The Astonishing

そんな訳で、プリパラとも東山奈央さんのラジオとも全く関係ない、プログレメタルゴッド(そんな呼称あるのか?)の問題作とされる二枚組の新作を聞いた訳ですけど…。

一言で言えば「バラード多すぎっ!」って印象が最も強いですかね。
最大の売りであるはずの超絶技巧アンサンブルはびっくりするほど控え目で、まったりしたスロー曲が大半を占めるという構成になっていて、しかもそれが二枚組の大ボリュームなんですから、各所で言われてる通り「眠くなるアルバム」と評されても仕方ないかもしれないですねえ。

このバンド史上でも最も賛否が割れてる作品かもしれないですよね。「信者」を自称するレベルのファンであっても扱いに困りかねてる印象。酷評と言えるような意見もいくつか見かけました。まあ34曲も入ってるんだからもうちょっとバランス取れた構成にしても良かったんじゃないかなとは思いますけどね、さすがにバラード系に偏りすぎ。

しかしながら、個人的には今作の総合的な印象は決して悪くはなく、むしろ近作では一番気に入ってるくらいなんですよね。
今回はプログレメタル要素が大幅に減退して歌モノ中心の作風になってることもあってか、歌メロがいつも以上に冴え渡ってると思うんです。耳に残るメロが多いと感じます。もともとドリームシアターってバラード曲に当たりが多いバンドだからむしろ得意分野なのかもしれないですけどね。
まあ「名曲」と断言できるほど突き抜けた曲はそれほど無いから人によっては中途半端に感じるのかもしれないですが…。でも楽曲レベルの平均点は決して低くないと思う。さすがに6thのディスク2ほどのクオリティには達してないですけどね。あれは完璧すぎる出来ですからね。

超絶技巧バンドの新作として聞いたら味気ないかもしれないけど、偏見を捨てて、メロディックハードロックバンドのコンセプトアルバムとして聞いたら決して悪くはないんじゃないかと。
あと、ラブリエの歌声に全盛期の艶が戻って来た気がするんですよね。前々作あたりから、お年のせいもあってかちょっと声の張りが無くなってきたかなぁみたいに感じてたんですが、今回はだいぶ復活してて、良質なメロとの相乗効果で素晴らしい楽曲を生み出してますね。

ドリームシアターって、ひたすら超絶技巧のバンドだと思われがちかもしれないですが、個人的にはあくまで「歌メロが最高なバンド」なんですよ。ラブリエ先生のお声が好きで聞き始めたと言っても過言じゃないですからね。「Strange Deja Vu」とか「Innocence Faded」とかめっちゃ好きなタイプの異端なファンなんです、はい。だから今回の歌中心の作風に拒絶なんてある訳ない。
まあ、でもさすがにバラード系が多すぎだとは思いますけどね…。もうちょっとバランスが取れてれば言うことなかったんだけど。適度に技巧的インストを織り交ぜれば酷評なんてされなかっただろうに。

このバンドも30年近く活動してる訳ですよね、さすがにメンバーの皆さんもそれだけ長くやってたら、マニアしか聞かないプログレメタルとかいう限定されたジャンルだけに留ることを良しとせず、もっと幅広い層のリスナーから評価される普遍的な名作を作りたいっていう欲が出て来るんじゃないでしょうかね。プログレ系で2枚組でコンパクトな楽曲が並んでるコンセプトアルバムと言えば自ずとピンクフロイドのザ・ウォールが思い浮かびますけど、やっぱりその辺りを目指したくなったんじゃないかなぁと。
Opethも近作で脱メタルしてる訳だけど、ベクトルは違えど割と共通する傾向もあるのかもしれないですな。

そんな訳で、個人的には絶賛とまではいかないけど少なくとも前作よりは断然面白い内容だと思うし、ドリームシアターらしい内容とは到底言い難いけどこれはこれで良い物だからアリなんじゃない? 的な感想なんですが、でもまだ4周ほどしか聞いてないんでもっと聞き込んでからちゃんとした感想を書きたいですね。まあ1周聞くだけで2時間以上かかる代物だから大変なんですけども…。



そういや、ツイッターで「私を構成する9枚」とかいうタグが流行ってましたね。自分もちょっと考えてみましたが難しいですね…。
とりあえずサンホラはMoiraで確定、あとドリームシアターは6thか7thで迷うところ。やはりこの2アーティストが最重要ですね。
同人音楽系だとドラガのドラゴンヴァリウスが原点かなぁ。あと、Lost my Proustの1stとてぐせ壱はやはり入れたい。まじで今の音楽趣味に欠かせない重要パーツですから。
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Galloundight-ガロンダイト-「続く星空、ふたりの絆」

https://twitter.com/Galloundight_OA/status/657899394121859073


これも秋M3期待作品の一つでしたし、もっと早めに記事に出来れば良かったんですけど…なんせ試聴を聞いた段階で「あ、これは安心安定の内容に違いないな」とほぼ確信していたものですからついつい後回しにしちゃった感じですかね。でもやっぱり昨年のうちに紹介しときたかったですが。多くの人に聞いて欲しいと思える素晴らしい内容ですからね。

ガロンダイトってそんなに寡作ってイメージでもないんだけど、1年に1枚アルバムかミニアルバムが出るってペースだからやっぱり寡作の部類に入るのかな。この新作も1年以上の間隔が空いてますからね。でもコミケ含めてイベントには欠かさず参加してるからやっぱりご無沙汰って感じはあんましないんだけども。

今回の新作は入門用にも打って付けの充実の内容だと思いますね。収録曲は4曲とも粒揃いで捨て曲は無し。なにより、1stアルバムの路線に回帰してメタル中心の作風になってるのが嬉しいところ。
前作に当たるミニアルバム「シキサイ」はガロンダイトの持ち味である「何でもあり」な方向性を極端に打ち出してしまったせいでバラエティ豊かにも程があるという余りにもカオスな内容なり、キラーチューンの3曲目以外はちょっとメタラーにおすすめするのが厳しい内容ではあったんですが、しかし今回は1st同様にしっかりメタルに主軸を置いた音楽性に戻っていて、それでいて各曲には様々なジャンルの要素も盛り込んで「何でもあり」な魅力も維持しているので全体的にとてもバランスの取れた内容になっていると思います。これなら心置きなくメタラーにもおすすめ出来るってもんですよね。
もちろん「シキサイ」もあれはあれで面白い内容だったから失敗作だなんて思ってないですけどね。あの行き過ぎた遊び心もガロンダイトの魅力の一面だったということで。

まず1曲目「墜星レジスタンス」、オープニングチューンらしい疾走曲なんですけど、メロスピを基本にしつつもメロコアやジャズ等の要素も取り入れられていてまさにガロンダイトらしい1曲に仕上がっていると思います。
今作はコンセプト作品ということで一貫したストーリーあるみたいですが音を聞いてるだけでもドラマを感じられる作りになっていると思いますね。この曲も「シキサイ」の3曲目ほどではないですが起伏に富んだ展開が用意されてます。
イントロはメロスピ然としたツインリードで始まるんですが、疾走開始するとメタルらしからぬ陽気なホーンセクションが鳴り響き、後ろではドラムはブラストビートで爆走してるし「何でもあり」感がいきなり全開ですな。Bメロではデスボイスが登場してエクストリームメタルっぽい展開になるかと思いきやパンクみたいな掛け声が入ったりで一筋縄ではいかないのもガロンダイトらしいなぁ。サビはストリングスとツインリードギターでドラマチックに盛り上がります。
2番のAメロでは、1番と同じメロディでありながらもアレンジに変化を付けて単なる繰り返しになっていないのも物語性を感じられて面白い。Bメロの展開は1番とは明らかに違っていて、バックコーラスがクラシカルなメロディを歌い上げデスボイスが乗ってこっちはちゃんとエクストリームメタル風になってる。
Cメロではベースがやたら自己主張してますね。ただ、ギターソロだけちょっと惜しくて、後半で力尽きるみたいにヘナヘナになってテンションが削がれる…。ここだけどうにかならなかったのかなぁって思っちゃいますね。せっかく良く出来た曲だけに。
サウンドプロダクションも1stに比べるとずいぶんレベルアップしてると思うんですが、太詩さんのハイトーンボーカルは相変わらず不安定でB級感は拭えてないかなぁ。でもこのB級感もガロンダイトの持ち味だし別に構わないかなと思うんですけどね。

2曲目「約束の夏日」は1stアルバムの「Cabined Lark」と同路線のエレクトロニカな曲調で、メタラー向けな曲ではないかもしれないですが個人的には好きな曲なんですよねえ。主人公達2人の夏の日の思い出というストーリーとキラキラなサウンドが見事にシンクロして実に心地良い気分に浸れる曲になってると思います。

3曲目「Starlight」、これは打って変わってメタル然とした熱いメロディ展開を持った曲なんですが、メロスピっていうほど疾走してる訳でもないし、ドラムの音にもあえて打ち込みのデジタル感を残してるのが伺えて、やはり一般的なメタルとは異なってガロンダイトらしさが発揮された「メタル風アニソン」になってると言えるでしょうか。この曲は歌メロも素晴らしいんだけどギターリフのキャッチーさも魅力的ですよね。ベースもずいぶん活躍してる。奇をてらった要素はないけど全体的に綺麗にまとまっていてガロンダイトの楽曲でも屈指の出来栄えなのでは。

4曲目「輝きのシューティングスター」、なんと10分越えの曲ですよ。ただ、前作の長尺曲「秋の夜長は誰がために」とは違ってこの曲は過去曲や今作の収録曲のメロディを継ぎ接ぎして再編したリメイク曲なので純粋な新曲ではないんですが、それでも10分越えのボリュームに見合った盛り沢山な内容になってますよ。
まず出だし、過去曲や今作の曲をアレンジしたメロディが連なるインストパートなんですが、ここの「約束の夏日」のシンフォニックアレンジがめちゃくちゃ良いんですよねえ。まるでRPGの感動場面で流れるBGMのよう。こういうゲーム音楽的なシンフォニックサウンドやっても完成度高いんだから改めてガロンダイトというか真冬さんの素養の多彩さを感じますね。
その後は疾走してひたすらメロスピ展開なんですが、曲自体は「シューティングスター」のアレンジバージョンだから新鮮味はあまり無いけど、原曲のシューティングスターは割とポップス寄りな印象だったのに対して、このアレンジバージョンはかなりシンフォニックメタル寄りなアレンジになってるからドラマチックさは大幅に増していますね。というか改めてシューティングスターって良い曲だったんだなぁと再確認。

今回これだけの充実な内容ということで2ndアルバムへの期待も否応なく膨らみますよね。無料配布されてた2nd収録予定のデモ曲は民謡寄りの曲だったけど…どんな感じになるんでしょうね。まあバラエティ豊かになるのは確実でしょうけど。

しかしながら、相変わらず公式サイトに最新作の情報が載ってないし公式ツイッターの最新ツイートは「ここたまはいいぞ」だし…。まあこれもガロンダイトらしさということで。

プログレアイドル(その2)

http://natalie.mu/music/news/165022
以前も話題にしたプログレアイドルのxoxo(Kiss&Hug)ってグループのシングル、Amazonの在庫なくて発売直後には買えなかったんで放置してそのまま忘れてたんですが、ふと先日思い出して買ってみたんですよね。
あんまり期待してなかったんですけど聞いてみてびっくりしましたよ。Crimdollも真っ青なレトロ路線のプログレですよこれ。演奏めちゃくちゃ本格的。Quiっていうガチなジャズロックバンドが演奏担当してるみたいだから本格的なのは当たり前なんでしょうけどね。比べるのは失礼かもしれないですが演奏部分に関しては夢幻レジーナとは段違いかな。
ただ、余りに演奏が本格的すぎて、これアイドルの歌を乗っける必要あるのか? そもそもアイドルソングって何なのか?という根本的な疑問が湧いてくるレベルではあるかも。サビだけ唐突にアイドルソングらしいメロになるんですけどね。
しかしこれ変拍子とかはあんまり無いけど踊れる曲ではないよなぁどう考えても…。ライブどうしてるんだろう。
まあアイドルソングとしてこれがどうなのかっていう評価は置いておいても、プログレとキャッチーな歌メロを組み合わせた音楽として興味深い例であることには違いないですし、この路線でアルバム作ったらどうなるのか気になりますね。


https://www.youtube.com/watch?v=0lNFzrkp1ME
あと、このMaison book girlってアイドルも変拍子駆使した曲やってて面白いですよね。プログレってよりかマスロック寄りですけど、めっちゃハイセンスな音ですなぁ。これは中毒性ある。こっちはプログレアイドルならぬ現代音楽アイドルらしいけど。


そして皆さまとっくにご存知の通り、アイドルの枠を越えて世界中のメタラーをも惹き付けるBABYMETALの2ndアルバムも4月に出る訳ですし非常に楽しみですね。新作で10分越えのプログレメタル曲とかあったら面白いけど…さすがに無いかそれは。1stにもDjent意識した曲はあったからテクニカル路線の曲はありそうだけど。


そういや、赤飯さんの冬コミ新譜も開封したんですけど、「I fall in love with you」って曲がめっちゃテクニカルなDjent曲で最高なんですよ。まじ必聴曲です。他にも良い曲多いしやっぱり買って良かったですわ。そのうち記事も書きますんで。
冬コミ新譜もまだ未開封の残ってるけどそろそろ秋M3の未開封CDにも取り掛からないといけないですね…さすがに時間経ちすぎるのはよろしくない。

Grey Lethal「The Venomous Interior」

http://greylethal.seesaa.net/

うちのブログは基本的にオリジナル同人音楽を中心に扱ってまして、アレンジ音楽を紹介するのはイレギュラーだったりするのですが、そんな異例な行動に走らざるを得ないくらいにはこのGrey Lethalのラブライブアレンジは素晴らしかったんですよね。新作がオリジナル作品なのにも関わらずアレンジ作品のほうを推してしまったほどです。
いや、ほんとならオリジナル推したかったんですけども…。なんせ、試聴を聞いた限りだとオリジナル新作のほうはアレンジ作品に比べるとちょっと微妙かなぁみたいな印象あったものですから。

しかし、ちゃんとフルで聞いてみたらオリジナル新作のほうも十分に魅力的な内容であることが判明してホッとしました(?)。やはりうちのブログのスタンス的にもアレンジ作品を優遇するってのはしっくり来ないものありますからね…。いやもちろんラブライブアレンジも素晴らしいんですが。

誤解の無いように書いておくと、まあ以前も書いたことなんですが、自分は同人音楽におけるアレンジ音楽文化を否定するつもりなどは毛頭なくて、アレンジ音楽は同人音楽を支える非常に重要なジャンルであることは重々承知してるつもりなんですが、ただ、アレンジ音楽って扱いが難しいですよね…。どう向き合えば良いのか分かんないというか。原曲やそれが付随する原作への理解が必須であるかどうか?ってのは議論に値するところでしょうし。この辺がちょっと面倒な感じでアレンジ音楽を避けてるってのは正直あります。自分は東方も艦これも浅い知識しか持ち合わせてないものですから。
(実を言うとラブライブについてもあんまり詳しくなくて、OP曲とED曲と挿入歌くらいしか知らなかったんですが、先日遅ればせながらベスト盤を聞いてみて今更ながらラブライブ楽曲って良曲揃いなんだなと思い知った次第であります…。さすがは紅白出場アーティスト)

横道に逸れてしまいましたが、本題のオリジナル新作についてですね。
試聴の段階ではオリジナル新作が微妙に感じたと書きましたが、何故かというと、ラブライブアレンジのほうで聞けたアニソン的キャッチーなメロディがオリジナル新作のほうには希薄で、割と硬派なエモい歌メロが中心になっていたからなんですよね。自分はわざわざ同人メタルとか聞き漁ってるだけあって、硬派なメロディよりも軟派なアニソンメロディのほうが大好きなメタラーなものですから、ちょっとばかり期待外れに感じてしまったというのが正直なところです。もちろん、一般的なメタラーからしたらそんなことは決してないとは思うんですけどね、自分の趣味が特殊なだけであって。
そもそも、アレンジ作品とオリジナル作品は別物だから同列に比較するのもおかしいというのもあるでしょうし。
というか、ちゃんと聞けばこのオリジナル新作のメロディも十分にキャッチーなんですけどね、ラブライブ楽曲の超絶キャッチーなメロディに比べたら硬派に聞こえるっていうだけで。

キャッチーさというベクトルだとラブライブ楽曲に劣るのは致し方ないかもしれないですが、しかし注目すべきは巧みなギターリフの数々ですよね。オリジナル作品でもアレンジ作品でも共通して魅力的なギターリフが満載の内容になってます。ラブライブアレンジのほうでもリフについては原曲に無いものを付け足してると思うんですが、高いセンスを感じさせるリフワークばっかりで感嘆せざるを得ません。
リフ作りのセンスは勿論のこと、演奏テクニック、そしてリフをカッコ良く聞かせるには欠かせないサウンドプロダクションまで含めて完璧な出来栄えだと思いますね。というか、作編曲から演奏からボーカルからミックスマスタリングまで全てラグランさんお一人でやってらっしゃる訳ですよね…ほんと天才的っすなぁ。

もちろんボーカリストとしての力量にも非凡なものがあり、それが最も顕著に伺えるのがラブライブアレンジの「ありふれた悲しみの果て」のサビだと思うんですが、このハイトーンボイスによるエモすぎる歌唱はほんとやばいっすよね。これはまじで鳥肌モノですよ。これほどの歌唱力を持つボーカリストが知名度ないんだとしたら同人メタル界の損失だと言いたいくらいです。オリジナル新作のほうではこの曲ほどに劇的なサビメロを持つ曲がないので実力を完全発揮できてない感あるのが惜しいんですが…。

今作は6曲入りのミニアルバムですが、前半の曲はサビでエモくなるメロデス寄りメタルコアが中心で、後半はプログレメタル寄りな作風が中心という印象ですね。自分はプログレ好きなんでやはり後半のノリのほうが好みです。
特に6分半に及ぶボリュームの4曲目「Divide and Conquer」は圧巻の出来ですね。プログレッシブで劇的な曲展開が魅力的な楽曲なんですが、4分あたりからの穏やかなパートでのクリーンボーカルによるメロディが最高。この雰囲気は同人音楽じゃあんまり聞けない本格派な匂いしますよ。
6曲目「M.A.D.」も素晴らしい。こちらも同様にテクニカルでプログレメタル寄りな作風なんですが、中間部のリフはDjent寄りですね。クリーンパートは無いのでリフとデスボイスで押しまくるタイプの曲ですが不思議とキャッチーさも感じる。
サビメロが一番好きなのは5曲目「Behind the Mask」かなぁ。やっぱり後半に良い曲が固まってる感じありますね。どの曲にも共通してるのはやはりギターリフのカッコ良さ。この手の音楽にありがちなフレーズのワンパターンさとかも無いしやっぱりセンスあるなぁと。

次回作でも引き続きラグランさんの卓越したセンスの詰まったオリジナルを期待したいところですよね。ハイトーンボーカルの魅力を活かした曲が増えれば更に俺得なんですけども。

Crimdoll「魔術の帰着点」

http://crimdoll.tumblr.com/

プログレッシブロックと物語音楽の融合を目指して活動する、同人音楽界でも異彩を放つサークルの記念すべき1stアルバムです。

…と言いたいところなんですが、この作品かなり変則的な構成になってまして、これを1stアルバムとして紹介するのはちょっと憚られるかもしれないですね…。
前半は秋M3で頒布された長尺曲のライブバージョンが収録されていて、後半は新曲なんですが、これが秋の新曲と同様にドラマパートが多めで、音楽として楽しめるパートは半分ほどしかないのでボリュームという点で満足いくとは言い難い内容になってます。

もちろん、ボリューム不足とはいえ個々の楽曲の完成度は十分に高いんですが、しかし合間に挿入されるドラマパートによってただでさえボリューム不足な音楽の魅力が余計に薄まってる感も否めないかと。代わりにドラマパートがめっちゃ聞き応えあるって訳でもないですし…。ドラマパートがトラック分けされている配慮は嬉しいんですけどね。
改めて、ドラマパート付きの同人音楽って難しいですよね…。言うまでもなくドラマCDというのはM3においても確固として1ジャンルを形成しており否定すべき点など一切ない完全な作品形式であると思うのですが、ドラマパートと音楽が半々で収録されている作品の場合だとドラマと音楽でどっち付かずの内容になってしまうこともありますよね。サンホラくらいのセリフの比率ならば音楽の魅力にほとんど影響はないんですが、ドラマパート寄りな内容だとかなり難しそうです。

そして何よりこの作品、秋M3からたった2ヵ月で発表された新作ですからね…。そこが一番引っかかる点ですかね。
変則的な構成であるとはいえ、まさかこの早さで仮にもアルバムとして出せるだけの曲数を揃えてくるなんて予想だにしなかったですし驚きましたよ。しかも今回プレスCDですしね。どんだけ短期間で作り上げたんだっていう。サークルさんのモチベーションの高さには感嘆しつつも、やはり本音を言えばもうちょっと時間をかけて完成度を高めて欲しかったと思っちゃいますね…。メンバー脱退等のマイナス要因があって予定通り制作できない事情もあったんだろうから仕方ないとは思うんですが。前回の感想で、妥協してとりあえずアルバム作って欲しいとか書いた気がしますがちょっと妥協のベクトルが違う気が…。

否定的なことばかり並べてしまいましたがもちろん魅力的な部分もしっかりあります。
アルバムとして考えるとボリューム不足な内容ではあるんですが、ボーカル入りの曲が3曲入ってるので、今まで1曲づつしか発表してこなかったCrimdollとしては最大の収録曲数であることには違いないですね。そしてその3曲ともメロディの出来栄えは素晴らしく、改めてこのサークルのポテンシャルの高さを再確認できるかと思います。

まずボーカル入り新曲の1つ目、7トラック目の「朝日の射す食卓」ですが、出だしは穏やかなピアノパートが2分ほど続き、その後にレトロなシンセの音色が乗ってきてここから本番開始という感じです。やはりこのシンセの音色はプログレ感ありますよねえ、というか今回の新作は今までのマニアックなレトロ趣味が減退して物語音楽的な作風に寄ってる印象あるからシンセの音色にしかプログレ要素がないと言っても過言じゃないんですけどね。
ボーカルパートが登場するのは後半に入ってから、しかも出番も少なめなんですが、美しいメロディラインによって存在感はしっかり主張してます。

ドラマパートを挟んで、ボーカル曲2つ目の10トラック目「闇に遺された星屑」、これもプログレ要素はシンセの音色だけかなぁ。でもこんなシンセ使ってる同人音楽なんて他には無いと思うからこれだけでも強烈なオリジナリティありますけどね。
ボーカルパートはやはり完成度高いです。物語音楽系のツボを押さえてるこのメロディ展開、改めてセンスあるなぁと感じざるを得ません。サビでは少しアップテンポになりドラマチックさもありますね。

11トラック目「未知行きの波止場」、これはオルガンをフィーチャーしたバラード系の曲で、やはりメロディ良いですなぁ。派手さはないけど実に味わい深い1曲です。全体的にプロコルハルムの「青い影」みたいな雰囲気かな。ちなみにプロコルハルムは青い影しか知りません(にわか)。

前半のライブバージョンについては、なんせ長い曲なものですから詳細にオリジナルバージョンと聞き比べたりはしてないんですが、ライブでもこれだけ再現できるということは演奏力もけっこうあるんでしょうね。

しかしながら、今作で最も話題性ありそうな要素ってやはりCDのパッケージ部分でしょうね。裏ジャケや帯や盤面でレトロな雰囲気を細かく再現してるのは驚きます。ものすごいマニア向けな要素ですよねえ。

正直言って色々と物足りない内容ではあることは否めないんですが、裏を返せばそれはこのサークルへの期待度が高いということに他ならないですし、Crimdollの本気は全然こんなもんじゃないと信じてます。メロディセンスもアレンジセンスも高いポテンシャルを持ってると思いますからね。次のアルバムではきっと、プログレッシブロックと物語音楽の融合という前代未聞の音楽性を見事に実現した作品を作ってくれるでしょう。

demi「Directions Shift」

http://demiworks.net/

「美メロ」を求める同人音楽リスナーの方々に是非ともおすすめしたいのがこのdemiでございます。とにかくメロディが美しいんですってまじで。ゴシック系とか耽美系とか好きなリスナーさんにもおすすめ。
もちろんメロディだけでなく、ゲーム音楽を意識した浮遊感あるサウンドも実に心地良く、独自の音世界が確立されているのも評価されるべきポイントですね。
これだけ良曲が沢山あるサークルがいまいち注目度上がらないってのは本当に同人音楽界の謎としか言いようがないですが…。というか、冬コミでも新譜完売してたみたいだから着実に知名度上がって来てるのかな? それなら良いんだけども。

さて今回の新作シングルでもその美メロっぷりはもちろん健在です。
実を言うと、「Directions Shift」なんていう意味深タイトルだしジャケもちょっとダークな雰囲気だからひょっとすると音楽性が変わってるんじゃないかと思って密かにヒヤヒヤしてたんですが全くの杞憂でした。今回の新曲も素晴らしいです。

その今回のタイトル曲である1曲目の「Directions Shift」、イントロからして非常にdemiらしい浮遊感あるシンセとベースラインのコンビネーションで開始しますが、このゲーム音楽感、プログレ感あふれる独特なサウンドこそがやはりdemiのオリジナリティの中核ですよね。この雰囲気はなかなか他じゃ味わえないですよ。自分は音楽を鑑賞する際に互換性(?)は割と重視してるんですが、つまり他所の音楽で替えが効くがどうかですね。やはりオリジナリティは重要でしょう。
それに続いて始まる歌メロ、これまた素晴らしい美メロっぷりですねえ。特にBメロの展開がたまらん。曲調としては前作の「猛き翼」に近い雰囲気なんですが、Aメロ~Bメロのメロディに関してはこの新曲ほうがより洗練されてる感じあります。というかボーカルも同じ方が担当してるみたいですね。
そしてサビ、なんとツーバス疾走ですよ。「猛き翼」も疾走してたけどツーバスは使ってなかったと思うんでこれはちょっと意外でした(前作の「Right Shield Follower」は最後だけ疾走してましたが)。しかもギターが今までにないテクニカル系のフレーズ弾いて疾走感を下支えしてますし、色々と新しい試みと言えるでしょうか。さすがにこういう曲調はまだ不慣れなのか少しぎこちない感じも残ってますが、「まだ見ぬ組み合わせ」を求めて進化を続けるこのサークルのスタンスが感じられることは好印象ですね。

ボーカル曲は1曲目だけで、あとの2曲はインスト曲なんですがインストでもdemiらしさはしっかり感じられる出来になってますね。
2曲目は割とゆったりした味わいのある雰囲気モノと言える感じで、3曲目は明るめな曲調でメロディも良い。さすがにボーカル曲に比べると作り込みは軽めかもしれないですがこれはこれで良いものです。

3rdアルバム出るのはいつになるのかなぁ、早く新作が聞きたいという気持ちも勿論あるんですけどあんまり焦らずにじっくり制作を進めて欲しい気がします。焦って完成度が下がったら元も子もないと思いますし。

http://www.akibaoo.com/c/80/2500020374306/
そういや2ndアルバム「過信」はショップ委託されてるんですよね。イベント行けないリスナーさんも是非聞いて頂きたいなぁと思います。素晴らしい楽曲が揃った同人音楽リスナー必携のアルバムですよ。

同人音楽はいいぞ

巷で話題の戦車道アニメの映画版はまだ見ていない雑魚オタクです、こんばんは。


春M3の申し込みサークル数が2000越えてたらしいじゃないですか…。確か昨年秋は1500とか言ってなかったっけ? どんだけ増えてるんすか…。やべえこれは落選出まくるぞ…。おっかねえ。うちの推しサークル落選したら恨みますぜ…運営さん…。

というか、これだけサークル数が増えてるのに同人音楽が低迷…? んな訳ないですよね。むしろ盛り上がりすぎてやばいくらいなのでは。
でもゴシックとかメタル系に限れば以前よりは売上が下がってたりするのかなぁ。よく知らんけど。
まあ、某所で同人音楽が衰退とか執拗なまでに非難され続けてさすがに自分も同人音楽界の片隅に身を置く者として心穏やかでなく、色々と言いたいことも溜まってきてるんですが、でもそれをここでぶちまけても不毛ですからやめておきます。

ただ、一つだけ言えることは、現状で素晴らしい音楽を作っているサークルさんが沢山存在するのは確かだということですね。誰が何と言おうが自分はそう確信してます。
それらのサークルが売れていようがいまいが、話題性があろうがなかろうが、評価されていようがなかろうが、良い音楽を作っている、ただそれだけで最高の価値があると思う訳ですよ。商業音楽じゃないんだから需要の有無を必要以上に気にすることはないと思いますし。

それでも、真っ当な評価を得れてないサークルが多い現状には悲しくなりますけどね…。サークル側は素晴らしい音楽を多く生み出しているんだけど評価が全く追いついていない、それが現状の同人音楽の課題なのではないかと。
うちみたいに無駄に長文グダグダ書く必要は全くないと思うんですが、ツイッターでちょこっと感想を書くだけでも意味がありそうな気がしますね。
自分もイベント後は割とサークル名でサーチかけたりしてるんですが、リリハルとか感想ツイートが沢山あったんで良い傾向だなと思いました。まあリリハル新譜あれだけ凄いクオリティだし話題になって当然なんですけどね。同人音楽以外のメタラーからも評価されて欲しいものです。もちろんサタアラも同様。

まあ、こんなブログをわざわざ見に来てる方々は現状の同人音楽に魅力を見出してる人しかいないと思うからこの話題を繰り返してもあんま意味ないかもしれないですね…。

http://abstracts-jp.tumblr.com/
そういや、同人メタル界が誇る最強テクニカルギタリストあにょさん擁するabstractsの新作が3月に出るらしいですね。楽しみですよ。
というか、あにょさんってアメリカのギターメーカーにシグネイチャーモデル作ってもらったらしい? まじか…。Peripheryのギタリストにも認められたりとか、世界に羽ばたきまくりですよね。そんな世界的な天才ギタリストが今も同人音楽界で活動してて先日もHerbivora新作が出てたってなんか不思議な感覚あります。ちなみにHerbivora新譜はAPOLLOでダウンロード販売されるらしいから買い逃した人も安心かと。

https://twitter.com/nonsfactory/status/687647169403211778
なんと、のん's Factoryの超久しぶりの新曲が公開されてますね。こりゃまためっちゃ良い曲ですなぁ…。物語音楽系はすっかり聞かなくなってしまったけどやはりのん's Factoryは別格。このサークルは自分が同人音楽を聞き始めた頃にハマってたサークルだから懐かしさがこみ上げてきますね。またM3で新作出してくれないかなぁ…。

Liesvect「Bloom」



http://liesvect-bloom.tumblr.com/

「ボカロだからスルーした」はもう通用しない! 新進気鋭テクニカルパワーメタルサークルの新作シングルです。

初参加だった秋M3からたった2ヵ月のインターバルで発表されたシングルなんですが、収録曲はボカロ曲だった原曲にゲストボーカルの歌を乗せてリメイクした曲が2曲と、あとインストの新曲が1曲(もう1曲はSE)という内容なので、完全新作というよりは企画作品的な色合いが濃い作品なんですがそれでも十分に聞き応えありますよ。特に、ボカロではなく人間ボーカルになっている意味合いは大きく、より幅広い層にアピールし得る内容になっているんじゃないかと思います。

個人的にはボカロバージョンでも特に不満はなかったんですけど、でもボカロだと聞き手を選ぶ部分もありますしね、特にメタラーだとボカロ苦手っていう人は多そうだし。
今回ゲストボーカルとして参加しているのは何とあの桜璃さん、同人音楽リスナーならば誰もが知るEtherの前任ボーカリストです。もうこの時点で同人音楽的にはこの上ない話題性だと思うんだけど…今回買わなかったメタラーさんとか居ないですよね?

桜璃さんと言えば、Etherだけでなくソロ作品のほうでもメタル系の作品を出してたのが非常に印象的ですよね。2枚あるソロ作品がどちらもメタルで固めた作風だったからきっとご本人もめっちゃメタルお好きな方に違いないと思ってるんですが。Etherのシンフォニックメタル寄りな作風って実は桜璃さんが支えてたのかなぁ。現ボーカルのエルム凪さんになってからすっかり民謡方面に傾いちゃってますからね。別に民謡が悪いって訳じゃないんですがメタラー的にはちょっと残念かなぁと思ってるだけで。

話をLiesvectに戻しますが、今回のシングル3曲目「Naked」、これは前作収録曲のリメイクでニコ動にも投稿されてる曲なんですが、これが単にボーカル乗っけただけのリメイクかと思いきや、なんと原曲に比べてめちゃくちゃクオリティ上がっててびっくりしましたよ。たったの2ヵ月でここまでクオリティアップを果たすとは、このサークルのモチベーションの高さに驚かざるを得ないです。
とにかく音質が良くなっていて、前作ではモヤがかかったような音質だったギターやドラムの音がとてもクリアになってる。特にドラムは前作ではチープな音色が弱点だと感じてたからそこが劇的に改善されたのはめっちゃ好印象ですね。これドラムの使用音源を変えたのかな、もしくはミックス・マスタリングの技術が向上しただけなのかもしれないけど。とにかく音の迫力が段違いですよねえ。これをたった2ヵ月間で…まじ凄え。
そのクオリティアップした音源の上にゲストボーカル桜璃さんの歌唱が乗る訳ですが、言うまでもないけどやはりボカロと生身の人間の歌唱では存在感が違いすぎますね。桜璃さんもめちゃ歌唱力すげえってタイプのボーカルさんではないかもしれないですがやっぱり同人メタル曲との相性は良すぎる声質ですよねえ。かつてのEtherが好きだったリスナーさんなら尚のこと魅力的に響くことでしょう。

4曲目「羨望」、これも前作曲のリメイクですがこちらのほうがストレートなパワーメタルな曲調なこともあって、より桜璃さんの声質がハマってる感じありますね。ギターの音も厚みを増しているから全体的なスケール感も倍増してますし、これはほんと多くの同人メタラーに聞いて欲しい1曲ですよ。

順番が前後しましたが、本作の前半に入ってる2曲はリメイクではなく新曲で、1曲目はほとんどSEのトラックなんで実質2曲目のインストだけが新曲と言えるでしょうか。
この2曲目の「葉脈」、Liesvectの売りと言えるテクニカルなギターワークが詰め込まれた聞き応えたっぷりなインストですね。曲構成もかなり複雑。ただ、さすがに秋M3と冬コミのインターバルが短すぎた事とリメイクに力を主に注いだこともあってなのか、ちょっと演奏に安定感が足りずバタバタしてるパートも見受けられ完成度という点では万全ではないかもしれませんが、まあ今回はスケジュールきつすぎたでしょうし本番は次回作でしょう。

ジャケについては明らかに方向性が変わり美少女イラストをフィーチャーしたものになっていますね。まあ前作の知的な雰囲気のジャケを気に入ってた方にとっては微妙に感じることもあるかもしれないですが、多くの同人音楽リスナーにとってはこの美少女ジャケのほうが興味を惹かれることでしょう。というか、女の子の足元の氷の結晶に前作のスタイリッシュさも残ってるから割と良いとこ取りな感じもありますよね。取って付けたような美少女ジャケではないしセンスを感じます。

企画作品的なシングルとはいえ短期間での確実な成長を見せつける内容であり、今後がますます期待できるサークルですね。今の同人音楽は勢いが衰えてるとか一部で言われてるみたいですがそんな悪評を吹き飛ばすくらいの活躍して欲しいものですよ。

只今ボーカルを募集中とのことですが…というかすでに何人ものボーカルさんからコンタクトあったらしい? 何気に注目度高かったりするのかな。それなら喜ばしいことなんですけどね。どんな人が採用されるのか気になりますねえ。最高のボーカルさんと共に作られた次回作を期待したいです。

ミナツキトーカ「Faust」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm27875068

くっっっさっっっっ!!!!!!!!(二度目)
という訳で、ボカロが好きな人もそうでない人も、クサメタラーな人もそうでない人も、何でも良いからとにかく聞いてみましょうという、ほぼ同人音楽リスナー全般が対象の推奨作品です。これに関しては主観的なおすすめではなく客観的おすすめ作品です。

とはいえ、このミナツキトーカさんは活動歴もそれなりに長くて再生数も多いボカロPさんみたいだから知ってる方はとっくの昔から知ってるんじゃないかと思うんですが、しかしどれくらい同人メタラーに認知されてたのかはちょっと不明ですね。自分みたいに今更になって知ったという方もけっこういらっしゃるんじゃないかと。まあ、いちおうこれが1stアルバムみたいだから知るタイミングとしては遅すぎたこともないのかなぁとも思いますが。

音楽性としては、ボーカルパートでボカロを使用してること以外は完全に皆様お馴染みの同人ゴシック系メタルの音です。しかし同人ゴシック系でもここまでクッサクサな「やり過ぎ」サウンドやってるサークルあんまり居ないんじゃないかなぁ。イメージ的に近いのはImperial Circus Dead Decadenceだけど、さすがのICDDもここまで過剰なシンフォニックサウンドとクワイア多用はしてないと思うし…。
まさかボカロ方面に同人メタル最高クラスのやり過ぎ音楽があるなんて思ってもみませんでしたよ…。ボカロは全然チェックしてなかったものでして。

この1stアルバムはミナツキトーカさんが過去にニコ動に投稿した楽曲のリメイク曲及びリマスター曲と今回が初出となる新曲が入り混じった構成になってるようです。どれが既出曲でどれが新曲なのかは完全に把握できてないんですが、おそらく半分は既出曲だと思うんで初アルバムにしてベスト盤的な側面もあるのかな。

1曲目のタイトル曲「Faust」から早速やり過ぎサウンド全開ですよ。大仰なシンフォニックサウンドと分厚いクワイア、そしてDjentも意識してそうなゴリッゴリにヘヴィなメタルコアサウンドとボカロのデスボイス、そしてキラキラなトランスシンセが交錯して最強やり過ぎ空間を形成してます。これは濃すぎる…。このオペラティックなボーカルってボカロ使ってるのかな? すっごい自然だしボカロとは思えないレベルっすなぁ。これはまじで必聴曲ですよ。

2曲目「Sacrifice」、同人ゴシックお馴染みのチェンバロの音色で彩られていますがこれもヘヴィなメタルコアサウンドがベースになってますね。こちらのボーカルパートは割とボカロ然としてますがサウンドクオリティはめちゃくちゃ高いです。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm8590889
3曲目の「E.F.B~恒久の氷結~」は過去にニコ動に投稿された曲のリメイクみたいですね(上記のURLは原曲)。19万再生もいってますから普通に有名な曲だったりする? エターナルフォースブリザードとかいう定番ネタも組み込まれてますし。
さすがに6年の歳月を経てリメイクされただけあってクオリティは大幅に上がってますなぁ。これは歌メロ素晴らしい。クサくてキャッチー、クサキャッチー(?)な名曲ですね。というかこの動画の中盤の弾幕面白いっすね…一般ニコ動ユーザーからすると同人ゴシックってこういうイメージなんだなぁと。うちらはこの手の音を飽きるほど聞いてるから感覚が麻痺しちゃってるけど。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm12517130
4曲目「B.R.D ~叛逆の劫焔~」、これも過去に投稿されてた曲のリメイクのようですが、シンフォニックサウンドとクワイアが元バージョンとは段違いにクオリティ上がってますよ。全くもって恐るべき「やり過ぎ」サウンド。もちろんメロディも素晴らしい。この曲は割と抑揚の少ない歌メロとヘヴィな疾走サウンドの対比が魅力になってると思うからボカロが合ってる気もする。こういう、轟音と囁きボーカルの組み合わせって意外と同人ゴシックでも少ないような?

http://www.nicovideo.jp/watch/sm22029688
5曲目「Choir - Dedicated to BRAVEs -」、これはリメイクではなくリマスターかな、オリジナルバージョン投稿されたの2年前みたいですし、ほぼ現在と同等のクオリティだからリメイクする必要性はなかったんでしょう。この曲は疾走感は控え目でシンフォニックメタルというよりかはEDM要素入りのロックって感じですかね。しかし歌メロの完成度はやはり高い。というか、AメロがめっちゃTears of Tragedy感ありますよねえ、ボカロの声がTears of Tragedyのボーカルの人に似てるしメロディや雰囲気も似てる。ボカロ曲というよりかはボカロっぽく加工した人間ボーカルのように聞こえるのが驚きですよ。こういうのを神調教っていうのかな。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm26171276
6曲目「Baptism ~贖罪のロザリィ~」、これが今作のハイライト曲ですかね。もうイントロのピアノのフレーズの時点でクサすぎっっ!!!ってなりますからね。そしてこれもAメロのTears of Tragedy感が半端ない。調教すごすぎる…。これもクサくてキャッチーなクサキャッチーな名曲ですよ。ほとんど人間が歌ってるとしか聞こえないレベルの曲なんでクサメタラーにも超おすすめです。

7曲目「Prisoner's Gloria」、これは既存の曲ではなく初公開の新曲? これも強力なシンフォニックメタルチューンなんですが…イントロのピアノフレーズ件サビメロが6曲目と酷似してるので少し困惑しますね。前の曲が終わってこの曲が始まったはずなのにメロディ似すぎてるから「また同じ曲が始まった?」と錯覚してしまうレベル。もしかするとコンセプト的に前の曲と繋がりがあってあえて同じメロディ使ってるのかもしれないですが。こちらは6曲目ほど神調教ではないですがチェンバロ乱舞でクサさではこちらが上かもしれない。少しばかりVersailles感があるかな、V系メタルの。

8曲目「Creuzer - Das Schwarzes Requiem -」、これも未発表曲かな。バラードっぽい出だしなんですがサビで疾走してやはりドラマチックな展開を聞かせてくれます。間奏のストリングスの音色が美しい。
9曲目「- moonlight waltz - 月夜の舞踏譜」、これは動画は見つからないけどリメイク曲っぽい? 曲名通りワルツ調の三拍子曲ですね。優雅なストリングスが印象的。

ベスト盤的な内容ということもあってかキラーチューン級の曲が並んでいますし、自分みたいに後追いで聞く人間にとっては聞き応えありまくりの内容になってると思いますよ。ボカロが好きかどうかなんて関係なく同人メタラーならば是非とも聞いておくべき強力盤ですね。
色々と飽和状態の同人ゴシック界だけどこういう凄いのを聞くとまだまだ発展性は残されてるんじゃないかと思えてきますよねえ。

くっっさっっっっ!!!!!!!!!

http://www.nicovideo.jp/watch/sm27875068
ミナツキトーカさんのアルバム開封したんですけど何これ…クサすぎるでしょ…。やべえよこれは…。試聴の段階でもやばいと思ってたけどフルで聞くと更に凄さを実感できますね。こりゃ同人ゴシック系でも最高級のクサさなのでは? ボカロじゃなかったらとんでもないことになってたかも…。
似たメロディの曲が続いたりとか手放しに褒められない部分もあるけどそれにしたってこのスケール感とクサさは圧倒的ですな。

再生数もそれなりに多いボカロPさんだからボカロ系をちゃんとチェックしてるクサメタラー諸氏ならばとっくにご存知だとは思うんですが…。冬コミで買い逃したメタラーさん居ないですよね…? これを聞かないのは同人メタラー的にあり得ないと思う。ボカロが好きとか嫌いとか全く関係ないレベル。

後日ちゃんと感想記事も書きます、開封するタイミングをミスった感が…。


そういや、某所でサタアラのレビュー来てましたね…。なんというかもう…うん…。アレですね…。もはや「某所」とか名前を伏せたくなるくらいなんで言いたいことはお察しください…。
まあ、例のボーナストラックの遊び心が分からない同人メタラーなんて居ないと思うから何の問題もないとは思うんですが。

今更かもしれないですがサタアラにとってメタルって不可欠な要素ではないですよね。サタアラの表現する音楽のあくまで一要素に過ぎないというか。非メタル路線のlutaphamphaが存在する時点で分かり切ってることなんですけどね。むしろサタアラの中核はキャッチーな歌メロのほうにあるような気がする。


あと全く関係ないんですが今期は見たいアニメが全然ないというか…下手したら継続のオルフェンズとおそ松しか見ないかも。同人音楽イベントも特にない期間だからアニメ見たい気分だったんだけどなぁ。

Satanic a la mode「7th system」

http://inkyooo.com/

沙汰肉亜裸魍奴…もといSatanic a la modeのC89新作です。

昨年夏、同人メタルの持つ可能性を極限まで追求したかのような内容が詰め込まれた傑作アルバム「annihilation」を発表したばかりのサタアラなんですが、それからたった4ヵ月しか経過していないというのにこれ程にまで充実した内容の新作シングルを投下してきたということに驚きを禁じえませんね。
てっきり、フルアルバムで一区切りが付いたからしばらくは一休み…みたいな感じで行くのかなぁと想像してたのに、それどころかむしろ更に勢いが増してる感すらありますからねえ。とんでもないですよほんと。サタアラは今まさに絶好調、最盛期を迎えているという感覚あります。

今回の新作はシングルなんですが、1曲1曲の密度が濃すぎるからかなりの満腹感のある内容になってると思います。今までのサタアラのシングルってボーカル曲が1曲だけでそれを挟み込むようにインスト2曲が配置されてるってのがパターンになってたから、全部ボーカル曲で3曲入りっていうだけでもボリューム感が増し増しで満腹になるんですけど、しかもそれでいて各収録曲が単体でシングルになってもおかしくない位の出来栄えですからね。これ本当に4ヵ月で制作したのか!?って脱帽するくらいの内容ですよ。
3曲とも強力な曲が揃ってるんでサタアラ入門用にも最適…だと思うんですがパッケージにジャケ絵が無いから初めて買う人には敷居が高かったかもしれないですね。ジャケは無くとも中身は一切の妥協のない完璧な出来栄えなんですけどね。完売したみたいだから再販があるかどうか分からないですがBandcamp配信の時はきっとジャケ画像付くと思うから問題ないかな。

まず1曲目のタイトル曲「7th system」ですが、クロスフェード試聴で聞けた部分はイントロとサビ付近のミドルテンポ部分だけだったから、もしかしてサタアラ本格的にDjent方面に移行するのか…?みたいな意外性が強かったんですが、しかしフルバージョンで聞いてみるとAメロではバッチリ疾走パートありますし、サタアラ従来の方向性を保ちつつDjentな要素も増量しているという印象の1曲でしょうか。
イントロのアカペラ部分ではSayuさんの美しいアカペラボーカルとアンビエント的な雰囲気が堪能できるんですが、これはサタアラというよりlutaphampha寄りな方向性ですね。ここのメロディもほんと最高。
BメロではSFテイストを感じさせるボカロ的なエフェクトかかったボーカルパートが登場しますがこれは新しい試みと言えるでしょうね、ボカロDjentとでも呼べばいいのか、これが音楽的にも雰囲気的にも素晴らしいアクセントになってると思います。
サビはサタアラにしては珍しく音程が下降するタイプの落ち着いたメロディのサビなんですが、高揚感はないけど実に味わい深いサビメロになってますねえ。2番のサビ後に展開されるDjent的なテクニカルパートでは、前作収録のDjent曲より更に洗練されたテクニカルな演奏を聞くことが出来ます。
集大成的な内容だった前作「annihilation」のエッセンスを凝縮して、それに更に新しい試みも加味してまとめ上げた内容であると言えるかもしれません。あれだけ圧倒的なフルアルバムを作り上げた後だというのに、メロディやフレーズのアイディアが尽きることはないのかと驚くばかりです。

2曲目「iolite」はプログレ要素は控え目で割とストレートなメロスピ曲なのでまさにクサメタラー向けの曲ですね。2ndの「骨」以降はプログレ方面に傾倒しているイメージあるサタアラなんですが、だからと言って1stの時にあったメロスピ的な魅力が減退したとかいうことは全くなくて、プログレとメロスピが完全に両立されているんだということはこの曲を聞いても再確認できるでしょう。
美しいピアノと物語性を感じるSEに続いて疾走開始しますが、序盤のリフも単なる2ビートの疾走じゃなくて3拍子系のリズムだったりするから意外性もありますよね。そしてSayuさんといんきょうさんが合唱する勇壮な雰囲気のコーラス、これは久々な感じありますね、「Perfect incubation」以来? まさにクサメタル感があふれる熱いコーラスです。
サビメロもちろん超キャッチーで熱い展開。フルアルバムあれだけ強力なサビメロが揃ってたのにまだこれだけインパクトあるサビメロのアイディアが出て来るのってはほんと凄いの一言。
そしてギターソロも圧巻。いんきょうさん今回も弾きまくりですよねえ。フルアルバムでも3曲目あたりでの弾きまくりっぷりには驚かされたものですが今回は更に凄いことになってる気が。ドラマチックでクサいフレーズが次々と出て来るのもやばい。テンポダウンしたパートでのリフとキーボードソロの絡みも最高っすなぁ。ソロパートの締めにジャズっぽい展開が入ってくるカオス感もサタアラならでは。
これだけ濃密なメロスピ曲を作れる同人メタルサークルってやっぱりサタアラしか居ないでしょう。

3曲目「Blank」は、まるでジョン・ケージのごとく「無音」を演奏したトラックで、サタアラの実験的な側面を感じ取れる1曲ですね。
…んな訳ないですな、単なるボーナストラックを隔離する目的の無音トラックですね。

4曲目は「沙汰肉亜裸魍奴」という当て字の名義によるボーナストラックで、まあお察しの通りにネタ曲なんですが当然サタアラのことだから単なるネタ曲には終わらない。ネタっぽいのはあくまで雰囲気だけで、曲自体は完全にガチに作られてますからかなり聞き応えありますよ。
ミドルテンポでザクザクと刻むオーソドックスなHR/HM的なリフをベースに、人間椅子を思わせるような和風ホラー風味の男性ボーカル(おそらくいんきょうさんボーカル)が乗り、独特な世界観を生み出してますね。何気に今作収録曲で一番の長尺なだけあってプログレ的な展開もしっかりあって、中間部ではアップテンポになるんですが、ここのリフなんか聞き覚えあるなぁと思ったらMaster of Puppetsのリフか。というかイントロのドラムソロもPainkillerまんまだし…さすがにボーナストラックだけあってサタアラ名義ではやれないパロディ要素も詰め込んできてますねえ。終盤のサビに入る「にゃーん」「隙ありっ」とか某前川さんのアレですね。というかこれSayuさんの声なのか? ちょっと声質違うような? あとラストの「ねこっ」が変拍子展開で前倒しになって迫って来る感じとか中毒性あるなぁ。
ギターソロはこの曲でも超弾きまくりですよね、ボーナストラックとは思えないほどの気合の入れよう。この短期間で更に腕前が上がったのでは…?

今回の新作はマスタリングだけ灰色Logicの六歌さんが担当してるみたいなんですが、六歌さんと言えば一昨年のとらのあなコンピで良い仕事なさってたのが印象的なんですけど、今回のサタアラ新譜については…いつもの音とそれほど差があるようには感じないかな。若干低音が強くなってるかもしれないけど。あんまり音いじりすぎて雰囲気変わってしまうというのを避けたのかもしれないですが。

そういや特設サイトに数字が羅列された暗号みたいの書いてあるけど…解読とかさっぱりなんでサンホラ考察とか好きな方解読してください(投げやり)。

そんな訳で、やはりサタアラは現在の同人メタルシーンにおいて不可欠であり至高の存在であると改めて思い知らされた素晴らしい新作でした。
次回作はきっと非メタル路線の別名義プロジェクトlutaphamphaのターンになるんじゃないかと思うんですが、この勢いを維持してlutaphamphaのアルバムとか作ったらきっと物凄い内容になるだろうと想像しますし引き続き期待したいですね。

M3申し込み締め切りまで僅か

https://twitter.com/m3doujin/statuses/683858260399538176
春M3参加予定のサークルの皆さまは申し込みはお済みでしょうか。始めから申し込むつもりがないっていうサークルさんなら仕方ないんですけど、申し込むつもりだったのに忘れてたっていうパターンは非常にやるせなくなるのでそれは避けて頂きたいかなと…。
やはり一番気がかりなのはともろうさんですね、申し込んでるのかどうか…。あとAVVAとか。まあこのサークルさんに関しては遠方で参加しづらいという事情ありそうだから新作さえあれば別にAPOLLOでも構わないんですけどね。ito projectについても同じく。

https://booth.pm/apollo/
というか、APOLLO早くも2月に開催されるらしいじゃないですか。冬コミと春M3の間のイベントの無い空白期間に開催してもらうのは願ったり叶ったりではあるんですが、しかしさすがに早すぎなのでは…? 色々と改善して欲しい点もあるからもうちょっと時間をかけたほうがいいんじゃないかと思ってしまうんですが。特に決済方法とか。まとめて決済できないのは不便だし、あとプリペイドとか使えるようになると買いやすくなると思うんですけどね。


https://avva.booth.pm/items/61627
あ、AVVAまだ聞いたことないという方は無料ダウンロードアルバムあるんで是非聞いてみてください。無料とは信じがたいほどの素晴らしい内容ですよ。特にサタアラのプログレッシブな方向性が好きな方は必聴だと思います。

https://soundcloud.com/amber097
AmberさんはM3かAPOLLOかどちらか参加する予定はないのかなぁ。新作を作る予定自体はあるらしいんで期待したいんですけどね。こちらも無料ダウンロード音源あるんで聞いたことない方は是非。めちゃくちゃクオリティ高いDjent+EDMメタルコアです。


冬コミ新作ですが、今のところサタアラ、demi、Grey Lethal、Liesvectまで開封してます。サタアラが最強なのは言うまでもないんですが、その他のサークルの新作も予想以上の内容だったんでやはり今回の冬コミは充実感ありますねー。
あとはミナツキトーカさんと赤飯さん新譜も期待度が高いので近々開封するつもりでございます。

年間ベストは…今年も遅くなること確定ですかね…。

Release hallucination「Melancholia」

http://releasehallucination.com/

リリハルの8ヵ月ぶりとなる新作シングルです。
新作リリースのテンポが異常に早い同人音楽界においては8ヵ月ぶりというのは決して短いとは言えないインターバルなんですが、割と寡作なイメージがあるこのリリハルとしてはこれは十分に早いペースでありまして、今回の冬コミで新譜が出るという報を知った時には「もう出るのか!」と驚きを隠せなかったのが正直なところです。「リリハル新譜????」とか記事タイトルにしちゃったくらいですし。

しかも今回は珍しく最初からプレスCDでの頒布となっていて、これにも驚きましたね。まあ同人音楽的にはCD-Rでの頒布というのは珍しくなく、むしろそちらのほうが一般的であるくらいなんですが、リリハルの場合はいつもCD-Rで頒布した後に次回以降のイベントでプレス盤への交換をするのが恒例になっていましたから、サークル的にCD-R頒布は非常に不本意であったのだろうと思いますし、そういう意味で今回のプレス盤での頒布はスケジュール的に余裕をもってサークル本来の意図通りに頒布できたということで、サークルの運営が安定してきたことの証なのかなぁとも考えられますね。
春M3では結果的にアルバムを無事に頒布できたものの、イベント前にめちゃくちゃバタバタしてたのがリスナー側にも伝わってきて大きな不安を感じましたけど、今回は何の心配もなくイベント当日を迎えられたのでリスナー的にも言うことなしでしたね。

そして、そのサークル運営の安定感は音楽のほうにも反映されていると言えるでしょうか、今回も素晴らしい内容です。
前作となる1stアルバム「Nightmare Outbreak」ではサウンドプロダクション面において大きな飛躍を遂げていて衝撃を受けたのですが、今回の新作は更にギターの音がヘヴィ且つソリッドに進化していて凄いですね。もはや同人音楽のレベルじゃないですよねこの音の存在感は。

1曲目「Keep the Memories Brilliant」、今回も安定のリリハルスタイルの1曲目!…ではあるんですがその一言で済ますには盛り沢山な内容すぎますね。不穏なピアノの音色からの導入、そしてゴリッゴリにヘヴィなギターリフの登場でヘドバン必至な展開に。そしてリリハルの曲ではいつものことですがサビにたどり着くまでの展開が盛り沢山。Aメロ→Bメロ→Cメロ→Dメロ→サビってくらい紆余曲折がある。特に今回はギターの音が止まって三拍子の静かなパートあるのが印象的ですよね。これは同人ゴシック感ある。そしてサビ、今回はいつも以上にサビがドラマチックというか、emiさんの歌い方に情熱的な雰囲気ありますよね。基本的にクールで透明感ある歌声が売りのemiさんですけど、このサビ後半の歌い方ははっきり言って熱い。これはカッコ良いっすよ。emiさんの新境地って感ある。
以前の記事にも書いたことなんですけど、夏のサタアラフルアルバムへのゲスト参加で改めてemiさんの歌声の力を感じたんですよね。サタアラの曲なのにemiさん歌ってるパートは完全にリリハルでしたからね。いんきょうさんがリリハル意識して曲作りしてた可能性もあるけどそれにしたってやはり歌声の説得力は強いなぁと思いましたよ。またサタアラとコラボして欲しいなぁ。
話をこの曲に戻しまして…。2番のAメロではバッキングのギターの刻みが激しくなっていて、単なる繰り返しになっていないのも嬉しい配慮ですね。そしてギターソロ。いつも通りのkaorinさん無双。kaorinさんのギターテクは前身のPHANTAS-MAGORIAの時から圧倒的だったんですけど、サウンドプロダクション良くなったことによって更にそのテクニカルな魅力がダイレクトに感じられるようになりましたね。ギターソロ後半の明るい雰囲気に転調するパートがこれまた良い感じです。ピアノをバックにemiさんが切なく歌い上げるパートも秀逸。ラストサビではストリングスがクライマックス感を演出。
前作の「fate」に比べると尺は短いにも関わらず存在感は全く引けを取らないですね。実に強力な楽曲です。
これほどのクオリティの曲を作ってるのに同人音楽以外のプログレメタル界隈で話題になってないような気がするんですが…全くもって勿体ないですよねえ。LoszealやEARLY CROSSくらい評価されてもいいんじゃないのとか思っちゃうんですが。

2曲目「Melancholia」はバラード系の曲と思わせといて中間部でアップテンポになってプログレ的展開も仕込まれてる壮大な曲です。特にギターソロ後半の展開が素晴らしい。今までのリリハルであまり無かったタイプのフレーズ出て来るから新鮮味もある。ただ、この曲はサビメロの盛り上げ方が前作収録の同系統の楽曲「Shine」辺りと比べると少しインパクト欠ける感じが否めないんで…割と「普通」な印象の曲ですかね。普通とは言っても並の同人音楽と比べたら圧倒的なクオリティですけどね。

まあ2曲目が普通でも1曲目が圧倒的な出来だから全体的にはリリハル凄えな!となるシングルであることには違いありません。
このペースだと次に新作出るのは秋M3あたりになるのかなぁ、期待したいですね。あまり焦って新作を早く出して欲しいとは思わないんですけど今回みたいに万全の体制を整えて新作を出してくれるんであれば最高ですよね。

2016あけおめです

今年もよろしくお願いします。いつまで更新続けられるか分かんないですけど出来得る限りは続けていきたい所存ですので。

昨年は同人メタルの歴史に残るような傑作が次々と出た最高の年だったと思うんですが、果たして今年はどうなるのか。
有力サークルのアルバムがあらかた出てしまったので今年は昨年ほどの充実ラインナップにはならないかもしれないですが…。いや、でもまだアルバム制作中のサークルも幾つもありますし、それに、アルバム出したばっかりのサタアラが気合入りまくりの新譜シングルと共に早くも最前線に舞い戻ってきましたからね、まだまだ豊作の勢いは継続していると言えるかもしれないですな。もちろん新規サークルにも大期待ですし、今年も引き続き同人メタルの当たり年になることを願うばかりです。
まあ個人的な期待を述べればLost my Proustの復活と(^O^)のてぐせ弐…この2つが大本命なんですけどね、毎度毎度しつこく述べてますが。

冬コミ新譜の記事ですが、サタアラとリリハルどっちを先に書くかちょっと迷ってます。まあ、両サークルともうちのブログ的に最重要級サークルだからどっちが先でも構わないんですけどね。基本的に期待度の順番で記事を書いていってるつもりなんですけども。


http://tmbox.net/pl/669575
あ、それと前回の記事でもラブライブアレンジがツボだ~とか書いてましたが、何でそんなに推してるんだよ?と訝しげに感じる方もいらっしゃるかもしれないですけどこれ聞けば分かりますよ。サビのハイトーンやばいっすよね、エモすぎる…。
http://tmbox.net/pl/878910
あとこの曲もやばい。サビ後半のスクリームの高揚感が半端ねえ。
まあ…きっちり長文で書いた感想記事において自分がアレンジ作品をまともに褒めるということはまずあり得ないので(アレンジ作品とオリジナル作品を同じ土俵で比較したくないという信念があるため)、ここで先に宣伝しておきました。冬コミでGrey Lethalを買った人あんま居なそうな気がするんで。自分はアレンジ作品は基本的に推さないというスタンスに変わりはないので誤解なきよう…。
でもラグランさんのボーカリストとしての力量とアレンジセンスはほんと凄いと思いますよ。もっと評価されて欲しいものです。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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