VANISHING STARLIGHT…?

昨日とっくに情報出てたみたいだし話題に乗り遅れてしまった感がありますが、今度の新作は舞台が日本とか劇中バンド(?)のメジャーデビューを描くとかなんだか今までとずいぶん毛色が違う作風になってそうで興味は尽きないですなぁ。VANISHING STARLIGHTが何系のバンドなのか?という疑問にも盛んに予想がなされてるみたいですが、個人的にはやはりメタルバンドにして欲しいですなw サンホラはメタル曲が多いんだしやっぱりメタルバンドが自然でしょう。RevoボーカルがV系っぽい歌唱だからV系の可能性もあるけど、じゃあ間を取ってV系っぽいメタルバンドでいいですなw バンドがモチーフってこともあるし今回は女性ボーカル曲なしで全曲Revoボーカルの可能性もありそう。

シングルじゃなくていい加減アルバム出してくれよって声も見かけますが、同人音楽の3曲入りシングルに魅力を見出してるものとしてはマキシシングルでも全然構わないって思ってたり。特にサンホラのアルバムは膨大な情報量が詰め込まれていて音楽をただ聞くというより音楽と積極的に向い合う必要あるしけっこう体力使いますからね。シングルのほうが気軽に聞けていいかなぁみたいな。もちろん次のアルバムも早く聞きたいですが。
それにしても、予約限定デラックス盤が1万円…。これは賛否両論になりそうな価格設定ですな。1万円のマキシシングルとか前代未聞なのでは。まさに「納税」って表現がしっくり来るw それでも熱心なローランの方々は買わざるを得ないんだろうな。ちなみに自分はローランとか名乗るのおこがましいくらい浅いファンなので通常盤にします…。しかし通常盤は1000円とちょっと安めなんですね。ライト層向けの低価格版と熱心なファン向けの高価格版で価格設定を極端にするというのはある意味で上手いやり方なのかも?
10月が待ち遠しいですなぁ。その時期は秋M3直前だけども。
FC2 Management

C86の注目サークルとか。その1

という訳で、夏コミまで残り3週間を切り、ぼちぼちと新譜情報も出て来ましたのでそろそろイベント前モードに移行したいと思います。
まだM3まとめ記事も書けてないんですけどね…それは今週末あたりに上げられればいいかなぁとか。まあ、どうせあのサークルとあのサークルを再度ヨイショするだけの記事ですよ、大体想像つくと思いますがw
http://lostmyproust.jimdo.com/
そういやLost my Proustがライブやるらしいじゃないですか、自分はライブとか行かないインドアなメタラー(?)なので同人メタラーの皆さん代わりに行ってきてくださいw


リ59b Satanic a la mode
CYCLICバナー
CYCLIC…。一瞬CYNICと見間違えましたよ。もしかしてCYNICの2ndみたいな幻想的なプログレメタルになるとか? …んな訳はないですなw でもジャケがプログレメタル系の雰囲気ありますよねえ。果たしてどんな作風になるのか。
しかしながら、問題なのは価格ですよ。100円…。昼過ぎに速攻で完売してしまい入手できなかった昨年夏コミのトラウマがよみがえる…w 春M3ではシングルの価格300円になってたからてっきり今回も300円になるだろうと思ってたのに。まあ価格が安くても枚数が多めに用意されてればいいんだけど、おそらくサタアラの知名度自体がこの1年で上がってて完売の速度も上がってる可能性あるしなぁ。
これは潔く諦めて秋M3で買えばいい…という選択肢もあると思うんですが、困ったことにサタアラ秋M3に参加しないらしいんですよねえ。委託もないだろうし、こりゃ今回買い逃がすと次は冬コミ…というか冬コミ落ちてたら来年の春M3…。どんだけ先になるんだよ。なんとも悩ましいですなぁ。
もし昨年の夏コミシングル並みのキラーチューンだったらちょっと無理してでも早めに行くしかないかもなぁ、でもそれほどキラーチューンでもない感じだったら諦めますわ。というかまだ夏コミ行くこと自体が確定してないしw 今回は微妙なラインナップになりそうな予感あるし。リリハル新譜あったら別だが。


ラ58b(委託) JORMUNGAND
JORMUNGANDバナー
5150のオリジナル路線の別名義サークルっぽいですな。5150は落選してた気がするけど委託で頒布するようで。もうこれが今回の夏コミの目玉作品ってことで決まりなんじゃないですかねえ、オリジナル路線の四季楽典最終章は素晴らしい出来でしたからね。今回も期待したいです。みーやさんのボーカルは相変わらず冴え渡ってるし演奏のクオリティも半端ないですな。さすが東方系。ボーカルはみーやさんのみ?5150さんのボーカルけっこう好きなんだけどな。

Roman so Words「Es [another]」

Es [another]

この作品は昨年の冬コミ頒布だし全然新譜じゃないんですが、今更になって聞いてみて予想以上の内容だったので記事書いておこうと思います。というかRoman so Words主催ライブつい先日にやったばっかりですしある意味タイムリーとも言えるか?

まあ有名サークルですしいちいち説明することなんてないと思いますが、ご存知のように元MinstreliXのキーボーディストYuiさん主催のサークルですね。
イメージ的にはやはり女性ボーカル版MinstreliXというか、先日記事にしたKattriaやSterblich Magieがサンホラ系幻想音楽にガチなメタル要素を導入したサークルだとするならば、このRoman so Wordsはガチなメタル側から幻想音楽へアプローチした好例と言えるでしょうか。まあ上記2サークルとRoman so Wordsじゃ知名度に大きな差があるし、比較対象するのは相応しくないかもしれないですがw そもそもMinstreliXはガチどころじゃなくジャパメタを代表するバンドの1つですからね、ガチ中のガチと言っても過言じゃないくらいですよね。
このRoman so Wordsも主催Yuiさんに加えMinstreliXのギタリストTakaoさんの助力を得ていることもあって、過剰なまでに劇的なクサメロは勿論のこと、プログレッシブな演奏スタイルも含めてほぼMinstreliXの魅力をそのまま継承してる感はありますね。本家に劣ってるのは音質とドラムくらいか。あとボーカルですが…まあこれについては後述します。

単に演奏テクニックが凄いっていう同人サークルならば東方系を見渡せばいくらでもいるとは思うんですが、このサークルの一番の特徴はやっぱり激クサなメロディでしょうな。異臭騒ぎのクサさ!というかクサいを通り越してクドい!って領域に入ってますからねw 超濃厚とんこつラーメンみたいな音ですよ(?)
まあクサメタラー諸氏にとってはこの濃厚スープはご褒美でしかないんでしょうが、ちょっと不思議なのはこのRoman so Wordsって非メタラーの幻想音楽系リスナーにも人気あるっていうことなんですよね。そっち系リスナーって割とあっさり味を好んでるようなイメージなんですが、こんな濃厚スープを許容できるというのが意外というか、でもあれか、スープ飲まずに麺(女性ボーカル)だけ食ってるのかもしれないですな。そもそもRoman so Words好きだけどMinstreliXは知らんってリスナー多そうな気がするし。というか、もしこの濃厚スープが好きなんだったらクサメタラーの素質が確実にありますw

ちなみに自分は濃厚スープのフリークって訳じゃないので、どっちかというとMinstreliXもRoman so Wordsも隠し味的なプログレッシブな要素に惹かれてる感じですかねー。MinstreliXは一般的にはクサメタル、メロスピの文脈でしか語られてないと思いますが、やはりプログレッシブな要素は無視できないと思うんですよ。そもそも日本のクサメタルってGalneryusにしろALHAMBRAにしろLIGHT BRINGERにしろ大抵どれもプログレッシブでテクニカルな要素を含んでますけどね。
というか、MinstreliXの公式ページのメンバー紹介覗けば分かると思いますが、MinstreliXメンバーのプログレメタル好き率が凄いですよね、LeoさんShadow Gallery、Takaoさんドリームシアター、新加入の葵さんAndromedaとJordan Rudess。Janne Da ArcもプログレッシブなV系って言われてますな。まさにプログレメタルだらけ。このラインナップでクサメタルやってる方が不思議なくらいw Yuiさんは脱退しちゃったからもう載ってないけど、確かYuiさんもプログレメタル系挙げてなかったっけ?詳しく覚えてないんですが。というかこのRoman so Wordsの音聞いててもプログレ系の影響受けてないとは考えづらいですよねえw

さてこの作品についてですが、1曲目だけ新曲で残り2曲は再録っぽいですが、3曲目はオリジナルバージョン知らないので新鮮な気分で聞けますし個人的には物足りなさはないかな。なにより今作ではLIGHT BRINGER、ALHAMBRAの超絶ベーシストhibikiさんが参加してることもあってか、テクニカル度が高まってプログレメタル度が上がってるのが非常に魅力的。演奏だけでなく曲構成もプログレッシブな感じがします。1曲目の「if -another end of Em-」、基本明るいメロディでキャッチーなロック系アニソンって趣きなんですが、テクニカルなベースのおかげでプログレ度はかなり高くLIGHT BRINGERのポップ路線の曲を思わせる仕上がりになってると思いますね。2番に入って突然疾走してクサメタル化する部分とか、二期サンホラを思わせる複雑さもありますなぁ。随所に登場するキーボードのクサメロといい間奏の超ドラマチックなギターソロといい、ツボ要素が詰め込まれまくった内容で、プログレッシブでキャッチーでドラマチックなメタルを求めている者としてはたまらない楽曲になっていますねー。
そしてボーカルですね。同人音楽の基準で言えば決して下手ってことはないと思うんですけど、なんせこのRoman so Wordsはガチ中のガチの超絶プレイヤーばかり集まってるプロジェクトですしね…やはり演奏の高度さに比較するとボーカルが拙いというのは否定できないかと。
しかしながら、今作ではボーカルもずいぶんレベルアップしてるというか、過去作と聴き比べてみると音を外してる箇所もだいぶ減ってボーカルパートのメロディアスさがグッと増してることに気づきました。それでもまだ高度すぎる演奏と釣り合ってるというレベルまでは達してないかもしれないですが、しかし元々声質には素晴らしい素養を持ってるボーカルさんでしたしね、スキルアップにより今作ではボーカルパートが独立した魅力を築いてるというのは非常に大きな進化なんじゃないかと。

2曲目と3曲目は再録だと思うんですが、2曲目のほうはあんまりパッとしない地味な曲だけど、3曲目がまじすげえ…。オリジナルバージョンは知らないんだけどこれは凄まじいキラーチューンだと思いますよ。MinstreliX本隊でもここまで異常にクサい曲ってないんじゃないの? 間奏のクラシカルなパートやばいですなぁ…。ただクサいってだけじゃなくテクニカルでプログレッシブな要素が下支えしてるのも非常に大きい。そして4:15辺りからのクライマックスの展開が更にクサすぎて悶絶でございますw Roman so WordsというかMinstreliX + hibikiの組み合わせ半端ねえというか。

テクニカルな要素の増量とボーカルのレベルアップによってかなり個人的に好きな音になったというか、まあ元々凄いプレイヤーが集まってるんだからクオリティはずば抜けてたんだけど惜しい部分が目立ってたんですよね、しかしこれで次回作も大いに期待できるようになった感がありますかね。まあそれでも他のオリジナル同人メタル勢と並列して評価するのはフェアじゃない気はしますが。

2014春M3作品感想 (まとめ書き版Part 3)

IdealWelt ep

Sterblich Magie、春M3に初参加の新規サークル…かと思いきや東方アレンジサークルA-HEADのメンバーが立ち上げた別名義サークルっぽい?
この1st作品はボーカル曲が1曲とそれを挟むように短いインストが2曲収録という、サタアラのシングルと同じ構成ですな。100円という格安な頒布価格も同じかw
東方アレンジには疎いんでA-HEADも聞いたことはないんですが、この作品を聞く限りではさすが東方系というべきか、サウンド面や演奏面ではかなりのクオリティですね。オリジナルの同人メタル勢だとこのレベルの音は中堅以上のレベルじゃないと聞けないかもしれない。
ただ、東方勢は基本アレンジ曲ばかりやってるから作曲面に若干の不安があったりする訳ですが、このサークルは少なくともこの作品のボーカル曲1曲を聞く限りではなかなかのメロディセンスなんじゃないかと思いますね。というか作曲は東方サークルとはまた別の人がやってるのかな?
楽曲のほうはサンホラ系幻想音楽+メタルって感じでしょうか。前回のKattriaの記事で、幻想音楽系でガチなメタル要素取り入れてるサークルは珍しいと書きましたが、まあここは東方系ですしね、メタル要素も当然ながら(?)ガチですね。よくあるオマケ程度のメタル要素とは一味違うテクニカルな演奏を堪能できます。
あと楽曲構成的にはメタル要素とサンホラ要素の配置が上手いという印象もありますね。イントロでアグレッシブなギターリフが展開するけど歌パート始まると轟音ギターは一旦鳴りを潜めてサンホラっぽくなるところとか。そしてギターソロで再びメタル要素が強くなりジャーマンメタル的なピロピロした様式美フレーズが聞けます。構成もメロディも演奏も完璧だし、この手のメタル系楽曲としては理想的な出来と言えるんじゃないでしょうか。まだボーカル曲はこの1曲しかないからこのサークルの実力がどれほどか判定するのは尚早ですけども。
夏コミにも参加するみたいなんで新作期待したいですね。東方サークルと同時進行みたいだから出るとしても多分またシングルだと予想するけど。



贖罪の十字架

Diclofenacの(実質)2曲入りシングルですね。音楽性としてはほぼ前回のミニアルバムと同じで、キャッチーなメロディを聞かせる女性ボーカルゴシックになっていますが、サウンド面でだいぶ進化が伺えるますね、音質も割とクリアになってる気がするし。一番顕著な変化と言えるのはゲストミュージシャンによるギターソロでしょうか。まるでインギーみたいなクラシカルで流麗なギタープレイが挿入されてこれは盛り上がりますねえ。荘厳な多重コーラスとクラシカルなフレーズの相性もばっちりだし、このギターソロのおかげでメタラーもかなり楽しめる音になってるんじゃないでしょうか。いちおうドラムも生演奏みたいだけど分かりづらいかな?
ジャケがメンバーの実写というのも珍しいですね。同人音楽だとほとんどが美少女イラストだけど、メンバーのルックスに自信があるサークルならこういうのもアリなんでしょう(?)。
しかし女性ボーカルの方は残念ながら脱退してしまったみたいですね。今後も同人活動続けて欲しいものですが。


Decision.jpg

GULF STREAM、1stはギターインストでしたが今回はボーカル入りということで買ってみました。さすがギターインストやってただけあってテクニックはかなりのもので聞き応えありますね。ボーカルパートも充実していて良いメロディが揃ってると思います。
ただ、なんだかちょっと古臭い雰囲気があるというか? 2曲目とかメタルというよりハードロックっぽいですよね、リフがRAINBOWっぽいし。あと3曲目も一昔前のアニソンっぽい雰囲気かもしれない。女性ボーカルの方の声質は普通だし、やはりアレンジの問題なんだろうな。いや、どちらも良い曲なんですけどね。
クオリティは十分高いのでそういう雰囲気とか気にしなければ楽しめる作品なんじゃないかと思います。


light dark

soft ni deadman、サタアラのスペースで委託されてたサークルですね。ネーミングにインパクトあるので記憶に残りやすいですよねw
ジャンルは「激情ポストロック」、というかジャケに挟まれてる紙に思いっきりそう書かれてますからね、ジャンルが一目で分かるのは非常に助かりますねw
ポストロック系同人音楽って割と珍しいというか、他にはMarmalade Butcherくらいしか知らなかったんですが、ここもなかなかのクオリティだと思います。テクニカルな演奏に若干の拙さはあるかもしれないですが、サウンド面はしっかりしてるしB級臭は薄いですね。
しかし唯一のボーカル入りである3曲目は素人くささ全開のボーカルが歌ってるのでけっこうB級な雰囲気かも。でもそれが良い。こういう素人っぽいボーカル好きなんですよw スクリームも入ってるのでポストロックっていうよりポストハードコア的な感じですが、インストのポストロック曲より敷居が低いしけっこう気に入ってます。




http://hollow-mellow.irumarin.com/2014/07/06/post-368/
「大切なお知らせ」とかいうからちょっと身構えてしまいましたよ…。だって、こういう書き方だと大抵の場合はメンバー脱退とか活動停止とかロクな話題じゃないことが多いですからね。ネガティブなお知らせじゃなくて安心しましたw
Hollow Mellowに名義を統一するとのことですが、確かに名義が別だと新規に購入するリスナーも混乱しますしね。これは良い判断だなと思います。
もちろん個人的にもこれは歓迎ですかね。だって名義がバラバラだとラスエフの再生数が分散しちゃいますからね…(ラスエフ厨らしい意見)。
バイオリニストも正式加入したようで、これによって更に演奏面に磨きがかかることを期待したいですね。Nemuさんのギターソロとバイオリンソロの掛け合いとか聞けそうだし楽しみ。

Kattria「Storyteller」

Storyteller.jpg

遅ればせながら今更になって聞いたんですが、なんで無料配布にしてしまったんだ!って悔やまれるくらいには素晴らしい内容でしたよ。ジャケットの雰囲気と試聴をちょこっと聞いた印象から「あーはいはいメタル風味の幻想音楽系ね」って感じで目新しさは感じなかったし実は大して関心なかったんですが、こうして全曲フルで聞いてみたら予想を覆すような充実な内容だったんで驚いた次第です。具体的な内容については後述しますが。

ご存知の通りこの作品は昨年秋M3で無料配布された新規サークルKattriaの1stシングルで、開場してから15分も経たないうちに速攻で全て捌けてしまい予約してなかった参加者はゲットし損ねた者が多数だったという曰く付きのCDでございます。もちろん自分も入手できませんでした。さすがに15分とか無理ですってw
無料配布という頒布形態については毎度毎度しつこく物申してる気がしますし繰り返して書くのも不毛かもしれないですが、やはりサークル側にもリスナー側にもデメリットだらけな気がしてならないですね…。まあ、このサークルさんは初参加なんだし謙虚な気持ちで無料ってことにしたんだろうけど、まさかそんなに速攻で無くなるとは思いもしなかったんでしょうなぁ。しかし新規サークルはどこも搬入数少なめだろうし事前に話題になってる場合は無料配布じゃなくても入手できない可能性はあるけども。

さて内容についてですね。このサークル、シンフォニックメタルをいちおう標榜してるみたいですが、どうせ同人音楽にありがちなメタルっぽいサンホラ曲から影響受けたやつだろうと高をくくってたんですよね。Ephebophiliaの記事の時にも書きましたけど、メタルっぽい曲と一口に言っても同人音楽では色んなバリエーションがある訳で、パッと聞いた感じではどれも似たように聞こえるかもしれないですがやはりルーツとなる音楽って重要だと思いますよ。例えば、本家サンホラとサンホラフォロワーの決定的な差ってそれなんじゃないかと思うんですよね、ルーツとなる音楽。どちらもオタク音楽であることには違いないんですが、メタルやらプログレやら様々なジャンルから影響を受けてそれを独自に解釈して結果的にオタク音楽を作り上げたという場合と、オタク音楽から影響受けてオタク音楽を作ってるというのでは根本的な部分で違いが出てくると思うんです。
ちょっと話が脱線しましたが、このKattriaは前者だと思うんですよね。ちゃんとオタク文化外の音楽から影響を受けてるのが伺える。歌メロだけ聞いてるとサンホラ系のオタク音楽の範疇でしかないんですが、演奏部分がかなりしっかりしていまして、ギターフレーズとか紛れも無くメタルだし、アレンジの端々からもこれはメタル好きな人間が作ってるんだなーって感じられるのがとても好印象です。同人音楽って、メタル風味の楽曲自体は多いんですけど、オタク音楽で完結してるパターンもしくはV系の影響が濃いパターンばっかりで実はメタル然としたメタルって意外に少ない気がするんですよね(たぶん東方ならガチなメタル多いと思うんだけどオリジナルでは少ない気が)。しかもこの手の「物語音楽」系を標榜してるサークルでしっかりしたメタル要素を聞けるってのは更に珍しいというか、そういう意味でオリジナリティあるサークルなんじゃないかと思いますね。

では具体的な楽曲ごとに語っていきたいと思いますが、まず1曲目のタイトル曲「Storyteller」ですね。幕開けはオルゴールの音で、この辺はいかにも「幻想音楽」って感じで新鮮味はないんですが、次の不穏な音色のシンセが入る展開が面白い。普通ならファンタジックなオルゴールで始まったら次はベタにアニソン系ストリングスとか来ると思うじゃないですか。それがこのシンセですよ。ヘヴィなギターと絡んでドラムが入るとこれプログレメタル的に変拍子リフとか来そうな雰囲気ですよねw しかしさすがにそこまで捻った展開にはならず分かりやすく疾走し始めるんですが、シンセの音色はそのままで自然に明るい展開に移行していく繋ぎも上手いしこのイントロだけでもけっこうインパクトありますね。歌パートの展開はかなりベタで、ボーカルさんの声質も「いかにも」って感じだしサビとかサンホラのブラックロリコンまんまなメロディだったりするんですがメロディの完成度は高いと思います。そして2番の後の間奏、ここがメタル的に一番の聞き所でしょうなぁ、歌パートの幻想音楽な雰囲気に似つかわしくないくらいにドラマチックにツインリードギターが泣きのフレーズを奏で、そして一段落の後に再びイントロの不穏なシンセが再登場して今度はしっかりとプログレメタル的な展開に移行。この流れは最強でしょう。サンホラメタルでもこういう展開はお約束だけどやっぱりいいよねえw

1曲目も相当にメタル度高いんだけど、これだけだとサンホラの影響だけで作ってる可能性も否定し切れないんですが、しかし2曲目のバラード曲「Dahlia」、これが地味な曲調ながらもメタル的なルーツを感じさせる楽曲なんですよ。アコースティックギターと歪みのないクリーントーンのギターが主体になってる曲なんですが、なんでしょうねこの曲調、少なくともオタク音楽でこういう曲調には余り出会えない気がするw ジャーマンメタル系バンドがやるバラードみたいな雰囲気ですよ。特にギターソロの哀愁感?というか、すげえ洋楽っぽいw
そしてトドメの3曲目「Lucia」、超爽やかな疾走チューン、もうこれ物語音楽とか関係なくメロスピやりたいだけだよねw ジャパメタ愛がひしひしと伝わってくるようなキラーチューンですよ。こういう曲調、SKYWINGSのボーカルの人とか歌ったらすげえ合いそう。歌メロ非常に素晴らしいんだけど、女性ボーカルの人は高いキーにかなり苦戦してる感じ。これ聞いてると作曲担当メンバーが方向性の違いで抜けたって話が納得いってしまうような…。作曲の人は「メタルやりたい!」って感じで、ボーカルの人は「サンホラ系やりたい!」って感じで方向性合わなくなっちゃたんだろうか、勝手な想像ですが。

無料配布でしかも新規サークルの1作目とは思えないくらいに完成度の高い作品ではあるんですが、この作品の魅力の8割くらいはコンポーザーの人の功績な気がしてならないのでその人が脱退しちゃったとなると正直残念でならないですね。
一度活動中止を宣言したものの、先月からボーカルの方の個人サークルとして活動再開したみたいですね。今後もし別のコンポーザーと組んだとしてもこういうメタル直系の独特な作品は作れないような気がするけど、しかしまあ、多くのリスナーにとってはメタル要素なんてオマケ程度でしょうしね、物語音楽系を求めてる方々なら今後も大いに期待できるサークルなんじゃないでしょうか。次回作は無料配布じゃないことを願いますがw
プロフィール

同人音楽初心者

Author:同人音楽初心者
サンホラとプログレメタルが好きな同人音楽リスナー歴約1年のにわかです。
http://www.lastfm.jp/user/ojr_m

一言雑記 (随時更新)
https://tomorro4.bandcamp.com/
今回のM3最大の注目サークルの放った名作1stアルバムが
なんとバンドキャンプで(実質)無料公開されてます!!
これは聞くしかない!!
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