Roman so Words「never ending journey」

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http://roman-so-words.com/

Octaviagrace新作の発売日ですね。早速聞いてるんですけど前作のフルアルバムに比べると音の厚みが増していてメタル感を取り戻しているんですけど、でも楽曲については1st EPと2nd EPの輝きには及ばないかなぁ…。やっぱり最初の2枚が良すぎたんでね…。

まあOctaviagraceの感想は後ほど書くとして、今回取り扱うのはそのオクタビアでボーカル務める己稀さんの所属するご存知Roman so Wordsの春の新曲のほうでございます。新曲…まあ次の新作が出てないからギリギリ新曲ですよね…?

この新曲「never ending journey」なんですが、当初はM3新作が何も無い予定だったのが(M3の2週前に開催された)2ndライブ後に急遽予定を変更して用意した曲ということで、YUIさんや己稀さんのツイート見た限りでもかなり短い時間で突貫的に作り上げた曲であるようです。実際、1コーラスしかなくて尺も2分強しかないデモ曲が1曲入ってるだけのCDなのですが、しかしながら驚くなかれ、これが最高に素晴らしいメロディを持った楽曲なんですよ。デモ曲なのに圧倒的な存在感。ぶっちゃけRoman so Words史上でも屈指の名曲なのでは…?

もちろんデモバージョンなのでギターは打ち込みだったりプロダクションも軽めだったりして完成度は低めなんですが、それを補って余りあるほどに素晴らしいメロディ。
曲調は清涼感あふれる明るいポップス系でいわゆるクサメタルとは全然違うんですが、でもアップテンポだしリフもカッコいいんで十分にメタラー向けだと思います。っていうか、こういうJPOP系メロディはどっちかというとOctaviagraceでメインでやってる曲調だと思うんですけど、ぶっちゃけそのOctaviagraceの領分を奪う勢いで強力無比なメロディなんですよね。オクタビアのほうが(ロマソの領分と言える)クサメタル風の曲をやってもいまいちだったのにロマソのほうは余裕でJPOPな曲調で名曲を作り上げてしまうという。ロマソ強し。これほどの名曲を突貫で作ったっていうんだから…YUIさんの凄さを改めて思い知る1曲だと言えそうですかね。
そして己稀さんのボーカルスキルもOctaviagraceの活動を通してさらに向上していることが確認できます。「Es」のときより安定感増してますよね。

この曲はきっと次のアルバム(orミニアルバム)にフルバージョンが収録されるはずだと思うんですけど、ロマソも同人音楽には珍しいくらい寡作なサークルですからねえ…果たしていつになったらフルを聞けるのやら。来年中に出ればいいんだけども。
これは急遽作られた曲ということなんで次回作の方向性を占う根拠にはなり得ないかもしれませんが…まあ出来れば脱メタルな方向性には行ってほしくないですけどね。この新曲もリフはしっかりしてるから非メタルって訳じゃないし。
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Hymn Above Traumatic Emotion「Ecdysis-夢ノ森ニテ-」

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https://hymnabovetraumaticemotion.jimdo.com/

オリジナル同人メタルで最もカッコいいネーミングのサークル(暫定)ことHymn Above Traumatic Emotion(略称HATE)の最新シングルです。

…って言っても既にリリースから半年近く経っちゃってますけどね…。秋M3カタログ発売前に慌てて春作品の記事ぶっ込んでるという。

昨冬にリリースされた記念すべき1stフルアルバム「OMBRA」に続いて春に頒布されたシングルとなります。次イベントですぐに新作が出るっていうのは寡作なHATEにしては意外だったというか。新体制になって制作モチベーションも上がっているということでしょうか。
同人メタルレビュー誌「オタクとメタルと私」においても年間ベスト1位に輝いていたHATEのフルアルバムですが、この記事を書くにあたって久しぶりに聞いてみたんですけどやっぱり何度聞いても素晴らしすぎる内容。同人メタルの歴史に残る名盤だと信じて疑いません。
とはいえ…この新体制HATEについては誰もが賛辞を送るタイプの音楽とは言いづらく賛否が別れてしまう可能性あるとは思うんですけどね。もちろん個人的には大好きなんですけどね。新しく加入したHidaka Mikuさん…もといpeloさんの歌声なしではこの傑作フルアルバムは成立しなかったと確信している訳です。まあそれについてはアルバムの時の記事で散々グダグダと書き散らしたのでいちいち繰り返して書くことはしませんけども…。

この新作の内容ですが、2曲入りなんですけどそのうち1曲がイントロなんで実質的に1曲だけのシングルですね。ボリュームは足りないけど…フルアルバム出して間もないんだからそれは仕方ない。新作出ただけで有り難い。
タイトル曲「Ecdysis-夢ノ森ニテ-」は完全に1stアルバムの延長線上。っていうかサビメロやリフがアルバムのクライマックスを飾った「繭」にそっくり。「繭」は理想的なアルバム終盤曲と言って過言でないくらいの超テンション超ドラマチックな超名曲だったんですが、しかしながらその名曲に似通っているはずのこのEcdysisはどうにも物足りなく感じる。何故なのか。やっぱりアルバムの流れがあってこそクライマックスで盛り上がる訳なので、単体で抜き出してもいまいちになってしまうのかな。HATEってアルバム単位でこそ真価を発揮するサークルのような気がするんですよ。だからシングルやEPでチマチマやるよりもアルバムでガツンとかました方が良いのかなぁと。まあ寡作サークルなので2ndアルバムがいつになるのか分かんないですけどね…気長に待ちましょう。
あとこの新曲は三拍子系のメルヘン風味?な展開も含まれていて、同人音楽「らしい」HATEの側面も垣間見えます。
KHULEさんの演奏技術やサウンドプロダクションについては言うまでもなくハイクオリティでケチの付け所無し。オリジナル同人メタルでも最高峰のクオリティでしょう。

ところでタイトルの「Ecdysis」って脱皮っていう意味みたいですね。なんとなく今後の更なる進化を示唆しているようなタイトルに思えなくもない? と言ってもHATEってサウンド的にも音楽性においても初期の時点ですでに完成されてたからそんなに改善の余地は無さそうなんですけどね。となるとやはりボーカルのスキルアップにかかってる感じか…。ってかV系(歌謡曲)な歌い方が単に苦手ってこともあると思うけど…。
でも初期みたいに男性ボーカル入れたりせずにこの3人メンバーで続けていって欲しいですね。

(V.A.) VOCALEAMO Compilation album「E.M.Otional」

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http://zunx2dtm.com/archives/20127397.html

春M3作品です。ボカロです。激しい系です。でもギャーギャーうるさくはありません。
コンピレーションアルバムです。15曲も入ってるのに500円というお買い得です。良い曲が多いです。

…以上、いちいち読むのが面倒くさい人向けの要約でした。
ってかこの要約だけで最低限の情報は十分に伝わる気がするしわざわざ本文を書く意味はあるんだろうか?と思いつつもやっぱり投げ槍すぎるのはいかんのでちゃんと書きます。はい。

このコンピ頒布してたサークルって確か壁配置だった気がするしそれなりに知名度のあるボカロPなのかな。恥ずかしながら不勉強な者でしてこのコンピに参加してるボカロPさんは1人も存じ上げなかったんですけどね。でも各ボカロPさんの投稿動画一覧をさらっと見た感じでは再生数は2000~5000くらいでそれなりの数字は稼いでおられる印象ですし、何より音源そのもののクオリティの平均値がだいぶ高め。しょぼい音を鳴らしてる参加者は皆無で、オリジナル同人メタル界のクオリティ平均値と比較しても中の上から上の下くらいには位置するレベルばっかりなんじゃないかなぁ。このクオリティで15曲で500円って安すぎだろ…。やっぱりニコ動界隈の価格設定はやばい。
ってか自分も記憶が曖昧で、このアルバム1000円で買ったような気がしてたんだけど500円だったんだ…この記事を確認して気付いた。まあイベント時って値段とかあんまり気にせずバンバン買っちゃいますからねえ。それで衝動買いもしちゃうんですけどね…。

コンピレーション作品なんですけど、ボカロでラウド系(スクリーモ/ポストハードコア)という縛りで参加者を募っていることもあって作品全体にはしっかりと統一感があってコンピ特有の雑多な感じがほとんどありません。1つのアーティストの作品として聞けてしまうレベル。でもそれって裏を返せば各参加者の個性が乏しいとも言い換えられる訳なんですが…とは言えこの手のラウド系サウンドってジャンルのフォーマットに従って作るとどうしても似通った感じになってしまうのは仕方ないんですけどね。
前述の通りクオリティは各参加者ともかなり高い。今のボカロラウド界隈ってレベル高いんだなぁと感じずにいられない。これならばボカロ&同人ラウド界隈は今後も安泰? このラインナップの中から歌い手コラボでアルバム作るPが出てきたらけっこうな傑作が生まれそうな予感ありますよ。

収録曲はタイトル通りエモーショナルなメロディを備えたラウド系ばかり。シンセ使ってるPもいるけど必要以上にチャラい感じにはならずあくまでシリアスな曲調が中心。パリピ向けラウド曲が苦手なリスナーにもおすすめできる。

どの参加者も総じて良い曲を作ってると思うんですけど、プログレマン的に特に気になったのは8曲目を提供しているイチカっていうボカロPさん。テクニカルでDjentyな作風で異彩を放ってます。あのイケメン天才ギタリストのichikaさんとは無関係だと思いますが…。
主催者KeitAさん提供の2曲目もちょこっとDjent風味かな。
15曲目のギターインストもDjent寄りでカッコいいんだけど参加者のクレジットが無い?

12曲目のイリオモテヤマネコさんの曲は本作随一の疾走感のあるアグレッシブな曲調でインパクトあり。
7曲目zunx2さんもかなりヘヴィで音圧高いサウンド。このボカロPさんは動画の再生数も高め?

シンセ入りの曲では11曲目UCCHiさんの英詞曲とか良い雰囲気が出てて素敵ですね。
10曲目の音羽ねぅさんの切なくキャッチーな歌メロとキラキラサウンドの組み合わせも絶品。さらにギターソロもがっつり入ってるし今作の参加者の中でも注目度は高い。
あと5曲目のR'sFactoryさんのブレイクダウンのとこのシンセフレーズが好き。

サビメロのエモさにおいては6曲目のsho-penさんが一番かも?
3曲目の書店さんのアルバムは実は買ってました。まだ開封してないんですけどね…。今作ではマスタリング担当なさってるようで作品全体への貢献度は高そう。曲調はオーソドックスなシンセ無しのスクリーモですな。

そんな訳で素敵な曲が取り揃ってるんでボカロ好きなリスナーにもラウド系好きなリスナーにも聞いて頂きたいですね。ボカロラウド界の現状を知るには打って付けの1枚なのかなと。

オタクとメタルと私「DOUJIN METAL No.18」

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http://hwbb.gyao.ne.jp/tyr-pc/home.html

レビュー同人誌をレビューするという初の試み(?)。もちろん書評とかそんな大層なものじゃないです。興味深く参考になる内容だったんで記事にしておきたいと思いまして。

No.18っていうことでかなり歴史のあるレビュー同人誌サークルですよね。
まあ、うちのブログもレビューとは言えないお粗末な文章を書き続けて早5年近くにもなる訳ですけど、こうやってきちんとした編集されたレビュー冊子を制作してらっしゃるサークルさんと同列に置くのはおこがましいとは思うんですが、でも同人音楽レビューの特異性、難しさについてはいちおう自分も分かってるつもりです。何がどう特異で難しいのかについて具体的なこと書くのは避けておきます…お察しください。まあとにかく同人音楽のレビューは一般の音楽レビューとは異なるってのは事実なんですよね。
かつて存在していた同人音楽レビューブログが更新停止もしくは同人音楽を取り扱わなくなって久しいのはご存知だと思いますが、その理由について「同人音楽が以前に比べてつまらなくなったから」っていう理由を挙げる方は多いでしょう。しかしM3の参加サークルや一般参加者が増加しているのは動かしがたい事実。人は増えたけど質が下がった? それでつまらなくなった? うーん自分はそうは思えないんだよなぁ。むしろDTM技術はどんどん進歩してるし。部分的に見れば質が下がった、マンネリ化したということはあるかもしれない。でも全体的に見れば活性化しているしまだまだ可能性をいくらでも見い出せると思うんですけどね。このレビュー誌さんもこれだけ長く続けてらっしゃるのだからその可能性を信じてらっしゃる方だと思うのですが。

前置きはそれくらいにして本題に入りましょう。オタクとメタルと私さんの同人誌についてです。
その特徴についてですが、

●扱ってるのは基本的にメタル作品のみ
ここは徹底してますね。メタルとカテゴライズ可能な作品以外は載ってません。ラウド系とV系ロックはいちおうはメタル系にカテゴライズ可能なんで載ってますが。
うちのブログは同人メタル中心とは言いつつもタイトルが「同人音楽」なんで手広く扱うのも可能なんですが、オタクとメタルさんの場合は「メタル」ってばっちり入ってますから…名に偽り無しということですね。

●アレンジ作品は無し
この基本方針うちと同じですよ…びっくりです。どういう理由でアレンジ作品排除してるんだろうか。うちの場合はメロディを「借りている」アレンジ作品と自前でメロディ作ってるオリジナル作品を同列に並べたらフェアじゃないっていう理由なんですけどね。アレンジ作品を否定してる訳ではないです。特筆すべき音楽性のアレンジサークルがいれば取り扱います。

●ボカロ作品はあり
古参メタラーの中には未だにボカロを受け入れられない人もいるみたいですけどここはボカロも分け隔てなく扱ってます。ボカロ界隈に質の高いメタル作品が多くあることを考えれば当然の判断ですよね。

●新旧サークルをバランス良く紹介
これ重要ですよね。昔から同人音楽を聞いてらっしゃるリスナーさんって古参サークルを重視して新規サークルが後回しになってるイメージあるんですけど、ここは新旧サークルのバランスを考慮してランキングも作られています。やっぱり新規サークルの発掘なくして界隈の活性化は有り得ないですし。

●専門用語を多用しない分かりやすい文章
●批判的な意見は最低限
これはね…先ほど書いた「同人音楽レビューの難しさ」に関わってくるんですけど、同人音楽ってアマチュア音楽なのでクオリティが一般音楽に比べて低いのは仕方ないことなんで、そこを批判しようと思えばいくらでも批判できちゃうってのがね…厄介なところなんですよ。だから基本的に褒めることを前提にして書かないとレビューが無意味になってしまうような気もします。だからと言ってベタ褒めばかりだったら客観性が失われるし…難しいっすね…。オタクとメタルさんはその辺も踏まえた上で書いてらっしゃる印象があります。

●メタルコアには若干懐疑的
これは…生粋のメタラーだとHR/HMとハードコアは別物って感覚あると思うんですよね。メタルコアはハードコアってことで。

で、この「No.18」では2016年の同人メタルベスト10の特集が組まれてるんですが、先日もちょろっと書いた通り1位はHATE、4位がLiesvect、8位がPratanallisです。他は割と有名所なラインナップですが…気になる方は購入どうぞ。
HATEフルアルバムが1位っていうのはとても同意できるんですけど、しかしちょっと引っかかるのがHATEのレビュー内容の半分以上がメロデス史の振り返りで占められてるってのが…。HATEそのもののレビューがもっと欲しかった気がするけど…でもこのアルバムって評価難しいタイプの作品だからなぁ。人によってはボロクソだろうし。
あとLiesvectが4位ってのが素晴らしいですよね。もしこの新進気鋭のサークルの渾身のフルアルバムが評価されてなかったらこのレビュー誌に対する共感は少なかったと思います。Pratanallisはもうちょい高くても良かった気もするけど…でも8位だから十分ですかね。
個人的には2016ベストはREJECTIONとXiloroの2サークルが絶対に外せないと思ってますけど…でもどちらもメタルにカテゴライズするの微妙な音楽性だから仕方ないかな。Xiloroは2ndでハードロック色が濃くなりましたから次はランクインするかも?

あとランキング以外にも多くの作品レビューが掲載されていまして、自分が買ってないor知らなかったサークルも多く取り上げられていて参考になりました。これを参考に次のイベントで買おうかと。
Grey Lethal、Junseiさん、リリハル、SPARESPINE、SilencePhobia、オレオレウサギなどが掲載されてます。明日の叙景まで入ってる。うちの最推しサークルLost my Proustは楽曲ベスト部門に入ってますね…アルバム自体が紹介されてないのはちょっと残念。とはいえ楽曲だけでもベスト入ってるんだから十分かな。

あと同人音楽には関係ないんですが、このレビュー誌の後書き、鉄血のオルフェンズについて肯定的なコラムが書かれてるのが好印象でした。オルフェンズってああいう結末だったこともあってボロクソに貶されてネタアニメ扱いされたりしてるのが悲しいのでこういう文章に出会えて何だか嬉しかった。ヴィダールのデザインが最高…めっちゃ分かる。

Diabolic Phantasma「Abaddon's 5th Chord」

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https://diabolicphantasma.jimdo.com/

東方アレンジサークルです。デスメタルです。ギャーギャーうるさい系です(読むのが面倒くさい人向けの要約)。まあ、うるさいだけに留まらない「クサさ」も強い音楽性ですけどね。

うちのブログで東方アレンジ扱うのはイレギュラーな事なのですが、今年の夏コミは同人音楽の日と東方の日が同日になったこともあって実は3枚も東方サークル買ったんですよ。アレンジ作品を積極的に聞かない自分があえて買ったくらいですから当然ながら特筆すべき優れた音楽性を持っているサークルばかりです。という訳でイレギュラーに紹介します。
ちなみにその3枚の内訳はというと…このサークルと先日紹介したA-HEADと…あと1枚は壁サークルなんですけど、そこを紹介するのはいつになる事やら。基本的に有名サークルは後回しにする傾向ありますんで。需要と逆行してることは分かってるけどやはり新しめな有望サークルを優先したいですからね。

で、このサークルDiabolic Phantasmaは初CDが2年前で東方メタル系では比較的新参に当たるのかな。これが1stフルアルバムらしいです。
音楽性は公式によればシンフォニックデスメタルということなんですが、しかしブラストビートが多用されているのでブラックメタル寄りな印象が強いですかね。ラスエフにもシンフォニックブラックのタグが付いてた。あとV系からの影響が色濃い。これも同人メタルらしさ。
シンフォブラック+V系の同人メタルと言えば…やはりICDDがその頂点に座している訳なんですけど、さすがにICDDと比べたら音も演奏もチープだし数段格下と言わざるを得ないんですが、とはいえICDDの下位互換に位置している訳ではなくてこのサークルならではの良さがしっかり存在してるのは確かです。

その独自性の核となっているのが女性ボーカル。他の同人メタルサークルのアニメ系ボーカルや歌謡曲系ボーカルとは一線を画する「本格的」オーラをまとった歌唱力抜群のオペラティックな女性ボーカルの醸し出す存在感は半端ない。これが他と差別化する決定的な要素になっているのは疑いようがないですね。
でもメンバー紹介見るとこの女性ボーカルはゲスト参加みたいなんですよ…音楽性を形作る最重要な部分がゲストに依るっていうのはある意味で不安要素かもしれませんが…。
それとシンフォニックなアレンジの妙についても特筆すべきですね。ICDDに比べたらゲーム音楽みたいなB級っぽさの残るサウンドなんですけど、逆にそのゲーム音楽風味が親しみを持てるポイントになってて、大仰でありながらもキャッチーなメロディを連発する展開はオタクメタラーの琴線に触れること請け合いでしょう。アグレッションよりも親しみやすいメロディが優先されていて、メタラーの間で話題沸騰の「究極のオタク系クサメタル」ことZemethに通ずる感覚もあるかもしれない?
このアルバムは東方の有名曲が多めにチョイスされてるんで正直いってメロディの新鮮味はかなり乏しいのですが、それでも楽しめるのはアレンジの妙のおかげでしょう。
ギターソロがメロディアスでがっつりドラマチックさを演出してくれるのも好印象ポイント。

アルバム前半の曲(4曲目まで)はデスボ+オペラティック女性ボーカルの組み合わせでひたすら劇的でクサい展開続きなんですが、後半(5曲目以降)に入るとV系っぽい男性ボーカルが入ってくるんですよね。このV系ボーカルも下手って訳じゃないんだけど…女性ボーカルが上手すぎるから男性ボーカルがぶっちゃけ蛇足に聞こえちゃうのが惜しいところ。なんていうか、「本格派」シンフォニックデスメタルからV系メタルに格下げされちゃう感じ。まあV系が好きな人ならむしろ後半のほうが気に入るのかもしれないけど…。
ってかこの男性ボーカルもゲスト参加なのかよ。正式メンバーはデスボとギターとドラムの3人? ドラムのメンバーがいる割には打ち込み臭の強いドラムに聞こえる…?

自分が買ったのはこのフルアルバムだけなんですけど、最新作のシングルのほうではテクデス要素も追加されてて個人的な好みにさらに近づいてる感じもあり。シングルのほうも買えば良かったかな。
アレンジセンス優れているサークルだしポテンシャルはかなり高いと思う。是非ともオリジナルもやって欲しいけど…でもサークル代表のEUGENさんは「東方is人生」なんてプロフィールに書いてるくらいだし、生半可な気持ちで東方アレンジやってる訳じゃなさそうだしオリジナル作品の予定は無いのかもなぁ。でも次のM3には参加するみたいだけど。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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