Grey Lethal「余波鋭鋒 '17」

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https://greylethal.bandcamp.com/album/17
新世代同人メタル勢の中でも屈指の実力派サークルだと思うんですけど何故かメタラーに認知されてない気がしてもどかしい思いをしている…って毎度毎度言ってるような気がしますが、そんな隠れた実力派サークルGrey Lethalの最新シングル、なんとこれも無料配布されてたんですよ。現在も無料(投げ銭方式)でダウンロード出来ます。今からでも全く遅くないので同人メタラーの皆さん是非とも聞いてください。

無料配布なんですけど、内容的に薄いからとりあえず無料で配っとけ的な適当な動機で無料にしたとは思えず、むしろその真逆、このシングルってGrey Lethalの作品の中でも過去最高の充実度なんじゃないの? まじで。このサークルの入門用に打って付けな内容だと思う。

今回のシングルは3曲のうち2曲が過去曲(ボカロ曲?)のリメイクのようでして、そういう意味では少し変則的な作品と言えなくもないけど元のボカロ曲は全然知らなかったし普通に新作として聞いて問題なさそうな感じですかね。
ていうか、わざわざリメイクするくらいだから2曲ともめちゃくちゃ良い曲なんですよ。特に表題曲の「余波鋭鋒」はGrey Lethal最高のキラーチューンかもしれない…?

http://www.nicovideo.jp/watch/sm15597105
ちなみにこれが「余波鋭鋒」のボカロバージョンみたいですね。音質以外はGrey Lethalのスタイルがこの時点で早くも完成していたことが確認できます。ていうかコメントでデスボがミクじゃないことを叩かれてる…ボカロ音楽って面倒くさい…。
まあそれはさておきとにかくこの「余波鋭鋒」、名曲なんですよ。6年前の曲が最高傑作だと評するのはちょっと憚られるけどでも実際めっちゃ完成度高い。エモ&キャッチーなサビメロが最高すぎる。この飛翔メロスピっぽい?高揚感たるや。
更に言うとCメロがこれまた秀逸な出来で、サビの高揚感を維持しつつファルセット駆使したパートで盛り上がりを加速させるという二段構えの構成に痺れる。原曲の初音ミクとは比べようがないくらいラグランさんのボーカルは力強く説得力に満ちているし、ほんとリメイクしたのは大正解だったと言いたいですね。
ていうか曲名の余波鋭鋒は「なごりのきれあじ」って読むみたいだけど(元ネタはシェークスピア?)厨二漫画で出て来る必殺技みたいな語感あってカッコいい。

2曲目「陽の射す場所で逢えたなら」、これも元はボカロ曲っぽいけど原曲は見付からなかった。こっちはスローテンポのバラード…というにはリフがゴリゴリしてるけど、まあ歌メロだけならバラード風。ヘヴィに刻まれるリフとそれに絡むオルガンの音色にプログレ感あって素晴らしい。割と伝統的HR/HMスタイル寄りな曲調ですね。そしてラグランさんのエモーショナルな歌声によるメランコリックな歌メロが心を打つ。情感たっぷりに奏でられるギターソロも絶品。1曲目とはタイプ異なるけどこっちも名曲ですね。

3曲目「Steve Wake Up: Intraprefectural Ubiquity of Sciento-Romanticism」、これは完全新曲みたいですね。前の2曲とは異なりこの曲ではクリーンパート無しの徹頭徹尾アグレッシブで攻めまくる曲調。Djent的な複雑なポリリズムも多用されて非常にテクニカル志向であるのも特徴的。英詞なんだけど「スティーブ起きろ!」ってセリフだけ不意打ちで日本語で登場するのでちょっとびっくりする。

2ndアルバムにおいても顕著だったキャッチーさとアグレッシブさの程良いバランス感覚が今回も活きていて、3曲入りシングルながら無駄な曲が全くないのでこのサークルの音楽を初めて聞く方にも打って付けの内容だと改めて思います。
なんせ無料ですので、とにかく試しに聞いてみてください。特に1曲目がまじ名曲なんで1曲目だけでもどうぞ。基本スタンスはメロデスですけど今回はデスボ少なめだしメタラー以外も聞きやすいと思う。
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Grey Lethal「You Burn the World Red」

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https://greylethal.bandcamp.com/album/you-burn-the-world-red

同人メタル界隈にはボーカルからギターから作編曲からオケ作りまで全てを1人でこなしてしまうマルチな才能をお持ちの方々がけっこういらっしゃる訳なんですが、このGrey Lethalのラグランさんはそのマルチミュージシャン勢の中でも特に各能力に秀でているように思えますね。
ハイトーンボイスを武器とするボーカリストとしても他を引き離すほどに優秀であるのに、さらにギタープレイもかなりの腕前、しかも作編曲の能力にも長けていて、オケの完成度やサウンドプロダクションまでもが同人音楽の平均レベルを余裕に上回っているという…。ぶっちゃけほとんど無敵じゃないですか。とんでもないサークルですよ。
もしこのサークルに足りない物があるとしたら…同人メタラーにいまいち知れ渡ってないっていう事だけかな…。ほんと、実力あるのに評価が足りてないサークルが多すぎる…いつも言ってるけど。ラグランさんのフォロワーにもうちょっとメタラーが増えればね…。

さてこのGrey Lethal、当初はラブライブアレンジサークルとして同人活動開始したようですが今はオリジナル路線に移行していまして、この新作は2枚目のオリジナルアルバムということになりますね。1枚目のオリジナルアルバムは一昨年の冬コミリリースで、その後は昨年夏コミでも3曲入りシングル出していたので、1年で2作発表ってことで、早すぎず遅すぎず、けっこう良い感じのペースで出せてる気がしますね。1年に1枚アルバムをちゃんと出せてるオリジナル系メタルサークルって意外に少ないと思うんですよ。
どうやら春M3にも申し込んでるみたいですしまた新作シングルが出るとすればほんとに理想的なペースかと思います。

で、肝心のこの新作アルバムの出来栄えはどうなのかというと…素晴らしいの一言。Grey Lethal=ラグランさんの音楽の魅力がぎっしり詰まった内容になってます。
1stアルバムも素晴らしい作品だったのですが、1stは割と洋楽志向でシリアスな作風のメタル作品になってまして、メタラー的に客観的に評価すれば文句なしのカッコ良さだったのですが、しかしながらそれ以前にやってたラブライブアレンジのキャッチーでオタク感あふれる作風とはけっこうギャップがあったのも事実でして、ラグランさんのハイトーンボイスを100パーセント活かし切れてない印象もあったりで少しばかり惜しいと思える部分もあったのですよね。
それが、夏コミのシングルではラブライブアレンジのときのようなキャッチーさを取り戻していて個人的にはとても嬉しかったのですが、今回の2ndアルバムでは更なる進化を遂げており、1stアルバムの硬派さとラブライブアレンジのキャッチーさを両方とも兼ね備えたバランスの良い内容になっていまして、まさに今までの作品の美味しい部分を全て詰め込んであるパーフェクトな内容に仕上がってると言えそうです。

収録曲は9曲、1stよりボリュームアップしてフルアルバム級の内容量になってます。
1曲目「Fukai Mori」はインスト曲なんですが、よくある序曲ポジションのインスト曲とはちょっと色合いが異なるというか…ボーカル抜きのカラオケトラックみたいに聞こえるかも? なんか普通にボーカル入れても良さそうな曲なんですよね。爽やかな雰囲気のスクリーモっぽい曲調です。

2曲目「Duck My Sick」、前曲とは打って変わって非常に激しいテンションで攻め立ててくる曲調です。しかしサビに至ると雰囲気が一転して、ケロケロ加工のクリーンボーカルによるピコリーモな展開になり、この落差の演出がこの曲の魅力と言えるでしょうねえ。サビを2回繰り返すと再びアグレッシブな曲調に戻りますがすぐに曲が終わってしまいます。3分未満の短い曲なんですが意外に物足りなさは無いんですよね。むしろ無駄のない簡潔な構成に思える。このアルバムは曲間が短くてテンションが途切れないから個々の曲が短くても問題ないんですよね。上手く計算して作ってあるなぁと思う。
ジャンル的には…メタルコアなのかなぁ。サビがケロケロしてるし。でも「北陸系メロデス」だから…やっぱりデスメタルなのか。Grey Lethalは雰囲気的にはメタルコア(デスコア)っぽい曲も多いんだけど基本的に軸足はハードコア側にはなくてあくまでもHR/HMですよね。どの曲もギターリフが核になってますから。今回もガチガチにギターリフで固めたアルバムっていう印象。そのHR/HM由来のスタンスが他サークルと差別化する要素にもなってる気がします。

3曲目「You Burn the World Red」は表題曲だけあって素晴らしい出来栄え。ラブライブアレンジを彷彿とさせるキャッチーな歌メロを備えながらもアグレッシブなパートもしっかり入っていて、Grey Lethal全部入りの1曲と言えそうです。サビメロだけでなくリフのメロもすこぶるキャッチーなんだけど、違和感なくメロデス的な展開を両立させてるのが凄いなぁと。特にBメロで爆走するところが最高にカッコいい。

4曲目「Ashen Ones」、この辺りからキャッチーさを抑えたシリアスな楽曲が連続して並んでいます。最初と最後にキャッチーな曲を配置して中盤にシリアスな曲を置くというサンドイッチ構成になってるんですよねこのアルバム。
この曲はクリーンパートもあるけど基本的にヘヴィさ重視の硬派な曲ですね。メロディアスではないけど起伏に富んだ構成でなかなかドラマチックさも感じられます。特に中間部のリフとユニゾンで歌うところとか。

5曲目「Phobia」、これは更にヘヴィさが際立った曲調。この曲に関してはかなり明確にDjentを意識してますよね。良い意味で気持ち悪い変則リズムで刻まれるゴリッゴリなリフが強烈。いかにもハードコアなフレーズも目立ってるのでHR/HM感は少なめかな。

6曲目「Dominate the Dojo」、これはクリーンボーカル無しなのでひたすらアグレッシブ…かと思いきやサビ辺りはミクスチャー的なアッパーなノリもあるので割とキャッチーな雰囲気あるかも?

7曲目「Tear Down This Wall」、ウォ~ウォ~なシンガロングやエモいサビメロによってとても聞きやすい印象の曲。1stの「Behind the Mask」と同系統のノリかな。Grey Lethalの標準的な曲と言えそう。ブレイクダウンしてその後にもう1回サビ来るかと思わせておいてそのまま曲終わってしまうんだけど、これも2曲目と同じく物足りなさはあんまり感じないですね。曲間が短くてすぐ次の曲始まるから。

8曲目「Oak Room」、表題曲と並んでキャッチーさが特に際立つ曲。こっちはデスボイス無いからさらに聞きやすさに特化してる。そこはかとないMEGADETH風味を感じるけどきっとギターソロのせいかな。この流麗なギターソロ…改めてラグランさんの演奏テクニックの高さを思い知らされますね。こんだけ弾けてボーカルパートもがっつり歌える人材ってオリジナル界隈で他にいないのでは?

9曲目「Perpetual Sunrise」、最後はアコースティックギターの情感たっぷりなインストで締めます。こういう曲調をやるって発想はメタルコア系サークルには無いと思うんですよね。やはり他とは確実に違うセンスあるなぁと思います。

そんな訳で、硬派なメタラーもオタクメタラーも両方とも満足できるであろう非常に高品質な作品になってると思います。改めて、同人メタラーならば絶対に聞かなければいけない超マストなサークルだと断言します。

Grey Lethal「雨の境界」

http://greylethal.seesaa.net/

このサークルも要注目度はめちゃくちゃ高いっすよ。同人メタラーなら絶対に押さえておくべき期待株。
ラブライブアレンジで同人音楽デビューした経緯を持ちますが今はオリジナル路線に移行。その実力は高く、ボーカル、ギター、楽曲、どれを取っても高水準で、たった1人で全てを手掛けているとは信じがたいほどの高いクオリティを備えています。

音楽性についてですが、公式によれば「北陸系メロデス」とのことなんですが、北陸系ってのは分かるとして、メロデスって項目についてはちょっと微妙な感じもあり…。オリジナル1stである前作「The Venomous Interior」とかエモいクリーンボーカルも入るから自分はメタルコアの感覚で聞いていたんですが、でもギターソロとかHR/HM的な様式に則ってる感じあるからやっぱりメロデスなのかなぁ…? とはいえ全体的な雰囲気はメタルコア寄りだし…。ジャンル的な線引きって難しい…。

でもそれはあくまで前作の話でして、今回の新作についてはメロデス要素が大幅に減退してるのは確実ですよね。そもそもデスボイスのパートがほぼ無いんですから。疾走するパートではエクストリームメタルっぽくなりますがその頻度も低い。

クリーンボーカルも前作での英語詞のエモエモしい洋楽寄りなスタンスから一変して、ラブライブアレンジの時のようなキャッチーでアニソン寄りな雰囲気に戻っています。
前作の方向性が好きだった硬派なメタラー諸氏にとってはこのアニソン寄りな内容は肩透かしになるかもしれないですが、でもラブライブアレンジから聞いてるリスナーにとっては「これが聞きたかった!」と歓喜できる内容なのではないでしょうか。自分もまさに後者です。
そもそもラグランさんの張りのあるハイトーンボイスってキャッチーなメロディでこそ真価が発揮されると思うんですよ。もちろん前作のエモい歌声もカッコ良かったしあれも捨て難くはあるんですが、でも同人メタル(オタクメタル)としては今回のほうが断然に正しい(?)在り方をしてると思う。まあ正しいとか間違ってるとかそういう問題じゃないんですけどね。
デスボイスを排したことにより一般リスナーも聞きやすいソフトな雰囲気になった気がしますが、でも完全に無くなってしまうとまた物足りない感じあるかも。ラブライブアレンジの「Someday of my life」とかキャッチーなアニソンメロとスクリームが絶妙に絡み合う神アレンジでしたからね。あのバランスが理想的かなぁとか個人的には思ってたりします。

今回はシングルということで収録曲は3曲。本当ならばアルバム出す予定だったみたいですが残念ながら間に合わなかったみたいですね。まあ時間をさらに費やすことでクオリティアップを望めると思いますからこの延期も最終的には良い方向に働くことでしょう。

1曲目の表題曲「雨の境界」、爆走するパートもあるんだけどやはり全体的には中程度のテンポで落ち着いた感覚でしょうか。リフは十分にヘヴィですが、前作のようなアグレッションは抑え目でキャッチーな歌メロが際立った楽曲に仕上がってます。
ゴシック風味のオルガンの音色が入るのも新要素ですね。リフワークの精度は相変わらず高い。ボーカリストとしても高い技量を持ったラグランさんですがギタリストとしての腕前も相当なものですよね。マルチミュージシャンによる1人サークルが目立つ同人メタル界隈においてもとりわけ突出した才能を持ってらっしゃると思いますよ。半端ないポテンシャルを感じずにはいられない。

2曲目「桜が咲いても」、これはラブライブアレンジの雰囲気をそのままオリジナルで再現したかのような青春ソング感ある楽曲ですね。ボーカリストとしてのラグランさんの真骨頂と言えそうな見事な出来栄えです。やっぱりこういうキャッチーさの中でこそ輝く歌声ですよねえ。個人的には現在の同人メタルの男性ボーカルでもトップクラスの歌声だと思うんですよまじで。(V系っぽい歌声はあんま好きじゃないんでそれは除いて)
曲調としてはメタルっていうよりかメロコアとかに近い雰囲気ですが、ギターソロではがっつりとHR/HMな流麗なプレイを見せ付けてますね。

3曲目はボーナストラックの「こきりこ節」、なんと富山民謡。しかしこれがネタ曲ではなくてめちゃくちゃカッコイイんですよ。もし歌詞が英語だったらガチなメタル曲にしか聞こえないと思う。日本の民謡のメタルアレンジでここまでカッコ良く出来るとかすげえなぁ…。

1人で全てのパート手掛けてる同人メタルサークルでここまでの完成度で作れるサークルって東方界隈を含めても他にあんまり居ないんじゃないでしょうかね? まじで隠れた実力派サークルですよ。というか隠れてちゃいけないんですけどね。現在の同人メタル界、隠れてるサークルが多すぎ問題。
今回はシングルということでボリューム的に物足りないところは若干ありますがこの路線で作られる次なるアルバムには大期待したいところです。冬コミあたりに来るかな?

Grey Lethal「The Venomous Interior」

http://greylethal.seesaa.net/

うちのブログは基本的にオリジナル同人音楽を中心に扱ってまして、アレンジ音楽を紹介するのはイレギュラーだったりするのですが、そんな異例な行動に走らざるを得ないくらいにはこのGrey Lethalのラブライブアレンジは素晴らしかったんですよね。新作がオリジナル作品なのにも関わらずアレンジ作品のほうを推してしまったほどです。
いや、ほんとならオリジナル推したかったんですけども…。なんせ、試聴を聞いた限りだとオリジナル新作のほうはアレンジ作品に比べるとちょっと微妙かなぁみたいな印象あったものですから。

しかし、ちゃんとフルで聞いてみたらオリジナル新作のほうも十分に魅力的な内容であることが判明してホッとしました(?)。やはりうちのブログのスタンス的にもアレンジ作品を優遇するってのはしっくり来ないものありますからね…。いやもちろんラブライブアレンジも素晴らしいんですが。

誤解の無いように書いておくと、まあ以前も書いたことなんですが、自分は同人音楽におけるアレンジ音楽文化を否定するつもりなどは毛頭なくて、アレンジ音楽は同人音楽を支える非常に重要なジャンルであることは重々承知してるつもりなんですが、ただ、アレンジ音楽って扱いが難しいですよね…。どう向き合えば良いのか分かんないというか。原曲やそれが付随する原作への理解が必須であるかどうか?ってのは議論に値するところでしょうし。この辺がちょっと面倒な感じでアレンジ音楽を避けてるってのは正直あります。自分は東方も艦これも浅い知識しか持ち合わせてないものですから。
(実を言うとラブライブについてもあんまり詳しくなくて、OP曲とED曲と挿入歌くらいしか知らなかったんですが、先日遅ればせながらベスト盤を聞いてみて今更ながらラブライブ楽曲って良曲揃いなんだなと思い知った次第であります…。さすがは紅白出場アーティスト)

横道に逸れてしまいましたが、本題のオリジナル新作についてですね。
試聴の段階ではオリジナル新作が微妙に感じたと書きましたが、何故かというと、ラブライブアレンジのほうで聞けたアニソン的キャッチーなメロディがオリジナル新作のほうには希薄で、割と硬派なエモい歌メロが中心になっていたからなんですよね。自分はわざわざ同人メタルとか聞き漁ってるだけあって、硬派なメロディよりも軟派なアニソンメロディのほうが大好きなメタラーなものですから、ちょっとばかり期待外れに感じてしまったというのが正直なところです。もちろん、一般的なメタラーからしたらそんなことは決してないとは思うんですけどね、自分の趣味が特殊なだけであって。
そもそも、アレンジ作品とオリジナル作品は別物だから同列に比較するのもおかしいというのもあるでしょうし。
というか、ちゃんと聞けばこのオリジナル新作のメロディも十分にキャッチーなんですけどね、ラブライブ楽曲の超絶キャッチーなメロディに比べたら硬派に聞こえるっていうだけで。

キャッチーさというベクトルだとラブライブ楽曲に劣るのは致し方ないかもしれないですが、しかし注目すべきは巧みなギターリフの数々ですよね。オリジナル作品でもアレンジ作品でも共通して魅力的なギターリフが満載の内容になってます。ラブライブアレンジのほうでもリフについては原曲に無いものを付け足してると思うんですが、高いセンスを感じさせるリフワークばっかりで感嘆せざるを得ません。
リフ作りのセンスは勿論のこと、演奏テクニック、そしてリフをカッコ良く聞かせるには欠かせないサウンドプロダクションまで含めて完璧な出来栄えだと思いますね。というか、作編曲から演奏からボーカルからミックスマスタリングまで全てラグランさんお一人でやってらっしゃる訳ですよね…ほんと天才的っすなぁ。

もちろんボーカリストとしての力量にも非凡なものがあり、それが最も顕著に伺えるのがラブライブアレンジの「ありふれた悲しみの果て」のサビだと思うんですが、このハイトーンボイスによるエモすぎる歌唱はほんとやばいっすよね。これはまじで鳥肌モノですよ。これほどの歌唱力を持つボーカリストが知名度ないんだとしたら同人メタル界の損失だと言いたいくらいです。オリジナル新作のほうではこの曲ほどに劇的なサビメロを持つ曲がないので実力を完全発揮できてない感あるのが惜しいんですが…。

今作は6曲入りのミニアルバムですが、前半の曲はサビでエモくなるメロデス寄りメタルコアが中心で、後半はプログレメタル寄りな作風が中心という印象ですね。自分はプログレ好きなんでやはり後半のノリのほうが好みです。
特に6分半に及ぶボリュームの4曲目「Divide and Conquer」は圧巻の出来ですね。プログレッシブで劇的な曲展開が魅力的な楽曲なんですが、4分あたりからの穏やかなパートでのクリーンボーカルによるメロディが最高。この雰囲気は同人音楽じゃあんまり聞けない本格派な匂いしますよ。
6曲目「M.A.D.」も素晴らしい。こちらも同様にテクニカルでプログレメタル寄りな作風なんですが、中間部のリフはDjent寄りですね。クリーンパートは無いのでリフとデスボイスで押しまくるタイプの曲ですが不思議とキャッチーさも感じる。
サビメロが一番好きなのは5曲目「Behind the Mask」かなぁ。やっぱり後半に良い曲が固まってる感じありますね。どの曲にも共通してるのはやはりギターリフのカッコ良さ。この手の音楽にありがちなフレーズのワンパターンさとかも無いしやっぱりセンスあるなぁと。

次回作でも引き続きラグランさんの卓越したセンスの詰まったオリジナルを期待したいところですよね。ハイトーンボーカルの魅力を活かした曲が増えれば更に俺得なんですけども。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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