オレオレウサギ「An Evanescent Echo/ReLight」

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http://oreore-usagi.tumblr.com/

虎徹×バーナビーオンリーイベント「俺のウサちゃん」、略して俺ウサ
…とは1ミリも関係ない同人音楽サークルのオレウサことオレオレウサギが秋M3でリリースした現時点での最新作です(謎紹介)
「オレウサ」で検索するとタイバニのほうの結果が出てくるよねっていう。ただそれだけです。

一昨年の春にリリースされた2ndアルバム「MIND CRAFT」以来の新作CDということで…けっこう間が空いちゃいましたが、でもCDにはなってないですが昨年6月にもweb上で新曲「Backspace[←]Dependence」が無料公開されてたんで昨年は2回新作が出たってことになりますね。そしてその昨年に出た2作の曲(ぎゃぷいちさん作の曲)は自分的にオレウサ史上でもトップクラスの良曲だと思ってまして、相変わらず寡作なサークルではあるけどここに来て音楽的にはさらに上り調子になってる印象あります。

さて極めて個人的な意見を書かせて頂きますと、実はこのオレウサについては、先日フルアルバムリリースしたHATEことHymn Above Traumatic Emotionに非常に似た印象を抱いておりまして。まあ2サークルはスプリットEPを共にしてますし音楽的にもメロデス的リフを多用するという共通点を持ってるんでそりゃ普通に似てるに決まってるんですけど、それだけではなくてですね。
両者ともデビュー作の時点で同人音楽の平均を余裕で越えるかなり高めのクオリティをすでに保持していて、それによって人気と評価を順当に獲得していたと思うんですけども、しかしながら客観的には「カッコいい音楽」と認識してはいたものの、主観的には必ずしもツボにハマるとは言い切れない感じで、客観と主観に温度差があったのは否定できないところだったんです。
ところが、2サークルとも昨年発表した新作については以前に比べて個人的な好みにぐぐっと近づいた感じがありまして、ツボと感じるメロディやアレンジも増えて、ここに来てようやく心置きなく推せるようになったなぁと感じたりしてるんです。まあクオリティが飛躍的に上がったという訳ではなく、元々2サークルともハイレベルだったんですけどね。単にうちの好みと照らし合わせた場合の評価ってことで。
とはいえ、HATEのほうはというと個人的にはめちゃくちゃ好きな作風になった代わりに一般的な評価が割れそうな要素も有しているのでなかなか評価が難しいラインにいると思うのですが、オレウサのほうはそこまで劇的な変化は無くて、今までとほとんど変わらない安定の作風なんだけど細部に微調整が加えられててそれが自分の好みに合ってるみたいな感じですかね。

その変化を表現するためのキーワードとしては「キャッチー」「ドラマチック」「緻密さ」…などが挙げられるでしょうか。もちろん各要素ともオレウサは元々から持っていたんですがそれらが更に洗練されたっていう意味ですね。
まずキャッチーなメロディですが、キャッチーさが際立ってきたのは「Drain ReD rain」辺りからかなぁと思うんですがこの「An Evanescent Echo」と「Backspace[←]Dependence」ではそれが更に板に付いてきた感じ? メロディの「分かりやすさ」「覚えやすさ」が強化されてる。それまでのオレウサって割とエモさ重視っていうか、まあ朱色さんの情感あふれるハスキーな歌声がエモいメロディに合ってるってのも大きかったと思うんですけどね。
そしてキャッチーさが増量したのと同時にドラマチックさも向上してる。サビメロでガツンと盛り上がる感覚。高音域メロを以前よりも意識的に使ってるというのもあると思うし、ストリングスのアレンジの巧みさもあるかと。
そして緻密なアレンジ。高い実力を持つギタリストyutaさんを最初から擁しているのですから元々からテクニカルな演奏には事欠かなかったんですが、その演奏の魅力を最大限に引き出すための洗練されたアレンジが確立された感ありますね。適度な「捻り」が随所に隠し味の如く仕込んである。
あとはサウンドプロダクションですね。オレウサって基本はメタルだと思うんだけど、音作りはそれほどメタル然としてなくてけっこう耳当たりの良いマイルドなサウンドなんですよね。「アニソンとしてのメタル」をコンセプトにしたかのような、メタルの尖った部分に丁寧にヤスリがけを施してなめらかに仕上げてある感じ。それによって、ブラストビートなどの過激な要素が入ってるにも関わらず一般リスナーにも聞きやすい音になってるんじゃないかと思います。アニソン的なメタルの音作りとしては模範的な存在なのでは。今作ではキャッチーさも増量したことで更に幅広いリスナー層に受け入れられそうな感じがあります。

ここまで書いてきた感想はあくまでぎゃぷいちさん作の「An Evanescent Echo」及び「Backspace[←]Dependence」についてであって、yuhiさん作の「ReLight」については…また全然作風が違いますからちょっと別枠ということで。邦ロック的でメタルっぽさは皆無だし。もちろん曲としては良い曲だと思うんですが、とりあえずまあメタラー的にはオレウサ=ぎゃぷいちさんという感じで。

繰り返しますがこのぎゃぷいちさん作の2曲はオレウサ史上最高の2曲だと思うし、これらが収録されるであろう3rdアルバムがオレウサ最高傑作になることはほぼ疑いないかと思います。これは期待するしかないですね。
ってか2ndみたいに既存曲が大半になるのを前提で考えちゃってるけど、もちろん新曲ばっかりのアルバムだったらそれが一番ではあるんですけどね。でもそうしたら完成が更に遠くなっちゃうか…。オレウサは人気サークルですし新作アルバムも強く望まれてるでしょうから早めに出して欲しいところではあるんですが。2ndからもう2年も経過しちゃいますし。
そういや、オレウサ新サイトってリンクのページ無くなってる? リンク先のサークルの説明文がめっちゃ面白かったのになぁ。というかぶっちゃけ下手なレビューサイトよりもあのリンク集のほうがよっぽど参考になるよね。最近になって同人メタル聞き始めたっていうリスナーさんはチェックしてみるといいかも。
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オレオレウサギ「MIND CRAFT」

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Kaleidosc[A]peの第二弾はまだですか? …オレウサの話題を出す度にこれ言い続けてる気がしますけど、やはり自分的にはオレウサと言えば豪華ラインナップの無料コンピ企画を主催したサークルってイメージが未だに強いので。あのコンピで出会った素晴らしいサークルが沢山あったし、今度は無料じゃなくても1500円くらいで構わないのでまたやって欲しいと願ってるんですけどね。オレウサ主催だからこそあれだけのラインナップを揃えられたんだと思いますし。

もちろん、サークル単体としても寡作ながらも少しづつ楽曲リリースを重ねていて、昨年の春M3では速攻で新譜完売してしまったことを見ても分かる通り、もはやオリジナル同人メタルでもトップクラスの人気と存在感を誇るサークルになってる感ありますよね。
そして満を持しての今回の新作アルバムなんですが、収録曲は過去にコンピやシングル等で発表した既存の楽曲がほとんどなので、純粋な新作というよりかはベストアルバム的な位置付けでしょうか? しかしコンピの提供曲とか全部追えてるリスナーはそう多くはないと思いますしやっぱりまとめてアルバムで出してくれるのは有難いですよね。

オレウサ…というかぎゃぷいちさんの曲ってメロデスやメタルコア的な要素を下地にしながらもアグレッションがそれほど前面に出てる訳ではなくキャッチーなシンセを多用して非メタラーにも耳触りの良いサウンドに仕上げていると思うんですが、歌メロについてはアニソン系のキャッチーさよりエモいメロディを重視してる感あるし(この印象はメインボーカル朱色さんのハスキーな歌声の印象も少なからず影響してるとは思いますが)、それがキャッチーなメロディを求める自分としてはちょっと好みから外れてる感も無きにしもあらずだったんですが、今回は割とキャッチー寄りのメロディになってる気がするかな? 特に3曲目とか。
あと、1stアルバムではボーカルがバラバラで企画ユニット的な印象が強かったのに対し、今回の新作ではボーカルが全て朱色さんで、作品全体の色合いが統一されてるのも良いですね。
…というか、今さら気付いたけど1stで歌ってた夢姫さんってGILDIAの悠季さんかぁ、そりゃあ上手いはずだわ。あの曲が一番好きだったし。

演奏面ではやはりMinstrelのYutaさんのギター凄すぎますね。このテクニカルなギターは作品への貢献度めちゃくちゃ大きいと思う。やっぱり東方メタル界隈は凄いプレイヤー多いよなぁ、オリジナル界隈でここまで弾ける人はあんまりいないだろうし…。まあこれからオリジナル界隈にも凄腕プレイヤー増えることを願ってますが。
というかMinstrelのオリジナル2ndはまだなんです? オリジナル1stが最高の出来だったからずっと2nd待ち望んでるんですけどね。でも元々から寡作なサークルみたいだし東方と平行じゃ尚更ペース遅くなってしまうんだろうな…。

さて今回のアルバムで個人的に気に入ってる曲ですが、2曲目の「プラウダの遺影」と7曲目の「The Second Silence」です。理由ですか? プログレっぽい要素があるからです。
…このブログの人はプログレっぽい要素がないと評価しないと思われてるかもしれないですがそんなことは…ありまくりですね、はい。ちなみに広義のプログレ「っぽい」要素なので別に厳密にプログレから影響受けてるかどうかは関係ないです。
というか完全に偶然だとは思うんですが、プログレっぽい要素のある2曲がどちらもtac-t!sさんがデスボイスで参加してる曲っていうのがね…。うちがゴリ押しする頭文字がLとmとPの某サークルとの不思議な因縁を感じますよね…いや全くの偶然なんでしょうけども。tac-t!sさん作編曲には関わってないだろうし。

2曲目のほうはそれほどプログレって訳でもなくて、間奏の浮遊感あるシンセがちょっとプログレメタル風味って程度でしょうか。基本スロー曲で途中で疾走パートがある構成がそれっぽいとも言えなくもないですが。というか自分は前作でも「アオイトリ」でのスロー+疾走展開が好きだったんでこの曲が気に入ったのも必然でしょうか。
対して7曲目のほうは明らかにDjent系の影響ありますね。これ昨年の春の悶絶メタルさんが参加してた内輪ネタ臭いコンピの収録曲でしたっけ? あの時期になんとなく同人メタルでDjentの波が来てる?とか感じてたんですがオレウサまでこういう曲を作っていたとは意外でした。東方メタルでもDjent系が流行ってたりしたのかな、そっちはチェックしてないから分かんないですが。
この曲、Djent的なテクニカルな要素だけでなく壮大なシンフォニック要素も印象深いですよねえ。シンフォニックなメタルコアwith Djentって感じの曲でしょうか? この路線はかなり良い。オレウサとしては明らかにイレギュラーな楽曲でしょうけども。Yutaさんこういうカオティックなフレーズも見事に弾きこなしていてさすがですね。そういやMinstrelオリジナルでもカオティックな曲あったっけ。

今回はぎゃぷいちさん以外にも新規コンポーザー(?)のyuhiという方が参加してるみたいですが、このyuhiさんの手がけた曲はぎゃぷいちさんの曲とは違ってかなりキャッチーでアニソン寄りな雰囲気ですね。特に4曲目が超キャッチー。この方の曲はほとんどメタル要素がなくてメロコアとかロックンロール系の軽い感じなんでちょっと全体から浮いてる感も無きにしもあらずなんですが、まあ今回の作品はバラエティ感あるから問題ないのかな。曲としての出来はぎゃぷいちさんの曲にも劣ってないと思う。

そんな感じで聞き応えのあるハイクオリティな内容になってますし、今後の活動にも期待したいですね。そしてKaleidosc[A]peの第二弾はまだですか?(しつこい)

「Kaleidosc[A]pe」の感想(本編)

Kaleidosc[A]peバナー

無料ダウンロードにも関わらず、充実のラインナップによる聞き応えたっぷりの名曲群が聞けるということで話題になっているオレオレウサギ主催のコンピであります。

(長いので折り畳みます)

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プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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