GILDIA×世の漆黒「LiD」

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GILDIAと世の漆黒のコラボ作品ですね。
このコラボで面白いのはお互いのサークルの楽曲をアレンジし合ってるというところでしょうか。インスト除くとボーカル曲は2曲目と4曲目の2つだけで実質的に2曲入りシングルなんですが、2曲目のほうが世の漆黒が作曲でGILDIAがアレンジ、4曲目の方はその逆でGILDIA作曲で世の漆黒がアレンジ…という風にシャッフルされてる訳ですね。ボーカルはどちらもGILDIAの悠季さんで、まあ世の漆黒はボーカル流動的だから当然の成り行きか。世の漆黒の春の新譜でも悠季さん歌ってたし。

面白い企画だとは思うんですが、ただ、2曲目「L」の方はアレンジをシャッフルしたことの意味がいまいち感じられないかもしれないですね。というのは、アレンジにGILDIAらしさが全然感じられないんですよね。だってこれめっちゃメタルコア風じゃないですか…GILDIAってこんな曲調あったっけ? これアレンジ担当のクレジットに「毎日五月病」とか書いてあった方が説得力あると思えるくらいw 「いつもと一味違うこんなヘヴィなアレンジも出来るよ!」って音楽的な引き出しの豊富さを披露してると考えれば面白いと言えるのかな。いや、曲としては普通にかっこいい曲なんですけどね。

しかしながら、4曲目のGILDIA作曲で世の漆黒アレンジの「D」の方は興味深いですね。メロディはもう一聴してすぐわかるGILDIA節なんですが、バックの音がめっちゃクリアなんですよ。GILDIAっていつもなんだか音がぼやけたような音作りしてるじゃないですか、あれは郷愁感を演出するとか、もしくは昔のV系リスペクト?かなんかで意図的にああいう音作りにしてるのかなぁと思うんですが、個人的にはあの不鮮明な感じが苦手というか、あれのせいでいまいち楽しめない感じがあったのは否めないんですが、今回のコラボで世の漆黒がアレンジ担当したら非常にシャープでメタリックな音像に変わっていて、それのおかげでメロディの良さもいつも以上に際立ってるように感じますね。改めてGILDIAって良いメロディ作るなぁと思わされましたよ。この切ない系メロディ?の破壊力はさすが人気サークルだなぁと感服させられます。
(勿論、GILDIAの音作りが好きっていうファンの方々も多いでしょうし、まああくまで個人的な好みの問題なんですけどね)
GILDIA単体の夏コミ新譜は実は買ってないんですが、クロスフェード聞いた感じだと2曲目とかゲーム音楽みたいなノリだしちょっとEclipseedっぽい? けっこう色んな曲調に挑戦してるっぽいですなぁ。もしかしてメタルコアっぽい曲も過去にあったのか?
あと昨年冬コミで買ったシングルも聞き直してみたんですが、やはりメロディ良いですなぁ。このサークル過小評価してたかもしれない…。

世の漆黒は同人ゴシック系の中では割と他との差別化に成功してる方と言えますかね。基本はV系サウンドだけど、やはり個性の中核となるのはドラマチックなツインリードギターですよね。ボーカルが流動的なのにも関わらずきちんと個性を確立できてるのはツインリードのおかげでしょう。今作の4曲目でも立証されていますがやはりアレンジ能力は高いですね。

このコラボ企画は面白いと思うし、今度はお互い3曲づつくらい出し合ってミニアルバムとか作って欲しいな…とか思ったりするんですが、さすがにそこまですると自サークルの新譜が作れなくなってしまうのかな…。
というか、他のサークルでもこういうシャッフル企画やったら面白そうですよね。全然毛色の違うサークルでシャッフルしたら凄いことになりそうだけど、さすがに全然サウンド異なるサークルじゃお互いの交流がないから無理かw
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世の漆黒「東京零年」

 東京零年

世の漆黒の春M3「新刊」…もとい新譜ですね。…まあいちいち説明しなくとも買った方は分かるでしょうけどこれ新譜と呼ぶにはちょっと戸惑いますよね、完全に見た目は同人誌ですもんねw

という訳で、CDではなくDLコードと同人誌サイズのブックレットという変則的な頒布形態だったこの作品ですが、この試みはなかなか意義深かったのではないかと思います。
この頒布形態、サークル側の意図というのはおそらくCDプレスせずに済むからコスト削減になるとかそんなところだと思うんですが、リスナー側にもけっこうメリットありますよね。ダウンロードならCDをいちいちリッピングする必要がないし、曲情報やアートワークを設定する必要もないからリスナーの負担もけっこう軽減されるんじゃないでしょうか。
同人音楽って一度買い逃がすと入手困難になることが多々あるから、とりあえずイベントの際には後悔の無いようありったけ買いまくるリスナーさんって多そうですけど、大量購入してもリッピングが面倒くさくて聞かずに放置っていうパターンもありがちな気がするんですよね。しかし、ダウンロード形式ならばリッピング作業の苦痛を多少なりとも軽減できるから大量買いリスナーさんにも親切な形式というか?

でもこの新譜に関しては利用しているDLサイトの仕様のせいなのか一括DLできなかったりで面倒くさい面はあるんですけど、まあ、まだ試行錯誤の段階だと思うので仕方ないですよね。あくまで同人なので「聞きやすい工夫」をサークル側でわざわざしてあげる義務なんて全くないとは思うんですけど、リスナー数を拡大するための手段としては重要な気もします。

あと、DL形式でメリットが多いのはなんといっても無料配布の場合ですよね。最近増えてきたDLコード入りのカード頒布ってやつです。無料配布でCDいちいち焼いてたらサークル側も無駄にコストと時間がかかるし、必然的に用意された枚数が少なくなるからリスナー側は入手できる確率が減るし、双方にデメリットしかないですよね。しかも無料配布って1曲しか入ってない場合が多いですが、1曲だけのためにわざわざCDをPCに出し入れするってかなり面倒くさいんですよ。それで放置という可能性も…。
個人的な意見を言えばもはや無料配布はDL一択だと思ってるんですけどね…。CD形式のメリットってレアリティの演出とかしか思いつかない。

そんな感じで、DL形式のほうがメリット満載だし、時代の流れも完全にDLに傾いてると思うんですが、実際はM3やコミケで売っている同人音楽は大半がCD形式な訳で、なんとも不思議な気もするんですがこれもオタク文化特有の現象なんですかね。やはりオタクっていう人種はデータだけじゃなくて現物を持っておきたいというか、そのほうが収集欲が満たされるからなんでしょうね。かく言う自分もDLだけじゃちょっと寂しい感覚も少なからずありますしw
というか、更に言えばイベントなんて参加せずにネット上だけでDL販売すれば一番効率いいのでは、と思えてならないのですが、これもまたオタク文化というか、イベント特有の熱気が購買意欲を促進してるというのは間違いないですしね。

という訳で、イベントのタイミングに合わせて無料DL企画を催したオレウサのKaleidosc[A]peが最強、という結論に今回も行きつく訳ですよ。
…ってあれ? なんの話をしてたんでしたっけ?
ああそうだ、世の漆黒の新譜の話ですよね、さすがに脱線しすぎましたw

実は世の漆黒は今までシングルの「デカダンスヴァニラ」しか聞いたことなくて、今回のが2枚目になる訳ですが、どうやら今回の新作は過去作品のリメイクバージョンがいくつか収録されてるみたいだからちょっとしたベスト盤的な趣きもあるのかな? 入門用にもちょうど良さげな作品ですよね。
このサークルってラノベを題材にした作品が多いですけど、まあ東方アレンジと違って楽曲はオリジナルな訳だし、原作のラノベ知らなくても問題なく聞けるかな?と思いつつも原作があると敷居の高さは否定できない訳で、やはりこうやって完全オリジナル路線でやってくれた方が聞きやすいというのはありますね。

音楽性としてはV系の影響が濃い女性ボーカルのゴシック系メタルで、それだけなら類似サークルが山ほどいる訳ですが、しかしながらこのサークルの場合はメタル要素が強めというか、ドラマチックなツインリードが主体のパワーメタル的な楽曲が多いので数多の同人ゴシック系の中でも埋没せずに個性を主張できている気はしますね。

世の漆黒のCD聞くのはこれが2枚目と書きましたが、昨年秋M3で発表されたV系バンド花純月のリメイクアルバムは聞いていまして、これって実質的に世の漆黒の別名義作品みたいなものだと思うんですけど、今回の新作もその花純月のアルバムと似通った印象かな、楽曲の出来とか。違いがあるとすれば花純月はV系だから男性ボーカル主体だったけど今回は女性ボーカルがメインで、あと世の漆黒のほうはツインリードが多用されてるということくらいか。
この新作も花純月と同じでゲストボーカルを沢山迎えていて豪華なんですけど、上手いボーカルさんとそうでもないボーカルさんの格差がけっこう開いちゃってるというのも花純月のアルバムと共通してるかなぁ。あっちは朔夜さんとその他って感じだったけど(言い過ぎ)、今回のはGILDIAの悠季さんと葉月ゆらさんが突出してますなぁ。やはりなんだかんだで有名サークルの方は超上手いですよね。他の方が下手っていう訳じゃないんだけどやはりこのお2人が上手すぎるんですよw

イントロに続く#2、#3は共にドラマチックなツインリードを中心に据えた疾走曲で、女性ボーカルによる歌メロは超キャッチーだけど主役はあくまでギターかなぁ。メタル要素が前面に出ているというのはやはりメタラーとして好感が持てますね。#3はボーカルだけ差し替えたバージョンかな。
#4は星名優子さん歌唱のV系定番のジャズ系の曲。この手の曲調はあんまり好きじゃないんだけどこの曲はツインリードが大活躍してるおかげでメタル度高いしけっこう好きかも。このリズムでツインリードやるとちょっとIRON MAIDENっぽい感じも?
#5はヘヴィなリフを貴重にした疾走曲で、これもギターが目立ってますなぁ。
#6はこのアルバムでは一番V系っぽい曲かな。ボーカルも中性的だし。
#7、#8は悠季さんと葉月ゆらさん担当曲で、楽曲としてはそれほど他の曲と差があるとは思えないのに、はっきり言って段違いの名曲度に聞こえる。やっぱり上手いですねえ…ボーカルの力は大きいと実感する。

どの曲もメロディ、サウンド共に完成度が高く充実した作品に仕上がってると思います。さすが「集大成」と銘打たれているだけのことはありますね。ラノベ題材の作品に手を出すかは迷うところだけど今後もオリジナル作品が出るなら期待したいです。

花純月「至白へ帰す遥かの香花」

  至白へ帰す遥かの香花

この作品は、ゴシックメタル系サークル「世の漆黒」の中心メンバーである胡桃坂 庵さんがかつて所属していた「花純月」というV系バンドの過去の楽曲を多くのゲストボーカルを迎えてリメイクしたアルバム…だと思われます。
世の漆黒で頒布してたのにアーティスト名が花純月ってなってるから「??」ってなったけどこの理解でたぶん合ってるんじゃないかと。

この作品、V系が好きな同人リスナーの間でも事前に話題になってたっぽいですが、やはり1曲目、Eine Kleineの朔夜さんの歌う曲のキラーチューンっぷりがその要因なんでしょうなぁ。楽曲のキャッチーさもさることながら、やはり朔夜さんのボーカルが上手すぎる。自身のサークルEine Kleineで何故歌ってないのか不思議になるくらいには堂に入った歌いっぷりですよねー。この手の甘ったるいV系が好きな人にはたまらん歌声でしょうなぁ。

とまあ、1曲目はインパクト大のキラーチューンなんですが、2曲目以降がちょっと地味なんですよねえ…。割と落差が激しいというか、曲の出来に差があるってもあるかもしれないですがそれ以上にボーカルの力量に差があるのかもしれない…(Aureliaのkikyowさんは上手いけども)。
とはいえ、2曲目以降が捨て曲っていう訳じゃなく、単に即効性がないってだけで、何度か聞くと味が出てくるスルメ曲系って感じですかねー。そりゃ、わざわざリメイクするくらいだからおそらく花純月ってバンドのベスト選曲になってるはずだと思いますし。
特に後半は良い曲が揃ってるんですよ。#5のバラードとか、ボーカルはちょっと歌唱力不足な感もあるんですけど、サビでの裏声のスキャットが素晴らしい。バックのギターのいかにもV系っぽい高速ピッキングのフレーズが良いですなぁ。
#6はミドルテンポでヘヴィなリフをどっしりと据えたメタル寄りの楽曲で、一番メタラー向けと言える曲かも。ボーカルは気怠い声質ですがオペラティックな雰囲気もあり、時折入るデスボイスも良いアクセントになってる。
ラストの#7はこのアルバムで一番キャッチー且つ疾走してる曲かな。メタル寄りなアレンジとキャッチーな歌メロで完成度高し。世の漆黒のスタイルに一番近い曲でもあると思う。ボーカルは女性ボーカルに聞こえるけどたぶん男性なんでしょうな。

多くのゲストボーカルが参加してるおかげで、かなりバラエティ感あふれる作風に仕上がってると思います。
V系が好きなリスナーさんなら満足できる内容になってると思いますね。後半にメタル色の強い楽曲が入ってるんでメタラーも十分楽しめるかも。
実を言うと世の漆黒の作品ってシングル1枚しか聞いたことないんですよね…。ラノベ題材の作品が多いし、原作知らないと敷居が高い感もあり…。やっぱり完全オリジナルでやってくれた方が聞きやすいんだけどなぁ。
そういえば、1曲目歌ってる朔夜さんと世の漆黒の胡桃坂さんで「スカーレット-581486956803-」(名前長すぎw)とかいうV系プロジェクトも始めたみたいですが、そっちも楽しみですね。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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