夏コミから2週間

あのクソ暑い夏コミからまだ2週間しか経ってないというのにずいぶんと涼しくなってしまいましたよねえ…空気感が完全に秋。でもまだ湿度は高かったりするし、急激な気温変化で体調崩しやすい気候とも言えるので気を付けないといけないですが。

ちなみに夏コミで買ったCDは記録的な少なさだったのでもうほとんどリッピング終えてます。まあ、今回は枚数は少ないけど少数精(以下同文)

無料配布でもらったCDについては個別記事には書かないのでここでまとめて扱っておきましょうか。

http://nobumusicblog.blog110.fc2.com/
このenigmatic blueってサークルは主催のギタリストの方がドリームシアターのカバーバンドやってるらしく、音源のほうもプログレメタル風味のあるフュージョン系のギターインストになってますね。同人プログレメタルという何処に需要あるんだかよく分からない特殊ジャンルを支えてくれそうなサークルがまた1つ増えたことは嬉しいことです。というか無料配布以外に100円の新譜もあったみたいですね、そっちも買えば良かった。

http://12-i.net/
世の漆黒の無料配布けっこう余裕ありましたね、以前コミケで無料配布してた時は即なくなってたみたいだけど…。しかしそれもそのはず、これプレスCDですもんね、かなりの枚数あったんでしょう。
曲のほうはというと、イントロからしてV系色が更に強まってるなぁと思ったらボーカルも男性ボーカルだった。男性ボーカルはスカーレットのほうだけなのかと思ってたんだけど世の漆黒の本隊のほうでも今後は男性ボーカルにするんですかね。うーん、秋のアルバムも男性ボーカルなんだとしたら買うか微妙かなぁ。
おそらく、主催の庵さんがやりたいのは女性ボーカルゴシックじゃなくてあくまでもV系なんでしょうね。オリジナル同人音楽界隈にはV系サウンドをベースしたサークルは山ほどいるけども、V系の男性ボーカルがどれだけ需要あるのかというのは…ちょっと図りかねるところでしょうか。かく言う自分も、V系が好きって訳じゃないので…。


http://www.fieldofforest.com/
あとこれは同人音楽じゃないんですけど、ハイトーンボーカルでキャッチーなメロディでDjentという個人的なツボ要素を揃えた国産バンドですね、新譜が今日からiTunesでダウンロード開始ということで早速ダウンロードしてきました。abstractsのメンバーもゲスト参加してるみたいだしそっち系のリスナーからはかなり注目されてそうですね。
このサウンドは同人音楽的にいうと、(^O^)とか好きな方におすすめですかね。…いや知名度的に全く逆ですよね、FIELD OF FORESTが好きな方に(^O^)をおすすめするべきなのか。

https://tomorro4.bandcamp.com/
(^O^)はまだまだサウンド的には荒削りですけどメロディセンスやアレンジセンスは尖りまくってますしハマる人はハマると思うんですよ。ハマってる人をまだ片手で数えられるくらいしか確認してないんですけどね…(ため息)。それに加え、(^O^)の次回作は東方アレンジだと思うんでオリジナルの新作はまだお預けかもしれないってのもアレですね…(深いため息)。来年の春M3には参加してくれることを願うばかりですが…。


そういや、サンホラ界隈はバニオンくんのゆるキャラグランプリの話題で一色ですよね。バニオンくんのツイッターアカウントの中身がRevoさんなんじゃないかという憶測が飛び交ってるみたいですが…自分もなんかそんな気がしてきた…。
あの界隈、バニオンくんに投票しない者はローランにあらずみたいな空気が漂ってると思うんですけど…すみません自分は投票してません。メアド登録するのが面倒くて…。
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Sterblich Magie「Ideal Welt」

http://sterblichmagie.info/

Sterblich Magie待望の1stアルバム!なんですが、ごちゃごちゃ前置きするのもアレなんで結論から書くと、今回の新作は必ずしも事前の期待に応えるだけの内容になっているとは言いづらいかもしれません…。というかぶっちゃけ、期待が高すぎてハードル上がり過ぎてた感はあるんですけどね。それほどに、先行公開されていた「アマリリス」と「ルクレツィア」の2曲が最高に素晴らしかったということでもあるのですが…。

シングルとして先行公開されていた楽曲を除くと今回初公開となる新曲は5曲、そのうち1曲はイントロ的な小曲なので実質4曲ですね、その4曲の新曲も十分に良く出来てると思うんですけど、しかし前述の先行曲2曲に匹敵するほどのキラー度なのかというと…やはり微妙なところで。「ルクレツィア」で示されたような、東方メタル界隈ならではのメタリックで高度な演奏とオリジナル界隈ならではのサンホラ系の幻想的な歌メロの見事な融合、それに匹敵するようなインパクトが今回の新曲にはあまり感じられないというのが正直なところです。かと言って、「アマリリス」に匹敵するような洗練された美メロもないので…やはり物足りない感覚は否めないかもしれません。

ただ、先行曲をすでに聞き飽きるほどにヘビロテしていた自分だからそう感じられるのであって、先行曲を聞いていなくて今回のアルバムで初めてSterblich Magieを知ったというリスナーさんにとっては、先行曲も新曲として一緒に楽しめる訳ですから、それならば全然評価も違うでしょうね。新規リスナーさんにとっては名盤級の作品になり得ることも十分に考えられます。

というか、新曲においても幻想音楽系リスナーのツボを付くようなメロディや雰囲気作りは健在ですし、もちろん演奏やサウンドプロダクションの完成度の高さも相変わらずで、同系統のオリジナル系の幻想音楽サークルを余裕で引き離すほどのハイレベルさを見せ付けていてさすが東方メタル系サークルだなと感心するばかりですから、おそらく一般的な同人音楽リスナーからの評価は依然として高いのではないでしょうか。
むしろ、微妙な評価にしてるのはうちだけかもしれないですね…。まあ、うちはかなり変わり種な趣味のリスナーだという自覚ありますし、うちの感想とか全く当てにならないと思いますから…はい…。そもそも、このSterblich Magieがメインターゲットにしているリスナー層はメタル的な演奏とかプログレ的な構成美とか求めてる訳じゃないと思いますし。評価基準が全く違いますよね。

ただ、3曲目「Memoria」はですね…これだけは客観的に聞いても問題作と言うしかないかもしれないですね。この曲だけオリジナル同人音楽界隈で全く需要のない男性ボーカル曲で、しかもそれだけでなく、なんと9分以上もある長尺曲という…。途中で女性ボーカルがちょこっと入ってサンホラ二期っぽい展開もあるにはあるんですが、でもやっぱり全体的には冗長かなぁ…。
いや、個人的には男性ボーカル曲も好きなんですけどね、この曲で歌ってるボーカルさんもかっこいい声だと思いますし、それが悪いって訳じゃないんですが、でもやっぱりSterblich Magieの女性ボーカル幻想音楽系サークルというイメージからはかけ離れてる曲だと思いますし、幻想音楽系リスナーからも需要があるとは考えづらいので…。
しかしこれは、あえてオリジナル同人音楽で需要のない曲を入れてバラエティ感を持たせるという挑戦的な姿勢の現れなのかもしれないですし、単に否定的に捉えるべきではないんでしょうけどね。自分も常々、オリジナル同人音楽では男性ボーカルのサークルが過小評価されてる感があってそれを憂いてますし。かっこいい男性ボーカルのサークル沢山あるのにも関わらず大半が埋もれてる感じありますからね…勿体ない。
それともう1つ、この曲のギターリフですね…。先日のサタアラの記事でXの影響が云々とか書いたばっかりなんですが、またしても来ましたよみんな大好きSilent Jealousy!こちらは音色までSilent Jealousy再現してて更にリスペクトが感じられますね、思わずニヤリとしてしまいます。

4曲目「或る勇者の話」、これは今回の新曲では一番気に入ってる曲ですね。この曲は先行曲でお馴染みの女性ボーカルaratoさんともう1人の女性ボーカルさんのツインボーカル構成になってるんですが、このボーカルさんずいぶんと独特な声質ですよねえ…魔女役?にぴったりな感じというか。ぶっちゃけaratoさんの美声の引き立て役になってるのは否めないですが…。というか、この曲も作曲aratoさんなんですね、先行曲の「アマリリス」といい、実に幻想音楽系のツボを心得た曲作りだなと思います。言うまでもなくaratoさんは歌声も同人音楽リスナーのツボを突きまくる声質ですし、ほんとに逸材としか言いようがないですよね。やはりaratoさんあってのSterblich Magieだなぁと再確認します。

6曲目、7曲目は割と似た感じのスロー曲が続くんですが、メタラー的にはここにちょっと変化を加えて構成にメリハリが欲しかったところかも…。新曲だと疾走曲は男性ボーカル曲しかない訳だし…。もしくは「ルクレツィア」のイントロみたいなメタル然としたヘヴィなリフが聞きたかったというのもあります。
とはいえ、両曲ともにオリジナル同人音楽的な需要にはガッツリと応えた耽美な曲調ですし、むしろメタル要素が控え目な展開を好むリスナーさんには全く不満のない展開である可能性も高いと思いますが。

あとこの作品はブックレット凄いですよね、イラスト豪華すぎて…。3人の絵師さんによって何とボーカル曲の全てにイラストが付いていて、中にはジャケを飾るに相応しいレベルのイラストもあったりで…実に贅沢な作りですよね。アートワークが重視される同人音楽においてこの力の入れ方は間違ってないと思います。


一度は活動休止宣言をしたサークルさんがせっかく戻ってきてアルバムを出してくれたというのに、こんな風に煮え切らない微妙な感想を載せるというのも心苦しいことなんですが、でも、「ルクレツィア」と「アマリリス」が垣間見せた可能性がそれだけ大きかったということですし、東方メタルのクオリティとオリジナル同人音楽のメロディの融合という可能性にはまだまだ先があると思えてならないので、是非とも今後も活動を続けていって欲しいなと思っております。
むしろ、1stアルバムで完璧な作品を出しちゃったら今後の進化の楽しみがなくなっちゃいますからね。多少不満が残るくらいで丁度いいのかも…? 2ndでは更なる飛躍を遂げていることを期待したいです。

demi「過信」

http://demiworks.net/

同人音楽には埋もれてるサークルが多すぎる!という書き出しで先日もdemiのアルバム紹介したばっかりですが、でも今回の夏コミではけっこう売れてたんですかね…? 1stアルバム「迷信」も含めて旧譜のほとんどにSOLD OUTと書かれてますし、新譜と合わせて旧譜も買った人が多かったのかな? やっぱり夏コミは音系サークルが少なめだからそれなりに注目されてたのかなぁ、それなら喜ばしいことなんですが。
しかし良曲揃いの「迷信」が完売で今後入手困難になってしまうのは惜しいことですよねえ、今回の新作を聞いてdemiにハマる人もいるでしょうし、旧譜も買い揃えようかなと思い立っても既に完売してるとなると非常にもどかしい思いをするでしょう。でも再販するにも結構コストかかるんだろうしなかなか難しいのかなぁ…。

ともあれ今回の新譜「過信」ですよ。「迷信」も良メロディ揃いの素晴らしい内容だったのですが、今回もそれに負けず劣らずのメロディの充実っぷり、しかも「迷信」よりジャンルの幅が広くなりバラエティ豊かでカラフルな内容になってるのも良いですよね。メロディ面とアレンジ面、両方においてdemiの更なる可能性を感じさせる出来栄えだと思います。

良曲ばかりだった「迷信」ですが、でも公式サイトに書かれてる解説を見ると「発案時期」がむちゃくちゃ昔の曲がいくつもあるんですよね。だからこのアルバムは1stアルバムであると同時にdemi(というか主催者の背背さん)の長い音楽活動の集大成的なベスト盤みたいな位置付けなのかなぁと思ってたんですが、でも今回の「過信」はおそらく発案時期が比較的新しいんじゃないかと想像しますし、それでもこれだけベスト盤並みに楽曲を充実させられるんだからやっぱりこのサークルのメロディセンスは本物だなぁと思った次第です。

1曲目「過信の転移」はスローテンポで割とまったりした幕開けなんですがサビメロはかなり強力。この緩やかに盛り上がるような耽美メロディ最高ですよねえ。demiサウンドの特徴と言える自己主張の強いベースラインはスロー曲でもしっかり活躍していて、シンセの音色と共にプログレ感を演出しています。
2曲目「砂の爪跡」は割とV系寄りの曲調かな。コミケのサークルカットにも書かれてたようにdemiは「V系とゲーム音楽の中間」を目指してるようなのですが、やはりアップテンポな曲ではV系の影響が色濃くなる感じでしょうか。あとメロディ展開もV系っぽい雰囲気ありますよね。でもシンセとベースラインにやっぱりプログレ(ゲーム音楽)感があるから他のV系寄りなゴシック系サークルとはまた一味違った雰囲気になってるんだよなぁ。というか、このプログレっぽい間奏、RUSHの「SIGNALS」あたりの雰囲気に近い気がするんですが気のせいでしょうか。背背さんが影響受けたアーティストにいちおうRUSHも含まれてるから多少意識してる部分もある?

3曲目「Right Shield Follower」はかなり異色な曲調ですよね。アグレッシブでカオティック感のあるリフが印象的です。曲調だけでなくメロディも他の曲とは違ってラフな感じですし、そもそもメタルっぽい雰囲気の曲はこの曲しかないんで明らかに目立ってますね。ラストのサビで疾走するところが特にかっこいい。
4曲目「Auto SAMpLiNG FaST」はテクノ、トランス的な電子音で彩られたデジタル系ロックです。この曲はデジタル色が濃いこともあってデモ段階の初音ミクバージョンがかなりぴったりハマってたんですけど、それでも人間ボーカルだとやはり味わいが増しますね。この曲は独特の疾走感と明るめのメロディラインが秀逸でとても気に入ってます。

5曲目「Theme Park Plans」、実はこれが今回一番好きな曲かもしれない。タイトル通りテーマパークというか遊園地的な雰囲気を感じさせる曲なんですが、このファンタジックでノスタルジックなメロディがたまんないですよ。女性ボーカルさんの儚い歌声も完璧にハマってる。ファンタジー系プログレに通ずるようなノリもあるし本当ツボですわ。
6曲目は繋ぎのインスト小曲だけど雰囲気良いし丁度いいアクセントになってますね。
7曲目もV系っぽい曲調なんだけど…このアルバムでは一番地味な曲かもなぁ、ちょっとサビメロはっきりしない感じだし。それでもよく聞けば味のあるスルメ系メロディだったりするんですけどね。

8曲目「猛き翼」はサンホラの疾走曲っぽい雰囲気ありますね、こういう曲調は幻想音楽系ではかなり需要あるんではないでしょうか? サビメロの盛り上げ方も素晴らしいし実に同人音楽的なツボを突いた作りだと思います。もちろん単にサンホラっぽいというだけでなくdemiらしいゲーム音楽感もあってオリジナリティもしっかりありますね。
9曲目「消えよ、悲しみの影」、ラストに相応しいバラード系の曲なんだけど…実はこれが一番の名曲なのでは? 短めな曲なんだけどファルセット多用の強烈な耽美メロディに圧倒されます。クロスフェード試聴ないから9曲目までポチポチと試聴ボタン押さないとこの曲の試聴に辿り着けない訳だし、イベント前にちゃんとこの曲聞いた人どれだけいたんだろうか。ちょっと勿体ない気もしますよね…。今からでも遅くないので試聴聞いて頂きたいですね。

そんな訳で素晴らしい内容の2ndアルバムなんですが、メロディについては文句なしだけどサウンド面ではまだまだ発展の余地あるし次の作品では更なるクオリティアップを期待したいところでしょうか。ただ、このサークルけっこう作品発表はスローペースだと思うので次は2年後くらいになるかもしれないですね。それでもハイペースで未完成の作品を出されるよりはスローペースでも完成度の高い作品を出して欲しいですし気長に待ちたいです。

画像について

今後はCDのジャケット画像は載せないことにしました。
多くの音楽レビューサイトがジャケット画像を使用しており(それは著作権法における「引用」に当たるという解釈らしいのですが)、当ブログもその慣習に倣って今までジャケット画像を使用してきたのですが、しかし権利者様の明確な意向があった場合にはその慣習も通用しないと思いましたので…。
過去に掲載したジャケット画像に関しても権利者様からの要請があれば削除いたします。

Satanic a la mode「annihilation」

http://inkyooo.com/

やはり本作は「究極の同人メタルアルバム」と呼んで過言ではないと思うんですよ。同人メタルの持つ2つのベクトルの可能性、オタク文化的な側面(アニソン的なキャッチーさ)とインディーズ的な実験的な側面(プログレ的な要素)、その両方を極限まで突き詰めて作られた驚異的な作品、それがこのSatanic a la modeが満を持してリリースしたフルアルバム「annihilation」です。

「究極」とかいう極端な語彙を持ち出してはみたものの、もちろん、この作品があらゆる同人音楽リスナーから絶賛されるとは思ってないですし、クオリティ面でも演奏テクニックやサウンドプロダクションでは東方メタルの上位サークルに全く及んでないのも確かでしょう。でもクオリティ的な意味で「究極」って言ってる訳じゃないんですよ、だってクオリティ重視するんなら同人メタルなんてわざわざ聞く必要ないですからね。むしろ、アマチュアならではの自由な発想でやりたいことを無節操なまでに全部ぶち込んだ作品であるからこそ同人音楽として最高の価値があると思うんです。これは同人音楽という特殊なジャンルでしかあり得ない異形にして最強な音楽作品であるし、同人メタルにおける1つの到達点と言ってしまっていいんじゃないかと。それくらい決定的なエポックメイキングな作品であると思います。

事前にYouTubeの試聴しか聞いてなかったリスナーさんはフルで聞いたらきっと面食らったんじゃないかと想像しますね。YouTube試聴にはキャッチーな歌メロ部分しか入ってなかったけど、フルだとほぼ全曲にプログレッシブでカオティックな展開が含まれてますからね。試聴とは全く印象が変わる楽曲も存在するくらいです。
基本的に「骨」の延長線上と言えるカオティックなメロスピ路線なんですが、「骨」の時よりサウンド面は格段に進化していますし、フレーズのアイディアも豊富になっていてジャンル的な幅も広がり、全体的なスケール感もはるかに増していますね。
メロスピという同人メタルにおいてポピュラーで分かりやすい形式をベースにしながらも、そこに同人メタルが持つあらゆるベクトルの可能性を詰め込むだけ詰め込んだ、ある意味で最高に欲張りな音楽性と言えるかと。まあ、こういう欲張りな音楽性を「ごちゃごちゃ詰め込めば良いってもんじゃない」とか批判するのは容易いと思いますよ、でも商業音楽じゃないんだから、やりたい放題するのは正しいと思うんですよ。現状では需要に縛られた同人音楽が多いですからね。
というか、このカオス感とキャッチーさの見事なまでの両立はやはりサタアラじゃなければ不可能だったでしょうね。他にこんな芸当が出来そうなサークルって今の同人音楽シーンじゃ見当たらないですよ。

それにしても1曲1曲の情報量が凄すぎて圧倒されますよね…。バラエティ豊かな作品というよりは1曲ごとにいくつものジャンルをぶち込んである感じ。普通だったらここまでごちゃごちゃぶち込んだら支離滅裂な印象になってしまいそうですが、そこはサタアラのもう一つの武器である超キャッチーなアニソン的メロディによって整合性が保たれてる感じですよね。もしメロディがしょぼかったら単にカオスなだけのマニア向け音楽だったでしょうけど、メロディ素晴らしすぎるのでプログレとか興味ないリスナーでも歌メロだけで十分すぎるほどに楽しめる作品になってると思います。

さて各楽曲についてですが、繋ぎのインストを除いても10曲も収録されてるのに捨て曲は一切なく、恐るべき楽曲充実度になっていますね。
1曲目「The tribe 〜 俯くべき血族」、これは春M3で先行配布されたデモ曲の完成バージョンですね。春にこの曲を聞いて、イントロ的な雰囲気の小曲なのにも関わらずメロディも展開もドラマチックすぎて、こりゃ本編はどんだけクオリティ高い楽曲が揃ってるんだ?と期待を膨らませたものですが…。しかし絶賛の後にこんなこと言うのはアレなんですが、ぶっちゃけこの完成バージョン、デモバージョンより微妙になってますよね…。デモバージョンには無かったパートが追加されてるんだけど、ちょっと冗長になってる感じあるというか、何よりもミックスのバランス変わっててギターが奥に引っ込んでしまってるのが惜しい…。いやもちろん曲自体は非常に素晴らしいので細かい部分が勿体ないなぁとか思ってしまうのですが。疾走曲の前座っぽい曲なのにここまでキラーチューン的なメロディ展開あるのは驚異的ですよ。

2曲目「I.D.E. (Interstellar Dimensional Echoes)」はRPG系のシンフォニックなサウンドで彩られたメロスピチューンで、サタアラらしいキャッチーな歌メロと疾走感が楽しめる楽曲になってますね。メロスピな展開も良いんですけど、個人的に一番の聞き所は後半の「アニマー」のパートですね、ここのボヘミアンラプソディを想起させるカオス具合が最高ですわ。そしてそのカオスから再びRPGなシンフォニックなサウンドに戻る部分の開放感がまた鳥肌もの。ラストのシンフォニックなフレーズはちょっとSilent Jealousy感ある?

と思ったら3曲目「Diaspora」のリフからも溢れ出るSilent Jealousy感。今までサタアラからXの影響を感じ取ったことってあんまり無かったけど…まあSilent Jealousyは多くのメタラーのリスペクトを集めているある意味で邦楽メタル最強の曲ですからね、意識的か無意識的か関係なく、色んな方々が影響を受けてて全く不思議ないというか。
この曲は試聴だとカオスな間奏の印象強かったんだけどフルだと意外にカオティックなパートは少なめで、ストレートな疾走展開がメインになってますね。
というか、この曲はギターソロ凄いですよね…。以前はいんきょうさんあんまりソロは弾けないのかな?という印象だったんだけどこの曲はめちゃくちゃピロピロしまくりじゃないですか…相当に練習しまくったんだろうなと想像してしまいますよね。実を言うと今回のフルアルバムにいんきょうさん人脈の凄腕ギタリストが参加してたらいいなぁとか事前にこっそり期待してたんですが、でもこれだけ弾きまくりならゲストギタリストとか要らないですよねえ、むしろ中途半端に1曲だけ凄腕ギタリストが参加してたらクオリティにバラつきが出てしまいそうだし。
それでもですよ、もしもSpecial Thanksに名を連ねてるあにょさんとかゲスト参加してたら、ただでさえ超絶なアルバムなのが超絶の更に上の、手の付けられないレベルのモンスター作品になってたんじゃないかとか想像しちゃいますよねえ…。

繋ぎのインストを挟んでの5曲目「Ghost sheds」、この曲はもうめっちゃDjent意識してますね。今回のアルバムでDjent要素が増えたという印象は主にこの曲によるものでしょう。今までのサタアラにはなかった新機軸な曲調だとは思うんですが、Djent的なメカニカルなリフの音作りの完成度はかなり高いしメロディはいつも通りキャッチーだし安定感は抜群ですね。Djent要素とアニソンなメロディが見事に融合した素晴らしい曲です。あとギターソロのフュージョンっぽい音色も最高ですなぁ。
浮遊感あるシンセの使い方がちょっとLost my Proustっぽいからこの曲もHidaka Mikuさん曲の候補ではあったんですが、やっぱりフルで聞くとLost my Proustっぽさとはちょっと違うか。中間部のパートではtac-t!sさんの出番もありますね。ラストのサビの後のエフェクトかかったコーラス部分がめっちゃ気に入ってます。ここemiさん歌ってるのかと思ったけどクレジット見たら違うようで。

6曲目「moon cradle」、何気にサタアラ初のバラード系の楽曲? サタアラってボーカル曲は疾走曲ばっかりでしたからね。lutaphamphaのほうはスローな曲が多いけど。
この曲はメタル要素やカオス要素はないですが、もうメロディが素晴らしすぎて言うことはないですね。メロディをじっくり味わう曲。

7曲目「prey prayed」はメロスピでもDjentでもないんですがやはりプログレッシブなアレンジが光る曲ですね。Aメロでのドラムの刻みが素晴らしい。サビのキャッチーさは良メロディ揃いの本作でも随一の出来か。間奏ではジャズ系プログレなフレーズ出てきて意外性もばっちり。中間部のリフとかけっこう中期ドリームシアターっぽさあるかな。ブラストビートのパートのボーカルはいんきょうさんか。いんきょうさん1曲しか歌ってないのが意外。lutaphamphaでは2曲もメインボーカルやってたのに。再びtac-t!sさんの出番ありますがやはり少なめ。まあサタアラはデスボイス少なめな方針だろうし仕方ないですね。

アコーディオンの小曲に癒やされた後はいよいよHidaka Mikuさん作の9曲目「SîlA」ですよ。というかこの曲は出だしのリフかっこ良すぎでしょ…。Lost my Proustの次回作のために温存しておいて欲しかったくらいには最高のリフですな。Aメロとかポップス系なノリのはずなのにバスドラがDjent的な不気味な動きしてるのがやばい。そしてサビメロもめっちゃキャッチー。試聴を聞いた段階でいんきょうさんの曲かどうか迷ったくらいにはキャッチーですよ。でも改めて聞けばやはりいんきょうさんの作るメロディとは異質な雰囲気ですけどね。親しみやすさの中にも独特の冷たさみたいの感じられるのがLost my Proust的というか。Lost my Proustって英語詞だから歌メロあんまりキャッチーに感じないかもしれないけど実はめちゃくちゃキャッチーなメロディ揃いですからね。
いんきょうさん作のハイレベルな楽曲に囲まれてるのに全く埋もれてなくて、むしろ絶妙に個性を演出してるのはさすがとしか言いようがない。

お次はなんと10分越えの大作、今回のハイライト曲「Devil's suit」です。この曲はほんとに凄い。長尺に見合った展開がギッシリ詰まった高密度な楽曲です。スリリングな展開が次々と押し寄せて10分間全く飽きさせません。
満を持してのフルアルバムの長尺曲ということで今までのサタアラの集大成的な曲になってるかと思いきや、実はそうでもなくて、むしろ新機軸な方向性かもしれないですね。序盤の疾走パートはともかく、中盤のemiさんの歌うパートはガチガチにヘヴィなリフで固められててサタアラとしてはけっこう珍しい曲調だと思います。むしろこれ、リリハルの曲調に近い気もする? 6thあたりのドリームシアターっぽい雰囲気あるし。emiさんが歌うことを想定してこういう曲調にした…ってことはなさそうだけど、いずれにせよemiさんの歌声が絶妙にハマっていて最高ですよ。もうこの中盤に関しては完全にリリハル聞いてる気分になりますからね。
なんだろう、個人的にはこういう曲調をリリハルにやって欲しかったんだけど、それをサタアラがやってて、しかもゲストボーカルでemiさんがそれを歌ってるとか面白いことになってますよねえ。サタアラとリリハルの最強コラボレーションを堪能できる最高な曲ですよ。

次は再び繋ぎの小曲なんですが…これ何かのRPGのテーマ曲ですか?ってくらいにインパクトありまくりなメロディですよね。スクエニ系のRPGでめっちゃありそう。

間髪入れずに始まる12曲目「apoptosis」、これも10曲目と並んで今作のハイライトとなる超強力チューンですね。後半にキラーチューンを固めて配置するとか心憎いですよねえ。まあこのアルバム基本的にキラーチューンか準キラーチューン級の曲しか入ってないんですけどね。楽曲クオリティ高すぎる…。
出だしのリフで既に最高すぎますね。そしてまたしてもSilent Jealousyなギターフレーズ。もちろん歌メロも安定感ばっちり。この曲はこのアルバム唯一と言ってもいいカオティック展開のほぼ無いストレートな疾走曲なんですが、それでも楽曲展開はなかなかに複雑で一筋縄にはいかない曲であることには変わりないですね。聞き所は多いんですが3分半あたりのリフとユニゾンで歌うパートが特に気に入ってますね。今までサタアラ最強の曲は「Perfect incubation」だと思ってたけど、この曲はそれを越えた…とまではいかないけどほぼ並んだと思いますね。

ラスト13曲目は再びバラード系の楽曲「annihilation」で美しく締めます。この曲も素晴らしいメロディですね。短いからあんまり展開に捻りはないけどラストに相応しい曲かと。


…そんな感じで無駄に長い文章になってしまいましたが、同人メタル最強の作品だから仕方ないね。Lost my Proustの2ndとどちらが上なのか?ということについては今も盛んに議論が続けられていますが(うちの脳内で)、まあLost my Proustの2ndとは曲数が全然違うから単純に比較は出来ないですね。Lost my Proustがもし10曲以上収録で10分越えの曲を含むフルアルバムを出したとしたら、その時にガチで比較したいなと思います(?)。

それにしても、これほどのハイレベルな作品が次々と出てくる今のオリジナル同人メタル界隈はおそらく全盛期だといって過言ではないんじゃないかと思うんですがいかがでしょうか。これからも更に有望なサークルが増えることを願うばかりですが、でもこのサタアラのフルアルバムを越えるような作品は早々には出て来ないでしょうねえ…。サタアラ自身でも越えられない壁になるでしょうし。持ちうるアイディアを全部注ぎ込んだって感じのフルアルバムですもんね。

まあこの作品についてはおすすめもクソもないですね、同人メタラーでこれを聞かないという選択肢があり得ない。

夏コミお疲れ様でした

サタアラ新譜はねえ…ちょっと大袈裟かもしれないですが、もうこれは「究極の同人メタル」と言って差し支えないんじゃないですかね。試聴の段階でも「これは確実に同人メタルの歴史に残る名盤になる」って思ってましたけど…はっきり言ってその予想を更に越えるとんでもないアルバムですわ…。
個人的に、Lost my Proustの2ndに匹敵するような同人メタル作品はしばらく出て来ないと思ってたし、もし可能性があるとしたらサタアラのフルアルバムくらいしか候補はないと思ってたんですが、まさかここまでの出来とは…。やっぱりサタアラ恐るべきサークルですな…。
詳しいことは後日ちゃんと個別記事に書くつもりですが、これほどの高密度な作品について感想をまとめるのは1日2日じゃきついですよねえ、冬コミでLost my Proustの2ndに圧倒されて感想まとめるのに苦労した時と同じですよ。

あ、それとHidaka Mikuさんの曲も事前の予想が完璧に当たってましたね。我ながら凄いLost my Proust愛だなぁとか一瞬思ったけど、いやでもこれDjent系の曲調が多いとはいえやっぱり曲順と消去法で普通に判明しますよね…うん。
というか改めてHidaka Mikuさんのメロディセンスとアレンジセンス凄いですよねえ…キャッチーさにおいて同人メタル随一のセンスを誇るサタアラのアルバムに収録されているにも関わらず、いんきょうさん作の楽曲と並べても全く遜色のないメロディですからね。

demiとSterblich Magieのアルバムも楽しみなんだけどサタアラに集中したいからちょっと後回しになる感じかも。
ちなみに今回買ったCDかなり少なめで、今まで参加したイベントでは最低の枚数かも…10枚に達してないのは初。まあ少数精鋭なんで構わないんですが(しつこい)

夏コミ直前

というか当日ですね。結局サークルチェックあんまり出来てる気がしないけど…今回は少数精鋭なラインナップだから別にいいんじゃないかな。たぶん。とりあえずサタアラ新譜を早く聞きたい。

そういやサークルチェックの際に超まとめも利用させてもらってたんですけど、demiの試聴が再生されないですね…。まあマイナーなプレイヤー使ってるから仕方ないと思うんですが。
http://demiworks.net/demo.html
皆さんdemiの試聴聞いてください、全部まとめた試聴がないから不便かもしれないけど9曲目まで聞いたらきっと買いたくなると思いますよ、なんせ良い曲ばっかりですから。


http://akyb0001.tumblr.com/
As Killing your Breakdownの新譜良さげですよねえ、前々から気になってたサークルだけどここまでクオリティ上げてくるとは…すげえ。アレンジ作品は基本的に買わない方針だけどこれはさすがに聞いておきたいかも。後日秋葉原に行った時にでも買おうかな。
この調子でオリジナルもやってくれたらなぁと期待したいところだけど、東方アレンジでアルバム作るのですらこれだけ時間かかってるんだからオリジナルなんていつになることやら…。

http://blog.goo.ne.jp/kairaku_ongakudou
快楽音楽堂も新譜あるみたいですね。でもこれはちょっと…。うーん…。
ちょこちょこ新譜は出てるんだけど、肝心のあくたむしのアルバムがどんどん後回しになってるのがもどかしい…。でもそれだけあくたむしは妥協なしで完璧に作り込んでるということだと思うので気長に待ちましょう。あと1年待つことになるかもしれないですが(遠い目)


http://sound.jp/ankimo/wings.xhtm
Unlucky Morpheusは東方配置だったのにオリジナル新譜が出たとかびっくりですわ。これは完全にオリジナル路線に切り替えたと考えて間違いないんでしょうね。もしかしてメジャーデビューも秒読み段階なのか?いや分からんけど。
しかし実質1曲で別バージョンが4曲ね…。うーん…。まあ有名サークルにはよくあるパターンですが。

http://tasogare-no.jimdo.com/
しかし黄昏の旅団も似たようなパターンだったりするんだよなぁ、新曲は実質1曲ですからね…。新曲も疾走曲なのは嬉しいことなんだけど、でもこれは価格的にちょっと新規に買うリスナーさんにはおすすめしづらいかも…。新規に買う方にはやっぱり1st「眠る蒼穹と天使の羽根」をおすすめしたいですね。良曲揃いなので。

http://ciproject.net/
同じくおじゅん(Junsei)さんがボーカルを担当しているCI projectのほうはApolloの時の新譜を再販するみたいですね、Apolloの時にダウンロードし損ねたので今回買っておこうかな。

C88の同人音楽おすすめサークルまとめ

※画像をクリックすると各サークルの公式サイトに行けます。

る20a Satanic a la mode
http://inkyooo.com/
今回の夏コミ同人音楽の目玉となる作品ですね。なんと13曲入りの大ボリュームで大半がボーカル曲(しかも未発表曲ばかり)、同人音楽にありがちな曲数の水増しとか一切なしでガチの大ボリューム作品ですからね。そして試聴を聞いただけでもサタアラ特有の超キャッチーなメロディとプログレッシブなアレンジが満載で捨て曲もほとんど無さそうだし、まさにサタアラにとって集大成且つ渾身の作品になってることは間違いないでしょう。夏コミでこれを買わずして何を買うのかってくらいの決定的な作品ですな。


る20a Lost my Proust(Satanic a la modeに委託)
A certain cenotaph on an illusion
そして、そのSatanic a la modeにて委託頒布されるこのサークルも絶対チェックして頂きたい、個人的に現在のオリジナル同人メタルにおいて最も注目すべきサークルだと思ってます。
ちなみに上記のサタアラ新作にメンバーがゲスト参加してたりしますし、音楽性にも共通点あったりするので(いわゆるDjent、プログレメタル的な要素)、是非ともサタアラ新作と合わせて買うことを推奨します。サタアラ新作が1500円でLost my Proustの最新作2ndアルバムが500円、合わせて2000円ぴったりですのでお釣りも要らずめちゃくちゃ買いやすい!!


る23a demi
過信
このサークルはあんまり知名度ないかもしれないですが、だからこそこの機会に是非とも聞いて頂きたい。試聴を聞いて頂ければすぐ分かると思うんですけどめっちゃ良い曲が揃ってるんですよ。甘美で耽美でちょいノスタルジックも含んだ美メロが満載です。新作アルバムは1000円ですが、もし1000円が高いと感じるようならば100円のシングルでも構わないと思うんで、とにかくどれか1枚でいいから買って聞いて頂きたいなぁと。シングルの「Compass in Your Mist」も改めて聞いたらめっちゃ良い曲ですよねえ。
なんだか現代アートを思わせるようなジャケデザインに敷居の高さを感じる方もいらっしゃるかもしれないですが、中身の音楽は超キャッチーで聞きやすい音楽性ですからご心配なく。もちろんジャケのイメージに見合った哲学的というかプログレっぽい雰囲気もあったりするからそういうの求めてるリスナーさんにもおすすめ。


り12b Sterblich Magie
Ideal Welt
東方メタルサークルA-HEADのメンバーが立ち上げたオリジナル幻想音楽サークルが、紆余曲折を経てようやく完成させた待望の1stアルバムです。東方メタル界隈ならではのテクニカルでメタリックな演奏面と、オリジナル界隈で定番となっているサンホラ系統の幻想音楽の雰囲気が見事に合わさった音楽性となっており、幅広いリスナーにおすすめ出来るかと思います。



…まとめとか言っておいてたったの4サークルしかないですが、でも今回の夏コミでこれ以上注目作品が増える気配がないので、とりあえずこの4サークルさえ押さえておけば大丈夫!みたいな感じだと思うんです、多分。あれですよ、数よりも質ですよ、少数精鋭ですよ(?)
もし他にも凄そうなサークル見つかったら追記するかもしれないですが。

C88の注目サークルとか。その2

http://sterblichmagie.info/ideal_welt/
おお!ようやくSterblich Magieの情報出ましたよ! ついにアルバム出るのですなぁ。
思えば、昨年発表されたシングルを聞いて以来ずっと期待していたにも関わらず結局アルバム出ないまま活動休止状態となり…紆余曲折を経てようやく今回のアルバムが完成に至ったということで、なかなかに感慨深いものがありますよねえ。てっきりもうオリジナルは放棄してしまうんじゃないかと心配していましたが、ちゃんとアルバム完成させてくれて本当に嬉しいですよ。
公開されてる試聴のほうは…新曲は1曲しかないですけど、なんとその新曲が男性ボーカルの爽やかな疾走曲という…かなり意外性ありますよね。なんというか、こういう方向性はおそらくこの手の幻想音楽とか聞く層に全く需要ないと思うんですけど、それでもあえてバラエティ感を持たせるために入れた感じなのかな?
まだ公開されてない残り3曲も楽しみですね。アマリリスやルクレツィア並の名曲を期待したいところです。


http://demiworks.net/
そしてdemiのほうも2ndアルバム出るみたいじゃないですか!これはGJ!ですよね。まあ秋M3頒布でも良かったと思うんですけど、M3だとサークル数が多すぎてチェックされない可能性もあるじゃないですか、でもコミケなら音系サークルが少なめだからそれなりに注目されるかもしれないと、そう思う訳ですよ。
これだけ良い音楽を作ってるサークルが埋もれるとか勿体なさすぎですからね。夏コミに行かれる方は是非とも買いましょう。
アルバム1000円だとちょっと買いづらいっていうのなら旧譜のシングルでもミニアルバムでも構わないと思うし、とにかく何か買いましょう。シングルならたったの100円ですしね。


なんというかですね、サタアラの大ボリュームのフルアルバムだけでも凄いのにそれに加えてSterblich Magieのアルバムにdemiのアルバムと、注目サークルのアルバムが3つも出るとかね、もうこれだけで満足しちゃってサークルチェックやる気がなくなりますよね。…いやもちろんちゃんとチェックするつもりではあるんですが。でも思いの外に今回の夏コミ豊作感あるんでテンション上がりますよ。黄昏の旅団もアルバム出たら良かったんだけど…まあそれは秋かそれ以降のお楽しみですかね。

というか、サタアラとSterblich Magieは皆さん確実に買うと思うんですよ、だからうちが推すべきはやっぱりdemiですね、皆さんdemi買いましょう、100円のシングルでも良いと思うんで。もちろんアルバムのほうがおすすめですけどね。
あとはサタアラのスペースで委託頒布の我らがLost my Proustの旧譜ですよ、持ってないリスナーまだまだ沢山いると思うんでこの機会にサタアラの新譜とセットで買いましょう。なんせメンバーがサタアラ新譜にゲスト参加してますし、音楽性にも共通点あったりするんで一緒に聞いておくべきだと思いますよ。サタアラのアルバムが1500円でしょ、それでLost my Proustの2ndアルバムが500円。合わせるとちょうど2000円ですよ。うっかり500円玉を両替せずにコミケ来てしまった人もぴったりお札2枚で買えるから安心ですね!!これは合わせて買うしかない!!


http://www.studio-campanella.com/yuramari_1stminialbum/
あ、それと前回の記事でもちょこっと触れた結良まりさんの新譜ですね。有名所の bermei.inazawaとのコラボということですが、めっちゃ良い曲が揃ってないですか…? てっきりbermeiさんが作曲してるのかと思ったら作曲も含めて結良まりさんが手がけてるのかぁ、すげえなぁ。これはローランじゃなくても買いなのでは。
ゆらまりさん(平仮名で書くと意味深)といえば「言の葉」のリードボーカルの人だけど実はあんまり言の葉は好きじゃないんだよなぁ…Neinで一番地味な曲のような気が…? 言の葉よりこのご自身のアルバムの曲のほうがよっぽど歌声に合ってるような気がする。

秋M3当落

今回はなんだか当落の発表が早めな気がするんですが…。確か昨年は夏コミ後じゃなかったっけ? まあ早めに判明したほうがサークルさんの制作スケジュールも定まるし良いことだと思うんですけどね。

とりあえずLost my Proust受かってて良かった。新譜はなくても参加してくれてるだけで安心感あるというか(?)。それに名作「A certain cenotaph on an illusion」を未だ聞いてないリスナーは多いと思いますんで、全ての同人メタラーに行き渡るまでは新譜なしでも参加する意味があると思います。というか今度のサタアラ新譜にLost my Proust新曲が収録されてるも同然ですし、楽しみは尽きませんよ。あと1年くらい余裕で待てますよね。

しかし、(^O^)がM3申し込んでないっぽいのが何とも残念ですね…。おそらく冬コミでまた東方に申し込むんだろうなぁ…。というか、例え(^O^)であろうと東方の日にわざわざコミケ行くことはしたくないのでその場合はバンドキャンプ待ちになるかな、まあオリジナルで申し込んでくれたほうが当然ながら有り難いんだけども…。
オリジナルでメタルコア、スクリーモ系が増えてきたとはいえ、残念ながら未だこの手の音楽性のサークルを支えられるだけのリスナー層の厚みが足りないということですね。SilencePhobiaとかまじ頑張ってくれ…。オリジナルのメタルコア系を盛り上げてくれそうな期待の星ですから。
もちろん東方メタル系サークルのオリジナル作品もお待ちしております。

その他の注目サークルはというと…。当落不明なところが多かったりする。コミケみたいにwebカタログある訳じゃないから基本的にツイッター頼りなんですよね。皆さん当落メールとかチェックしてなかったりするのかな…。もしくは迷惑メールに振り分けられてるとか?

shaky ART'sも当落不明だけどフルアルバム出すんだからさすがに受かってるよね…? 運営さん空気読んでるよね…? 万が一ダメだったらやんねさんのサークルに委託とか?
Crimdollも是非とも受かってて欲しいなぁ、たぶん新譜はミニアルバムになると思うけど期待しておりますよ。

ガロンダイトは2ndアルバムほとんど出来上がってるっぽいかな?ここは無事に受かってるみたいだし安心ですな。新曲の動画も上がってたけどメタル路線に戻ってるみたいだし期待ですな。
Roman so Wordsのアルバムは来るかな…。間に合わなければ冬?
GLUE WAVESも受かってるか分からんけど、ここもそろそろミニアルバムを聞かせて欲しいところなんだけどな…出来ればメタル路線で。
Tears Fall Spillsも受かってるようで。ここも作品を重ねるごとに着実にクオリティアップしてるから次も楽しみですよ。

ぱっちりひつじはどうかなぁ、2ndアルバム出るんなら期待度トップクラスになるのは確実なんだけども。
あくたむし? うーん…(言葉を濁す)

しかし、こうやって列挙してみると秋もなかなか期待できそうじゃないですか? 春が豊作だった分だけ秋が不作になるんじゃないかと心配してたけど。これで新規サークルで強力なダークホースが来てくれれば割と安泰?

http://tasogare-no.jimdo.com/
黄昏の旅団もM3当落分からないけど夏コミの新譜情報は出てますね。2曲入りでそのうち1曲は春のコンピ曲のリミックスバージョンかぁ…うーん…。そろそろアルバム来るだろうと期待してたんだけども…。ジャケがやたら気合入ってるから、ほんとはアルバム作る予定だったのが間に合わなくてシングルになったのかなぁと勘ぐってしまいますが。秋こそはアルバム出るかもしれないしそっちに期待しましょう。

というか今のところ夏コミ新譜はサタアラ以外については小粒感が否めないかな…。まあその分だけサタアラ新譜が特大の弾頭だから問題ないんですけどね。冬コミの時にLost my Proustとその他諸々…的な状況になってたのと近くなってますねえ…。
あと夏コミで期待してるのはdemiのアルバムとSterblich Magieくらいか。他はベスト盤とか多めだったりで…。あ、そういえばNeinでお馴染みのゆらまりさんの新譜は良さげな感じだったな。そっちは後日貼りましょうか。

C88の注目サークルとか。その1

http://inkyooo.com/annihilation.html
わろた…。やばすぎわろた…。なんなのこのゲスト…。Lost my Proustがどこかのサークルとコラボするであろうことは例の「びっくり企画」の時点で予想はしてたけどまさかサタアラだったとは意外にも程がある。しかもHidaka Mikuさんの作曲した曲があるとか…まじかよ…まじかよ…。これほとんどLost my Proustの新曲が出るのと同然じゃない…? いや演奏とボーカルはサタアラサイドだけどさ…。

というか試聴アホみたいにリピートしまくってるけどどれがHidaka Mikuさんの曲だか分かんねえ…。YouTube試聴の方の2:34あたりのインスト曲か?とも思ったけどlyricもクレジットされてるからやっぱりボーカル曲だよなぁ…。サウンドクラウドの4:15あたりの曲か?ちょっとLost my Proust風味のシンセ入ってるし。でも歌メロがいんきょうさんっぽい気がするし…。そもそも曲順的に違うか。やっぱり分からん…。今回の新譜は明らかにDjent寄りの曲調が増えててLost my Proustに近い感じになってるから余計に分からんのですよ。まあCD聞くまでのお楽しみにしときますか。
そういやtac-t!sさんのボーカルは試聴に全く入ってないですね。emiさんも…。
というかemiさんの名前を最初見た時は同じHNの別人かと思ったけどやっぱりリリハルのemiさんですよねえ…まじで目を疑いましたよ。リリハルって他所と全くコラボしないってイメージでしたからねえ。ほんとびっくりです。

Satanic a la mode、Lost my Proust、Release hallucination…。この3サークルの名前が並んでいることに特別な感慨を覚える同人音楽リスナーはおそらくほんの僅かしかいないでしょう。というか、そもそもこの3サークルに共通点があると感じるリスナーそのものが少ないかもしれない。もしそうであったとしても、自分にとっては3サークルとも同人音楽を聞く上でのエポックメイキングな存在なので大きな意味を感じざるを得ないです(各ゲスト共に参加してるのが1曲程度だったとしても、です)
同人音楽作品において「ゲストが豪華」と評される作品なんて山ほどある…というか基本的に同人音楽界隈って曲提供とかゲスト参加とか日常茶飯事に行われてるから全く特別なことでもないというか、豪華コラボに対して「有り難み」を感じることって少ないですね。しかし今回のコラボはその有り難みがあるし、それ以上に大きな意義を感じますよ。
これでリリハルのkaorinさんも参加してたら完璧だったのに…。まあそこまで期待するのは欲張りすぎか。というかギターは今回も全部いんきょうさんが弾いてるみたいですね。実を言うとあの辺の界隈の凄腕ギタリストがゲスト参加するのをこっそり期待してたというのはここだけの秘密です(?)

ゲストにばっかり関心が向いてしまってますが、もちろん主役であるSatanic a la modeの主催いんきょうさんのメロディセンスの素晴らしさ、アレンジセンスの鋭さには圧倒されますよ…。どこを切っても超キャッチーな歌メロとプログレッシブなアレンジで満ちてますからね。しかもフルアルバムでこれだけボリュームあるのに捨て曲もなさそうですしね…とんでもねえ作品になってそうですわ…。サタアラってジャンル的にはメロスピに分類されるイメージありましたけどここまでDjent要素が増加するともはやメロスピって感じではないですよねえ…メロディックスピードアニソンDjentメタル…? もちろん「骨」の時点で独自性は確立されてたんですけど今回は完成度が更に上がってる感じですからね。オリジナル同人メタルの歴史に残る作品になることは間違いないんじゃないかと。

Ephebophilia「Survival Instinct」

Survival Instinct

このEphebophilia、近年登場したメロスピ系サークルの中では最も注目すべきサークルの1つなんじゃないかと思うんですけど、じゃあ何で後回しにしたのかっていうと…もう何度も繰り返し書いてるので割愛します…。悶絶メタルさんにおいて「ボーカルが弱い」っていうのはアニソン系ボーカルの大半に適用される評価だと思うしほぼノーカウントだと考えていいと思うので、実質的に高評価だと捉えていいんじゃないですかね。
むしろこの女性ボーカルさんめっちゃ上手いと思うし声質的にも非常に魅力的だし、もしボーカル変わってしまったらガッカリすること確実なので是非とも今後も歌って欲しいですよね。まあいきなり男性ボーカルになったりはしないと思うんで心配ないと思いますが…。

今回の新作で特筆すべきはやはりサウンド面での大きな進化ですね。試聴の段階でもまるで別サークルかと思うくらいの化け具合で驚かされました。RPGに例えるならレベル5くらいから一気にレベル30くらいまで跳ね上がったような感じ…?
初作品となる1stミニアルバム「Spectrophilia」ではメロディセンスにおいて非凡な印象を見せ付けつつも、プロダクションに難があって荒削りな印象が強かったのですが、1曲入りシングルを挟んでの今回の2ndミニアルバムは、その弱点を早くも克服して、もはや中堅以上の知名度のサークルにも余裕で匹敵するクオリティを手に入れたと言えるのではないでしょうか。
いやはや、この2年くらいの間に出てきたサークルほんとレベル高すぎだと思いますね、作品を重ねる毎に徐々にクオリティアップするんじゃなくていきなり何段階もすっ飛ばしてクオリティ跳ね上がったりしますからねえ。DTM技術の進歩というのも大きな要因の1つではあると思いますが、やはり各サークルのポテンシャルの高さがその飛躍を可能としてるのではないかと。

お決まりの序曲に続いての2曲目「Survival Instinct」、イントロの鋭く硬質なリフの時点でかなり驚かされます、オリジナル同人メタルでここまでリフの主張の強い曲ってあまりお目にかかれないですからね。他のV系寄りのサークルと見事に差別化できていると言えるかと。プロダクションの向上により全体的にギターパートは見違えるように安定感を増してます。勿論それに続く歌メロも素晴らしい、1stミニアルバムで披露した卓越したメロディセンスは健在ですね。そして割と長めのギターソロパート後半でのドラマチックなツインリード。というかこれめっちゃSilent Jealousyですね。ここで気付くんですが、この曲は硬質なリフも含めてXリスペクトな曲なんだなぁと。まあXはジャパメタ最強のバンドですからね、そのXの楽曲でも最強のギターソロを擁するSilent Jealousyをリスペクトするのも全く珍しいことではないですね。むしろXから影響受けてるメタル系音楽は個人的に好感持てます。V系はあんまり好きじゃないですしね。
3曲目「Eden of solitude」は疾走感は控え目ですが、硬質なリズムギターによりメタル的なグルーヴ感はしっかり感じられますね。ボーカルのもなさんのロリ声とパワフルな声質の使い分けには見事なものを感じます。

4曲目「Escape to the future」は超高速ツービートな疾走曲で、今作のハイライトと言える曲ですかね。サビもドラマチックで申し分なし。テンポ早すぎてギターソロの速弾きはちょっと苦戦してる感ある? 間奏で転調してダークでヘヴィなリフが入る部分がめっちゃ好き。完成度は高いんですが、ただ1st収録のキラー曲「Beyond the sin」の激クサメロディに比べると少々物足りない部分があるのも事実。1stのクサメロと今作のプロダクションが合わさればきっと最強になるだろうなと思ったり。
そして5曲目の「Prayer of the soul」、なんと演奏時間が10分もあり、どんなサンホラ的もしくはプログレ的な展開が待ち受けているのかとワクワクしつつ再生したら…なんと一本調子でほとんど展開に変化がないバラード曲だったのでガッカリ。いや、メロディは良いと思うんですけどね、でもやっぱり長尺にするのならそれなりに曲展開にメリハリ欲しかったかも。1stは割とサンホラ的な曲展開あったからけっこう期待してたんだけど…。次回作では何かそれっぽい曲に挑戦して欲しい気がします。いや無理してサンホラっぽくするのもアレですけどね…。

そんな訳で、音作りのクオリティは飛躍的に上昇しつつもその他の部分でまだ惜しいところも残ってたりするんですが、でも惜しい部分ってのは「伸び代」だと捉えるべきだと思いますし、同人音楽においては否定的に捉えるべき点ではないですね。というか、いきなり完璧な作品出されたら古参サークルの立つ瀬がなくな(ry
あと、何気にシングル「Schwester」の方向性が気に入ってたのでまたああいう路線の曲もまた聞きたい気がします。割と寡作気味なサークルだから秋に新譜出るかは分からないけど、ともあれ次回作も大いに期待したいですね。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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