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KalmeRi「アラタヒラクノハ」

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https://enikaitashiro.booth.pm/items/1633225

既存の有名サークルや定番サークルだけでは飽き足らずに「何か良いサークルないかなぁ」と未知のサークルをDIGる気持ちが十分にあって結果的にこんな謎のブログにまで流れ着いてしまったにも関わらず何故かこの「KalmeRi」をスルーしてる方々がとても多いように見受けられますが、まじこのサークルは聞かなきゃ絶対に損なレベルですぜ?
そもそもこのブログ的に全作品をオススメできるサークルって片手で数えられるくらいの数しかないんですが、このKalmeRiはその数少ない「全部推せる」サークルのうちの1つなんです。実際に全作品の感想記事も書いてますしね。メジャー級のオーラがある人気サークルであっても1枚アルバム聞いただけで「もういいや…」ってなるくらい飽き性な自分が全作品を聞いても全て高評価してるのって凄い珍しいことなんですよ。まじで。

まあ一聴してすぐ分かるタイプの良さじゃないからスルーされてるのかもしれないですが…。一聴してすぐ分かる良さとはすなわち「全体的なクオリティ」と「パッと聞きの雰囲気の良さ」、主にこの2要素でしょう。クオリティがそのジャンルにおける一定基準に達しているか否か、そして雰囲気が自分の感性に合っているか否か、それをごく短時間で判断して取捨選択しているリスナーが大半のはず。
ストリーミングの隆盛により聞く音楽の選択肢が無限に近くなっている現在、一発で良さが分からない音楽ってのはぶっちゃけ評価されるのが非常に厳しいとは思うんですけど、それでも何度も聞くことで良さが分かるタイプの音楽も存在してるのは確かなんですよ。このKalmeRiに限らずうちで推してるようなサークルってのは「一口で美味しさが分かる」感じじゃないからな…。いわゆるスルメ系ともちょっと違うんだよなぁ…同人音楽における「何度も聞いて分かる」系のサークルは。

そんな感じで「ちゃんと聞けば絶対良さが分かるはず」でなおかつ「全作品推せる」KalmeRiなんですが、その各作品の魅力を分かりやすく漢字一文字で表現してみるってのを唐突に思い付きました。早速やってみますね。
1stミニアルバムの「Verda」は…「尖」?「渋」? Lightningspreeさんの自由奔放すぎるギターワークによって他の同系統の同人ロックとは一線を画する尖り方をしている前半2曲、そして後半2曲のピアノバラードも一聴すると地味なようでいてメロディの良さが半端ないという何気に「尖った」曲。全曲が強い。1作目にしていきなり良さの宝庫。

2nd「BE MY BRAVE」は…「幻」? ファンタジー系だから? うーんありきたりすぎて無意味かな…。でも内容はゲーム音楽というありがちなコンセプトでありながらも完成度がめちゃくちゃ高い必聴の楽曲が収録されてます。特に後半2曲。

3rd「急転直下アメアラレ」、これは「捻」かな。各曲のアレンジも全体的な曲調の幅広さも歌詞のセンスも全てが捻くれてる。現状で最もこのKalmeRiというサークルの独自性が出てるのがこの作品かなって感じはします。当然ながら全曲強い。

4th「星の遠吠え」は「美」。とにかくメロディもアレンジも歌唱も全てが「美」。言うまでもなく全曲強い。こんだけ強く美しい作品が何故に評価されないのかさっぱり分からん。そりゃ聞いてない人が多すぎるのと、あと聞いたとしても1周程度しか聞いてない人ばっかりなのが理由だろうなぁ。

そして、1年ぶりの待望の新作となった本題である最新作「アラタヒラクノハ」ですよ! この最新作を漢字一文字で表すとしたらですねえ、うーん…なんだろう…「普」…? 「凡」…? いやいやいやいや…それは余りに酷すぎるでしょう。まあ普通に考えたら「和」…でしょうねえ。和風コンセプトの作品なので。
っていうか、非常に個人的な偏見で申し訳ないんですが和風コンセプトって割とテンプレにハマりがちなコンセプトっていうか? 自由度が低めっていうか? 良くも悪くもお行儀が良くて型にハマった作品が量産されるイメージあるんですよねえ…いや偏見なのは分かってますけどね。「和」というテーマ自体が持つ色が強すぎてそれを越える独自色を主張しづらいってのもあるのかもしれない。だから同人も一般も問わず和をテーマにした作品は少し避け気味なところはあったりする訳なんですが。
で今作「アラタヒラクノハ」も和コンセプトなのでいつものKalmeRiに比べると若干独自色が控えめかなぁって気もしなくはない。なので「普通」…。いや全然良い内容なんですけどね。むしろかなり良い。普通だけどかなり良い。「和」をちょっと避け気味な自分がかなり良いと思うくらいだからそんだけ良いって事なんすよ。うん。

で、そんな自由度の低い?コンセプトだからこそいつも以上に楽曲センスやアレンジセンス、ボーカリストやギタリストの個性が試されてくるものだと考える訳なんですが、まさにそれらが際立ってるっていうか、特に先日も書いた通りボーカリストの狩太郎さんの替え難い魅力が立証されたと思うんです。一聴すると割と「普通」なんだけどそれでも間違いなくKalmeRiの独自性を感じる、やっぱその決定打となってるのが狩太郎さんの歌声なんですよ。
それを先日は「ブランド力」と言い表しましたが…ぶっちゃけプロの歌手でもこの「ブランド力」を持つ人ってそれほど多くはないと思うんですよね。すっっっげえ歌唱力が高い。めっっっちゃくちゃ上手い。…けど別にこの人じゃなくてもいいんじゃね? 他の上手い人が歌っててもいいんじゃね? 同じ程度の歌唱力で同じ系統であれば他の歌声でも成立するんじゃね? みたいな現象はメジャーでも普通によくあると思う。
じゃあ替えが効かない歌声とは何かといえば、分かりやすく極端な例を挙げれば大槻ケンヂさんですよね。大槻ケンヂさんって歌唱力が高いって訳じゃないけど絶対あの声の替わりを出来る人間は存在しないじゃないですか。唯一無二。まあ流石に大槻さんは極端すぎますけど…替えが効かないっていう特性が上手い下手を超越した価値を持つことは分かって頂けるかと。

で本題である狩太郎さん。絶対この歌声は他にはない…って言い切れるほどに凄まじい個性がある訳じゃないけど、少なくとも決してありきたりな歌声ではない。めっちゃ壁サー級/プロ級の歌唱力って訳じゃないけど単純な歌唱力だけで測れない「オーラ」っていうか…なんとも言えない情感っていうか優しさっていうか包容力っていうか? それがめっちゃ発揮される瞬間がある歌声なんですよ。常に最強って訳じゃないけど瞬間的な輝きが凄くて心に刺さってくる感じ? 特にピアノバラード曲でその魅力が最大限に発揮される気がします。今作で言えば5曲目「オミナエシ」ですね。前作でいうと「描線」、あれは神曲すぎますね。KalmeRiで一番の神曲でしょう。狩太郎さんの歌声の替え難い魅力もレマノルドさんのメロディセンスとアレンジセンスの卓越っぷりも全てが詰まってる神曲。KalmeRiの良さが分からないって人はあの曲を10回くらい聞きましょう。それでも分からなかったらもういいですスルーしてください。

さて今作は6曲入り、KalmeRiの現状の作品では最大の収録曲数なのですが、でも1年ぶりの新作だったので8曲くらいのフルアルバムを望んでなかったといえば嘘になる…。けどレマノルドさんはKalmeRiと並行してボカロ作品もリリースしていてお月さま交響曲などにもコンスタントに曲提供してる訳ですから…それを考慮すればむしろ6曲でも頑張りすぎなくらい。ってか界隈的にはお月さま交響曲への期待度のほうが断然高いだろうし…KalmeRiの優先度が低くなってしまっても仕方ないよね…うん…。それにKalmeRiは最悪ボカロセルフカバーっていう手も残されてると思うし…。

1曲目「散りぬるを」、一発目に相応しい勢いのあるロックナンバー。これは「普通」…? いやいやめっちゃ良い曲でしょ。十分に名曲ですね。これが「普通」だったら界隈に転がってる「普通」の曲達の立場はどうなる?ってくらいには名曲ですよね。レマノルドさんによる絶妙な作曲術に加えて前述の狩太郎さんの替えの効かない歌声によってKalmeRiでしか聞けない音楽がここにある。
曲名からしてラスト6曲目の「散らざる花」と対になってる感じだし曲調も近いのでセットで扱いたくなる。けどこの「散りぬるを」がキャッチーなメロ全開で素直に明るい曲調なのに対し「散らざる花」のほうは若干ダークで歌詞もちょっと怖い? 深読みすると結構ホラーな歌詞かもしれない。
「散らざる花」のほうは「和」の度合いが濃いこともあって最初は平凡に聞こえた感もあったんだけどやっぱこっちもドラマチックで素晴らしい曲ですね。ってか試聴に無かったCメロが絶妙。あそこでガラリと曲調が変わって終盤に加速していく感じが実に良き。
両曲ともlightningspreeさんによる「自由奔放すぎる」ギタープレイも聞き所。試聴で聞いたときは「散らざる花」のイントロのギターが単調に聞こえたものだけどそれはlightningspreeさんが「お行儀のいい」ギターが苦手ってことでしょうか? ギターソロになると水を得た魚のように自由すぎるプレイを聞かせてくれます。

2曲目「匂へども」と4曲目「凍てついた花」は和風バラードセットかな。いや「匂へども」は直球な和風曲だけど「凍てついた」のほうはそうでもないか。前述のように和風に対する個人的な偏見のため「匂へども」は割と「普通」に聞こえてしまうのですが実際はメロディの完成度はかなり高い。和風が好きな人ならこの曲が一番刺さるんじゃないかな。透明感あるコーラスもめっちゃ綺麗。
「凍てついた花」もドラマ性の高い曲展開が素敵。過去のKalmeRiのバラード名曲に比べると一歩譲る感もあるけど普通に完成度高い曲。

で5曲目のピアノバラード「オミナエシ」、これが一番KalmeRiらしさあるっていうか個人的にも一番気に入ってますね。狩太郎さんがピアノバラード歌うときに発される何とも言えない「優しさ」成分、これに気付いてしまうと中毒性を発揮すること請け合い。

3曲目「毒蜘蛛」は今作では異端っていうか、「アメアラレ」のときに顕著だった「ゲスい」サイドのKalmeRiですね。lightningspreeさんによる渋いハードロック的リフと予測不能な言語センスで翻弄する言葉遊びに満ちた歌詞がこれまたKalmeRiらしさ。

という訳で「普通」とはいいつつも界隈の「普通」の基準は余裕で越える聞き応えの内容の本作なのですが、でもやっぱ初めてKalmeRi聞くのなら「アメアラレ」か「星の遠吠え」がオススメ。これは変わらない。
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絵に描いた城(KalmeRi)「BE MY BRAVE」

https://enikaitashiro.booth.pm/items/673706

3連続で「KalmeRi」。しつこい? いやいやそれだけおすすめ度が高いってことですよ。
今回取り上げるのは2ndミニアルバム。2017秋リリースの4曲入り。

ジャケにおけるあからさまに超有名RPGを意識したロゴを見ても一目瞭然なように、ファンタジーRPGをモチーフにしているという事である意味この界隈で最もポピュラーな作風でまとめられた作品と言えるかと。
KalmeRi名義の4作品の中で最も「普通」って言えばまあそうなんだけど、普通であるからこそ余計にこのサークルならではのメロディの良さやアレンジの妙を感じ取れるってのもあると思う。

1曲目は民族音楽風で「普通」の女性ボーカル同人音楽、2曲目はインスト曲かと思わせて中盤から英語詞の歌が入るという意外な展開。
まあ前半2曲もそれなりに良いんだけどやっぱ本番は後半2曲ですな。3曲目はゲームのOP曲、4曲目はED曲をそれぞれ意識してそうな感じだけどいずれも劣らぬ名曲感。
その3曲目「絆の火蓋」は爽やか&壮麗なストリングスに疾走感あるロックサウンドという王道アニソンOP風の曲なんだけどこれが見事な完成度。メロもアレンジも非の打ち所の無いくらい完璧な作りなんだけどそこに例のlightningspreeさんによるヘソ曲がり(?)なギターソロが絡むことで意外性が生まれて面白いんですよねえ。
4曲目「DON’T BE AFRAID」は7分以上の尺をたっぷり使ったドラマチックな楽曲。こちらも3曲目と同等の名曲なんだけどBメロからサビにスムーズに繋がってない?感じがあって少し惜しい。でもラストのキー上がったサビで超盛り上がるのでそれらの不満も帳消しになる。

という訳でファンタジックな女性ボーカル同人音楽を聞きたい人には特におすすめな内容です。幻想音楽祭の参加者にも打って付けな音なんじゃないかな。

絵に描いた城(KalmeRi)「Verda」

https://enikaitashiro.booth.pm/items/507148

という訳で引き続き、次のM3で是非とも過去作と合わせてチェックして頂きたいサークル筆頭、「KalmeRi」の1stミニアルバムです。2017春リリース、4曲入り。

1stということもあってかまだこの時点では方向性が定まってなくて散漫な感じも無きにしもあらずなんですが、でも「尖り方」ではこの作品が一番かもしれない。

4曲のうち前半2曲がハードロック曲で後半2曲がほぼピアノオンリーの静かな曲という極端な構成。
ロック曲のほうは2ndミニアルバム以降のシンフォニック&ファンタジックな音とは異なりギター中心の邦ロック/歌謡ロック/ハードロック系の趣きで、とにかくギターが大活躍です。特にギターソロでは同人音楽では珍しいほどに自由奔放で渋いテイストのプレイを披露していて、サザンロックっぽい雰囲気すらあるかもしれない? レマノルドさんのほうはジャズっぽいピアノフレーズを得意にしてる感あるけどそれとの相性も抜群なんですよねえ。こういう土臭いハードロックな音が需要あるかどうかは置いといて、他ではなかなか聞けないタイプの音であるのは間違いない。このギタリストの「lightningspree」って方は正式メンバーではなくゲスト扱いっぽいけど…只者じゃない感ありますな。
歌メロに関しては普通に女性ボーカル同人音楽の範疇で至ってキャッチーで聞きやすいので敷居の高さは無いですし、是非ともこの意外性抜群の「渋」カッコいいロックサウンドを体験して頂きたいです。試聴だけじゃ絶対に分かんないので。

後半の2曲は打って変わってピアノ弾き語りバラード。派手さはないけどやはり美メロ&ドラマチックなアレンジで聞き応えありまくり。ほんとこのサークルはメロディ良すぎるんですよ。前回の記事にも書いた通りこのサークルの4作品はどれも捨て曲ほぼ無いレベルですからね。

という訳で、前半と後半で作風が異なりすぎて統一感は無いんだけど個々の楽曲が非常に魅力的でありこのサークルのポテンシャルの高さを体感するのに打って付けな内容かと思います。
作品全体の完成度としては3rd「アメアラレ」が一番だと思うけどこの1stもかなりおすすめ度は高いです。

絵に描いた城(KalmeRi)「星の遠吠え」

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https://enikaitashiro.booth.pm/

強いですこのサークル。まじ強い。自分の想像以上の強さでした。
未だ聞いたことない人は次のM3で是非とも買ってみるべき。

前作の3rdミニアルバム「急転直下アメアラレ」も素晴らしい内容だったんですけど、まだその時点では「まあまあ推せる」程度の認識だったんですよね。しかしながらこの秋M3最新作と過去作2作を含めたKalmeRi名義の全作品を聞いてみてこのサークルの「強さ」を思い知ることとなりました。自分が想像してたより1ランク上のサークルだったんだなと。

どう強いかっていうとですね、色々とあるんですが、まずこのサークルの場合、現時点でリリースされてる4つのミニアルバムのどれもが個性を持っていてそれぞれの「尖り方」をしてるのが面白い。色んな意味で「型にハマらない」スタイル。引き出しが豊富だしこの界隈のテンプレなスタイルに陥ってないのが好印象。4作も出してんのにまだまだ奥がありそうっていうか、次の作品ではまた新たな方向性を見せそうな感じすらあるんですよね。

そして最大にして最重要な魅力はやはりメロディの良さ。4つのミニアルバムを通して捨て曲と言えるような曲がほぼ無くて良曲が勢揃い。これは驚異的。

ってか、このサークル主催のレマノルドさんって、このkalmeRiと並行してボカロのミニアルバムもコンスタントに発表してるみたいだし、さらに先日紹介した「お月さま交響曲」への曲提供も継続的に行ってるみたいだからけっこうな楽曲量産っぷりだと思うんだけど、それなのにこんだけ良い曲ばかりってのは本当に凄いなぁと。「急転直下アメアラレ」の記事でNanosizeMirに似てるかも?って書いたけど本当に塚越雄一朗さん的な逸材なのでは。

あと、このサークルの魅力として女性ボーカルさんが「上手すぎない」ってのもポイントだと思うんですよね。いや、disってるんじゃないですよ? 普通に上手いんですよこのボーカルの狩太郎さん。でも壁サークルの一流歌い手みたいに完全にプロレベルって訳じゃないくて幾分か同人音楽臭さも残してるのが逆に良いところだなぁと思うんです。100点満点の非の打ち所のないボーカルよりも75点~85点くらいのほうが魅力的に感じてしまうっていうか? 同人音楽マニアなら分かってもらえると思うんですけどね…この感覚。
ってか、誤解されやすいと思うけど「下手なのが良い」って言ってる訳じゃないですからね。ちゃんとその歌い手ならではの持ち味を持ってるのが前提なので。完璧な歌唱力だけど個性に欠けるボーカルよりかは85点くらいの個性的なボーカルのほうが良いっていう話ですね。狩太郎さんの癖の強すぎないハスキーボイスは本当に良い味出してる。

そして更なるこのサークルの「強さ」ポイント、「アメアラレ」のときベースラインやばいって書いたけどギターも相当やばい。特に1stミニアルバムでのギターソロの弾きまくりっぷりはビビりました。これは試聴じゃ分からんわ…。
とはいえ今作「星の遠吠え」にはギターが入ってないんで(過去作にいたギタリストが不参加?)なのでこの項目は当てはまらないんですが…。

ギターが入ってない=ロック要素が無いってことなんですけどね。でもメロディとアレンジがめちゃ良いので「アメアラレ」と比べても遜色ない素晴らしい出来になってると思います。
収録曲4曲のミニアルバムですが、ピアノ+ストリングス+ドラムンベースの割とシンプルなアレンジの曲ばかりなんですがどの曲も非常にドラマチックな展開を備えていてアレンジの妙を感じずにいられない。
4曲ともバラードっぽい出だしで、ぶっちゃけ派手さは無いんですけど後半に進むにつれてストリングス等で少しづつ盛り上げていって最後にガーッと感動展開に持ってくのが上手すぎるんですよねえ。美メロ&ドラマチックでメタラー的な観点からもばっちり聞き応えアリ。4曲とも名曲だと思う。

「アメアラレ」ではボカロ界隈ならでは(?)の羽目を外した歌詞が印象的でしたけど今回は割と普通かな。3曲目なんかは今流行りのボヘミアンラプソディ感あるかも?

という訳で個人的に注目度の高いサークルです。「絵に描いた城」って覚えやすい名前だし恒例のサークルカットの(笑)もインパクト大なので忘れることはないでしょう。是非チェックしてみてください。普通に女性ボーカルの同人音楽を求めてる人も楽しめるし自分みたいに一風変わった代物を求めてる人にとっても興味深い音楽性のはず。

絵に描いた城(KalmeRi)「急転直下アメアラレ」

https://enikaitashiro.booth.pm/items/815104

APOLLO第8回で買った作品その4。
これ普通に2018春M3新譜なんで完全に買い逃し枠だったりするんですが…先日のend and recordsとは違ってこのサークルは割と買ってたリスナーいるんじゃないですかね? 戦利品でも見かけた気がするし。

この「絵に描いた城」ってサークル、アイコンやサークルカットに書かれた(笑)の文字がインパクト大でサークルチェック時にもけっこう印象に残ってたんですが(イベント時のスペースも(笑)だらけ…)、煽りなのか自虐なのか定かではないですがそのシニカルなセンスは歌詞のほうにも反映されてまして…まあそれは後述で。

ここはボカロ作品と女性ボーカル作品を並行して発表しているサークルで、この「KalmeRi」という名義は女性ボーカル作品のときのユニット名みたいですな。これが3作目のミニアルバムなのかな。

一聴すると割と一般的な女性ボーカル同人音楽のイメージの範疇なのですが、数多ある女性ボーカル同人音楽の中からひねくれ者の自分がこれに目を付けたってことはやっぱりある訳ですよあれが。プログレ要素が。
って言っても変拍子が大々的にフィーチャーされてるって訳ではなく(5曲目に少しあるけど)、特徴的なのはベースラインなんですよね。はっきり言ってやり過ぎと思えるほどにベースがウネウネしまくってる。下手するとギターやボーカルよりも自己主張してるんじゃないかってくらい。だがそれが良い。プログレっぽさを醸し出してる。
とはいえ多くの人にとってプログレ要素なんてどうでもいい事だと思うので、やっぱり一番重要なのは曲の良さですよね。今作は収録曲5曲とも全てが個性的で優れたメロディとアレンジを伴っていて捨て曲なしと言っても過言でない充実度。普通に曲の良さだけでおすすめ出来ます。

1曲目「白昼のDrama」はピアノ伴奏のバラード曲で穏やかな幕開け。実に美しくメロディ。1発目がこれだから割としっとり系のサークルかと認識されそうな気もするけど本領は2曲目から。とはいえこのバラードも十分に良曲ですけどね。

2曲目「突然の荒れ模様」はシンフォニックロック調。テンポは早くないけど壮大な曲調と緻密なアレンジが特徴的で…なんとなくNanosizeMirの2ndに通ずるものを感じる? そして前述のウネウネしすぎベースラインが炸裂。低音聞いてるだけでも楽しい。
女性ボーカルも手堅い歌唱で安定感あり。アニメ声ではなく比較的低音寄りでハスキー系の声質だけど色んな曲調を歌いこなせる器用さも感じる。

3曲目「Miranda」は作中唯一のアップテンポなロックチューン。やはりベースライン暴れすぎ。そしてギターもなかなかノイジーで攻撃的。

4曲目「天使の逆撫で」、三拍子でチェンバロをフィーチャーしたメルヘン系。女性ボーカル同人音楽として標準的な曲調かと思いきや…「札束で殴られた」とかメルヘン系にあるまじき歌詞が出てきて意表を突かれる。この自由奔放な歌詞センスはやっぱりボカロ界隈ならではなのかな。

5曲目「アンブレラ」、これがハイライト曲でしょうね。これも三拍子系なんですけど壮大なシンフォニックロックアレンジによってプログレ感あり。これは是非一聴してもらいたい名曲。特に間奏部分の壮麗なストリングスはガッツリとメタラーの琴線にも触れてくる感じ。

どの曲も良いけど特に2曲目と5曲目のシンフォニックロック調を推したい。でも過去作を聞いてみるとこういうタイプの曲調あんま無いようなので今後この路線の曲をやってくれるのかは分かりませんが。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

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