Mimis「きみにふれたい」

2017-01-31_070341.jpg

http://laralastudio.web.fc2.com/

Laralastudioの竹之内貴英さんとギタリストのJuniさんによるユニット、これが3枚目ですかね。3枚目といっても1作目はシングルで2作目はフルアルバムだったんで、6曲収録の今作は1stミニアルバムと呼ぶべきなのかな。

本隊であるLaralastudioでフルアルバム出す同じタイミングでこのMimis新作も一緒にリリースされたということで、竹之内さんの創作モチベーションは頂点にあったとも言えそうです。ラララとこのMimis新作合わせたら竹之内さんの曲はインスト抜きで11曲もありますからね。しかも捨て曲と言えるような中途半端な曲も見当たらないのでほんと驚異的。
さらに、この同時リリースによってLaralastudioとMimisの「役割分担」的なものも明確になってきたよう思います。女性ボーカルでオタク向けミュージックを展開するLaralastudioでは「売れること」を今まで以上にしっかり意識した作風に近づいており、こちらのMimisでは竹之内さん自身がボーカルも務めることによって「やりたいこと」を実践してるように感じ取れます。まあ実際に竹之内さんがそれを意図的にやってるかどうかは分かりませんが、あくまで勝手な印象に過ぎないんですけどね。
しかしながら、じゃあLaralastudioが売れ線でMimisは趣味でやってる印象かというと必ずしもそうではないというか、ラララの路線が売れ線なのはあくまでも同人音楽界隈に限ったことであって、インディーズロックの視点から見ればむしろMimisのほうが売れ線と言えそうですよね。竹之内さんもJuniさんもインディーズロックで通用するだけのボーカルスキルと楽曲センスを十分に持ち合わせてると思いますから。これだけ質の高い音楽なのに男性ボーカルが冷遇される同人音楽界でしか知られていないっていうのは非常に勿体ない気がする…。

前作のフルアルバムも素晴らしい内容だったんですが今回も引き続き充実の内容になっていますね。竹之内さんとJuniさんがそれぞれ単独で制作した楽曲を交互に収録するコンピレーション的な構成でありながらも不思議と一貫した作風を感じるのも前作と同じ。

1曲目「touchless」はJuniさん曲。相変わらずのイケボ。サビの盛り上げ方も巧いですなぁ。ベースラインのうねりと綺麗なピアノの音色が良い味出してる。もちろんギターソロもメロディアスでカッコいい。邦ロック系なんだけどハードロック風味もあるのがメタラー的に嬉しいところ。
前回も書いた気がするけどJuniさんの都会的でV系っぽいイケボと竹之内さんの素朴で田舎的な癒やしボイスの対比が良いんですよねえこのMimisは。

2曲目「SNSで知り合った君の名前を僕はまだ知らない」、某泣けるアニメのパロですかね。っていうか、ネトゲで出会った女って99パーセントの確率でネカマなのでは…。ツイッターも自称女子高校生とかいう輩がうじゃうじゃいますしね。
それはさておき曲はカッコいい。竹之内さんの声の癖を更に強めたような独特な歌い方、鋭いカッティングが決まるギターフレーズ、キャッチーなサビメロ。ほんと完成度高い。同人音楽界隈で評価されるタイプの楽曲じゃないけどインディーズロック界隈の人に聞いて欲しい。邦ロック系を紹介してるサイトとかに紹介して欲しいですよほんと。

3曲目「誰かの隙間」、Juniさんによる静かな弾き語り曲。派手さはないけどしんみりとした味わいがあり。

4曲目「僕の風船」は竹之内さん。前作の「幽霊屋敷」と同じくみんなのうたで流しても良さそうなくらい普遍的な魅力を放つ超キャッチーな曲になってますねえ。ノスタルジックで優しさにあふれる曲調が心地良い。やっぱり竹之内さん作の曲は竹之内さん自身が歌うのが一番楽曲の良さを引き出すのかなぁと思ったり。

5曲目「ツインズ」、Juniさん曲ですが甘いイケボとキャッチーで暖かみのある曲調が実に良い。この曲もやはりメロディアスなギターソロが決め手になってる。ずっと一緒だった双子が成長するにつれて距離が空いていくという趣旨の歌詞も切なさをそそります。竹之内曲とも雰囲気が噛み合ってるし統一感があるのも良いですよねえ。素晴らしい曲です。

6曲目「猫よ」は最初のシングルの「ねこころり」の続編ですかね。同じく童謡風味の穏やかな曲調ですが自然体なリラックスムードはさらにアップしてる。まさに竹之内曲の真骨頂。一発録りっぽい音質も良い味になってますね。「この世に生きるものは全て猫になりたいものだから」…いかにも猫好きな人間の発想だなぁと。猫至上主義。

そしてジャケ。そうそうやっぱりこの手描きジャケじゃないとね。これでジャケ買いする人はいないだろうけど個人的には絵師さんのジャケより断然好き。

そんな訳で、竹之内さんの素朴でキャッチーな持ち味とJuniさんのスタイリッシュな作風の競演によって今回も素晴らしい内容になってるかと思います。今後もLaralastudio共々にさらなる活躍を期待したいところですね。同人音楽界隈だと男性ボーカルは不遇だからインディーズ系で評価されて欲しいんですけどね。
スポンサーサイト

Laralastudio「Improvisation Life」

2017-01-26_235310.jpg

http://laralastudio.web.fc2.com/

女性ボーカルポップス系サークル、Laralastudioの1st「フル」アルバムですね。「フル」ってところ重要です。そうじゃないと出て来たばっかりの新規サークルみたいな印象を与えちゃうと思いますんで。確かにフルアルバムはこれが初なんですが、今までミニアルバムを何枚もリリースしてるそこそこ歴史の長いサークルでございます。

とはいえ公式であえて「1st album」という風に紹介してるのは意図的にやってるみたいなんで、竹之内さんにとってはやっぱり今作こそが真の1stアルバム扱いなのかもしれないですね。心機一転、これがLaralastudioの新たなるスタートという意味が込められてる?

実際、今作は従来のLaralastudio作品とは異なる特徴がいくつも見受けられます。
一番分かりやすいのはジャケですよね。竹之内さん自らが描いたいつもの手描き風味の味わい深いイラストではなくちゃんと絵師さんに依頼した美麗なイラストになっています。
個人的には竹之内さんの手描きイラストは好きだしLaralastudioにとって必須な要素だと思ってたけど、しかしあの手描きイラストに良さを感じるのは自分みたいに同人音楽にアマチュア性を求めてる一部のリスナー(もしくはそういう芸風のサブカル系バンド好きなリスナー)だけだろうし、大半の同人音楽リスナーは同人CDに対しても「商品」としての完成度を求めてると思うんで、これは正しい選択肢だったのかなと思います。
もちろん、手描きイラストを捨て去った訳ではなく、竹之内イラストは男性ボーカルの別ユニットMimisのほうに継承されてますから問題ないですしね。

そして中身の音楽にも若干の変化が見られます。
各楽曲の曲調自体はいつものラララの延長線上っていうか、そもそもラララって作品毎に作風が変わるサークルであるし音楽性も幅広いんでそれについては特に今までとの相違点は無いとは思うんですが、しかしボーカルについては今回はフルアルバムということもあって最多の4人のゲストボーカルさんが歌っていて、そこに今までと異なる感触があるのかなと思います。
特に藍月なくるさん。今をときめくDTころ…じゃなくて美しい透明感あふれる歌声を聞かせる人気のボーカルさんなんですけど、ぶっちゃけ従来のラララのゲストボーカルさん達とはかなりタイプが異なると思う。
ラララの曲調って基本的にサブカル寄りなJポップ、もしくはサブカル寄りアニソンっていうイメージがあるんですが、藍月なくるさんの歌声ってエロゲソング系なんですよ。同じポップソングという括りであってもけっこう距離がある。エロゲソングってこれまた偏見に満ちたカテゴライズだけど…あくまでイメージですけどね。
だから藍月なくるさんの歌ってる曲はあんまりLaralastudioっぽくないというか、何か別サークルのように聞こえる。でも別に違和感があるってほどではないんですけどね。そもそもゲストに複数のボーカルを迎えてる時点でサークルとしての独自色を強く打ち出すのは難しいし、必然的にバラエティ感に重きを置くことになりますからね。これだけ幅のある音楽性ならばちょっとくらい別タイプのボーカルさん居ても大して気にならないっていうか。

竹之内さん「らしさ」が色濃く出た作風はMimisのほうでしっかり披露されてる訳ですから、女性ボーカルをフィーチャーしているLaralastudioのほうでは「売れ線」を意識…って言ったら語弊ありますが同人音楽ジャンルにおける需要に沿った作風にしていくことでそれぞれの役割分担を明確にしていくのかなって感じもあります。

収録曲は9曲。うちインストは1曲でボーカル曲は8曲。当然ながらLaralastudio史上最大のボリュームですね。Mimisのほうも並行して新作出してるっていうのにこれだけの楽曲揃えられたってことに普通に驚きます。なんというモチベーションの高さ。
まあ曲数が多くなったことで各楽曲の内容が心なしか薄まったというか、突出した名曲が無いって言えなくもないんですけど、でも十分に楽曲の平均点は高いと思います。
曲調はバラエティに富んでいて、今までの歴代ラララ作品の作風を総動員した集大成的な側面もあると言えそう。でも集大成であっても最高傑作とまでは言えないかな…。前述の通り突出した名曲が無いので。いや…名曲が無いって思えるのは柳かおりさん不在のせいもあるかもしれないけども…。柳かおりさんの歌声は他の人では替えの効かない唯一無二の素晴らしさでしたからね…。Laralastudioを語る上で外せない、外したくないボーカルさんであるのは間違いない。記念すべき1stフルアルバムにいらっしゃらないのはやはり寂しいと言わざるを得ない。

ピアノによる静かなイントロに続く2曲目「彼方まで」、さっそく藍月なくるさんの担当曲です。曲調は「Hello shooting star」あたりの流れを汲んでるかな。キラキラしたイメージのアニソン然とした曲です。藍月なくるさんの歌声の補正でエロゲソング寄りになってる気もしますけどね。素晴らしい曲であるのは確かですが、ラララらしさがあるかと言ったら微妙だし、逆にこの楽曲が藍月なくるさんの魅力を引き出せてるかっていうとそれも微妙。藍月なくるさんの歌声の魅力を100パーセント引き出せてるのってEndorfinの楽曲だけかもしれない。自身のソロ作ですら100パーセントではないと思う。
いや、でもこの曲が悪い訳じゃないので誤解なきよう。良い曲です。間違いなく。
っていうか実はこの曲を初めて聞いたときちょっと冒頭部分がめらみぽっぷさんの声に聞こえたりしたんですよ。意外にお2人の声って似てたんだなぁと。

3曲目「不眠症」、ダウナーなタイトルとは裏腹に曲調はテンション高め。このタイトルで「君の話を聞かせて~」のロマンチックな響きのサビに繋げるギャップ感は魅力なんですが、でもよく考えると自分が眠れないからって「君」を巻き添えにしてる傍迷惑な主人公って感じもしなくない…。まあそれは置いといて。曲はめっちゃ良いです。
このボーカルの西風さんってラララ初参加かと思いますがこの方はイメージに合ってますよね。こういう元気なタイプの竹之内ソングにぴったりな声なんじゃないかと。

3曲目、お馴染みの町乃さん担当の「恋する世界はあいまいだ」。結論から言うと今回のフルアルバムのハイライト曲はこの曲を含めた町乃さん担当の2曲だと思ってます。町乃さんの歌声と竹之内ソングの相性は抜群。竹之内さんって基本的にどんな曲調でも作れちゃうオールラウンダー的な器用さを誇ると思うんですがやっぱり町乃さんフィーチャリングの際のやくしまるえつこ系サブカルポップスについては特に得意分野って感じありますよね。今回も可愛らしいメロディ展開と宇宙絡みの突拍子も無い歌詞は健在。あとこの曲はCメロが良いっすねえ。Cメロをサビに出来そうなくらい。

4曲目「気づいてくれない」、このボーカルのぴーたまさんは前作「ひかりの速度と君の呼吸」でも歌ってましたね。この方のちょっと気怠さを含んだような歌声もラララのイメージに合ってると思う。アコースティックサウンドの静かなバラード風で童謡風味の優しいメロディがとても印象的。男女間のディスコミュニケーションを歌ったような歌詞かと思いきや「どうせ傷つくなら嘘にまみれていたい」のあたりとか、何気にけっこう毒のある歌詞ですよね。次の5曲目もそうなんですけど、今までのラララってこんなにダークな歌詞あったっけ?

5曲目「マリンスノー」、これも藍月なくるさんフィーチャリング。竹之内さんのセルフライナーノーツによれば、マリンスノーってプランクトンの死骸のことなんだそうで、この言葉の綺麗な語感と裏腹にダークなニュアンス含んでる感じが楽曲にも巧く反映されてて見事だなぁと。基本的に藍月なくるさんの歌声を活かした美しい曲調なんだけど死を直接的に表現した歌詞がさらっと出てきたりしますからね。美しさと悲壮感が同居したような雰囲気。ほんとこのダークさはLaralastudioとしては珍しいんじゃないかと思います。深海を表現した泡のSEも少し不気味さを伴ってますし。
2曲目と同様、ラララらしさがあるかと言えば微妙かもしれませんが今までに無い新境地的な魅力があると思います。

7曲目「ほしのむこう」、これがまた素晴らしい。町乃さんフィーチャリングなんですがシューゲイザーとプログレを組み合わせたような今までにない実験的な作風。シューゲイザーっぽさは意図的に作ってるんだろうけどプログレっぽさは偶然なのかなぁ。でも深みのあるシンセの音色と変則的なドラミングの組み合わせから生まれる美しくもカオスな音世界はやっぱりプログレと形容したくなってしまう。これもまた竹之内さんの新境地と言えそう。

8曲目「New song」、これはぴーたまさん担当ですが、竹之内さんらしい素朴な曲調と歌声がぴったり合ってる。派手さはないけど心地良い曲ですよね。あと、この曲だけJuniさんがギターソロ弾いてるみたいですね。やっぱりJuniさんのカッコいいソロが入ると楽曲が引き締まる。

9曲目「PUZZLE」、最後は西風さん担当の元気な曲で締めます。ブラスセクションが彩る賑やかなアレンジなんですけど、サビ後半とCメロでのちょっと切ないメロディになるところが特に好きですね。

ほんと今回はバラエティ豊かなんですけど、その半面で柳かおりさんが全曲歌ってたときのような作品を通しての統一感は乏しいし散漫って言えなくもないんですが、でも、竹之内さん自身が歌えば統一感なんて余裕で出せるってのはMimisで証明されてる訳ですしね、やはりLaralastudioのほうはこのバラエティ路線で正しいんじゃないかと思います。LaralastudioとMimisでそれぞれの魅力を追求していって欲しいなぁという感じです。
そのMimisのほうも近々記事を書きたいと思ってますのでお待ちを。



あと、フルアルバム記念にLaralastudioのベスト曲を選ぶとしたらどうなるかなと思いついて試しにリストアップしてみたんですが、

to you
神様になって
ゆらゆらムーンライト
さよならプラネット ←これが一番の名曲
宇宙ピエロ
Hello shooting star
混濁とレンズ
僕がギターを弾くのなら
天気予報士は無責任
ひかりの速度と君の呼吸
butterfly girl
ほしのむこう

こんな感じですかね? 改めて名曲ほんとに多いなぁと。新規リスナーのためにも是非ともベスト盤を出して欲しい。
でもベスト盤を出すのってアーティストがネタ切れに陥ったときっていうイメージが無きにしもあらずなんでもうちょい先でもいいかもしれないですが…。

Mimis「Mimis」

http://laralastudio.web.fc2.com/

見慣れない名前ですが新規サークルではなく、Laralastudioでお馴染みの竹之内貴英さんとギタリストのJuniさんのお2人によるユニットですね。昨年秋にも2曲入りシングルを発表してましたがその時はこのユニット名ではなかったんでこの「Mimis」という名前では初作品ってことになるのかもしれないですが。

お2人のユニットとはいっても、実は共作及び共演した曲はほとんど無くて、各々が1人で作った曲が交互に収録されてるという変則的な内容なので厳密にはユニットというよりかは各々のソロ作品をまとめて収録したコンピレーション作品と言った方が適切なのかもしれないですけどね。

竹之内さんサイドについてはLaralastudioの男性ボーカル版と言った感じの安心安定な内容になっております。楽曲も良曲揃いだしサウンドクオリティも文句なし。Juniさんサイドはロキノン的なストレートなギターロックがメインになってますね。こちらもさすがのクオリティですね。
竹之内さんのボーカルに関しては前回のシングルのときにも書いた通りほんと上手いと思います。素朴で味わい深い歌声ですよねえ。Juniさんの歌声がちょっとV系風味のある都会的なイケボだとするならば、竹之内さんは農村でトラックの荷台の上でフォークギターかき鳴らしながらのんびり歌ってるようなイメージの声ですかね(?)。あくまでイメージですけどね。このお2人の声の対比も良い感じだと思います。

収録曲数は11曲、大ボリュームのフルアルバム仕様です。Laralastudio本隊より先にこっちのフルアルバムが出るとは驚きです。
1曲目はJuniさんと竹之内さんの共演したインスト。短い曲ですが演奏しっかりしてるのがこの時点で分かりますね。クレジット見るとドラムがJuniさん担当になってるんですが生ドラムなんですかね?
2曲目、Juniさん作の「Fuck you」、なかなか直球なタイトルですが普通に爽やかなロックナンバーです。Juniさんのイケボも冴え渡っておりますな。

3曲目「バックグラウンドミュージック」、竹之内さんによるフォークソング風のゆったりナンバーですね。ラララ近作の延長線上とも言えそうなまったりした曲調に竹之内さんの素朴な歌声が最高にハマってます。ボーカルはオートチューンケロケロ仕様。他の曲ではケロケロ使ってないので別に歌唱力的な問題ではなく普通に演出としてケロケロさせてるんだと思うんですが。
しかしながら、「ぼくらの歌はバックグラウンドミュージック、頭の後ろでさらりと聞き流してください」とか…謙虚すぎる歌詞ですなぁ。実際フルアルバムなのに500円とか謙虚にも程があると思うんですけどね…こんだけクオリティ高い内容なのにも関わらず。歌詞の後半で唐突に話題が宇宙にシフトするぶっとび方も竹之内さんらしさ。

4曲目「タカシ」、メロディめっちゃ良いし歌詞のノスタルジックさも相まって個人的に気に入ってる曲です。これは女性ボーカルに聞こえるんですけど…クレジットはJuniさんオンリーなんでボイスチェンジャー的な加工してるんですかね。せっかく良い曲なのにこの女声のせいで微妙な印象になってる気がする。普通にJuniさん歌ったほうが良かったのでは。

5曲目「幽霊屋敷」、これは「ゆらゆらムーンライト」に近いファンタジックで童謡風味な雰囲気で竹之内さんの十八番とも言えるパターンでしょうね。竹之内さんの優しい歌声も可愛らしい曲調にぴったり。素晴らしい完成度。こういうのNHKのみんなのうたで流して欲しいですよねえ。

6曲目「輝いて」、これはサビメロ最高ですよねえ、曲名通りJuniさんサイドのハイライト曲と言える輝きがあると思います。
7曲目「ボーダー」、こっちは竹之内さんサイドのハイライトですかね。サビメロ強力。「名曲感」が満ちてる。以前サウンドクラウドにスピッツのカバー曲が上がってましたけどこの曲はその辺りのJポップからの影響を伺わせる素晴らしい曲ですね。竹之内さんの歌唱も特筆ものです、けっこう音程の高い曲なのに完璧に歌いこなしてますもんね。

8曲目「流星」、これはここまでの流れから打って変わって暗めな曲調になりますね。イントロのギターも変則的なリズムだったりしますし不思議な雰囲気。
9曲目「遠く離れて」、これはラララ前作の4曲目「どこまで」と同系統の曲調ですね。ずっとAメロが続いて最後にサビが一発来るという溜めに溜めた曲構成が効果的。執拗に繰り返される「チクタク」という歌詞も強く印象に残りますね。ただ、アウトロにギターソロが無いのが寂しい。「どこまで」ではJuniさんのギターソロが大きな聞き所になっていただけに。

10曲目「verification」は再びJuniさんによる疾走感あるロックナンバー。カッコイイです。
ラスト、11曲目「骨」はここに来てようやく竹之内さんとJuniさんのボーカル共演です。タイトルのイメージとは180度違うフォークソング調の楽しげな曲調です。お2人の声の対比も素晴らしく最後を飾るに相応しい曲ですね。

ジャケ絵は…自転車がカッコ良い。ほんと毎回着実にイラストの腕前も進歩してるのが伺えるのは見てる側としても楽しいですよね。

そんな訳で大ボリュームで良曲も多く満腹感ある内容になってると思います。
特に竹之内さんサイドについてはLaralastudioで培ってきた音楽性の集大成的な内容になってる気もしますね。しかもそのラララの多彩な音楽性が全て竹之内さん自身のボーカルで表現可能だということを実証してしまった訳ですから尚さら大きな意味を持ってますよね。今後Laralastudioが竹之内さんの完全なソロプロジェクトになる可能性もある?
でもオリジナル同人音楽界は相変わらず男性ボーカルに厳しい界隈ですからね…もしそれを実践するなら同人音楽外のフィールドにおいてなのかもしれないですが。

Laralastudio「ひかりの速度と君の呼吸」

http://laralastudio.web.fc2.com/

ラララ新作、今回も買って良かった!というのが率直な感想ですね。

実を言うと、試聴を聞いた段階では買うかどうかちょっと迷ってたんですよ、ロック要素がいつもより減退してて全体的に地味な印象だったし、看板ボーカリストの柳かおりさんも不参加みたいだし…。
うちのブログはご覧の通りメタル系とプログレ系のサークル中心でやってますし、現状でポップス系サークルで買い続けてるのってこのLaralastudioくらいしか無い訳で、こういう路線なら今回はスルーというのも致し方ないかなとも考えてたんです。

でも結果的にやっぱり買っておいて大正解でしたよ、フルで聞いてみて、このサークルの感性は信頼に値するものだと改めて再確認しました。他のポップス系サークルと線引き出来るだけの魅力が確かにあります。試聴では微妙に思えてもフルで聞けば何だかんだでしっくり来てしまうものなんですよねこのサークルは。というかぶっちゃけ4thや2ndよりもよっぽど気に入ってます。

今回の新作、今までの作品とはだいぶ作風が異なる印象なんですけど、もちろんメロディやアレンジの完成度の高さは相変わらずなんで安心して聞けます。
しかし改めて振り返ってみると、このLaralastudioって作品ごとに作風が変わっていて、一度として同じ路線の作品が連続で出たことってないんですよね。
1stではいかにも同人音楽らしいナレーションを交えながらも普遍性の高いハイクオリティなロック寄りポップスを聞かせてくれたかと思えば、2ndでは打って変わってギターを前面に出した少し激しめなサウンドになり、かと思ったら次の3rdではロリボイスの町乃さんをフィーチャーしたサブカルポップスに変化し、次の4thは分かりやすいアニソン寄りな作風に落ち着いたかと思ったら、5thでは町乃さんメインで再びサブカル方面に近づき、そして今回の新作に至る訳ですが、今作も今までのどの作品とも異なるタイプの作風ですね。
どの作風であってもメロディの良さとアレンジの安定感は共通してるので、作風が安定しないというネガティブな印象は無く、むしろこれだけ多岐に渡る作風で聞き手を飽きさせないセンスと技量には驚くべきものがあるなぁと。全くもってどれだけ引き出しが豊富なんだっていうね。

1曲目の「ひかりの速度と君の呼吸」、試聴だと地味な印象だったんですがフルで聞いたらこれがめちゃくちゃ良いんですって!!はっきり言ってこれプログレ感あると言っても過言ではないっすね。ゆったりとしながらも空間的な広がりを感じさせるようなスケール感あふれる音作り。町乃さんのささやくような歌声も雰囲気にぴったり合ってますし。スロー曲なのに全く退屈さを感じないし、アトモスフェリック系なプログレっぽさを感じます。もちろんこの曲を聞いてプログレっぽいとか言っちゃうような人間は自分しかいないと思いますけどね、まあジャンルとかどうでもいいんです、とにかく素晴らしい曲なんで必聴ですよ。Laralastudioこんな曲調まで作れてしまうのかと驚きを隠せません。

2曲目「いっつおーらい」、これは打って変わってエレクトロニカな曲調でちょっと電波ソング風のまったりしたポップスですが、まあこれも悪くはないんだけど…これ聞いてると恋愛サーキュレーションが途中から脳内再生され始めて「神さまありがとう~運命のいたずらでも~」って続けたくなっちゃうから何かアレだ…うん。いや良い曲なんですけどね。

3曲目「butterfly girl」、これは初参加のぴーたまという女性ボーカルによる曲なんですが、このボーカルさんも気怠げな歌声でサブカル系の雰囲気が強いかなぁ。この曲は歌メロよりもバッキングの演奏のほうが聞き所になっている変則的な曲ですね。サビもボーカルよりもバックのシンセのほうがメロディアスなフレーズを奏でてますし。例えるなら叙情ハードコアみたいな感じですね。いや曲調がハードコアな訳ではないんですが。
しかしこのサビメロのシンセのメロディライン実に素晴らしいですなぁ。中毒性ありますよ。このメロディラインをツインリードギターで奏でたらめっちゃクサい曲になりそう(メタラー並の発想)。ちょっと変則的だけど素晴らしい曲ですね。

4曲目「どこまで」、これもボーカルはぴーたまさん。この曲は試聴に入ってない後半のほうが俄然盛り上がりますね。というかこれも演奏パートの充実が素晴らしい。特に終盤のギターソロとかめちゃくちゃ良いっすよ。ギター担当のJuniさんの貢献度は非常に高いですね。

柳かおりさん不参加だけが心残りだけど、それ以外は今回も満足度の高い作品になってると思います。というか柳かおりさん大丈夫なのかね、前作で声が枯れ気味に聞こえたんだけど…。
ジャケ絵に関しては、手描き路線もいよいよ極まった感ありますね。非常に味わい深い絵ですしそろそろジャケ買いする人も現れるのでは?

そういやサウンドクラウドのほうにもデモ曲等がいくつもアップされてたんですね、あんまチェックしてなかったけどいつの間にか沢山知らない曲あって驚いた。

https://soundcloud.com/naimononedari/kondakulents
特にこの曲、「混濁とレンズ」はイベント頒布作品の表題曲になってもおかしくないくらい完成度高いめちゃくちゃキャッチーな曲ですよね。ボーカルさんの明るい歌声も相まってLaralastudio史上最高級にキャッチーな曲かもしれん。とても素晴らしい曲なので聞いてない方いたら是非とも聞きましょう。無料ダウンロードも出来ますし。
というか今回の新作のサブカル寄りな作風よりもこういうキャッチーなアニソン系な作風のほうが同人音楽的には需要がっつりありそうですよね。まあ個人的にはアニソン系だろうがサブカル系だろうがどちらも好きなんですけど。でもサブカル系が2作続いたから次回作はこういうアニソン系のが来るかも? 次は柳かおりさん復帰してると良いなぁ…。

あとサウンドクラウドには主催の竹之内さん自らボーカルをとった曲もいくつかアップされてますが、ほんと歌も上手いですよねえ。これだけ歌えるんならLaralastudioの作品でも歌えばいいと思うんだけど…やっぱり女性ボーカルじゃないと同人音楽的には厳しいのかなぁ。
今回のM3ではギタリストのJuniさんと竹之内さんがそれぞれ歌っている2曲入りの別名義作品(スプリット?)の「Remain ねこころり」も100円で頒布されてましたがこちらも2曲ともに良い感じですよね。Laralastudioとはまた違った味わいがある。こちらでもアルバム出して欲しいなぁ。M3ではあんま需要ないかもしれないけど…。

Laralastudio「僕がギターを弾くのなら」

僕がギターを弾くのなら

青の時代が~とかいう書き出しの秋新譜の記事、ついこの前に書いたばっかりのような気がしなくもないんですが早くもターンが再び回って参りましたよ。秋M3の新譜まだリッピングすらしてないサークルいっぱいあるというのにすでに2周目のターンのサークルがいくつもあるというね…相変わらず偏りまくりの当ブログです。

よく考えなくてもたった2ヶ月で新譜が出るって異常な早さですよね。同人音楽界以外ではあり得ないスパンでしょう。
ぶっちゃけ、ここまで短い期間で作られた作品とか雑な作り…とまではいかなくても普段の完成度からしたら微妙な内容になってるんじゃないかと予想してたし、まあ次のM3までの繋ぎ的な作品くらいに考えてて事前にはそれほど期待はしてなかったんですよね。

ところが、いざ聞いてみたらこれが実に素晴らしい内容だったので驚きの一言ですよ。楽曲の出来がかなり良いことに特に驚きます。以前からの楽曲ストックがまだ残ってたのかもしれないけど、それにしたってたったの2ヶ月ですからね、ほんと凄いですよ。
ただ、いつもに比べるとアレンジに関してはシンプルな感じも無きにしもあらずですが、そのシンプルさがむしろ良い味を出してるとも言えますかね。
今回は3rdで歌っていたウィスパー系女性ボーカルの町乃さんと毎度お馴染みの柳かおりさんのお二人がボーカル担当で、やはり雰囲気的には3rdに近い感じでしょうか。個人的にはこのサブカル風味が気に入ってるんだけど4thみたいなアニソン風味を求めてる人にはしっくり来なかったりするんかな。

1曲目のタイトル曲「僕がギターを弾くのなら」、曲構成もアレンジも歌詞も総じてシンプルな作りだと思うんですが、それ故のストレートで分かりやすい魅力のある楽曲だと思いますね。このシンプルさは1st中盤あたりの収録曲を思い出させる部分もあるかな。
町乃さんの透明感ある歌声もほんと良い味出してる。ギターの柔らかな音色がまた心地良いんですよねえ。派手さはないんだけど何度も繰り返し聞きたくなる素晴らしい曲です。
2曲目の「天気予報士は無責任」、これはイベント前にフルPVが公開されてましたが、最初聞いた時はパッとしない曲かなぁと思ったんですが実はこれがスルメ系でして、けっこうな中毒性のある曲なんですよ。歌詞が面白いんですよね、天気予報士がまるで天候を操る魔法使いみたいに扱われてるとか、女子力高いを通り越してもはや童謡ですよ、みんなのうたですよ。2番では発想がいきなり宇宙に飛び出して更に宇宙戦争が始まって果ては「ミサイルを止めて」とかトンデモな終着点に至るのがもう楽しすぎますねw 2番でコスモナウトって歌詞が出て来ますがまた新海作品と繋がった?別に意識してる訳じゃないんだろうけど。イメージ的には「さよならプラネット」パート2って感じかなぁ、曲調は全然違いますけどね。

3曲目「白い雨」では雰囲気がガラッと変わり、柳かおりさんボーカルによるしっとりとしたバラード曲になっています。これも味わい深いですねえ。というか柳さんの声なんか高音部が枯れ気味に聞こえるんですけど、レコーディングの時に風邪でもひいてたとか? もしかして不調ではなくジャニスジョプリン的な渋い味わいを演出してる可能性もあるけど。
4曲目は2nd収録の名曲「ゆらゆらムーンライト」のリミックスバージョンですね。リミックスとかいうからトランス系のダンサブルな曲になってるのかと思いきやそんなことはなかった。なんかベースの音が目立ってたりで原曲よりゆらゆらした雰囲気になってるかもしれません(?)

もう5作目になるというのにこれだけ安定して良曲を提供し続けているというのは本当に凄いことだと思いますよ。毎回新鮮味のあるメロディやアレンジを聞かせるって並大抵のことじゃないと思いますし。やっぱり凄い才能ですよねえ。
次の春M3も期待したいです。夏コミにも申し込んだりするのかな、あんまりハイペースすぎると息切れしそうな気もするからやっぱり半年に1度がベストかと思うんですけどね。
それとジャケ絵も更に進化してますねえ。なんかスペースでは自作絵のステッカー?みたいの配布されてましたし、本格的に絵師を目指してらっしゃるとか…?
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

最新記事
カテゴリ
Imy (1)
リンク
検索フォーム
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QLOOKアクセス解析