-LostFairy-「不思議な少女のオペレッタ」

不思議な少女のオペレッタ

-LostFairy-の2012秋M3発表の1stアルバムです。
以前の記事でもちょこっと触れましたけど、悶絶メタルさんの年間ランキングに入るだけあってさすが完成度高い作品ですね。セリフトラック除いて5曲入りですが捨て曲はなく密度の濃いアルバムに仕上がっていると思います。

5曲入りってのはアルバムと呼ぶにはボリューム不足な感も否めないですが、捨て曲込みで10曲入りのフルアルバムよりかは良い曲だけに絞った5曲入りミニアルバムのほうが断然印象は良いですね。ダルい曲が入ってると確実にアルバム全体の印象がマイナスに傾きますしね。

このアルバムで特徴的なのは声優さんによるセリフが入ったことですかね。これによって一気にサンホラフォロワー度が高まりましたねwしかもグリム童話をモチーフにしてるからMärchenとかぶりまくりですがKrik/Krakもヘンゼルとグレーテルをモチーフにした曲やってたし別に珍しいことでもないんですかね。
夏コミの先行無料配布CD聞いた時点では、次回作は全編セリフ入りでガチなサンホラ路線になるのか?と想像してたんですが、いざアルバム聞いてみたらセリフ入りなのは序曲と#2だけという…。なんとも中途半端ですねえw本当はもっとセリフ入れる予定だったのに時間なくて実現できなかったのかとか邪推してしまいますw

しかしセリフとか物語性なんて副次的なものですからね、肝心の音楽が優れていればそれで良いんですw
そして実際、このアルバムの楽曲はとても充実してますね。#2がサンホラ的新機軸で、#3と#4は2ndシングルの方向性を踏襲したダークでアグレッシブなサウンドになっており、そして#5と#6は3rdシングルを踏襲したポジティブで穏やかな音になってます。
そして#5「孤独の真珠」と#6「シアワセの青」の2曲が非常に素晴らしい。前に2ndシングル聞いた時は、曲もアレンジも良いはずなんだけどなんかいまいち積極的な賛辞を送れない微妙さを感じてたんですが、この2曲の名曲のおかげでこのサークルさんへの評価が一気に上がりましたね。
この2曲はメロディが素晴らしいのはもちろんなんですけど、やはりボーカルのhatoさんの声質を活かした曲調なのが大きいでしょうね。このボーカルさん上手いですし、2ndシングルのアグレッシブな方向性でも十分歌いこなせてましたけど、どうも声質が合ってない気がしたんですよね。やっぱり3rdシングルやこのアルバムの#5、#6みたいにしっとり歌い上げるバラード系、民謡系で本領を発揮する声質のボーカルさんだと思うんですよ。まあアグレッシブな曲で披露する高音の早口ボーカルも悪くはないんですけどね、このボーカルさんで続けるなら民謡、バラード路線でいったほうが良い気がしますね…。

あともう1つ、このサークルのプロダクション面ですが、スネアの音がちょっとうるさい気がしますね。単体でスネア音だけ聞けばかっこいい音なんですけど、ブラストビートで疾走すると機械的で単調に聞こえてしまうんですよね…。hatoさんの穏やかな歌声とこのスネア音は相性悪い気がする。あとせっかくプログレ的な凝った展開があってもドラム音のせいで大味に聞こえてしまってるパートもあるし。
Ariabl'eyeSのほうも同じドラム音ですけどやっぱりあっちも疾走すると機械的に聞こえちゃうのが残念かなぁ…。まあドラム音とかいちいち気にしてる人はほとんどいないだろうし大した問題点でもないと思うんですけどねwせっかく素晴らしい音楽作ってるのにもっと向上の余地あるのが惜しく感じるだけですね。

なんか褒めてるんだか貶してるんだかよく分かんない文章になってしまいましたが、このアルバムかなり気に入ってますよw確実に高評価の部類に入ります。内容が良いだけに惜しい部分への苦言も増えてしまった感じですかね。
#5、#6はもちろんのこと、アグレッシブな#3、#4も楽曲、アレンジ共に完成度高いですしね。
スポンサーサイト

のん's Factory「Eternal」

Eternal.jpg

このブログでも大プッシュしてるのん's Factoryの記念すべき1stアルバムです。
3rdアルバムが各所で絶賛され、年間ランキングでもことごとく上位に陣取り、もはやサンホラフォロワー最強と言っても過言ではない地位を築き上げた…ってのはさすがにかなり大袈裟ですが少なくとも自分の中では最強ですねw

このアルバム、1stアルバムにして既に高い完成度を誇る作品なんですが、発表当時はほとんど話題になってなかったようで、まあそれも仕方ないでしょうね。
音質やプロダクションは相当チープですし、なにより1曲目が男性ボーカル曲で始まるという構成も印象良くなかったんじゃないでしょうか。のんさんのボーカルが下手って訳じゃなく、むしろ個人的にはめっちゃ好きなんですけど、基本的に同人界隈って男性ボーカルを好まない層が多い感じですもんね。しかも2曲目はインストだし、3曲目まで聞かずに放棄したリスナーもいた可能性ありますよねw
キラーチューンの#6あたりまで聞けば誰でもこのサークルさんの魅力に気付くはずだと思うんですけどね。

電ぽさんの歌唱力、表現力の高さについては改めて言うまでもないんですが、のんさんのボーカルも個人的にはめっちゃ好きなんですよねー。ぶっちゃけ歌唱力は「カラオケ上手い知り合い」レベルだと思うんですけど、なんというか、歌声に妙な「安心感」があるんですよねw
この安心感はその「知り合いレベル」の歌唱力に起因するのかとも思えますけど、やっぱり高音駆使する曲での安定感とか普通に凄いと思いますよ。3rdで一番好きな曲はのんさんボーカルの「反逆カンタータ」だったりしますしw
こういう、メジャーの音楽では許されないであろう同人音楽ならではの親近感を呼ぶ要素って良いですよねwこういうのはいわゆる「ヘタウマ」とも別物ですしね。ドラガ1stのKickさんも同種の親近感あるかな。

このアルバムのハイライト曲はやはり#3「魔女っ娘アリス」と#6「≪永遠≫の愛」でしょうかね。どちらも3rd以降の名曲群に比べても引けをとらない完成度の楽曲です。特に#6はのん's Factory史上でも上位に入る名曲だと思いますね。この2曲だけでもこのサークルさんは高く評価されて然るべきですねw
ちなみに#6のメロディは4thの1曲目のラストで再登場するのでストーリー的にも繋がりがあるようですね。ここに出てくる彼氏が4thの幽霊の少年なのかな。ヤンデレ女子のキャラクターは3rdの「終末ラプソディ」に通じるものを感じますねwのんさん自身がヤンデレ女子好きなのか、Revo先生に倣ってのコンセプトなのかはわかりませんがw
#5「砂漠の王国」はサンホラ譲りのプログレ的な展開が魅力的な良曲です。序盤のミュージカル的なパートが特に好きですね。電ぽさんがおじゃる丸の電ボっぽい素っ頓狂な声出してるのが面白いw
ラストを飾る#8「Answer」も素晴らしいバラード曲ですね。Bメロが盛り上がりすぎてサビが地味に感じてしまうんですがサビも十分良いメロディです。

サンホラ的なセリフが導入されたのって3rd以降で、この1stと2ndではセリフの類は入ってないんですよね。物語音楽好きにはそこがちょっと物足りないかも?まあセリフが無くても物語性は十分に強いんですけどね。

このアルバムは8曲中3曲がインストなんですが、インストと侮るなかれ、3曲ともメロディもアレンジも作り込まれたかなり聞きごたえのあるインスト曲になっています。同様にボーカル曲のインストパートもアレンジ凝ってますね、特に#6の間奏とかプログレ的なフィーリングを感じます。ぶっちゃけ自分がツボる音楽はどこかに必ずプログレ的な要素が仕込まれてますねw

公式ブログのほうには、機会あればこの1stのリメイク作りたいとも書かれてましたが、リメイク版は「Eternal 2nd」ってタイトルになるんですかね?略してエタセカ?w
まあ冗談はさておき、個人的にはこの1stは十分完成度高いし特に作り直す必要はないように感じますね。音は確かにチープですがこれはこれでレトロゲームのBGMみたいな味わいがありますし、インスト曲も十分完成品になってますしね。

ちなみに、もうこの1stはサークルさんの方にも在庫なくなってしまって入手不可能みたいですね。自分は例によって知人から譲ってもらって聞くことが出来たんですが…。もうどんだけその知人様にお世話になってるんだって感じですねww

Release hallucination「Dolls/Despairing sigh」

Dolls Despairing sigh

Release hallucinationの2012秋M3で無料配布された2曲入りシングルです。

実はM3では出遅れてしまってこのシングル回収し損ねたんですよね…。でも先日知人から譲ってもらったのでこうやって聞くことが出来ましたw感謝ですw
無料配布って形式もちょっと考えものですよね…大して興味ない人も無料だからって適当に持っていっちゃって、本当に欲しかった人の手に渡らなかったら本末転倒だと思いますし。せめて200円くらいで頒布して欲しかった気もしますw

さて内容ですが、#1「Dolls」は冬コミシングルの疾走曲2曲と同路線でこのサークルさんの持ち味を存分に発揮した楽曲ですね。変則的なリズムで重く刻まれるリフとシンフォニックなシンセにドラマチックなサビメロ、そして流麗なギターソロと、このサークルさんの音の特徴が凝縮されてます。ただ冬コミの2曲に比べると若干インパクト弱いかな…まあ無料配布だしこんなものですかね。
#2「Despairing Sigh」は最初聞いた時は地味なバラード曲に感じたんですけど、よく聞くとこれまた露骨にドリームシアターなアレンジが施されてるんですよねwギターはTrain of ThoughtでシンセがAwakeの頃の音って感じかな?どっちも大好きなアルバムなんでニヤリとしてしまいますねw随所に挿入される変拍子的なアクセントがたまりません。もちろん歌メロも素晴らしく、名曲ですね。
バラード系の曲にもプログレメタルなアレンジを施すという心憎い計らい、やっぱり素晴らしいサークルさんですねw

IRON ATTACK!「SAILING DESTINY ~IRON ATTACK!ヴォーカルベスト~」

IRON ATTACK!ヴォーカルベスト

タイトル通りIRON ATTACK!の東方アレンジボーカル曲を集めたベストアルバムです。

もともとIRON ATTACK!はインスト主体のサークルで、ボーカル曲も各アルバムに1~2曲程度収められていたようですが、このベストアルバムはそのボーカル曲だけを集めて収録したアルバムになってますね。
女性ボーカル曲と男性ボーカル曲の比率がだいたい半々になってますが、女性ボーカル曲より男性ボーカル曲の方が力強いメタルサウンドとの親和性が高いので個人的には気に入ってますかね。
IRON-CHINOさんが所属するメタルバンドLIGHTNINGのボーカルのロバート・ウォーターマンさんと勇舞さんが歌ってる#2、#9辺りが特にかっこいいです。#10は原曲崩しすぎて別曲になってる感じか。IRON-CHINO自身がボーカル取ってる#8もなかなか良いですね。

このサークルもDiscography欄を覗くと過去作が凄い枚数あって驚きますね。
やはり東方のカバー+インストって事でレコーディングに時間かからないのが強みなんでしょうか。

Unlucky Morpheus「Jealousy」

Unlucky Morpheus Jealousy

Unlucky Morpheusの2009年発表の東方アレンジアルバムです。

東方アレンジ全般に対する諸々は前回散々書き散らしたんで今回はすぐ内容について書きますw

このアルバムはジャケからして露骨なX JAPANのパロディなんですが、#2「Jealousy of Silence」がこれまたまんますぎるSilent Jealousyのパロ曲なんですよねw YOSHIKIのセリフまで再現してるしw
まあこういうのは同人ならではのお遊びなんでしょうけど、個人的にはあんまり楽しめないかなぁ…。音楽って漫画等と違ってパロとパクリの境界線が曖昧で扱いに困ることありますしね。某ヴィジュアル系バンドの曲でもSilent Jealousyのパロみたいな曲ありますしw

それ以外の曲はRebirthのほうと同様にほぼ全曲良い曲が揃ってると思いますね。
特に#6「魔境堕天録サリエル」が突出した名曲です。これは東方とか関係なくまじで凄い曲だと思いますねー、ジャパメタ史上に残る名曲と言っても過言じゃないかもしれないです。ドラガの暗黒舞踏会あたりに匹敵するレベルですね。これほどの曲ならわざわざカバーする価値あるでしょうねw
イントロの荘厳なクワイアはなんか大仰すぎる感もあるけど、それ以外は本当にパーフェクトな曲です。やはり歌メロがFukiさんの歌唱に絶妙にハマってるのが大きいと思います。Fukiさんの圧倒的な歌唱、平野さんのテクニカルなギター、Zunさんの作るドラマチックなメロディ、全てが最高の完成度を誇ってます。
#4「Le Cirque de Sept Couleurs」も名曲級ですね。#7「Perverseness」も良い曲だけどこの曲はゴシック系アレンジのほうが合ってるかもしれない。

Unlucky Morpheus「Rebirth」

Rebirth Unlucky Morpheus

Unlucky Morpheusの2009年発表の東方アレンジアルバムです。

続きを読む

エミルの愛した月夜に第III幻想曲を「Alice」

Alice.png

「エミルの愛した月夜に第III幻想曲を」の2012秋M3発表のシングルです。
同人界隈に数多存在する女性ボーカルゴシックメタル系サークルの1つですが、このサークルさんの音楽に他のゴシック勢から一歩抜きん出ている要素があるとすればやはりボーカルでしょうね。
このボーカルさんめちゃくちゃ上手いと思います。非常に歌唱力安定してますし、何より声質が絶妙ですよね。ロリすぎず、細すぎず太すぎず、個人的にはこの手のゴシックに理想的なボーカルなんじゃないかと思います。
ボーカル面でのアドバンテージに加え、プロダクションも良好で特にギターはかなり良い音出てますよね。このシングルではスネアの音がやたらポコポコしててそこだけが弱点に感じますが、冬コミで出た無料配布とコンピの曲ではその問題もクリアされててもはや完璧と言えるサウンドになってましたね。

メロディも安定してるし、アレンジも良いし、ほとんどケチ付ける部分のない音だと思うんですけど、ただ1つ物足りないのはキャッチーなサビメロが無いことですかね…。どの曲もサビメロが盛り上がりに欠けていてBメロと大差ない感じなんですよね、印象的なサビメロさえあれば完全に一線級の音になるような気がします。
このシングルの#1と#2も疾走感あふれる良曲なんですけど、やはりサビメロだかBメロだかわかんないメロディのせいでいまいちインパクト薄いんですよね…。冬コミの2曲も音は格段に良くなってるけどこの課題は残ってる感じなので、次回作には強力なサビメロのあるキラーチューンを期待したいところですね。

SYNC.ART'S「Sweet & Fluffy」

Sweet Fluffy

SYNC.ART'Sのオリジナルフルアルバムです。
このサークルさんは東方アレンジ大手みたいですがオリジナル作品のほうも平行して発表しているみたいですね。ちなみに東方のアルバムは聞いてないです。

公式サイトのDiscographyを覗いてみたら…過去作めちゃくちゃ多いですねー、どうやら2003年頃から活動してらしたようで、東方が流行る前はエロゲソングのアレンジやってたみたいですね。なんというか同人音楽の歴史の縮図みたいなサークルさんですねえ。

ちょっと下世話ですけど、こういう風に東方とオリジナルを平行でやってるサークルさんだと両者でどれくらい売り上げ枚数に差が出るんですかね…個人的にものすごく気になるんですけどwやっぱり何倍もの差が付いてしまうんでしょうか。ラスエフのリスナー数とかニコ動の再生数とか見た感じだと相当な差がありそうですよね。
せっかく頑張って作曲してオリジナル作品作ってもカバー作品のほうがはるかに売り上げ良かったらモチベーションなんて到底維持できそうにないですよね。それでもオリジナルも辞めずに平行して発表し続けているという事はやっぱり本音ではオリジナルで勝負したいって気持ちがあるんですかね。

さてアルバムの内容についてですが、このサークルさんの音で一番耳を惹く要素はやはりバイオリン生演奏の音ですかね。随所に入るバイオリンの叙情的で壮麗な音色が実に心地良いです。
もちろん多彩なゲストボーカルの歌唱も魅力的ですね。特に好きなのは仲村芽衣子さんの声かな。というか初心者なんで仲村芽衣子さん以外のボーカルさん知らなかったw fi-fyさんは君の美術館のアルバムで聞いたことあったか。
楽曲の出来も大手ならではの手堅さがありますね。#2と#3がちょっとメロディ弱い気がしますがそれ以外の曲は平均点以上の出来をキープしていて聞きごたえあります。特に#1、#8、#9あたりが気に入っています。正直ダンスビート的なアレンジが多くてメタラー的には物足りないって部分はあるんですが、#5はロック的な展開があってかっこいいですね。というかドラマーのクレジットあるしいちおう生演奏みたいですね、全体的にロック要素薄いからドラム生演奏の意味がいまいち活きてない気がしますが。

Alieson「Black Ribbon〜最愛を滅ぼす双の絆〜」

Black Ribbon

Aliesonの7thアルバムです。
このサークルさんも大手だと思いますけど随分いっぱいCD出てますよね…最新作は14th?後追いで全部聞くのはしんどそうな枚数ですねw
そのたくさんある過去作の中から何故これを選んだのかと言えば、やっぱりジャケですかねw
Aliesonの近作のジャケってなんかホラー風味でかなり怖い雰囲気なんですけどこの時期はまだ美少女ジャケだったんですね。今は「鬱系ダークロック」とか標榜してるしなかなか近寄りがたい雰囲気ですよねw

さてこのサークルさんの音楽性は、久遠ゆんさんの透き通ったボーカルを軸にゴシカルなアレンジを施したロックサウンドを配したシンフォニックロックって印象ですが、他のゴシック系と比べるとギターやドラムの主張が強くてロック色が濃く感じます。打ち込みだと思いますけどスネアの音とか本物に近い音出てて迫力ありますよね。

主な聞き所は#2「Ghost」と#3「ブラック・リボン」ですかね。前者は疾走サウンドが心地良く、後者はミドルテンポですがメロディが秀逸です。#7もなかなか良いですね。その他の曲はちょっとメロディの印象が薄いんですが、まあ大手はハイペースでいっぱいCD出してるしアルバム収録曲が薄味になってしまうのも仕方ないんでしょう。
久遠ゆんさんの歌唱は透明感あって非常に綺麗なんですが、綺麗すぎて耳に残らないってのもあるかもしれない…。個人的にはParadise Eveでの歌唱のほうが好きですね。

Eclipseed「凍てついた紅蓮の炎に裁きを」

凍てついた紅蓮の炎に裁きを

Eclipseedの2012冬コミ発表のシングルです。
ようやく新譜と言えるところまで来ましたね…。AYUTRICA~Eclipseed強化週間(?)もこれで一区切りですかねwまだもう1枚手持ちあるんでそれもそのうち記事書きたいですが。

このシングルは前作と比べてさらにメタルに接近してる印象なんですが、その要因は#2「碑のEternal Chain」でしょうね。単純にBPM速い曲なんでメタルっぽさ増してるんですけど、なんと珍しくAYUTRICA~Eclipseedのトレードマークとも言えるシンコペーションがほとんど無いんですよね、普通に疾走してるごく普通のクサメタル曲になってます。BPM速いはずなのにシンコペーション無いせいでむしろ疾走感が低くなってるような気がするwぶっちゃけ物足りないんですけどどの曲もシンコペーションばっかりだとワンパターンだしたまにはこういう普通の疾走曲も良いかもしれませんね、こっちがメインになったら悲しいけどwこのサークルさんの音は「ただBPM上げりゃ疾走感上がるってそんな単純なもんじゃないんだよ」ってことを教えてくれましたねw

#1のタイトル曲は前作のタイトル曲と同路線で上位互換って感じですかね、間奏のギターのピロピロも似てるし。こっちもテンポもちょっと速めで、これ以上速くしたらシンコペーション出来なくなるってギリギリのBPMかな?あとサビが非常にキャッチーになってます。これは#2にも共通してるんですがサビの良さではAYUTRICAの方のシングルも含めてかなり上位かもしれない?
#3はバラード曲ですがちょっと演歌っぽい雰囲気もあるかもw

#2の単調な疾走が物足りないこと以外は依然として非常にクオリティ高く、メロディの充実度も過去最高かもしれませんね。次のアルバムへの期待が高まらざるを得ない内容です。
Eclipseedのフルアルバム出るとしたら次の夏コミか冬コミ辺りになるのかな?期待したいです。

Eclipseed「琥珀のSharion」

琥珀のSHARION

Eclipseedの2012夏コミで発表のシングルです。
http://www.toranoana.jp/torabook/toradayo/2013_01/mc03/
前も貼ったこのインタビューですけど、サークル名の由来だったAYUさんが抜けちゃったから名前をEclipseedに変えたってだけで中身はAYUTRICAと同じと考えて良さそうですね。実際ほとんど音も変わってない印象ですし。
ただ、AYUTRICAに比べて若干メタルに接近した感はあるかもしれない。#3のインストでそれが顕著ですが。
それにしても、インギーのEclipseが名前の元ネタってのはわかるとして、ガンダムSEEDってwwww「機動戦士エクリプスSEED」って感じですかwwもうちょいそれっぽい理由を後付けででっち上げればいいのにw

さて各曲の感想ですが、#1のタイトル曲はシンコペーション多用で歯切れの良いリズムに星魚有香さんの安定感満点のキャッチーな歌メロが乗る曲で、AYUTRICA節健在を示す1曲になってます。ギターの音が心なしか多くなっててメタル的な雰囲気は強化されてるかもしれませんね。BPM的には大したことないと思うんだけどシンコペーション多用のせいで疾走感は高めに感じられます。
#2は星魚有香さんの抜群の歌唱力と美しい歌メロを堪能できるバラード曲です。ピアノはゲスト参加の有名ピアニストが弾いてるみたいですけどぶっちゃけ打ち込みピアノでも良かったような…。どうせゲスト参加してもらうならギタリストが良いんじゃないですかね。このサークルの音の唯一の欠点はギターの音が薄いことだと思うんで。
#3はギター基調のネオクラ風のインスト曲で、AYUTRICAにはなかった新機軸と言えるかもしれません。サークル名の由来がインギーのアルバムってことでちょっと意識してる感もあるのかな?ギターやキーボードの音も全部打ち込みのはずだと思うんですけど、ソロはまるで本物のミュージシャンが演奏してるような流麗さを感じられますし驚きますねー。【S】さんのDTM技術は同人メタル界隈でもトップクラスなんじゃないでしょうか。

AYUTRICA「氷の檻、連珠の枷」

氷の檻、連珠の枷

AYUTRICAの2011年発表の6thシングルです。
という訳でまたAYUTRICAですwここ最近AYUTRICAばっかり聞いてることもあって勢いに乗って連続で記事上げておこうと思いまして。
とはいえ前の2記事でけっこうダラダラ長めに書いちゃったからもう書くべきことあんまり残ってない感じですがw

このシングルの特設サイトには「4th Albumに先駆けて、その世界観を表現する2曲をお届けします」って書かれてますけど結局4thアルバムは出ずにAYUTRICAからEclipseedに移行しちゃったんですかね。7thシングルの「白き祈りの交響曲」ってのはアルバム収録予定だった曲をジャケ無しで売ったんでしょうか、後追いなんでその辺の事情よくわかんないですけど。

1曲目のタイトル曲「氷の檻、連珠の枷」は長めのイントロ的なバラード部分の後にトランス系のデジタルビートが入るので新機軸かな?と思わせるんですがすぐにお馴染みのAYUTRICAのドラム音に戻るんで結局さほど変化は感じられないですね。ただもともとドラムンベースと紙一重なドラム音だったこともありその一部分のデジタルビートに引っ張られて全体的な印象も以前の曲よりデジタル度が高く感じられるかもしれない。
せっかくこのサークルは独自のテクニカル系のドラム音あるんだから、あからさまなデジタル音入れてトランス系と差別化できなくなってしまったら勿体ないしあんまり得策じゃない気はしますねえ…。やっぱりロック的な音作りでいって欲しいですね。
歌メロは非常にキャッチーで、AYUTRICAの楽曲で最もキャッチーな曲なんじゃないですかね?AYUTRICA全部聞いた訳じゃないんですが少なくとも自分の聞いた範囲では。
前述のデジタル音を除けば、いつも通りシンコペーションは爽快だしメロディも完成度高いしかなりの名曲に仕上がってると思います。特に間奏は非常にスリリングなアレンジになってると思いますね。

2曲目はミドルテンポですがメロディもアレンジも安定したクオリティの良曲ですね。間奏の氷を連想させるようなキーボードの音が印象的です。

AYUTRICA「ベルンシュタインの王冠」

ベルンシュタインの王冠

AYUTRICAの2010年発表の3rdアルバムです。
AYUTRICAの記事が連続してることから察して頂けると思いますが、AYUTRICA及び改名後のEclipseedにかなりハマっておりますw同人メタルの中で確実に上位に入る推しサークルになりましたねー。まあAYUTRICAは活動停止しちゃってるからEclipseed推しってことですねw

自分は大手や有名どころのサークルの音に関しては、確かにクオリティは高いけどなんか面白みがないというか、尖ったものがないなーと感じることが多かったんですけど、このサークルさんに関しては有名どころらしい手堅さと共に「尖ったもの」を感じますね。
その尖った特徴とは前の記事でも書いた通りドラムトラックです。
シンコペーション多用でパタパタとせわしく暴れまわるドラムトラックがとにかく強力な中毒性を発してします。
もちろんドラム音以外もクオリティ高く、ボーカルさんは同人界隈でもトップクラスの実力だと思いますしシンフォニックなアレンジも非常に完成度高いんですけど、やっぱりドラムにばっかり耳を傾けて聞いてしまうんですよねwプログレ系のこういう手数の多いドラミングが大好物なんですよねー。まあ音数が多すぎてドラムンベースみたいに聞こえる部分もあるんですけど、実際バカテク系ドラマーでも余りに上手すぎて機械みたいに聞こえることありますしねw

http://www.toranoana.jp/torabook/toradayo/2013_01/mc03/
このEclipseedのインタビュー見たところ、どうやら楽曲制作してる【S】さんはNine Inch Nails好きみたいですし敢えてそういう機械的なリズムにしてる可能性もありますかね。
あと元々ドラマーだったそうで、こういうリズムセクション重視の楽曲になってるのも納得できますねw
あとサークル名の由来はメンバーの名前を組み合わせたんだそうで、つまりAYUさんとRICAさんがいたってことですかね?AYUさんの名前はクレジットに確認できたんですけど、RICAさんって誰でしょう…ボーカルの星魚有香さんはYUKAさんだし…。

さてこのアルバムについてですが、インストとセリフのみのトラック除けばボーカル曲は5曲で、フルアルバムとしては若干ボリューム不足な気もしなくはないですが5曲とも完成度高い楽曲なので十分に楽しめる内容になってますね。
前述の通り、このサークルの音楽はドラムトラックが主役だと思ってるので#3と#7のアップテンポの曲が特に聞き所だと思ってます。どちらも変幻自在なドラミング(を模した打ち込み)を存分に堪能できる曲になってます。アップテンポといってもメタル的な疾走曲ではなく中程度の速さで、最初聞いた時はそれが物足りなく感じたんですが、疾走してしまうとリズムに工夫こらす余地がなくなってしまうんですよね。だからこのサークルは疾走しなくて正解だと思いますw
Eclipseedのほうでは新機軸なのか疾走してる曲があったんですけど案の定リズムが単調になってしまってて魅力が半減してましたしね。
#2や#4のミドルテンポの楽曲でもシンコペーションが絶妙なアクセントになっていて楽曲にメリハリを与えています。
もちろんリズム抜きでも素晴らしいメロディ持っているので#8のバラード曲も素晴らしいですね。

そのうちEclipseedの感想でも書くと思いますけど、【S】さんのDTM技術はまじ凄いと思いますね。しかも高いメロディセンスも持ち合わせていて、ボーカルさんも超上手い。本当すごいサークルさんですね。一般的には物語系サークルとして評価されてるのかもしれないけどそっちはよくわかんないです…セリフトラックもいつも飛ばして聞いてるしw

AYUTRICA「眩惑の霧」

眩惑の霧

AYUTRICAの2010年発表の5thシングルです。
AYUTRICAは3rdアルバムのほうをけっこう前に買ってたんですが実は1回しか聞かないで放置してたんですよね…。一聴した感じではありきたりな同人シンフォゴシックにしか思えなかったんであまり興味が湧かず。
しかしこのシングルの1曲目の13分越えの大作を聞いてその余りにもガチなプログレメタル的な音楽性に驚き、改めてアルバムのほうも聞いてみたら随所から漂うプログレ的な感性を発見してすっかりハマってしまった次第ですw

そんな訳でこのシングルの#1のタイトル曲素晴らしいです。13分という長尺に見合った変化に富んだ展開を聞かせてくれる大ボリュームの楽曲になってます。プログレらしく1曲の中でいくつものパートに分かれているんですが、各パートの繋ぎ目に配置されている複雑なリズムを擁した演奏パートが主な聞き所ですかね。特に9分台の後半の展開は良いですね。
もちろん歌メロは同人メタルらしく非常にキャッチーなので、演奏至上主義で冗長になりがちな海外のプログレメタルバンドと違って取っ付きにくさは全くありません。
ボーカルさんはめちゃくちゃ上手いですね、声質はアニソン層でもメタル層でも両方で受け入れられそうな普遍性を備えていて非の打ち所がないです。

このサークルさんの音の最大の特徴はドラムトラックでしょうね。非常に音数が多くプログレメタル系のテクニカルなドラミングを見事に再現できていると思います。このテクニカルなドラム音によって楽曲にメリハリと緊張感が生まれ、他のゴシック/シンフォ系サークルとは一線を画する音になっていると思いますね。もしドラム音が普通だったらこんなにハマることはなかったと思いますw
ただギターの音が薄いのが不満点ですかね…もうちょっと前面に出してメタリックな音にしてくれれば完璧だったかも。

あとジャケはどうなんでしょうねこれ…。これじゃBLのドラマCDと勘違いされそうですよねww女性ボーカルの同人ゴシックが好きな人はこのジャケじゃ買わないだろ…。すでにこのシングル出した時点でサークルの知名度高かったんだろうし敢えてこういうジャケにしたんですかねw

こんな風にガチでプログレメタル組曲やってる同人メタルは今のところこれ以外ではPHANTAS-MAGORIAの1stのラスト曲しか知らないですね。あっちも名曲ですが。もっと同人でもクサメタルばっかりじゃなくプログレメタルもやって欲しいですねwしかし需要が少ないのと制作の手間がかかるのでなかなか難しいんだろうけど…。東方でプログレメタルやってるところあるらしいけどプレミア付いちゃってて手が出ないですねw

「Poca felicita」

poca felicita
Sound HorizonのRevoさんが手がけたGUNSLINGER GIRLのイメージアルバムです。
いちおうコラボ作品ってことになってますが実質上はサンホラの作品の1つに勘定して構わないんじゃないかと思える内容になってますね。音楽的にはもちろんの事、世界観的にもサンホラ作品との親和性が非常に高く、予備知識なしで聞いたらきっとサンホラオリジナル作品だと思ってしまうこと間違いなしですwちょっとヤンデレっぽい妹キャラとか要人暗殺を生業にする少女とかRevo的世界観とのシンクロ具合が非常に高いですしw
GUNSLINGER GIRLはよく知らないんでどれくらい原作準拠な内容になってるのかはわかんないんですけど、たぶん忠実なんでしょう(適当)
まあ当然ながらGUNSLINGER GIRLの話を知ってるほうが楽しめる作品なんでしょうね…そのうちアニメの一期だけでも見てみたいと思ってますが。

音楽的にはサンホラのアルバムではRomanに一番近い音でしょうね、リリース年もRomanの前年みたいですし。Romanはフランスが舞台でGUNSLINGER GIRLはイタリア、国の位置も近いですし雰囲気も似通ってますね。
さすがにイメージアルバムってことはあってサンホラ本体の作品に比べると作品の密度は若干低めですね…インスト曲も多めだし。まあサイドワーク的な仕事だろうしRevoさんも本気出してないんでしょう。それでもそんじょそこらの並のミュージシャンの作品とは比べ物にならないクオリティがある辺りRevo神の力に恐れいりますね…。全力でなくてもこの完成度、同人のサンホラフォロワーなんて片手であしらえるくらいの作曲パワーある感じですよねw

インスト曲と最初と最後の外人ボーカル曲を除けばほぼRomanの収録曲に比べても遜色ない出来だとは思います。ボーカルはGUNSLINGER GIRLに参加していた声優さん達ですが、さすがにプロのボーカルに比べると多少劣るかもしれないですが歌唱力が低い方はいないので全然問題ない感じですね。
楽曲構成は二期サンホラ的なプログレ的な複雑な展開もあり、特に#7、#8あたりは変化に富んだ構成ですね。しかしプログレ展開があっても各パートにしっかり聞き所となるメロディが備わっていて冗長になることがないのはさすがとしか言いようがないです。せっかく良いメロディなのに出番が少ないとか贅沢な使い方されてることに不満ある方もいるかもしれませんが、まあそれはサンホラ二期全般に言えることですしねw

一番好きな曲は#5ですね、これもサビメロに相当するメロディが3つくらい出てくる贅沢な曲です。Revo神の力を思い知らざるを得ない名曲ですね。
基本的に声優さんの歌ってる曲はどれも完成度高い楽曲なんですが、唯一#9の能登麻美子さんボーカルの曲だけ地味かもしれない。これは声優さんの歌唱力に起因する可能性もあるかもしれないけど…。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

最新記事
カテゴリ
Imy (1)
リンク
検索フォーム
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QLOOKアクセス解析