Tears Fall Spills「Panic at the Sunset」

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http://ameblo.jp/tearsfallspills/entry-12213874460.html

ポストハードコア/メタルコア系コンピレーションサークルTears Fall Spillsの1年ぶりの新作です。これが5枚目になるんですかね。

このサークルって初期の頃からポテンシャルは高かったと思うんですが、コンピレーション形式で毎回アルバム制作していることもあって作品単位で評価するとなるとどうしても散漫な印象が拭えなかったんですけども、今回(っていうか昨年秋だけど)は1年の間隔が空いていたこともあって、そろそろ満を持して各メンバーのソロ作品が来るかな?と期待してたんですが…どうやらまだもう少し待たないといけないようですね。いや、そもそもソロ作を出す予定があるのかどうかも全く不明なんですが。あくまでも個人的な願望なんですけどね。でもコンピレーションに甘んじてるには惜しいだけのポテンシャル持ったサークルであることは事実だと思うんですよ。

Tears Fall SpillsがM3デビューした3年前はまだオリジナル界隈ではラウド系サークルも少なめだったんでこのサークルも十分な存在感あったと思うんですが、今はオリジナル系も充実してきてるからやはりコンピレーション形式では自己主張が足りなくなってきてると思うんですよね。

とはいえ、楽曲単位で見れば各コンポーザーの担当曲(主にhyahyaoさんと75さんの楽曲)の輝きは全く衰えていないどころかますます洗練されてきてますし、今作の収録曲についても実に素晴らしい出来栄えになってると思います。

1曲目はhyahyaoさん担当曲「Void」。実を言うと、1年ぶりということもあるし(ソロ作が叶わなかったとしても)今回はhyahyaoさんの曲が3曲くらい入ってないかなと密かに期待してたんですが、実際のところこの1曲のみの収録となってます。ぶっちゃけ物足りなさはあるけど、しかし1曲だけとはいえ完成度は相変わらず高いです。
今回もお馴染みの実力派女性歌い手の森邑みけさんをフィーチャーしていまして、改めてこのお2人のコンビネーションは最強ですよねえ。相性良すぎる。hyahyaoさんお得意のシャキシャキと小気味良いグルーヴのハードコアサウンドと森邑みけさんのソウルフルな歌唱の見事な共演が快感をもたらしてくれます。ほんと素晴らしい。いつも言ってるようだけどこのお2人のコンビでアルバム出して欲しい…。コンピレーションに埋もれてるのは勿体ない。もっと幅広い層に知れ渡るべきですよね。

2曲目はTatsukiさん担当、クリーンパートの無いひたすらアグレッシブなデスコア系。

3曲目「Oneself」はhyahyaoさんと並んでもう1つのTears Fall Spillsの大黒柱である75さん担当曲。相変わらず最高にキャッチーなメロを聞かせてくれますね。いつもボーカル担当してるμさんの透き通った繊細な歌声と荒々しいハードコアサウンドの対比が実に心地良い。この感じ、個人的にオタク系ラウドサウンドとしては理想に近いと思ってます。

4曲目もTatsukiさん、こちらはいつものようにV系っぽい耽美なサビメロを備えたメタルコアですね。

5曲目「mirror」は女性ボーカルによるキャッチーな歌メロを備えているので75さん担当曲…かと思いきや「さもとらけのにけ」さんの曲なんですね。ちょっと意外でした。75さんに負けず劣らずのキャッチーなメロが聞ける素晴らしい曲です。何気に今回のアルバムってTatsukiさんの2曲以外は全て女性ボーカル曲なんですよね、実は今までで最も一般向けな作風と言えるかも?

6曲目「My Sadness was Vanished」、こちらは間違いなく75さん。今回はhyahyaoさん曲が1曲しかない代わりに75さん曲が2曲あるんでトータルとしての満足度はいつもと大差ない感じでしょうかね。この曲は疾走感あるAメロからキャッチーなサビメロへの流れが秀逸。実にメリハリの効いた曲構成。ほんと、75&μのコンビでもアルバム出して欲しいですな…。

そんな訳で、今回も各楽曲は素晴らしいんだけどそろそろ各メンバーにはソロ作をやって欲しいなぁといういつも通りの感想に集約される感じでございます。コンピレーションサークルとして3年も活動してる訳ですからもう下準備は十分なんじゃないかなって気がしますしね。
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Tears Fall Spills「The Escape Artists」

http://ameblo.jp/tearsfallspills/

もう4作目ですか…早いもんですねえ。
もはや、すっかりオリジナル同人メタルコア系において欠かすことの出来ない定番サークルになった……とはさすがに言えないか、残念ながら。
毎度言ってるようだけどやっぱりコンピレーション形式だから印象が薄まってるってのもあるんだろうなぁ。毎回しっかり聞き所となるキラーチューン級な曲は収録してるんですけどね。
そもそも、同人音楽のメタルコア、ポストハードコア系はサークルもリスナーも共々ほとんど東方に行っちゃってるからオリジナルはまだまだ層が薄いという根本的な問題もありますけどね…。このサークル、特にhyahyaoさんの曲に関しては東方系と比べても全く引けを取らないレベルのクオリティだと思うんで、スポットライト当たらないのがもどかしいんですけどね。オリジナル勢もっと評価されて欲しいと思いますよ。

さて、今回の新作についてですが、今回もhyahyaoさんの曲ばかりリピートして聞いていたことを白状せねばならないでしょう。他のコンポーザーさんも頑張ってるとはいえ依然としてhyahyaoさんが頭一つ抜き出てるのは否めないですね。

今回のhyahyaoさん担当の2曲も、まさにド安定のhyahyao節と言った感ありますね。
6曲目「In your eyes」、これは前作収録の「Absence of Light」の曲調を受け継いだと言えるhyahyao流Djentメタルコアで、相変わらずこの独特なグルーヴ感とキャッチーでエモいメロディが実に心地良いですよ。適度なエレクトロニカ的な味付けも絶妙で、イントロとか1st収録の名曲「Visions」を思い出しますね。
9曲目「Monochrome」、これは2nd以来の久々の参加となる外人みたいに上手すぎな女性ボーカリストこと森邑みけさんのソウルフルな歌唱が絶品です。hyahyaoさんの自然体なボーカルも個人的に好きなんですが、万人受けする歌声ということではやはりこの女性ボーカルさんでしょう。半端ない上手さ。hyahyao流Djentの切れ味はこの曲でも冴え渡っております。ギターとかタッピングでピロピロしてる訳でもないし必ずしもテクニカルって感じではないんですがとにかくグルーヴ感がツボすぎるんですよね。終盤のディレイかかったギターが美しい。ドラムの音も何気に進化してる?
今回の2曲も素晴らしい出来だと思うんですが、ただ、2曲とも同系統の曲調なんでバラエティ感が足りないという不満は少しだけあるかな。次回作ではアップテンポな曲も期待したい?

というか、そろそろ一度hyahyaoさんのソロ作品を出して欲しいところですよねえ。冒頭にも書いた通り、コンピレーションだと各曲の印象が薄まってしまうというデメリットあると思うんで。
森邑みけさんのボーカルをフィーチャーしてTears Fall Spillsの過去曲やニコ動にボカロで上げた曲をリメイクして収録したアルバム作ってみたらもっと幅広い層にアピール出来るんじゃないかなぁとか思ったりする訳ですよ。

そして、hyahyaoさんと並んでTears Fall Spillsの看板コンポーザーと言える75さんの曲は5曲目に収録されていますが、今回も相変わらずキャッチーすぎるサビメロ。ただ、いつもは曲調が明るすぎて作中で浮いてるくらいだったのに、今回は他の曲に合わせてヘヴィな曲調にしてるから持ち前のキャッチーさが存分に発揮できてない感もあるかもしれない? それでも十分に良い曲なんですけどね。女性ボーカルさんにかなり無理させてる感じあるけど。
ほんと、75さんも一度ソロ作品を作って欲しいですよ、この鬼キャッチーなメロディセンスが知れ渡らずに埋もれてるのはオリジナル同人メタルにおける損失と言っても過言ではない。

さてその他のコンポーザーさんの担当曲ですが、1曲目のさもとらけのにけさん、前作でも凝った感じのインスト曲を作ってましたけど、今回も短いイントロ的な曲でありながらもなかなかにポテンシャルを感じさせる曲になってると思いますね。緊迫感あるストリングスにEDM要素を加えたメタルコアな曲調で、この路線をフルバージョンの尺で聞いてみたい気もします。
2曲目は疾走感あるアグレッシブなメタルコアと言った感じで、クリーンボーカルはなくメロディは希薄ですがカッコ良い曲ですね。
3曲目は耽美なクリーンボーカルが登場するV系メタルコアと言った感じで、コンポーザーのTatsukiさんって以前も参加してたと思うけどこんなV系な感じだったっけ? 今回からV系路線になったのかな。7曲目も同じくTatsukiさん担当でV系メタル。こっちのほうがV系が好きな人に受けそうかな、普通に上手い感じ。
5曲目はhyahyaoさんの曲で歌ってる森邑みけさんのソロ曲で、これもカッコ良いとは思うけど…やはりhyahyao曲に比べるとちょっと物足りないかな。歌唱力はほんと半端ないと思います。
8曲目はピュア嶋さん担当のEDM系の賑やかさあるミクスチャー。

作品ごとに全体的なクオリティも上がってきてるので次回作も期待ですね。
何気に、オリジナル同人メタルコア、ポストハードコア系を下支えする重要なサークルの1つだと思うんですよ。このTears Fall Spillsがもっと幅広く認知されるくらいになったら、このジャンルもオリジナルに根付いたと言えるんじゃないかなぁと思ったり。現状だと、オリジナル同人音楽ってゴシック系とサンホラ系ばっかりだとか未だに思われてそうですもんねえ。オリジナルでもクオリティ高いサークルがいくつも出て来てるんだと、アレンジ系しか聞かないリスナーさんにも是非知ってもらいたいですね。

Tears Fall Spills「Disturbance of Sensation」

Disturbance of Sensation

イベント前には「もはやhyahyaoさんの曲だけが突出してる感じではなくなってる」とか書いてたんですけど、いざ蓋を開けてみれば結局hyahyaoさんの曲ばっかりリピートしてるという…。やっぱり自分的にはhyahyaoサウンドが聞きたくてTears Fall Spills買ってるという部分が大きいので仕方ないのですが…。
あと75さんの曲ですね、相変わらずキャッチーで素晴らしい。この方の曲だけ女性ボーカルだから目立ってるってのはあるんですが、それを差し引いてもこれは非常に魅力的な曲ですよ。

ということで依然としてこの2人のコンポーザーさんの曲が群を抜いてると言わざるを得ないんですが、しかし、もちろん他のコンポーザーさんの曲のクオリティも前作より着実にレベルアップしてるのは確かですね。前作では前述の2コンポーザーさんの曲ばかり聞いてた感じなんですが、今回は全曲を通して再生することが増えてますから、やはりこれは大きな変化だと思いますよ。コンポーザーがバラバラとはいえコンピレーション的な寄せ集め感は薄くなってると感じます。

さて各収録曲についてですが、まず今回のhyahyaoさん枠は1曲目のイントロと2曲目、6曲目ですね。1曲目のイントロは短いので実質的には2曲でしょうか。
今回の新曲2曲は共に前作に比べて更に洗練さを増していて、もはや完全にhyahyaoサウンドが確立された感ありますね。ただ、サウンドの洗練具合と引き換えに歌メロのキャッチーさが若干減退した感もあるんだけどまあそれでも十分にキャッチーなので問題なしでしょうか。
あと今回は2曲ともhyahyaoさん自らがボーカルをとっていて、1stが好きな者としてはそこも嬉しいポイントでしょうか。必ずしも上手いって訳じゃないんだけどこの飾り気のない自然体のボーカルが良いんですよねえ。でも、前作で歌ってた外人みたいな上手すぎる女性ボーカルさんも捨てがたいというか、やっぱりあのボーカルに比べたら楽曲のインパクトというかキラー度が少し落ちてる感は否めないかな。あの女性ボーカルさんにまた参加して欲しい気がするけど難しいのかなぁ。
2曲目「You Died!!」、これはDjent度は控え目ですが、hyahyaoさんお得意のシャキシャキしたリズムが心地良い1曲になってますね。DJのサンプリング音とギターリフの絡みが秀逸。やっぱりこの軽快なシンコペーション多用のリズムはV系っぽい感じするかな、リズム部分だけ影響受けてる感あるかも。ニコ動にアップされてた曲もV系っぽい感じだったし。
6曲目「Absence of Light」、こちらはより意識的にDjent系のサウンドやってる感ありますね。でもDjent特有の無機質感はなくて、あくまで軽快で聞きやすいサウンドに仕上げてあるのがさすがという感じです、これぞhyahyaoサウンド。やはり改めてこの独特なグルーヴ感がツボすぎると再確認いたしました。

そして75さんの曲は8曲目ですが、前作まではこの方の曲ってキャッチーさでは文句なしの出来栄えなんだけどちょっと曲調が明るすぎて全体からは浮いてるかなって感じだったんですが、今回はポストハードコア要素が大胆に導入されていて全体の流れにもしっかりハマってるし非の打ち所がないですね。まあ1曲だけ女性ボーカルだから浮いてるってのはあるんだけど…むしろ他にも女性ボーカル曲を何曲か入れてバランスとった方が良いような気もする。
この曲の一番の聞き所はやっぱりCメロですかね、サビメロもキャッチーで素晴らしいんですが、このCメロでの高音パートの盛り上がり方が最高なんですよね、ちょっと高音すぎてボーカルさん苦しそうですがそこは仕方ないか。
こういう感じの女性ボーカルのキャッチーなポストハードコア系の曲で固めたCD出したら売れるだろうなぁとか思ってしまう程の出来だし、それなりに知名度ある東方メタル系サークルにも比肩し得る音楽性なんじゃないでしょうか。少なくとも75さんの曲が同人音楽的に最も需要のある音であることは疑いようがないでしょう。あんまり売れ線とか気にしすぎるのはよろしくない気がしますが、それでもコンピレーション的な作品のみの収録というのはちょっと勿体ない気がする。

まあそんな感じでhyahyaoさんと75さんばかりに注目しがちですが、もちろん他のコンポーザーさんの曲もしっかり聞き所はあります。
3曲目のTack-Yaさんは新規に参加のコンポーザーさんかな?トランス要素のあるメタルコアって感じで、特に突出した個性は今のところ感じられないですがクオリティ自体は普通に高いと思います。
4曲目のピュア嶋さんは前作にも参加してたかな、今回の曲はEDM要素の入ったチャラめなミクスチャーって感じですがノリ良いし前作の曲より全然良いと思う。
5曲目のさもとらけのにけさん、この方は9曲目も担当してて、どちらもインストなんですがこれがなかなか良い感じなんですよね。アレンジも曲構成もしっかりしていてメロディも耳に残るし、インストでありながらも存在感あります。今後も要注目なコンポーザーさんなのではないでしょうか。
7曲目のraftさん、これまた個性的な感じですよねえ。ポストハードコア的な音作りもそれなりに入ってるとは思うんですが、ボーカルの歌い方がかなり独特なので歌謡曲っぽい雰囲気が強くなってる感じです。ギターよりもストリングスやピアノのほうが目立ってますし。でも曲自体は良く出来てると思うし普通に気に入ってる曲ですね。

ということで、各コンポーザーさんの楽曲の差も狭まってきており、全体的なクオリティは確実に上がってるのでこれは次回作は更に期待せざるを得ないですよね。というかそろそろhyahyaoさんや75さんのソロ作品も聞いてみたい気するけどまだ難しいのかな。もちろん沢山の収録曲が聞けるコンピレーションスタイルも捨てがたいんですけども。

Tears Fall Spills「The Fragments Of Memory」

The Fragments Of Memory

という訳で、先日の記事にも書いた通りですが、このサークルの魅力はメインコンポーザー(であろう)hyahyaoさんの楽曲に尽きるなという結論に達した訳です。
この新作のクロスフェードを最初に聞いた時にはいまいちだなぁと感じたけど、それは4人のコンポーザーの楽曲を一斉にごちゃごちゃに聞いてしまったせいで受けた印象であって、hyahyaoさん作の3曲に絞って聞いてみたら前作の魅力をしっかり継承していることを確認できましたからね。そもそも前作の収録曲で好きだった曲って全部hyahyaoさんの曲だった訳ですし…(具体的にはVisions、One of stories、I'm Watching TVの3曲ですね。どれも最高ですよ)。他のコンポーザーの方には申し訳ないけどやっぱり自分のツボにハマる音楽を聞かせてくれるのはhyahyaoさんしかいないっぽいです…。
でも、これはあくまで自分の偏った趣味で聞いた場合の結論であって、他のリスナーさんがどう感じるかは分からないですけどね。むしろ4人のコンポーザーが四者四様の音楽性を聞かせてくれるというのがこのサークルの魅力なんでしょうね。

…このサークル知らない方には不親切すぎる書き出しだったので前後しますがちょっと説明しておきましょう。ここは前回の春M3初参加だったサークルで、今回の作品は2枚目のミニアルバムになります。音楽性はメタルコア、スクリーモ系で、ちょいプログレッシブなアレンジとキャッチーな歌メロが特色だと思うんですが、これはメインコンポーザーのhyahyaoさんの持ち味なので他のコンポーザーさんの曲には当てはまらないかもしれません。今回は前作より収録曲が増えて他のコンポーザーさんの楽曲の比率も増えてるんでちょっと散漫な印象になってるのは否めないんですが、まあ1サークルとして統一感のある作品を作ってるというよりかはコンピレーション作品的な位置付けなんでしょうね。

今作のhyahyaoさんの担当曲は3曲目、4曲目、6曲目のようですね。
3曲目の「I have to go to picnic」はプログレッシブなアレンジセンスが光るインスト曲で、前作の「I'm Watching TV」と同路線の曲ですかね。プログレッシブとは言ってもそれほど複雑だったりテクニカルだったりする訳ではなく、どっちかというと勢いで押すタイプの曲なんですが、でも小難しい感じがないので聞きやすい曲と言えるかもしれない。演奏技術がそれほど高くなくともこれだけプログレッシブなかっこいい曲が作れるというのはアレンジの妙としか言いようがないですね。
4曲目の「Overstep」は前作にはなかったタイプのアップテンポなボーカル曲です。クロスフェードでサビだけ聞いた時はそれほど良いと思えなかったんですが、フルで聞いたらアレンジかっこ良くてやっぱりこの人の作る曲は安定感あるなと確信しましたよ。この曲も微プログレッシブで中盤でちょいDjentっぽいアレンジもあったりするんですが、でもシャキシャキしたドラムのパターンとかちょっとV系っぽい気もする? まあV系の影響があるかどうかは定かではないですがハードコア系だけでなく色んなジャンルを取り入れてるからこういうセンスの良いサウンドが作れるのかもしれないですね。
6曲目の「Diary」は今回のハイライト曲でしょうかね。前作の「One of stories」と同系統の曲だと思うんですが、今回は外人みたいなめっちゃ上手いゲストボーカルが歌ってるから雰囲気は完全に別物ですね。ボーカルが変わるとこんなにもクオリティ上がったように感じるのかと驚きます。でもやっぱり前作の方が好きなんだよなぁ、あの素人くさいボーカルが良かったんだよ…。とはいえそんなマニアックな鑑賞の仕方してるのは自分くらいだろうし普通に聞けば完成度は今回の方が断然上ですよね。適度にプログレッシブなアレンジといいキャッチーなメロディといい本当センス良すぎると思いますよ。間違いなく名曲と言える出来ですね。それにしてもこのボーカルさん上手すぎると思うんだけどニコ動の歌い手とかなのかね。完成度を上げるということならば次回作ではこのボーカルさんに3曲くらい歌ってもらった方がいいのでは。

という訳で、ヘタウマボーカルが良かったとかマニアックな観点を除けばhyahyaoさん作の3曲はどれも素晴らしい出来で感服いたします。メタルコア、スクリーモ系の音楽なんて数え切れないくらい存在するけどこういう感じの音って意外にないんじゃないかな? 自分も詳しくないんで断言は出来ないんですけどね。
hyahyaoさんばかりヨイショして終わるのはさすがにアレなんで他の曲にも触れますが、7曲目の「The Last Story」、この曲は女性ボーカルが超キャッチーなメロディを歌い上げるポップパンク系の曲で、はっきり言って明るすぎて完全に浮いてるんですが、楽曲の出来で言えばかなり良い曲ですよね。前作でもこのコンポーザーの方はやたら明るい曲を作ってましたが、アレンジに面白みはないかもしれないけどメロディセンスは素晴らしいですよね。メタルコアとか聞かないリスナーでもこの曲は気に入るんじゃないかな?
遡って1曲目と2曲目…これはかなりデジタル系のサウンドでEDMも大きく取り入れられてるし、むしろメタル要素よりEDM要素の方がメインか?こういうのインダストリアルメタルっていうんですかね。クリーンのサビがけっこう良いんだけど出番が少ない…。5曲目はあんまり書くことない感じだけど…ボーカルはかっこいいかな。あとシークレットトラックで8曲目にアコースティックな弾き語り曲が入ってるんだけど…これは誰の曲なんだろうか。

そんな感じで、なんだかんだで今回の新作も満足な出来だったんだけど、やっぱり前作の垢抜けない雰囲気も捨てがたいんだよなぁ…。でもいくら同人音楽とはいえヘタウマな味わいに踏み留まって少数のマニアなリスナーにだけ聞いてもらってても仕方ないし、一度前進し始めたのならこのままクオリティアップの路線で行って欲しいですよね。そんな訳で次回作にも期待してます。

Tears Fall Spills「Strangers EP」

Strangers EP

ここは新規サークルだと思いますが、確か300円か200円で売ってましたし、メタル系はとりあえず片っ端から買うっていうリスナーさんならきっと買ってるでしょうね。個人的には今回の新規サークルの中では確実に「当たり」の部類に入ると思います。新規サークルで当たりを引くとなんか嬉しいですよね。

音楽性はDjent寄りのメタルコアって感じでしょうか。とはいえDjent要素はそんなに強い訳じゃなくて、隠し味程度に入ってるってレベルですかね。Djent特有のゴリゴリしたフレーズやテクニカルな展開は要所要所でちょこっと登場する程度で、ほとんどは普通のメタルコア系の音です。
ただ、プログレメタル好きとしてはその微Djent成分が非常に重要というか、これがなかったらほとんど楽しめなかったと思いますね。

サウンドは新規サークルにしては割と良い方じゃないでしょうか。核となるギターのサウンドもしっかりしてますし、音圧もそれなりって感じです(同人音楽基準では)。
ただ、ボーカルはちょっと素人くさいかもしれませんね、カラオケレベルというか。でもむしろその素人くささが良い味を出してる感はあるんですよね。やはり素人くさいは同人音楽では褒め言葉ですなw

しかしさすがに2曲目のボーカルはヘナヘナすぎるかもしれないなぁ、この曲がおそらく作品中で一番ヘヴィでDjent要素の強い曲だと思うんだけどボーカルで台無しになってる感が否めない。最初に再生した時にこの2曲目聞いて、こりゃしょぼいサークルかもなーって思ってしまいましたから。
でも3曲目以降で劇的に持ち直すんですよ。3曲目はインストなんですが、これが2曲目のヘナヘナ感が嘘みたいにタイトでテクニカルな展開を聞かせてくれる良曲なんです。Djentやカオティックコアと呼ぶにはちょっとストレートなアレンジかもしれないですが、疾走感も抜群で、随所にテクニカルな見せ場もあって実に爽快なインスト曲です。途中で唐突にジャズ風になったりしてBTBAM系の影響も見えますね。
そして、間髪入れずに続く4曲目、これはニコ動に先行してアップされていた楽曲ですが、やはりこれがミニアルバム中のハイライト曲でしょうね。これはまさにDjent寄りメタルコアといった曲調で、適度にテクニカルなリフが絶妙なフックになっています。そしてサビはJロック的なキャッチーなメロディを聞かせてくれますし聞きやすさという点でも申し分なし。ボーカルは上手いってほどじゃないんだけど音外してる訳じゃないし十分な歌唱だと思いますね。

5曲目は打って変わって軽い曲調に転じ、これはメタルコアでもDjentでもないただの邦楽ロックって感じですかねー。メタラー的には微妙かもしれないですがメロディは良いのでこれはこれでアリかなぁと。
6曲目は再びメタルコア系のノリに戻り、これも適度なDjent系の展開が心地いい良曲になってますね。歌メロはやはりキャッチーです。

まあ実質的な聞き所は#3、#4、#6の3曲って感じなんですけど、価格を考えればこれで十分すぎるほどの良作品だと言えるでしょう。
まだ個性がそれほど強く確立されてるって訳でもなく、Djent要素があるって言ってもLost my Proustみたいな強烈な独創性にまで至ってるレベルじゃないからインパクトが大きい訳じゃないんだけど、それでも普通にメロディセンスやアレンジセンスは優れてるので今後が楽しみなサークルさんなんじゃないかと思います

プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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