Pratanallis「Dear White Faieries」

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http://www.pratanallis.com/

新世代の同人ゴシック&クサメタル系における最重要サークルことPratanallisが昨年冬コミ(C91)で発表した3曲入りシングルです。

同人ゴシックならではの耽美性とクサメタルならではの様式美とテクニカルな演奏を合わせ持った完成度の高い音楽性を誇るサークルでございます。昨年夏の2ndアルバムにおいては「狂愛Romance」という同人メタルの歴史に残るレベルの超キラーチューンを披露して更にこのジャンルにおける存在感を強固なものとした感がありますね。ほんと凄い名曲なんで聞いてない方は是非とも2ndアルバム買いましょう。

で、この冬コミのシングルなんですが、冬にリリースというのを考慮してなのかクリスマスを意識した企画性の強い内容になっています。従来通りの疾走クサメタル曲は1曲にとどまり、残りの2曲は非メタルのクリスマスソング風。2ndアルバムにも「Rainy Sunday」という非メタル路線の楽曲がありましたが今回はさらにポップス系の方向の可能性を押し広げた内容だと言えるかもしれません。

1曲目「Meet Again」、クリスマスソング然としたキラキラなシンセで装飾されたポップソング…と言いたいところだけど、実際のところ、ポップソングのつもりで作ったものの「疾走してないクサメタル」って感じになってるかもしれない? これドラムをツーバス疾走させるだけで簡単にクサメタル曲に早変わりしそうですもんね。ギターソロの弾きまくり感もまさにメタルですし。
しかしそのおかげでメタラー的にも全く退屈しないし3曲目の疾走曲との折り合いも取れてるので統一感も出てる気がします。もちろんメロディもいつも通り素晴らしいのでポップソングとして聞いても秀逸。
ゲストボーカルの狛茉璃奈さんの優しい歌声はクリスマスの雰囲気にぴったりですね。というか狛茉璃奈さんってLyliphaで一緒に活動してるパスパルさんとご結婚なされたそうで…おめでたいっす。夫婦でやってるサークルってメンバーチェンジも無さそうだしめっちゃ安定感をありそう。

2曲目「Starry Night Town」、こちらは更にクリスマス度の高い曲。「Rainy Sunday」の延長線上の作風でジャズ風味もありますね。鐘の音や鈴の音などクリスマスっぽい音を完備していて雰囲気たっぷり。
非リアのオタク的にはクリスマスなんてリア充向けのイベントだろ…と思いながらもやはりクリスマスソング特有の雰囲気というものは良いものですよね。まあこのCDをリッピングしたのはクリスマスとっくに過ぎた時期だったんですけどね…でもその辺りも考慮してクリスマス前にYouTubeでフル公開されてましたね。

3曲目「Snowing Heart」はお馴染みのeupeさんの歌うメタラーお待ちかねの疾走曲。安心安定のPratanallis流の疾走クサメタルに仕上がってます。やはり最大の聞き所は長めの間奏。クッサクサなギターソロを始めとした様式美展開がたまりませんね。
eupeさんも現状でPratanallis全作品で歌ってる訳だしもう正式メンバーでいいんじゃないの?って感じもありますね。

ジャケはc.c.Rさん、Junseiさんのジャケ絵も手がけてた絵師さんですね。相変わらず素晴らしいイラスト。

そんな訳で、企画性が強い内容でありながらもいつも通りのPratanallisの魅力の詰まった作品になってるかと思います。とはいえ初めてPratanallis聞くリスナーさんは1stから聞いたほうが良いとは思いますけどね。
3rdアルバムは今年の後半頃かな? 再び傑作になることを期待したいですね。
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Pratanallis「ANGELS OF BARCAROLE」

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今、同人ゴシック及び同人クサメタルで最も要注目な存在と言って過言でないであろうサークル、Pratanallisが放った渾身の内容の詰まった2ndアルバムでございます。
ゴシック系、メタル系が好きな同人音楽リスナーならば言うまでもなく必聴、特にクサメタラーを自認するリスナーならば絶対に聞くべきなサークルですよ。
未だこのサークルの名前覚えてない人がいたら今からでも遅くないのでチェックしましょう。そしてスペル覚えづらければ辞書登録しときましょう。

今回の新作ですが、1stアルバムにおいて垣間見せた新規サークルとは信じがたいほどの驚異的なアレンジセンスとクサクサなメロディセンスの魅力はそのままに、サウンド面でも進歩を遂げてより洗練された完成度の高い内容に仕上がっています。もちろんアレンジとクサメロディも更に鋭さを増していますし、もはやオリジナル同人クサメロ系でこのPratanallisの比較対象に挙げれそうなサークルってRoman so Wordsくらいしか居ないんじゃないでしょうか…? それくらい突出した存在だと思うんですよね。
もちろん、アマチュア音楽の領域を抜けてCROSS VEINあたりと比較するとなるとさすがにクオリティ面でだいぶ厳しいところもありますが、でもあくまで同人音楽という範疇でこの手の音楽の可能性を徹底的に追求し、そして見事に具現化してるという意味では、それら一流のバンドにも決して劣ることのない存在になり得てると思うんですけどね。繰り返しますがほんと重要ポジションに位置するサークルであることは疑いようがないですね。

基本的に前作の延長線上にあると言える本作の方向性ですが、少し変化した点としては、けっこうバラエティが豊かになってるんですよね。具体的にはジャズ歌謡風の4曲目とバラード曲の7曲目など。それによって音楽性が拡張されてアルバム全体が表情豊かになっているという利点はもちろんあるのですが…。しかし、インスト以外はほとんどアップテンポな曲ばかりで固めた1stのほうが方向性は明確だったし全体的な勢いも強かったと思うんで、必ずしもバラエティ感あることが全て良い方向に働いてるとも言えないかな。
というかぶっちゃけ、ヒノデさんって疾走曲については完璧なんだけどスローテンポの曲だとちょっとアレンジに隙があったりしてまだまだ発展途上な感じも否めないんだよなぁ…。まあその辺りは次回作できっと改善されてると思うんで些細なことだと思うんですけどね。

あとは1stアルバムの記事で結構とやかく書いたゲストボーカリストの起用についてですね。
1stにおいては、知名度に不釣合いと思えるほどに有名ボーカリストを大胆に起用していたことが良くも悪くも強く印象に残ったのですが、今回も引き続きめらみぽっぷさんを起用しているとは言え担当曲は1曲だけですし、それに前作のようにボーカリストの声域を考慮していないかのような無理矢理感のある音程は姿を消し、各ボーカリストに合わせて自然な歌声に聞こえるように楽曲が作られている気がするのでその点でも進歩している気がしますね。
相変わらず多くのゲストボーカリストを起用しているのですが、どの方の歌声も楽曲にぴったりとマッチしているように感じます。めらみさんの再起用についても、知名度とは関係なく歌声と楽曲の相性が根拠になっているように思えますしね。まあ知名度で引っ張る打算も全然ないって訳じゃないかもしれないですが。

さて具体的な楽曲についてですが、優雅でクラシカルな響きを聞かせる序曲に続く、2曲目「Errand of the Angels」から早速のキラーチューンですよ。ボーカルは前述のめらみぽっぷさん。前作では楽曲の音程に無理があったことにも依るのか、若干不安定な歌唱に聞こえるパートもあったりしたのですが、今回はそういった欠点もなく、知名度に恥じない完璧な歌唱を聞くことが出来ますね。
前作収録のめらみさん担当曲「Dark White Town」と「Midday Moon」の間を取ったような曲調なのですが、前作より明らかに完成度は上がっていますね。ボーカルメロディもバックの演奏も見事なクサメロっぷりです。特に、サビ後のギターソロで奏でられるクラシカルなフレーズは多くのクサメタラーをノックアウトすること請け合いでしょう。なんとツボを突いた展開なんでしょうか。醸しだされる「一流」感と言ったら。
ソロ後のCメロがこれまたドラマチックな展開なんですよねえ。このメロディの贅沢な使い方はサンホラに通ずるものがある。

3曲目「Skystairs」、アップテンポなゴシック風味のメタル曲なんですが、前作の3曲目「Moon falling in the Abyss」ほどの派手さはないものの、メロディもアレンジも実に丁寧に作り込まれていて堅実な作りの曲だと言えるでしょうか。ボーカルさんの声質もこの上なくぴったり合ってますしね。割とスルメ系の曲かも。

4曲目「Rainy Sunday」、前述のように今作の「バラエティ感」を担っている曲です。いつも言ってるようで申し訳ないんですが、個人的にこの手のジャズ歌謡曲ってあんま好きじゃないんですよね。でもこの曲はツボを心得たメロディ展開と曲調に絶妙にハマった歌声が実に魅力的です。まあそれでもジャズ風アレンジじゃないほうが好きになれてたとは思うけど…。

5曲目は再びクラシカルなインスト曲。前作でこのポジションに配置されてたインストって30秒くらいしかなかったんだけど今回はガッツリ3分近くあります。本格派な雰囲気を演出する一方で、少しばかり冗長な感じもあるかな…。

6曲目「Grim Garden」は春M3で無料配布された楽曲。別バージョンではなくそのまんま収録されてるんだと思われます。改めて緻密なアレンジとクサメロが強烈な楽曲ですよねえ。

7曲目「Inaris Aurora」、eupeさんの透明感ある歌声がハマりまくりな美しいバラード曲。6分越えということもありドラマチックな曲展開が用意されており、特にギターソロは圧巻です。ただ、やはりアップテンポな曲に比べるとアレンジに隙があるような気がして多少惜しいですかね。

8曲目「狂愛Romance」、これは問答無用なキラーチューン。めっっっちゃクサくてドラマチック。現時点でPratanallisの最強の曲と言ってしまって差し支えないでしょう。それどころか同人クサメタルの歴史に残る名曲なのではないでしょうか。こんな超絶な楽曲を作ったサークルが評価されないとかあってはならない事だと思いますよ…?
AメロもBメロもサビもギターソロも終始テンションが途切れず全力疾走で駆け抜けるかのような凄まじい楽曲です。特に1番のサビ後半の盛り上がりから間奏に突入するパートはたまらんですねえ。
担当ボーカルの黒崎朔夜さんの情熱的な歌声もこれ以上ないくらいにPratanallisの音楽性に合ってますよね。是非とも次回作でも歌って頂きたい感。

今回はジャケ絵も格段に良くなりましたよね。前作はいまいちパッとしない見栄えだったけど、今回は一流サークルにも匹敵するジャケ絵を得たことでこのサークルへの注目度もさらに高まっていることでしょう。

全体的には、中盤で少しばかり中だるみする感はあるものの、2曲目と8曲目のキラー度が半端ないので総合的にはやはり前作を上回ってると思います。
特にやっぱり8曲目ですよね、同人クサメタルの理想形とさえ言えそうな最高の楽曲を生み出すことの出来るこのサークル(というか主に中心人物であるヒノデさん)はやはりこの界隈にとって非常に重要な存在だと思いますよ。

Pratanallis「Grim Garden」

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今、同人ゴシックで最も注目すべきサークルがこのPratanallisだと思う訳です。
イベント前にも散々同じこと書いた気がしますが。

まあ便宜的に同人ゴシックにカテゴライズしていますが、このサークルはV系からの影響が色濃い他のゴシック系サークルとは明らかに毛色が異なり、いわゆるクサメタル系の様式を大幅に取り入れてるので同人メタルとしての文脈で語ったほうがしっくり来るかもしれないんですけどね。雰囲気的にはやっぱりゴシック系に属する感じなんですけども、ゴシック系リスナーよりかはメタラーに対して強くアピールするタイプの音楽性だと言えるでしょう。

昨年秋のM3で発表された1stミニアルバム「Mystic Night」は、無名の新規サークルがいきなり初作品でめらみぽっぷさんや片霧烈火さん等の有名ボーカリストを起用していたことで話題性を獲得していた作品だと思うのですが、しかしそんな話題性よりもこのサークル固有の音楽性が新規サークルとは思えぬハイレベルなものであった事に大きな衝撃を受けましたね。
普通なら無名サークルが有名ボーカリスト起用したりすればボーカリストの存在感に押されて肝心のサークルの印象が希薄になってしまいかねないと思うんですが、このサークルの場合は逆で、むしろ有名ボーカリストの方々の存在感を上回るほどのインパクトある音を披露していましたからね。全くもって驚異的な新規サークルでありました。

そして今回の新作、無料配布で「Grim Garden」という新曲が1曲だけ収録のシングルなのですが、1曲だけであっても存在感は十分。前作で高まった期待を全く裏切らない素晴らしい曲に仕上がっていますね。ボーカルは1stにも参加していたeupeさんが担当しています。
イントロの出だしの時点から壮麗でクサクサなストリングスのフレーズが炸裂して、そこに趣きたっぷりのスパニッシュギターが絡み、とどめはeupeさんのコーラス。そこからはメタリックなリードギターが入って疾走開始、まさにクサメタラー歓喜なパターンですよね。このイントロの40秒間だけでも最高の出来ですな。
当然ながら歌メロも素敵。eupeさんの透明感ある歌声もぴったり合ってますね。でも歌メロの隙間にクサクサなシンセやギターのフレーズががっつりと入り込んでくるから全体的に演奏パートの印象が勝っているというのは1stミニアルバムと同様ですかね。
間奏はやはり長めで、これでもかっていうほどにドラマチックな展開とクサメロがぎっしりと詰め込まれていて大いに満腹感あります。一般的な同人ゴシック曲に比べても情報量は格段に多い楽曲でしょうね。情報量多すぎてぼんやり聞いてると曲構成が把握しづらいくらいですからね。
クラシカルな様式美とテクニカルな演奏、そしてクサクサなメロディ、Pratanallisの魅力が余すところなく披露されたキラーチューンですね。これは来るべき次回作への期待が否応なく高まる内容ですよ。

改めてこのサークルのポテンシャルは非常に高いと言わざるを得ないですね。もうちょっとサウンドプロダクションさえ良くなればもはや非の打ち所のない存在になり得るんじゃないでしょうか。
あと、このサークルの中心人物であるギタリストのヒノデさんは先日紹介した黄昏の旅団のボーカリストJunseiさんのソロ作品にも参加していましたが、そこでもテクニカルなギターワークと卓越したアレンジセンスを披露していましたね。このサークルは単体での活動だけでなく他サークルとのコラボにおいても今後この界隈において重要な役割を担っていくような予感がしますよねえ。ほんとガチで注目すべきサークルですよ。

Pratanallis「Mystic Night」

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新規サークルなのにめらみぽっぷさんと片霧烈火さんがゲストボーカル??? しかも7曲入りで500円?? いやこれ絶対に超赤字だろ! 大丈夫なのか…?

…という訳でこのサークル「初っ端から赤字必至なサークル」っていう失礼な第一印象だったんですが、蓋を開けてみればこれが予想をはるかに上回る充実しまくりの内容で驚きましたよまじで。まさに今回のM3のダークホース、現状の同人ゴシック系では最も期待できるサークルなんじゃないでしょうか? これまた凄いサークルが出て来たもんですねえ…。

まあこんだけの凄い内容なんだったら赤字覚悟で500円という破格の頒布価格にするのも頷けるかもなぁ。最初のCDということで、とりあえず多くの人に聞いてもらうこと優先で価格設定したんでしょう。プロモーション盤みたいな感じ? きっと自らの音楽に自信があるからこそ初っ端から冒険したんでしょうね。
実際、そのプロモーションは成功したんじゃないでしょうか。同人ゴシック系あんまり積極的に買わない自分ですら購入したんですから。この手の同人音楽好きなリスナーはきっとほぼ全員が買ったに違いない。

無名サークルにも関わらず、いきなり同人音楽界でも屈指の有名ボーカリストを起用しているということで、ボーカルの豪華さに食われて肝心のサークル本体の存在感が薄いんじゃないの? と思う人もいるかもしれないですが、むしろ逆なんですよ。ボーカルパートよりも演奏パートのほうが確実に存在感あります。
とにかく演奏パートが強力なんですよね。試聴には入ってない間奏部分とかにテクニカルでクサいフレーズがぎっしり詰まってるんでフルで聞くとかなり印象変わりますよ。
これほどに演奏パートに力を入れてる同人ゴシック系って他にはあんまり居ないだろうなぁ。まあ同人ゴシックというよりはほとんど同人メタルの領域なんですけどね。雰囲気がゴシック系っていうだけで。
演奏パートの充実度に比べると、むしろボーカルパートの方が物足りないように感じなくもない。こんだけ豪華なボーカリスト揃えてるにも関わらず。こういうこと言うのは失礼かもしれないですが有名ボーカリストの方々も無名サークルからの依頼で本気の歌唱はしないよなぁきっと…。まあでも結果としてこのサークル自前の演奏パートが目立ってるからそれは良い方向に働いてると思うんですが。

基本的な音楽性としては他のゴシック系サークル同様にV系からの影響が根底にありそうなんですが、ギターの奏でるフレーズがテクニカルでクサクサなのでどちらかと言うとジャパニーズクサメタル寄りな印象が強いですね。具体的にはMinstreliXとかX辺りを想起させます。あとなんとなく雰囲気的にTears of Tragedyっぽさを感じる。
演奏重視な作風とはいえ歌メロは当然ながらキャッチーなので、同人ゴシック系リスナーもクサメタル系リスナーも両方満足できる音楽性になってるのではないでしょうか。

1曲目のシンフォニックな序曲を経て、めらみぽっぷさん歌唱の2曲目「Dark White Town」、リードギターのフレーズとかよくV系ゴシック系にありそう感じで目新しさないんですが、オブリで入ってくるギターがやたらテクニカルで、この時点で只者ならざる雰囲気がすでにあります。めらみぽっぷさんの歌声はやっぱり素晴らしい。個人的にも同人音楽で最も好きなボーカルさんの1人ですし。でもやっぱり演奏のガチ度には押されてる感じ否めないかなぁ。あんま本気歌唱には聞こえない…。Cメロとか無闇にキー高いんで歌いづらそうな感ある。有名ボーカリストにいきなりこんな難易度のフレーズ歌わせる新規サークル…なかなかすげえなぁと。もちろん美メロなんですけどね。
ギターソロとか必ずしも超テクニカルって訳でもないと思うんですけど、音数が多いから存在感が強いんですよね。サビメロのバックでもめっちゃ自己主張してきますし。

3曲目「Moon falling in the Abyss」、これも出だしの表打ち疾走とかV系っぽいパターンだと思うんですが音にしっかりした厚みあるのでシンフォニックメタル寄りな雰囲気ですかね。というかTears of Tragedyっぽい雰囲気?
Aメロでいきなり変則的なリズム展開あってインパクトあります。eupeさんの透き通った歌声も素晴らしいんだけどやっぱり演奏の存在感には負けてるかな。まあゲストボーカルなんだから主役サークルより目立ってないというのはある意味で正しい在り方なのか。
音質とかサウンドプロダクションとかまだまだそれほど良いとは言えないレベルのはずなのに、音のメリハリの付け方等で新人離れしたアレンジセンスを見せ付けていて全くもって驚くばかりです。

繋ぎのインスト曲を経て5曲目「Midday Moon」、これはV系要素はなく、完全にジャパニーズクサメタルです。イントロからいきなりMinstreliXばりのクサクサなシンフォニックフレーズと共に疾走、ギターソロもピロピロ弾きまくりだしこりゃまじでクサメタラー殺しな曲ですわ…。めらみぽっぷさんやはりこの曲でも歌いづらそう。
3分辺りから延々と続く間奏がこれまたクサクサでテクニカルな展開の連続でやばすぎですなぁ。インギーみたいなフレーズ出てくるけどさすがにここで超速弾きピロピロは無理だったようで。いずれにせよ同人クサメタラーは絶対聞くべきキラー曲ですね。

6曲目「Autumnal Breeze」、ミドルテンポの曲だからメタラー的には微妙な曲…なんてことは全くなくて、これもめっちゃ良い曲なんですわ。16ビートのリズムに乗せた緻密なアレンジが実に素晴らしい。これもV系からの影響とクサメタルからの影響が混ざったようなハイブリッド感あるかなぁ。

7曲目「Dreaming Doll」、片霧烈火さんゲストとかこれまた不釣り合いすぎる大物の起用ですがやっぱり演奏パート全然負けてないんだよなぁ。Aメロのバスドラのパターンが複雑でけっこうプログレ感ある。テクニカルなベースラインも目立ってます。この曲も中盤の間奏は長めで実にドラマチックですね。

どの曲もメロディも演奏も共に充実しまくっていて捨て曲は全くないです。こりゃ年間ベストは確定でしょう。でもまあ今年は上位に金字塔級の傑作が並んでるから…5位か6位くらい?
以前の悶絶メタルさんだったら確実に高評価だっただろうなぁ、今は同人ゴシック飽きた飽きた言われてるから見向きもされないだろうけど…。こんなにもクサメタラー向けなサークルなのに…勿体ない。

このサークルについてはおすすめもクソもないですよね、きっと秋M3行った方で買ってない方はほとんどいないでしょう。ゲストこんだけ豪華なミニアルバムでたった500円ですからね…。
ただ、ジャケ絵についてはちょっと惜しい感じありますね。女の子の絵自体は良いと思うんだけど背景が寂しすぎて見栄えがよろしくない…。背景を描き込む時間なかったのかな。

これほどの実力持ったサークルなんですから、次の作品では身の丈に合った(?)ボーカリストさんと組んで作品作って欲しいですね。知名度が不釣り合いなボーカリストさんだとこのサークルの独自色を存分に発揮できないような気もするんで。
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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