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Lost my Proust「End of my will」

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https://lostmyproust.jimdo.com/

待ちに待ちに待ちまくった!!!ついにリリースされた本命中の本命である「最強」サークルの新作!!!これまじやばいやつ!!!全人類に聞いて欲しいやつ!!!


…って感じのオタク特有の過剰表現はまあいいとして、それにしたってこのブログ「最強」って言い過ぎじゃない? 「最強」って「一番強い」って意味でしょ? 「一番」が同列で何個あるんだよ?
…なんて訝しく思ってる人がいるかどうかは知りませんがまあこんなの単なる言葉の綾だし? そもそもこんなオタク文章を真面目に受け取ってる人なんていないよね?とか適当に済ませるのもアレなんで自分なりの理屈を書いておくと、「最強」って一言であっても色んな意味合いの「最強」があって、つまり「(他人の評価とは関係なく自分の中での)最強」とか「(一般的な意味での)最強」とか「(一般的な意味では)最強(だけど自分の中ではそうでもない)」とか「(一般的な意味でも)最強(だし自分の中でも最強)」とかね、けっこう複雑なニュアンスがこの一言に隠されてる訳ですね。みんな「エモーい」って言いまくるけどニュアンスがバラバラっていうのと同じ。つまり前後の文脈とか雰囲気からニュアンスを察しないといけない訳ですよ。うん。ものすごいどうでもいい。果てしなくどうでもいいよね。

まあ最強の意味とかどうでもいいけど本題であるこのLost my Proustの新作は全くもってどうでもよくないです。ものすごくどうでもよくない。めっっっちゃ重要。なんせ2016年の夏以来の完全新作ですよ? 3年近く待ってようやく聞くことが叶ったアルバムなんですからね。普通に考えても3年って長いけど新作発表のペースが異常に早い同人音楽界においては殊更に3年というインターバルは長いと言わざるを得ない。Lost my Proustもすっかり寡作サークルの仲間入りした感じ。
もちろんその期間中に全く動きがなかった訳じゃなく、アンケート限定の楽曲とかスマホゲームへの楽曲提供があったりとかした訳なんですけどね、3曲入りマキシシングルならまだしもどちらも1曲づつだったしまとまった音源はご無沙汰だったからほんと寂しかったですよ。え? リメイクアルバム? はて、そんなのありましたっけ?(すっとぼけ)…いやぶっちゃけあのリメイクアルバムに関しては企画盤の「Leave me Past」よりも存在意義が劣る感じが否めないんですがまあそれは自分がオリジナルの1stに思い入れが強いせいですね。他のリスナーにはちゃんとした「新作」であったと思うんですが。

さてその「超待望」の4thアルバム(公式では3rdアルバム扱いだけどLycoris Librettoを別枠にするのは何かしっくりこないから自分の中では勝手に4th扱いしてる)なんですが、イベント直後の記事にも書いた通りこの作品はLost my Proustにとって「Will編」と名付けられた一連のコンセプチュアルな「物語」の大きな区切りであり、つまり「第一部」完? Lost my Proust of Fireとか訳分からんことも書きましたがそれはどうでもいいとして、今までの作品から繋がる具体的なコンセプトに関しては自分は考察とか柄じゃないんで深入りするのはやめとこうかと思いますがまあとにかくこれが一区切りだとしてもこれからも活動を続けていくという確固たる意思が表明されてるのはほんとに喜ばしいことですね。同人音楽に限らず活動継続を断念するアマチュアバンドは枚挙に暇がないですからね…。例え新作発表の間隔が長く空こうが地道に継続してくれてるのであればそれだけで安心できます。同人音楽界は確かに発表ペース早いサークル多いんだけど新作が無いからといって参加できない訳でもないし数年ぶりの参加であってもそれはそれで受け入れられるしマイペースな活動にも実は合ってるのかもしれない?

さて本作についての個人的な評価についてですね。M3から帰宅して速攻でリッピングして聞いたにも関わらずあえて1ヶ月も時間を空けた訳なので聞き込みもバッチリですし冷静かつある程度の客観性をもってこの作品と向き合えるようになってる気がする訳なのですが、今作がこのサークルにとっての最高傑作であるのか? それには1ヶ月経った今も結論は出てません。原点にしてすでに類稀なるオリジナリティを発揮していた1st、プログレッシブな方向性の到達点である2nd、キャッチーな魅力が花開いた門戸の広い3rd、どれも甲乙付けがたい傑作ばかりですからねえ、この4th(公式では3rd)はそれらの傑作の魅力を全て引き継いだ集大成とも言えそうな内容なのですがだからといってそれらを追い抜いているかというとそうでもない気がするし…。まあどれも傑作なんだからいいじゃん!って結論でも構わないんですがあえて優劣を付けたくなってしまう、それはLost my Proustがマンネリとは無縁の高品質な作品しか出してないという証明でもあるんですけどね。
ってかアンケート限定の「VAREN」と1曲だけでリリースされた「navy doze」がもしこのアルバム収録だったらボリューム的にも大幅に増強されてこれが問答無用で推せる最高傑作確定だったかもしれんけど…。いや曲調がこのアルバムと合わないかなぁ。でも曲調が明るめのサタアラ提供曲「Sila」のセルフカバーも入ってるからね、合わないとは言い切れないよね。

今作は7曲入り、そのうち2曲がインスト。2ndアルバムでは3曲がインストだったんでこっちは歌モノが1曲多いということになりますがその1曲は前述のセルフカバーなので完全新曲のボーカル曲は4曲なので2ndと同じ。

1曲目「For Whom the Ark Comes」はギタリストSyunsukeさん作のインスト曲。アルバム冒頭のインスト曲といえば一般的にはイントロ的な短い曲だと相場が決まっているようなもんですがLost my Proustにおいては2nd冒頭の「Fetal Movement」という完全に独立した強力楽曲もあったりした訳なんですけど今回はそれとは違ってイントロ曲のほうです。完全に2曲目と繋がってるし。とはいえ「オマケ」的な立ち位置に甘んじてる訳ではなく単独でも十分に聞き応えがあり。なんせ2分半の尺がありますからね、展開にも起伏がある。ピアノとクワイアによる厳かな出だしからDjentyなギターのヘヴィな展開に移行し再び「静」に戻って次の曲へ繋がる。

その2曲目となる「9’s」、Hidaka Mikuさん作のボーカル曲一発目。以前の記事にもちょこっと書きましたがこれが第一印象は決して良くなかった。曲調としては「Lycoris Libretto」の1曲目「Lycoris Radiate」と5曲目「The canticle for replicant of her」を足したような感じ。民族音楽寄りで造語歌詞。「Lycoris Radiate」に似てるようでいてなんかAメロがふにゃふにゃした印象っていうか? あっちはAメロから全力で盛り上げるタイプの曲でしたからねえ。「The canticle for」と比べても疾走感は無いしキャッチーさも劣るし。その2曲との比較からマイナスな印象が生まれてしまった感もあり。
ところがこの曲は「スルメ系」楽曲でして、聞けば聞くほど味が出る。結果として今作で一番ヘビロテしてるのがこの曲だったりしますからね。よくよく聞けば「Lycoris Radiate」とは曲構成が異なり、Bメロから本領発揮するタイプ。おそらく同人音楽でポピュラーな多重コーラス系民族音楽に寄せた曲なんですよね。まあ多重っていうほどコーラス重ねてはいないけど、バックのシンセやピアノの旋律を把握した上でコーラスのメロディラインを味わうと癖になってくる感じなんすよ。複数のメロディの重ね合わせが売りの楽曲。更にはそのサビのバックのピアノのメロディがCメロでボーカルで再現されるという他ではお目にかかれない意外性あふれる展開もあったりでほんと改めてHidaka Mikuさんの楽曲アイディアの引き出しの豊富さには驚かされる。

サウンドのクオリティ的にはやっぱ「Lycoris Libretto」の頃からほぼ変わってないというか、目に見えて大きな向上はない感じかなぁ。3年経ってもクオリティ面で分かりやすい進歩が無いってのを否定的に捉えることも可能なんですけど、でもLost my Proustの音楽表現のためにこの現状クオリティで何の不足もないのであれば無理に上を目指す必要もないのかなぁとも思う訳で。もちろん同人音楽界隈を見渡すだけでもLost my Proustよりクオリティが上のサークルなんて山ほどいるし「商品」としての完成度を目指すのであればクオリティ向上は必須だと思うのですが、まあクオリティ言い出したら上には上がいますしねえ。今や定額の聞き放題が当たり前の時代になって有名アーティストとアマチュアアーティストがストリーミングという名の商品棚に同列に陳列されてる訳でして、クオリティで有名アーティストに太刀打ちなんて出来るはずない。だからこのLost my Proustのように既存のアーティストの下位互換に甘んじない独自性を持つアーティストのほうが結局は存在意義を獲得できる気がするんですよねえ。

3曲目はzaki.mymyさんによる「Cruithne」、これがやっぱ最強曲っすね。zakiさんといえば各作品で1曲づつしか曲作ってないけど「Creation of Inane」といい「Alter Ego」といいLost my Proust最高楽曲候補の神曲ばかり作ってきた印象あるんですが今回はその究極系とも言えそう。まじ半端なく強い曲。もう試聴でサビ聞いただけでも神でしたがそれ以外の部分も強すぎる。「Appelbaum Syndrome」みたいに前半のサビと後半のサビが違うんだけど両方のサビが神メロディというサンホラのごとき贅沢仕様で、しかもAppelbaumのときに比べると複雑な印象が控えめですんなり1曲として聞けるから幅広いリスナーにもおすすめ出来る。疾走感もギターリフのテクニカル度も共に過去最高な気がするし、Hidaka Mikuさんの歌声の魅力も最大限に発揮されてるし、ほんとこの曲って下地はプログレッシブメタルコアであっても聞き方によってはメロスピでもありテクデスでもありオタクソングでもあり…。多角的な魅力を持つLost my Proustの新たな代表曲なのではないでしょうか。Lost my Proust全部入りの曲だし初めて聞く人にこの曲をおすすめしたい感もある。
あと久しぶりにzakiさんのベースソロが聞けるのもいいですよねえ。ギターソロは封印されたまんまだけどね…。

4曲目「ANESTHESIA」、これは独立したインスト曲ですね。尺も5分以上あります。このインストは3rdの「M.Brain」に比べるとテクニカル度が増してるしLost my ProustのDjent+ドリームシアター+トランスコアという特異な音楽性を感じるには十分な楽曲である気がするけどそれでも1stのキラーチューン「For My」の高みには今回も届かなかった感じかなぁ。

5曲目はSyunsukeさんによる「Forgotten Dream」、これがまた新たな代表曲となり得る驚きの神曲。「Radiant Ghost」をアップテンポにしてキャッチーにしたような感じなんだけどとにかく完成度が異常に高い。なんか試聴の段階で「普通」の曲とか書いた気がするけど普通だなんてとんでもない。これもLost my Proust「全部入り」の曲でした。イントロのDjentyなリフですでにテンションMAXになるんだけどその後の爆走展開におけるテクニカルなギターリフ(ギターの演奏力が向上してるのは決して気のせいではないはず)→BメロのHidaka Mikuさんのエモすぎる歌唱→サビのtac-t!s改めRINNEさんの咆哮(試聴でクリーンがサビだと思わせといて今回もこのサビでスクリームのパターンだった)→からの間奏でまさかのドリームシアター展開(この疾走メタルコアな曲調でドリームシアターぶち込んでくる意外性たるや…)→で後半は単なる繰り返しではなくエモさを増したHidaka Mikuさんの神々しい歌唱→からのテンポ落として叙情的な演奏をバックにしたサビのスクリーム→トドメはイントロのDjentリフwith壮大ストリングスで最高潮。いやはやとんでもない曲ですねえ。こんな構成力の鬼みたいな曲を作れるラウド系サークルが他に存在するんでしょうか。メタルコア/ポストハードコアを下地にしつつここまでやれるのかと。

6曲目「SilA -blooming whitely-」はサタアラことSatanic a la modeのフルアルバム「Annihilation」に提供された曲のセルフカバー。もしこのサタアラのアルバム聞いたことない人がいたら絶対に聞くべきですよ。間違いなく同人メタルの歴史に残る名盤ですからね。何気にストリーミングにもありますし気軽に聞けます。
で、このセルフカバーなんですけど、はっきり言ってしまうとサタアラのバージョンには僅かに劣る気がします。でもそれって裏を返せば提供楽曲として完璧だったってことなんですよね。つまり提供先のサタアラを100パーセント想定して作られているからサタアラ以外がやると劣って聞こえる訳ですよ。むしろそこまで計算して曲提供できるって驚愕すべきこと。アルバムの他の曲とも全く違和感なく溶け込んでたし。
ってか改めて聞いてもほんと名曲ですよねえこの「Sila」は。Hidaka Mikuさんのキャッチーなメロディセンスを裏付ける曲の1つ。

7曲目はHidaka Mikuさんによる表題曲。アルバムの締めであり「Will編」のエンディングでもある訳だからかなり重要な位置付けのはず。試聴では出だしのスローなDjentリフしか聞けなかったけどこれも実は疾走曲でした。このアルバム疾走曲率高し。速さは正義。
プログレッシブな展開は他に比べると控えめだけどストレートな魅力で真っ向から勝負する曲と言えそう。「The canticle for…」以降の「キャッチー」枠の楽曲と同様にtac-t!s改めRINNNEさんの咆哮パートが少なめでHidaka Mikuさんのリードボーカルがメインになってる曲構成なんだけど他のキャッチー枠と比べるとメロディラインが憂いを帯びており、壮大さやエモさも兼ね備えたまさに「第一部」エンディングに相応しい楽曲になってるかと。Hidaka Mikuさんの歌唱も実に力強く安定感を感じさせる。

という訳でやはりLost my Proustの作品にハズレは1つも無し!! 今回も過去作に全く劣らぬ傑作でした。特に3曲目と5曲目は新たな代表曲だと思うし多くの人に聞いて欲しい。
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Lost my Proust「Requiescant in Peace and Grace[rE:]」

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「サイバー+変拍子+ポストハードコア」なサークルLost my Proustの1年ぶりとなる待望の新作!!なんですが、今回は完全新作ではなくて1stアルバムのリメイク(再録)作品となっております。
現在のクオリティでもって装い新たに生まれ変わった傑作1stアルバム、新規に聞くリスナーはもちろん初期から聞き続けているリスナーにとっても価値高いものになること請け合い

…とテンプレ気味に無難に済ませたいところですが話はそんなに簡単じゃないんですよね…。
まあ、皆さんご存知のようにリメイク作品っていうのは往々にして評価が難しい代物になりがちなのですよね。特に、初期からリアルタイムで追っている「めんどくさい」タイプのファンにとっては、思い入れのある初期作品が作り直されることに対して複雑な思いを抱くこともあるでしょう。かく言う自分もまさにその典型でして、このLost my Proustの1stアルバムのリメイクにどうやって向き合えばいいのか、未だに決めかねている感もあります。なんせ、自分が同人音楽CDで最も愛聴したアルバムですからねえ…思い入れについては誰にも負けない自信あります。

って訳で、扱いの難しい本題に入る前に、アンケート解答の報酬である完全新曲「VALEN」のほうの感想を先に書いておこうかと思います。会場で配布されたステッカーの裏のQRからアクセスしてアンケートに答えるとダウンロード出来るやつです。めっちゃ素晴らしい曲ですのでまだ聞いてない方は早く聞くことおすすめしますよ。

先日の記事にも書いた通り、この新曲は2ndアルバムの頃の「ストイック」なLost my Proustと3rdアルバムのキャッチーさの際立った「万人向け」なLost my Proust、そして新機軸の要素を取り入れた現在進行系で進化を続けるLost my Proust、この3つのLmPが1つの曲の中に凝縮された物と言えるかもしれません。
まずギターフレーズやシンセのフレーズは「B.I.S.」や「tinnitus aurium in glassmoon」を思わせる趣きで、非常にLost my Proustらしいというか、ある意味で集大成的である「extraterrestrial」に近いかもしれない。プログレッシブでDjentyなグルーヴとサイバーなシンセサウンド、Lost my Proustの基本的構成要素ですね。
しかし、これだけだと安定感はあるけど新鮮味は足りない楽曲になり得るところでしたが、Hidaka Mikuさんによる歌メロが3rdアルバムを踏襲した超キャッチーな路線。具体的には「Flying Fishs」に近い、ちょっと語弊あるけどアイドルソング路線とさえ言えそうな愛らしさを持った歌唱。やっぱりHidaka Mikuさんってこういう自然体な歌唱のほうが合ってる気がするんですよね。HATEのときみたいにビブラート効かせた歌唱だとちょっと肩に力が入りすぎてる感もあって良さが活きてないっていうか…。歌メロについては3rd路線で正しい気がします。あと、イントロからクリーンボーカル入るのって初だったりする? これもボーカリストとして蓄えた自信の表れかな。
そして楽曲後半では新機軸要素も顔を見せます。メタルコアお約束のブレイクダウンの代わりにアトモスフェリックなエレクトロニカパートを入れてるんですがこれが素晴らしい。ハンドクラップっぽいパーカッションの音も実に新鮮味ある。これって流行りのフューチャーベースとか意識したのかな? 自分もEDMのジャンルには疎すぎて確かなことは言えないんですけども…。とにかく、この浮遊感あるエレクトロニカサウンドとキャッチーなメロの相性がめちゃくちゃ良い。
という訳でこの路線で次回作を作ってくれるなら次も名作になるのは確実ですね。ってかLost my Proustは同じ作風を繰り返すことはせず常に前進し続けてることが一番の魅力ですから次回作までにはさらに進化していることでしょう。

…で、そろそろ本編であるリメイクアルバムの話に取り掛かりたいところですが…新曲のようには綺麗に評価できないのが正直なところ。
せっかくリメイクしたってことはオリジナルバージョンとは桁違いのクオリティに生まれ変わってるのを期待したいところなんですけど…ぶっちゃけそれが微妙なラインなんですよねえ…。確かにクオリティは上がってるけど見違えるほど良くなったと断言できるほどのレベルではないっていうか。
自分はLost my Proustの楽曲センスやアレンジセンスについては非常に高く評価していますがサウンドクオリティについてはまだまだ発展途上だと思うんですよね。2ndアルバムのときクオリティがグンと上がったけどそれ以降は割と横ばいなところあると思うし…。
せっかく名作である1stをリメイクするんならクオリティがポテンシャルの限界に到達して、これ以上はアマチュアレベルじゃ無理ってくらいまで成熟してからリメイクに踏み切っても遅くはなかったんじゃないかとも思えるんですよ。今回委託してたmarutyuさんのサークルを比較対象にするのはちょっと酷かもしれないですけど、あのクオリティはキツいとしてもあれの一歩手前くらいなら可能だったんじゃないかなぁみたいな妄想をしてしまう。まあこれも結局リスナーの勝手な我ままな意見でしかないんですけどね。
ってかまじでmarutyuさんのサークルはクオリティ高すぎて…このハイレベルサウンドで無名サークルとか嘘だろ??みたいな。改めて同人メタルシーンの平均レベルが上昇してるのを実感するところですね。Lost my Proustのデビューした4年前とはもうクオリティの基準が変わってる。

ではリメイクアルバムの具体的な楽曲の感想をば。
1曲目「Chronus vs Caerus」はラウドロック系でよくあるEDMなインスト序曲…だと思いきや、このSF映画を思わせるようなスケール感とプログレメタルに通ずるようなサイバー感、やはりこの時点で只者じゃないことを匂わせてますね。
リメイクバージョンではギターのミックスが大きくなってかなり印象変わってる。出だしからいきなりデーンとギターが主張してきて、オリジナル盤を愛聴してた人間にはサプライズですな。

2曲目はボーカル曲1発目「Rise into the Ray」、これもオリジナルに比べてギターがめっちゃ前に出てきててだいぶ印象が異なります。まあギターのミックス以外にも違いは勿論あるけどパッと聞いただけじゃ気付かないレベルかな。やっぱり、リメイクというより再録、リミックスバージョンという印象のほうが正しいか。
まあ再録バージョンの出来はともかく、元々のオリジナルバージョンが優れた楽曲であることは疑いようがない。っていうか、1stアルバムのボーカル曲1発目ですでにこんなジャンル不定の楽曲やってたことが改めて凄い。この曲っていちおうメタルコア(ポストハードコア)という位置付けではあるんだろうけど、ギターリフの緻密さはハードコア系とはだいぶ感触が異なるし、何よりシンセですよ、シンセ入りのラウドロックだと思わせといてまさかドリームシアター的なプログレメタルなシンセソロをやるなんて、信じられない離れ業なアイディア。ジャンルの枠にはまらない、Lost my Proustのオリジナリティを象徴する楽曲の1つなんですけど、驚くべきはこれメインコンポーザーのHidaka Mikuさん作じゃなくてギターのsyunsukeさん作なんですよね。zakiさんも含めコンポーザー3人いるのに3人とも極めてLost my Proust「らしい」楽曲を作ってるって驚異的ですよね。これだけ個性的な音楽なのにそれぞれが個性を完璧に体現してるっていう。これってメジャーのアーティストでも実現するの難しいんじゃないの?
しかしこの曲、唯一欠点があって、それはブレイクダウン。このあからさまなテンポダウンの存在によって「音の薄さ」「スカスカさ」を強く印象づけてしまうし、それによってメタルコアというジャンルの尺度で必然的に評価されることになりジャンル不定の自由さの足枷になっちゃってるんですよね…。メタルコアって「音圧こそ正義」みたいなジャンルだからこのサークルの音楽性には明らかに不利っすよね…。このブレイクダウンが無ければ音の薄さを馬鹿にされることもなかったんじゃ…。

3曲目「For My」、はい来ましたLost my Proust最重要楽曲。この曲が無ければ自分がLost my Proustにハマることはなかったであろう運命的な曲。他の楽曲がメタルコア、ポストハードコアを下地にしながらさり気なくドリームシアター要素やサイバー要素を入れてオリジナリティ確立しているのに対し、この曲だけはものっすごいストレートにドリームシアターやってる。どんなに集中力が散漫なリスナーであってもこれ1発聞いただけでプログレメタルだって絶対に気付きますからね。
しかし改めて今聞くと、他の収録曲に比べるとこの曲はプログレメタル要素がストレートすぎてオリジナリティという意味では劣るかもしれませんが、この「分かりやすさ」はやはり不可欠でしょうな。この曲が無ければLost my Proustが普通のメタルコアとは一味も二味も違う音楽性ってことに気付かない可能性ありますからね。
元々から非常に完成度の高い楽曲だったので再録バージョンでも印象はさほど変わらない。やはりギターのミックスでかくなっただけ。この曲の主役は言うまでもなくzaki.mymyさんのベースプレイ。イントロからいきなりソロぶちかましてきますからね。7割くらいベースのための曲って感じすらある。ハイライトは2分10秒あたりからの怒涛の変拍子フレーズ→疾走の流れ。ここは何度聞いても鳥肌ものですよねえ。メタルコア系だと思って聞いたらまさかこんな超絶テクニカルな曲を聞くことになるとは…とにかく当時も衝撃受けましたよ。そしてベースプレイだけでなくギターソロも叙情的でカッコいいプレイなんですよねえ。今のLost my Proustに失われてしまったもの…それはギターソロ。ハードコア寄りになってギターソロ廃したのか、もしくはライブの再現性を考慮してなのか。でもまたギターソロやって欲しいなぁ…。

4曲目「Gallow」、これはオリジナル盤リリース当時にリード曲として公開されてた曲ですが、未だにLost my Proustの全ての楽曲の中でも上位に食い込む素晴らしい曲だと思う。ほんと名曲。
キャッチーなシンセサウンドとラウドロックの組み合わせ、一聴するとよくあるチャラ系ラウドロックに聞こえてしまうでしょうけどよくよく聞くとLost my Proustならではのオリジナリティが随所に織り込まれてることに気付きます。やはりここでも鍵となるのはzakiさんのベースプレイ。Aメロの背後で動き回るテクニカルなグルーヴをまとったベースプレイ、これがダンサブルでありながらプログレッシブなイメージを作り上げオリジナリティに大きく貢献しています。そしてBメロのHidaka Mikuさんの歌メロ、今はすっかり使われなくなったケロケロ加工ボーカル。自分けっこうケロケロ声は肯定派なんで今でもケロケロ使って欲しいと思ってたりするんですが…まあその辺りはこだわりなんだろうなぁ。ケロケロ嫌がるメタラーも多いみたいだし。
再録バージョンはギターのミックス大きくなったのと、シンセの一部フレーズ変わってる?

5曲目「antidote」、Lost my Proust最大の異色曲。なんせメンバー以外がメインボーカルやってる唯一の曲ですからね。そして曲調もダークな雰囲気の他の曲とは一線を画するエモ爽やか系。ぶっちゃけアルバムの流れから完全に浮いてるし、1stアルバムだからまだ方向性が定まってなかったのかなぁなんて邪推したりしますが、でも単体としてはめちゃくちゃ良い曲なんですよね。自分も初めて聞いたときはこの曲が一番好きでしたから。
とにかくメロディが秀逸。Hidaka Mikuさんの卓越したメロディセンスを象徴する楽曲の1つだと思う。間奏のシンセ類も実に美しい。あとAメロBメロがクリーンでサビでスクリームという逆転の展開もLost my Proustのひねくれっぷりが顕著に表れてる。

6曲目「tinnitus aurium in glassmoon」、zakiさん作の楽曲ですが、同じくzakiさん作にしてLost my Proust最高傑作候補の楽曲である「Creation of Inane」のプロトタイプと言えそうな曲調。とはいえむこうの下位互換に甘んじてる訳ではなくこの曲もオリジナリティあふれてますけどね。Lost my Proustの凄さって、同じタイプの曲を何度も作ったりせず常に新しいアイディアを供給し続けてることなんですよね。それでいながら「らしさ」の核は完璧にキープしてる。これが唯一無二の理由。
メタルコア、Djentよりもプログレメタル寄りな刻みを見せる精巧なギターリフ、そしてSFチックなサイバー感が満載のシンセ。ゲーム音楽感もあり、これもジャンルの枠に収まりきれない魅力に満ちてますね。あとこの曲もギターソロ良いんですよねえ。今は無くなってしまったギターソロ…。

8曲目「Beyond the Divine Laws」、これも非常に面白い曲なんですよねえ。相変わらずジャンル不定で、しかもLost my Proustで他にこういうタイプの曲が無いし極めて個性的。キラキラシンセを核にしたアップテンポな曲調だけどメタルコアどころかメタルに分類することすら怪しいくらいジャンル不定だったのが、再録バージョンではギターの主張でかくなったことで辛うじてメタルと呼べるようになったかな? まあジャンルの枠にはまらないのがこの曲の面白さだから別に大したことじゃないんですけどね。あと再録バージョンはシンセソロが強化されてるのも良い。
ケロケロかかってるとはいえtac-t!sさんのクリーンが聞ける希少な曲でもありますね。あとこの曲もギターソロ素晴らしい。

8曲目「THE LAST GARDEN」、アルバムの締めはしっとりとしたピアノ&フルートによるインスト。メロディは「Rise into the Ray」なんですけど実はそれに気付くのにけっこう時間かかった。

そんな訳で改めて、Lost my Proustの原点にして最強、優れたメロディと個性的なアレンジを持ち合わせた楽曲ばかりの名作アルバムですよねえ。今回の記事、再録盤ではなくオリジナル盤への言及ばかりになってしまった感もありますが…まあ1stはまともな感想書けてなかったからこれがちょうどいい機会でしたね。

それと再録の出来栄えはともかく、初のプレスCDってだけでも実に感慨深いものがありますよ。Lost my ProustのCDにブックレットと帯が付いてるってだけでもね…。CDの盤面のデザインもカッコいい。さすがtac-t!sさん。
当然、これメロブとかで委託されるんですよね? 委託開始したら店頭にチェックしに行かなきゃ…。

このペースだと次回作は来年の夏になるのかなぁ…。遠いなぁ…。今回が完全新作じゃなくて肩透かしだったからなるべく早く新作来て欲しいけども…。VALENが次回アルバムに入るとして残り4曲くらいなら春M3までにいける…?
あとは、音楽性についてはもはや心配は無用でしょうけど、サウンドクオリティはどれくらい進化できるのか。果たしてmarutyuさんに勝てるクオリティまでいけるのか…っていちいち比較対象にするのもアレですが。

Lost my Proust「Lycoris Libretto」

http://lostmyproust.jimdo.com/

ついに…奴らが帰ってきた…!!(ハリウッド映画風)

かの傑作「A certain cenotaph on an illusion」から1年半の時を経て、オリジナル同人メタル界でも最高級のクリエイティビティを持つハイセンスプログレッシブ音楽集団 Lost my Proust がついに完全復活を遂げました…!!
どれだけこの時を待ちわびたことか。

まあ、(制作)活動休止中もサタアラへの提供曲があったり企画盤「Leave me Past」があったりして全く休止してる感なかったし、更には夏コミ1ヵ月前に例のニンテンドーコアコンピもあったりでむしろほとんど間を空けずになんらかの新規音源を提供してくれてた訳なんですけど、でもLost my Proust名義の完全新作は久しぶりですからね。やはり非常に感慨深いものがあります。
活動再開がアナウンスされる前は、なんとなくですが今年の冬コミあたりに3曲入りシングルで復活かなぁとか漠然と予想してたんですけど全くハズレましたね。約半年も早い夏コミで、しかも5曲入りっすよ。復活早々からこのボリューム…。どんだけこのサークルは創作意欲が高いんだっていう。
(個人的な話で申し訳ないんですが予想より早く夏コミで復活してくれて良かったですよ…たぶん冬コミまでこのブログ継続できないと思うんで…)

でも真に驚くべきことはやっぱりこの新作の内容です。休止してたはずなのに…めちゃくちゃパワーアップしている…!? どうなってんだまじで。
活動休止と言ってもアイディアやモチベーションを蓄積するための「充電期間」を取っていた訳ではなく、リアル絡みの諸々で音楽活動できない状態だったんだと思うんですけど、そんな多忙な中においても常に音楽に対する情熱はたぎっていたってことなんでしょうね…。そうでなければこの作品の中に渦巻く圧倒的な熱量はあり得ないでしょう。活動再開したばかりだというのに一切の妥協のない超本気な内容になっていることに驚愕するばかりです。

ではこの新作「Lycoris Libretto」について具体的に感想を述べていこうと思いますが…。試聴公開後の記事にも書いた通り、「復活作にして異色作」です。それはフルで聞いてみた今も変わりません。でも、言葉にすると同じになってしまうけど「異色作」という語句に込めたニュアンスは大きく変わっています。というのは、単に「マンネリ防止に今までとちょっと違うことに挑戦してみた」なんて中途半端な代物ではなく、新しい方向性に挑戦をしながらもそれを完璧に形にすることに成功していて尚且つ今までの持ち味も失わずにキープしているという恐るべき内容になっているのです。

その新しい方向性というのが「明るいメロディ」と「東方っぽいメロディ」だというのは先日の記事にも述べた通りですが、前者の明るいメロディについてはほんと違和感が全くないどころか、むしろなぜ今までこういう曲調やらなかったのか不思議に思えてしまうレベルでしっくりハマってます。Hidaka Mikuさんの歌声については明るい曲調のほうが合ってるんじゃないかってくらい。まあ1stアルバム収録の「Antidote」は単体では素晴らしい曲だったけどアルバム全体の雰囲気から浮いてましたからね…。明るいメロディのアイディアは以前から存在してたけど作品の統一感のためにあえて封印していた可能性もある?

東方っぽいメロディについても…「Dance in another END」にその片鱗はありましたかね。まあ東方っていうか単に和風なメロディってだけなんですが…。この手のメロディを何でもかんでも東方扱いするなというツッコミは無しの方向で。あくまで便宜的な扱いってことで。
でもやっぱり意識的に東方に寄せてあるように聞こえるんだよなぁ…この新作の歌メロ。
非常に個人的な意見で申し訳ないのですが、同人音楽って東方アレンジが圧倒的な勢力を誇っているから、せっかくオリジナルやるんなら東方アレンジ勢と差別化するために和風なメロディは多用しないほうがいいのではないか?みたいなよく分からん持論を持ってて、あんまり和風メロ主体のオリジナル同人音楽って好きじゃなかったりするんですよ。他の有力な東方アレンジサークルの間に埋もれてオリジナリティをアピールしづらくなるんじゃないかって。勝手な妄想に過ぎないんですけどね。
しかしこのLost my Proust新作においては、意図的に東方に寄せてあるような気がするんですよ。オリジナリティが多少減退することは承知の上で、それでも同人音楽の主流である東方アレンジに接近し(東方アレンジそのものにはならないっていうのはもちろん大きなポイント)、更には東方アレンジ側の有力サークルとの比較対象にも挑もうとしてる…みたいな? 同人音楽でも特にメタルコア系は中心が東方側にありますからね。比較の対象は必然的に東方系サークルになってしまうのかと。オリジナルのメタルコア勢はまだまだ全く数が足りてないですし。
あとは、東方アレンジしか聞いてないっていう同人メタラーもけっこう多そうだからそっちのリスナーへの間口を広げるっていう意図もあるかもしれないですけどね。
もちろん、単にこういうタイプのメロディをやりたかっただけ、という可能性もあるでしょう。いや、むしろその可能性のほうが高いかな…。色々と勘ぐりすぎですな。

そろそろ1曲ごとに具体的に語っていきますが、収録曲5曲のうち3曲目だけベーシストzaki.mymyさん作曲で、あとは全てメインソングライターのHidaka Mikuさんの曲です。

まず1曲目「Lycoris Radiate」、実質的なアルバムタイトル曲ですね。1発目から早速Lost my Proustが遂げた進化と新しい試みを共にビシビシ味わえる強烈な曲です。
出だしの荘厳なクワイア。いきなり新要素ですよ。今作にて音楽性がスケールアップを果たした事実をいきなり感じ取れます。そこから変拍子を擁したピアノの高速フレーズ→バンドサウンドが入りDjentな展開に。今までもDjentを意識したフレーズはあったんですけど、今作ではDjent「っぽさ」は確実に増してますね。しかし単なる型通りのDjentのリズム展開だけではなく、きらびやかでゲーム音楽的なシンセの絶妙な絡ませ方など、Lost my Proustの独自性を強く主張するサウンドに仕上がっているのはさすがとしか言いようがない。このイントロだけでも見事な展開ですなぁ。
そしてHidaka Mikuさんによるクリーンボーカルが入る訳ですが…いやほんとに素晴らしい歌唱ですよね。本作の魅力はたくさんあるのだけど、最も特筆すべきなのはやっぱりHidaka Mikuさんの過去最高に冴え渡った歌声だと思うんですよ。
実を言うとですね、某所で前作のボーカルがずいぶん貶されてたこともあって、もしかすると新作ではHidaka Mikuさんのボーカルパートが大幅に削減されてるんじゃないか…?って危惧もぶっちゃけあったんですよ。でも蓋を開けてみればその真逆、クリーンボーカルが大幅増量した内容になっています。しかもこの堂々たる歌唱っぷり。楽曲をリードするだけの確固たる強度を感じる歌声です。幾度ものライブを経験することでHidaka Mikuさんもボーカリストとしての自信と実力を蓄えたということなんでしょう。今まではtac-t!sさんのデスボイスがあくまでメインボーカルであって、Hidaka Mikuさんのクリーンボーカルのほうはサブの扱いだった気がするんですけど、今回は完全にクリーンボーカルのほうにメインが移ってるように感じます。特に5曲目なんかはデスボイスがおまけ扱いって感じありますしね。
このクリーンボーカル増加により同人音楽「らしさ」も大きく増したように思います。「女性ボーカルもの」としての完成度が飛躍的に高まったことで、メタラー以外の一般的な同人リスナーも聞きやすくなったのではないでしょうか。逆に従来のLost my Proustのストイックさとハードコア度は多少減ってしまったかもしれないですが。まあその辺りも計算づくでやってる感はありますけどね。
クリーンボーカルパートと並ぶこの曲の聞き所は2分47秒あたりと3分55秒あたりからのリフでしょうかね。この曲ってそれほど複雑な展開がある訳じゃないんですけど、要所要所で変化を付けて楽曲を引き締める役割を果たしているこれら印象的なリフは非常に重要な働きを担っていると思います。特に後者のリフ、意外に今までのLost my Proustに無かったタイプのフレーズだと思うんですが、このゲーム音楽感が満載のフレーズ最高ですよね。Lost my Proust「らしさ」もばっちり主張してるし、このノリで1曲作って欲しいと思えるほど。
全体的に、テクニカルな演奏においてもボーカルパートにおいても過去最高水準の楽曲に仕上がっていると思います。Lost my Proustの遂げた進化の具合をこれでもかと思い知らされること必至です。ただ、前作のボーカル曲1発目である「B.I.S」の上位互換とまでは言えないかな…。やっぱりオリジナリティにおいては「B.I.S」には敵わないかなと。今回は東方に寄せてある分、個性が僅かながら減退してる感もあるから。一般受けしそうなのはやっぱりこっちなんですけどね。

2曲目「M.Brain」はインスト曲。言うまでもないことですがLost my Proustのインスト曲は単なる繋ぎ曲だなんてあり得ません。ボーカル曲に匹敵、もしくは越えるほどの密度を備えたインスト曲であるのがデフォでございます。
でも今回は意外に軽い感じ…? いや軽いって言っても細部まで作り込まれていることは変わりないんですが、「For my」のような超テクニカルな展開や「Fetal Movement」のようなドラマチックな曲展開は控え目で、メインのシンセのフレーズとかけっこうフュージョン風味だったりしますし、比較的気軽に聞ける作りになっている気がしますね。今作は中身がギッチリ詰まった楽曲が並んでいる中でちょっと息抜き?的な役割もあるかも。

3曲目「Appelbaum Syndrome」、これはzaki.mymyさん作ですが、これがまた異色曲。というか今回の収録曲ってほとんど異色曲しかないんですけどね。
イントロの明るいリフでいきなり度肝を抜かれます。この浮遊感のある爽やかな音色のギターリフ…強烈なインパクトありますね。しかしこの印象的なリフの出番はなんとこれっきり。実際この曲は非常に複雑な曲展開を持っていて、各フレーズが1回づつしか出番ないんですよ。なんとも勿体ない。しかしその代わり目まぐるしく変わる曲調によるスリリングな感覚をたっぷりと味わえ、たった4分しかない尺とは信じがたいほどです。
冒頭の爽やかリフが過ぎ去るといつも通りのキラキラシンセを交えた疾走感あるメタルコア展開に移行しますが、Syunsukeさんのギターワークはやはり前作から進歩しているのが実感できますね。一通り展開した後にHidaka Mikuさんのクリーンボーカルによるサビが入りますが、ここは試聴に入ってなかったから意外性ありました。でも1回きりしかないのがやっぱり惜しい…。
そしてビートダウンしてDjent的な展開に。そしてここから徐々に明るい雰囲気に移行し、2分50秒あたりになるとまるで天上のごとき神々しい雰囲気にまで辿り着きます。まさにジャケ絵のイメージまんまです。再度登場するHidaka Mikuさんのボーカルも天使のごとき柔和さ。

4曲目「Flying fishes」は更なる異色曲です。3曲目も明るい曲調ではあるんですけど、基本的にLost my Proustのイメージの範疇に収まってると思うんですよ。でもこの4曲目はというと…あり得んくらい明るい。イントロの頭でいきなり「え???」ってなること必至です。はっきり言って青春ソング並みの明るさ。あの暗い曲ばっか作ってたLost my Proustが青春ソング…?? にわかには信じがたいですが、じゃあこの曲はLost my Proustらしさの無い駄作なのかというと…。むしろ真逆で、この曲が今作のMVPだと思うんですよね。
従来のイメージを覆すような曲調に挑戦しながらも、付け焼刃的な匂いは全くさせず、むしろめちゃくちゃ板に付いたように聞こえるという。もちろん従来の持ち味もキープしていて、それらが総合的に今作のハイライトと言えるだけの完成度に繋がっているという奇跡的なアレンジセンス。「Antidote」を引き合いに出すまでもなく、Hidaka Mikuさんは元から明るい曲調も得意にしてたんでしょうなぁ、そうとしか思えない素晴らしい出来栄え。
この曲も1曲目と同様にHidaka Mikuさんのクリーンボーカルの独壇場。まるでアイドルソングのごとき可愛らしさを振りまく魅惑の歌唱っぷりであります。もちろん単なるポップソングに終始するはずなどなく、サビではtac-t!sさんが吠えまくりますし、間奏ではプログレッシブでハードコアなアレンジも完備されてます。
改めてLost my Proustの創造性の幅広さを思い知らされる強力チューンですね。

ラスト5曲目「The canticle for replicant of her」、これもかなりの異色曲。そしてもちろん最高の出来栄え。試聴の段階では東方っぽいメロディに聞こえたけど…フルで聞いてみると東方っぽさもあるけどやっぱりサタアラに近いかなぁ。この曲におけるHidaka Mikuさんの独壇場っぷりは1曲目と4曲目以上。tac-t!sさんの出番は控え目、対して歌メロは非常にキャッチーで、完全に同人音楽一般の基準における「女性ボーカルもの」楽曲として強くアピールできる内容になってます。
更には新要素として民族音楽要素まで貪欲に取り入れられていて、はっきり言ってLost my Proust「らしさ」は減退しているんですが、しかしこういう異色な路線(サタアラ寄りな歌中心のアプローチ)であってもこれだけ完成度の高い内容に持っていけるという事実を証明してみせたのは非常に大きなことだと思うんですよね。もはやHidaka Mikuさんのボーカルはこのサークルの主役となり得る実力を持っているのだと誰もが認めざるを得ないでしょう。
それにしてもこの曲の歌詞って不思議な響きだし…造語だったりするんですかね。1曲目と連動する荘厳なクワイアといい、今回はオリジナル同人音楽の主流にも上手く寄せてる気がする。
tac-t!sさんの出番は少なめだけどBメロのシンセに乗せた咆哮は実にカッコイイし、歌中心とはいえHATEの2ndに感じたような物足りなさとは違いますね。

2ndアルバム「A certain cenotaph on an illusion」と今作のどちらが良いかというと…やっぱり判断難しいんですが、2ndアルバムがLost my Proust「らしさ」を極めた作品だったとするならば、今作はこのサークルの持つ潜在的な多様性を極めた作品だとも言えるでしょうか。当然どちらも最高の作品なんですけどね。というか1stアルバムとシングルも合わせて全てが最高の作品なんですが。

次回作も今回みたいな明るいメロを多用ってことはないでしょうけど、でも更なる新たな可能性を切り開いていくこともあり得るかもしれないですね。
見事な復活を遂げたLost my Proust、今後もこのサークルから目が離せないですよ。

「WE ARE THE NINTENDOCORE.jp」来ましたぜ!!!!!

https://parallelogramrecords.bandcamp.com/album/we-are-the-nintendocore-jp

ほんともうね…Lost my Proust新曲…最高やん…。やっぱり推しサークルの新曲とか来ちゃうと自ずとイベント当日みたいな妙なテンションになりますなぁ。たった1曲でお祭りテンションですよまじで。
リリースがだいぶ遅くなってやきもきさせられたけど、まあ参加バンド側の問題じゃなくておそらく主催レーベル側の事情だったんだと予想するんでバンド側には全く責任はないですよね(決め付け)。

それにしても、ほんとこのサークルは期待を裏切らないですよね。期待を裏切らないって言っても毎度同じことやってるから安心とかそんな消極的な意味じゃないですよ。もちろん軸となる部分がブレないことは重要なんですけど、毎回新しいことをやって常に前進しているのがこのLost my Proustの強みなんですよね。「安心感」と「刺激」が常にセットになっているんですね。
そして、毎回試聴において公開された断片の何倍もの魅力がフルバージョンに詰まっているのもこのサークルの作品のお約束となっている訳ですが、今回も例に漏れずって感じですね。フルで聞かなきゃこのサークルの魅力は分からんのですよ。聞き所が盛り沢山な1曲となっております。まさに復活第一弾に相応しい楽曲ですわ。

今回の新曲「extraterrestrial」、試聴で聞いた時は歌メロがちょっと地味かなぁ?みたいに感じたりもしたんですけど何だかんだで何度も聞いてるとめっちゃキャッチーなメロに聞こえるようになってきましたね。まあファンならではの補正というのが多少は働いてるのは否めないかもしれないが…でもスルメ系メロディに属することは間違いないかなぁと。少なくとも聞いて一発で覚えられる系のメロディじゃないっすね。
あと、この新曲なかなか曲構成が複雑。ひょっとするとLost my Proust史上最も複雑な展開を持ってるかもしれない? インスト曲ならこれより複雑なのはあったけど歌モノとしては一番かもしれないっすね。
スルメ系メロディでしかも曲展開複雑。そんな尖った楽曲をあえてコンピ提供曲に選ぶとかまじ冒険的ですよねえ。普通なら分かりやすいキャッチーな曲にしますよね。しかしその挑戦的な精神にロックを感じます。万人受けする曲調で大勢を釣ることよりもごく一部のマニアを一本釣りすることを目指してるかのよう。

でも逆にこの曲、ある意味ではコンピ提供曲に打って付けと言えなくもないんですよね。というのは、大袈裟かもしれないですがこの曲「Lost my Proust全部入り」とも形容できそうなくらいに詰め込みまくりな曲なんですよ。
具体的には「Alter Ego」以外の2ndアルバム収録曲を良いとこ取りしたみたいな内容です。基本構造は「Dance in another END」、全体的な曲展開とサビ部分が共通してるかな。あとDjentyなリフは「Radiant Ghost」で、そして間奏のプログレッシブなシンセは「Fetal Movement」、リズムは「B.I.S」に通ずるものがあるかも。
2ndアルバムをこの1曲に凝縮した…って言ったらさすがに言い過ぎかもしれないですがそれくらい聞き所が満載であることは確かです。

演奏技術においても2ndアルバムから向上が見られますね。Syunsukeさんのギターは以前よりも増してDjent的な複雑なグルーヴを見事に弾きこなしていてリフの安定性はかなり上がってるように感じられます。zaki.mymyさんのテクニカルなベースラインは…今回は聞こえづらいかな…縁の下の力持ちってことで。あとドラムは打ち込みですけど精度が更に上がってる気がしますね。tac-t!sさんの咆哮もいつも通りの安定感。
あとHidaka Mikuさんのボーカルはですねえ…。某所でめっちゃ貶されてたこともあったからもしかしてそれによるマイナスの影響があったりしないかなぁって不安も少しあったんですよ。しかしこの新曲で披露している歌声は実に堂々としたものですよね。ニンテンドーコアということもあってオートチューンケロケロ使いそうだなって予想してたんですが(実際Mercy Personality !s Darkの曲はケロケロしてるし)、ところがケロケロもハモりも無い、まるでライブを想定したかのような「素」の歌声って感じですよね。これが味わい深さがあるんですよ。

イントロの8bitな音色の時点で素晴らしいですよね。単なるレトロゲームサウンドじゃなくてLost my Proustらしいメランコリックさがあってグッと来る。ニンテンドーコアコンピの提供曲だからといって無理矢理にチップチューンサウンドを入れてるという感じではなく、あくまで従来のLost my Proustサウンドの延長線上として自然にチップチューン要素を取り入れている感覚。まあ元々からゲーム音楽の影響の濃い作風だった訳だし全く違和感ないですよね。
バンドサウンドが入ると共にHidaka Mikuさんのクリーンボーカルが入りますが、ここってサビじゃなくてたぶんAメロ扱いですよね。Lost my Proustの曲ってAメロがクリーンでサビでスクリームっていう逆転パターンが多いですからね。このDjentyなリフには前述の通り確かな成長を感じざるを得ない。
そして個人的にこの曲の最大の聞き所だと思うのが1分34秒あたりからのシンセのリフですよ。「Fetal Movement」を思わせるようなこの浮遊感あるフレーズ。ちょこっとしか出番ないのが実に惜しい…。
チップチューンパートを挟んで2分56秒あたりから開始するギターリフも聞き所ですねえ。これに絡む8bitシンセのメロディもまた秀逸なんですよね、特に歌が入る直前の部分。
3分53秒あたりからのお馴染みのトランスシンセによるプログレッシブなパートがクライマックスに向けた盛り上がりを演出します。ここからブラストビートの爆走→クリーンの歌メロに繋げる展開が見事ですよ。

Lost my Proustを構成する要素が余すところなく入っているし復活第一弾を飾るに相応しい素晴らしい1曲ですね。でもこれが最高作だとは思わないかな…最高作はあれですよね、夏コミ新作ですよねきっと。この提供曲を上回るすげえ曲が入ってると信じてます。


…で、他の参加バンドの2曲についても書いておきますね。ついでみたいな扱いで申し訳ないですが…まあ個人的な思い入れがLost my Proustは別格だから仕方ないのですけども。

Debug My Video Game Errorの提供曲は、サウンド的には1stミニアルバムの延長線上なんですけど、メロディがあんま東方っぽくないですねこの曲は。けっこう一般Jロック寄りな脳天気な明るい曲調。キャッチーさはもちろん健在なのでコンピ提供曲には打って付けな感じか。

Mercy Personality !s Darkのほうは…これは売れる(確信)。個人的な趣味を除いて客観的に聞いてみてこれが一番人気出そうな感じですよねえ。ニンテンドーコアのハードコアな部分とチップチューンな部分が両方とも精度高い。そしてサビメロがめっちゃキャッチーになってるし、果てはボカロによる語りパートまで入ってて、まるでキバオブアキバ辺りを意識したようなオタク風メタルに仕上がってますね。同人音楽やってるLost my Proustよりオタク臭いという。ミニアルバムからだいぶ路線変更した感じだけどこのノリで2nd作ったら売れそうな気がしますよ。

Leave me Past(Lost my Proust)「Raincarnation」



http://lostmyproust.jimdo.com/

Lost my Proust活動休止…。
今年4月に突如発せられたその悲報に、全俺が絶句し、全俺が悲嘆に暮れたあの「事件」から半年が経過した今回のM3。なんとそこには、新作を携えて1年半ぶりにM3に参戦したLost my Proustの勇姿が…!!

…まあ新作と言っても過去曲のアレンジやリミックスが収録された企画作品なんで、まだLost my Proustの「完全復活」ではないんですけどね。それでも、何らかの新作が用意されているというだけでも個人的には大歓喜ですよ。
今回の企画アルバムだけでなく、先日の夏コミではSatanic a la modeフルアルバムにメインコンポーザーのHidaka Mikuさんが曲提供していてそれがまた素晴らしい出来栄えでしたし、更にはライブ活動のほうも継続していて、今度はフランスのバンドの前座やるとか凄いことになってるようで、全くもって活動休止宣言なんて初めから無かったんじゃないかと思えるほどの精力的な活動っぷりで実に頼もしい限りですね。
まあ、活動休止といっても厳密には「音源制作」活動休止だったんで、その音源制作以外の部分でフルに活動しているって感じでしょうか。それにしてもこれだけ途切れなく活動しているそのモチベーションの高さには驚くべきものがあります。はっきり言って活動休止も何もしてない他サークルよりよっぽど勢いあるんじゃないかと思えるくらい。

そんな訳で今回発表されたリミックスアルバムですが、名義が「Leave me Past」という新規の名義になっていまして、これはあくまでサイドプロジェクトであってメインのLost my Proustとは別カウントであると明確に区別がなされている感じなんでしょうか。外部アーティストにリミックスを依頼していることも別名義の理由なんでしょうけど、やはり相変わらず几帳面な印象を受けますね。

さて具体的な作品内容についてですが、先に言っておくと、いくらLost my Proustがうちの最推しサークルであるからと言って、さすがにリミックスアルバムで絶賛の言葉ばかりを並べるのは少々難しかったりするんですが、それでも、Lost my Proustの新たな可能性がしっかりと垣間見える興味深い作品であることは間違いありません。

まず1曲目、1stアルバム収録の「Rise into the Ray」をHidaka Mikuさんがアレンジしたシンフォニーバージョン。まあ既存楽曲のシンフォニックアレンジとか別に珍しくもないし普通の発想だと思うんですが、この曲はちょっと一味違う。何とこのアレンジ、ガチなオーケストラみたいな出来になってるんですよ。まじで本格的。よくあるゲーム音楽風味のシンフォニックアレンジの同人音楽を想像して聞くと度肝を抜かれますよ。種類豊富なオーケストラの各楽器の音源をこれだけ見事に使いこなしてるのが凄いし、ここまで出来ちゃうんだったらもう本物のオーケストラの楽譜とか普通に書けてしまうのでは…? そういや劇団のBGMも手がけたって話ありましたがこれならBGM制作なんて余裕でしょうな(というかそのBGMはCD化しないんです?)。
改めてこのサークルのポテンシャルの高さを思い知らされた次第です。これは次のLost my Proust完全新作では本格的シンフォニックサウンドが導入されるフラグでしょうか? ほんとこのサークルはどこまで進化する可能性を秘めてるんでしょうか…つくづく恐ろしいサークルだ…。

2曲目は外部アーティスト、Foilverbさんの手による「The song dead man loved」のチップチューンアレンジ。チップチューンなので当然ながらレトロゲーム的な音色に変換されてる訳ですけど、音色以外については割と原曲に忠実というか、テンポや曲構成もほぼそのままチップチューン化している感じでしょうか。まあ自分はこのジャンルを愛聴してるリスナーじゃないんでこのアレンジの出来栄えについて評価できる基準を持ちえない感じなんですが、普通に聞いてて面白い曲になってると思います。

3曲目も外部アーティスト、KenkoTaijiという方による1st収録の名曲「Gallow」のブレイクコアアレンジ。とはいえ自分は無知なもので、そもそもブレイクコアっていうのがどういうジャンルなのかよく分かってないんですが、調べてみたところアーメンブレイクっていうビートが特徴的なんだとか。どの辺がアーメンブレイクなのか全然分かんないんですが、アーメンブレイクって必殺技っぽい響きだしかっこ良さげですね(?)。
このリミックス、サンプリングされてる原曲の音が埋もれてて全体的にゴチャゴチャしてる印象あるんですけど、おそらくブレイクコアってジャンルがそもそもこういう物なんでしょう。自分はEDMとかさっぱりな人間なんでこの価値が分からないのですが…申し訳ない。

4曲目も外部からのゲスト、DJ KUBUSという方による「Rise into the Ray」のファンコットリミックス。というかRise into the Rayの出番二度目ですよ、この曲ってメンバーの皆さんのお気に入りだったりするんです?
ファンコットっていうジャンルが全くの初耳だったんですが、インドネシア発祥のダンスミュージック…? これまたマニアックな感じしますなぁ。
しかしこのリミックスは上記のブレイクコアバージョンよりずっと分かりやすい。ダンスミュージック系のリミックスって言われて真っ先に思い浮かべた音像がこんな感じでしたから。早回しで音程上げた原曲のサンプリング音も非常に効果的に使われてる感じ。EDMとかほとんど聞かない自分でも楽しめるリミックスですね。ファンコットというジャンルを知ることも出来たし勉強になりましたありがとうございます。

5曲目はゲストではなくLost my ProustのギタリストSyunsukeさんによる「Creation of Inane」のポストロックアレンジ曲。これがまた面白い出来栄えなんですよねえ。試聴でちょろっと聞いた感じでは雰囲気系のポストロックアレンジかと思ってたんですが、フルで聞くと後半部分でがっつりと盛り上がってマスロック的な刺激的な展開もあったりで、インスト曲ながらもかなり聞き応えある曲になってます。ギターだけでなくドラムの音源もかなり緻密に作られてる印象ですしこれは次回作でのクオリティがますます楽しみになりますなぁ。
この曲も1曲目のシンフォニーバージョンと並んでLost my Proustの持つポテンシャルの高さを再確認できる曲と言えるでしょうか。この2曲のためだけでも今回の企画アルバムの価値あったと思う。

6曲目のwating for doomsdayのボーカルバージョンは…これはオマケだね、うん。デスボイスとクリーンボーカルがちょろっと乗っかってるだけで。これは試聴に入ってなかったのも頷ける。まあ、もともとインスト曲としてめちゃくちゃ完成度高い楽曲なんだからボーカル乗せるっていってもこんなもんでしょう。

そんな感じで、必ずしも全曲が楽しめるって訳ではないにせよ、様々なジャンルでリミックスバージョンを作る面白さやLost my Proust自身の更なる可能性も見えたりで、企画作品ならではの魅力が詰まっている1枚だと言えそうですね。
あとtac-t!sさんの手がけたジャケも毎度ながらセンス抜群ですなぁ。やはりLost my Proustはこのアートワークのセンスがあってこそですよね。

しかし、言うまでもなく真に望んでいるのは完全新作な訳ですけど…それにはまだ時間を要するのでしょう。メンバーの皆さんのプライベートの諸々が落ち着いて、そこから制作に入ると考えても最低で1年くらいはかかりそうか。来年の冬コミあたりとか? でも、その間にまたサタアラの時みたいな曲提供もあるかもしれないし1年や1年半程度なら余裕で待てますよね。それまでこのブログも継続させたいところです…。



それと、ジャケ画像がないと寂しいかと思って試験的にサウンドクラウド埋め込んでみましたけど…どうでしょうかね。ちょっとページの読み込み重くなりそうだけど…。
というかスマホだとサウンドクラウドの画像表示されないか…。じゃああんまり意味ないかなぁ。スマホで見る人多そうだし。
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同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

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