Dragon Guardian「Destiny Of The Sacred Kingdom」

Destiny Of The Sacred Kingdom

タイトルは全然違いますが、Dragon Guardianの記念すべき1st作品「聖邪のドラゴン」をリメイクしたアルバムです。
タイトルにオリジナルの面影がないことからも分かる通り、内容も大幅に変更されています。オリジナル盤にあった物語音楽的なセリフを全カット、収録曲はメロディだけを残してボーカルもアレンジも曲順も全て一新されていて、ギターソロも追加、1stとは完全に別物の作品になっています(歌詞やストーリーも全然違うみたい)。セリフ無し、男性ボーカルということでオタメタラー以外の一般メタラー向けの作風に変わっていますね。

…まあ、別にリメイクすること自体は良いと思うんですけど、アーサーさん自身がオリジナルの1stをまるで黒歴史みたいに扱ってるのがどうにも納得出来ないんですよねえw だって個人的にドラガで一番思い入れがある作品が1stですからね!
確かに、オリジナルの1stはKickさんのボーカルは拙いし、音も薄っぺらいし、ストーリーもセリフも子供の演劇レベルだと思うし、色々しょぼすぎて黒歴史にしたい気持ちは分からないでもないんですよ。
でも、この拙さこそが最高なんですってw
拙さが良いとはいっても、クソゲーやクソアニメを偏屈なスタンスで面白がる人達みたいな愛で方とはちょっと違うんですよ。そういう捻くれた視点抜きでもドラガのオリジナルの1stは本気で素晴らしいと思える出来なんですよね。

そのオリジナル盤の魅力の多くを担うのはやはりKickさんのボーカルでしょう。
まあ確かに、Kickさんのボーカルはお世辞にも上手いとは言えないでしょうね。ものすごいB級臭が漂ってる歌声です。
しかし、ドラガ最高の名曲「我らが嘆きのカルミア」でのKickさんの何とも言えない情感のある歌唱って他の誰にも真似できない代物だと思うんですよね。この、優しく語りかけるような、甘ったるくも幼稚な感じの歌声…。単純に上手い下手では測れないような独特の魅力に溢れています。まさにヘタウマの極致。同人音楽最高のヘタウマ女性ボーカルと言っても過言ではないでしょう。
どんな上手いボーカルさんでもこの方の代わりは務まらないだろうなぁ。ベスト盤に他のボーカルさんが歌ったカルミアが収録されてたけど、ぶっちゃけ魅力が十分の一くらいに激減してましたね(言い過ぎ)。まあそのくらいKickさんのボーカルは素晴らしいってことですよw

さて話をリメイク盤に戻しますが…。
このリメイクではボーカルをジャパメタを代表する男性ハイトーンボーカルのLeo Figaroさんが務めており、最早ボーカルパートには拙さなんて欠片も残ってません。Kickさんとは比べ物にならないほどの圧倒的な歌唱力。
しかし、オリジナル盤にあった味わい深さは完全に消え失せちゃってるんですよね。クオリティは上がってるけど魅力はオリジナル盤より確実に下です。
でも、KickさんとLeoさんでは歌唱のタイプ全然違いますしそもそも性別すら違いますからね。敢えてオリジナルと比較されることのないように意図的にオリジナルとは全然別物の作品にしたんでしょうね。
そしてその試みは成功してると思います。中途半端に女性ボーカルでリメイクしてたらオリジナル盤が好きなリスナー(どれくらいいるのか知る由もないですがw)からは不評だったと思いますが、ここまで作風変えたら完全な新作として聞けますもんね。

基本どの曲もオリジナルを越えられてないと思いますが、これはこれで楽しめますし、特に#5、#7あたりはLeoさんのハイトーンによって新たな魅力が与えられてるような気もしますね。
という訳で、オリジナルに思い入れがある人でもそうでない人でも楽しめる作品になってると思いますが、やはり自分は断然オリジナルの1stが好きですね。もし1st聞いたことない人がいたらおすすめします(B級同人メタルが好きな人には特にw)
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Dragon Guardian & KNIGHTS OF ROUND “桜牙” 「忠臣蔵鬼倒伝」

忠臣蔵鬼倒伝

ドラガってメジャーデビュー済みのアーティストにも関わらず、何気にイベント(コミケ、M3)毎に新作をまめに出してますけど、今回の桜牙新作は原点とも言えるセリフ入りで女性ボーカルの歌う物語音楽系の路線になっています。こっち路線はほんと久しぶりですよねー。「新選組魔戦記」以来2年ぶりくらい?
Leo Figaroさん等の男性ボーカルが歌う本格クサメタル路線も勿論良いんだけど、やっぱりこっちのセリフ入り路線のほうがドラガらしいし断然好きだなぁと再確認した次第です。

内容のほうも非常に充実していて、楽曲の出来は萌え路線の前作の「新選組」を越えている気がしますね。前作は「悲しく微笑む風の旋律」みたいな突出したキラーチューンはあったんだけど全体的には曲の出来にバラつきがあった印象なんですが、今作は捨て曲が全然ないんですね。良曲揃いで安定感がすごいです。ドラガ本隊含めても上位に入る出来なんじゃないですかね?
今回は全曲をみーやさんが1人で歌ってる事も安定感に貢献しているかもしれないですね。前作はみーやさんと実谷ななさんが交互にボーカル取っているような構成でしたが、やっぱりボーカル1人のほうが統一感がありますしね。
すっかりドラガ(桜牙)のメインボーカリストって印象を築き上げたみーやさんですが、今作では歌唱力や表現力の幅も広がって更に上達してる気がしますね。もはやパワフル系の歌唱の女性ボーカルとしては同人音楽界隈でも屈指の存在なんじゃないでしょうか。全盛期のFukiさんにも負けず劣らずな熱い歌唱には魅了されます。

あと、ドラガ単体の作品と違ってこの「桜牙」は名前通りKnights of RoundのYAZINさんと作曲を分担している(ほぼ半々の比率)ことが特徴ですが、これが良い方向に働いてるのは確実ですね。今さら言うまでもなくアーサーさんのコンポーザーとしての才能は素晴らしいのですけど、さすがにドラガもこんだけ作品連発してるのでけっこうメロディの使い回しとかも目立ってきてるんですよねw しかし桜牙だと少しテイストの違うYAZINさんの曲が入ることによってワンパターン化することなくメロディに多様性が生まれ、飽きずに作品を楽しめるようになってると思います。
それにしても、YAZINさんはほぼ同時期に自らのバンドであるKnights of Roundの新譜とODIN新譜も出してる訳で…それに加えこの桜牙の作業も同時並行して進めてたのだとしたら凄すぎますよねw しかもこの作品の収録曲も良曲揃いだし…プロフェッショナルな仕事ぶりですなぁ。
しかし、大きな声では言えないですけどぶっちゃけKnights of RoundのボーカルやODINのボーカルよりもみーやさんの方が圧倒的に歌唱力が上なので楽曲の良さが一番活かされてるのはサイドプロジェクトであるはずのこの桜牙のような気もしなくはない…w(特典CDのVocchangさんバージョンを聞くと尚更そう思ってしまう…)Polyphonyの時も上手いボーカルさん揃ってましたしねえ…。いや、ナイツのボーカルさんもVocchangさんも良いボーカルだとは思うんですけどね。

このアルバムは10曲入りですが、セリフトラックを除くとボーカル曲は8曲になってますね。前述の通りこれが良曲揃いです。特に聞き所になるのは、Bメロでのデスボイスとの掛け合いが熱い#3「天誅」、Bメロの盛り上がりと静かなサビの対比が絶妙な#5「殿中刃傷」、ヴァルキュリアスのタイトル曲を想起させるドラマチック極まりない展開を持つ#9「決戦、討ち入り」あたりでしょうかね。

ストーリーはというと、考察とか差し挟む余地のないドラガらしく分かりやすい展開なので特に書くこともないでしょうw コミカルな描写や若干キマシタワー的なテイストがあるのも前作新選組と共通してますかねw
参加声優さんは、前作が中村悠一さん、小清水亜美さん、佐藤利奈さん等の有名声優を多数起用していたのに対し、今作は小見川千明さんしか名のある声優さん参加してないのでグレードダウンしてる感はあるかもしれないですが、個人的にはあんまり声優さんに頓着はないので全く問題ない感じですかね。声優さん目当てで買う人は減っちゃいそうですけども。
あと今回はセリフ入り音楽が苦手なリスナーへの配慮として、セリフ抜きバージョンが特典CDとして配布されてますが、セリフ無いとかなり物足りないのでそっちのバージョンは1回しか聞いてないですねw

Dragon Guardian「SWORDMASTER FROM THE ETERNAL SKY」

SWORDMASTER FROM THE ETERNAL SKY

Dragon Guardianの夏コミ(C84)新譜ですね。
今作はドラガの最高傑作(だと思う)3rdドラゴンヴァリウスの外伝的な内容ということで、「傭兵街グランディアス」やら「五聖剣」やら、3rd関連のキーワードが登場するのできっと3rd好きな人の興味を惹くのではないかと思いますが、音楽的にはボーカルは男性だしドラガのトレードマークである語りやセリフもないので、けっこう別物って感じかもしれない。クオリティは高いものの、ドラゴンヴァリウスの方向性を求めて聞くとちょっと肩透かしになるかも。
たぶん3rdの登場人物である剣士セシルの外伝的な物語になってると思うし、3rdの男バージョン?みたいな感じで聞くのがいいかもしれないですなw

今までの男性ボーカル起用した作品と同様に、セリフのない代わりにTHOUSAND EYESのKOUTAさんによるギターソロががっつり入ってますし、ボーカルはMinstreliXのハイトーンボーカリストLeo Figaroさんが担当しているのでアニソン系のサブカル臭の払拭されたかなり本格的なジャパメタという趣きになっています。サブカル外のメタラーにはこっち路線のほうが受けがいいのは間違いないでしょうね。しかしやっぱり3rdと同じ世界観って設定なのにセリフやナレーション入らないのは寂しいかも。たまには男性ボーカル路線でもセリフ入れて欲しいですねw

全編に渡って安定のドラガ節を堪能できますが、さすがにこれだけ過去に多くの作品発表しているアーティストなだけあって、似たメロディの使い回しも見受けられますね。桜牙と違ってこっちはアーサーさん一人の作曲だから余計に一本調子になってしまってる感もあるんですが、まあそんなのはどのアーティストでもあることですし仕方ないですよねw マンネリ感よりかは演奏や歌唱の安定感のほうが勝っているので十分楽しめると思います。
やはりキラーチューンといえるのは#2の「聖魔百年戦争」ですかね。サビの後半の高揚感あるメロディがいいですね。

あと、ジャケのクオリティは過去最高と言えるんじゃないでしょうか。サブカル層にも一般メタラー層にも両方に通用しそうなかっこいいジャケですよね。

十聖槍物語

十聖槍物語

ドラゴンガーディアン人脈のバンド(サークル)の楽曲を集めて作られたコンピレーションCDですね。確かM3前に真っ先に紹介してた気がしますけど、感想書くのはかなり後回しになってしまいました。今回のM3が予想以上に豊作だったせいもありますがw

http://ameblo.jp/dragonguardian/entry-11495620859.html
アーサーさんの曲解説にもある通り、コンピ1曲目のOdinはYAZINさんがKNIGHTS OF ROUNDの初期VoのVocchangさんと結成したバンドのようですね。Vocchangさんのハイトーンボーカルは、これぞジャパメタという感じの朗々として力強い歌声ですね。曲も演奏も素晴らしく、開幕1曲目に相応しい疾走メロスピチューンになっています。
2曲目はお馴染みの桜牙の曲ですが、みーやさんボーカルの疾走メロスピ曲ですね。アーサーさんの解説によれば「高校の入学式の終わりに校庭で一人で弁当食べてる感じの切なさ」を表現した曲とのことですが…なるほどつまりぼっち飯の寂しさを歌った曲ということですか(違う)。みーやさんがこういう可愛い系の歌い方してるのは珍しいかも。まさに桜牙流の青春メロスピって感じですかね。

3曲目のKIDZEDですが、個人的にはこのコンピで一番の収穫だと思えるサークルですかね。7曲目と合わせてかなり気に入りました。基本はメタルコア系のモダンなヘヴィサウンドなんですが、特筆すべきはボーカルの技量で、ちょっとヴィジュアル系っぽい感じもありつつクサメタル系の熱さも兼ね備えた声質で、歌い上げるメロディも実にキャッチーだし、このボーカルのおかげでただのメタルコアとも違う感じの一筋縄ではいかない音楽性を獲得している気がしますね。7曲目のAメロで披露する変態的なボイスもインパクト大で、芸達者なボーカルさんだなぁと。

4曲目のBloody Swordは東方アレンジがメインで活動しているサークルのようですが、このコンピの提供曲はオリジナルのようですね。音楽性はデスメタル寄りのヴィジュアル系サウンドで、ちょっとプロダクション悪いせいでボーカルのクリーンボイスが聞こえづらくサビメロが奥に引っ込んでるような感じになっちゃってますが、曲自体はけっこう良いんじゃないかと思いますね。
5曲目は再び桜牙で、こっちはLeoさんボーカルで安定のクサメタル曲になっています。

6曲目のLoszealは、これが初音源のプログレメタルバンドのようですが、確かにプログレメタル的なテクニカルなアンサンブルはあるんだけど、一聴するとキーボードキラキラ系のアニソン系パワーメタルって感じで、かなりキャッチーな印象ですね。清涼感ある女性ボーカルの歌声も良い。
8曲目はLeoさんソロ曲ですが、これはLeoさんご自身が作曲したのかな?キャッチーなサビがメロハー的な感じですね。
10曲目はアーサーさんが学生時代やってたバンドの曲のリメイクだそうで、なるほど確かにいかにも学生バンドのやってるヴィジュアル系ソングって感じw

Dragon Guardian & KNIGHTS OF ROUND “桜牙” 「POLYPHONY」

POLYPHONY.jpg

桜牙の2012夏コミ発表のアルバムです。
桜牙はメジャー名義のアルバムもあるけどこれはコミケで売ってたし同人音楽として扱ってもいいですよねw

桜牙も最初の頃はドラガの和風版って感じの方向性で、ドラガ本体と同様にセリフやナレーションいっぱい入ってたし女性ボーカルが歌ってたんですけど、いつの間にかセリフ無しで代わりにがっつりギターソロが入り男性ボーカルが歌う本格的メロディックメタルプロジェクトに移行していましたね。

正直、初期のコンセプトを完全に失ってる気がしますが、まあこれはこれで凄くかっこいいし個人的にはこっちの方向性も好きなんですけど、同人音楽系のリスナーだと男性ボーカル苦手な人が多そうだし賛否は分かれるかもしれないですね。
アニソンとかサンホラとか聞かない一般メタラーだったらむしろこっちの硬派な路線の方が歓迎されるんでしょうけど、やっぱりドラガはセリフが入ってこそだと思うので、脱アニソンでこの路線オンリーになってしまったら寂しいかもしれない。桜牙はこの路線で良いけどドラガ本体の方は女性ボーカルのセリフ入り音楽を貫いて欲しいですね。

さて、このアルバムについてですが、やはり一番の話題性はジャパメタ界隈の実力派ハイトーンボーカリストが3人も参加してる事ですね。
Leo Figaroさんはドラガ関連作に何度も参加してますが、それに加えAzrael(Asrielではない)のAkiraさん、元MASTERPIECEのEizinさんが参加してます。
MASTERPIECEって実は聞いたことないんですけど、#5聞いた感じではこのボーカルさんそこまでハイトーンボーカルってほどじゃないような気も…。というか他の2人が高すぎるせいかもしれないですねw特にAkiraさんが凄い。Azraelでは英語で歌ってたせいで必然的に比較対象が海外のハイトーンボーカリストになってましたが、今作での日本語歌唱を聞いて改めてこのボーカルさんの強烈なハイトーンに驚愕しますねw日本人でこのハイトーンはまじ凄い。

アーサーさんとYAZINさんの作る楽曲は相変わらずの安定感があり、どの曲にも印象に残るフレーズがしっかり用意されているのはさすがですね。
更にこの3人の強力なハイトーンボーカルによって楽曲のポテンシャル以上の魅力が引き出されてるようにも感じます。
プロダクションも良いしギターソロもかっこいいのでメタラー的満足度は非常に高いです。

ほぼ全曲気に入ってるんですけど、特に好きな曲は#2「WITHOUT YOU」ですかね。メロスピというよりメロハーに近いキャッチーさを持つ曲ですが、Leoさんの歌唱との相性も抜群で素晴らしい曲に仕上がっていると思います。
続く#3「BERSERKER」もAkiraさんの超絶ハイトーンを堪能できる良曲ですね。
#2「Fate」、#7「約束の園」は3人のハイトーンボーカリストが一堂に会して合唱するハイトーンボーカル厨は悶絶必至な曲ですねw男性ボーカル苦手な方が聞いたらちょっと暑苦しく感じるかもしれないですがw
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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