-LostFairy-「乙女が紡ぐ古のマドリガーレ」

http://lostfairy.com/

結論から言うとこの秋M3の新作、-LostFairy-の最高作と言っても構わないんじゃないですかね。すこぶる出来が良いと思います。このサークル初めて聞くという方にもおすすめしたい内容。
というか前作の「呪われし亡国のメフィストフェレス」の時にも最高作とか書いたような気がしますが…まあ基本的に-LostFairy-って毎回安定した出来でハズレとか無いんですよね。

ArsMagnA合同のアルバムから1年、そして単独のミニアルバムから数えると何と1年半ものインターバルあったということで、実はかなり久々の作品なんですよね。でも正直そんなに久しぶりって感覚もあんまりないというか…むしろちょうど良いくらい? ぶっちゃけ他のサークルが発表ペース早すぎるだけなんですけどね。
実際のところ、そのインターバルは良い方向に働いてる気がします。充電期間を経たことによってサウンドクオリティにも向上が見られますし、各楽曲も時間をかけてしっかり練られているように感じますので。
(あと、あんまり発表ペース早過ぎるとマンネリを感じやすくなったり購買意欲が落ちることもありますからね…これも毎度言ってますけども)

1曲目は恒例になっている有名声優さんのセリフ入りイントロ。今回はなんと、某アイドルアニメで一躍人気になった声優の内田彩さんがゲスト参加してます。内田彩さん目当てで購入したライバーな人達もけっこういたりしたのかな…いや分からんけど。まあ個人的には有名声優さんが参加してても別に興味そそられることは無いんだけど…新規ファンを獲得するには必要なことなんでしょうね。

2曲目「Soirée」、-LostFairy-ならではのテイストが詰まった安定しまくりの良曲です。いつも通りV系ベースのゴシック曲でそんなに新要素もないはずなんだけど何故か新鮮味を感じる。今回バイオリンがかなり目立ってる気がするんですよね。
今までの作品でもバイオリンはずっと使われてたんですが、今回は意識的にバイオリンを目立つように配置したミックスになってるように感じます。そのおかげで楽曲の優雅さ、高級感がいつもより倍増してるように感じられて、それが新鮮味に繋がってるのかな。
あと今回ベースも目立つミックスになってる? そして初期から頑なに(?)変えることのなかったスネアドラムの音源がついに変わりましたね。この新しいスネアの音の良し悪しについてはちょっと微妙なラインなんですが、以前のスネア音ってちょっと目立ちすぎてて、楽曲全体の雰囲気がスネア音に引っ張られていた感じが否めなかったんで、割と楽曲に溶け込んでると言えるこの自己主張少ないスネアのほうが全体的な雰囲気という意味で良くなったとは思いますね。
もちろんボーカル面においても強力です。今回ボーカル担当してる新メンバーのSatsukiという方は歌唱力も申し分ないですし、それにこの方の歌声って-LostFairy-初期ボーカリストのhatoさんを彷彿とさせる声質で、なんとも懐かしい感覚あるのが良いですよねえ。自分が同人音楽聞き始めた頃を思い出す感覚あるんですよ、個人的な意見でアレなんですが。その上hatoさんほど声質に癖がなくて聞きやすいのも良いですよね。
でもこのボーカルさんってこの作品1つだけで脱退しちゃったのかな? せっかくの逸材だったと思うんで惜しいですね。
なんか今後はノエルさんのソロプロジェクトになるんだそうでボーカルは毎回変わるのかもしれないですな。まあAriabl'eyeSみたいに強力なボーカリストを2人も専任で揃えるのは至難の業でしょうし、それなら差別化の意味でも毎回変えるってのもアリなのかなぁ。

3曲目「呪々」は明るめなアリプロ的舞踏曲といった感じの同人ゴシックでも定番な曲調ですね。でもバンドサウンドがしっかり入ってるのでメタラーでもばっちり楽しめる曲になってると思いますね。Bメロでちょろっと男性ボーカル入ってる?何気にゲストコーラスに沢山クレジットされてるから誰かは分かりませんが…。

4曲目「Black Lolita」、これも-LostFairy-初期から定番になっているV系ベースのエクストリーム要素ある疾走曲ですね。V系の影響が色濃いゴシック系サークルは多々あれども、やっぱりメロディの安定感で-LostFairy-は随一だと改めて思いますね。弱点であったサウンド面もだいぶ改善されていてバイオリンを中心としたまとまりある音になってると感じますし従来のチープ感は払拭されつつありますね。もちろんまだまだ進化の余地は全然あると思いますが。

5曲目「新世界より」、これは民謡調ですね。個人的に最近は民謡調の同人音楽とかほとんど聞いてないし割と避けてるところもあったりするんですが、この曲はバンドサウンドしっかり入ってるしメロディもアレンジも巧みだから聞き応えたっぷりな曲に仕上がってると思います。バイオリンの音色はこの曲でも大活躍ですねえ。ボーカルさんの声質も絶妙にハマってる。どっちかというと民謡系に合った声ですよねこのSatsukiさんって。

6曲目「夢幻アリステイル」、これがやっぱりハイライト曲でしょう。-LostFairy-ってダークな曲調がメインっていう印象ありますけど、実はこういう明るい曲調やってもハズレ無しなんですよね。4thの「シアワセの青」然り、ArsMagnA合同アルバムの「Ru Li Ru La Light」も然り。どれも好きな曲ばっかりですね。そしてこの曲はその「明るい曲」シリーズの中でも最高傑作なんじゃないでしょうか。高揚感あふれる歌メロも最高だし、きらびやかなバイオリンの音色も乱舞していて文句なしの名曲ですね。ゴシック系だけでなくこういう曲調でもこれだけ素晴らしい曲作れるんだからやっぱり凄いサークルだと思いますよ。

楽曲は捨て曲なしの粒揃いの内容でバラエティにも富んでいるし、過去のボーカルさんの良いとこ取りみたいな声質のボーカルさんが歌ってることもあって、まさに-LostFairy-全部入りと言った内容でしょうか。それでサウンドクオリティも向上してる訳ですからやはりこれが最高作で問題ないでしょう。まあそれでもサウンド面はまだまだ向上の余地はあると思うんですが。数年前ならこのクオリティで十分だったと思うんですが今は同人音楽全体のクオリティ底上げされてる感じですもんね。

V系ゴシックサークルはあんま積極的に聞かなくなってしまったけどやはり-LostFairy-というかArsMagnAサークルは個人的に別格だなと改めて思いました。まあ同人音楽聞き始めた頃から追ってるサークルだから思い入れ補正も当然ありますけどね。
春M3では新作あるんでしょうかね。もしかしてAriabl'eyeSみたいに初期ベストが来る可能性もあるかもしれないが。でも購買意欲的なことを言えば1年に1枚ペースでも構わないくらいなんですけどね。
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-LostFairy-「呪われし亡国のメフィストフェレス」

呪われし亡国のメフィストフェレス

ArsMagnAのいつもゲストが豪華なほう、-LostFairy-の新譜です。
なんじゃその紹介はw って思われるかもしれないですが、いやでもマジな話、-LostFairy-のイメージって「いつもゲストが豪華なサークル」って感じで定着してそうでアレなんですけども…。
実際、今回の新作も前評判では声優の上坂すみれさんが参加してるとかKrik/Krakが参加してるとかそういうことしか言及されてなかったのではないでしょうか。これだけ音楽的に充実した内容なのにねえ。
ほんと素晴らしい内容だと思いますよ。詳しくは後述しますが、-LostFairy-の最高作候補なんじゃないかってくらいの出来だと思います。豪華ゲストで釣る必要なんて微塵もないくらい、音楽だけで十分すぎるほどの魅力を持ってますよね。

ゲストミュージシャンを迎えること自体は有益だと思うんですけどね、イベント前にもちょこっと書きましたが、姉妹サークルのAriabl'eyeSみたいに自らの音楽に足りないものを自覚した上でそれを補う目的で達者なミュージシャンにゲスト参加してもらうという事なら非常に有意義だと思うんですけど、-LostFairy-のほうはどうも知名度を重視してゲストを呼んでる気がしてならないので…。
そんなことしなくても音楽の魅力だけで勝負できるだけの実力を持ってるはずなのになぁ。
でもそんなにこの界隈は甘くはないのかな、もし実力だけで勝負して真っ当な評価が得られるんだったら同人音楽シーンの現状がこんな風にはなってないよなぁ…。東方や艦これに頼らずにオリジナルで売るってだけでも相当に難易度が高いことなんでしょうね。

あと、Ariabl'eyeSに比べると-LostFairy-は「ライバル」が多いというか?
-LostFairy-は同系統のサークルたくさんいるから差別化を図るのが大変という事情があるのかなぁ。
Ariabl'eyeSもいちおうゴシック系に分類されてるとはいえ、明るめの雰囲気でゴシックというよりシンフォニックメタル的な趣きで着実にオリジナリティ築いてるのに対し、-LostFairy-の典型的なゴシック系の音楽性は上にも下にも同系統がうじゃうじゃいますからね。豪華ゲストで差別化という手段も使わざるを得ないのか。

さて具体的な楽曲についてですね。
1曲目は丸ごと有名声優の上坂すみれさんの語りトラックです。声優さんのギャラって拘束時間で決まるっていうけど、これくらいのセリフ量だとおいくら位なんでしょうねえ…。とか下世話なこと考えてしまうのは仕方ないですよねw 今回は能登さんの時と違って1曲目以外にもセリフ入ってるから、おそらく能登さんよりは上坂さんのほうがだいぶランクが下なんだろう…。とか皆さんも考えてしまってますよね?w

2曲目「ニゲルの肖像」、これがけっこう新機軸というか、個人的にもかなり気に入ってる曲ですね。これは従来なかった曲調というか、メタルでもV系でも民謡でもなく、言うなればクラシック曲をそのままロック的にアレンジしたような独特な趣きの楽曲で(というかシューベルトの魔王のアレンジ曲ですね、だいぶ後で気付いたw)、リズムのアレンジも高度だし、はっきり言ってこれは「プログレッシブ」と表現したくなりますよ。「またプログレかよ」って思われるかもしれないですが、ここで先日取り上げたプログレコンピの「UNA SEA」を思い出してください、あの収録曲がプログレならこれもプログレに入ると思いませんか?w (やっぱりこういう時に便利ですなw)
まあ、クラシカルとはいっても、あくまでV系からの影響の延長線上で作られた曲だろうし、Noelさんがプログレの影響受けてるとは思わないですが(マリスミゼル系のバンドでこういう曲調ありそうだし)、でもまあこの前も書きましたが無意識の影響ってのもありますしねw
同人ゴシック系って基本アリプロ系かV系かの二者択一みたいなところあるけど、もっとこういうプログレと呼べそうな凝ったアレンジの曲が増えて欲しいなぁと思いますね。それによって多様性が生まれてくると思うんですよ。
ボーカルはeupeさんと夢姫さんのツインボーカルで、2人ボーカル体制になったんだからツインボーカル曲やるのは当たり前の流れだとは思うんですけど、この曲はeupeさん単独でも良かったかもなぁ。だって、ボーカルの配分がねえ…。今回の新作、夢姫さん単独曲が2曲あるのに、eupeさん単独曲は1曲しかない訳だし…。それに夢姫さんというか悠季さんはGILDIAと掛け持ちだから専任ボーカルといえるのはeupeさんのはずじゃないですか、なのに担当曲が少ないというのはなんかねえw

3曲目「Diabolic Eye」は夢姫さんボーカル曲で、これがまた素晴らしい。これはV系の度合いが濃い楽曲で、Aメロの歯切れの良いシンコペーションからしてV系の展開ですが、メロディが超キャッチー。こういうメロディのしっかりとした曲って-LostFairy-の持ち味って感じですよねえ。リフもインパクトあるフレーズだしまさに完璧な出来。
悠季さんほんと上手いですよねえ、ぶっちゃけGILDIAで歌ってる時より他で歌ってる時のほうが上手く聞こえるんですが何でなんでしょうね…。

4曲目はeupeさんボーカルで、悶絶メタルさんでよく言われる「V系お得意の似非ジャズ歌謡風」の曲ってやつですねw 実は個人的にはこの曲調はあんまり好きじゃなくて、この手の曲はイントロでジャズ歌謡系だと分かった瞬間に「あ、ハズレ曲だわ」って思ってしまうほどです。この曲も例に漏れず、いまいち好きになれない感じですね。eupeさんの歌唱は良いし、メロディ自体はよく出来てると思うんですけどね、キラーチューンだらけの本作において唯一地味な曲ですかね…。

そしてラスト5曲目「Erlkönig ~亡国の君主~」、これが非常に強力な楽曲で、クライマックスに相応しい劇的な展開を備えてるキラーチューンですね。「RPG系」同人音楽の表現に倣って言うならばまさにラスボス戦。-LostFairy-は過去作ではこういう風にラストに盛り上がる曲を持ってくるような構成はなかったような気がするんですが、今作はこの劇的な疾走チューンのおかげでドラマ性が段違いに高まっていますねえ。
メロディの完成度、疾走感も共に過去最高レベルの楽曲なんじゃないでしょうか。特に疾走感ということに関しては確実に過去最高のBPMですな。メインリフの急き立てるようなバイオリンの演奏が実に効果的。中間部での上坂すみれさんの演じるヤンデレ妹なセリフもいいですよねえw

そんな感じでこの新作、4曲目以外はどれも過去最高級のキラーチューン揃いだと思うんですよ。すげえ完成度。イベント前は-LostFairy-もそろそろマンネリに突入しそうだなぁとか思ってたんですけど、まさかここまで気合の入った内容になっていようとは…正直恐れいりましたw
まだ「登り坂」にいるサークルらしい勢いに溢れた力作だと思います。特に、2曲目みたいな新機軸をこれからも用意できるのなら今後もマンネリとは無縁でしょうね。

となると、もはや弱点はサウンド面だけでしょうね…。毎度毎度言ってるようだけどスネアの音がね…。5曲目とかせっかくの超高速チューンだけどブラストビートにするとスネアの音のチープさが際立っちゃうのが惜しいですよねえ。このドラム音だけでも他サークルと差が付いちゃってる気がする。声優に予算使うくらいならスネア音を変えたほうが…。とかいつも思ってしまうんですがw
しかしここまで頑なにドラムの音を変えないっていうのは、きっとこの音がかなり気に入ってらっしゃるんでしょうなぁ。まあこのドラム音がArsMagnAらしさを演出してるとも言えなくもないし、無理に変える必要はないかもしれないですがw

ところでゲストコーラスってどこで歌ってるんですかね…。やはり5曲目のサビのバックの「アー、アー」ってやつか? ものっすごい遠くで歌ってるような感じのぼんやりとしたミックスになってるんですけど…。5th(能登さん参加のやつ)では今回とは違ってかなりゲストコーラスがハッキリと聞こえる使われ方していて、誰が歌ってるか簡単に判別できるレベルだったし、それが楽曲の魅力に大きな貢献もしてたと思うんですけどね。ああいう感じでやって欲しかったな。
まあゲストコーラスだけが目当てで買った人もいないだろうし大した問題じゃないとは思いますが。

-LostFairy-「刻まれし悠久のアタラクシア」

刻まれし悠久のアタラクシアjacket

-LostFairy-の2013秋M3発表の6作目です。

今作から新ボーカルのeupeさんが加入したし、音の方も心機一転してるのかと思いきや…意外に変わり映えしてないですね…。むしろボーカル変わってるにも関わらず変化なさすぎて少しマンネリ臭さえ漂う感じで最初はちょっと焦ったんですが、よく聞けばやはりいつもの-LostFairy-の安定感があり、楽曲のクオリティも高くて安心して楽しめる内容でした。

まあ、「安定感」って言葉を当たり前のように使ってますが、安定感があるってことは惰性で出来るような簡単なことではなく、実際は裏で絶え間ない労力をかけた末の結果に違いないですよね。
例えば、毎回同じようなメロディやアレンジを使いまわしてるアーティストって多いですが自分はそれを「安定感」とは呼びたくないですね。それはマンネリ感だと思います。
自分の考える安定感っていうのは、あくまで自らのアーティストイメージを覆すことのない範囲内で毎回新しいメロディやアレンジを聞かせることだと思うんですよね。しかもそのメロディやアレンジは常に一定以上の水準を保っていなくてはいけない訳で、惰性では決してなし得ない非常に難易度の高い技ですよね。
そしてこの-LostFairy-や同じArsMagnA系サークルのAriabl'eyeSはそれを実践できている稀有なアーティストだと思うんですよね。ほんと感服します。

実質的な1曲目の#2「神界に刻まれし祝福」は、今までの-LostFairy-のボーカリストとは声質の異なる片霧烈火さんをゲストボーカルに据えても、一聴して-LostFairy-だと分かる独自の音を確立していることに驚きますね。やはりアーティストの独自色があるのってかなりの強みですよね。まあ独自色も惰性化するとマンネリに繋がるから気は抜けないと思うんですが。
片霧烈火さんの力強いボーカルは素晴らしいんですが、しかし、やっぱりせっかくeupeさんと夢姫さん入ったんだし新ボーカルの曲だけで固めて欲しかった気もします。
続く#3の「星詠ユーフォリア」は、3rdシングル以来の久々の民謡系の楽曲ですね。メタルもいいんだけどこの路線も定期的にやって欲しいですよねw
eupeさんはUtopimaniaではちょっとロリ系の声質って印象だったんですが、この曲では前ボーカルのhatoさんのイメージに近い民謡系の歌唱を披露していて、表現の幅の広い器用なボーカルさんだと思いますね。

#4「穢れ亡き悠久の呪詛」は夢姫さんボーカルで、この方が単体でボーカル担当するのは2ndの1曲目以来ですかね? 今回は以前とは違い正式加入してのボーカル担当ですが、これがまた素晴らしい歌唱で、楽曲の完成度も申し分なくこのアルバムで一番の聞き所だと思います。担当曲が1曲しかないのが勿体ない。
#5「月影トロイメライ」は、なんか聞き覚えあるメロディだと思ったら同じArsMagnAサークルのSeraphの「夢見ノ為ノ深紅少女」に激似ですね。冒頭の語りで「夢見の…」みたいなこと言ってるからもしかしてサークルの枠を越えたクロスオーバー的な楽曲だったり?それともただ似ちゃっただけなのか。よく分かんないですが。
#6「Romanesque ~光と闇に帰依する幻想~」は廃盤になってる1stの収録曲のリメイクバージョンみたいですね。廃盤の曲を聞けたということで自分みたいな後追いリスナーとしては有り難いと思う反面、リメイク曲を混ぜてきたということはネタが尽きてきたのかな…とちょっと不安要素でもありますかね。
楽曲の出来もeupeさんの歌唱も素晴らしいと思います。オリジナルバージョン知らないから比べようはないけど。
Ariabl'eyeSは1st再販してたけど-LostFairy-は再販しないのかなぁ…。

あと、近作で声優による語りを導入してサンホラ系に接近したこのサークルですが、今作でも語り担当の声優さんが参加してますね。今回は前作の能登麻美子さんのようなビッグネームではなく、知名度低めの声優さんをお2人起用したみたいですが、Romanの双子みたいな感じでいい雰囲気出してて良いですよね。
冒頭の語りトラック1曲だけしか声優さん参加してないってこともなく、今回は万遍なく語りが入ってるのも好印象です。

個々の曲は高いクオリティですが、#5みたいに「?」ってなる曲やリメイク曲があるので全体的には若干散漫な印象あるかもしれないですね。
それと姉妹サークルAriabl'eyeSの方が過去最高レベルの強力な作品を放ってきただけあって余計に-LostFairy-のほうは霞んでるかもしれません。まあ新ボーカルさんはお2人とも実力派ですし次回作はきっと強力な作品を作ってくれるでしょう。
あと毎回書いてるようですがそろそろサウンド面も進化したほうがいいんじゃないかなぁ…。Ariabl'eyeS新作はギターが豪華になってたけど-LostFairy-のほうはボーカル以外ほんと変わり映えしない感じだし…。サウンド面では同系統のエミル
さんに抜かれちゃってるかもw

相変わらず褒めてるんだか貶してるんだか分かんない文章になってしまいましたが素晴らしい作品ですよw 同人ゴシックメタルサークルで最高峰のサークルであることは疑いようがないです。

-LostFairy-「滅び去る宵闇のトランシルヴァニア」

滅び去る宵闇のトランシルヴァニア

-LostFairy-の5thです。
今作の最大の話題はやはりプロ声優の能登麻美子さんが参加している事でしょうね。まあ1曲目の短い語りトラックのみの出演なんで、能登さんの参加がこの作品の内容に貢献しているとは言い難いですけども。あくまで話題性のための参加って感じですかね。
しかし、前作よりボーカル曲が1曲少ないのに前作と価格設定が同じになっているところを見ると、能登さんの付加価値はボーカル曲1曲分に相当しているようですねw

前作4thは悶絶メタルさんの年間ベストにランクインするほどの高評価で、個人的にも気に入っていた作品なんですが、今作もなかなかのクオリティとなっていますね。そもそも-LostFairy-は2nd以降常に充実した内容の作品を発表してきたと思うので今作の安定感も驚きには値しないかもしれないですが。

前作は、前半がゴシックエクストリームメタルで、後半がメロディアスで落ち着いた雰囲気の楽曲が配置されていて、けっこうバラエティ感のある構成だったのですが、今作はエクストリーム路線に絞られていて、ボーカル曲は4曲とも全て疾走していますね。かなりメタラー向けな方向性になっていると思います。
前作のバラエティ感が気に入っていた自分としては疾走に偏った構成だとちょっと飽きるかも?とも思いましたが、メロディは過去作と同様に充実していますし、アレンジは必ずしも疾走一辺倒ではなく、間奏やBメロではテンポやアレンジに上手く変化が加えてありますし、いわゆる「金太郎飴」状態にはなっていないですね。

あと、今作には多彩なゲストボーカルが参加していて、そのおかげで楽曲に彩りが加わっているのも大きいですね。ArsMagnA系のボーカルさんのみならず、けっこう有名どころゴシックサークルのボーカルさんが集結してる感じですよねw まあ各ボーカルさんの出番はバックコーラスでちょこっと歌ってる程度なんですが、それでもメインボーカル以外の声が入るとかなり新鮮ですし貢献度はなかなか高いと思います。
#3「背徳のアンティフォナ」では2ndで歌っていた夢姫さんが久しぶりに参加していて、hatoさんとの見事なツインボーカルを披露していますね。特にBメロのミュージカル的な掛け合いがいいですねー。今作のハイライトとなる曲だと思います。こういう曲またやって欲しいですねw

hatoさんは残念ながら今作を最後に-LostFairy-を脱退するそうですね。もはや、-LostFairy-とhatoさんの歌声がイコールで結ばれるくらいの看板ボーカルだったと思うので寂しくはあるんですが、後継は3曲目で歌ってる夢姫さんが務めるのかな?
夢姫さんもボーカルとしての力量はhatoさんとほぼ同等だと思うんですが、個性という面ではちょっと劣ってるかも。でも声質に癖がない分、どんなタイプでも歌いこなせそうなボーカルさんではありますかね。

ゴシックメタル度:A
疾走度:A

-LostFairy-「祈り捧ぐ聖女のミンネザング」

祈り捧ぐ聖女のミンネザング

-LostFairy-の2012春M3発表の3rdシングルです。
2ndシングルがダークな雰囲気のジャケで内容もブラックメタル的なアグレッシブさを打ち出した音だったのに対し、この3rdシングルは打って変わって白を基調とした天使キャラの描かれたジャケになっていて、内容も民謡的な穏やかな音になっていますね。前回の記事でも書きましたが個人的にはやはりこの3rdの路線がボーカルさんの声質を活かしていて良いと思います。でもアグレッシブな路線も捨てがたいので結局は1stミニアルバムみたいにどっちの路線もバランス良く収録していくのがベストってことになりそうですね。

#1「Yggdrasill」は民謡的なアレンジとメロディを持ったスローテンポな曲で前述の通りhatoさんの声質を最大限に活かしたスケール感のある良曲ですね。Bメロのバックコーラスとの絡みが素晴らしい。
まあ民謡路線が良いとは言ってもまったりした曲ばっかりだったらメタラー的にはやはり退屈しかねない訳ですが、ちゃんと#2にロック曲が用意してあるのも良いですね。そしてその#2「アルビノの騎士」が素晴らしい。前作の収録曲に比べるとテンポは中程度で疾走曲とは言いがたいですが、メロディの完成度が非常に高くクサメタルとしても申し分無い出来の名曲ですね。こういうメロ大好きです。勇壮系のクサメロは同じArsMagnAのAriabl'eyeSに近い作風と言えるかな。
ただ、歌メロは完璧なんですけどギターのフレーズが…MEGADETHのShe-Wolfまんますぎるwwギターソロの出だしとか完全に一致してますねwまあ、東方アレンジ等だとオマージュでメタルの名曲のフレーズまんま拝借してることも珍しくないですし全然問題はないんでしょうけども。
#3は再び民謡路線なんですが、この曲は曲調は良いんだけどメロディが単純に弱いですね…この曲はあんまり聞いてないです。
まあ#3は捨て曲だとしても#1と#2が充実してるんで十分聞きごたえあるシングルですね。ただ2ndシングルでも1stミニアルバムのほうでも捨て曲といえるような曲は見当たらなかったんで自分の聞いた範囲ではこの曲が唯一の捨て曲とも言える訳で、基本的に作曲レベルはかなり高いサークルさんですよね。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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