Tears of Tragedy「STATICE」

http://tears-of-tragedy.com/

X系V系&冬系テクニカルメロディックスピードメタルバンド、Tears of Tragedyの3rdアルバムです。

なんじゃその謎ジャンルは…。というツッコミ必至の紹介ですが、まあ個人的なこのバンドの印象を単に連ねただけですね。
このTears of Tragedyはいつもうちが紹介してるマイナーな同人メタルサークルじゃなくてメタラーなら誰でも知ってるような知名度あるバンドだし今更説明するような必要もなさそうだけどいちおう個人的な解釈を書いときます。
X系ってのは…もちろんX JAPANです。このバンドの音楽性の根底にあるのはやっぱりXからの影響だと思えてならないので。随所からYOSHIKIさんに通ずる美意識を感じ取ることが出来ます。特にDAHLIAの作風に近いですよね。
V系は…そのまんまヴィジュアル系。X以外の一般的なV系バンドからの影響もあると思います。リズムワークとか。オサレで耽美な雰囲気とか。
冬系…もう音のイメージが冬そのものですからね。キラキラ北欧系。ボーカルの声質から音作りに至るまで冬っぽい雰囲気が充満してます。さらに言うならクリスマス。クリスマスメタル。発売日が12月ってのも必然かって思うほど。
そしてテクニカル。めちゃくちゃテクニカル。元々から演奏技術は非常に高いバンドだったと思うんですが今回はドリームシアターそのものみたいなフレーズもあったりしますね。全体的にはプログレメタルって感じではなくあくまでメロスピ系なんですが。

うちは同人音楽紹介するブログなんで同人音楽的な観点からこのバンドを評価するとしたらですね…ぶっちゃけ「理想」の1つですよね。同人メタルの「上位互換」。
同人メタルって、クオリティについてはアマチュアレベルだからメジャーのバンドや全国流通してるインディーズバンドに劣ってるのは仕方ないんだけど、それでも同人メタルはオタク的な土壌から発生した独特のセンスという武器があるので必ずしも有名バンドの下位互換に甘んじてはいないと思うんですよ。しかしながら完全に上位互換と言えてしまうバンドも存在する訳で、このTears of Tragedyはその1つなのかなぁと。
Tears of Tragedyがオタク文化から直接的な影響受けてるとは思わないけど、オタクミュージックと重複する部分は少なからずあると思うんですよね。女性ボーカル、キャッチーな歌メロ、ゴシック系に通ずる耽美さ、キラキラなシンセなど。実際、もしこのバンドがアニソンに抜擢されたとしても全く違和感ないと思う。されないと思うけど。

さて今回の新作についての具体的な感想ですね。先日の記事にちょこっと書いた通り、「ほぼ前作と同じ」です。
ずいぶんと投げやりな感想ですが…。でも仕方ないことだと思うんですよ。なんせ、前作「Continuation Of The Dream」で築き上げたスタイルが余りにも完璧すぎたから、それを踏襲してマイナーバージョンアップするしか選択肢が無かったんじゃないかと。前作のスタイルに手を加えて進化させようとすればあの完璧さが崩れてしまう訳ですからね。そうすればファンの期待を裏切ることになるでしょうし。傑作を作り上げたアーティストが陥ってしまうパターンですかね。
基本的に前作に類似した曲調が並んでいて、楽曲の配置までもが前作とほぼ同じ。一聴した感じだと前作を微調整しただけの内容か?みたいな印象が強く、とにかく新鮮味は皆無でしたね。

しかし2周、3周と聞き込むことで前作との相違点も徐々に見えてきて、単なる二番煎じではなく、やはり今回も素晴らしい内容なのだと分かってきた感じです。
というか、メロディにおいては今作のほうが僅差で上回ってる可能性も? 前作は前半に良曲が固まってて後半は若干弱いかなぁって印象もあったんですが(なんせ後半が好きじゃなくて6曲目の「Spring Memory」まで聞いて最初に戻ってリピートという聞き方していた)、しかし今回は全編を通して良い曲が散りばめてある感じでしょうかね。バランスの良い構成になってる。
特に終盤のバラード2曲の存在が大きい。両曲とも心に染みる感動の名曲です。テクニカルなバンドサウンドに頼らずともメロディの力だけでじっくり聞かせるこの2曲が作品の構成にメリハリを与えてる。まあ似たような疾走曲ばっかりだと飽きるってのもありますしね。

前半の曲は前作のマイナーバージョンアップ的な楽曲が並んでて、一聴では違いが分かりづらいくらい曲調が似通ってたりするんだけど、しかしメロディの強さは前作に負けていない。どれもばっちり名曲オーラを放ってる。やはりメロディの良さというものはどの音楽ジャンルにおいても最重要ポイントですよね。
そしてTears of Tragedyサウンドの中核とも言えるリズムギターは今回も冴え渡っておりまして、もうこれはね、小気味良いリズムギターを聞かせるメタルバンドのナンバーワンと言っても過言じゃないですよね。このギターワーク聞いてるだけでも心地良いですからね。XとかV系とかテクニカルメタルからの影響が絶妙に混じり合ってこの最高サウンドを生み出してる感じなんでしょうか。
あと、このバンドって曲と曲の繋ぎが上手いんですよねえ。言い換えるとイントロがめちゃくちゃ巧みっていうか。曲が終わって間髪入れずに「ジャジャン!ジャジャン!」と派手なイントロでテンションを繋いでいく手法は見事すぎる。イントロがグダグダな曲ってやっぱり印象良くないですからね。イントロまじ重要。

あとボーカル。このボーカルのHarukaさんって他のバンドで歌ってるのちょこっと聞いたこともあるけど、Tears of Tragedyのときの歌唱のような輝きを全く感じられなくて拍子抜けしたことあったんですよね。まあそれだけTears of Tragedyの音楽性にこれ以上無いほどにハマってる歌声っていうことなんですけどね。Tears of TragedyサウンドにHarukaさんの歌声は必須だしその逆も然りっていう。

それと、今回も後半に10分越えの大作曲が入ってますけど…やっぱりこのバンドは長尺曲はあんまり得意じゃない感ありますよねえ。テクニカルバンドではあるけどプログレッシブなバンドではないってことか。オペラティックな女性ボーカル入れたりデスボ入れたりクラシカルな展開入れたりと工夫してるのは分かるんだけど…途中でダレてしまうんだよなぁ。前作の長尺曲と同様で。それぞれのパーツが悪い訳じゃないんですけどね。やっぱりコンパクトな曲で勝負して欲しい感。

ジャケは…カラフルにしたいっていうコンセプトは分かるんだけど何かゴチャゴチャしてる感あって惜しい…。

まあそんな感じで、マイナーバージョンアップだけど安心安定の内容だし前作が好きだった人なら迷わず買いって感じなんじゃないですかね。いちいち紹介するまでもなく同人メタラーみんな買ってるだろうけども。
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Tears of Tragedy「Continuation Of The Dream」

Continuation Of The Dream

今回紹介するこのCDも同人音楽ではありません、コミケで売っていた訳でもないんですが、単純に同人音楽リスナーに受けるタイプの音楽性だと思うので紹介しようと思います。

このTears of Tragedyはこれが2ndアルバムみたいですし、同人メタラーの方々ならとっくにご存知だとは思うんですが、このバンドの音楽性を一言で言い表すとするなら「Xをキャッチーな歌メロの女性ボーカルにして北欧メタル的な雰囲気とテクニカルな要素を入れた」みたいな感じでしょうか。全然一言で言い表してないですがw

一聴してあんまり複雑な印象はないですし分かりやすいメロスピなのに、よく聞くと実はけっこう多様な要素が入ってるって感じですかねー。
まず、所々にXっぽい(Dahlia辺りの)フレーズが見受けられるんでその辺りからの影響が根底にあることは伺えますが(というか日本のメロスピ系ってきっと半数以上がXの影響受けてますよねw)、やはり特筆すべきは女性ボーカルによる非常にキャッチーな歌メロでしょう。悶絶メタルさんのレビューにもありましたが、このアニソン的なキャッチーさに特化したメロディはまさに同人メタラー向けですね。メタルがあんまり好きじゃない同人リスナーさんにもおすすめしたいくらいの分かりやすい歌メロですよ。

あと、全体的に感じられる北欧メタル的な冷たい空気感も魅力の1つでしょうね。ジャケからしてクリスマス的な雰囲気ですが、中身のほうもまさに「冬メタル」(?)って感じですしこの時期に打って付けなんじゃないですかねw
それと、変拍子等の目立ったプログレ的なフレーズがある訳ではないですが、バッキングのギターのリズミカルな細かい刻みはかなりテクニカルな印象を放っていて(特に各曲のAメロのバッキングで顕著ですが)、プログレメタル系のリスナーの琴線にも触れる音なのではないでしょうか。

テクニカルでキャッチーな女性ボーカルのメロスピっていうとLIGHT BRINGERが思い浮かびますが、あっちとはまただいぶ毛色が違うサウンドになってますね。まず女性ボーカルとはいってもこのTears of Tragedyのボーカルはあんまり高音を駆使するタイプではないし(歌唱力は十分ですが)、あとキャッチーではあるんだけどポップな明るさとは無縁で全体的に憂いを帯びたメロディが占めていますし、割と個性は確立してると言えそうですね。
楽曲は粒揃いで、捨て曲はほとんど無いと思います。特に前半は良いメロディの曲が並んでますね。#2、#6あたりは名曲と呼べそうなメロディです。
収録曲のほとんどが疾走曲という潔さなんですが、メロディのキャッチーさと適度にテクニカルな演奏のおかげで単調さは全くないですね。

女性ボーカルの同人メタルが好きなリスナーさんにおすすめしたいバンドです。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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