綾間テルヨシ「イニシエイト」

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https://sounddebris.booth.pm/

かつて物語音楽系において知る人ぞ知る「隠れた名店」的な存在だったサークル「のん's Factory」。その主催者であった綾間テルヨシさんによる4年ぶりとなる新作アルバムがついにリリースされました。

…ってこの紹介文使い回すの何度目だ…微妙にアレンジはしたけど…。ってそんなのはどうでもいいんですよ。
とにかく「あの」のん's Factoryが復活ということで喜ばしい限りですねえ。なんせ、のん's Factoryは自分が同人音楽に本格的にハマるきっかけにもなったサークルなので思い入れがとても深いのです。特に3rdアルバム「World Ecriture」は名作っぷりが飛び抜けてて、自分の中の同人音楽作品への評価基準を決定した記念碑的な作品といっても過言じゃないです。っていうかそもそもこのブログを立ち上げたきっかけの1つが、のん's Factoryのアルバムが素晴らしすぎるからネット上に感想を書き留めておきたいっていう動機だったんですよ確か。うーむ…改めてこのブログにとって重要すぎるサークル。

ですがその肝心の「のん's Factory」をご存知の方ってどれくらいいるんでしょうかね? やっぱりごく一部の物語音楽マニアしか知らなそうだよなぁ。お世辞にも作品のクオリティ高いとは言えませんでしたし知名度のあるサークルではなかったですからね。
しかしながら、マイナーな島サークルでありながらもずば抜けたメロディセンスと手作り感あふれる音と世界観により一部に熱心なファンを確保していたのも事実(自分もその1人)。万人向けのクオリティや完成度は持ち合わせていなくてもマニアにしか理解できない独特の魅力を持っていたサークルであり、そういう意味で非常に同人音楽「らしい」サークルだったと思うんです。

で、その(自分の中での)伝説的サークルがついに復活!ということでそりゃあ嬉しくないはずはないんですが、今回の新作アルバムはのん's Factory名義ではなく綾間テルヨシ個人名義に変わってることもあって音楽性も以前そのまんまという訳ではなくていくつかの変化があります。4年間のブランクあったんですから変化があって当たり前なんですけどね。
まず、「物語音楽」要素が綺麗さっぱり消え失せてます。のん's Factoryの時は物語音楽というコンセプトが先にありけりだったのでいかにもサンホラフォロワー的なセリフが曲中にふんだんに散りばめられていましたが今回はセリフは完全に姿を消して「一般的」な音楽になってます。これは物語音楽系サークルを好んで聞いてるリスナーにとっては寂しい変化かもしれませんが個人的にはマイナスではないですね。
というのも、この4年間の間に自分の好みも変化していて、今は全く物語音楽系サークル聞かなくなっちゃいましたからね。本家であるSound Horizonは今も好きだけどそれ以外のフォロワー系を聞くことはほぼ皆無。のん's Factoryの3rdアルバムは今改めて聞いてみても名作すぎるんですけどボイスドラマ的なセリフはやっぱり邪魔くさく感じちゃいますねえ…。

2つ目の変化、かつては物語音楽らしく女性ボーカルをフィーチャーした曲が半数以上を占めていて男女ツインボーカル体制だったんですけど今回は綾間テルヨシさんのボーカルのみ。女性ボーカルは全く入ってません。
っていうか実はこの新作アルバム「イニシエイト」は綾間さん歌唱バージョンとボカロバージョンの2種類が販売されてるんですよね。この4年間の間に綾間さんは物語音楽は「卒業」(?)してボカロP件歌い手に転身していた訳です。いやこの表現は語弊ありまくりですが…今も綾間さんは物語音楽への愛は失ってないだろうし。単に発表する音楽の方向性を変えたっていうだけですよね。
かつて女性ボーカルが担っていた役割はボカロに置き換わった…と解釈も出来るけどまあ実際のところは「歌い手バージョン」と「ボカロバージョン」を分けることで異なる層にアピールするという戦略でしょうけどね。どっちのバージョンのほうが需要あるのかは正直気になるところだけどそれは置いといて。
この2つ目の変化については、のん's Factory時代に歌唱していた女性ボーカル「電ぽ」さんの歌声が大好きだった者としては若干の寂しさを覚えるところではあるんだけど、でも綾間さんのボーカルだけでも十分すぎるほどに素晴らしいから問題はないんですけどね。

そして「脱」物語音楽してボカロP件歌い手となったことによる3つ目の変化、それはサンホラで多用されるシンフォニックロック調からの離脱。のん's Factory時代にはストリングスサウンド+疾走というクサメタラー受けも良さそうな曲調が多用されてたんですけど今回はボカロック寄りなシンセを使ったアレンジに移行しています。これは正直メタラー的な観点からしても少し物足りない部分もあるかもしれない。

そんな訳で変化はいくつかあるんですけどもちろん揺るがない部分もある訳で、それはメロディの良さ。かつてのん's Factoryの一番の売りだったのは物語音楽要素ではなくてやっぱりメロディの良さだったんですよ。その根幹の部分が変わってないというのは実に安心感をもたらしてくれますね。極端な話をすればメロディさえ良ければアレンジ変えようがボーカル変えようが良い曲であり続けると思うんですよ。やはり音楽にとって最重要なのはメロディ。これはメタラーでも非メタラーでも同意するところでしょう。

そして変わらない要素の2つ目が綾間テルヨシさんのボーカル。綾間さんはいわゆる歌唱力の高いボーカリストっていう訳ではなくてどっちかというとアマチュアならではの素朴な魅力が売りのボーカリストだと思ってます。プロ顔負けの歌唱力のボーカリストも珍しくない同人音楽界ですけど、そういうプロ級ボーカリストでは味わえないタイプの良さがあるのは間違いないと思うんですよね。のん's Factory時代からそうだったんですけど、等身大のひたむきさがあって心を動かされるし、あとメロディを一つ一つ噛みしめるように大事に歌い上げてるというか? メロディの魅力がダイレクトに伝わってくる歌声なんですよね。プロ級ボーカリストであってもメロディの良さを十分活かせてないタイプのボーカルもいるじゃないですか、そういうボーカルよりかは綾間さんの歌声のほうがグッと来るんですよね。上手いとか下手とか関係なく。

収録曲は9曲+ボーナストラック1曲という構成になってるのですがそのボーナストラックも他の収録曲と全く変わりない聞き応えあるボーカル曲なので普通に10曲入りのフルボーカルアルバムになっています。
「宗教上の理由で良い曲しか作れない」と豪語するだけのことはあり捨て曲なしで素敵なメロディの曲ばかりですよ。

1曲目は表題曲「イニシエイト」、のん's Factoryが好きだった者にとってはやっぱりこの曲が一番刺さりますね。のん's Factoryの最高傑作である3rdアルバムの綾間さんボーカル曲に最も近い雰囲気がある。ストリングスの代わりにシンセサウンドが主体になってるけど歌メロはあの頃そのまんま。特にサビの劇的なメロに目頭が熱くなる。最高すぎる…こういう曲が聞きたかったんですよ…。

2曲目「ガールズリストカッター」、これは打って変わってボカロック然とした曲調でのん's Factory時代とは距離がある曲かもしれない。邦ロック的な歪んだギターサウンド主体でとても勢いのある曲。のん's Factoryが好きだった人が求めてる曲調ではないかもしれないけど一般的な意味のカッコ良さのある曲ですよ。

3曲目「トゥモローフォビア」、これも同様に邦ロック的なギター主導の曲なんだけどこっちはサビメロが非常にドラマチックな展開なのでメタラーや物語音楽好きの琴線にも触れると思う。間違いなく名曲。

4曲目「Anatomy」、この曲ではテンポが落ち着き、木琴の音も入ったりしてかつてのメルヘン風味を思わせる曲調になってるかな? メロディの良さは言わずもがな。

5曲目「アザレア」、これは泣ける。感動のバラード曲。綾間さんのメロディセンスの素晴らしさをこれでもかと思い知らされること必至です。そしてメロディの良さをダイレクトに伝えてくる綾間さんの歌唱も輝いてる。1曲目、3曲目と共にアルバムの中核を成す重要曲。

6曲目「Ivory」、この曲ものん's Factory時代を彷彿とさせるメルヘン風味があるかな?

7曲目「全知全能」は再びギターロック調。カラッとした陽気な曲調でありながらもやはりメロの良さが光る。

8曲目「悲しみを食んで生きていく」、泣けるバラード曲Part2。まるで暗闇に差す希望の光のような美しさを持つサビメロが心を打ちます。

9曲目「Thank God, It's Friday!!」これは…ガラッと雰囲気が変わって突然のパリピ系ボカロックと化します。ぶっちゃけ物語音楽では有り得ないような曲調なんでかつてのファンは少し戸惑うかもしれませんが、まあ個人的にはパリピソングもそれなりに好きだったりするんでこれも楽しめますね。

10曲目はボーナストラック「Masterbation」、この曲は何故ボーナストラック扱いなのか不思議に思うくらい良い曲だと思うんですけど…やっぱ曲名がアレだからなのか。歌詞も「再生数ガッポリ」とか生々しい歌詞だったりしますし。

アートワークも素晴らしいですね。特に盤面の朝日の差す駅のイラストが気に入ってます。
綾間さん歌唱盤とボカロ盤でジャケ絵が異なるのですが、ボカロ盤のジャケのほうが「それっぽい」ジャケなのでうっかりボカロのほう買いそうになったんですよね…。イベントで買う際はちゃんと確認しましょう。

そんな訳で、かつてのん's Factoryが好きだったリスナーにもボカロ/歌い手ソングが好きな層にもおすすめ出来る充実したアルバムになってると思います。今後も綾間さんの活躍に期待したいですね。
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のん's Factory「Fragments」

http://nonsfactory.blog111.fc2.com/

同人音楽サークルにも二種類あるんじゃないかと思うんですよね。
1つ目は、現状ではアマチュアではあるんだけど将来的にはプロになりたいと考えてる、もしくは既にプロで活動していてサイドプロジェクト的な感じで同人でも並行して活動しているタイプのサークルさん。
もう1つは、あくまで趣味の範囲で音楽やってるだけで、基本的に自己満足なんだけど、それなりに多くの人に聞いてもらいたいという願望もあるから同人イベントで頒布したりネット上で音源を公開したりしてるサークルさん。
まあ、自分は初心者なんであんまり詳しくこの界隈の事情知ってる訳じゃないですし、あくまで根拠のない想像ではあるんですが、大体この分類で合ってるんじゃないかと。

有名サークルや人気のサークルのほとんどは前者に当たるんじゃないかと思うんですが、たまに後者のサークルでも前者を凌駕するとんでもない才能をお持ちの方がいらっしゃって、そういうサークルの生み出した傑作に出会う度に大きな驚きと感動を味わうのですが、それこそが同人音楽の醍醐味でもあるとも言えますよね。

そして、この「のん's Factory」さんはおそらく後者の典型であり、音質等ではいかにも同人らしいチープさを残しつつも、メロディ面ではお世辞抜きでまさに「天才的」と形容したくなるほどの素養を持っているサークルさんだと思ってます。
音楽性はサンホラフォロワー的な所謂物語音楽の形式ではあるんですが、メロディやアレンジにおいてはサンホラの猿真似的な作りはほとんど見られず、確固としたオリジナリティあふれる音を生み出しており、それでいながら楽曲の充実度においてはサンホラを想起させるレベルにまで達しているのが驚くべき所です。特に3rdアルバム「World Ecriture」はまさに同人音楽界隈でも最高級の名作だと思います。

そんなに凄い音楽作ってるサークルさんなのですが、やはり趣味レベルで音楽やってる方なんだと思いますし、当然ながら音楽活動よりもリアルのほうを優先させてらっしゃるみたいで、その結果、前回の春M3では残念ながら新譜は用意できなかったみたいですね。そして、ご多忙の状況は半年経っても変わらず、結局今回の秋M3でも新譜は制作できなかったようです。
しかし、さすがに二連続で新譜なしではリスナーに申し訳ないとお考えになったんでしょうか、今回のM3ではイベント直前に急遽過去の未発表音源を寄せ集めたCDを突貫工事で制作してそれを頒布する流れとなったようです。それが今回紹介するこのCDな訳ですが。

さすがに、寄せ集めで作ったCDなだけあって、いくらファンであっても満足度が高い内容とは言えないかもしれません。ジャケットの無い質素なパッケージで、収録曲も全曲インストですし、別にインストだから悪いって訳じゃないんですが(1st収録のインスト曲は好きでしたし)、やはり本気でメロディ作りこんでる曲は少なく、BGM的なノリの曲が多いですしね。
しかし、これは歌入れたらかなり良い曲になりそう?と思わせるポテンシャル持った曲もいくつかあって、#4、#7、#8あたりはかなり良いメロディだし、これは是非とも電ぽさんのボーカルで聞いてみたいですね。

まあ、寄せ集めであれなんであれ、こうやって新譜を聞けたのはファンとしてはもちろん嬉しいんですが、やはりリアルを犠牲にしてまで新譜出すというのは本末転倒なんじゃないかと思ってしまいますよね…。
本気で天才的な作曲能力をお持ちの方だと思ってますし、出来れば新譜聞きたいというのが本音ですけど、ファン側からプレッシャーかけたりしてはいけないと思いますし、あくまでご本人の判断にお任せしてひたすら静かに待つというのが正しいのでしょう。たぶん。
まあこうやって長々と記事書いてる時点で全然静かにしてないですけどねww

のん's Factory「Eternal」

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このブログでも大プッシュしてるのん's Factoryの記念すべき1stアルバムです。
3rdアルバムが各所で絶賛され、年間ランキングでもことごとく上位に陣取り、もはやサンホラフォロワー最強と言っても過言ではない地位を築き上げた…ってのはさすがにかなり大袈裟ですが少なくとも自分の中では最強ですねw

このアルバム、1stアルバムにして既に高い完成度を誇る作品なんですが、発表当時はほとんど話題になってなかったようで、まあそれも仕方ないでしょうね。
音質やプロダクションは相当チープですし、なにより1曲目が男性ボーカル曲で始まるという構成も印象良くなかったんじゃないでしょうか。のんさんのボーカルが下手って訳じゃなく、むしろ個人的にはめっちゃ好きなんですけど、基本的に同人界隈って男性ボーカルを好まない層が多い感じですもんね。しかも2曲目はインストだし、3曲目まで聞かずに放棄したリスナーもいた可能性ありますよねw
キラーチューンの#6あたりまで聞けば誰でもこのサークルさんの魅力に気付くはずだと思うんですけどね。

電ぽさんの歌唱力、表現力の高さについては改めて言うまでもないんですが、のんさんのボーカルも個人的にはめっちゃ好きなんですよねー。ぶっちゃけ歌唱力は「カラオケ上手い知り合い」レベルだと思うんですけど、なんというか、歌声に妙な「安心感」があるんですよねw
この安心感はその「知り合いレベル」の歌唱力に起因するのかとも思えますけど、やっぱり高音駆使する曲での安定感とか普通に凄いと思いますよ。3rdで一番好きな曲はのんさんボーカルの「反逆カンタータ」だったりしますしw
こういう、メジャーの音楽では許されないであろう同人音楽ならではの親近感を呼ぶ要素って良いですよねwこういうのはいわゆる「ヘタウマ」とも別物ですしね。ドラガ1stのKickさんも同種の親近感あるかな。

このアルバムのハイライト曲はやはり#3「魔女っ娘アリス」と#6「≪永遠≫の愛」でしょうかね。どちらも3rd以降の名曲群に比べても引けをとらない完成度の楽曲です。特に#6はのん's Factory史上でも上位に入る名曲だと思いますね。この2曲だけでもこのサークルさんは高く評価されて然るべきですねw
ちなみに#6のメロディは4thの1曲目のラストで再登場するのでストーリー的にも繋がりがあるようですね。ここに出てくる彼氏が4thの幽霊の少年なのかな。ヤンデレ女子のキャラクターは3rdの「終末ラプソディ」に通じるものを感じますねwのんさん自身がヤンデレ女子好きなのか、Revo先生に倣ってのコンセプトなのかはわかりませんがw
#5「砂漠の王国」はサンホラ譲りのプログレ的な展開が魅力的な良曲です。序盤のミュージカル的なパートが特に好きですね。電ぽさんがおじゃる丸の電ボっぽい素っ頓狂な声出してるのが面白いw
ラストを飾る#8「Answer」も素晴らしいバラード曲ですね。Bメロが盛り上がりすぎてサビが地味に感じてしまうんですがサビも十分良いメロディです。

サンホラ的なセリフが導入されたのって3rd以降で、この1stと2ndではセリフの類は入ってないんですよね。物語音楽好きにはそこがちょっと物足りないかも?まあセリフが無くても物語性は十分に強いんですけどね。

このアルバムは8曲中3曲がインストなんですが、インストと侮るなかれ、3曲ともメロディもアレンジも作り込まれたかなり聞きごたえのあるインスト曲になっています。同様にボーカル曲のインストパートもアレンジ凝ってますね、特に#6の間奏とかプログレ的なフィーリングを感じます。ぶっちゃけ自分がツボる音楽はどこかに必ずプログレ的な要素が仕込まれてますねw

公式ブログのほうには、機会あればこの1stのリメイク作りたいとも書かれてましたが、リメイク版は「Eternal 2nd」ってタイトルになるんですかね?略してエタセカ?w
まあ冗談はさておき、個人的にはこの1stは十分完成度高いし特に作り直す必要はないように感じますね。音は確かにチープですがこれはこれでレトロゲームのBGMみたいな味わいがありますし、インスト曲も十分完成品になってますしね。

ちなみに、もうこの1stはサークルさんの方にも在庫なくなってしまって入手不可能みたいですね。自分は例によって知人から譲ってもらって聞くことが出来たんですが…。もうどんだけその知人様にお世話になってるんだって感じですねww

のん's Factory「Solitude」

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のん's FactoryさんのM3発表の新作(4作目のシングル)。
先日のM3ではこの新作と3作目を合わせて購入したのですが3作目のフルアルバムほうが非常に素晴らしい内容だったので先に紹介記事書きましたがもちろんこの新作シングルのほうも曲数は少ないけど前作に負けず劣らずの内容となっています。
というかこのブログ1発目の記事でのん's Factoryさん取り上げたことでもわかるとは思いますが当ブログのイチ推しサークルさんですwこのサークルさん紹介したくてブログ立ち上げたと言っても過言ではないほどw

さてこのシングルは3曲入りとなっていますが収録曲全て魅力的であり完成度の高い楽曲が目白押しだった前作と同様に作曲能力の高さが伺えますね。
特に1曲目は紛うことなきキラーチューンでありツインボーカルの絡み合う流麗なメロディもピアノやストリングスなど多彩な楽器の音を配した豪華なアレンジも完璧な仕上がりです。リズムトラックも前作より打ち込み臭が薄くなり違和感ほとんど感じないレベルになっていますね。ギターの音だけはちょっとノイズっぽく聞こえるのが惜しい…ここまで完璧なサウンドなだけに。
2曲目はメロディの美しさが際立ったバラード曲。
3曲目はのんさんソロ曲ですが高音駆使した歌唱が多かった前作のボーカル担当曲とは違い無理のないやわらかな歌い方していますね。

今作は新たに女性ボーカルさんが1人加わっていますがこの方もデビュー作からずっとボーカル担当してきた電ぽさんと同じくニコ動の歌い手さんのようですね。パワフルな歌唱が主体の電ぽさんとは対称的にこの方はソプラノ歌手のような清涼感ある歌声を聞かせてくれます。新加入の歌い手さんのほうはセリフには参加してないようで歌専門なのかな。1曲目でも新加入のボーカルさんのほうが歌ってるパート多いし2曲目は全部この方が歌ってるし前作までの熱心なファンは電ぽさんの歌声あんまり聞けずに寂しかったりするんじゃないですかね?次回作ではもうちょい平等なパート分けになるのかなw
次のM3でフルアルバム出るのかな…とにかく期待大のサークルさんです。

のん's Factory「World Ecriture」

World Ecriture

のん's Factoryさんの3rdアルバム。
先日のM3の前に某同人音楽紹介ブログさんが大プッシュしてたんで気になって買ってみた訳ですが…頒布価格300円という安さだったし値段相応のそこそこの内容ならいいや…ってくらいの気持ちでさほど期待もせず聞いてみたらこれが大当たり!曲良しボーカル良しアレンジ良し構成良し、しかも9曲入りでインスト1曲のみというボリュームでこの価格、これは買わなきゃ損ですw

基本よくあるサンホラフォロワーのセリフ入り音楽なんですがその手の音楽に興味薄い人にもおすすめします。
なにせ楽曲の出来が恐ろしく良い。
ストーリーや楽曲構成は基本サンホラの模倣ですがこの作曲能力の高さだけで十分なオリジナリティを放ってると思いますね。
女性ボーカルの電ぽさんは歌唱力高くキーの高い曲もなんなく歌いこなしていますし実力派ですね、セリフでの演技力も高い。ニコ動の歌い手さんらしいのですがなかなかの逸材だと思います。
そして主催であるのんさんも何気に上手いんですよね、こちらも高いキーを見事歌いこなしてらっしゃいます、某Rev○さんより全然上手いと思いますw

インストの1曲以外は全曲気に入ってると言っても過言じゃないですね、上質のメロディで満たされた作品です。音が薄いけどこの程度同人なら全然許容範囲ですし逆に手作り感あふれる雰囲気が味わいを産んでると言えるしほとんどケチつける部分がない隙のないアルバムですよ、いやぁほんとすげえサークルさんだわ
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者

メタル系とプログレ要素のある同人音楽を中心に扱います。
ゴシック系やサンホラ系の比重は少なめです。

Information

↓当ブログ的に超絶おすすめなサークル2選!!!
必聴です!!!!!

http://lostmyproust.jimdo.com/

https://tomorro4.bandcamp.com/

↓その他のおすすめサークルはこちらにまとめてあります
http://adtoe.blog.fc2.com/blog-category-75.html

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