NECRO POLARIS×SPARESPINE「Neodym」

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同人メタル界には様々なスタイルのサークルが存在する訳ですけど、その中でも「正統派」メタル代表と言えばやはりこのSPARESPINEですよね。
現代的なスタイルのメタルサークルが台頭する中にあって、こういう伝統的なスタイルを持つサークルも同時に存在することによってシーンの厚みも増す訳で、やはりこのSPARESPINEは確固たる存在意義を持っていると思います。

で、この昨年秋の新作はそのSPARESPINEとメロデスサークルNECRO POLARISが各2曲づつ担当したスプリット盤となっています。
スプリットって言っても、実はそのNECRO POLARISというのはSPARESPINEと同じく岩下タミさん主催のサークルなので、実質的には1つのサークルがちょっと趣向を変えた曲が入ってるっていうだけでさほど特殊性は無い作品なんですけどね。
そのNECRO POLARISはなんと4年も活動休止状態にあったようで、いや本体のSPARESPINEは活動してたんだから活動休止っていう表現もしっくり来ないけど、とにかく久しぶりの作品って訳ですね。ちなみに自分はNECRO POLARISの旧作は聞いたことないのでこれが初聞きです。

1曲目「The Infallible Rule」はNECRO POLARISサイドの曲。出だしこそアグレッシブなブラックメタル調ではあるんですが、リードギターが入るといつものSPARESPINE流のメロパワになるんで少しホッとするかもしれない? あまりにアグレッシブすぎるのも個人的にはちょっと苦手だったりするんで。
デスボイスはSPARESPINEのほうでも毎回お馴染みのハイトーンボーカリストJo'Lさんによるもので、ハイトーンだけでなくデスボも見事にこなせるとは驚き。迫力ある唸り声を聞かせてくれるのですが、サビではハイトーンのバックコーラスが入るし僅かながら歌メロもあるからデスメタルっていうよりかはダミ声ボーカルによるパワーメタルって感覚もあるかもなぁ。メロディックスピードデスメタル…みたいな? もちろん某エクスカリバーとは全然違いますけどね。

2曲目「Riot」、続いてNECRO POLARIS曲ですがこちらはもうちょっとメロデスらしい曲調。SPARESPINE本隊とは距離のある作風になってますが、バイキングメタルっぽい合唱パートがあったりでやはり純粋なメロデスとは違う親しみやすさがあるかな。

3曲目「星間寝台特急」、ここからSPARESPINEサイドですが、もう曲名からしてSPARESPINE流のSFテイストあふれまくりですね。過去作にも参加していた女性ボーカリストにとりさんがゲストで歌唱していますが、この方もすっかりSPARESPINEの「キャッチー系楽曲担当」のレギュラーに定着した感じありますね。曲調は「楽園の残響」シリーズの流れを踏まえた安定のSPARESPINE節。構築美のあるギターソロが味わい深い。

4曲目「天蓋の瞳」のボーカルはなんとボカロ。どうやらボーカルの収録が間に合わなかったそうで。でも演奏部分はばっちり完成してるしボカロバージョンのSPARESPINEっていうのもこれはこれで新鮮味があっていいかも?

正直なところ、自分はメロデスって普段あんまり好んで聞いてないものですからNECRO POLARIS再始動の報についてそんなに好感を持ってた訳でもないんですが、このスプリットで聞いた限りではSPARESPINE本隊のテイストが活かされた作風みたいだしちょっと安心しましたね。NECRO POLARISもSPARESPINEも共々アルバムが楽しみです。

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SPARESPINE「破滅への炎」他2曲

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オリジナル同人メタルにおいて王道パワーメタルと言えばやっぱりこのSPARESPINEは決して外せない存在ですよね。万人受けする作風とは言えないかもしれないですが毎回堅実な作りでメタラーに満足を与え続けているサークルであることは間違いないでしょう。

本作は2枚のフルアルバムを出した後に久々のシングルとして発表された3曲入り作品です。
…まあ自分は後追いリスナーなんでSPARESPINEのシングル作品はこれが初聞きだったりするんですけどね。

実を言うと、フルアルバム「楽園の残響」シリーズが非常に濃厚な内容の力作だったから、おそらくそちらでアイディアを出し尽くしているだろうし、その後に出したこのシングルはあんまり面白みのない小粒な内容になってたとしても仕方ないかなぁとか思ってそんなに期待もしてなかったんですよね。
しかし全くそんなことはありませんでした。このシングル、従来のSPARESPINE節と言える曲調を踏襲しつつも、新たな挑戦を感じさせる楽曲が収録されていてなかなかの充実度だと思いますね。

まず1曲目「破滅への炎」、いつも通りの熱いメロディ展開で突進するパワーメタル曲。なんだけど、ボーカルがちょっと聞き慣れない声。新規のボーカルさんかな?と思いきや、これ歌ってるのお馴染みのJo'Lさんなんですね。ハイトーンあえて封印して歌うとこんな感じになるのかぁ。なんというか、レトロなロボットアニメの主題歌みたいな雰囲気ある? やっぱりJo'Lさんはハイトーンのほうが映えるのは言うまでもないことなんですけど、でもたまにはこういう感じで変化付けるのも面白いですよね。

2曲目「遊星ヒト型機構」、これもお馴染みのucoさんボーカル。少しデジタルっぽいビートを取り入れてるけど、これ多分打ち込みじゃなくてドラム生演奏なんですよね。だからあまり無機質な感覚はなくてメタラーも聞き心地良い出来栄えになってる気がします。楽園の残響(上)にもデジタルっぽい曲あったけどあっちに比べると洗練さが増してる気もしますね。

3曲目「未踏の空で」、楽園の残響(下)で初参加だった女性ボーカルにとりさんが担当ですね。これはストリングスやピアノを基調とした穏やかな曲調で、おそらくSPARESPINEとしては初挑戦となるタイプの曲なんじゃないでしょうか。いわゆるサンホラ系と言っても差し支えないくらいのファンタジックな方向性なんですが、これがびっくりするくらいハマっている。にとりさんの声質がファンタジック系に合ってるってのもあると思うけど、それだけでなく、やっぱりSPARESPINEってメロディが「強い」んですよね。だからどんな曲調をやったとしても説得力が生まれるということなんでしょうね。サビメロも良いんだけどCメロが特に良いなぁ。

このシングルに収録された楽曲はいずれかアルバムにも収録される予定みたいですね。というかあれだけ力作だった楽園の残響シリーズからそれほどの間が空いてないのにも関わらず、すでに次回作のアルバムの構想があるっていうだけでも驚きですね。モチベーション高いなぁと。
でもSPARESPINEのアルバムの前に、再開した別名義のメロデスプロジェクト「NECRO POLARIS」のほうのアルバムが先に出るっぽい? メロデスかぁ…個人的にメロデスってそんなに好きって訳でもないんだけど、現状の同人メタルシーン的には王道パワーメタルよりかはそっちのが需要あるのかなぁ。まあそちらはそちらで別の魅力があると思うんで期待したいですね。

SPARESPINE「楽園の残響(下)」

楽園の残響(下)

恒例のペーパーのほうに岩下タミさん自らが書き記したセルフライナーノーツありますし、わざわざレビュー紛いの文章を書く意味あるのかなぁと思いつつも、まあ自分なりの感想を書いておきたいと思います。

というか毎度のことながら凄い情報量ですよねこのペーパー。字がめちゃくちゃ細かいですもん。しかも岩下さん自らが描いた漫画まで入ってますからね。同人誌も出せそうなくらいイラストも達者でいらっしゃいますし色々凄すぎますよ、マルチクリエイターすぎる。…とか言っておきながら全部読んでな(ry
物語音楽系サークルだと小冊子が付属してたりすることありますけど、あれに匹敵する物と言えなくもない? ストーリー付きの音楽と言えば同人音楽において大きな需要を誇るジャンルなんですけど、しかし需要あるのはあくまでサンホラ系の厨二ファンタジーなストーリーであって、残念ながらこういうスペースオペラ的な世界観はあんまり受けなさそうですが…。まあ需要に沿ってストーリー物にしてる訳でもないだろうし、SPARESPINEが厨二ファンタジーやっても全く合わないと思うので今のままのSF路線でいって欲しいと思いますけども。

ちなみに肝心の音楽のほうも同人音楽的な需要から微妙にズレてる感はあるんですよね…。前作の(上)とかあれだけ完成度の高い内容でメロディもめっちゃキャッチーでしかも実力派の女性ボーカルさん達が歌っていたんだし、普通に人気が出ても不思議じゃないと思うんですが、でもこのSPARESPINEは基本部分がオールドスクールなヘヴィメタルだからやっぱりアニソン系リスナーからは敷居が高い感じあったりするんかなぁ。せっかくこれだけ圧倒的な作り込みをされてる作品なんだからメタラー以外にも聞いて欲しい気はするんですが…。

…いきなり余談的な話題から書き始めてしまいましたが、本題の新作アルバムについて語っていきましょうか。
今回の新作、なんと14曲収録ですよ。しかもインストは2曲だけで、ほとんどの曲はぎっしり展開が詰まった聞き応えある曲ばかりでしかも終盤には7分やら8分の大作が待ち構えてるという、ほんとボリュームありすぎな作品です。これほどの大ボリュームな作品はオリジナル同人メタルじゃ滅多にお目にかかれないんじゃないかなぁ。まさに渾身の1作という形容が似合いそうです。いや上下あるから渾身の2作か。

前作「楽園の残響(上)」では、その更に前のアルバム「燃えるからだとひきかえに」とは打って変わって、キャッチーでコンパクトな楽曲が揃っていて非常に聞きやすい内容だったと思うんですが、今回の(下)ではそのキャッチーさが若干減退していて正統派メタルに戻ってる感ありますかね。そして「燃えるからだ」のような大作主義も復活してます。これは昨年秋の先行シングルを聞いた時点での予想がほぼ当たったかな?
キャッチーさが少し減退したとはいっても、どの曲にも耳に残るメロディがちゃんと備わってますし、そして大作主義が戻ったとはいっても「燃えるからだ」ほどに冗長で聞き疲れを誘発する作りではなく、今回のは曲構成がしっかりしていて展開にメリハリあるからそれほど長く感じなかったりするんですよね。それでいて長尺曲ならではの壮大感はちゃんと演出されてるから素晴らしい。なんせ終盤の長尺曲を一番ヘビロテしてますからね。

しかしまあ、冗長さが全くないという訳ではなく、やっぱり中盤あたりはちょっとダレるかなぁ。さすがに今回は曲数が多いから仕方ないとは思うんですけどね…メロディやアレンジが濃い目な曲も多いですし。あと、前作は曲調がバラエティに富んでいてしかも「歌声は銀河を超えて」や「空を突き抜けて」みたいな鬼キャッチーな曲が強力な聞き所になってたんだけど今回はそこまでキャッチーな曲がないから寂しい感はあるかなぁ。まあ今回はその代わりに終盤の盛り上がりが強烈だから、どっちが良いとも言い切れないんですけどね。聞きやすさなら(上)、大作的なカタルシスを求めるなら(下)って感じか。

さて各曲についてですが、1曲目は定番のイントロ、そして続く2曲目も定番の疾走曲なんですが、セルフライナーに「イントロから続く曲はスピードナンバーでなければならぬ」って書かれてるけど、それにしてはこの曲は表打ちの疾走だからいまいちスピード感がないような…とか言っちゃうのは野暮ですかねw まあ曲の出来は良いので全然問題ないんですけど…。ボーカルはにとりさん、今回が初のゲスト参加みたいですが、今までのSPARESPINEのボーカルってかなり濃い目の歌謡曲系ボイス(?)の方が多かったと思うんですけど、このにとりさんはアニソン系のあっさりした声質でなかなか新鮮味ありますね。同人音楽寄りのボーカルと言えるかな。
3曲目もアップテンポな曲だけどこれイントロのリフ良いですよね。やっぱり岩下さん良いギターフレーズ作るよなぁ。ボーカルのTOHGOさん、中性的でミステリアスな歌声の男性ヴォーカリストって紹介されてたけど、実際に聞いてみたらまじ中性的すぎる…ほんとに男性なのかって思うほど。中性的っていってもV系みたいな感じではなく宝塚系というか?
4曲目は先行シングルに収録されてた曲ですね。スロー曲だけど途中から疾走する展開が最高ですよ。
5曲目もTOHGOさんボーカル。この曲でも女性にしか聞こえないハイトーンボーカルが炸裂です。
6曲目も先行シングルの曲。SPARESPINEの魅力を最大限に感じることが出来るキラーチューンですな。

7曲目はJo’Lさんボーカル。この方はTOHGOさんとは全く別タイプのパワフルなハイトーンボーカルだけどやっぱり上手すぎますよねえ。同人メタルでここまで歌えるハイトーンボーカルってそんなにいないでしょう。ちなみにこの曲、セルフライナーによればどうやら当初は女性ボーカルに歌ってもらう予定だったらしい。でもアグレッシブなパワーメタル系の曲だしJo’Lさんボーカルにして正解だったんじゃないかな。
8曲目はトランス系のシンセが鳴り響くダンサブルな異色曲で、今回の唯一の非メタル楽曲ですかね。前作はけっこう非メタル曲が多かったけど。中盤の気分転換のための曲といった感でしょうか。というか8曲目でようやく折り返し地点って…ボリュームありすぎぃ。
9曲目は再びJo’Lさん。この曲もめっちゃパワフル。でも濃い目の楽曲が多いからこの辺でちょっと聞き疲れる感も否めないかなぁ。
10曲目はバラード系。ドラマチックな曲です。セルフライナーに「ボーカルラインが人間離れした音域」って書かれてるけどほんとサビ高音すぎる。それを歌いこなす556tさん、とんでもねえっす。途中で入るアコースティックギターのパートが好き。

11曲目は再び疾走曲。メタル演歌か…なるほど。確かにしっくり来る表現だ。
12曲目、ここから終盤の長尺曲ゾーンに入りますが、この曲と次の実質的なラスト曲が今作のハイライトでしょうねえ。どちらもめちゃくちゃドラマチックです。ストーリー的にもクライマックスっぽいけど…よく読んでない(小声)。Bメロがめっちゃ盛り上がるんですよね、SPARESPINEはBメロに盛り上がりが来るパターン多い気がする。長いギターソロの途中で転調して明るくなるパートが素晴らしい。
13曲目、イントロからして壮大すぎてラスボス戦って感じですねえ。やっぱり同人メタルのラスト曲はラスボスっぽくないとね(?)。これもBメロ盛り上がるんだよなぁ。でもBメロ1回しか出番ないから勿体ない感。ギターソロはやはりめっちゃ長い。プログレの域に達しそうな曲展開です。上下の2作に渡る壮大なコンセプト作品を締めくくるに相応しい楽曲になってますね。

上下合わせて制作に3年間も費やしたとのことで…やはりこれだけ濃密な作品を作り上げるにはそれくらいかかってしまうんでしょうね…。ほんとお疲れ様でした。
そんな訳で聞き応えありまくりな作品なんですが、非メタラーがいきなりこの大ボリュームな(下)から聞くのは敷居が高いかもしれないので、やっぱり最初に聞くのならキャッチーでコンパクトな(上)をおすすめしておきます。

この「楽園の残響」シリーズをもって一旦アルバム単位での頒布は一段落させて、次からはシングル単位での頒布に戻るんだそうです。まあシングルのほうがリリースペースも安定するだろうし同人音楽的には賢明なのかもしれないですね。

SPARESPINE「栄光の天文艦隊/麻薬帝国」

栄光の天文艦隊

このサークルは作品発表ペースがゆっくりで比較的寡作なため、それほど派手な印象はないかもしれないですが、非常に堅実な作りでハイクオリティな作品を送り出していてオリジナル同人メタルでも屈指の存在感を放っていると思いますね。
ハイクオリティとはいっても東方系の有名サークルみたいな圧倒的なテクニックとかメジャー並みの優れたプロダクションがある訳ではないんですが、地道にコツコツ作り上げて完成度を上げてる感じですかね、でもそれが同人メタルらしさが感じられて良いんですよ。

無料配布が豊作だった(?)今回のM3において、このSPARESPINEも例に漏れず無料配布だった訳ですが、ここは無料配布でも毎回内容の本気度が半端ないですよね。以前も「深夜の高速軌道」が無料配布されていましたが、インストなしの5曲入りでしかもどの曲も聞き応え抜群という破格な内容の無料配布でしたからね。
そしてもちろん今回の無料配布も充実の内容になってます。次回作のアルバム「楽園の残響(下)」からの先行シングルということで2曲収録されているのですが、2曲ともキラーチューン級の出来栄えですし、はっきり言って500円くらいで売ってる他サークルのシングルよりも存在感あるくらいですよ。

1曲目「栄光の天文艦隊」は前作に引き続き回路の556tさんがボーカルを務める疾走パワーメタルで、前作の「光の演算」と同路線の曲なんですけど、いわゆる飛翔系パワーメタルだと思うんですがメロディが哀愁寄りでこっちの方が光の演算よりも好きかもしれない。556tさんのボーカルは相変わらず安定感ありすぎですねえ。ご本人はあんまりメタル好きじゃないのかもしれないけどパワーメタルに合いすぎな声質だと思います。サビ後のリフ展開がツボですね。ギターソロもいいなぁ。音質や音の密度も前作に比べて向上してる気がする。

2曲目「麻薬帝国」は男性ハイトーンボーカルJo'Lさん担当曲で、前作とは打って変わってスローでヘヴィな路線の曲なんですが、後半に入ってから疾走開始するプログレ的な展開が良いですよねえ。疾走パートはほんと聞き所だらけって感じの密度ですよ。こういう展開ってアイアンメイデンのスロー曲の定番パターンというか、むしろアイアンメイデンっぽいガンマレイ曲っぽい展開というか? Jo'Lさんのサビでの強烈なハイトーンはジューダスプリーストっぽいですね。この方も上手すぎるボーカルさんですよ。アニソン要素とかないガチガチなメタル曲になってます。

もうこの2曲聞いただけでも次回のアルバムへの期待が膨らみますよねー。
前々作「燃えるからだとひきかえに」は長尺の曲が多く、ボリューム感は凄くてプログレ的な曲もあったけどその一方で冗長な印象も否めなかったんですよね。そして次の「楽園の残響(上)」ではその弱点が改善されコンパクトでキャッチーな曲が多く曲調もバラエティ豊かで非常に聞きやすい内容になってたんですがプログレ的な展開は控え目でした。しかし今度の新作は旧作2作の良い部分を兼ね備えた作品になりそうな予感ですよ。どうやら冬コミまでに完成は無理なようで、アルバム頒布は春M3になるっぽいですが、こりゃ春M3は豊作の予感しかしないですね。
そういえば、このサークルで毎回お馴染みになってるペーパーですが、あの漫画って岩下さんが描いてるんですかね…漫画を描いた絵師さんの名前とか書かれてないし多分そうなのかと思うんですが、はっきり言って同人誌とか出せるレベルの画力ですよね。作編曲ギターベースドラムだけでなく絵も上手いとかマルチにもほどがありますよね…。

SPARESPINE「楽園の残響(上)」

楽園の残響(上)

一言雑記のほうにも書いた通り、このSPARESPINE新譜が2013秋M3で購入したCDの中で個人的にベスト作品という結論に落ち着きましたね。
もちろん、自分も30枚くらいしか買ってないからM3で頒布された音楽作品のごく一部しか把握してない訳ですし、ジャンルもずいぶん偏ってるからあんまり同意は得られないと思いますが、このブログはそもそも自己満足で書いてるんだから他の人の意見なんてどうでもいいんですw
しかし、そんなに良かった作品の記事を何で冬コミも迫るこの時期まで引っ張っていたのかというと、勿体ぶっていた訳でもなく、単に悶絶メタルさんが既にレビュー書いてたので急いで書く必要も感じなかったからですw
悶絶メタルさんがレビュー書いちゃったらうちみたいな初心者が何か書いても無駄じゃね?みたいな心境になることもあるんですが、それでも勿論うちなりに書きたい事はいっぱいあるから書きますけどねw

まあ、今回一番良かった作品とはいっても、春のベスト作品に選出したSatanic a la modeや今回M3で1曲入りシングルながらも強烈なインパクトを残したエゾギクとは違って、このSPARESPINEは割と地味というか、尖った魅力はないですよね。勿論このサークル独自の音はあるんだけど、やはり派手さはないかも。
しかし、さすが長い期間かけて作られただけあって、作り込みや音の密度はさすがと言える完成度です。
無料配布の「深夜の高速軌道」を除けば、2011年の春M3に発表された「燃えるからだとひきかえに」から2年半も経ってる訳ですよね。さすがに2年半ずっと掛かりっきりで制作し続けてた訳でもないんだろうけど、公式サイト見ると定期的に進捗状況がアップされてますし、やっぱり制作に相当な時間かかってるのは間違いないでしょう。
そんだけ時間かけて作ったというだけでも無条件に称賛したくなるくらいなんですが、勿論中身もその時間に見合ったクオリティの高い内容になっています。

前作「燃えるからだとひきかえに」も十分出来は良かったんですけど、全体的に6分越えするような長い楽曲が多く、メロディも硬派なジャパメタ志向に近かったので、どうにも途中で聞き疲れてしまうような惜しい部分があったのですが、この新作ではそれらの欠点が全てクリアされていますね。
今作はどの曲も聞きやすいコンパクトな仕上がりで、メロディも非常にキャッチーで覚えやすい。しかもコンパクトになったから薄味になったなんて事もなく、音の密度はそのまんまだから聞き応えも十分です。
時間かかってるだけあって、演奏やアレンジが緻密に作りこまれてるのは当然なんですが、それ以上にやはり楽曲の出来がいい。メジャー作品でもこんなに楽曲が充実してる作品はそんなにないと思いますよ。
あと、前作は疾走パワーメタル一辺倒だったのに対し、今作は非常にバラエティ豊かな曲調が用意されてるのも良いですね。メタラー的には疾走曲だけで固めた前作のほうが良かったのかもしれないけど(悶絶メタルさんの評価も前作のほうが高いし)、個人的には緩急つけて飽きさせない今作の作風のほうが断然好きです。

今回は前作でも歌っていたヒメゴトのucoさんに加え、深夜の高速軌道で歌っていたハイトーン男性ボーカルのJo'Lさん、東方サークル回路-kairo-の556tさんの3人がゲストボーカルとして参加していて、非常に豪華なボーカルパートを聞くことが出来ます。
どのボーカルさんも歌唱力抜群ですし安定してるんですけど、ただ、どの方も声質がちょっと古臭い感じありますよね…なんとなく歌謡曲系というか。 Jo'Lさんも一昔前のジャパメタの香りがしますし。
ただでさえパワーメタルというオールドスクールな曲調なのにボーカルもそういう感じだから相乗効果で余計に古い感じに…。もうちょい今風(?)のボーカル揃えてたらもっと幅広い層に受ける音になってたんじゃないかなぁと思えなくもないんですが、まあそういうの気にしないリスナーさんなら問題なしに楽しめると思いますね。それにメタルってそもそも「ダサさ」への耐性がないと聞けない音楽ですしねww
あと、Jo'Lさんはめちゃくちゃ上手いハイトーンボーカリストだと思うんですけど、全曲Jo'Lさんボーカルだったミニアルバム深夜の高速軌道とは違い、女性ボーカルメインのアルバム中に配置してあるとちょっと違和感あるかもしれないですね。

音質やプロダクションも前作より格段に向上してますよね。主催の岩下さんのマルチプレイヤーっぷりも磨きがかかっていて、テクニカルでタイトな演奏を聞くことが出来ます。ただ、ドラム生演奏って同人音楽においてはあんまりアドバンテージないからそれが特別な魅力にはなっていないのが実情な気がしますが…。おそらくめちゃくちゃ時間かけてドラムのレコーディングなさってるはずですしこんなこと書くのはアレですけどもw

ほんとなら各曲の感想も書きたいんですけどこれ以上長々と書いても読む人いなさそうなんで簡単に書いときますw
やはり疾走曲の#2、#3、#9あたりはキラーチューン度が高いですね。変則的なアレンジの#5、#6も味わい深い佳曲です。

ボーカル曲が9曲入りという大ボリュームで、しかも捨て曲のほとんどないハイクオリティ、それがイベント価格たった500円ですよ? これはメタルに興味あろうがなかろうがオリジナル同人音楽聞く人なら全員買うべきってくらいの作品ですよw
このサークルさん冬コミ受かってるのかちょっと分かんないですけどもし参加してたら買ってない人は是非とも買いましょうw
今回は(上)ということで、続編の(下)のほうも楽しみですねー。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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