demi「淡き木洩れ陽、空墟な瞳」

淡き木洩れ日

http://demiworks.net/demo.html

飽くなき美メロ追求は更なる高みへ向かう…。
demiの最新作です。今作も素晴らしい内容ですよ。いつも言ってますが美メロを求めるリスナーは必聴のサークルだと断言できます。

「1st Twin」という見慣れない表記がなされていますが、今回はボーカル曲が2曲収録されているのでシングルならぬツインっていうことなんでしょう。インスト曲(notカラオケバージョン)が4曲も入ってるから実際は全6曲でミニアルバム的なボリュームあるんですけどね。このサークルにとってはアルバム以外のインスト曲は基本的に楽曲のアイディアをアウトプットしたデモ音源的な扱いだったりするのかな。インスト曲も十分に聞き応えあるんですけどね。

前作「蛹の遂抗」で加速した過剰なまでの美メロへの執着、この最新作ではその過剰さを継承しつつ更なる進化を遂げていると言えそうです。
「蛹の遂抗」はボカロ前提かと思うほどの高音域を駆使しまくったボーカル酷使型の凄まじい楽曲だったのですが、今作でも2曲ともに超高音域楽曲になってますからね。理想の美メロを創造するためならばボーカルさんにも限界に挑戦してもらうことを厭わないこの徹底したスタンス…。ある意味で鬼気迫るというか、「狂気」的なものさえ感じるくらいです。
狂気っていうのはもちろんピンクフロイドのアルバムのことじゃなくて一般的な意味ですけど…でもピンクフロイドに通ずる雰囲気も心なしか存在するかもしれない? やはりこのdemiは、単なるオタク系ミュージックっていうだけでなく、V系からアニソンからゲーム音楽からオールドプログレまで新旧洋邦からの幅広い影響を融合させた独自サウンドになってますから単に美メロっていう言葉だけでは括れない様々なニュアンスを感じ取ることが可能なんですよね。とても奥深い音楽性です。

1曲目「淡き木漏れ陽」、ボーカルの高橋春香さんは「Directions Shift」や「猛き翼」を歌ってた方ですね。曲調としては「蛹の遂抗」のほぼ延長線上ですが少しアップテンポになってる感じ。蛹の遂抗ほどに突出したドラマチックさは無いものの、やはり美メロ度は非常に高い。AメロBメロのほうが高音域でサビで少し落ち着くという曲展開ですが、Bメロの時点で十分に盛り上がるんでダブルサビ感もあるかも。演奏部分も卓越したアレンジで、美しいピアノの音色とフレットレスベースの奏でる優しい低音部が心地良いノスタルジック感を演出します。

2曲目「空墟な瞳」、この担当ボーカルのmyuさんってdemi初参加? 伸びやかでビブラートの効いた歌唱で今までのdemiのボーカルの方々とは少しだけ異なるタイプかもしれない。もちろんdemiの音楽性にばっちり合ってると思うんですけどね。かなり歌唱力は高めだし割と高音域も得意そうなボーカルさんなんだけど…それでもサビのサディスティック仕様(?)の超高音はちょっとキツそう。まあそれも妥協なき美メロ追求のためですよね。その甲斐もあってドラマチックさは半端ない。demi楽曲でも屈指のボーカルパートの強さを備えていると言えるかも。
そして間奏のプログレッシブで幻想的なシンセの音色がこれまた格別。今までもシンセの使い方が素晴らしいサークルだったのですがこの曲では完成度がさらなる高みに上った感じあります。美しさとカオス感の入り混じった魅力的な世界観に呑み込まれること必至。

ボーカル曲の2曲ともに「過信」収録曲から明らかに進化を遂げており、このまま進化を続けて3rdアルバムを作ったらどれほどに孤高な世界に辿り着くのかと今から戦慄してしまうほどですね。このサークルのポテンシャルの高さを改めて思い知らされる作品です。

インスト曲のほうは短い曲が多いから習作感あるかな。前作の2曲目「蛹の部屋」は1曲目からの雰囲気的な繋がりもあって素晴らしいインストだったんですが今作ではそこまで関連性のある感じではないですけど、でも「vague aiming」のドラムとかカッコいいですし「夜の追っ手」のメロディも良いですよね。「濃霧の兆し」もdemiらしい幻想的な雰囲気ある。

ジャケは言うまでもなく今回も素晴らしい。このサークルほどにジャケのデザインに見事な一貫性と個性を持たせてるサークルって他にあんまり居ないんじゃないかと思うほど。
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demi「Singles -Apollo4 Limited Edition-」

http://demiworks.net/

同人音楽界でも随一の美メロ追求スタンスで異彩を放つサークル、demiがネット同人音楽イベントAPOLLO限定でダウンロード販売した企画アルバムです。
シングルコレクションということでベスト盤的な位置付けであると同時に、現在では入手困難な廃盤作品からのレア音源も収録されているので初期作品を持ってない者にとっては大変有り難い企画盤でございます。

限定ですよ限定。APOLLOでしか購入できなかった音源なんですけど皆さん忘れず購入なさったでしょうか。まあ自分みたいに後追いリスナーではなくリアルタイムで1stから追いかけてきた方ならば必要のない代物なんでしょうけど。

初期の廃盤から収録されたレア音源は1曲目と2曲目ですね。
1曲目の「Leave Prism Light」は同タイトルの1stシングル(ミニアルバム?)からの収録です。ずっと聞きたいと思ってたんでこういう機会を与えてもらったことはとても有り難いですね。最初期の楽曲ということもあって現在のdemiの作風とはちょっと異なる…というかこの曲、かなり直球でV系のノリですね。「ゲーム音楽とV系の中間」の音楽性を志すdemiなんですが初期の時点ではかなりV系の側に寄っていたのかなと想像できます。しかしながらメロディの良さという長所はこの時点ですでに完成されていたようですね。サビメロめっちゃ良いですよねこの曲。間違いなく名曲ですよ。

2曲目「ネジ廻しの行方」は2nd「派遣の闇」からの収録ですね。この曲については現在のdemiのスタイルとほぼ同じなので、どうやら2ndの時点でdemiの音楽性は確立されたようですね。ゲーム音楽(プログレ)的な浮遊感を持つシンセの音色とテクニカルなベースライン、V系由来の軽快なグルーヴに耽美メロ。まさに現在のdemiの構成要素が勢揃いしている楽曲です。特にベースラインについてはdemiの楽曲中でも屈指の暴れ方していてインパクトありますよねえ。あとラストで早回しみたいにテンポアップしていく展開が特徴的。

3曲目「猛き翼」と4曲目「砂の爪跡」は2ndアルバム「過信」の収録曲なんですがバージョンが違いまして、1stインターバルアルバム「本音を閉ざして」収録の「予告」バージョンになっています。この「本音を閉ざして」については自分も買う機会はあったはずなんですけどね…何故か買わずにいたらいつの間にか完売になってたんでこの機会に聞くことが出来たのは有り難いですね。
アレンジについては「過信」収録バージョンとさほど変わらないと思うんですけど、一番の違いはボーカルを初期作品で歌っていたRitchさんが担当していることですかね。「砂の爪跡」については予告バージョンのほうが心なしかコーラスが整ってる気がして、ぶっちゃけ本バージョンよりこっちのほうが好きだったりするんですよね。

5曲目「Compass in Your Mist」、これは1年前に頒布された同タイトルのシングルからの収録ですね。これも廃盤になってたんですね…。この曲もほんと素晴らしいですよねえ。ているさんボーカルの明るく可愛らしい作風シリーズ。超キャッチーなメロディときらびやかなシンセとテクニカルなベースラインのコンビネーション。プログレポップと呼ぶに相応しい。

6曲目「Directions Shift」、これは唯一廃盤になってない作品からの収録ですかね。でも昨年の冬コミで頒布されたバージョンとはミックスが変わってるんですよね。冬コミのバージョンは誤って未完成の段階のものを頒布してしまったんだそうで、こっちのバージョンが完成バージョンであるようです。確かに冬コミのバージョンより音が明瞭になったことで埋もれてたテクニカルなギターのフレーズもくっきり浮かび上がってますね。でも、冬コミバージョンの霧がかかったような音像も捨てがたいというか、あれはあれで味わいがあったと思うんですよ。あっちのほうがdemi独特の浮遊感が活きてたというか。まあどちらのバージョンにも良さがあるということでいいと思うんですけどね。

ジャケがまた秀逸なんですよね。過去作品のジャケを縦に細切れにして並べただけではあるんですけど各々のジャケがめっちゃスタイリッシュだから並べただけでもかなり見栄えが強力だと思うんですよ。

そんな訳で素晴らしい曲が揃った企画盤なので是非とも聞いて頂きたい…。と言いたいところですがAPOLLO限定なんで今はもうダウンロードできないんですよね…残念ながら。
もしかすると次のAPOLLOの時にまたこういう企画盤がリリースされるかもしれないですし、購入し損ねた方はその機会を待ちましょう。

demi「蛹の遂抗」

http://demiworks.net/

毎回書いててしつこいようですが、美メロを求める同人音楽リスナーなら絶対聞くべきサークルだと思うのがこのdemiです。
カタログに書かれていた「メロディ過多」っていう表現はまさにこのサークルの音楽性を語るのにぴったりな言葉だと思ったんですが、実際どの作品においても例外なく美しいメロディへのこだわりが強く感じられるサークルなんですよね。

そのdemiの美メロ創造への飽くなき挑戦の一つの到達点と言えるような名曲が、今回の新作の表題曲「蛹の遂抗」なのではないでしょうか。
ほんとこの曲はdemiの最高傑作と言ってしまっても構わないとさえ思うんですが、どこを切っても至上の耽美メロだらけの曲ですよねえ。これ以上の美メロ曲を作るのは難しいのではと思えるくらいの出来栄え。AメロもBメロもCメロもサビも全てが美メロ的な聞き所になっていると思いますが、というかこの曲ってサビに辿り着くまでの過程がけっこう長めですが、その途中のBメロもサビに採用できそうなレベルの風格あるメロだと思うんですよね。なかなか贅沢なメロディの使い方してるかもしれない。
もちろんメロディだけでなく、バックの音作りも完成度高いです。特にベースはいつも通りに良い仕事していて、フレットレスベースの音色の醸し出す温もりが楽曲の美しいイメージを下支えしていますね。
メロディ、音作り、歌詞と世界観、どれにおいても過去最高水準の傑作。

とはいえ、自分は「迷信」より前の廃盤作品については聞いたことないので、あくまで「迷信」以降のdemiの最高傑作と言ったほうが正確かもしれないですね。廃盤作品のリメイク版とか作って欲しいなぁ。「迷信」も持ってないという人けっこういそうだし…。

まあそれは置いておいてこの新曲の話題に戻りますが、この曲は「過信」収録の名曲「消えよ、悲しみの影」においても素晴らしい歌唱を聞かせてくれた川名唯さんが再びボーカルを担当して耽美の極みな歌唱を披露しているのですが、ただ、この曲は「過信」より更に耽美メロへの探求が極まっていることによるのでしょうか、異常なまでに高音パートが多くて、その結果ボーカルさんにも相当な負担をかけてるなぁというのが感じ取れますよね。特にサビとかボカロ前提の音域かと思えるほどにやばい。川名さんの歌声は素晴らしいと思うし別にボーカルとしての力量不足とかいう問題では全くないんですけどね。
しかし、もしボーカルさんの音域を考慮して音程を下げてたらこれほどの耽美MAXな楽曲になり得なかったと思うんでこれも仕方ないんでしょう。まあライブでの再現とか想定してない曲だと思うんで全く構わないと思うんですけどね。代わりにボカロ使用してたら味気ない曲になってたでしょうから。でも、このちょっと無茶してる感じも同人音楽ならではの魅力と言える…かも?

2曲目以降はいつも通りインスト曲なんですが、今回はインスト曲も侮れない出来になってますよ。
2曲目「蛹の部屋」は、今までdemiで使われたことのなかったと思われる荘厳なパイプオルガンの音色をフィーチャーしたインストで、これがびっくりするくらいに神々しい。1曲目の極上耽美メロで浄化されたリスナーをこのパイプオルガンが天上に誘うかのような構成になっていて実に効果的な配置だと思いますね。この神々しい音に聖歌のような歌声を乗っけたら更なる新境地が拓けそうな気がする。

3曲目「蛹の集中」はそれまでの美メロとは打って変わって電子音楽的な要素が濃いインストで、ゲーム音楽感が前面に出ているこの方向性もdemiならではのものなんですが、でも今作に関しては1曲目から2曲目への流れが完璧なこともあってちょっとこの曲だけ浮いてる感じあるかも。でも単に流れに合ってないというだけで、曲単体で聞くと十分に面白いんですけどね。

ジャケはいつも通り現代アート的な絵柄でこれも実に良い。ジャケのアートワークも含めて独自の世界観を確立してるサークルってそれほど多くないと思うのでそういう意味でもdemiって希少だと思いますね。

今作の路線で進化を続けて3rdアルバムを完成させたとしたら…とんでもない作品が出来そうな気がしますよねえ。完成が待ち遠しいのですが、でもあんまり焦って作って完成度下げたら勿体ないと思うんで、やっぱりじっくりと制作して頂きたいなぁと…。いつも言っててしつこいですが。

demi「Directions Shift」

http://demiworks.net/

「美メロ」を求める同人音楽リスナーの方々に是非ともおすすめしたいのがこのdemiでございます。とにかくメロディが美しいんですってまじで。ゴシック系とか耽美系とか好きなリスナーさんにもおすすめ。
もちろんメロディだけでなく、ゲーム音楽を意識した浮遊感あるサウンドも実に心地良く、独自の音世界が確立されているのも評価されるべきポイントですね。
これだけ良曲が沢山あるサークルがいまいち注目度上がらないってのは本当に同人音楽界の謎としか言いようがないですが…。というか、冬コミでも新譜完売してたみたいだから着実に知名度上がって来てるのかな? それなら良いんだけども。

さて今回の新作シングルでもその美メロっぷりはもちろん健在です。
実を言うと、「Directions Shift」なんていう意味深タイトルだしジャケもちょっとダークな雰囲気だからひょっとすると音楽性が変わってるんじゃないかと思って密かにヒヤヒヤしてたんですが全くの杞憂でした。今回の新曲も素晴らしいです。

その今回のタイトル曲である1曲目の「Directions Shift」、イントロからして非常にdemiらしい浮遊感あるシンセとベースラインのコンビネーションで開始しますが、このゲーム音楽感、プログレ感あふれる独特なサウンドこそがやはりdemiのオリジナリティの中核ですよね。この雰囲気はなかなか他じゃ味わえないですよ。自分は音楽を鑑賞する際に互換性(?)は割と重視してるんですが、つまり他所の音楽で替えが効くがどうかですね。やはりオリジナリティは重要でしょう。
それに続いて始まる歌メロ、これまた素晴らしい美メロっぷりですねえ。特にBメロの展開がたまらん。曲調としては前作の「猛き翼」に近い雰囲気なんですが、Aメロ~Bメロのメロディに関してはこの新曲ほうがより洗練されてる感じあります。というかボーカルも同じ方が担当してるみたいですね。
そしてサビ、なんとツーバス疾走ですよ。「猛き翼」も疾走してたけどツーバスは使ってなかったと思うんでこれはちょっと意外でした(前作の「Right Shield Follower」は最後だけ疾走してましたが)。しかもギターが今までにないテクニカル系のフレーズ弾いて疾走感を下支えしてますし、色々と新しい試みと言えるでしょうか。さすがにこういう曲調はまだ不慣れなのか少しぎこちない感じも残ってますが、「まだ見ぬ組み合わせ」を求めて進化を続けるこのサークルのスタンスが感じられることは好印象ですね。

ボーカル曲は1曲目だけで、あとの2曲はインスト曲なんですがインストでもdemiらしさはしっかり感じられる出来になってますね。
2曲目は割とゆったりした味わいのある雰囲気モノと言える感じで、3曲目は明るめな曲調でメロディも良い。さすがにボーカル曲に比べると作り込みは軽めかもしれないですがこれはこれで良いものです。

3rdアルバム出るのはいつになるのかなぁ、早く新作が聞きたいという気持ちも勿論あるんですけどあんまり焦らずにじっくり制作を進めて欲しい気がします。焦って完成度が下がったら元も子もないと思いますし。

http://www.akibaoo.com/c/80/2500020374306/
そういや2ndアルバム「過信」はショップ委託されてるんですよね。イベント行けないリスナーさんも是非聞いて頂きたいなぁと思います。素晴らしい楽曲が揃った同人音楽リスナー必携のアルバムですよ。

demi「過信」

http://demiworks.net/

同人音楽には埋もれてるサークルが多すぎる!という書き出しで先日もdemiのアルバム紹介したばっかりですが、でも今回の夏コミではけっこう売れてたんですかね…? 1stアルバム「迷信」も含めて旧譜のほとんどにSOLD OUTと書かれてますし、新譜と合わせて旧譜も買った人が多かったのかな? やっぱり夏コミは音系サークルが少なめだからそれなりに注目されてたのかなぁ、それなら喜ばしいことなんですが。
しかし良曲揃いの「迷信」が完売で今後入手困難になってしまうのは惜しいことですよねえ、今回の新作を聞いてdemiにハマる人もいるでしょうし、旧譜も買い揃えようかなと思い立っても既に完売してるとなると非常にもどかしい思いをするでしょう。でも再販するにも結構コストかかるんだろうしなかなか難しいのかなぁ…。

ともあれ今回の新譜「過信」ですよ。「迷信」も良メロディ揃いの素晴らしい内容だったのですが、今回もそれに負けず劣らずのメロディの充実っぷり、しかも「迷信」よりジャンルの幅が広くなりバラエティ豊かでカラフルな内容になってるのも良いですよね。メロディ面とアレンジ面、両方においてdemiの更なる可能性を感じさせる出来栄えだと思います。

良曲ばかりだった「迷信」ですが、でも公式サイトに書かれてる解説を見ると「発案時期」がむちゃくちゃ昔の曲がいくつもあるんですよね。だからこのアルバムは1stアルバムであると同時にdemi(というか主催者の背背さん)の長い音楽活動の集大成的なベスト盤みたいな位置付けなのかなぁと思ってたんですが、でも今回の「過信」はおそらく発案時期が比較的新しいんじゃないかと想像しますし、それでもこれだけベスト盤並みに楽曲を充実させられるんだからやっぱりこのサークルのメロディセンスは本物だなぁと思った次第です。

1曲目「過信の転移」はスローテンポで割とまったりした幕開けなんですがサビメロはかなり強力。この緩やかに盛り上がるような耽美メロディ最高ですよねえ。demiサウンドの特徴と言える自己主張の強いベースラインはスロー曲でもしっかり活躍していて、シンセの音色と共にプログレ感を演出しています。
2曲目「砂の爪跡」は割とV系寄りの曲調かな。コミケのサークルカットにも書かれてたようにdemiは「V系とゲーム音楽の中間」を目指してるようなのですが、やはりアップテンポな曲ではV系の影響が色濃くなる感じでしょうか。あとメロディ展開もV系っぽい雰囲気ありますよね。でもシンセとベースラインにやっぱりプログレ(ゲーム音楽)感があるから他のV系寄りなゴシック系サークルとはまた一味違った雰囲気になってるんだよなぁ。というか、このプログレっぽい間奏、RUSHの「SIGNALS」あたりの雰囲気に近い気がするんですが気のせいでしょうか。背背さんが影響受けたアーティストにいちおうRUSHも含まれてるから多少意識してる部分もある?

3曲目「Right Shield Follower」はかなり異色な曲調ですよね。アグレッシブでカオティック感のあるリフが印象的です。曲調だけでなくメロディも他の曲とは違ってラフな感じですし、そもそもメタルっぽい雰囲気の曲はこの曲しかないんで明らかに目立ってますね。ラストのサビで疾走するところが特にかっこいい。
4曲目「Auto SAMpLiNG FaST」はテクノ、トランス的な電子音で彩られたデジタル系ロックです。この曲はデジタル色が濃いこともあってデモ段階の初音ミクバージョンがかなりぴったりハマってたんですけど、それでも人間ボーカルだとやはり味わいが増しますね。この曲は独特の疾走感と明るめのメロディラインが秀逸でとても気に入ってます。

5曲目「Theme Park Plans」、実はこれが今回一番好きな曲かもしれない。タイトル通りテーマパークというか遊園地的な雰囲気を感じさせる曲なんですが、このファンタジックでノスタルジックなメロディがたまんないですよ。女性ボーカルさんの儚い歌声も完璧にハマってる。ファンタジー系プログレに通ずるようなノリもあるし本当ツボですわ。
6曲目は繋ぎのインスト小曲だけど雰囲気良いし丁度いいアクセントになってますね。
7曲目もV系っぽい曲調なんだけど…このアルバムでは一番地味な曲かもなぁ、ちょっとサビメロはっきりしない感じだし。それでもよく聞けば味のあるスルメ系メロディだったりするんですけどね。

8曲目「猛き翼」はサンホラの疾走曲っぽい雰囲気ありますね、こういう曲調は幻想音楽系ではかなり需要あるんではないでしょうか? サビメロの盛り上げ方も素晴らしいし実に同人音楽的なツボを突いた作りだと思います。もちろん単にサンホラっぽいというだけでなくdemiらしいゲーム音楽感もあってオリジナリティもしっかりありますね。
9曲目「消えよ、悲しみの影」、ラストに相応しいバラード系の曲なんだけど…実はこれが一番の名曲なのでは? 短めな曲なんだけどファルセット多用の強烈な耽美メロディに圧倒されます。クロスフェード試聴ないから9曲目までポチポチと試聴ボタン押さないとこの曲の試聴に辿り着けない訳だし、イベント前にちゃんとこの曲聞いた人どれだけいたんだろうか。ちょっと勿体ない気もしますよね…。今からでも遅くないので試聴聞いて頂きたいですね。

そんな訳で素晴らしい内容の2ndアルバムなんですが、メロディについては文句なしだけどサウンド面ではまだまだ発展の余地あるし次の作品では更なるクオリティアップを期待したいところでしょうか。ただ、このサークルけっこう作品発表はスローペースだと思うので次は2年後くらいになるかもしれないですね。それでもハイペースで未完成の作品を出されるよりはスローペースでも完成度の高い作品を出して欲しいですし気長に待ちたいです。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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