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Linked Horizon「真実への進撃」の感想

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https://shingeki.linked-horizon.com/

えーと今回紹介するLinked Horizonっていう音楽サークルなんですが、「進撃の巨人」二次創作の「最大手」として名高い壁サークルのようです。原作愛めっちゃ高い系サークルとしてファンからの信頼も厚いらしい。ちなみに二次創作とは言っても曲自体はオリジナルなんでいわゆるイメージソングってやつですね。
そしてこのLinked Horizon略してリンホラの特異性としては、単なる進撃の巨人二次創作っていうだけではなくて、なんと自身の別名義「Sound Horizon」のセルフ二次創作もその進撃二次創作に大胆に絡めてあるって点にあります。セルフ二次創作クロスオーバー?…非常にややこしい…。

そんなややこしい「サークル」(サークルと書いてルビでそれっぽい言葉を当てはめるやつ)リンホラの最新作なんですが、今回は収録曲がたった2曲しかないんですよね。まあ一般アーティストでシングルが2曲なんて至って普通の事なんですが、サンホラ/リンホラのシングルで今まで2曲収録って無かった気がするし、さらには過去にはシングルにも関わらず平気で10分越えの曲が入ってて大ボリュームだったりの前例もあったから、もしかして今回も2曲だけと思わせて長大な組曲なのか!?なんて期待してたんですけど結果としてそんなことは全然なかったぜ。4分半&5分半の2曲。どちらも普通の尺。

…別に普通の尺だからガッカリなんてことは無いんですけどね、でも今回の進撃4期(正確にはシーズン3の2クール目)の主題歌となった「憧憬と屍の道」がTVサイズの段階で既に複雑な曲構成をしてたことから考えても長尺期待してしまうのは仕方ないことかと。
でも今回は長尺にしなくて正解だったと思う。もし「憧憬」が8分とか10分とかあったら絶対にダレてたと思うから…。4分半だからこそ無駄がなく引き締まっている。

実を言うとこの「憧憬」、最初にTVサイズで聞いたときはいまいちピンと来なくてちょっと地味な印象もあったんですよね。イントロからして「まーーーた弓矢メロディかよ何度目だ」って感じで新鮮味も薄かったしサビがどこだか分かりづらい曲構成でもあったし。
ところが何度か聞くうちに徐々にハマってきて、今回のOP映像が特に気合入ったものであることも相まって「もしかして進撃ソングの中でも弓矢に次ぐくらいの名曲なんじゃね?」って印象に変わっていきましたね。
ってか進撃アニメ本編のほうもストーリーの盛り上がりが最高潮に達してると思うし、EDのシネマスタッフの曲もめっちゃ名曲だし、ここに来て全ての要素が頂点に達してる気がする訳です。ぶっちゃけ進撃というコンテンツのブームはとっくの昔に過ぎてる感は否めないんだけど、「質」はそれとは無関係に尻上がりになってるという事実、改めて進撃って凄すぎるコンテンツだと思うしそれに継続的かつ徹底的に関わっているリンホラはとてつもなく恵まれているアーティストだなぁって思う訳です。進撃以上にRevoさんが担当するのに相応しい作品はなかっただろうしまた進撃の主題歌にRevoさんの音楽以外はあり得ないなぁって。え? YOSHIKIフィーチャリングHYDE? そんなものありましたっけ?(すっとぼけ)

で話は戻って「憧憬」なんですが、ローランの皆さんが口を揃えて「憧憬フルはジェットコースター!」って言ってたけどそんなにジェットコースターかなぁ?…割と普通じゃね? 「Interview with Noel」に比べたらこんなの公園の滑り台レベルでしょ(言い過ぎ)。
もちろんいきなり少年少女合唱団が入ってくるのは意表を突かれますけどね。言うほど複雑すぎないし良い意味で無駄のない構成だと思う。2番で別メロディに変わるのでまた弓矢の不評を繰り返すのか?と思わせといてちゃんとサビに戻るからアニソン的な安心感もキープしてるし。
メロディ自体も、弓矢の雰囲気を継承しつつも完全なる「再演」は最小限に留めて新規メロディで固めてあるし、メインのサビも超盛り上がるラストサビも歴代最高クラスの出来栄えだと思う。

2曲目の「13の冬」、タイトルからして13のパートからなる13分に及ぶ組曲かと思ったが全然そんなことはなかったぜ(的外れな期待)。「もし壁」にも通ずるバラードタイプの楽曲。あちらと違って暗めの曲調ではあるけど。まあこちらも良い意味で無駄のない比較的シンプルな曲ですね。
ミカサ役の石川由依さんがボーカルということで話題になりましたが、リンホラ歌姫として1ミリの不足のない完璧すぎる歌唱に脱帽せざるを得ない。こんだけ上手けりゃそりゃ歌ってもらうしかないよねえ。声優さんが歌ってるからキャラソンとしての側面もあるだろうけどそこはリンホラだから一般的なキャラソンの枠には嵌らない深さもあるかなぁ。進撃アニメの最新話のミカサとのシンクロ度も高かったですねえ。
梶裕貴さん(ご結婚おめでとうございます)もリンホラ参加を希望してるって話だけどそのうち歌うこともあるんですかね。
朝夜メロディはねえ…あざとい。ひたすらあざとい。

自分の買ったのは初回版なのでボーナストラックは美しいバイオリンによる「憧憬」の再演。通常版のほうがやばいって噂ですからね…非ローランの方々は通常版のほう買ったほうがいいのでは。

という訳でボリューム的には歴代最小でしたが内容は無駄がなく充実しているシングルでございました。まあボリューム少ないのはRINNEに向けて溜めてるからですよね(定期)
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Linked Horizon「楽園への進撃」の感想

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https://shingeki.linked-horizon.com/

いつもだと通常版ジャケのほうが限定版より良さげなことも多いんですけど今回は限定版一択ですな。通常版は完全に下位互換って感じでかなり地味…。ってか限定版は実写Revoで通常版はアニメ絵Revoなのか。
ちなみにアニメイトで買ったから差し替えジャケは兵長。

さて「自由への進撃」以来となるリンホラ進撃sideのマキシシングルですね。
自由への進撃は前期OPと後期OPが両方入っててアニソン的にだいぶお得感のあるシングルだったと思う訳ですが今回はアニメ使用曲は1曲のみ。しかもOPではなくED曲だし、進撃アニメファンからすると前作と比較して薄味なシングルに感じるかもしれませんが…。
でも裏を返せば、アニメ未使用曲ではあるけどガッツリと進撃の世界観に寄り添った、カップリング曲扱いするには余りに超クオリティで超本気なイメージソングが2曲も付いてくる訳ですから、ある意味でこっちのほうがお得と言えなくもない?

そして音楽性についてですが、少しばかり変化が見受けられます。
近年のサンホラ/リンホラと言えば複雑な曲構成が特徴的であってそれは進撃ソングも例外ではなかったんですが、今回は意外なほどにシンプル。1曲目「黄昏の楽園」だけはサビがどこか分かんないような構成だったりするんですがその他の2曲はAメロ→Bメロ→サビという至って「普通」の曲構成。まあ、大ヒット曲の「紅蓮の弓矢」が2番で全く別曲になるという構成でアニメファンの不評を買ったからそれへの反省?もあったりするのかは定かではないですが…。聞きやすくなったのは事実だけどサンホラファン的にはちょっと寂しい部分も無いとは言い切れないかなぁ。

あと、過去曲のメロディの「再演」が多用されるのは近年のサンホラ/リンホラではお約束となっていた訳なんですけど、今回はそれがさらにパワーアップして(?)既存の有名曲(Revo曲ではない)のメロディが思いっきり出てくるというのも特徴的といえるかもしれない。
ぶっちゃけパクリ呼ばわりされても否定しづらいレベルのギリギリなラインなのでファン的にも少し冷や汗な案件かも…? これは果たして意識的にやってるのか無意識なのか…。

1曲目の「黄昏の楽園」、これがいきなりのサプライズ曲。なんと全て少年少女合唱団による歌唱という前代未聞の楽曲。分かりやすく例えれば「ダークみんなのうた」とか…そんな雰囲気。クレジットに女性ボーカルがいなかったから全部Revo曲だと思わせといて…まさかこんな手で来るとは。
しかも進撃ソングでありながらもサンホラのアルバム「Elysion~楽園幻想物語組曲~」への「Link」が大々的に仕掛けられてるということでサンホラファンへの殺傷力が非常に高い楽曲となっております。
まあ進撃のほうでもキーワードになってる「楽園」とサンホラのElysion=楽園、これを関連付けてくるのは十分予想できたけど、ここまで直接的にやってくるとはね…。
メロディでも歌詞でもSEでも至るところにエリ組を想起させるネタが大量に仕掛けられてて考察の甲斐がありまくりそうな楽曲なんですが、それらはローランの皆様に任せるとして…個人的に興味深いのはイントロが「自由への進撃」の3曲目の「もしこの壁の中が一軒の家だとしたら」な事なんですよね。フルアルバム「進撃の軌跡」をすっ飛ばしてここに繋がるのかっていう。自由への進撃のうち2曲がアルバムに再録されちゃったからあのマキシが無かったことにされたみたいで少し寂しかったんですが、ここで繋がったことによって自由への進撃の独立した存在意義が再び出てきたのかなって。別の世界線?みたいな考察もあるようで気になる。
シンプルな構成の楽曲が多い本作においてこの曲だけは多少複雑な展開がある。とは言っても4分未満の尺だしいつもの複雑怪奇な長尺曲に比べたら全然分かりやすいですけどね。後半の「楽園はどこにある?」あたりからの展開が特に好き。
ぶっちゃけ「暁の鎮魂歌」よりもこっちのほうがメロディ的には好きかも…?

2曲目「革命の夜に」、サビメロがX Japanの「紅」っぽいと散々言われてた曲ですな。1度目聞いたときは「言うほど紅っぽいか…?」って思ったけど2度目で「あ…やっぱ紅ですな…」ってなった。でもね、この曲ってAメロとCメロの存在感が強くて、サビはそんなに重要度高くない気がするから聞いてるうちに全く気にならなくなるんだよね。サビはオマケみたいなもん。…とまで言ったら言い過ぎだけど。
この曲は勢いのある勇壮シンフォニックロック調でまさに「ザ・進撃ソング」って感じだしこれをOP曲にすれば良かったんじゃね?って誰しもが思うでしょうけど、でもこれをアニメで使用してたら「紅のパクリwwwww」ってまとめブログとかで晒されてプチ炎上してたかもしれんから…まあシングル限定曲で良かったのかな…。
これは果たして、進撃3期のOPにXのYOSHIKIさんの曲が抜擢されたことと無関係に偶然似てしまったのか、それとも「Link」を他アーティストまで広げるというRevoさんのいつもの手法がさらにパワーアップした結果なのか…。もし後者を意識的にやってるとしたら…なんという恐れ知らずな…。

3曲目「暁の鎮魂歌」、進撃3期ED曲。シングルなのにアニメ使用曲が3曲目に配置されてるってだけでもかなりレアな事象でしょうな。
この曲はイントロからいきなりジブリなメロディ。今までもこのジブリっぽいメロディは何度も使われてきたんだけど、今回はもはや言い逃れできないレベルで原曲まんますぎる…。ギリギリすぎる。Revoさんどんだけこのメロディ好きなんすか。
Revoボーカルの進撃ソングとしては初のバラードタイプの楽曲ですが、壮大なシンフォニックアレンジや分厚いクワイアなど今までの進撃ソングの構成要素はしっかり引き継いでるんでイメージの隔たりは無い。少年少女合唱団が入るのも初の試みだと思うけどアニメ未視聴で初聞きがこのシングルだったら1曲目にインパクト持ってかれるだろうな。

4曲目は恒例のボーナストラック。今回は珍しくCDDBにボーナストラックの曲名が入ってました。「黄昏の追憶」というタイトル。なんか限定版と通常版で曲が違うらしいんだけど、限定版だと1曲目の後半のオルゴールアレンジですね。

「Nein」以降顕著になってきた、メロディのアイディアが尽きてきてるのでは?という疑惑がここにきて更に加速してきてるので正直不安も隠せないところなんですが、まあ次なるサンホラのアルバムこそが本番だから…うん。いつも同じこと言ってる気もするけど…。

やはりEDはリンホラだった

もちろん信じてましたよ。放送局であるNHKの紅白歌合戦に出場した過去がありしかもイメージアルバムを作り上げるほどに作品愛が深いアーティストを外す選択肢などあるはずないですからね。
ってか、新たにOPに抜擢された超大物アーティストYOSHIKI feat.HYDEが余りに通常営業すぎて、YOSHIKIソングとしては秀逸なんだけど進撃ソングとしてはどうなの?という疑問符がファンの多くから上がる中、相対的に作品愛MAXのRevo氏の評価が上昇するという現象もあったりで…まさかYOSHIKIさんほどの超大物を踏み台?にするなんてやべえなリンホラ。

で、そのリンホラの新曲である「暁の鎮魂歌」、恒例のTVサイズ配信が始まったので早速ダウンロードしましたがレコチョク独占配信っておいおい。レコチョクなんて使ったことねえよ。おかげですげえめんどくさい手順を経ることになった…。

今回はED曲ということで今までの進撃ソングとは異なるバラード系。もちろん途中から壮大なオーケストレーション入ってリンホラらしさも十分なんですけどね。
特徴的なのは少年少女合唱団な清純なコーラス。改めて考えると今までこういうコーラス使われたことなかったんだな。そして出だしのコーラスのメロがモロにジブリ。今までもこのジブリ的メロ展開は幾度も使われてたし、きっとRevoさんのメロディセンスの奥底に存在してるんだろうなぁとは思ってたが今回は露骨すぎるな。
TVサイズでたった1分半しかないのに起伏の激しい楽曲構成で、これはフルサイズではさらに複雑な展開になるのが容易に想像できる。Bメロがサビと同等の盛り上がり方するからサビが二段階あるような印象。ってかいつもボーカルのミックス小さめだけど今回はいつも以上にボーカル引っ込んでるように聞こえるな。

フルサイズは9月発売のマキシシングル収録か…。「自由への進撃」のときみたいに2クール目のOPもここに収録されてんだろうな。

繋げたがりのRevo氏のことだから、進撃関係ない歌詞だと不評のYOSHIKIソングもそのうち無理やりに「Link」させてきそうですなぁ。

「進撃の軌跡」がRevoさんの最高傑作…??

ふとAmazonレビューを覗いてみたらですね、びっくりするくらい絶賛の意見ばっかりなんですよね。ツイッターのローランの方々が絶賛しててもいつも通りの事で驚きは皆無ですが、なんせアンチ意見が書き込まれることも珍しくないAmazonレビューですからね。
ていうかさらに仰天したのがこのアルバムがRevoさんの「最高傑作」とまで評する意見が複数あるんですよ…。え…まじで?? MoiraやRomanよりも上だというのか??
まあAmazonレビューってあんまりコアなファンは書き込んでないような気もするけど、それでもここまではっきりした傾向があることは無視できないですよね。
もしガチなローランでも進撃の軌跡が過去のサンホラの名作群を上回ってると考えてる人がいたら驚きですけども…。

自分はこのアルバムは割とNeinと同種の作品だと捉えてたんですけどね(メロディの「再利用」が多いという意味で)。
思えばNeinは賛否両論の嵐でレビューもずいぶん荒れてましたが…あの時とは雲泥の差。なにがここまで明暗を分けたのか。

まず、考えられるのは「分かりやすさ」ですかね。
今回のアルバムは進撃の巨人のイメージアルバムですから、いつものサンホラみたいに考察しないと基本ストーリーさえ把握できないという敷居の高さが無くて、例えば「あ、これはアニについて歌った曲か」って気付けばそれだけで原作漫画やアニメ見てる人ならばすんなり理解できる訳ですよね。そこが決定的な違い。
あと、進撃の巨人という漫画及び映像作品をバックグラウンドに付けていることで、従来のサンホラに比べて圧倒的に視覚的イメージが強い。しかも並の映像作品じゃなくてあんだけハイクオリティな作品ですからね。補正が相当でかい。
それと、非ローランな進撃ファンからすれば、一般的な「キャラソン」のイメージを大きく逸脱する壮大かつ緻密なアレンジの楽曲と作品の世界観をこれ以上にないほどに見事に反映させた歌詞は非常に新鮮味があるのではないでしょうか。Revoさんの音楽をずっと聞いてる人間には「通常営業」だけども。
もちろん、今回は長尺曲が無くてコンパクトでシンプルな構成の楽曲が中心であることも「分かりやすさ」において重要。

もう1つ、レビュー見てると「今回はコミカルな要素が無いから良い」みたいな意見が散見されるんですよね。つまり近年のサンホラにおけるコミカル要素を邪魔だと考えてるリスナーはけっこう多いのかなぁと。まあ分からなくはないけど…でもコミカル要素も含めてRevoさんの音楽の魅力だと思うんですけどねえ。コミカルがNGな人だと西洋骨董屋根裏堂あたりの楽しげなミュージカル調もダメなの? 勿体ないなぁ。まあ人によってRevoミュージックに求める物が異なるのは仕方ないですけども。

あとは、単純に今作においてメインになってる勇壮なシンフォニックアレンジ曲を好むリスナーが多いということか。Revoボーカルのシンフォニックロック曲を好む人が多いっていうことなら個人的にも歓迎できるかな。自分もRevoボーカル推しのファンですからね。「二ヶ月後の君へ」とかほんとハイトーン駆使しまくってるしルクセンダルクの頃と比べてもめちゃくちゃ歌唱スキル向上してますよねえ。ていうかRevoボーカル中心の作品が最高傑作と評されてるのならむしろRevoさん本人としても大満足だったりする?
シンフォニックロックで統一したアルバムという意味ではメタラー向けでもあるのかなぁ…。でも基本的に紅蓮の弓矢の延長線上の曲調ばっかりだからあれが琴線に触れなかったメタラーは聞かなくていいと思うけど。

ちなみに、自分も先日の記事では少し否定寄りな感想を書きましたけど、この1週間ずっと聞き続けた結果、「最期の戦果」や「冷たい棺」あたりの完全新曲もだんだんと「スルメ」ってきましたね。特にアニ曲ね。やっぱり勇壮な曲調が良いし歌詞も素晴らしい。まあそれでも過去の名曲群と比べると一歩劣るのは否定し難いところですが。

やっぱりこれが最高傑作とまで言われたら違和感ありまくりだけど、でもアーティストとしては最新作が最高傑作認定されるのはこの上ない喜びなんだろうなぁ。進化を続けてる証ですからね。「○○の頃は良かったけど今は…」みたいな評価が一番凹むでしょうしね。

ローランの中でRevo作品の最高傑作を決める投票とかやったら恐ろしく票が割れそうですな。古参ファンならエリ組が最有力、新しめのファンだとNeinを推す人もいそう? 個人的にはMoira推したいけどRomanもMärchenも捨てがたいし…。あと曲単体だったらInterview with Noelとか愛咎を推したいかも。

「進撃の軌跡」感想の続き

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今回は既存曲が多めなこともあって、Neinほどには聞き込むのに時間を要する感じではないけど…それでも一般的アーティストに比べたら情報量が多大であることに変わりはないし2日3日程度の聞き込みで足りてるかどうか分かんないですが…まあとりあえず現時点での感想を書いておきます。

すでに述べたように新規のメロディのパワーが足りないという感想はやはり覆し難いところではあるのですが、Neinと2作品連続して同じ印象を得てしまったということは…もはや決定的な傾向であると認めざるを得ないでしょう。
自分がRevoさんの作る音楽を他の類似品と一線を画する特別なものだと考えていた根拠というのは、作り込まれた世界観と考察に値する深みのある歌詞、複雑でありながらも整合性を感じさせる卓越した構成力など…それも勿論欠かせない要素なんですけど、何よりもメロディの良さにこそ魅力を感じていたんですよね。メロディが圧倒的に良い。それが全盛期のサンホラの持つ魅力の核であった訳です。
しかしながら、どんな稀代のメロディメーカーであってもあれだけ荒っぽいメロディのぶっ込み方をしてれば勢いが多少落ちてしまうこともあると思うんですよ。なんせメジャーデビュー10年ですもんね…。普通にメロディ使ってるアーティストであっても10年もやってればネタ尽きて来るでしょ…。

しかし、そうであったとしてもやっぱり自分はRevoさんの音楽は他と明確に線引き出来る特別さを保ってると思うんです。というのは、Revoさんが過去に山ほど名曲を作ってきた事実は覆らないし、しかも、それが単なる「過去」にならないのがサンホラ/リンホラの特異性だからです。
熱心なRevoファンの方々の反応を見てれば一目瞭然だと思いますが、Revoミュージックにおいては過去のメロディの再登場が特別な意味を持ってる。皆さん過去の曲との世界観の繋がりや共通性を強く求めてるから、単なる新規メロディよりも過去メロディの再登場のほうが意味を見出しやすい訳で。メロディより物語が重要視されてるとも言えるかもしれないけどメロディそのものが物語の一部だと考えれば必然性はありますね。別にメロディが軽視されてる訳じゃないんで誤解なきよう。
まあ、今やファンもサンホラ/リンホラに新たな試みとか新鮮味とかあんまり求めてないように感じられるし(もしEDMとか流行りのサウンド取り入れても喜ぶ人はあんまりいないでしょう…Neinも1曲目だけだったし)良くも悪くも後ろ向きで「守り」に入ってしまったとも言えるかもしれないけど、でも過去に積み重ねてきた作品が偉大であるからこそ「守り」が成立するのであって、積み重ねがなくファンからの信頼の薄いアーティストには出来ない芸当ですよね。(ライブではなくスタジオアルバムにおいて)過去曲が現在進行系の武器になるアーティストなんてサンホラ/リンホラ以外にはいないでしょう。

で、今回のアルバムは「進撃の巨人」のイメージアルバムなのでNeinほどに過去曲大胆に引用してる訳じゃないんですが、そもそも進撃ソングの過去曲ってそんなに数多くないし「座標」と「代償」は引用を中心に構成された曲だから実質的に「弓矢」と「翼」の引用が散りばめられてる訳ですが、さすがに今回はその2曲のメロディが多すぎる気もする…。例えばMoiraの場合は、ここぞという盛り上がる場面でテーマメロディ再登場してうおおおおお!!!!!ってなった訳ですけど、今回は弓矢のメロディ多すぎるからクライマックスで弓矢のメロディ来ても感動が薄まってる感もあるというか…。といってもやっぱり「心臓を捧げよ」の後半が盛り上がるのは違いないんですけどね。

まあMoira等の「全盛期」のサンホラのアルバムに比べると物足りないのは否めないところなんですが、でもアニメのイメージアルバムとして考えるなら、ここまで徹底して作り込まれたイメージアルバムなんて他の例がないと思うし、ひたすら豪華絢爛な規格外の内容であることには違いないですよね。非ローランの進撃ファンがこれ聞いたらどういう反応するのか知りたいところではあります。観測範囲にはローランばっかりなので…。

1曲目「二ヶ月後の君へ」、進撃1話のタイトルパロ。「君」というのはリスナーの事かと思ってたんですが「二月吉日」の二ヶ月後のTV放映時のエレンに向けた曲なのかぁ…なるほどね…。その発想は全くなかった。さすが予想の斜め上を行きまくるグラサン先生。
曲調としては王道を行くRevoボーカルシンフォニックロック調。ハイトーンを駆使する場面が多いのはこの数年間で養われたボーカリストとしての自信の表れでしょうか。
Revoボーカルロック曲が好きな者としてはまさに「これが聞きたかった!」って膝を打ちたくなる出来栄えの曲であるし実際のところ今作中で一番気に入ってる曲ではあるのですが、しかし今作の新規楽曲に共通する「Bメロかと思ったらサビだった」現象(?)がこの曲にも当てはまってまして、ラストに登場する「Theme of the Linked Horizon」のメロのほうが「真のサビメロ」感あるかもしれない。やはり過去曲に負けてる…。でもまあToLHはリンホラ全体のテーマ曲だしね…別枠か。
「13の冬」には今後制作予定の曲も含まれてると思いたい。個人的には。

2曲目「紅蓮の弓矢」、誰もが知るアニメソングの歴史に残る名曲。「自由への進撃」で腐るほど聞いた曲ですが、まあ名曲だから何度聞いても素晴らしいんですけどね、でも前の記事でも書いたように「座標」がこの曲のアレンジバージョンだから同じアルバムに入れちゃうとクドいかもしれませんね…。
アルミンのナレーションが追加されてますが、曲のミックスも変わってるようでボーカルや各楽器の音の分離が良くなった? あと最後のサビの「こ!う!し!だ!」のところの歌い方が変わってますね。

3曲目「14文字の伝言」、タイトルの時点でローラン釣る気満々って感じでしたが内容のほうもローラン大満足&大号泣必至の完成度。まあ進撃ソングというよりただのRevoソングって感じですけどね。
ほんとグラサン先生の「母シリーズ」の安定感半端ない。女性率の高いローランから「女心が分かってる」と評されちゃう訳ですから本物ですよねえ。
他の新曲はサビで盛り上がりきらないもどかしさあったりするんですがこの曲は後半ドラマチックに盛り上がりまくるんで文句なしに泣ける曲になってると思う。Revo流「泣かせ」ソングの真骨頂。
ていうか、タイトルからしてROMANのメロディ絶対入るだろうと思ってたけど…まあ進撃のイメージソングだからそこまでサンホラと繋げる訳にはいかんか…。

4曲目「紅蓮の座標」フルバージョン、基本的に「弓矢」のアレンジバージョンといった趣きでリフとサビが同じメロディなんですけど、追加メロディがそれに勝るとも劣らない良さがあってめっちゃ好きなんですよこの曲。なんせ劇場版Sizeもアホみたいに聞きまくってましたからね。弓矢メロディと追加メロディのバランスが絶妙。
歌詞は原作既読勢からするとネタバレの嵐らしいんですけどね。そもそもタイトルの時点でネタバレっていう。

5曲目「最期の戦果」、雑魚ファンだからイルゼ・ラングナーって誰だっけ?ってなったけど
http://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%BC%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%BC
困った時のpixiv百科事典。なるほどね…ものっすごい忠実にキャラソン化してる訳か…さすがグラサン先生…。これなら進撃のコアなファンも大満足なのでは?
この曲は歌詞のストーリー性が特に濃くてサンホラ感がありますね。曲調も「見えざる腕」っぽくてテンション上がる。
でも前述の「Bメロかと思ったらサビだった」現象はこの曲にも当てはまってまして、サビで盛り上がりきらないのがやっぱりもどかしい…。全体的な曲調はめっちゃ好きなんだけどなぁ…。

6曲目「神の御業」、ウォール教のイメージソング? めっちゃ聖歌。大合唱で荘厳。2分ちょいの小曲ですが作中で絶妙なアクセントの役割を果たしてますね。でも「汝~」が「ハンジ~」に聞こえるってネタのせいでちょっと笑えるソングになってしまったんですが…。

7曲目「自由の翼」、これもオリジナルとちょっとミックス変わってるのかな? 自由への進撃で腐るほど聞いたからこれが紅蓮の弓矢の次に位置してないことに違和感もあるけど…。あの曲間の繋ぎ素晴らしかったですからね。

8曲目「双翼のヒカリ」はペトラさんイメージソングか…リヴァペト? 個人的にペトラさんとリヴァイ班はめっちゃ好きだったから全滅した回はショック大きかったなぁ…。視聴意欲が失せたくらい。
楽曲としてはRevo流のバラードで…まあいつも通り。3曲目ほどのドラマチックさはないけど、でも歌詞と合わせて聞けば泣けるソングだとは思う。

9曲目「自由の代償」、「翼」をカオス化したような、ひねくれたアレンジが特徴的な1曲。今作で最も複雑な曲展開を持つ曲でしょうね。劇場版Sizeと比べてほとんど差異がないので、もしかするともっと長く…10分近くの尺にする構想もあったのかもしれない?
この曲のカオスなアレンジは好きなんですけど、でもメロディがほぼ既存曲の流用なのでこのアルバムの「クドさ」の元凶になってるのも否めないところ。

10曲目…「彼女は冷たい棺の中で」、アニのソングだからアニソン…なるほど…。ひんやりしたバラード曲かと思いきや意外にもアップテンポで勇壮な感じ。この曲も歌詞と曲調は良いんだけどなぁ…サビがやっぱり足りない…。他の曲もそうなんだけどAメロBメロCメロは良いんですよ…印象的なサビメロだけ足りない…。
歌詞については今作で一番好きっていうくらいなんですけどね。「悪役」側の心情もしっかり作品に織り込んでることで世界観の厚みが表現できてますよね。
ボーカルは柳麻美さん? 自由への進撃のときとはちょっと違って聞こえるかも。

11曲目「心臓を捧げよ」、2期オープニング。オープニング曲がアルバム最後を飾るクライマックスとして機能しているという驚きの構成。この曲はTVサイズにないCメロ以降の展開が神ってますから進撃ファンも必聴ですね。クライマックスで今までのメロディが総登場する高揚感。でも弓矢のメロディがここに至るまでの過程で使われすぎてるから感動が薄まってる感も否めず…。まあそれでも十分に感動的なんですけどね。
あと、メタラーにしか通じないと思うけど間奏の楽器ソロパートはEAGLE FLY FREE感あるよね。

12曲目(ボーナストラック)は1曲目のアコギバージョン。13曲目は次元をワープする?効果音トラックで…14曲目は初回版のみ収録の「青春は花火のように」、進撃中学校の主題歌ですね。この曲は複雑な構成とか無くてシンプルな曲展開。普通のアニソンとしてすんなり聞けます。ボーナストラックなんだけど1曲目と似通った曲調なこともあって、この曲でアルバム締めることに必然性あるように感じる。ちゃっかり「よだか」とかいうサンホラワード忍ばせて世界観をつなげてんのは抜け目ないっすね。ノエルとの関連性が?

そんな訳で今回も煮え切らない感想になってしまいましたが…まあ今回も「二次創作」だし…第八の地平線が本番だから…まだ慌てるような時間じゃない。第八がまたしてもいまいちなメロディばっかりだったらその時はダメージ超大だと思うけども…。

でも自分はサンホラ2期から入門したにわかファンだし2期の基本方針は全面的に肯定してるから、2期以降は見限ったっていうタイプの元ファンとは全く異質なんですよ。メロディさえ良ければ万事OKなんです。メロディさえ良ければ15分越えの長尺曲でも無問題。20分越えても良い。という訳で次こそはRevo先生の超本気を見せ付けてくださいお願いします。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

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