NanosizeMir「小さなせかい」

小さなせかい

すで廃盤になっていたCDですが、先日のwebイベント「Apollo」限定ダウンロードという形で販売されたおかげでこうやって後追いリスナーの自分も聞くことが出来た訳ですよ。他にも廃盤のDL販売やってたサークルさんいたみたいですが、こういう機会を提供してくれたというだけでもApollo開催した価値があったんじゃないでしょうかね。うちみたいな新参リスナーにとっては非常に有り難いことですよ。
とはいえ、実を言うとNanosizeMir以外にはどうしても聞きたい廃盤CDってあんまり無いかもしれないなぁ…。まあ自分は新参ですから有名サークルでも1~2枚しか聞いてないところばっかりですけど、わざわざプレミア価格のCDにまで手を出して古参サークルの旧作を買い集めるよりも、リアルタイムで追ってるサークルに資金を集中させた方がよっぽど有意義に思えますしね(同人音楽シーン全体を把握するとかもう諦めましたw)。
でもこのNanosizeMirだけは別格というか、是非とも聞きたかった作品なんですよね。なんせ2ndが最強すぎましたから。

さて、ようやく聞くことが出来た1stアルバムの感想ですけど、結論から言えば3rd以上2nd未満って感じかなぁ。最新作の3rdよりかは全然良いけど2ndにはやはり及ばないか。以前の記事にも書いたけど、2nd「星ノ唄」はまるでベスト盤と思えるほどの楽曲充実度ですからね、無駄な曲が1曲もないという完璧すぎる作品ですよ。それに比べるとこの1stはちょっと隙があるというか、完璧という域にまでは至ってないような気がする。ただ、1stの方がバラエティに富んでいてカラフルな印象があるし、あとタイトル曲「小さなせかい」がNanosizeMirの楽曲でも最高級のキラーチューンだと思うんで、2ndより劣っているという印象はないですね。あくまでも差は僅差というか。要するにどっちも好きということです。

http://mmpk.web.fc2.com/NanosizeMir.htm
悶絶メタルさんにもNanosizeMirのレビューあるんですよね、実は自分がNanosizeMir知ったきっかけもこのレビューだったんですけども。でも1stしかレビューないんだよな、2ndの方がシンフォニックロック色が濃いから高評価になりそうな気もするんだが何故かスルーされてるようで。まあ基本ポップスだし仕方ないか。
やたらVALENCIA連呼されてますが…まあ確かに2曲目とかそれっぽいかもしれないけど多分直接的にVALENCIAの影響受けてるってことはないでしょうねw ただ直接的ではなくてもそういう洋楽的な感性やプログレッシブなセンスを感じさせる懐の深い音になっているのは確かだと思います。「Jポップはゴミ」とか言い切ってしまうような悶絶メタルさんで高評価なだけあって他とは一味違うポップスであることは間違いないですね。

各曲の感想ですが、まず1曲目の「オープニング」、もうタイトル通りに短い前奏曲なんですが、大抵この手の前奏曲ってトラック数を水増ししてるだけの聞き所のない曲であることが多いんですが、この曲は良いですよね、この多重コーラスのSFっぽい感じ?が癖になりますよ。
続く2曲目の「愛しき我が子よ」はバンドサウンドの入らないシンフォニックで壮大なスケール感を漂わせる楽曲で、VALENCIAが引き合いに出されるのも分かる気がしますね。2ndのタイトル曲に近い雰囲気かな。3rdの「ある時、ある世界」と一部のメロディが共通してる気がするんだけど歌詞も繋がりがある? 素晴らしい曲ではあるんですが、やっぱりNanosizeMirの真骨頂はロック系の曲だと思ってるんでこういう系はアルバム中で1~2曲でいいかなという感じですかね。
3曲目は塚越さんとのツインボーカルが印象的なシンフォニックロック曲ですね。これも良いんだけどメロディの完成度でいうと2ndの前半のロック曲にはちょっと劣るかな? でも塚越さんの歌声は良いですよね。ちょっとヒップホップとか歌ってそうなチャラい感じ?なので好みが分かれるのかもしれないですが、この歌声が良いアクセントになってるんですよ。3rdが微妙に感じた要因はやはり塚越さんのボーカルが無くなってたせいもあると思うんですよね。

4曲目の「採れたてトマトの唄」はYieldをアップテンポにしてコミカルにしたような感じか?途中で挿入される「おいしいトマトが採れたよー」のセリフがいいですよねw
5曲目「絶対視点」はイントロのオルガンがキーボードプログレっぽい。サビはめっちゃキャッチーでこれぞNanosizeMirって感じのメロディですよね。こういうタイプのメロディが3rdはあんまり無かったからなぁ。
6曲目は水谷瑠奈さんがただ喋ってるだけのトラックなんですが…なぜか飛ばさずに毎回聞いてしまいます。サンホラ系のセリフトラックは大抵飛ばしてるというのに。ストーリーもなく何のオチもないのに不思議な魅力がありますよねw
7曲目「ぱらぱっぱ現代」、2ndの「心のアクマ」と同系統のコミカル枠の曲ですね。個人的には心のアクマの電波ソングっぽいノリの方が好きなんだけどこの曲も良いですよね。3rdにはこういう曲が(ry
8曲目「秋風吹く坂道で」、バラード系の曲ですがアレンジが「コンドルは飛んでいく」みたいな南米の民謡系ですな。これもサビのメロディが秀逸すぎる。こういうメロディも3rdには(ry
9曲目はサビ部分はけっこうメタルっぽいノリもあるんですがメロディ的にはこのアルバムで唯一面白みがない曲かもしれない。

10曲目はアルバムタイトル曲で、これは文句なしのキラーチューン。シンフォニックロックなアレンジもメロディも完璧すぎる。水谷瑠奈さんの歌唱は最新作に比べると若干拙さが残ってるかなという感もあるんですが、むしろ完璧すぎないことによってそれが親しみやすさを生み出してるとも言える訳で、完璧すぎない故の完璧とも言えるか(?)。そしてこの曲の特筆ポイントは塚越さんの多重コーラスですよ。このソウルフルなコーラスがこの曲の魅力を更に増幅させてます。
11曲目「梅雨前線」、この曲はここまでのキャッチーな楽曲群とはちょっと趣きの異なる落ち着きのある渋い雰囲気なんですが、ラストにこの曲を置くことで素晴らしい味わいを生んでますね。3rdはこういう系の曲が中盤に連続してたからちょっと退屈に感じたんだけど1stは曲順も絶妙ですよ。

そんな感じで聞き応えのある楽曲揃いの素晴らしい作品ですね。ほんと聞けて良かったですよ。やはりNanosizeMir最高のサークルですね。まあ3rdに関しては色々書いてしまってますけどクオリティが落ちた訳ではないし、次回作も期待したいです。2年後くらいになるかもしれないけど。
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NanosizeMir「始まりを告げる少女」

始まりを告げる少女 ジャケ

もう夏コミまで半月ほどですし春M3から3ヵ月以上経ってるんですよね…早いもんですなぁ。もはやM3「新譜」と呼ぶのは躊躇するレベルなんですがまだ次イベント前なのでギリギリ新譜扱いできるかな?
やはり春M3の記事のトリを飾るのはこのNanosizeMirしかないと思ってたんですよ。

自分は後追いリスナーなんで廃盤の1stは聞けてなくて(再販して欲しい…)2ndしか聞いてないんですが、その2ndはまさに名盤としか言いようがないというか、今まで聞いた同人音楽でも確実に最高級の作品だと思ってるんですよね。楽曲は超粒ぞろいでアレンジも完成度が非常に高くボーカルも一流、まさに非の打ち所のない圧倒的な作品です。ここまで充実したアルバムってメジャー音楽を含めても珍しいんじゃないですかね。しかもこの凄まじいクオリティでボーカル曲が9曲も入ってて1000円ですよ?とんでもないですよね。
Rewriteで知名度を上げたサークルだと思うんですけど、コミケ出てないからいまいち人気度を測りかねますが、もしコミケ出たらやっぱり壁サークル級なのかなぁ。個人的にはNanosizeMirって最も大手サークル的オーラを感じる音楽というか、まあ完全に主観なんですけどねw

そんな訳で、今回の3rdアルバムには当然ながら期待してましたし、あれだけ凄い作品作り上げたサークルが外す訳ないと思って、リッピングも最後まで楽しみに取っておいたんですが、いざ開封して聞いてみたところ…。うーん、2ndに比べるとちょっと地味というか? いやクオリティは前作同様に圧倒的なんですけどね、なんかこうメロディが耳に残る名曲オーラ漂う楽曲が少ないというかですね…。2ndは本当に1回聞いたらすぐ覚えられるようなキャッチーな歌メロが満載でしたからね。それに比べると今回は淡々としてるというか…。
コンポーザーの塚越さんは他サークルへの楽曲提供が非常に多いですけど、前作から今作までの間に大量の曲を書き上げて他サークルに提供し続けてきたことは明白ですし、もしかすると楽曲提供のために自サークルのためのメロディのアイディアもけっこう消耗してしまったのかなぁ…とか邪推してしまうのですが。自サークル向けのメロディのストックすら削って他サークルに提供してるんだとしたらあれですよね、幸福の王子的な感じですよね(?)
…まあ実際はメロディのアイディアが無くなった訳じゃなくてメロディのベクトルが変わっただけなんでしょうね。前作はひたすらキャッチーなメロディばかりでしたが、今作はもうちょっと洗練された玄人向けなメロディというか?こっちの方が好きというリスナーさんも多そうですし、結局は好みの問題ってことなんでしょうなぁ。悶絶メタルさんには1stのレビューしかないけど今作は割とクサメロ系のメロディも目立ってる気がするし、もしレビュー来たら評価高いかもしれない?

さて各楽曲についてですが、1曲目のイントロを経た2曲目「ある時、ある世界」、これはもう文句なしの名曲でしょう。NanosizeMirの魅力をこれでもかと思い知らせる素晴らしい楽曲に仕上がってます。この曲は前作同様にメロディも超キャッチーですし、アレンジも勿論完璧ですし全く不満はありません。特にBメロの盛り上げ方が最高すぎる。間奏での微プログレッシブな雰囲気もいいですなぁ。あとこの曲は1番が母親視点、2番では声色をロリにして娘視点っていう風に、単なる繰り返しではなく変化を付けてあるのも素晴らしいですねー。メロディ自体は同じなんですがまるで二期サンホラみたいな物語的な広がりを感じさせるのが最高ですよ。この名曲を聞くためだけでもアルバム買う価値あるでしょう。
ピアノの音色が非常に流麗でDTMだと思えないレベルなんですけどもしかして生演奏だったりするんですかね。クレジットには楽器演奏が塚越さんってなってますがピアノもギターも演奏できる方だったりするんだろうか。だとしたらマルチすぎますなぁ。というかドラムも生演奏と比べても遜色ないくらい自然な音ですよねえ。さすがにドラムまで生ってことはないでしょうけどw 
3曲目はブラスセクションをフィーチャーした弾むような明るい楽曲ですね。「なかよしversion」ってなってますが、実は先行シングルの蒼い障壁は買ってないのでオリジナルバージョン聞いてなかったり…。
4曲目は前作でメインだった微プログレッシブ風味のロックチューン。前作はロック曲多かったのに今作は少ないというのも物足りない要因ですかね…。この曲も十分良曲なんだけど前作の曲に比べるとちょっと地味かもなぁ。前作は派手なシンフォニックアレンジが目白押しでしたからね。まあクオリティ落ちた訳じゃないですけど。
5曲目から8曲目は民謡だったりジャズだったりスローテンポな曲が続くのでちょっと物足りないかなぁ。前作はスローテンポな曲もメロディが超キャッチーだったから一瞬たりとも退屈しなかったんですけどね、「ひとやすみ」とか大好きですし。繰り返しますが決して今作のクオリティ低い訳じゃないんですけどね。ほんと好みの問題ですよ。
9曲目は個人的にお待ちかねのロックチューンなんですが、これイントロのアレンジとかシンセの音とかめっちゃプログレですよね、プログレコンピの曲よりよっぽどプログレっぽいかもしれんw 具体的なプログレバンドで例えるならKANSAS的な? 個人的にはこういう曲を求めてるんだけど他のリスナーさんは必ずしもそうではないんだろうな。10曲目は締めに相応しいしっとりした曲ですな。

まあ全体的には超名作の2ndに及ばないかなって感じなんですがアレンジや音作りに関してはさすがとしか言いようがない出来ですしやはり同人音楽でも最高クラスのサークルであることは揺らがないんじゃないかと思います。そういや今回って塚越さんのボーカル入ってないですよね。「心のアクマ」みたいなコミカルな曲もないし。あれ大好きなんだけどなぁ…。でも人によっては女性ボーカルのみでコミカル要素のない今作のほうが「洗練された」と感じる可能性もあると思いますし、まあくどいようですが結局は好みの問題としか言いようがないですねえ。
あと、知名度も相当上がってるはずなのにボーカル曲9曲で1000円って価格設定が変わってないのも凄いですよね。これだけのクオリティの音楽作ってるのに商業的な香りと無縁というのは驚きますよ。まあ価格設定が安いってことはサークル側の赤字が大きいってことだからあんまりその点を褒めるのは良くないかもしれないですがw

NanosizeMir「星ノ唄」

星ノ唄

NanosizeMirの2ndアルバムです。
KeyのエロゲRewriteのOPとEDを担当したことでおそらくめちゃくちゃ有名なサークルさんなんでしょうけど自分はつい先日知りました。まあこんだけのクオリティの音やってて商業に関わってなかったらむしろ不思議なレベルですよねw

そんな感じで有名エロゲの主題歌に抜擢されるのが納得でき過ぎる超クオリティのアルバムになってますね。完全に同人離れしたクオリティです。
音質やサウンドプロダクション的にはここよりもっと優れたもの作ってるサークルさんいっぱいあると思いますけど、楽曲クオリティとアレンジの完成度がまじで比類なきレベルです。特に楽曲の出来に関しては今まで聞いた同人CDでも確実に最高峰ですねー(初心者なんでまだ50枚程度しか同人CD聞いてないですし当てにならないですけどw)。
もしこのアルバムを「活動歴長い大手サークルのベスト盤」って紹介されて聞いたら信じてしまうんじゃないかってくらい。それくらい優れた楽曲が並んでますね。おそらくメジャーでもここまで楽曲の良いアルバムには滅多に出会えないんじゃないですかね?恐るべきクオリティですね。

音的にはシンフォニックなアレンジが主体で時折民族音楽っぽいアレンジが出てくる感じですがアレンジの完成度や壮大なスケール感からもはやプログレって呼んで差し支えないレベルに思えますね。ボーカル面が大幅に強化されたTeru's Symphoniaみたいな感じ?(わかりづらい例え)
ボーカルの水谷瑠奈さんもめっちゃ上手いです。基本シリアスな歌唱なんですけど電波ソング的な#5の「心のアクマ」での可愛らしい歌唱も実に魅力的で、バラードでのしっとりした歌唱も素晴らしく、#7での素のトークの喋りも可愛いので全方位に隙がありません。(関係ないけど「水谷瑠奈」でぐぐると同名のグラビアアイドルの画像がヒットするからびっくりしますねw
)
収録曲のほとんどが名曲級と言って過言でないレベルに達しているのでいちいち各曲の感想書くまでもないように感じてしまうのですが、特に好きなのは前述の「心のアクマ」ですかね、途中に入る芸人風のセリフも面白いwユーモアセンスも素晴らしいですね。#10「僕らの宇宙旅行」の練られたシンフォニックアレンジと開放感のあるサビメロも最高です。

最近はテクノポップの「ピコミール」名義のCDが続いてるみたいですけどまたこういうプログレ路線のアルバム出して欲しいですね。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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