)「爽やかロック戦闘曲EP」

https://hiainotsurugi.booth.pm/

皆さん忘れずにダウンロードしましたか? この作品はweb上の同人音楽イベント「APOLLO」の期間限定のダウンロードアルバムなので今はもう手に入りません。

APOLLOもすでに第6回を迎えたということで、様々なサークルがこのwebイベントに合わせた特別な企画作品を発表するようになってきましたが、それにしたってこのサークルほどに豪華な企画作をぶつけてきたサークルは他にいないんじゃないでしょうか。
なんせ、販売してる作品よりも収録曲が圧倒的に多くて(13曲!)しかも曲数が多いだけでなく内容的にもめちゃくちゃ濃密で捨て曲なしの素晴らしい曲だらけ、なのに無料ダウンロードだったんですよ???…ずいぶんと思い切ったことするなぁと驚いてしまいましたが…。期間限定&過去曲の詰め合わせだったとしてもサウンドクラウドで公開してない曲は実質的に新曲と変わらないと思うし…やっぱり思い切りすぎ。

先日の春M3で頒布された新作ミニアルバム「Our Fate」より先にこの無料企画アルバムを取り扱ってしまうのは順序が逆かなとも思いますが、でもぶっちゃけこっちのほうが断然メタラー向けな内容なんですよね。ロック要素が減退して全体的に落ち着いた作風になっている「Our Fate」に比べ、この企画アルバムは2ndミニアルバム「Higher than the Sky」と同様に全編がテンション高い疾走曲ばかり。一般のゲーム音楽好きリスナーならいざ知らず、メタラー的にはこっちのほうが数段美味しい内容であるのは否めないところです。

とはいえ、この企画作はわざわざ「戦闘曲」とタイトルが付けられてることからも分かるように、Tsurugiさんにとってはロック調の楽曲というのはあくまでRPG等における戦闘のシチュエーションに則した曲調であって、ロック要素がTsurugiさんの音楽のアイデンティティに関わる不可欠な構成要素ではないのかもしれない?
にしてはロック的な音作りが非常に巧みだし(特にドラムのリズムパターンが卓越してる)、そのロックなグルーヴが他の同系統のゲームサントラ風の同人音楽と差別化し得る決定的な要素になってるのは違いないと思うんですよ。少なくとも自分にとってはロック要素が必須。
Tsurugiさんの音楽の大きな特色になってる壮麗なストリングスサウンドも、単体だとちょっと物足りないというか? やはりストリングスサウンドがロックサウンドと融合することによって初めてTsurugiさん「らしさ」があふれる独自のサウンドになるような気がするんです。
もちろんこれはメタラーとしての意見であって、ゲーム音楽好きな人達だと感じ方はまた異なるとは思うんですけどね。

前半の収録曲、1曲目~7曲目あたりは2nd「Higher than the Sky」の収録曲と割と同路線の爽やか疾走曲が並んでいます。どの曲もTsurugi節が全開って感じ。壮麗なストリングスの音色と軽快なロックサウンド、イメージ的にはまさに2ndミニアルバムの青空なジャケ画像そのままの「天空を駆け抜ける」ロック。戦闘曲と銘打たれてはいるんですけどやっぱり空飛んでるイメージのほうが強いかなぁ。戦闘曲に付き物の緊迫感や勇壮感は控え目でポジティブな爽快感や開放感のほうが勝っている。
過去曲を詰め合わせた企画作品ということもあって作品全体の構成はあまり気を配られてない感はあり、似た曲調が連続していてバラエティには乏しいんですがそれでも飽きが来ないのは1曲1曲のアレンジの完成度が高いおかげだと思う。普通ならこれだけ似た曲調ばっかりだと途中でダレてしまうんですけどこのアルバムは中だるみが無いんですよ。やっぱり凄い。
サウンドのクオリティは総じて高めだけどギターの音だけ打ち込みなので、そこだけチープさが残ってるっていうのは2ndのときの感想にも書いたけど、でも楽曲とアレンジの完成度が高いからほとんど気にならないんですよね。むしろ中途半端に生ギターにするよりかはこのままで良いような気がする。よっぽど上手いギタリストが弾くのでもない限りは。

8曲目、9曲目あたりでは少し趣きが変わって、少しだけダークで、ポストハードコアを意識したかのようなテンポ抑え気味でキックの重みを強調した曲調にシフトします。でも「爽やかロック」な基本方針には変わりはなし。

10曲目以降は、オルガンの音色や変則的リズムが随所に取り入れられていて心なしかプログレ感が強い作風になっています。そもそもゲーム音楽ってキーボードプログレから多大な影響を受けているジャンルなのでプログレっぽさが感じられるのは当然といえば当然なんですが、Tsurugiさんの音楽はそういった間接的な影響を実に巧みに、そして自然体で見事に表現しているように感じられます。

特にお気に入りの曲を選ぶってのが難しいんだけど、裏を返せばそれだけ良い曲ばっかりで楽曲の平均点が非常に高い、そんな企画アルバムだと思います。
個人的にはゲーム音楽系の同人音楽の「理想」に最も近い音楽と言ってしまっても過言ではないくらい。それほどに良い。ゲーム音楽が好きな全てのリスナーにおすすめしたい作品なんですが特にメタラーには絶対聞いて欲しい。
…とはいえこの企画アルバムはAPOLLO限定ダウンロードだったのでもう手に入らないんですよね…残念ながら。ダウンロードし損ねた方は作風の近い2ndミニアルバム「Higher than the Sky」を是非ともどうぞ。

APOLLO最終日

時間ないので手短に…。

https://booth.pm/ja/items/552233
TsurugiさんのAPOLLO合わせの新作? EPって書いてあるけど13曲って??フルアルバムじゃねえか!! これがまさかの無料??? しかも内容は「Higher than the sky」と同系統の爽やか疾走ロックチューンばかりで、まさにメタラー向け。はっきり言ってこれは捨て曲なし、全曲が素晴らしい。ゲーム音楽好きな人のみならず、クサメタラーもこれは必聴ですよ!!!


https://laralastudio.booth.pm/items/369344
Laralastudio、フルアルバムが期間限定で無料???? Mimisのほうも無料??? 何なの今回のAPOLLO…どこのサークルも大盤振る舞いってレベルじゃねえぞ。まさに「祭り」って感じがしますね…。
このフルアルバムは人気ボーカリスト藍月なくるさんも2曲歌ってますし豪華な内容なんですが、でもLaralastudioの最高傑作って訳ではないと思うし…やっぱり最高傑作は「strange haired girl」と「さよならプラネット/チョコレイト」だと思うのでこのアルバム気に入ったら是非ともそちらも聞いて頂きたいですね。

https://booth.pm/ja/items/552810
このボカロサークルも無料なんですけど…おお???これはかなり良さげなのでは?? シュールでポップで浮遊感あるこの感じ…。うち的に感想記事を書かないといけない系のサークルですわこれは。


他にも色々と試聴して(東方も含めて)気になったサークルはとりあえずメモ代わりに「スキ」を押しておいたんで、次回以降のイベントに出てたら買いたいですね。APOLLOで買うとデータ販売にも関わらずCDより割高になっちゃったりするしね…。

APOLLOプレビュー(続き)

まだプレビュー期間中っていうことで、参加登録はしてるけどまだプレイリストに反映されてないサークルもけっこういるみたいですね。でも土日はあんまり時間ないから記事は更新できなさそう。

https://annyahoo.booth.pm/items/521553
お、BLAPTOPHOBIAあんやほさんの新音源? しかも無料ダウンロード? っていうか皆さんまじこれは聞いたほうが良いっすよ!! すっげえ面白い音楽性。電波ソングとEDMとハードコアとDjentをごちゃ混ぜにしたような…。今までのあんやほさんのダークで狂気な音楽性からは想像できないくらい可愛らしい雰囲気なんで面食らいますが、しかしもちろん単に可愛いだけではなくて…よくよく聞くと狂気もたっぷり含まれてるし…とにかく面白い。デスメタルはちょっと…って感じで敬遠してた方も絶対聞いたほうがいいですこれは。あんやほさんも赤ヘルさんに負けないくらい同人メタルの最前線を突き進んでる感じあるなぁ。


https://xiloro.booth.pm/items/550938
Xiloroは2ndアルバムから2曲を無料公開か…なるほど。これはナイス判断だと思います。Xiloroの個性的な音楽性はクロスフェードだけだと伝わりづらいと思いますからサンプル的にフルで聞いてもらうのは効果的なんじゃないかと。
特に「Surfing On」はガチ名曲ですから必聴ですよ。この曲は怒涛の変拍子テクニカルフレーズが特徴的なんですけど変拍子だから良いっていう訳ではなく単純にメロディがめちゃくちゃ素晴らしいんですよ。無料曲が気に入ったら是非アルバム購入して頂きたいですね。1stアルバムも2ndアルバムもどちらも名盤です。

https://croissantchicago.booth.pm/items/541824
クロワッサンシカゴの新アルバム! もしかしてAPOLLO合わせの新譜なのか? すげえなぁ。このクロワッサンシカゴはハイクオリティな音にも関わらずアルバムを無料~500円の激安で販売してるという価格相場ブレイカーなんですが今回も15曲で500円って。やばい。


https://twitter.com/rsw_information
これはAPOLLOとは関係ないですがRoman so Wordsの無料配布音源がYouTubeで公開されてますね。これはほんと名曲なんでM3で入手できなかった人も聞いて頂きたい。Octaviagraceのファンも絶対聞くべき。この曲のフルバージョンが聞けるのはいつになるんでしょうね…まあ来年以降か…。

https://twitter.com/Injcs/status/875326280069128193
あにょさんとichikaさんのユニットのクロスフェードも公開されてました。またしてもオタクイベントで売ってそうなジャケじゃないですか。Herbivoraの東方アレンジの延長線上っぽい曲にはさほど新鮮味はないけど3曲目や5曲目みたいなファンタジックな新機軸な曲調には大いに惹かれますね。


そういや、DMJっていう同人音楽ニュースサイト、いつの間にか2chまとめサイトになってる? っていうか音楽に関係ない話題ばかりのような…。まあ同人音楽の話題だけじゃ興味を惹けないから色々と試行錯誤してらっしゃるんでしょうなぁ…。
もし2chの同人音楽スレが賑わってたら2chまとめをやったら需要ありそうだけど…そもそもまとめるほど書き込みが無さそうだし…。ツイッターのまとめも同様に難しいか。勝手に載せたら問題になりそうだし。もちろん自分がそういうのやりたいって意味じゃないですけどね。

第6回APOLLOプレビュー

私事ですがAPOLLO本開催の期間中はあまり時間取れなさそうなのでプレビューのうちにチェックしておかないと…。

まずは無料ダウンロード音源をまとめて紹介します。webイベントにおいては0円と1円の間の壁は非常に高い。なぜなら決済がめんどくさいから。リアルイベントなら小銭をパッと払ってしまえば済むから100円や200円なら実質無料なんですけどね。webではそうはいかない…。

https://booth.pm/ja/items/548940
このボカロクサメタルサークルのシングル無料ダウンロード出来ますね。「ゼーレンフォルノーツ」ってサークル名が厨二くさくて良い?

https://booth.pm/ja/items/541593
このボカロサークルも無料ですね。一聴しただけだとボカロだと気付かないくらい自然な調教されてますな。

https://booth.pm/ja/items/162660
このボカロサークルも無料。6曲も入ってるし聞き応えありそう。


https://booth.pm/ja/items/543172
アンサツモモンガのM3で頒布された先行ミニアルバムも無料ダウンロード。ってよく見たらこれ曲がめっちゃ追加されてる。過去曲のボカロバージョンも詰め合わせてあるというお得なミニアルバム。これはまじ聞いて頂きたいですね。

https://booth.pm/ja/items/485304
Tears Fall SpillsのTatsukiさんのミニアルバムも無料ダウンロードです。V系好きな方は是非どうぞ。

https://booth.pm/ja/items/547914
甘粕試金さん、最近は音楽活動のほうすっかりご無沙汰でしたが久しぶりに新作来た!と思ったらなんとヒップホップ…。う、うーん。
http://avvajp.web.fc2.com/
甘粕さんのプログレメタルサークルAVVAのほうはまじでおすすめなんでご存知ない方は聞いて頂きたいです。なんとベストアルバム的な音源が無料ダウンロード出来ます。女性ボーカルのキャッチーなプログレメタルなんでサタアラ好きな人には超おすすめ。



ここからは有料(決済が必要)なサークル。

https://lostmyproust.booth.pm/
Lost my ProustはAPOLLO期間限定? 購入を考えてる方はしばらくお待ち下さい…。
ちなみにLost my Proustはスタンスにブレが無いしハズレ作品も無しなのでどの作品から聞いて頂いても構わないと思うんですが、個人的に最もヘビロテしたのって実はシングルの「Phantom Quartz」かもしれない…。3曲しか入ってないけど3曲とも至高の楽曲ですからこのシングルは。

https://tomorro4.booth.pm/items/413274
ともろうさんはやっぱり東方アレンジだけか…。この東方アレンジも良いんですけど、ともろうさんはオリジナルのほうが断然良いんでオリジナルのほうも聞いて頂きたいですね。
https://tomorro4.bandcamp.com/

https://booth.pm/ja/items/449816
このハイトーン男性ボーカルによるメタル(ハードロック?)なサークルなかなか良さげっすね。このサークルってM3にも出てたのかな?

https://booth.pm/ja/items/509721
インストのEDM&ポストハードコア&Djentなサークル、これはかなりハイクオリティ。東方アレンジやってたサークルのオリジナル第一弾?

https://booth.pm/ja/items/512045
これはM3で買い逃したあにょさん参加してるまどマギアレンジのコンピか…。っていうかまどマギがテーマっていうだけで一応楽曲はオリジナルなのか? アレンジでもないし女性ボーカルフィーチャーしてる訳でもないのに「魔法少女メタル」っていうコンセプトなのがよく分からんけど、さすがあにょさん参加してるだけあってクオリティについては圧倒的。

https://booth.pm/ja/items/371693
このサークル前もちょっと気になってたけど宇宙で壮大ってことはつまりREJECTIONってことか。違いますね。

https://booth.pm/ja/items/547845
90'sEMO…よく分からんけどポストロック寄りバンドサウンドが良さげ。

https://booth.pm/ja/items/375297
これってdemiの背背さんが参加してるっていうバンドの音源か。demiとは全然違う音楽性っすね。
demiは以前APOLLO限定音源出してたけどまた出さないのかな?

https://booth.pm/ja/items/546933
東方シンフォニックブラックメタルサークルか。ICDD的な音楽性でオペラティックな女性ボーカルがクサいけど、サビで東方のお馴染みのメロディになると「あー東方だ…」って感じになってしまいますね。そのうちオリジナルやって欲しいな。

https://booth.pm/ja/items/542001
ここも東方だけど女性ボーカルが割と好きな感じかも。



そういや正解するカド、今まで本格風味SF作品だったのが一転して女子向け二次創作みたいな安っぽい展開になってて失笑してしまいましたね…。まあ、普通に考えてあのスケールの世界観とストーリーをたった1クールで描き切るのは不可能だし…結局ラノベアニメみたいなテンプレなオチに向かうしかなかったのか…。
ほんと、オルフェンズもそうだったけど、名作になるポテンシャル高い作品が終盤で展開が破綻してしまうのは非常にもどかしい…。こういうシナリオの練り込み不足な展開も現状のアニメ界の抱える危機的状況と無縁ではないんだろうなぁ。

C92当落

https://twitter.com/Lost_my_Proust
はい。もはや言うことはありません。これで今回も大勝利確定ですね。運営さんGJ!! これだけ連続で受かってると次で落ちそうな気もするから怖いけど…。いや、でも毎回申し込んでる訳じゃないから関係ないのか?
すでにジャケもチラ見せしてましたし新譜制作は順調だと思われますが、果たして今回はミニアルバムなのか、それとも満を持してフルアルバムが来ちゃったりするのか? 昨年も、活動再開して間もなかったのにコンピ提供曲とミニアルバムを立て続けに出してたくらいですからそろそろフルアルバム来てもおかしくないと思えるんですけどね。
音楽性については不安はありません。不安が無いと言い切れるサークルって本当に希少。メジャーのアーティストですら不安ありますからね。

っていうか今さら気付いたけど今回は同人音楽1日目なんですね。3日目じゃないのはいつ以来だろうか。まあ東方アレンジとオリジナルが別々だと両日行く人は大変だっただろうしこれは歓迎すべきことなのかな。自分もたまには東方メタル系も漁ってみようかなぁ…。その逆に、東方アレンジ中心で聞いてる人達にオリジナル系メタルをアピールする絶好の機会だとも考えられますな。同人メタル=東方アレンジだと思ってる方々に是非オリジナル系をチェックして頂きたい。

というかMinstrelが何気にオリジナル配置な気がするんですがもしかしてオリジナル第二弾が出たりする…?

あと今回驚いたのはMalikliyaですね。てっきり活動停止したんだとばかり思ってたし、まさかアルバム制作中だとは思いもしなかった。おそらくアルバムは間に合わないんじゃないかと思うんですが先行シングルであっても何らかの曲が聞けるんであれば嬉しいですね。同人音楽でも希少なポストブラック系サークルですしね。
修平さんご自身はMalikliyaの音楽性を「売るためのものではない」って仰ってますけど実はけっこう売れ線な音楽性な気もするんですよね。同人ゴシック好きな人にも需要ありそうだし。

あとはResoneciaがフルアルバム出るらしい? 多くのメタラーにとってはここが夏コミ本命になるのかな。個人的には買うかどうか分かんないですが。

新規サークルらしき物もちらほらありますけどチェックするのは後で…。

今回は買う物かなり少なめになりそうな予感あるけどまあLost my Proust新作さえあればそれだけで行く価値ありまくりですから問題なし。

APOLLOサークルリスト公開

今回はサークルリスト遅かったですね。準備に手間取ってた?
ともろうさんのサークル「Deścent Family」やLost my ProustやXiloro等のうちの推しサークルも今回参加していてAPOLLO合わせの新作があるのかどうかも気になりますが詳細はプレビュー公開まで待つとして…。

https://type-yo.booth.pm/
個人的に今回の目玉はここですかね。ボカロプログレType-Y.Oがボマスで頒布したミニアルバム。ここはボカロ使用してるとはいえかなり本格的なプログレやってるサークルなのでマニアな皆さんは要注目ですよ。今回はダウンロード販売だけみたいなんでCD派の人はM3まで待ったほうがいいのかもしれないけど。っていうか過去のボカロ曲もプログレメタル調で素晴らしいんでそれをまとめたアルバムも出して欲しいなぁ…。

https://tatsuki-ninomiya.booth.pm/items/485304
Tears Fall SpillsのTatsukiさんソロのミニアルバムも無料ダウンロードで公開されてますね。Tears Fall Spillsは春M3不参加だったからここで聞けるのはとても有り難い。V系やラウド系が好きな人は要チェックですね。

https://annyahoo.booth.pm/
あんやほさん主催の激音殴打のコンピもおすすめ。先日も書きましたけど、ほんとやばいキラーチューン入ってますからメタラー必聴のコンピです。

あとは…春M3で頒布できなかった想碕さんのサークルはAPOLLO参加予定はないのかな? 試しに参加してみるのもアリだと思うんですけどね。


そして今日はいよいよ夏コミ当落の日なんですよねえ…。果たしてLost my Proustは受かっているのか…緊張しますなぁ…。言うまでもないですがうちの夏コミのモチベーションはLost my Proust当落にかかってますから。

Grey Lethal「余波鋭鋒 '17」

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https://greylethal.bandcamp.com/album/17
新世代同人メタル勢の中でも屈指の実力派サークルだと思うんですけど何故かメタラーに認知されてない気がしてもどかしい思いをしている…って毎度毎度言ってるような気がしますが、そんな隠れた実力派サークルGrey Lethalの最新シングル、なんとこれも無料配布されてたんですよ。現在も無料(投げ銭方式)でダウンロード出来ます。今からでも全く遅くないので同人メタラーの皆さん是非とも聞いてください。

無料配布なんですけど、内容的に薄いからとりあえず無料で配っとけ的な適当な動機で無料にしたとは思えず、むしろその真逆、このシングルってGrey Lethalの作品の中でも過去最高の充実度なんじゃないの? まじで。このサークルの入門用に打って付けな内容だと思う。

今回のシングルは3曲のうち2曲が過去曲(ボカロ曲?)のリメイクのようでして、そういう意味では少し変則的な作品と言えなくもないけど元のボカロ曲は全然知らなかったし普通に新作として聞いて問題なさそうな感じですかね。
ていうか、わざわざリメイクするくらいだから2曲ともめちゃくちゃ良い曲なんですよ。特に表題曲の「余波鋭鋒」はGrey Lethal最高のキラーチューンかもしれない…?

http://www.nicovideo.jp/watch/sm15597105
ちなみにこれが「余波鋭鋒」のボカロバージョンみたいですね。音質以外はGrey Lethalのスタイルがこの時点で早くも完成していたことが確認できます。ていうかコメントでデスボがミクじゃないことを叩かれてる…ボカロ音楽って面倒くさい…。
まあそれはさておきとにかくこの「余波鋭鋒」、名曲なんですよ。6年前の曲が最高傑作だと評するのはちょっと憚られるけどでも実際めっちゃ完成度高い。エモ&キャッチーなサビメロが最高すぎる。この飛翔メロスピっぽい?高揚感たるや。
更に言うとCメロがこれまた秀逸な出来で、サビの高揚感を維持しつつファルセット駆使したパートで盛り上がりを加速させるという二段構えの構成に痺れる。原曲の初音ミクとは比べようがないくらいラグランさんのボーカルは力強く説得力に満ちているし、ほんとリメイクしたのは大正解だったと言いたいですね。
ていうか曲名の余波鋭鋒は「なごりのきれあじ」って読むみたいだけど(元ネタはシェークスピア?)厨二漫画で出て来る必殺技みたいな語感あってカッコいい。

2曲目「陽の射す場所で逢えたなら」、これも元はボカロ曲っぽいけど原曲は見付からなかった。こっちはスローテンポのバラード…というにはリフがゴリゴリしてるけど、まあ歌メロだけならバラード風。ヘヴィに刻まれるリフとそれに絡むオルガンの音色にプログレ感あって素晴らしい。割と伝統的HR/HMスタイル寄りな曲調ですね。そしてラグランさんのエモーショナルな歌声によるメランコリックな歌メロが心を打つ。情感たっぷりに奏でられるギターソロも絶品。1曲目とはタイプ異なるけどこっちも名曲ですね。

3曲目「Steve Wake Up: Intraprefectural Ubiquity of Sciento-Romanticism」、これは完全新曲みたいですね。前の2曲とは異なりこの曲ではクリーンパート無しの徹頭徹尾アグレッシブで攻めまくる曲調。Djent的な複雑なポリリズムも多用されて非常にテクニカル志向であるのも特徴的。英詞なんだけど「スティーブ起きろ!」ってセリフだけ不意打ちで日本語で登場するのでちょっとびっくりする。

2ndアルバムにおいても顕著だったキャッチーさとアグレッシブさの程良いバランス感覚が今回も活きていて、3曲入りシングルながら無駄な曲が全くないのでこのサークルの音楽を初めて聞く方にも打って付けの内容だと改めて思います。
なんせ無料ですので、とにかく試しに聞いてみてください。特に1曲目がまじ名曲なんで1曲目だけでもどうぞ。基本スタンスはメロデスですけど今回はデスボ少なめだしメタラー以外も聞きやすいと思う。

Answer to the MOMONGA「Pre-peregnatio」

2017-06-02_011126.jpg

https://answertothemomonga.tumblr.com/
女性ボーカルをフィーチャーしたオルタナ/ポストロック/マスロック系サークル「アンサツモモンガ」の無料配布作品です。無料とはいえ5曲も入ってるんで聞き応えは抜群ですよ。

本当ならば先日のM3でフルアルバムがリリースされるはずだったようですが、残念ながら制作が間に合わずに延期になってしまいました。で、その代わりに先行シングルならぬ先行EPとして今作が無料配布された訳ですね。

ていうかタイトルに「Pre」って付くのこれで3度目? さすがプリキュア好きなサークルと言うべきなのか…。まあそれだけ準備期間すなわち「溜め」が長かっただけあってフルアルバムは渾身の出来になると思われますし、今回のプレビュー盤でもその片鱗はしっかりと感じ取れます。

1曲目「Peregnatio」、2nd EPにもメタルコアの真似事っぽい小曲があったけど今回はDjent「っぽい」インスト。あくまで「っぽい」感じであってDjentとして聞いたら違和感ありまくりだとは思いますが…まあ基本的にオルタナ/ポストロック系の音作りを主としてるサークルですからね。チャレンジ精神及び試行錯誤が表れてる曲とも言えるか。
やっぱりアンサツモモンガはクリーントーン主体のほうが合ってる気がするけど…でも「Who Killed AnsatsuMomonga?」はこのサークルの最高傑作だと思うんであの感じはまたやって欲しい気もする。

2曲目「無機質な投影」はこのサークルの確かな進歩が形になっている今回のハイライト曲でしょう。ファンキーに細かく刻まれるリズムギターとグルーヴィーなベースラインがインパクト大。演奏面での進歩がしっかり感じられる。テクニカルでありながらもマスロック的な変態性が鼻に付かず大衆性もアピールする出来栄えだと思います。
そして演奏面のみならず、かゆさんのボーカルも大きく進歩を遂げてるのが重要ポイント。近作の「Pre」シリーズではインスト曲やボカロ曲ばっかりでかゆさんボーカルはご無沙汰だった訳ですが、どうやらその間にしっかりボーカルスキルも磨いておられたようですね。2nd EPの頃は歌唱に不安定感も見受けられましたが今作のボーカル曲では見違えるほどに力強い歌唱を披露してます。「歌モノ」としての完成度が以前とは段違い。元々から声質には光るものを持っていらしたと思うしこの進歩は大いに歓迎すべきものだと思います。もちろん歌い上げるメロディ自体も優れた出来。

3曲目「Catoblepas」は以前収録されていたボカロによるdemo曲をかゆさんボーカルに差し替えたバージョンでしょうか。やはりかゆさんボーカルになったことで明らかに楽曲の説得力が増してる。シューゲイザー的な浮遊感とうねるベースラインが魅力的な1曲。

4曲目「無い物ねだり」においてもかゆさんのボーカルが輝いてます。ほんと良い曲ですよ。この曲ではテクニカルな要素は控え目ですがその分メロディの良さが際立ってる。リラックスしたムードのサブカルオシャレポップスといった感じ。これはアンサツモモンガ史上で最も一般向けな作風で歌モノとしての完成度も高いので是非とも多くの人に聞いて欲しいですね。

5曲目「Endroll in the Bedroom」…タイトルからしてフルアルバムのエンディング曲かな? これはボカロによるdemoバージョンですがフルアルバムではかゆさん歌唱バージョンになるのでしょう。ポストロック的な穏やかな雰囲気とシューゲイザー的な浮遊感、そしてキラキラしたシンセの音色がエンディングに相応しい心地良い空気を生み出してますね。

このアンサツモモンガはジャケのアートワークのセンスの良さも魅力の1つでして、今回は無料配布ということで簡素なデザインなんですがそれでも十分にセンスの良さを感じさせる。メンバーがデザインも担当してるのって改めて強みですよねえ。デザインを外部に依頼してるサークルだとアートワークのイメージがちぐはぐなこともあったりしますからね。

そんな訳で、フルアルバムへの期待が高まるプレビュー盤となっております。
きっと秋M3では満を持してフルアルバムが発売されると思いますので是非チェックして頂きたいですね。ポストロック、マスロック系が好きなリスナーは勿論のこと、普通に女性ボーカルのロックが好きなリスナー全般におすすめしたい。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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