tokyo babel「Sputnik Sunrise」

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http://tokyo-babel.com/
今の同人音楽がいかにハイレベルであるか、それを同人音楽に親しみのないリスナーに実感して頂くためにはこのサークルは打って付けかもしれないですね。同人(アマチュア)の領域を越えた超ハイクオリティな音楽を作ってるサークルはいくつもあると思いますがその中でもここは極めつけって感じがあります。

なんせ、イギリスのBBCラジオでこのサークルの曲がオンエアされたっていうんですからね…なんじゃそりゃ…。訳分かんないくらい凄いですよね。実際に音源を聞いてみてもそのワールドワイドな評価に納得するしかないほど圧倒的な内容。ほんとに同人音楽なのか?って疑問が湧いてくるくらいなんですが、しかし同人イベントに度々参加してるようなのでやはり紛れもなく同人音楽なんですね。同人音楽の進化もついにここまで来たのか…。

音楽性は非常に幅広く、ポップス、ロック、クラシック、エレクトロニカ、プログレなどなど…現状の同人音楽に存在してるジャンルの大半を飲み込みながらも独自の音楽性として見事に昇華させていて統一感ある内容となっており散漫さなど全く無いですね。しかもアレンジセンスやサウンドプロダクションも極めて洗練されていて、そして英語詞を多用していることもあってか、まるで洋楽を聞いてるような感覚さえ得られるのも驚くべき点かと。同人音楽(オタク音楽)の土壌に根を張りながらもその枝葉はオタク界隈の壁を突き破ってワールドワイドな領域に飛び出してる…そんな感じ。作品全体を覆う雰囲気も高尚すぎて…とにかく凄いとしか言いようがない作品。もう他のサークルと存在してる次元が違うと言ってしまってもいいくらい。

とは言ったものの、実を言うと他のM3作品に比べてこの作品の愛聴度ってあんまり高くないんですよね。客観的には「すげえ!!」って思うけど主観的な評価ってまた別物な訳でして。なんだろうな…このサークルってけっこうアトモスフェリック寄りな作風っていうか、緩急を付けたドラマチックな曲調が割と少ないんですよね。もちろんドラマチックな曲はめちゃくちゃドラマチックなんですけどね。あとは…雰囲気が高尚すぎて取っ付きにくい感じもあるのかもしれない?
まあ完全に個人的な好みの問題ですね。きっと大半のリスナーにとっては文句の付け所の無い完璧な作品に聞こえるんじゃないでしょうか。

収録曲は12曲という大ボリュームです。既出のコンピ提供曲もあるみたいですが自分はこのアルバムで初めてこのサークル聞いたんで全部新曲みたいなもんですね。
1曲目「Faust」、この曲を初めてYouTubeで聞いたときは衝撃を受けましたね。クラシカルで格調高いストリングスに趣きたっぷりの透き通った美声が乗るAメロの神秘性、これだけでも魅了されるのですが、そこからEDMサウンドとSEが織りなすカオスな展開に突入してドラマチックな多重コーラスが彩るサビへと至る…。ジャンルを超越した音楽性と卓越したセンス。ほんとに同人音楽なのかよって思っちゃいますよねこのハイレベルっぷりは。まるで映画音楽かなんかを聞いてる感覚になります。これがワールドワイド級の同人音楽かぁ…。
しかしながらこのアルバムにこの曲と同じタイプの楽曲って実は他には無いんですよね。なのでこういう方向性を求めてアルバム聞くと少しばかり肩透かしになるかもしれない。まあ曲調は違えど超クオリティの楽曲揃いであることには変わりはないんですけどね。

2曲目「angst and an answer」は前曲とは打って変わって割とオルタナロック寄りのアレンジ。装飾を抑えたシンプルなロックサウンドですね。ミドルテンポでじっくり聞かせる曲調なのでメタラー的に即効性があるって訳じゃないですが…でもボーカルの表現力が半端ないのでやはり非凡な雰囲気に満ちてる。

3曲目~5曲目あたりまではアトモスフェリックな曲調が続きます。もちろん雰囲気だけでなくメロディも良いんですけどね。

6曲目「FqLqWay」、これもオルタナロック調。この曲はベースラインがカッコいいですよねえ。本格的ロックサウンド。音作り的にもメロディ的にも特に「洋楽」感が強いかもしれない。英語詞だと思ってたけど歌詞カード見たら何かよく分からん謎言語だった…。造語?

7曲目「P5yChedElic AuXiliuM」、この曲はBメロのファンタジックで可愛らしいメロディラインがめっちゃ好き。雰囲気はワールドワイド級に洗練されてるけどやっぱり根っこは同人音楽なんだなぁと再確認。サビでは打って変わってスケール感あふれる展開になるのも良いですよねえ。

8曲目、9曲目は再びアトモスフェリックな曲調。9曲目の「Films」のノスタルジックなメロディは心に沁みます。

10曲目「Merry's Last World」、これは1曲目と並んで強烈なインパクトを誇るキラーチューン。これもまた映画音楽みたいな曲調で同人音楽離れしまくりです。特に2コーラス目のシアトリカルな歌い回しとかね…同人音楽越えというか邦楽の領域さえ越えてるかもしれない。ボーカルさんの表現力とてつもないですなぁ…。ところが後半に入ると唐突にアリプロっぽい曲調になったりして、ああやっぱり同人音楽だなぁって感じてホッとするかも?
11曲目「世界が終わる朝」のラストの大爆発のSEは余りにも直球すぎてちょっと笑ってしまう…やっぱりここでも同人音楽っぽさが感じられるかな。

ラスト12曲目「here」はサビでのエモーショナルな熱唱が感動的。アトモスフェリック系の歌唱が多いアルバムなんですがこの曲ではほんと感情が爆発してる感じ。インパクト凄い。

そんな訳で、ワールドワイドレベルに進化を遂げた「同人音楽を越えた同人音楽」とでも評したくなる圧巻の内容になっております。同人音楽リスナーのみならず、同人音楽以外のリスナーの方にも余裕でおすすめ出来る…いやむしろ同人音楽外の人にこそ聞いて欲しい作品かも。
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プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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